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No.410 - 過疎物語(kaso-net)

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No.410 - 過疎物語(kaso-net)
過疎情報
全国過疎地域自立促進連盟
No.
410
2007年(平成19年)3月20日発行
(2月÷3月合併号)
〒105-0001 東京都港区虎ノ門1_13_5 第一天徳ビル3F TEL: 03_3580_3070 FAX: 03_3580_3602
E-mail: [email protected] U R L : h t t p : / / w w w . k a s o - n e t . o r . j p
埼玉県神川町
▲下久保ダム
首都圏の水がめとして多くの人々の暮らしを支えています。
▲城峯公園「冬桜」
冬桜の名所として知られ園内には、キャンプ場やツツジ園
もあり1年を通して楽しめ多くの方が訪れています。
冬桜の宿
地元産の檜をふんだんに使用
した、多目的に利用できる
宿泊研修施設として多くの
人に親しまれています。
▲農産加工センター特産品
地元の農産物を使ったジャムやこんにゃくなど品質や
味のよさで人気が高まっています。
▲交流事業
水源地域の大切さや自然の良さを理解してもらうため、地
域の人たちとの交流事業を多く実施しています。
目 次
随 想 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
「水と緑そして人が織りなす豊かなまち」を目指して
埼玉県神川町長 田村 啓
神戸市において理事会を開催 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
過疎地域等における集落の状況に関する調査について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21
過疎対策の評価と今後の振興方策のあり方に関する調査研究会開催 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 30
ポスト過疎法に向けての動き ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 30
連盟及び調査会会議等年間予定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
32
随想
「水と緑そして人が織りなす豊かなまち」を目指して
埼玉県神川町長 田 村 啓■
平成18年1月1日に児玉郡神川町と同郡神泉村が合併し「新神川町」が誕生しました。本町は埼
玉県の北西部に位置し、群馬県境に接する神流川右岸に広がる平坦な地域と、上流部の山間地域で
2
形成され、面積は47.42㎞ 、人口は15,055人の町となりました。
神流川の清流に沿った肥沃な大地により繋がっている新神川町は、数多くの文化財を残し近代に
おいては幾多の偉人を輩出した旧神川町と首都圏の水がめである下久保ダムを有し、名水や冬桜な
ど豊かな観光資源に恵まれた旧神泉村のそれぞれの特色を生かした「水と緑そして人が織りなす豊
かなまち」を目標に、先人が築いてきた豊かな文化や伝統を継承しつつ、新たな魅力ある町として
さらに飛躍しようと努力しています。
さて、本町における過疎地域の状況は、過疎法の規定により合併前に過疎地域であった旧神泉村
の区域が過疎地域として指定を受けております。この区域は昭和46年に過疎地域の指定を受けて以
来、交通通信体系の整備や産業の振興と生活環境の整備を一貫として進めてきました。特に全域が
県立上武自然公園内にあり豊かな自然を生かした観光を手段とした地域づくりに力を注ぎ、春と秋
に二度花を咲かせる冬桜で有名な「城峯公園」や地域内外の交流の場として多目的な宿泊研修施設
「冬桜の宿神泉」を中心に名勝三波石峡や下久保ダムなど周辺施設との相乗効果により年間を通し
て多くの方が訪れています。また、こうしたなか住民との協働による山村と都市との交流事業が活
発におこなわれた結果、山村の伝統文化を体験交流により伝える地域おこしのグループが立ち上が
るなど地域の活性化が見受けられます。
目標である「水と緑そして人が織りなす豊かなまち」の実現には、安全、安心でふれあいのある
地域づくりと子どもや高齢者が安心して住めるまちづくりを進める必要があります。しかしながら
過疎地域である旧神泉地区では、過疎法のなかで様々な対策事業を実施した結果、生活環境等の整
備は改善されてきておりますが、山間部の地域によっては高齢者世帯が70%を超える地区もあり、
儀礼や道普請など地域を維持していくことも困難な状況に直面しているところもあります。今後は
目標を現実のものとするため、過疎法のなかでの様々な過疎対策事業と併せて、高齢化の高い地域
を特定支援地域として位置付け、日常生活の支援サービスや定期訪問、地域住民による地域介護ボ
ランティアや声かけボランティア制度の運用を平成19年度実施に向け準備を進めていきたいと考え
ています。
-3-
神戸市において理事会を開催
―過疎対策関係政府施策に関する要望を採択―
本連盟は、2月8日(木)、午後1時30分より兵庫県神戸市ラッセホールローズサルーンの間に
おいて、全国から94名の役員出席のもと、第101回理事会を開催致しました。
会議では、初めに澄田信義会長の挨拶があり、続いて開催地を代表して井戸敏三兵庫県知事より
歓迎挨拶、来賓としてお越しいただいた久保信保総務省大臣官房審議官よりご挨拶をいただきまし
た。
(挨拶内容は、5頁から10頁に掲載)
その後、議案の審議に入り、過疎対策関係政府施策に関する要望等、いずれも原案どおり承認さ
れました。
また、本理事会では、地元兵庫県出身で現行過疎法制定時に自由民主党過疎対策特別委員長で
あった谷洋一氏にお越しいただき、「今日までの過疎問題と今後の過疎問題」を題にご講演いただ
きました。
理事会において承認された議案は、次のとおりです。
・第1号議案 平成19年度全国過疎地域自立促進連盟事業計画及び歳入歳出予算について
・第2号議案 平成19年度職員退職金特別会計歳入歳出予算について
・第3号議案 過疎対策関係政府施策に関する要望について
・第4号議案 実行運動方法について
(財)過疎地域問題調査会理事会
連盟理事会当日には、
(財)過疎地域問題調査会の第108回理事会が開催され、次の議案が承認さ
れました。
・第1号議案 平成19年度財団法人過疎地域問題調査会事業計画及び収支予算について
・第2号議案 平成19年度職員退職金特別会計歳入歳出予算について
(第2号議案は、連盟第2号議案と同じ)
連盟幹事会
連盟理事会に先立って、幹事会を2月2日(金)、全国町村会館2階ホールAにおいて開催し、
理事会に提案される過疎対策関係政府施策に関する要望等を決定しました。
なお、当幹事会には、総務省過疎対策室より末宗徹郎室長が来賓として出席され、ご挨拶、国の動
向についてお話いただきました。
-4-
全国過疎地域自立促進連盟第101回理事会澄田信義会長挨拶
一言、御挨拶を申し上げます。
全国過疎地域自立促進連盟第101回理事会を開催いたしましたと
ころ、理事の皆様には、大変お忙しい中、御出席をいただきまし
て誠にありがとうございます。
