完了報告書（PDF形式3.35MB

(様 式4)
日本NGO連
1,基
携無儂資金協力 完 了報告 書
本情報
(1)案
(2)贈
件名
与契約締結 日
及び事業期間
(3)供
与限度額
及び実績
カ レン州パ ア ン市 における職業訓練 学校運営事業(第2年
・贈 与 契 約 締 結 日:20朽
・事 業 期 間:2015年3月1日
∼2015年11月30日
[第2年
次 学 校 運 営 期 間:zo14年12月
・供 与 限 度 額:47
,971,713円
・総 支 出:47
次)
年2月27日
,739,131円(返
一2015年11月d2か
還 額:70,{85円
月)1
含 ま な い)
(返 還 額)
(4)団
体 名 ・連 絡 先
事業担 当者名
(ア) 団 体 名:特
定 非営 利活 動 法 入
(イ 〉 電 話:03-3372-9777
(ウ) FAX:03-535{-2395
(二1二) E-ma l【:info@baj-Apo. (オ) 事 業 担,.者 名:瀬
(5)事
業変更の有無
事 業変更承認の有無:無
org
川 志穂
し
ブ リ ッジ エー シア
ジ ャパ ン
(様 式4)
2.事
(1)上
業 の 概 要 と成 果
位 目標 の 達 成 度
【訓 練 校 卒 業 生 の 就 労 機 会 の 拡 大 】
1年 次 及 び2年
次 に 職 業 訓 練 を 受 け た 卒 業 生206名
を 得 ら れ た 。 就 労 率 は78%で
あ る(2016年1月
の う ち 、161名 が 職
末 現 在 。 自動 車 整 備 科
特 別講 座 「
電 子 制 御 燃 料 噴 射 装 置 対 応 」(EFI科)第2期10名
を 除 く)。
【地 域 の 技 術 力 の 向 上 及 び 経 済 の 活 性 化 】
卒 業 生 の 半 数 以 上 が 地 元 で 職 を 得 て お り 、 技 能 工 と して 地 域 社 会 の 技
術 力 向 上 ・経 済 活 性 化 に 貢 献 して い る 。 以 下 に 事 例 を挙 げ る 。
■ 現 在 、 カ レ ン 州 で は 、 政 府 に よ り各 村 へ 公 共 電 カ ラ イ ン の 設 置 が
開 始 さ れ 、 急 ピ ッチ で 進 め られ て い る が 、 各 村 の 電 気 技 術 者 不 足
が 課 題 と され て い る 。 電 気 科 卒 業 生 の 半 数 以 上 が 地 元 の 町 や 村 に
帰 り 、 電 気 工 事 の 仕 事 に 就 い て い る た め 、 電 気 工 事 技 術 者 と して
地 域 に 貢 献 して い る 。
● 自動 車 整 備 科 卒 業 生 の 半 数 以 上 が 地 元 の 車 両 整 備 工 場 で 働 い て お
り 、 ミ ャ ン マ ー 各 地 と 同 じ く、 卒 業 生 の 地 元 で も 車 の 数 が 増 大 す
る 中 、自 動 車 整 備 工 と して 地 域 に 貢 献 して い る 。ま た 、農 業 中 心 の
地 光 の 村 に お い て 、 農 業 機 械 の エ ン ジ ン の 修 理 を し て い る卒 業 生
も お り、 地 域 の ニ ー ズ に合 った技 術 で 地 域 に貢 献 して い る例 も あ
る。
● ミ ャ ン マ ー で は 、 大 都 市 の み な らず1地
方 の 小 都 市 に お い て も建
設 ラ ッ シ ュ と な っ て い る 。 建 設 科_.一業 生 は 、 半 数 以 上 が 建 設 現 場
で働 いて い るた め 、 地域 の発 展 に寄 与 して い る 。
● 溶 接 科 卒 業 生 の3分 の2以 上 は 、 地 元 で 金 属 製 品 を制 作 す る 小 工
場 、 車 の 板 金 工 場 、 建 造 物 用 の 鉄 骨 生 産 工 場 や 建 設 現 場 で 働 い て
い る 。ま た 、現 在 ミ ャ ン マ ー で は 、特 に イ ン フ ラ 整 備 の 現 場 で の 溶
