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市政報告(各区共通)(PDF:2151KB)

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市政報告(各区共通)(PDF:2151KB)
平成26年度 「みんなでまちづくりトーク」市政報告
<本日の内容>
今日は、浜松の現状、最近のトピック、今年度の取り組み、来年度に向けて、この 4
つの大きなテーマでお話をします。
1
1
浜松市の現状
<消滅可能性都市>
いきなり「消滅可能性都市」、非常に衝撃的なタイトルですが、これは、かつて岩手
県知事を務め、総務大臣なども歴任され、今は東京大学の客員教授をなさっている増田
寛也さんが名付けました。
増田さんは、日本創成会議という有識者の集まる会議で人口問題検討分科会の座長も
務めていますが、日本がいよいよ本格的な人口減少社会に入ると言われる中、人口減少
が、自治体に与える影響についてシミュレーションし、結果を発表しました。この「増
田レポート」が大きな反響を呼んでいます。
内容は、今全国の市町村はおよそ 1,800 あるわけですが、そのうちのおよそ半分の
896 の市町村で 2040 年までに 20 歳から 39 歳、
いわゆる出産適齢期といわれる女性が、
半分以下になってしまうということです。
これは推計をしていけば算出できる数値で、1 つは、1.4 という現状の出生率により
自然に減っていく部分と、特にこの年代の女性が、特定の都市に集中する傾向があり、
この先もそのような状況が続くと仮定すると、25 年以内に全国の市町村のおよそ半分、
若い女性が今の半分以下になってしまうということで、大変なことです。
若い女性が半分以下になるということは、当然人口も激減します。そのような自治体
は、人口が 1 万人以下になってしまい、自治体として単独でやっていけないということ
で、増田さんは、消滅可能性都市と位置付けたわけです。
もちろん今政府も、本格的にこの人口減少問題に取り組み始めました。50 年後に何
とか 1 億人を維持しようということです。人口減少対策は、今日始めて来年、再来年に
結果が出るものではなく、何十年とかかります。根本的には、出生率を 2 以上に上げて
2
いかないと、日本全体として構造的な問題は解決しないわけです。2 でようやく人口が
減るのが止まって、2 を大きく上回らない限り、人口は増えていかないわけですから、
そこに至るまで、相当いろいろな努力が必要ですし、時間もかかります。
1 億人を維持しようというのが今の政府の方針ですが、当分の間、私ども自治体も、
人口が減っていくことを前提にいろいろなことを考えていかなければいけません。
<静岡県内自治体の予測状況>
静岡県はどうかというと、ほとんど伊豆半島の東部の市町村がリストアップされてい
ます。この近隣だと森町さん。森町さんが、残念ながらリストにあがってしまいました。
県西部は 1 つだけ、優秀ではないかと思われるのは早計です。
浜松市は 12 市町村が合併し、新しい浜松になったわけですが、もし合併しなかった
ら、旧浜松と旧浜北を除くとあとの自治体は消滅可能性都市にリストアップされた可能
性が非常に高いです。この浜松地域は先を読んで、消滅可能性都市になる前に、そのよ
うなところを消滅させてしまった、1 つになることによって、なくしてしまったという
ことです。
3
<合併した浜松は問題を内在化>
合併した浜松の面積は、伊豆半島よりも広くなりました。伊豆半島が 1,421 平方キロ
メートル、浜松はなんと、1,558 平方キロメートル。伊豆半島全部よりも 136 平方キロ
メートルも大きいです。浜松は問題がなくなったということではなく、むしろ広くなっ
た浜松の中に人口減少社会に向けていろいろな自治体が抱える課題が全部内在化した
ということです。
4
<膨大なインフラ>
その 1 つが、膨大なインフラ問題です。合併した浜松にはおよそ 2,000 の公共施設、
正確には 2,069 あります。
これは職員が、1 つ 1 つの施設を全て分析してコスト計算をしました。今後全て抱え
た場合の試算をしたところ、50 年間でおよそ 1 兆 3,000 億円、50 で割りますと1年あ