総務省の久保大臣官房総括審議官、並びに本日、御講演をいた
だきます元衆議院議員の谷洋一先生におかれましては、極めて御
多忙のところ御臨席を賜り深く感謝申し上げます。
理事会の地方開催も、今回で5回目を迎えました。このたび、
ここ神戸市での開催に当たり、井戸知事さんをはじめ兵庫県の皆
様の御協力を賜りましたことに、厚くお礼を申し上げます。
さて、昨年末には地方の将来に大きな影響を及ぼす出来事がありました。
一つは、「地方分権改革推進法」の成立であります。これからの日本は、人口減少・少子高齢社
会の到来という大きな時代の転換点を迎えている中、「国と地方」・「都市と地方」が互いに機能分
担し、「連携」と「共生」を図ることがますます重要になってまいります。国と地方の役割分担の
見直しを進めるとともに、財政力の弱い自治体においても効率的、自立的な行財政運営ができる、
真の地方分権につながる改革が進められるよう期待しているところです。
また、「道路特定財源の見直し」につきましては、連盟としてもその財源の確保を強く要望して
まいりましたが、一般財源化の取扱いに懸念は残るものの、中期的な計画を基に必要な道路整備を
進めるとの方針が決定されましたことは、一定の評価をすべきであると考えております。
一方、地方財政対策においては、概ね一般財源総額の所要額が確保され、過疎対策事業債につき
ましても、投資的経費が大きく抑制される中、ほぼ前年並みの額が確保されました。
さらには、「新医師確保総合対策」においては、医師不足が特に深刻な県の医学部や自治医科大
学の定員増が盛り込まれ、また、過疎地域における減価償却の特例の延長も認められました。
これらは、会員の皆様が一丸となって強く要望・行動された結果であり、改めて厚く御礼を申し
上げます。
しかしながら、地方の生命線ともいえる地方交付税については、国の赤字を減らすため削減する
方向ばかりが聞かれるなど、誠に言語道断の議論がなされております。地方交付税が削減されれば、
これまで血のにじむような努力を重ねて取り組んできた私たちの改革が水泡に帰す上、住民サービ
スを著しく低下させざるを得ない事態を招くことになります。このため、私はこれまで、地方交付
税の総額確保と地方財政対策について、過疎地域などの条件不利地域の切実な声を訴えてまいりま
したが、今後とも会員の皆様と一丸となって、地方交付税の財源保障・財源調整機能の充実・強化
をより一層強く求めていく必要があると考えています。
-5-
このような中で、現行の「過疎地域自立促進特別措置法」の失効まで3年余りとなりました。ポ
スト自立促進法に向けた取組みを加速・強化していかなければならない時期になってまいりました。
連盟といたしましても、平成19年度には「過疎対策の新たな対応策に関する調査」を実施する予
定としております。
我が国は戦後始めて経験する人口減社会に突入し、また、厳しい財政事情や都市住民の意見とあ
いまって、過去に比べ一層厳しい状況が予想されております。これらに向けての取組みには、会員
の皆様の御理解と御協力が何よりも重要であり、皆様とともに全力を尽くしてまいりますので、今
後とも御支援のほどお願いいたします。
本日の理事会では、「平成19年度の事業計画及び歳入歳出予算」並びに「職員退職金特別会計歳
入歳出予算」
、さらには、
「過疎対策関係政府施策に関する要望」を提案することとしておりますが、
皆様には十分な御審議をお願い申し上げます。
終わりに、過疎地域の自立活性化が今後大きく進展することを念願しますとともに、御出席の皆
様のますますの御健勝と御活躍を心からお祈り申し上げまして、御挨拶とさせていただきます。あ
りがとうございました。
井戸敏三兵庫県知事歓迎挨拶
ご紹介いただきました兵庫県知事の井戸でございます。第
101回全国過疎地域自立促進連盟の理事会が、ここ兵庫・神戸
の地で開催されるに当たり、皆様を心から歓迎申し上げます。
今年は亥年ですけれども、12年前の亥年、1995年(平成7年)
の1月17日に阪神・淡路大震災が発生いたしました。全国の皆
様の温かいご支援のおかげで、昨年はのじぎく兵庫国体を開催
して復興の様子を見ていただき、心から感謝をお伝えすること
ができました。
兵庫県は、この12年間復興に向けて懸命の努力をしてまいり
ましたが、結果といたしましては、GDP ベースで、全国平均が14%伸びているのに対し、兵庫県
は4%しか伸びていないという状況です。大きな痛手やハンデキャップを持っている地域が、独り
立ちするのはなかなか大変であり、努力を重ねても追いつかないところがあることを実証させられ
ているという気持ちです。過疎地域につきましても、他の地域と比べて条件的に不利な事情をたく
さん抱えており、競争条件を一定にすべきということを強く主張していく必要があるのではないか
と考えています。
後ほど、谷前衆議院議員からもお話があるかもしれませんが、ちょうど10年ぐらい前だと思いま
すが、谷前衆議院議員が当県に過疎地域の市町長との意見交換のために来られました。当時私は副
-6-
知事でしたが、過疎法の延長について県を代表してお願いした記憶があります。現行法の期限まで
あと3年となり、次期過疎法に向けた調査を平成19年度から始めるということですが、いろいろな
角度からの検討を進めていくべきであると考えております。
また、新たな国土形成計画の素案を見ますと、国土保全あるいは過疎地域の振興という意味での
視点がかなり弱いのではないかと心配しています。過疎地域の国土保全を誰がするのか、さらなる
人口減少社会を迎えた時、限界集落と言われる集落が続出する可能性があります。その時、限界集
落を本当になくしてしまって良いのか、なくさないとすればどうすれば良いのか、といった国土保
全と我々の生活の確保という角度から、徹底した検討をしていく必要があると考えています。
兵庫県は、神戸市のような政令指定都市がある一方で山村地域もあり、「日本の縮図」と言われ
ています。だからこそ私どもも地域格差の縮小をめざし、過疎対策を推進していきたい、また、し
なくてはならないと改めて決意しているところです。
そのような意味で、本理事会がさらなる過疎地域の向上をめざして、一丸となってご尽力くださ
いますことを心からご期待申し上げるとともに、亥年でありますので猪の元気を借りてでも、地域
が元気を出していくためのいろいろな対応をともに図ってまいりたいと考えています。
最後に、全国から兵庫県にお集まりいただきましたことに心から感謝申し上げますとともに、とも
に努力していくことをお誓いして、歓迎のご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
久保信保総務省大臣官房総括審議官挨拶
只今、ご紹介いただきました総務省大臣官房総括審議官の久
保でございます。
第101回の全国過疎地域自立促進連盟理事会の開催に当たり
まして、一言ごあいさつをさせていただきたいと思います。
さて、平成12年4月に現行の過疎地域自立促進特別措置法が
施行されまして、本年で7年を経過しようとしています。皆様
方におかれましては、それぞれ多くの課題を抱える地域の第一
線で、地域の自立に向け、日々ご尽力いただいているところで
ありまして、この機会に厚くお礼申し上げる次第でございます。
また、澄田会長をはじめ過疎連盟が一丸となって、過疎債や関係予算の確保に向けて、要望活動
を行っていただきましたおかげで、地方財政対策や過疎対策などについて、それなりの対応をとる