接 工 の 需 要 が__.-An<、溶 接 科 の 卒 業 生 は 、 ミ ャ ン マ ー の イ ン フ ラ 整
備 事 業 に 貢 献 し て い る 。
(2)事
業 内容
(ア 〉 研 修 生 の 選 抜
● 全 国 紙 の 新 聞 に 応 募 要 項 ・応 募 用 紙 を 掲 載 す る と と も に 、 カ レ ン
州 内 の 各 タ ウ ン シ ッ プ 係 官 へ の 管 轄 す る 町 村 に 対 す る 周 知 ・配 布
依 頼 、 パ ア ン 市 内 の 各 陥0事
務 所 や 教 会 な どの 公 共 施 設 を 通 じた
関 連 地 域 へ の配 布 依 頼 を通 じて 、訓 練 生 の 募 集 を行 った 。 そ の結
果 、 定 員 の2.4倍 か ら5.8倍 の 応 募 を 得 る こ とが で き た 。
● カ ウ ン タ ー パ ー トで あ る 国 境 省 教 育 訓 練 局(DET)、 カ レ ン 州 政 府 、
当 団 体 で 学 生 選 抜 委 員 会 を組 織 し 、 委 員 会 で 合 意 さ れ た 明 確 な 選
抜 基 準 に よ り基 づ き 、書 類 選 抜 、面 接 を 経 て 、地 域 の や る 気 の あ る
膏 年 合 計179名
を適IEに 選 抜 し た 。
〈選 抜 内訳 〉
建 設 科 第3期29名
、 自 動 車 整 備 科 第1期30名
、第2期30名
、電
気 科 第1期30名
、 第2期30名
、 溶 接 科 第 書期30名
● 同 様 に 、3年 次 前 期 の 訓 練 生 合 計79名 の 選 抜 を 行 っ た 。
〈選 抜 内訳 〉
建 設 科 第4期22名
、 自動 車 整 備 科 第3期32名
、 電 気 科 第3期25
名
(イ 〉 職 業 訓 練(理 論 ・実 技)の 実 施
● 4科 目 及 び 自 動 車 整 備 科 特 別 講 座 の 職 業 訓 練 を 行 っ た 。各 科 の 詳 細
は 、 以 下 の と お りで あ る 。
(様 式4)
① 建設科
(第3期:29名
入 学 、25名 卒 業/訓
練 期 間:6か
月)
・ミャ ンマ ー で典 型 的 な 建 築 で あ る木造 建 築 、 レンガ造 建 築 、
鉄 筋 コ ン ク リー ト(RCC)建
築 の 基礎 施 工 技 術 習 得 を め ざ し、
カ リキ ュ ラ ム 内 容 は 、木 工 、石 工 、鉄 筋 加 工 の3科
・オ ン ザ ジ ョブ 研 修(DJT}と
電 機 建 屋)を
目 と した 。
して 、実 際 の 訓 練 学 校 の 建 物(発
建 設 した。
な お 、2年 次 の 建 設 物 は 、 以 下 の と お りで あ る 。
訓 練 生OJT
発電 x
外部熟練労働者
実地研修用作業場(電 気科 ・溶接科)
学校生 活用水取水 ロ
(8AJ建 設 エ ンジ ニ ァ の 監 督 の 下)
② 電気科
(第{期:30名
業/訓
入 学 、29名 卒 業 、 第2期:30名
練 期 間:各3か
入 学 、30名 卒
月)
・屋 内 電 気 配 線 に 関 す る 技 術 訓 練 を 行 っ た 。
・ ミ ャ ン マ ー の 技 術 ニ ー ズ に 合 致 した カ リキ ュ ラ ム を 策 定 し1
そ れ に沿 って教 科書 作 成 、 資 機材 購 入 を行 った 。
・OJTと し て 、学 校 構 内 施 設 の 電 気 配 線 ・修 理 や 、外 部 の 電 気 工
事 現 場 で の 作 業 を行 っ た 。
③
自動 車整 備科
(第 望期:30名
業/訓
入 学 、zz名 卒 業 、 第2期:30名
練 期 間:各6か
・単 気 筒 エ ン ジ ン 及 び 車 の 全 シ ス テ ム(エ
装)に
入 学 、30名 卒
月)
ン ジ ン 、 シャ シ、 電
関す る技 術訓 練 を行 った 。
・ ミ ャ ン マ ー の 技 術 ニ ー ズ に 合 致 した カ リキ ュ ラ ム を 策 定 し、
