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台湾代表 現地情報(2014.2)
台湾代表 現地情報(2014.2) 今回は台湾でも人気の占いの話から始めたいと思います。 2014年の午年になって、台湾の運勢は上向き、2013年の谷間から抜け出せそうな見込みです。旧正 月には星の位置が変わり、毎年異なる天界の力が地上に働くとされています。今年の星は‘富’を象 徴しており、木の要素を持つ四番目の星の影響を受けて、何か良い事をむかえることになりそうです。 【台湾経済の最新動向】 ◎経済成長率 2014年の経済成長率を2.7%と見込んでいます。2013年は2.19%でした。 ◎中台間のサービス貿易に関する協議について 両岸経済協力枠組協議 *1の4つの継続協議のうちの1つであり、サービス貿易を促進し、台 湾・中国間のサービス供給者の権利と利益を保護するものです。 主な内容は、内国民待遇(自国民に与える待遇と同様の待遇を他国の国民にも与えること)と 最恵国待遇(通商、関税、航海などをめぐる二国間取り決めに際し、最も有利な待遇を与えている 第三国よりも不利でない待遇を相手国に与えること)、人の自然な移動と漸進的な規制の削減を含 むものです。 サービス貿易に関する協議は、中国との二国間貿易や経済関係を強化し、貿易の自由化を促進 する取組みですが、これに加えて台湾は、台湾への対外投資、外国人の雇用、申請手続きの簡素 化、資本移動の自由化、税関手続きと外国人手続きの迅速化等、政府の規制を制限するフリーゾ ーンアイランド(自由貿易島化)として、台湾を促進することを計画しており、2013年8月には 「自由経済モデル区」*2をスタートしました。 台湾の国際港や空港の業務範囲や活動範囲を広げるために、トランジットサービスを提供するだ けでなく、手続き、物流サービス、医療支援サービスやハイテクセンターの研究等の付加価値サー ビスも提供します。 台湾の「自由経済モデル区」と、中国での同様の取組みである上海の「自由貿易試験区計画」を、 比較してみました。 台湾 【自由経済モデル区】 地域 対策 基隆港、台北港、台中港、高雄港、 台湾桃園空港 上海 【自由貿易試験区】 上海港、上海浦東空港 ・マーケットによって決定される銀行利子 ・税関等を含む政府の規制緩和 ・外貨 ・台湾内外の外国資本移動の自由化 など ・ゾーン内への外国銀行の設立 など *1 両岸経済協力枠組協議(ECFA:Economic Cooperation Framework Agreement) 台湾と中国間の経済協力活動における基本協定で①両岸経済貿易関係を「正常化」するため、②世界的な地域経 済統合体系での「辺境化」を避けるため、③経済貿易投資の「国際化」を促進するため、2010年6月29日に締結。 *2 自由経済モデル区 より一層合理化されたビジネス環境を構築し、台湾経済の成長と産業構造転換の新しいエネルギーを創出するため に設定したモデル区。将来的には、「自由経済モデル区」の成功の経験を全国に広げていき、台湾の自由貿易島化を 加速させていく考え。 *1,2 出典:台北駐日経済文化代表処