ことができたところであります。
さて、澄田会長のご挨拶にもございましたように、小泉政権最後の三ヵ年で三位一体改革を行っ
てまいりましたが、なかなか財源の話だけをしていてもそれ以上埒が明かないということで、ある
権限を併せて考えていかなければいけないのではないかといったことで、分権一括法を3年以内に
-7-
提出をしていこうということになりました。その後、安倍内閣になって、臨時国会でそのためにプ
ログラムといいますかやり方を書いた地方分権改革推進法というのが成立致しました。三年間の時
限立法ではございますが、今まさに今国会、もうじきのことだと思いますけれども、分権内閣推進
委員7名の国会同意案件というのが国会に提出をされようとしているということでございます。こ
の分権内閣委員会で案を練って政府に勧告をして、それを受け付ければ地方分権推進計画をつくっ
て一括法に向けて準備を進めるという段階になっております。
そして、19年度の地方財政対策でございます。国の予算同様ですが、あえて言うと2点ございま
して、1つは、昨年の骨太方針にも明記してありますが、2011年度までに、国・地方あわせました
プライマリーバランス、基礎的財政収支を均衡させる、0にする。そして2010年代には累積してお
ります長期債務を収束の方向にむかっていく、これは大きな政府の方針になっておりまして、その
ための歳出歳入改革を今回から手掛けていこうということ、もう一つは、2002年から景気が持続的
に回復しておりますが、それを受けて自然増収、国税地方税ともに今回は相当規模でている、そう
いったことで国の予算、地方財政対策が行われているわけであります。したがって歳出抑制という
基調は貫いているということで、地方財政計画上は一般歳出マイナス1.1%ということで、歳出削
減の方向が出ておりますけれども、歳入の方、これは地方税、地方交付税合わせまして、前年度を
5,100億円上回るという、好調な一般財源総額が確保できております。
地方債計画、これにおきましてはやはり先ほど申しましたような抑制基調ということがございま
すので、地方債計画全体では10.3%減額ということになっておりますが、過疎債につきましては、
皆様方の過疎対策事業が円滑に進められますように、ほぼ前年度並みで若干減、1.7%減の2,804億
円を確保させていただいております。
また、特に情報通信というのが日本中で完備されますと、都市と地方との情報格差がなくなると
いうことで、私ども期待を入れておりますけれども、情報通信関係の予算、これには21%増と、そ
ういった予算措置がされております。
私ども総務省におきます過疎関連予算をご紹介いたしますと、定住促進団地の整備、あるいは都
市との交流施設の整備の予算、情報通信関係含めまして、全体で約178億円の関連予算を確保させ
ていただいております。
また、19年度には頑張る地方応援プログラムという交付税措置、これをスタートさせるというこ
とにいたしておりまして、地方独自のプロジェクトを地方自ら考える、前向きに取り組む地方公共
団体に対して支援を行うということでございまして、平年度のベースで3,000億円の措置を考えて
おります。来年度は初年度でございまして、2,700億円という規模でスタートさせようと思ってお
ります。
若干具体的なお話をさせていただきますと、市町村がこの4月から5月に、それぞれで自分たち
がこういうふうなことを考えて、そしてそのためにどういうふうに成果が上がるのかといった計画
を立てていただきますと、全体で総額500億円、個々の市町村のベースで言いますと、3,000万円と
-8-
いうオーダーで特別交付税措置を講じるということにいたしております。
また、普通交付税でも、これは都道府県・市町村対象でございますけれども、行政改革の指標で
ございますとか、出生率、あるいは公務員自身の資格、農業産出額とか、そういった幾つか一定の
指標で改善があるといった場合には、交付税割増措置を講じるということで、総額2,200億円を考
えているということでございまして、来年度は2,700億円の規模でこの事業をスタートさせたいと
考えております。
特に、この過疎地域の皆様方が頑張ろうと思ってもなかなか難しいというご指摘、よく寄せられ
ております。私ども、条件不利地域につきましては、さらに一定の配慮をするといった検討を行っ
ている最中でございます。
それから、私ども過疎対策といたしましては、過疎だけに限ったことではないのですけれども、
来年度は6,100万円の予算を確保いたしまして、地方への移住、定住あるいは交流、それについて
の調査を行おうと思っております、3つのパターンで、3つの県にそれぞれ委託しようと思ってお
りますが、1つは団塊の世代が今年から大量に退職して、その数は3年間で680万人がいるのでは
ないかと言われておりますが、団塊の世代の方々が、都市圏から地方に移っていくと。こういった
ケースを想定して、どういうふうにすれば、それが可能になっていくのかという調査を考えており
ます。もう1つは、お子さんもいて、そして仕事も地方に移り住むことによって確保する、探すと
いうことも含めたケース。もう1つ、3番目のケースは最近よく言われますが、二地域往来とか二
地域居住というケース。仕事は都市部で行って、そして週末には地方に行くという、そういった
ケース。この3つのケースについて、それぞれ調査を行っていこうという予算を来年度考えており
ます。
また、それと並行して、今年度から来年度にかけて、いつということは、今の時点ではまだ申し
上げられませんが、民間主導でということを考えておりますが、財団法人地域活性化センターとい
うのが今ございますけれども、そこのご尽力を得て全国ベースで移住交流を支援する機構を設けて、
都市部の住民の方々に地方に移り住むというふうな需要を掘り起こしていただいて、うまくご期待
のようなことができないか、こう思っております。
民間主導で企業、恐らくビジネスチャンスにも結びつくであろうということで、企業にも参加を
呼びかけて、そして、都道府県市町村、住民の方々、そういった方々に会員になっていただいて、
そういった新しい機構も今検討しております。できるだけ早く皆様方にご紹介ができ、そしてス
タートができるように私どもも応援していきたいと考えております。慶應大学の島田先生らが中心
に、そういう企画を今されておられるということをご紹介をさせていただきたいと思います。
終わりになりましたが、皆様方の地域におきましては、それぞれ大きな課題を抱えていらっしゃ
るわけでございますけれども、今後の過疎地域自立促進特別措置法の仕上げにもう3年ぐらいに
なっておりますけれど、それに向けまして、先ほど申し上げましたように、財源措置を活用をいた
だいて積極的に過疎対策に取り組まれますようにお願いを申し上げます。私どもといたしましても
-9-
澄田会長とご相談しながら、次の新しい過疎法に向けていろいろな作業を、今から開始しなければ
ならない、まさにそういう時期になっていると考えております。
そういう意味で本日の理事会が今後の過疎地域の自立の取り組みに当たって、大変有意義な方向
になりますように心からお祈りをいたしまして、簡単でございますけれども、私のごあいさつとさ
せていただきます。本日はまことにありがとうございます。
-10-
理事会決定事項
【過疎対策関係政府施策に関する要望】