それ に沿 って教 科書 作 成 、 資機 材 購 入 を行 った。
・日 本 か ら 自 動 車 整 備 專 門 家 を 短 期 及 び 長 期 に て 派 遣 し、 カ リ
キ ュ ラ ム 最 適 化 、 教 授 内 容 ・教 授 法 や 訓 練 資 機 材 に 関 す る 助
言 、 ミ ャ ン マ ー 人 イ ン ス トラ ク タ ー 及 び 訓 練 生 へ の 技 術 指 導
を行 った 。
④ 溶 接科
(第1期:30名
入 学 、30名 卒 業/訓 練 期 間:6か
月〉
・ア ー ク 溶 接 、 ガ ス 溶 接 、 ガ ス 切 断 を 中 心 に 、 そ の 他 穴 開 け 、 切
断 、 切 削 等 金 属 加 工 に 関 す る 技 術 訓 練 を 行 っ た0
・2度 に わ た り 日本 人 溶 接 専 門 家 を 短 期 派 遣 し 、 カ リキ ュ ラ ム 最
適 化 、訓 練 資 機 材 に 関 す る 助 言 、 ミ ャ ン マ ー 人 イ ン ス トラ ク タ
ー ・訓 練 生 へ の 技 術 指 導 を 行 っ た 。
・OJTと して
、訓 練 生 は ベ ン チ や テー ブル 、棚 の制 作 を行 った 。
⑤
磨 動 車 整 備 科 特 別 講 座 「電 子 制 御 燃 料 噴 射 装 置 対 応 」(FFI科)
(第1期:13名
受 講 、13名 修 了/訓 練 期 間:{か
月)
・ 自動 車 整 備 科 第1期 卒 業 生 の う ち 成 績 優 秀 者13名
を対 象 に 、
EFI科 を 開 講 し た 。
・ミャ ン マー 国 内で 主 流 に な りつ つ あ る電 子 制 御 式 の車 の 原 理 ・
構 造 か ら 点 検 ・修 理 法 の 訓 練 を 行 っ た 。
・な お 、開 講 前 に は 、 ミ ャ ン マ ー の 別 地 域 に 駐 在 す る 当 団 体 の 自
動 車 整 備 士 が 、ミ ャ ン マ ー 人 イ ン ス トラ ク タ ー に 対 してEFIの
(様 式4)
技 術 研 修 を行 った 。
● 中 間 試 験 、 最 終 試 験 の 結 果 や 授 業 へ の 出 席 率 及 び 生 活 態 度 に よ り
合 否 を 判 定 し、 合 格 者 に は
rCompletion」
「Ach i evement」 、 不 合 格 者 に は 、
の 修 了 証 書 を 授 与 した 。2年 次 卒 業 生 計166名
の う
ち 、142名 がAch i evement」 、24名 がrComp l et i on」 の 修 了 証 書 を
得 た 。 ミ ャ ン マ ー で は 現 在 、 自 動 車 整 備 士 等 の 国 家 資 格 は 存 在 し
な い が 、 本 校 の 修 了 証 書 は 、 国 境 省 教 育 訓 練 局(DED代
表者の署
名 入 りの た め 、 求 職 の 際 に 有 利 で あ る 。
(ウ)卒 業生の就労支援 と就労状況調査
● 各科卒業 生の就職 先 と して 、パ ア ンやヤ ンゴンの企業 、ワー ク シ
ョップや コン トラク ター と卒 業生採 用を働 きか け、「求人 リス ト」
を作成 したv卒 業前 に全訓練生 に この リス トを配布 し、一部 の訓
練生は この リス ト中の就職 先に就職 した。
● ヤ ン,.ン にある霞系企 業に対 しても、本訓練 学校卒業生の採用 を
働 きか け、 これ までに 日系の 自動車関連会社 に 自動車整備科卒 業
生7名 が就職 し(イ ンター ン3名 含む)1鉄 骨製造 会社 に溶接科卒
業生3名 、建設会社 に溶接科 卒業生3名 が就職 した(2016年2月
11日 現在)。
〈各科への支援状況 〉
① 建設科
当団 体が ミャ ンマー の他地域 で実 施 して いる小 学校建設 の現
場 、及び建設 コ ン トラクター や建設会社 を卒 業生 に紹介 した。
② 電気科
