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岡地 榮 編著 「和英やまと言葉発想辞典」 全8巻 ワード版およびPDF版

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岡地 榮 編著 「和英やまと言葉発想辞典」 全8巻 ワード版およびPDF版
「和英やまと言葉発想辞典」
発行の辞+総表紙+総序文
Word _of_Publication_+_General_Cover_+_General_Preface_ver.1.01
発行の辞+総表紙+総序文
岡地 榮 編著
「和英やまと言葉発想辞典」
全8巻
ワード版およびPDF版
発行の辞
この度、電子書籍「和英やまと言葉発想辞典」全8巻、ワード版およびPD
F版を発行することになった。
この辞典は、岡地榮の「和英てにをは発想辞典」
(1975年、インタープレ
ス発行)が基になったものである。この旧著を、電子化して、復刻版として発
行することを思い立ったのは、今から約20年前であった。そして、2009
年の夏の盛りに、筆者が「世紀の大発明」と自負している「和英レインボーブ
リッジ」を着想して、全例文にこれを付け終わったのが、約1年後であった。
次に「語学哲学」の追加を思い立って、これができたのが、本年6月であった。
その間に、
「和英等価翻訳式」を着想して、これは、昨年の暮れに出来上がった。
というわけで、次々とインスピレーションが湧いてきて、最終的には、全8巻
の電子本になってしまった。
旧著の読者は、主として、翻訳者、語学研究者だったと思われる。しかし、
時代は大きく変わった。筆者は、「社内英語公用語化」の波に続いて、「技術者
全員英文テクニカルライター化」の波が必ず起こってくる、と信じている。
「初
学者からプロまで」、本書は、どの読者層にも適合するように書いたつもりであ
る。
言葉はその民族の魂である。日本語は、日本民族の魂から生まれた。英語も
同様である。
「英語がネイチブ同様に書けたら……、それには、英語の魂をもの
にしなければならない!」、これは、和文英訳をやっていて、また、人の作品を
直していて、感ずることである。
「英語の魂をものにする」、これは、表面的な英語学習では果たせない。英語
学習の深化が必要である。
「和英やまと言葉発想辞典」は、技術英語の「大衆化」と「深化」の両方の
必要を同時に満たすものである(もちろん、第一歩に過ぎないが)。
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「和英やまと言葉発想辞典」
発行の辞+総表紙+総序文
今年は、昨年の「電子書籍元年」に続いて「電子書籍2年」である。電子書
籍は、編集者無しで、著者だけでも発行できるが、出版事業には、やはり編集
者が必要である。米国では、編集者の社会的地位が極めて高い、と聞いている。
このような考えの下、本書「和英やまと言葉発想辞典」全8巻の発行に際し
ては、内田 功氏に「編集人」を御願いした。内田氏は、日刊工業新聞社発行
の技術雑誌「機械技術」、
「工業材料」、
「新機械」
(機械設計)等の初代編集長だ
った人であり、同氏に出版人としての意見を仰いできた。
「当協会で発行する電
子書籍は、どこか既成の出版社で発売してもらうべきであり、当協会が発売ま
で行うべきではない。」、これは、同氏の貴重な意見であった。
そこで、既成の出版社数社に発売方を交渉したが、ことごとく断られた。そ
の理由は、
「ワード版はガードが掛けられない」などであった。やはり、当協会
で売るしかないのか、と思って、友人に相談したら、電子書店での販売を勧め
られ、斯界大手のDL-MARKET株式会社に邂逅した。同社は、PDF版
ばかりか、ワード版の販売も快諾してくれた。これは、幸運であった。当協会
では、今、企画、制作中の電子書籍の販売を全て同社に委託する方針である。
来年は、「電子書籍3年」、ここに大きな途が開けたのを、本邦のさらなる発
展のために慶びたい。
2012年01月吉日
日本工業語学協会
会長 岡地 榮
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「和英やまと言葉発想辞典」
発行の辞+総表紙+総序文
岡地
榮
編著
電子書籍
和英やまと言葉発想辞典
A YAMATO KOTOBA TO ENGLISH DICTIONARY
OF
WAY OF THINKING
全8巻
(ver.1.01)
書名:
第1巻-コア本-和英やまと言葉発想辞典
書名:
第2巻-「直前文」付き-和英やまと言葉発想辞典
書名:
第3巻-「和英レインボーブリッジ」付き-和英やまと言葉発想辞典
習
書名:
第4巻-発想法自己考究・練磨のための「和英等価翻訳式」付き-和英やま
篇
と言葉発想辞典
辞
書
篇
学
書名:
ノウ
第5巻-「和英等価翻訳式、対応研究、発想プロセス」付き-和英やまと言
葉発想辞典
ハウ
伝授
書名:
第6巻-「要語・要句」を明示した第5巻-和英やまと言葉発想辞典
篇
書名: 第7巻--第6巻で明示した「要語・要句」のリスト-和英やまと言葉発想辞
典
合
書名:
第8巻-合本-和英やまと言葉発想辞典
本
日本工業語学協会(発行)
DL-MARKET株式会社(発売)
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「和英やまと言葉発想辞典」
発行の辞+総表紙+総序文
岡地
榮
編著
電子書籍
和英やまと言葉発想辞典
全8巻
総序文
筆者は、1988年に、当時筆者が経営していた「日本自動翻訳研究所」か
ら「バイリンガルテクニカルライター」という小冊子を発行し、その「はしが
き」の前、表紙の次のページに、縦字で、
「日の丸」と題して、下記の和歌を掲