1 地方交付税の財源保障・財源調整機能の充実強化
平成19年度の地方財政対策においては、地方交付税の法定率分が確保され、昨年度水準を上回る
一般財源総額が確保されたところであるが、出口ベースの地方交付税総額は削減されており、税源
に乏しい過疎地域においては厳しい財政運営を余儀なくされるものである。
過疎地域は、人、食料、水、エネルギーを都市に供給し、国の発展のために貢献してきたばかり
か、二酸化炭素の吸収源としての森林を整備するなど、国土の保全や地球温暖化の防止にも寄与し
ている。
過疎地域は今、高齢化や産業の衰退で地域社会の活力が極端に低下しており、さらに医師不足な
ど、まさに命に係る問題も深刻化している。また耕作放棄地が増加し、森林の荒廃が進み、多くの
集落が消滅の危機にも瀕している状況にある。
こうした中にあっても、過疎地域は、森を守り、水を守り、田畑を守り、日本の文化を守り、国
民の心のよりどころとなる美しい国土と環境を未来の世代に引き継いでいこうと努力している。
今後とも、このような過疎地域の努力と役割を重視し、過疎地域に光を当て、自立できるよう支
援していくことが、これからの日本の在り方にとって極めて重要である。
我が国においては、今、東京への一極集中に象徴される大都市問題と農山村の荒廃が進む過疎地
域の問題が極めて深刻な状況となっている。経済効率にまさる大都市のみが栄えるのではなく、森
や水を守る農山村など全国各地に多様な地域が息づき、過疎地域と都市との健全な交流循環を取り
もどして、それぞれの自然や文化、人々の生活などが個性を持って共生するような国づくりを目指
すべきである。
成熟社会を迎えた日本が真に豊かさを実感できる国となるため、それぞれの地域が多様性と個性
をもって発展し、過疎地域の住民がその生活と文化を誇りを持って守り抜けるよう、今後とも過疎
地域における財源の確保、特に、財政基盤が弱く、財源の多くを地方交付税に依存している過疎地
域においては、地方交付税の財源保障・財源調整機能の充実強化について強く要望するものである。
記
(1)過疎地域における地域社会や地域住民の生命、生活の維持に必要な財源が確保されるよう、
地方交付税による適切な財源保障を行うとともに、地方交付税の財源保障・財源調整機能を一
体として堅持し、充実強化を図ること。
-11-
(2)国から地方への税源移譲により、税源の偏在があることから過疎地域と都市地域など地方公
共団体間の財政力格差が一層拡大することになるので、地方交付税等による財源調整の充実強
化を図ること。
2 新型交付税における財源保障
新型交付税の導入に伴う算定基準の見直しにおいては、自治体の人口構成や地理的・社会経済的
条件等の違いを勘案して、特に過疎地域など条件不利地域における行政サービスの需要を的確に把
握すべきである。
地方交付税への依存度の高い過疎地域において、新型交付税の導入により交付税配分額が従前に
比べ減少することになれば、財政運営に深刻な影響を及ぼすものであり、不安感も広がっている。
交付税算定の見直しにおいては、過疎地域が国土の保全など国民生活に果たす役割を重視し、地
域の教育・福祉・医療など、基本的な行政サービスを提供するために必要な財源が保障されるよう
強く要望するものである。
3 農山漁村を評価する国土形成計画の策定
国土形成計画については、本年中ごろの閣議決定を目指し、内容の検討が行われているところで
あり、今後の過疎地域の振興に大きな影響を及ぼすものと考えられる。
過疎地域の農山漁村は、国土の保全、食料の供給、水源のかん養、自然環境の保全、良好な景観の
形成、地球温暖化の防止等の多面的機能を発揮しており、国民生活や国民経済の安定を実現するた
めに重要な役割を果たしている。
わが国が真に豊かな国土の形成を図るためには、このような農山漁村地域の重要性について国民
共通の価値観を創出し、都市と農山漁村が相互に補完・共生する関係を構築することが必要である。
国土形成計画においては、農山漁村の果たす役割を積極的に評価し、その存在意義と地域対策の
必要性について明確に位置付け、国において総合的な施策を推進する内容となるよう十分な配慮を
要望するものである。
-12-
講演:元自由民主党過疎対策特別委員長 谷洋一氏
ただいまご紹介をいただきました谷洋一でございます。今日
は、過疎連盟の皆さん方がこの神戸にお集まりいただきまして、
過疎問題の話をせよということで、私も外野席から過疎問題に
ついて一言申し上げたいと思います。
今日、久しぶりにこういう総会に出まして、非常に熱心な皆
さん方の質問をお聞きしておりまして、やはり過疎町村という
のは苦しい立場にあるなということをつくづく感じたわけでご
ざいます。昭和30年に私は町会議員に出まして、30年前、つま
り昔の町村制を昭和30年で1市18町ございました。それが今回
の大合併によりまして3市2町になってしまったわけであります。しかし、それは皆さん方の思惑
は非常に厳しいと思うのです。
その原因はどこかというと、やはり国土の均衡ある発展ということを私は衆議院に議席を持たせ
ていただいて27年6カ月、それを我々の肌身にしみてこの過疎問題を言いました。しかし、小泉内
閣で一言も国土の均衡ある発展という言葉は出ませんよ。
(拍手)ああいう方はやはりだめなんだ。
やはり、国土の均衡ある発展がいいです。
私の但馬に豊岡市という1つの市があります。4万5,000でございます。今は合併して9万に
なっておる。それは,全国の箱物、つまり旅行かばんの大きいものも、それがハンドバッグに入れ
る小さい袋や、そういう袋物というのが全国の生産の6割5分ということでございますが、豊岡と
いう名前は余り出ないのです。つまり、豊岡が販売しようという会社がないのです。東京に持って
いき、そして名古屋に持っていって、その名古屋、東京が中心となって売ってくれますから、豊岡
は子会社みたいなものです。
そういう面で非常に残念なのですが、私が昭和40年に町長になったときに、京都の丹波と近いと
ころが織物の産地でした。そこに行って、「織物をうちの町もやらせてくれんか」と言ったら、遠
いからだめだと言われました。そして豊岡に行って、「かばんの縫製を何とか売らしてくれんか」
と言っても断られた。それが40年の実態であります。
私が町長時代には工場を誘致しました。デサントというスポーツ用品をつくる、プロ野球の選手
の着る運動着をつくる、そういうもので最初は40人ぐらいから出発しましたが、750人までふえて
まいりました。良かったなと言ったのもつかの間、今や中国に行って、今は40人ぐらいしかいませ
ん。ひどいものです。
そういうことを考えてみますと、本当にこれからの日本はどうなるのだと。もう一度国土の均衡
ある発展ということを考えて、国土の発展を考えなければ、本当に山村は、過疎地域は疲弊すると
思っておるのが私の問題点であります。そういうことについて、私は事例を挙げて今日皆さん方に
-13-
訴えたいのです。
昨年の秋に、隣の町であります旧温泉町、これは3つの村が合併しておりました。ところが、そ
の八田村という一番林野率の高いところが、町長になってあくる年、41年に発見したことが、私の
町は3つが合併しておりますが、一番山村法の適用を受ける林野率の高いところは私の出身地射添
村でございましたが、これも林野率が落ちておる、何で落ちたんだろうと。県に言っても、それは
国の統計資料だからどうしようもないと言う。東京に行って話を聞きますと、これは一端発表した