パ ア ン近辺で電 気工事 業者 を就職先 と して卒 業生 に紹介 した。
③ 自動車整備科
パ ア ン及びヤ ンaン の車の 整備工 場 を卒 業生 に紹介 した。 ま
た、ヤ ンゴンで 日系企業が運 営する整備工場 の併設 され るカー
デ ィー ラー とも交渉 し、採 用オファー を受 け紹11し た。
④ 溶接科
パ ア ン近辺及びヤンゴンの 溶接ワー クシ ョップ、及 び日系の鉄
骨製造 会社 、建設会社 を卒 業生に紹介 した 。
● 就 労 状 況 調 査 は 、 卒 業 の 約1か
月 後1お
よ びfNか
電 話 等 に よ り実 施 し た(各 科 の 就 労 状 況 は(3)達
月 後 の2度
、
成 され た 成 果 を
参 照 の こ と)。
(エ)職 業訓 練学校の運営
● 本校 に常 駐 しているDET]職 員 を含む学校運 営委員会 を組織 し、委
員会 にて学校運営方針 の決 定や課題解決 に対 す る迅速な意思決 定
を行 った。
● 本校 は全 寮制 として 、訓練 生に生活備品 ・学習備 品を支給 し、食事
や宿 泊場所 を提供す る ことに よ り、技術習得 に恵念で きる生活環
境 を整 えた。
● 校則 に基 づき、校 内の規律 を維持 した。校則 を違反 した訓練生は、
学校運 営委員会が面談 にお いて注意 を与 えた。校興1は、実情 に合
わせ 、随 時改 定 した 。
(様 式4)
■ 訓練生の傷病 時には、必要 に応 じて病院で の受診や家族に連絡 し、
迅速かつ適切 な対応 を行 っている。
■ 土 曜 日に は技 術 以外の 一般 教養 を学 ぶ機 会 を設 けた6外 部 か ら
様 々な分野 の講師 を招 いて ワー クシ ョップを開催 した り、外部 の
施設見学 を行 った。2年 次は、消防署によ る防災講義 ・消 火実習 、
当団体他事務所 によ る衛生 ワー クシ ョップ、 日系企業 を招 いての
環境教育 、交通警察 官に よる交通安全研修 、 ミャンマー赤十字 に
よる応急法実習等 を実施 した。
● DET、 カ レン州政府か ら来賓 を招 き、以下の式典 を開催 したP
〈入学式 〉
建 設 科 第3期
2014年{2月1日
、 自動 車 整 備 科 第{期
、電 気
科 第i期
自 動 車 整 備 科 第2期
2015年6月15日
科 第1期
、EFI科
、 電 気 科 第2期
、 溶接
第1期
日
5
月
日
日
年
日
年
日
年
rO 反J KJ
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7 9 8 27
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年
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リム
〈修 了証書授与式 〉
建 設 科 第2期
電 気 科 第1期
建 設 科 第3期
、 自 動 車 整 備 科 第1期
電 気 科 第2期
、EFI科
自動 車 ≡
整備 科 第2期
第1期
、 溶 接 科 第1期
(オ)ワ ー ク シ ョ ッ プ の 開 催
● 本 校 に て 、現 地 事 業 責 任 者 、現 地 調 整 員 、 各 科 イ ン ス トラ ク タ ー 、
経 理 ・学 校 運 営 担 当 者 ら が 、学 校 運 営 を 振 り返 り、改 善 す る た め の
ワ ー ク シ ョ ッ プ を 行 っ た 。 抽 出 した 課 題 に 基 づ い て 今 後 の 改 善 策
を ま と め た 。 訓 練 生 管 理 手 法 か ら職 員 の 能 力 向 上 ま で 幅 広 い 問 題
提 起 と 改 善 提 案 が な され たO改 善 策 は1適 宜 実 施 した 。
● ヤ ン ゴ ン に お い て 、 訓 練 科 に 関 連 す る 日 系 企 業 を訪 問 し、 技 術 ト