たりおよそ 260 億円かかることになります。
今、市はだいたい 80 億から 90 億円のコストをかけていますから、およそ 3 分の 1 に
相当します。とてもこの 2,000 の施設を、今後抱えていけません。大変大きなリスクだ
ということです。
それから道路ですが、管理道路延長がおよそ 8,400 キロメートル、これは政令指定都
市の中で断トツ一番です。アメリカまでおよそ 8,000 キロですから、浜松の道路を全部
走ると、アメリカまで行った距離と同じになります。それくらいたくさん浜松は道路を
保有しているということです。
静岡市が面積、人口とも同じぐらいですが、静岡市の道路延長は 3,100 キロです。静
岡市の 2.5 倍、浜松はたくさんの道路を管理しているということです。ちなみに、浜松
よりたくさん道路を管理している自治体は、ほかにないだろうかと調べたら、1 つだけ
ありました。それは北海道です。あれだけの広さですから、当然道路延長も長くなりま
す。ただ、北海道を除けば、浜松が断トツ日本一になるわけです。
橋も多いですね。およそ 6,000 橋。このような膨大なインフラを、これからどう維持
していくかということが、大変大きな課題です。
5
<資産経営の取り組み>
浜松市は平成 20 年からいち早く資産経営に取り組み始めました。公共施設について
資産経営推進方針をつくり、すべての施設をデータ化しました。築年数、残存価値、稼
働率、いろいろなデータをすべて調べ、施設評価をし、今廃止してもいいだろうという
ものは、廃止計画を立てて廃止に向けた取り組みをしています。
継続になっても、再配置による見直しをします。近くに同じような機能を持つ施設が
あり、1 つにしても十分市民の皆さんのニーズを満たせるのであれば、その 2 つを 1 つ
にして、1 つ減らしたほうがいいわけです。このように、まず数の縮減化を計画的に行
っていくということです。
これに加えて長寿命化し、なるべく早めに施設の手入れをして長持ちさせます。例え
ば、屋根、外壁、設備関係など早く傷むところを、早め早めに手を入れていくと、施設
が長持ちし、およそ 60 年でひと区切りと言われる建物が、70 年、80 年もたせることが
できます。そのような長寿命化も併せて行っていくことにより、インフラの危機を乗り
越えていこうという取り組みをしています。
6
<先進的な取り組みから全国的な問題、取り組みへ>
浜松の先進的な取り組みが、ほかの自治体の模範になり、モデルになるという理由で
第 6 回日本ファシリティマネジメント大賞の最優秀賞を受賞しました。
この頃はまだ、浜松の取り組みが非常に先進的だと言われていましたが、ほんの数年
で世の中の事情が一気に変わりました。きっかけは、笹子トンネルの崩落事故です。老
朽化したインフラ、あるいは膨大な公共施設をこれからどのように維持管理していくか
が全国的に問題になり、今年の 4 月に総務省から自治体に「公共施設等総合管理計画」
を作成するよう指示が出ています。数年前まで先進的であった浜松の取り組みが、今で
は全国的な取り組みになっているわけです。
7
2
最近のトピック
<健康寿命日本一>
まず「健康寿命日本一」。健康寿命というのは、寝たきりとかではなく、健康な状態
でどれくらい長生きができるかという指標です。
浜松が、政令指定都市の中で男女ともに日本一になったわけです。女性がだいたい
76 歳、男性がだいたい 73 歳で、最下位の自治体とおよそ 4 歳の開きがあります。平均
で 4 歳ですから大きいですね。オリンピック 1 回分です。
なぜ健康寿命が長いのか。この地域は暮らしやすい、住みやすい、すなわちストレス
が少ないということです。そのような環境が、健康寿命を押し上げているのではないか
と思いますので、これからも、健康寿命を延伸させるため、健康増進の取り組みをして
いきます。
8
<ソーラー発電日本一>
ソーラー発電日本一、導入件数が日本一になりました。東日本大震災以降、全国的に
エネルギー政策が見直され、一気に原発をゼロにすることはなかなか難しいですが、そ
の比率を下げ、その代わり、再生可能エネルギーを増やしていこうというのが、国の大
きな方針です。