ものはどんなにこれが間違いであったとしても、取り返しはできないと。5年毎にきちんとした数
字を出してもらって、今度は間違いないようにしてくれと、こういう返答なのです。
私は、山村振興に非常に興味を持ち、それに本当にやらなければならないと思ったので、1市18
村の立場を調べたところがなんともう二つあったのです。その温泉町の八田村も一番林野率の高い
ところが落ちた。それから当時の奥竹野村という、一番山の奥にある村が落ちておるのです。それ
から私の地元の射添村。この3つを町長に言って、みんなで運動しましょうやと言ったら、38で町
長になりましたが、若い衆はやってくれよと言ってくれました。見れば70過ぎていらっしゃる町長
だ。なるほどなということで、仕方がないかなと思いながら、単独に行って、最後の願いは、今は
亡くなられましたが、NHK の解説委員の三上さんが山村振興の委員会に出て活発に議論をされる
人だから、どうかそこに行って頼んでくれといって頼んでみましたけれども、やはり国の統計を変
えるということは至難だと。それよりも4年先を考えてやってくれということで、原因がどこにあ
るか結局わからなかった。グラフ用の一部を外されたかなと思ったけれども、それでも数字が合わ
ない。結局私が泣き寝入りをしたというので、4年先を考えてやろうということになりました。
そういうことを考えましたが、実は事例というのはこういうことがあったのです。昨年の暮れに
この八田村の山の多いところです。大体標高が600から700、800メートルぐらいのところにある各
集落はトンネルがある。そのトンネルが底抜けして水が通らなくなったから何とかしてくれという
ことでございました。
「あそこにトンネルがあったかな」と私は思いながら、私も県会議員を5年半しましたから、そ
れで行ってみました。トンネルと言えばトンネルかもしれないけれども、ちょうど私の背丈ぐらい
ありました。トンネルと言うから本当の大きなトンネルかと思ったらそうではないのです。なるほ
ど考えてみたらその当時、昭和25年から26年に開田をしたのです。そのときにそのトンネルを掘っ
たというのです。ちゃんと板が入っておって、石に刻んであるのです。だれが設計して、だれが責
任を持ってやったというふうな工事の名前を書いてありました。
そのときに、集落の皆さんが私におっしゃるのに、「傷んだところだけ直してくださいよ」と。
「余計に金がかかっても、我々なかなかよう出しませんよ」と言うから、あんたは何を考えている
のだと。昭和25年と言ったら終戦四、五年のときじゃないかと。そのときは米が不足して我々がお
かゆを食べた時代じゃないかと。だからこそ皆さんは開田したのではないかと。それをいいとこに
してくれと言っても50年たったらどこも悪くなっているだろう。だから、お寺が下水道をつけたか
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ら、掘った石で水漏れしだしたのだと。そんないいかげんなことを言ってもだめだと。悪いところ
を全部直してくださいとあんたらが言うのが当たり前じゃないかと。
昭和25年だったら、この集落もみんな歩いて県道から行ったじゃないかと。その時代のことを思
い浮かべると、袋のセメントがその当時としては手に入らない時代だったと。それを公共事業で
やってもらったから、25年、6年とやったけれども、それはだめだと言ったら、「いや、あんたは
そう言うけど」と。山に行けば木を切ればうちの家ぐらいは建てられる。ところが息子が大阪に出
ておってもう帰らんから、おやじ家を直すなら直せと言っておった。そういうことを考えると、や
はり金を出すことは我々は何ぼ生きるか知らんけど、集落の人も80が最高年齢者だったのが、85に
なって、90になって、90の人も元気で田んぼに水見を行ったりしよると。そういうことを考えると、
我々が家を建てるのはもうあきらめたけど、うちの材木をただであげるわけにいかんし、本当に寂
しい思いをしているのだと。だから、この集落も下水道をつけるのも大変だと。しかしみんなが、
つけなかったらはね子になるぞと言われるんで、仕方なしにしようかと思っておるけれどもと、こ
ういうことを言うのです。
そこで私は、ここまで皆さんがおっしゃるなら、農林省からいただく補助金が県費合わせて4割
から4割5分、それに5割の高い補助になったとしても、あと5割を負担せいと言うのは、とても
この山だったらだめだなと思いまして、当時は自治省から県に地方課長が出向しておりましたが、
そこが過疎の担当だから行って、こういうことであの集落は4ヵ所の集落が8町歩を今6町歩つ
くっておると。だけれどもなかなか負担が難しいから、過疎債をつけてくれと言ったら、過疎債担
当の男が、「先生、悪いけれども、過疎債は今土地改良には使えないといっておる、使ったらいか
んということになっておるのです」と言う。
「ほほう、いつからなった」と言ったら3年前と。おれ
がやめた途端に首にしたなと思ったのです。おれが国会議員をやめた途端にこういったことをして
しまったなと。
私も今夜は、村長をしたり県会議員をしたり議長をしたりした私のおやじの兄貴だったのですが、
やはり学校を出るとみんな都会に勤めてしまって、今や娘は京都大学教授の息子さんのところに嫁
に行ったと。それが物理学者なんですよ。そういうことを考えると、とても帰らないと。帰る余地
がないし、それは全部売ると。田んぼは農地法で解放しておるからしようがない、ないけれども畑
はまだ残っておると。その畑も売ろうと思う。そして宅地も売ろうと思う。山は全部あんたが買う
てくれと言うから、そんなことを言わずに、売る話ばかりするなと。
関西学院大学を出て松下電器に勤めておったのですよ。それで、ハワイに勤めてニューヨークに
勤めて、それで退官で松下幸之助さんの直々のところにおって、松下幸之助さんの生き様をよく見
ておった男です。それがそんなことを言って、とうとうとてもこの村に帰るということはないと思
うので、それで今、始末するといっても字も知らないが、集落の名前も知らないところに戻すと
言ってもよう暮らさんだろうから売ると言うのです。
そういうことで、私もほとほと困って、自分の財産だから自分が考えてようやれと言って、それ
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ですぐ東京に行って1週間いて帰ってみたら、蔵ですよ。大正11年に建った蔵、大正元年におやじ
が新宅した家ですからね。それで、まだ古いわけでも何でもないのに、みそ蔵、塩蔵というのを2
つ小さいのを、それが大正11年。ところが離れの8畳3つの2階建て、これはうちのおやじだって
全然知らないというぐらい古いのです。徳川時代に建った家だと思うのです。それと後ろにあった
宝蔵と言って小さい蔵があったのですが、それも1週間の間にみんな壊してしまった。300万円の
金を出して、請負師に壊してもらった。そういうのが過疎の実態だと思いますよ。
そういうことを考えながら、さっきに戻りまして、私は県に言ったのです。「君らはまだまだ若
い。僕が町長の時分には君らはまだ県庁に入ってなかったのだと。だから君は中央からの指令をよ
く守りたい、守るのが当たり前と考えておるだろうけれども、おれはそう思ってない。やはりこう
いう悪い法律は土地改良でも仕事ができるようにしてくれ」と。