レ ン ドや ニ ー ズ の 聞 き 取 り調 査 を 行 い 、 得 た 情 報 を 必 要 に 応 じ て
本 校 訓 練 内 容 に 取 り入れ た 。加 えて 、 本 校 卒 業 生 の 各 社 で の 採 用
を 働 き か け た 。 そ の 結 果 、 前 述 の と お り、 各 科 の 卒 業 生 合 計 て3名
が 、 日系企 業 に就 職 した 。
● ま た 、 ヤ ン ゴ ン に あ る 複 数 の 日 系 企 業(自
連1社
、 電 気 関 連1社
、 建 設 関 連1社)が
動 車 関 連1社
、溶 接 関
、 本 校 を視 察 し た 。 訓
練 内容 に関 す る助 言 を受 け る と とも に 、卒 業 生 の 採 用 に つ い て 議
論 した 。
(力)カ ウ ン タ ー パ ー トと の 関 係
● 当 初 の 計 画 で は 、4年 次 以 降 か らDST職
予 定 で あ っ た が 、1年 次 か らDETの
員の 巻 き込 み を開 始 す る
職 員 に 学 校 に 常 駐 して も ら い 、
技 術 訓 練 、学 校 運 営 に関 して情 報 を共 有 し、意 見 交 換 を 行 って い
る。
● 20{4年12月
てDETと
、2015年3月
、6月 、9月 、12月 に 、 首 都 ネ ピ ドー に
の 定 期 四 半 期 会 合 を も ち 、事 業 進 捗 を 報 告 す る と と も に 、
課 題 や 今 後 に つ い て 議 論 した 。
● 以 下 の 通 り ミ ャ ン マ ー 政 府 要 人 が 本 校 を 視 察 した 。
2014年12月{1El 2015年1月
国境省大臣
茎6日 労 働 省 副 大 匝
(様 式4)
T
(3)達
建 設 を 予 定 して い た 校 内 施 設 を 、 建 設 科 訓 練 生 のOJT等
成 され た 成 果
に よ り建
2
設 した 。
各 科 の 訓 練 生 は 、 日 本 か ら 派 遣 し た 日 本 人 専 門 家 に よ り適 切 な 助
言 を 受 け た 現 地 イ ン ス トラ ク タ ー か ら 正 し い 技 術 を 身 に つ け 、 卒
業 生 の 約80%が
就 労 した(2016年1月
末 現 在 。EFI科 第2期10名
を 除 く)。
〈就 労 状 況 詳 細 〉
① 建設科(第3期)
② 電 気 科(第1期
・第2期)
③ 自 動 車 整 備 科(第1期
豪EFI科 第2期 卒 業 生10名
・第2期)
卒業生
就労者数
25名
17名
59名
49名
42名
34名
30名
21名
156名
X21名
を除 く
④ 溶接科(第1期)
合計
(就 労 率77%)
な お 、1年 次 及 び2年
労 した 。 就 労 率 は78%で
次 の 卒 業 生 合 計206名
あ る(2016年{月
の う ち 、161名 が 就
末 現 在 。FFI科
第2期
10名 を 除 く)。
上記成果は,2年 次の指標 とした 「80%の 卒業生が雇用 を得 られ
る」 をほ ぼ達成 した といえる。 これ は、就労支援 として作成 した
「求人 リス ト」 を卒業生 に配布 した ことが大 き く貢献 した と考 え
る。
また、ヤ ンゴンの 日系企 業に働 きか け、これ までに合計13名 の
卒 業 生 が正 職 員 また はイ ンタ ー ン と して 日系 企 業 に就 職 した
(20{6年2月{1日
時点)。}ヨ系企業 に就職す ることは、正 しい技
術 を さらに学べ 、また、将来 的に 日本で研修 を受 ける機 会 を得 ら
れ る可能性 もあるため、卒業生の将来 に とって大変有意 義であ る。
企業側 に とっても、安全作 業や整理整頓 を重視 した 目本式のや り
方 で訓練 され た本 訓練学校 の卒業生 は、将来的 には企業に貢献す
る人材 である と考 える。 また 日本のNGOと 臼系企 業が入材育成 の
面で連携す る ことはDDAの 意 義 にも合致 してお り、良い事例 であ
