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女性はストレスとつきあい上手? ストレスの悪循環∼うつ病について知
2006 ( 095)819- 2106 [email protected] インテーカー:富永ちはる 9 月号作成者 インターンシップ実習生 黒目文月 ストレスとは、変化に対する心と身体の反応です。 ストレスを起こす原因となるものを、ストレッサー と呼び、 ストレスを感じると脳からエピネ フリン(アドレナリン)とコルティゾルという化学物質が分泌されます。ストレッサーによって、こう したストレス・ホルモンと呼ばれる化学物質が体中をかけめぐり 、身体を危険から守る準備をします。 血液を心臓や臓器に送るように指示を出すので、ストレスを感じると、突然身体が熱くなり、心臓が ドキドキして、筋肉がこわばり、手足が冷たくなったり、汗でベトベトしたりすることもあります。 ストレッサーがなくなると、ストレス・ホルモンが鎮まって、身体は元の状態に戻ります。 女性はストレスとつきあい上手? 普段の日常生活からも分かるように、女性にはおしゃべり好きな人が多いです。これは ストレス 解消の点から見ると、正しい発散方法であり、特別お金もかからないため、自分と同じような 環境にある気心の知れた仲間とのおしゃべりはストレス解消へとつながっているのです。しかし一般 では、ストレスが引き金になるうつ病や神経症などの心の病は、男性よりも女性に多いという傾向に あります。特にうつ病では、性格的に生真面目で完全主義の人に多いのですが、35∼45歳で発症 する率が高いという点から見ると、子育てが一段落ついたり、働き盛りの夫が家庭を省みなかったり、 更年期の始まりの時期で体調が変化することが大きく変化しているかもしれません。つまり、この年 齢の人ほど、上手にストレス発散をする必要があるのです。 ストレスの悪循環∼うつ病について知ろう∼ うつ病は気分障害であり、気分障害は気分や気持ちに影響する病気です。うつ病の人はどうしよう もないほど大きな悲しみを感じ、「むなしい、どうすることもできない、孤独だ」という気持ちにな ります。なぜそんなに悲しいのか、本人でさえ分からないのです。また、うつ病になると日常生活が うまく送れなくなり、睡眠障害を引き起こします。 治療方法として挙げられるものは、 抗うつ薬という薬を処方することです。これは、憂鬱 な気分を普通の気分にする薬であり、普通に生活が送れるように、気持ちを落ち着かせてくれるもの なのです。抗うつ病は、4∼8週間で効果が出て気分を良くし、感情をコントロールする脳の化学物 質の分量を上げる働きをします。また、心理療法として話を通して行う心の治療方法もあり、心理療 法はセラピーと言い、セラピーを行う人をセラピストと言います。通常、精神科医や心理学者がセラ ピーを行います。セラピーは、特に軽症のうつ病に効果的であり、10∼20週間ほどで効果が現れ てきます。 これらは一般に誰にでもかかりやすく、私たち学生にも十分に起こり得る病気なのです。このよう な病気にかからないためにも、自分に合ったリラックス方法をしっかり考え、ストレス解消をしてい かなくてはなりません。例えば、運動をしたり、スポーツ観戦をしたり、カラオケに行ったり、よく 睡眠したりとストレス解消法はさまざまです。 <引用・参考文献> ・らくらく入門塾 心の専門家になる!臨床心理学のはなし< 2004 年>山本和郎 ナツメ社 ・10 代のメンタルヘルス③うつ病< 2004 年>ジュディス・ピーコック 精興社 ・10 代のメンタルヘルス⑧ストレスのコントロール< 2004 年>スーザンR.グレッグソン 精興社 -1-