その方針に基づき自治体も取り組みを行っていますが、浜松市もそのエネルギー政策
が転換された時期に新エネルギー推進事業本部を設置しました。特に浜松市は、日照時
間が長く、平均すると日本一です。太陽の恵みを活かして、太陽光発電に積極的に取り
組んだ結果、ソーラー発電の導入件数で日本一になりました。今後もこの取り組みは継
続をしていきますし、バイオマス発電など新たな自然ベースの再生可能エネルギーの普
及促進にも努めているところです。
また、できるだけ地元で発電して電力を供給する、電力の地産地消にも取り組んでい
こうというのが浜松の方針です。
9
<天野さんがノーベル賞受賞>
これはほんとに明るい話題でした。天野さんがノーベル賞を受賞しました。浜松から、
というよりも静岡県で初めてのノーベル賞学者です。後ほど話します子どもたちの教育
の中で、目標として「浜松からノーベル賞学者を出そう」というスローガンで進めてき
ましたが、もう出ましたので、今度は「第二の天野さんをつくろう」ということで、今
取り組みをしています。
天野さんは、寄り付きがたい天才ではなく、ごくごくどこにでもいるような人で、そ
の人が一生懸命努力をしてノーベル賞を受賞した、しかも、ものづくりの分野となると、
浜松の子どもたちにとって、ほんとにいい目標、お手本になっていただけるのではない
かと思っています。
10
<中期財政計画達成確実>
先ほどお話し申し上げたとおり、これから人口が減っていく時代で、経済も順調に規
模が拡大していく時代ではありません。むしろ右肩下がりの時代ですから、借金はでき
るだけ減らしていかなければいけません。人口が減ると 1 人当たりの借金は、増えてい
きます。
浜松も以前はおよそ 5,700 億円あり、中期財政計画を立てて減らしてきました。目標
は平成 26 年度末、つまり来年の 3 月までに、5,000 億円未満にするということでした
が、めでたく達成しました。決算ベースでは 4,900 億円ぐらいになるのではないかと期
待をしていますが、ただ、これも 1 つの通過点ですので、引き続き努力をしていかなけ
ればいけません。
というのは、例えば、まだ 5,000 億ぐらいの残債があるわけですが、金利が 1 パーセ
ント上がった場合、元手が 5,000 億円だと 50 億円です。今、市の財政が黒字だから借
金を減らせるわけですが、金利が上がって 50 億円も出費が増えたら、たちどころに浜
松も赤字に転落してしまいます。
金利も今のままずっと低いままで済むとは思えませんので、なるべく将来のリスクは
減らし、財政の健全化に努めていかなければいけません。
11
<未来のために(予算の効果的な活用)>
市債もまだ残っており、さまざまなインフラをこれから計画的に維持管理していかな
くてはなりません。超高齢社会に突入して、社会保障費がこれからどんどん伸びていき
ます。限られた財源の中で何をしていくかというのは、選択と集中で市政を推進してい
く必要があります。
12
3
今年度の取り組み
<平成26年度のキーワード>
今年度は「ツナグ」をキーワードに、いろいろな取り組みをしてきました。次世代に
「ツナグ」
、世界と「ツナグ」、人を「ツナグ」
。この大きな 3 つのスローガンのもと、
将来を見据えた施策を展開してきました。
13
<防災対策について(防潮堤の整備)>
皆さんご承知のとおり、一条工務店さんから防潮堤整備のための 300 億円が県へ寄付
され、今、本格的な施工に入りました。CSGといって、土とコンクリートで芯を固め、
周りを土で盛ります。ですから、コンクリート壁を造るわけではなく、土の丘を造って、
そこに植栽をしていくことで、永久的な堤ができるわけです。
これが完成すると、宅地の浸水深 2 メートル以上のところを 97 パーセント低減でき
ます。津波も 2 メートル以下になれば、家が流される心配がほとんどありません。2 メ
ートルというのは、家屋が流されるかどうかの分岐点です。
したがいまして、そこまで津波を低減できればとりあえず水が来ても命だけは助かり
ます。そうなれば、外を出歩くより家の 2 階など高いところに避難していただいたほう
が安全です。防潮堤が完成すれば相当の減災効果を発揮しますので、1 日も早く完成さ
せたいと思っています。
14