る と考 える。
3年 次 も これ ら日系企 業 との関係 を深 め、また他の企業 との関
係 を構築 し、訓練内容の最 適化及び卒業 生の就労支援 を進め てい
く。
3.学 生選 抜委員会 によ り、2年 次訓練生計179名 が適切 に選抜 され
た。また、訓練生全員が事務局 の適 切なサポー トを受 けた。
(4)持
続発展性
本 訓 練 学 校 事 業 は6年
計 潤 で 教 育 訓 練 局(DES>と
覚 書 を結 ん で い る 。
日 本 幟0連 携 無 償 資 金 協 力 と して の 事 業 終 了 後 の4年
次 以 降 、訓 練 学
校 を 旺Tへ 引 き 継 ぐべ く、DEτ 職 員 を 巻 き 込 む 予 定 で あ っ た が 、1年 次
の 現 在 か ら既 にDET職
員 に学 校 に 常 駐 して も らい 、学 校 運営 や技 術 訓
練 に つ い て 情 報 を 共 有 し、意 見 交 換 を 行 っ た 。3年 次 以 降 も継 続 して い
く予定 で あ る 。
DET及
び カ レン 州 政 府 か らは 本 校 の 活 動 は 高 い 評価 を受 けて い る。
ま た 、 良 好 な 協 力 関 係 を築 いて お り、 当 団体 の要 望 に 対 して 十分 な サ
ポ ー トを 受 け て い る 。
4年 次 以 降 に お い て は 、 本 訓 練 学 校 運 営 事 業 をDETへ
引 き 継 ぐた め
(様 式4)
に 、DET職 員 の 本 事 業 へ の 参 加 を 増 や し 、事 業 継 続 の た め の 研 修 を 実 施
す る と と も に 、旺T職 員 に は 調 練 学 校 イ ン ス トラ ク タ ー だ け で な く 、学
校 運 営 や 訓 練 生 へ の 就 労 支 援 に も 携 わ っ て も ら う等 を 通 じて 、 事 業 の
運 営 能 力 を高 め て い くこ と を検 討 して い く。す で に 引継 に 向 けた計 画
案 はDETと
共 有 して お り 、3年 次 か らDET教
員の 本 校 へ の 派遣 を始 め
る べ く協 議 を 進 め て い るa
4年 次 か ら6年
次 の 資金 に つ い て は 、 自 己 資金 とと も に、 助 成金 へ
の 申 請 や 、 ミ ャ ン マ ー に 進 出 して い る 日 系 企 業 か ら の 寄 付 、 あ る い は
訓 練 生 の 就 業 を 考 慮 した 取 り組 み な ど 、 企 業 と の 協 働 に よ る 資 金 調 達
を 予 定 して い る0
さ ら にDETと
カ レン州政 府 に対 し、独 自 に学 校 運 営 予 算 枠 を確保 す
る よ う に 働 き か け る こ と も 行 い 、 引 き 渡 し後 も事 業 が 継 続 し て 運 営 さ
れ る よ う持 続 発 展 性 を 担 保 して い く4
加 え て 、 政 府 予 算 だ け で な くOJTの
場 と して外 部 注 文 を受 け、 そ の
収 益 を 学 校 運 営 費 に 充 て る こ と を 検 討 して い る 。
(様 式4)
3.事
(1)特
業 管理 体 制 、 そ の他
記事 項
1.日
本 人専 門 家 の 派 遣
日本 か ら 自 動 車 整 備 お よ び 溶 接 の 専 門 家 を 短 期 及 び 長 期 に て 派 遣 し、
カ リ キ ュ ラ ム の 最 適 化 や ミ ャ ン マ ー 人 イ ン ス トラ ク タ ー 及 び 訓 練 生 へ の
技 術 指 導 を 行 っ た 。専 門 家 は 、経 験 や 勘 に 基 づ く ミ ャ ン マ ー 流 の 技 術 で は
な く 、正 し い 方 法 を 「な ぜ そ う し な け れ ば な ら な い の か 」 と い っ た 理 由 と