ちょうど去年の五、六月ごろだったか、ばったりと第二議員会館の入り口で会いまして、僕が過
疎対策委員長を長年しましたそのときに、その人は過疎対策室長をしておった人です。それが、
「先生、宮崎を無事に終わって帰りました。だから、仕事があったら言ってください」と。それを
思い出して、僕が行くとまたああだこうだと言って、理屈ばかり聞くのもかなわんと思って、私は、
君、しっかり頼むぞと。ともかく理屈はどうあろうとも、水路をつくるときに補助金を出してほし
いのだと言ったのです。
そうしたら、偉いものですな。その男と長年全国10カ県ぐらい回りました。それがどう言うかと
いうと、環境保全のために土地改良をやるというのだったらいいと言うのです。それは、「環境保
全のために土地改良をやる」と言ったら間違いない。「環境保全のための事業」ということにしても
らってその水路を直してもいいということになった。これでよしと。
それでは、この何に言ったら、2つも3つもやれと言ったら往生するだろうからもう一回、今度
は私の町の隣の村にちょっと特殊な集落があるのです。太閤秀吉が中国征伐をしたときにお迎えに
行ったら、太閤秀吉が喜んで扇子を出してこれをおまえにやると言ったのが500町歩の山林なので
す。それを持っておる。ただ、酒を飲んで飲んで飲みまくって、印鑑を入れておって判だけ押して、
相当とるでしょうな。100町歩ぐらいはとるかもしれない。いずれにしてもその人のものですから。
農地法ができるまでは、何と山もその森さんの家、宅地も畑も田んぼも全部森さんのものだった
のです。ですから、自分で自覚して頑張っていこう、農業でやろうという人もやはり寂しいのです
な。出て行った。そういう人も数々僕らも知っておりました。
ところが、そのうちの淀井さんというのが大阪に行って働いておった。その方がどうもいい職が
ないし、奥さんの里が但馬の朝来郡でした。そこでその方が朝来町というところで製材所に働き口
があるから帰らんかといって帰った。ところが、そこで子供が生まれて、小学校の2年生ぐらいま
でしか学校を出なかった。その子供が何と文化勲章をもらったのです、彫刻家で。
そうしたら、私はそこの朝来町へ行って文化勲章の祝賀会をしたときに、この私の心には、小さ
い心には、本当に何とも言えないこの町が焼きついておると。そのことを思って私はここに記念館
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をつくるということだから、私は私の一切のたくさんの彫刻を寄贈するとおっしゃいました。そう
いう人ですから、自分のふるさとは私の町の隣の集落だというふうなことは全然知らないのです。
ただ、菩提寺にだけは1回参ったのを覚えておるとお寺さんはおっしゃったのです。
そういうことでありまして、東京に出て美術学校から彫刻家、文化勲章までもらわれた方になっ
た。しかし、私の故郷ではないとは言いませんけれども、私の故郷は朝来町だと言いますから、私
などは寂しいですよね。
その朝来というところに農地解放で宅地も畑も田んぼも、山は解放しませんでしたが、やはりこ
の方で売ったところがありました。だけれども、集落財産はないですと。そこに行って農林省が推
薦した棚田百選にそこが入っているのです。それで棚田のところに道路をつけようと。ただ、これ
から5年したら、80の人が85になり、そうなってくると田んぼの水もようせん。そうしたら若い者
が勤めに出ていて、朝、サーッと田んぼの水を見てくる。そういうふうにしなければ、何ぼ棚田を
維持すると言ってもだめじゃないか。
そのことを考えると、君らは金使わずに仕事をするなどということはできないと。ここは森さん
の財産はあるかもしれないけれども、それはやはり昔は炭焼きをしておった。森さんの家も財産が
あるからと言いますが、そんな木はないのです。昔は、昭和30年ごろまでは、その集落の人はみん
な炭焼きをしておったのです。そういう生活をしておったので、集落有財産はないということです
が、それで補助金を5割もらって、そのあと過疎債を4割もらったら、そうしたら1割の負担でで
きるではないかという計算を私はしました。
私が町会議員にいるときは、2ヵ所の集落、私の住む川会と隣の和佐久という集落も私があいさ
つに行ったところですから、ご恩返しと思って今日は上がってきたと言って、水路を作る件で7回
上がりました。その集落に歩いて行きました。今では自動車も通ります。
何と村岡町にはすばらしい男がおりますねと言って県の道路建設課長が私に言うのです。設計図
を持ってきて、国道9号線にループ橋ができた。高いところでカーブが急傾斜をするためにループ
橋をつくった。そういうのを見て、これはここにもつくろうと。そうしたら嫁に行く人も婿に来る
人も、みんながこのループ橋を通っていったら、各家に自動車が行くのではないかということを考
えて。
それで校庭で五、六人の役場職員を集めてやっておるから何をしているのだと言ったら、何か
ループ橋の真似事をすると言っていますねと言いました。それ限りでしたが、何とそれが県の課長
が設計を見たらすばらしいと。普通高校を出た男とは思えんと。県の職員でもここまでやる男はな
いということです。
やはり、我が村岡町は過疎の町だから何とかやってあげたいという念願に燃えてやったからそこ
までやったと思うのです。その若い男は亡くなりましたけれども、そういうことで、過疎地域にも
いいところがあるなと私はつくづく思いました。
ところが、この町村合併をやって、香住町というのは過疎町ではなかったけれども、合併によっ
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て過疎になった。そして、3町とも過疎になったけれども、どうですか。町道の改修をしてくれと
県に頼みに行ったら、将来県道になるところでなければそういう道路改良はしませんと言ったのだ
そうですよ。こんな過疎町で県道になるというところが幾つあるかと私は言いたいのです。
そういうことでございますから、今の過疎町は片手落ちだと。何と政府が言うとおりにしておる
のではないかと思いましたが、今日審議官が立っていいことを言われました。ああいう態度でおっ
たら私はここでけちつけることはないと思うけれども、その実行がどの程度してもらえるか。さっ
き聞いたら、今の大臣は秋田県のご出身だそうですが、だけれども横浜に住んでいるから都会人で
すよね。
神奈川県自身はもう山梨県から水をもらっておるところですから、だから小泉さんも、過疎地域
の多い山梨県は本当に大事にしなければならんと。水の原点はここにあるのだと、こう言ってくれ
ればいいのだけれども、そんなことは1つも言わないのです。中国は、ここまで発展してきたら、
一昨々年中国の国会で堂々と、農村を改革をしなければならない、それは都市と農村の格差を是正
することだと。中国がそう言っているのに、日本は格差を是正するなどということは何も言わない
のだ。そういうことではだめだと思いますね。
本当に何と言っても、国土の均衡ある発展ということを目標にすればいいです。例えて言ったら、
皆さん、三宅島というのが東京にありますね。火山が噴火してガスが発生して、島民が2年も3年
も島に帰れなかったでしょう。あれは大きい島ですよ。それで、私は農林大臣のときに島に行きま
して、自衛隊のヘリコプターで行って農地を見たけれども、本当に一木たりともないのです。木も
なければ草もない。本当にガスでみんなやられていました。