<子どもの才能を伸ばす課外講座>
子どもの才能を伸ばす教育です。なかなか義務教育の中ではできませんので、義務教
育外で民間の皆さんや大学のお力を借りながら取り組んでいます。
1 つは「浜松ITキッズプロジェクト」。小学生のうちからIT教育をするというこ
とで、非常に人気の講座で、毎年多数の応募があります。
もう 1 つは「浜松ダヴィンチキッズプロジェクト」です。これは、理数に才能がある
子どもたちに高度な理数教育を行っており、静岡大学さんのお力を借りていますが、こ
のダヴィンチキッズプロジェクトの卒業生には、国際生物学オリンピックで金メダルを
獲得するという快挙を成し遂げた学生さんがいます。将来の天野さんになれるかもしれ
ない、そのような逸材が出てきましたので、これからも子どもたちの才能を伸ばす教育
をいろいろな分野で行っていきます。
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<ものづくり産業の海外進出への支援>
世界と「ツナグ」
。これも今浜松市として力を入れており、その 1 つが中小企業の海
外進出支援です。大企業の場合、工場を海外に移転してしまうと国内の生産が減ります
が、中小企業は、むしろ海外に新しく事業を興すことになります。
その場合、浜松からはマネージャークラスの 2、3 人が海外へ出向き、現地の人を雇
って、新しい工場を造ることになりますが、今、アジアは非常に成長が著しく、マーケ
ットが拡大しますので、インドネシアやベトナム、タイで成功している企業は、浜松の
本体が潤い、雇用が拡大することが実証されています。今、安倍政権の成長戦略の中で
も中小企業の海外進出支援が非常に大きな柱になっていますので、浜松もジェトロ(日
本貿易振興機構)の事務所を誘致するなどいろいろな取り組みをして力を入れていると
ころです。
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<ユネスコ創造都市ネットワークへの加盟>
浜松市は、ユネスコ創造都市ネットワークに申請中です。創造都市とは、市民の皆さ
んの創造的な活動で都市の活力を高めていこうという世界でも注目されている都市概
念で、際立った特徴を持つ都市をユネスコが認定する制度があります。分野としては、
デザインや音楽、文学などいろいろありますが、浜松は音楽分野で申請をしています。
音楽分野の加盟都市のほとんどがヨーロッパの都市ですから、浜松の加盟が認められ
ると、日本初はもとより、アジア初の加盟になりますので、浜松が音楽創造都市である
ことを、大きく国内外にアピールすることができますし、今浜松は「楽器のまち」から
「音楽のまち」、
「音楽の都へ」という取り組みをしていますので、それに大きな弾みが
付きます。
今年の 4 月には、音楽創造都市のリーダー都市であるボローニャ(イタリア)と音楽
文化交流を進める都市間交流の覚書を締結いたしました。これから戦略的に、ボローニ
ャをはじめとした音楽創造都市との連携・協力も行っていきます。
※12 月 1 日、浜松市がユネスコ創造都市ネットワーク音楽分野への加盟が認定されま
した。
17
<地域間交流の促進>
人を「ツナグ」、私どもが力を入れている地域間交流です。先ほどお話しましたよう
に、浜松は合併し、面積が伊豆半島より広くなりました。都市工学の権威である東京大
学大西先生が浜松を「国土縮図型都市」と称したように、せっかくあらゆる特徴を持っ
た地域が一緒になりましたので地域間交流を図っていきたい、特に都市部と中山間地域
の交流の促進をしていきたいと思っています。都会から人を連れて来なくても浜松にい
くらでも交流できる地域があるわけですから、まずは地域内の交流促進をしようという
ことです。
今年初めての試みでしたが、中山間地域のイベントや物産展を街中のイベント広場
(ソラモ)で「ザ・山フェス」と題して開催し、非常に好評でした。
長野県と静岡県の県境で毎年行われている峠の綱引きのエキシビションをこのイベ
ントで行いましたが、定番化していきたいと思っています。あと、都市部の若者が中山
間地域で活性化の応援をしてもらう「山里いきいき応援隊」や子どもたちの中山間地域
交流事業など、いろいろなレベルの交流事業を行っていきます。