と も に 、イ ン ス トラ ク タ ー や 訓 練 生 に 直 接 指 導 した 。各 専 門 家 に よ る 活 動
は 以下 の とお り。
【自 動 車 整 備 専 門 家(長 期 2015年4月
∼2016年2月
● 授 業(理 論 ・実 習)に お け る 助 言 ・指 導
末)】
● カ リキ ュ ラ ム ・資 機 材 の 最 適 化
● 中 間 ・最 終 テ ス ト(理 論 ・実 習)の
テ ス ト内 容 の 確 認 ・助 言
● イ ン ス トラ ク タ ー へ の ト レー ニ ン グ(授
業 終 了 後1時
間 ・週3回)
イ ン ス トラ ク タ ー に 対 し、教 授 技 術 全 般 に お け る体 系 的 ト レー ニ ン グ
を 実 施 した 。訓 練 生 コー ス の 進 行 に 合 わ せ 、学 ん だ こ と を す ぐに 授 業
で 実 践 で き る よ う に 配 慮 し進 め た 。 指 導 内 容 の 一 部 を 以 下 に 示 す 。
〈 指 導 内 容(一
部)〉
安 全 作 業 と 整 理 整 頓/エ ン ジ ン 関 連 全 般(エ
ンジ ン理 論 、バ ル ブ タ
イ ミ ン グ 、 オ ー バ ー ホ ー ル 、 車 体 よ り エ ン ジ ン 取 り 外 し/シ ャ シ 関
連 全 般(ト
ラ ン ス ミ ッ シ ョ ン 、デ ィ フ ァ レ ン シ ャ ル 、 ブ レー キ1ド
ラ イ ブ ト レイ ン 、 サ ス ペ ン シ ョ ン)/電 装 系 全 般(電
ラ イ ト類 、 ワ イ パ ー 、パ ワ ー ウ ィ ン ドウ 等)/EFi関
使 い 方1故
障 診 断 、 等)/ア
気 基 礎 、配 線 、
連(ス キ ャ ナ ー
ラ イ メ ン ト計 測 方 法/カ ー メ ンテ ナ ン ス
r
【BAJ所 属 自 動 車 整 備 士(短 期)】
パ ア ンTTS自 動 車 整 備 科 の 現 状 把 握 お よ び 改 善 策 提 言
・
4名 の イ ン ス トラ ク タ ー の 能 力 評 価
・
EFIア ドパ ンスコースの 設 計(カ
リ キ ュ ラ ム 、教 科 書 作 成)、 お よ び イ ン ス ト
ラ ク タ ー へ の ト レー ニ ン グ
【溶 接 専 門 家(短 期:2回)】
● 溶 接 科 コ ー ス 全 体 の 設 計(教
授 内 容 、 教 え 方)へ
の助 言
● 作 業 場 構 築 方 法 、必 要 資 機 材 、機 材 の 使 用 法 、安 全 対 策 等 に 関 す る 助
言 ・指 導
● イ ン ス トラ ク タ ー へ の 技 術 指 導(主
に 実 技):ア
ド使 用 含 む)、 ろ う付 、TIG溶 接 、 ガ ス 切 断(プ
ー ク 溶 接(カ
ーバ イ
ロ パ ン ガ ス 使 用 含 む)
等
● 生 徒 へ の 特 別 講 義:溶 接 概 論 お よ び ス ラ イ ド教 材 に よ る ガ ス 溶 接 概 論
団体代表者名:
鍵 繋己
鷺冨
譜 盤 鷲1
＼奪一
己 テ
①② ③④
【添付書類】
事業 内容1事 業の成果 に関す る写真
日本NGO連
携無償資金収支表(様 式4-a)
日本NGO連
携無償資金使用明細書(様 式4-b)
外部監査報 告書
添付資料①
事業内容、事業の成果に関する写真
自動車整備科 理論の授業
建設科 理論の授業
自動車整備科 実習授業
自動車整備科 日本人専門家による技術指導
電気科 実習授業
電気科 外部電気工事現場での OJT
建設科 実習授業
建設科 OJT（発電機建屋の建設）
溶接科 実習授業
溶接科 日本人専門家による技術指導
入学式
修了証書授与式
特別授業（消火訓練）
特別授業（衛生ワークショップ）
訓練生食事の様子
カウンターパート DET との四半期会合
卒業生の就労現場（溶接科）
卒業生の就労現場（電気科）
卒業生の就労現場
（ヤンゴンの日系自動車企業）
卒業生の就労現場
（ヤンゴンの日系鉄骨メーカ）
卒業生の就労現場（建設科）
自動車整備科実習用の車
電気科・溶接科作業場
発電機建屋