そこから18キロ先に御蔵島というのがあります。小さい島です。それで、その島は何と去年と一
昨年2回行きました。今年も行きたいと思っているのです。おととし行きましたが、初めて来てお
いて文句を言うのは悪いと思ったけれども、あそこは植林をすると言って、櫛にするツゲ、今それ
をその島ではぼつぼつ判子をつくる。それで印鑑をつくるぞと。それからネクタイピンなどをつく
ると。それを主業にしておりますが、原木を送るのです。
この島の島民は270人です。小学生が14人、中学生が5人、そして校長もおります。教頭もそれ
ぞれ1人ずつおります。校長だけが兼務という学校です。郵便局も局長と男女2人の3人です。
「たんす貯金と言うけれども、先生、たんす貯金というのは実際問題として本当に困ったことで
す」と。やはり小さい郵便局でも、1人でもおられてでも、きちんとやはり郵便局がなければ我々
は寂しい。あそこはオットセイがおるのです。そういうのの観光客は来るけれども、そこでそうい
う人を泊めても、やはり家のたんすにお金をしまっておくということは、物騒と言うよりも寂しい
というので、郵便局はぜひとも置いてくださいと言って、切なる願いをしております。
御蔵島や小笠原までそんなことをするかと僕は言いたいのです。みんなが生活の環境のいいとこ
ろに住むとなると、東京に住む、名古屋に住む、横浜に住むと。今、大阪などはもうつながってお
るようなものだ、本当に。大阪の市内をずっと走ってみなさい。東京のようなビルがありますか。
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この間上海に行った。私は、三原朝雄先生という福岡の代議士の先生に交誼してもらった。角は多
かったけれども太っ腹だったな。あの先生に、当選して間もなく、「谷君、オイスカを手伝ってく
れ」と言われた。オイスカとは何ですかと言ったら、仕事を手伝っていればわかると言われた。オ
イスカというのは、国連から日本で指名された唯一のボランティア団体だったので、昔は宗教団体
だったけれども、宗教団体が国際活動をして、政府からあるいは韓国からお金をもらうということ
はできないということになって、それで宗教色はきれいに洗って、今はオイスカ海外活動振興議員
連盟というのを自民党につくって、その会長が三原先生だったのです。
それで、私は10年お手伝いをしておった。お手伝いしておったというのは、フィリピンやマレー
シアやインドネシアやタイの方は、農村をよくするために行って、そして若い青年が行く。ところ
がまだ中堅の60過ぎた65になった人が、息子も35になったから家の農業をするようになったと。そ
れではおやじの真似ばかりしておってもあかん、独創的な農業をするように考えろといっても、な
かなかおやじがいたらおやじにすぐ相談する。それではいかんから、おれはまだ健康だからお袋と
一緒にフィリピンに行って、インドネシアに行って、農村で農村技術を教える、機械化するのを教
えるというようなことで、そこを公募をして、激励するのが私どもの役だったわけです。
しかし、三原先生が太っ腹な人だったというのは、フィリピンの州知事が、私のところに来てい
ただいてありがとうございますと言って、マニラの空港であいさつをした。それで、ちょっと古い
のですけれども、後でおりて聞いてみたら戦前の飛行機のエンジンだというからびっくりした本当
に。そうしたら、泰然自若として、それでも使えるものならいいよといつまでも使ってもらったら
いいよと言って、それで、三原先生、この人は太っ腹だなと僕らはびっくりしておりようと言おう
と思ったけれども、三原先生におられて言わなかった。ところがやはり古いものは傷がつく。マニ
ラに降りようと思ったら、下でドンチャカ楽隊がしておった。我々を歓迎してやっておるのだ。マ
ニラじゃなく、その島で、それでおりようと思っても脚が出ない。それで困って20分間ぐるぐる
回っておったがとうとう出て、やっとおりました。
それで、知事がまた頭を下げて下げて、三原先生はその島の知事から勲章をもらって、それでこ
こにかけて帰られましたけれどもね。そのときに、三原先生がいかに度胸の座った人だなと思った
けれども、息子さんも青年協力隊に行かれるだけあって、あの人も据わっておるね、なかなか。
今日、私は本当にうれしかったのは、皆さん方が手を挙げて質問をされたこと。それは、議長さ
んは大変だと思ったけれども、しかしどこに行っても異議なし、賛成、異議なし、賛成、これではね。
私は砂防の理事会をしておるんですよね。砂防大会には必ず出ます。先の伊勢湾・室戸のときに
は土砂崩壊というのはなかったですね。橋はみんな流れた。木造だから。しかし、あの下は残った。
それで補助金は出なかったのです。下が残っただけで。そのぐらい当時は厳しかった。だけれども、
あれを消防団が100人ぐらい、小学校の綱引きの縄を借りてきて引っ張ったけれども、あれは台風
でこそあの塚が流れるけれども、橋の塚というのはなかなか流れない。やはり川の水でつかってお
るように見えるけれども、あれは締めておるのですね。だから、なかなか消防団が50人や80人おっ
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てよいしょよいしょとやっても、今だったらあれは大変なことですよ。力が要りますよ。塚が残っ
たから消防団で抜いて補助をもらった方がいいからなどと言ったら、新聞にでかでかと書かれるで
しょう。
私の方では、豊岡を中心とした一昨々年の台風、総理も豊岡空港のところまで来られたけれども、
場所が悪くてとても降りられないということで、もう1回東京まで引き返して、また谷公一代議士
が官房長官に頼んだようですが、そこは被害が非常にひどいところで、2回見に行っていただいて
見て、本当にすごい被害だということが総理もわかったようです。
今は医師不足でしょう。村岡病院というのがある。それから3月の中ごろに町村合併するのはい
いけれども、先生、町村合併して病院が2つもできるようなのはむちゃだと。やはり1つでいいと
言うから、何を言っているのだ、あなたはと。兵庫県立病院管理者じゃない。特別職じゃないか。
そういう者がいいかげんなことを言うなと怒ったのです。
それで、村岡診療所は兵庫県立村岡診療所として昭和31年まであったのだ。そのときに県に陳情
したのは、病室を5つか10つくってほしいと言ってお願いしたら、それはだめだと言われたと。そ
れで仕方なしに隣の郡の、養父郡の4町の中に入って、八鹿病院に入った。その当時は播磨トンネ
ルだの但馬トンネルという3,300メートルのトンネルもないし、料金所もないしね。
41年、国道9号線暫定改修竣工式というのが行われた。その当時の国道9号線はどうですか。鳥
取県と兵庫県の間に1本トンネルがあるだけ。あとは全然トンネルはなかった。暫定改修、3メー
トルの道を4メートルに広げただけ。それが41年の姿だったのです。それからどんどんつくった。
森総理が参議院の応援に来られて、神戸から但馬に来るのに3時間かかった。えらい遠いところ
だな、あそこはと。こんなところはうちの県にはないなとおっしゃるから、いや、要らんトンネル
をたくさんつくったんだなというから、播丹有料道路を来られたのですかと言ったらそうだと言わ
れるから、先生、同じ税金でも丹波は標高が400から550メートルだと。うちは500から800メートル