18
<出世の街・浜松>
最後は、
「出世の街・浜松」。これは、今浜松が力を入れているシティプロモーション
のコンセプトです。
来年は、いよいよ家康公がお亡くなりになって 400 年目の年ですので、今、岡崎市と
静岡市と浜松市の 3 市で顕彰四百年記念事業に取り組んでいます。
岡崎は家康公が生まれたまち、静岡は大御所になり隠居したまち。浜松は、29 歳か
ら 45 歳までの 17 年間を過ごし天下統一の礎を築いた、人生で一番大事な時期を過ごし
ています。江戸時代も、浜松城の歴代城主が老中や寺社奉行など、江戸に戻って出世を
したため、浜松城は「出世城」という縁起のいいお名前をいただきました。明治時代以
降も浜松から多くの世界的経営者を輩出しています。ですから、浜松を「出世のまち」
で売り出し、ビジネスマン、サラリーマンの聖地にしたいと取り組んでいます。来年は、
徳川家康公薨去 400 年の記念の年ですので、大いにそれを起爆剤にしてシティプロモー
ションを推進していきます。
19
4
来年度に向けて
<新・総合計画 ~都市の将来像~ >
市民協働で築く「未来へかがやく創造都市・浜松」、この都市ビジョンのもとに新・
総合計画を作成しています。これは平成 27 年度からの新しい総合計画で、30 年後の未
来を見据えていろいろな取り組みをしていきます。
30 年は長いとの声もありましたが、冒頭でお話ししたように、これから日本が人口
減少社会になるわけです。30 年先の浜松の将来の状況をしっかり把握した上で、今か
ら何をすべきか、さかのぼっていろいろ検討し、中長期的な視点で計画を考えていかな
ければいけない時代になりました。およそ 10 年で大きな見直しをし、毎年の戦略計画
で時点修正をしていくことになります。
20
<新・総合計画基本構想 ~浜松市未来ビジョン「1 ダースの未来」~ >
これは浜松市未来ビジョンで新・総合計画のベースになるものです。
いろいろなキーワードが出てきますが、これを作成するにあたり、多くの市民の皆さま
にアンケートやインタビューをしたうえで、策定委員による会議で練り上げていったも
のです
委員は普通、学識経験者や学者が多いですが、そうではなくて、未来ビジョンですか
ら、30 年後の浜松の主役である若い人に参加をしてもらおうと、学生さんや公募の若
いサラリーマンの方に参加していただき、みんなで喧々諤々議論してまとめたのが、こ
の「1 ダースの未来」です。
21
<総合計画基本計画 ~浜松市未来ビジョン第 1 次推進プラン~ >
こうして今、浜松市では分野別の具体的な計画を立て、新しい総合計画を策定してい
ます。これを議会で議決していただきますと、来年度から新・総合計画がスタートしま
す。
※12 月 12 日、総合計画基本構想および基本計画が、市議会で議決されました。
22
<平成 27 年度のキーワード>
来年度のキーワードは「~理想の未来に向けた挑戦~」、新・総合計画の初年度にな
ります。この 3 つを大きな柱として今、施策を組み立てています。
「脱人口減少・少子化社会への挑戦」は、今までお話ししてきたとおり、これからの
人口減少社会を見据えて課題へ取り組んでいくというものです。「選ばれる浜松への挑
戦」、これは、これから都市間競争が激しくなる中で勝ち抜くために魅力ある浜松をつ
くり、みんなに注目され、選ばれる浜松にしていきたいということ。
「持続可能な社会への挑戦」は、エネルギーも持続可能な長期の目標に向けて戦略を
策定していかなければいけないし、公共施設も中長期的な計画で持続可能な維持管理を
していかなければいけない。財政もそうですが、あらゆる面でこれからは、将来を見通
した、持続可能性に挑戦していかなければいけないということです。
<まとめ>
今浜松も含め、日本の自治体は、人口減少、高齢化社会など今まで日本が経験をした
ことがない時代に突入しています。そのような中、浜松も中長期的な視点で市政を運営
しなければならないという問題意識を持って、来年度に向けて第一歩を踏み出すという
ことです。
以上で、私からの市政報告とさせていただきたいと思います。ご清聴ありがとうござ
いました。
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