げた。和歌の左に、鎌倉の建長寺山門の前で写した筆者の写真が添えてあった。
六十二年十一月三日であったので大きな国旗の下に立っていた。筆者は、
「日の
丸の赤は、あれは本当は金色なのだ」と言って、人を驚かしてきた。
こがねいろ
黄金色
いのち
かがや
一つ ○ の
波と動くが
赫 きて
や ま と ことのは
大和 言 葉
これは、日本語の本質、すなわち、日本語とは何ぞや?の問に対する答を和
歌で表したものであるが、今、
「和英やまと言葉発想辞典」全8巻を書き終えた
段階で、次の歌が生まれて来た。英語の本質を詠ったものである。
御身らは
サンクス
ジェクト ジェクト
j e c t j e c tの
ギビング
thanks giving
別有れど
行間に満つ
「本質」とは、言葉のいわば「設計思想」である。したがって、この和歌2
首は、日本語、英語の「設計思想」を言い表したものである。
(「ject ject の別
が有る」とは、「subject、object(主語、目的語)の別が有る」ということで
ある。「thanks giving」は、言うまでも無く、God への感謝である。)
本書全8巻の一つ、第5巻「『和英等価翻訳式』、
『対応研究』、
『発想プロセス』
付き『和英やまと言葉発想辞典』」の、各例文ペアに付けた「対応研究」および
「発想プロセス」の「解説」では、上記の和歌が象徴する両言語の「設計思想」、
すなわち、筆者が把握した両言語の「根源発想体系」に則って、例文ペアとい
う具体例の発想の違いが明快に説明できた。すなわち、この日本語の「根源発
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「和英やまと言葉発想辞典」
発行の辞+総表紙+総序文
想体系」は、
「『人間』中心万物一体主義」であり、英語のそれは、
「神中心人事
物同列主義」である。そして、この『人間』は、自他を超えた人間であり、神
との間に仕切りはない。一方、英語の「人事物」は、神によって造られたもの
(クリーチャー)である。この神観、神との切り離しが、主語を産み、目的語
を生み、また、英語の語順を産んでいる。
さて、次に、上掲の「日の丸」に続いては、次の詩が掲載されていた。
たましい
日本語の 本 質 は、また同時に
たましい
国旗の 本 質 でもあります。
こがねいろ
いのち
「黄 金 色 」に輝く「一つ ○ 」とは、
この本質のことです。
....
いのち
この「 ○ 」のことば(波動)がそのまま
現われたのが、日本語です。
また、全ての外国語と国旗の奥の奥にも、
いのち
かがや
この「 ○ 」が「 赫 いて」います。
ゆえん
全世界がイノチの兄弟である所以です。
筆者は、明治以来の「和魂洋才」の時代は終わり、
「和魂洋魂」の時代が始ま
った、と考えている。大和魂を持ちつつ、西洋の根本精神を理解し、我が物と
すべき時代が到来したのである。
「てにをは」は、
「和魂」を代表し、
「冠詞・数」
は、
「洋魂」を代表する。すなわち、
「冠詞・数」の理解は、
「洋魂」獲得のため
の必須条件である。
本書には、日英の例文ペアが、多数出てくるが、この和文は、実は、英文の
和訳である。そこで、
「もともと英文和訳なのにその訳文を素材にして和文英訳
のコツを論じている....」、と言う人が出てくるかもしれないが、これは、当た
らない。なぜなら、筆者には、英文の奥に輝く「イノチ」を日本語で掴んだ、
と言う自信が有るからである。筆者は、その「イノチ」を日本語で表出すべく、
何回も書き直し、
「イノチ」において「等価な」和文を求めた。それが、本書の
和例文である。実に、訳文もそこまで行けば、
「一つイノチの展開」であるとい
う確信が出て来るものである。これを哲学的に言えば、
「一即二」にして「二即
一」の境地に至った、ということになるのであろうか。
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「和英やまと言葉発想辞典」
発行の辞+総表紙+総序文
哲学と言えば、筆者の語学哲学は、谷口雅春氏の御著作に多くを負っている。
なかんずく、筆者の「てにをは」論考は、同氏の著書「真理 第四巻 青年篇」
(日本教文社)の「第十三章
ことたま
言 霊 の神秘に就いて」が基になっている。ここ
に、同氏に甚深の感謝を捧げたい。
また、日英比較発想研究分野の先輩、松本道弘氏にも大いなる敬意を表した
い。1977年の夏のある日の朝、窓辺に立つと、天空から、
「the は given だ!」
という声が、響いて来た。これは、同氏の著書、
「give と get 発想から学ぶ英
語」(1975年初版、朝日出版社)の影響もあったかと思う。
本書は、旧著「和英てにをは発想辞典」の電子化、大衆化、音声化を目指し
て、約20年も前に、その構想が出来上がった。
そして、今ここに、我が国の工業英語学史においてはもちろんのこと、明治
以来の英語学史においても燦然と輝く巨大なピラミッドが一つ出来上がった。
このピラミッドは、増えなければならない。
「分野別」、
「ジャンル別」と考え
た時、仕事はまだ第一歩である。
終わりに、筆者が嘗て在籍した株式会社サン・フレアの方々、読者の浜田さ
ん、真下さん、その他、大勢の方々に心からなる感謝を捧げたい。これらの方々
からは、有益なアドバイス、貴重な御助力、そして、前進のための大切な勇気
を頂いた。
そして、ここに、現今の電子書籍出版の標準であるPDF出版ばかりでなく、
「ノンプロテクト、カスタマイズフリー」のワード版出版という、恐らく本邦
初の出版事業も同時に始めることが出来たのは、真にも幸運の女神と皆々様の
お力が結集された結果である。
2012年01月吉日
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