だと。それはやはりトンネルをつくらないとだめなのですよと。そうしないと、学校へ行くのも困
るということだから、トンネルをつくるのが最高の幸せだと思って僕もつくりましたと。
120ぐらいはつくりましたよと言ったら、え、120、角さんより上だねと。冗談を言うなと。角さ
んの時代は私は建設政務次官で、角さんの選挙区を見に行きましたよ。その角さんの相手は稲葉修
先生だったから、修先生がまだお元気だったから、それで今代議士をしております稲葉先生の息子
さんに、私と一緒に行って、県の職員もついてきましたよと。そうしたら、君のおやじがその当時
やったができなかった。それから町長が田中と言えと言ったので、田中、田中。だけれども、やは
り町長ばかりを応援しても、選挙はできんなと思った。やはり、稲葉先生ずっと通ってきたものね。
こういう話だったら何ぼでも話せる。会長にしかられるかもしれませんが、それは会長にしから
れるというより役所にしかられるのだな。しかし、今日の審議官はいいですよ。ああいうふうに
言ってくれるのはありがたい。
ありがとうございました。
(拍手)
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HP に掲載されていますので、ご参照ください。
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なお、同計画部会に参考資料として提出された「過疎地域等における集落の状況に関するアンケート調査結果(中間報告)」につきましては、国土交通省の
この調査結果が、この度、国土審議会第21回計画部会議に「資料4 最終報告の検討方向等に関する参考資料」の一部として提出されましたので掲載致します。
過疎地域等全国775市町村へのアンケートにより調査を実施致しました。
総務省と国土交通省は、国土形成計画(全国計画)の策定に当たり、中山間地域等の集落の現況を把握し、今後のあり方の検討に資するため、昨年4月末に
過疎地域等における集落の状況に関する調査について
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過疎対策の評価と今後の振興方策のあり方に関する
調査研究会開催
平成19年9月に発足された「過疎対策の評価と今後の振興方策のあり方に関する調査研究会」は、
平成19年3月1日(木)に虎ノ門パストラルで開かれ、第2回委員会の討議を踏まえ、過疎対策の
評価と今後の振興方策に関する調査報告書(案)について検討されました。
なお、調査報告書につきましては、最終報告書が取りまとめられ次第お知らせ致します。
【調査研究会委員】
委員長
委員
(五十音順)
オブザーバー
事務局
宮口 廸
早稲田大学 教育・総合科学学術院 教授
小田切徳美
明治大学 農学部 農業経済学科 教授
作野 広和
島根大学 教育学部 共生社会教育講座 助教授
白石 真澄
東洋大学 経済学部 社会経済システム学科 教授
鈴木 輝隆
江戸川大学 社会学部 ライフデザイン学科 教授
蓼沼 朗寿
全国過疎地域自立促進連盟 専務理事
西原 嘉彦
全国過疎地域自立促進連盟 総括・渉外担当
総務省 自治行政局 過疎対策室
財団法人 日本システム開発研究所
ポスト過疎法に向けての動き
【島根県】
島根県の大部分を占める過疎地域及び中山間地域の現状と諸課題の分析を行うとともに新たな視
点での地域振興策を検討し、新たな地域振興法(ポスト過疎法)の制定に向けた取り組みを推進す
るため、平成18年8月に「島根県過疎・中山間地域対策研究会」を設置しました。
研究会は島根県地域振興室長を会長とし、関係する19の市町村、島根県過疎地域対策協議会、並
びに県関係課の職員で構成し、これまでに3回開催しています。
今後、平成19年4月に提言のフレームを作成し、平成19年9月を目途に提言をとりまとめること
としています。
【北海道】
現行の過疎法をはじめ、これまでの累次の過疎法に基づく各種施策による成果等を踏まえ、過疎
地位の活力維持のための方策について総合的な見地から調査、検討を行い、今後の地域振興施策に
反映させるため、「過疎地域を考える懇話会」を設置し、1月23日に第1回目の会議を開催しまし
た。
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この懇話会は、石井吉春座長(北海道大学公共政策大学院教授)をはじめ、学識経験者、市町村
の首長等10名で構成されており、平成20年3月に中間報告書を、平成20年9月に最終報告書を取り
まとめる予定です。
【徳島県】
過疎地域の現状と課題の分析を行うとともに、今後の振興策を検討し、新過疎法制定に向けた取
組を進めるため、
「徳島県過疎対策研究会」を2月14日に発足させました。
この研究会は、飯泉嘉門徳島県知事を会長に、過疎地域に指定されている美馬市長など13市町村
の首長と徳島大学総合科学部助教授等、3人の民間委員で構成されています。また、準過疎市町村
の阿波市長もオブザーバーとして参加しています。
研究会は、平成20年2月に中間報告書を、平成21年2月に最終報告書を取りまとめる予定です。
※※※※※※※※※※※ 過疎連盟からのお願い ※※※※※※※※※※※
過疎情報では、410号より「ポスト過疎法に向けての動き」と題して各県のポスト過
疎法に向けての動き等を随時掲載することに致しました。
つきましては、県・市町村等で研究会等を発足および発足後動きがあった場合は、
過疎地域自立促進連盟までご連絡いただきますようよろしくお願い致します。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
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連盟及び調査会会議等年間予定
【交流居住研修会】
日時 平成19年6月4日(月)午後
6月5日(火)午前
場所 ルポール麹町 2階 ロイヤルクリスタル
【第108回幹事会】
日時 平成19年6月14日(木)13:30~
場所 スクワール麹町 5階 芙蓉の間
議題 平成18年度連盟決算・平成20年度過疎関係政府予算要望外
【第102回理事会】
日時 平成19年6月20日(水)13:30~
場所 スクワール麹町 3階 錦華の間
議題 平成18年度連盟決算・平成20年度過疎関係政府予算要望外
【第101回調査会理事会】
日時 平成19年6月20日(水)連盟理事会終了後
場所 スクワール麹町 4階 羽衣の間
議題 平成18年度調査会決算外
【過疎対策職員研修会】
日時 平成19年9月10日(月)午後
9月11日(火)午前
場所 ルポール麹町 2階 ロイヤルクリスタル
【全国過疎問題シンポジウム】
とき 10月予定
場所 福岡県内
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【第109回幹事会】
日時 平成19年11月19日(月)13:30~
場所 スクワール麹町 5階 芙蓉の間
議題 平成20年度過疎関係政府予算・施策要望、決議外
【定期総会等】
日時 平成19年11月29日(木)
場所 九段会館
◆ 第103回連盟理事会(ホール)
11:30~
◆ 第111回調査会理事会(ホール会議室) 12:10~
◆ 第38回定期総会(ホール)
13:00~
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