地域力を培い明るい未来を ～地域協働の医療～

日本医療マネジメント学会 第１２回九州・山口連合大会
平成２５年（２０１３年）１０月１１日（金）～１２日（土）／下関
持続発展する医療の未来に～超高齢社会への医療対応～
地域力を培い明るい未来を
～地域協働の医療～
日本医療マネジメント学会 第１２回九州・山口連合大会
会 長
佐 栁 進
（山口県支部長／関門医療センター病院長）
Ⅰ． 超高齢社会の現状と将来予測
高齢化率
肩車型社会
独居老人の増加
社会保障給付費
入院患者１．２倍
必要要員１．４倍 ／ 医療1.2倍、介護1.5倍
マンパワーの必要量の見込
職種
平成２３年（２０１１）
平成２７年（２０１５）
平成３７年（２０２５）
医師
２９万人
３０～３２万人
３３～３５万人
看護職員
１４１万人
１５１～１５８万人
１７２～１８１万人
介護職員
１４０万人
１６１～１６９万人
２１３～２２４万人
医療その他職員
８５万人
９１～９５万人
１０２～１０７万人
介護その他職員
６６万人
７６～８０万人
１００～１０５万人
合計
４６２万人
５０９～５３４万人
６２０～６５１万人
厚生労働省資料
医療・介護の改革のシナリオ
病床の再編
医療は現状枠内。介護1.4倍、居住系サービス1.5倍
人材投入１．６倍 ／ 医療1.4倍、介護1.8倍
消費増税は社会保障に目的財源化
Ⅱ． 改革シナリオの残された課題
依然残る課題
 持続可能性の担保は得られたか？
特にマンパワーの確保は、検討が十分か？
 国民合意を得て、今後確実に実行されるか？
 これで超高齢社会の医療満足は得られるか？
超高齢社会の社会保障の再構築
超高齢社会
技
人
医療・介護の再構築
財
律
超高齢社会
医療満足はミスマッチ
医療者の不満
利用者の不満
マンパワーの不足
３時間待ち３分間診療
専門性の評価
必要な診療科が無い
超過勤務・過重労働
救急のたらい回し
不急不要の受診
医療費負担
医療訴訟へのストレス
説明と同意の不足
医療最適化に向け質の転換
～ミスマッチの解消～
医療者の不満
利用者の不満
マンパワーの不足
専門性の評価
超過勤務、過重労働
不急不要の受診
医療訴訟へのストレス
３時間待ち３分間診療
必要な診療科が無い
救命救急のたらい回し
医療費負担
説明と同意の不足
地域医療の変革
総合診療
チーム医療
情報開示
地域協働
ソーシャル・キャピタルの蓄積
かかりつけ
情報と学習
選択
「病院」は、健康インフラに！
専門的人材
の宝庫
健康情報の
宝庫
危機で人が
集まる
病
院超
機高
能齢
を社
シ会
フの
トニ
さー
せズ
るに
全体を見る
能力向上
健康情報の
センターに
地域協働を
培う道場に
①
人
育的
む資
本
を
②
生
支活
え復
る帰
を
「病院」に必要なプログラム
①超高齢社会の人的資本を育む
 医療人材の育成
1 総合診療能力アップ
2 地域社会での役割の認知・チーム医療
3 情報の開示・説明責任
 患者・家族の自立を促す
1 健康理解力（ヘルス・リテラシー）の向上
2 自己選択・医療者との協働の医療
3 生活習慣の見直し・望ましい死の実践
 市民の地域力を培う
1 自立と共助
2 ボランティア活動
3 健康な街づくり
②長寿社会への生活復帰を支える
 「キュア」から「発生予防」・「ケア」にまで目を配る
 一次予防／二次予防／三次予防サービスの力量アップ
Ⅲ． 関門医療センターの試み
地域協働の医療を実践
「健康応援病院」
「面白きこともなき 研修医に」
～人材育成・総合診療～
女性総合診療
（女性専用外来）
７つの総合診療
７つの疾病センター
７つの疾病センター
〔病棟〕
７つの総合診療外来
〔外来〕
主な担当診療科〔3７診療科〕
総合診療センター
総合診療
内科、糖尿病・内分泌内科、血液内科、
感染症内科、腎臓内科、精神科、放射線
診断科、臨床検査科、外科、歯科口腔外
科
女性総合診療
女性内科、乳腺外科
循環器病センター
（脳卒中センター）
循環器病総合診療
（脳卒中外来）
循環器内科、呼吸器内科、心臓血管外科
呼吸器外科、神経内科、脳神経外科
がんセンター
がん総合診療
内視鏡内科、外科、内視鏡外科、
放射線治療科、病理診断科
消化器・肝臓病センター
消化器・肝臓病総合診療
消化器内科、肝臓内科、消化器外科
長寿医療センター
長寿総合診療
整形外科、（リウマチ科、）形成外科、
眼科、泌尿器科、耳鼻いんこう科、
皮膚科、ﾘﾊﾋﾞﾘﾃｰｼｮﾝ科
成育医療センター
成育総合診療
小児科、産婦人科、小児外科
集中治療室
救急科、麻酔科
研
修
医
の
育
成
城下町「長府」には、侍文化が色濃く残る
研修医への
古川薫「居合塾」
「何はともあれ救命救急」
～ＥＲ２４・災害医療派遣～
ICU（Ｅ２）
ＥＲ２４
←ＤＭＡＴ
災害派遣医療班→
救急病棟（Ｅ１）
「がんと正しく向き合う」
～がん治療センター～
ＩＭＲＴ治療
内視鏡治療
がん化学療法
がんサロン「くじら会」
「三次予防プロジェクト」
～病院を、再スタートの場に～
．生活習慣改善への意識変化
三次予防研究班　図 7100%
80%
60%
40%
20%
以
満
で
い
る
（６
ヶ
月
ん
既
に
取
り
組
ん
組
（６
ヶ
月
未
.
（.
り
で
い
る
つ
も
り
取
に
既
健康応援処方箋
上
）
）
内
以
善
す
改
に
うち
い
近
コーチング
る
り
つ
も
る
善
す
改
改
善
し
よ
う
と
思
（６
ヶ
月
わ
な
い
-20%
）
0%
入院時
退院時
１ヶ月
「ボランティアの力」
１００人の力
学生ボランティア
地域から
シンカンセン・コンシェルジュ
案内
サルビア畑
コール
スマイル
長門昌世 フルート
「医療のボーダレス化」
奇兵隊ネット
市民公開講座
「地域が協働で
支える医療」
本日10/12
12：30～13：15
於：生涯学習プラザ
海のホール
奇兵隊病院
（下関市医師会）
の皆さん
高
杉
晋
作
木
戸
孝
允
大
村
益
次
郎
病める志士を、現代医療が救う
「“健康応援”シリーズ」
サンデー健康応援講座
健康応援基金
「地域に合流」 ～建設現場の一般公開～
第五回（最終回）現場公開
第一回現場公開
第五回（最終回）現場公開
免震構造
第二回現場公開
第四回現場公開
第三回現場公開
地域イベントを健康応援
関
門
医
療
セ
ン
タ
ー
折
り
返
し
研修医はドクターランナーに
折り返し点健康応援団
千八百年前の豊浦宮から続く・・・
関門医療センターの大幟（おおや）
天下の奇祭「数方庭（すほうてい）」
健康応援
Ⅳ． これからの医療は
地域力を培い分母を増やそう
地域力を培い明るい未来を
～地域協働の医療～
￥１５００（税別）