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4-5.特集 うちの山車自慢!(PDF:2602KB)
の 各町内の若衆頭が総出演 物が山車の最大の 特 徴 で す 。 うち 山 車 自 慢 ! 約30 0 年 の 歴 史 ですが、少なくと も 江 戸 時 代 両祭礼に関する 起 源 や 変 遷 などは、不明な部 分 が 多 い の 佐 原 の 町 は 小 野 川 を 境 に、 東岸を本宿、西岸を新宿と総 れていました。 まさ し 4 平成29年1月1日 かとり 広報 特集 うちの山車自慢! の中頃には現在の 山 車 行 事 に 月中旬に諏訪神社の大祭が行 表紙から動画でも紹介しています 太田 雅之さん 菅生 聡さん 称し、本宿では 月中旬に八 われています。この両祭礼の その後、徐々に 発 展 す る 過 程で山車が登場し 、 そ の 上 に よしのり つながる練り物の 祭 り が 行 わ 付祭りとして行われているの 職人の手による大 人 形 が 飾 ら 佐原の祭りは、そもそも崇 敬の心を持ち神社に農作物を 小谷 哲也さん 奥主 喜祝さん 坂神社の祇園祭、新宿では が「佐原の山車行事」です。 奉納するのが始まりだったと 山車を大事にして 若い人たちへ継承を 代末期頃と考えら れ ま す 。 各町が意匠を凝 ら し た 山 車 飾り、豪華な彫刻 、 下 座 連 が 聞いています。昔々は奉納に れるようになった の は 江 戸 時 山車の運行に合わ せ て 情 緒 豊 荷車を使用していて、それが 山車は、最上部の露台とそ の 下 の 囃 子 台 の 二 層 構 造 で、 据えられています。鯉や鷹の かに演奏する佐原 囃 子 、 曳 き 露台の上には大きな飾り物が わら細工もありますが、多く 廻 し の 技 を 見 せ る 曲 曳 き …。 武甕槌命 神武 は神話や歴史上の人物をモ たけみかづちのみこと じん む チーフにした大人形で、山車 浜宿 舩戸 現在の山車の形になったとい 山車の装飾に使われている 彫刻、螺鈿細工は、江戸時 代のものを継承しています。 江戸後期の職人の技を伝え る重厚な彫刻が自慢です! 全体で m近くにもなります。 祭りの伝統は、現 在 ま で 脈 々 鯉 鷹 う言い伝えですね。 こい たか と受け継がれてき ま し た 。 無形文化遺産に登録決定し て、とてもうれしいです。で も、喜んでばかりはいられま せん。今後、後輩たちにどん な風に教えていくか――この 祭りは継続していかなくては と 思 う ん で す。 約 300 年 続いたのだから、もっと続い い ざ な ぎのみこと か よし てほしい。そのためには大事 伊弉那岐尊 山﨑香芳さん(佐原イ) に曳き廻しをして、誇りある 八日市場 仁井宿 太田道灌 天鈿女命 田宿 夏 自分たちで作った鯉の飾 り物。これは他にはない です! 町内のみんなで手作りし た鷹が自慢です! 上仲町 おお た どうかん まき え あめのうずめのみこと 本川岸 上の漆蒔絵が自慢です! 宮下 武さん 松川 貴洋さん 宇佐美 正さん ます 柱全部が斗組なのはうち だけ! うるし 佐原山車行事伝承保存会会長 山車をみんなでかわいがって もらいたいですね。 金時山姥 神楽殿造りの大天上と、 額を支える阿吽の唐獅子 は必見です! 赤い漆塗りの山車で、大天 菅原道眞 荒久 きんときやまんば 武田 洋一さん 関 慎太郎さん 飯田 功治さん すがわらのみちざね ふ つ ぬしのみこと 寺宿 10 7 この大きさと町内特有の飾り ▲かつて旧関戸町の飾り物だった「猿田彦」人形 は、潮来からもその姿が遠望できたという話が伝 わっています。 下仲町 経津主命 彫刻の欄間と、方立を見 てほしい! ―佐原の山車行事― 9 佐原で一番古い山車! 人形と彫り物がいいけど 「額」にも注目して。 立派な彫り物と玉簾! 若連の結束も自慢です。 祝 無形文化遺産 秋 生人形師三代目安本亀八 作の、どこよりもリアル な人形が自慢です! 世界はここを評価 額の横の彫り物! 一丸となれる町内が自慢。 地域社会の安泰や災厄防除を願 い、地域の人々が一体となり執り 下宿 行う「山・鉾・屋台」の巡行を中 心とした祭礼行事が、ユネスコの 審査で評価されたポイントは、次 みなもとのよりよし 源賴義 の 3 つに集約されます。 藤川 和弘さん 大楠公が自慢。でも町内 の人たちがもっと自慢! し、コミュニティを結びつける重 要な役割を果たしていること。 point 2 だいなんこう にんとくてんのう 大楠公 仁徳天皇 (楠木正成) 大竹 尚起さん 大きい分だけ扱いが難し い山車を、若衆で頑張っ て曳き廻しています! 150年余り受け継いでい る立派な彫り物が自慢! 上宿 方法は幾世にもわたり継承されて きたこと。 point 3 し、工夫や努力によって持続可能 にしていること。 に に ぎのみこと 源義経 瓊瓊杵尊 あずま まさ た ろう 向後 健司さん 東 正太郎さん 若連と女の子たちが魅せ る、一体感のある元気な 曳き廻しを見て! 佐原で古い人形のうちの 1つです! 一致団結して いる町内の人が自慢です。 新橋本 人形の顔が魅力! それから仲間が自慢かな。 上新町 お ののとうふう 下分 す わ だいじん 小 野道 風 再生可能な材料 木工、漆、染物といった地域の 自然環境を損なわない材料を利用 西関戸 みなもとのよしつね 技術の伝承 伝統的な工芸技術により、何世 紀にも渡って維持され、またこの くすの き まさしげ 菅生 武史さん 地域コミュニティ 各地域において世代を超えた多 くの人々の間の対話と交流を促進 東関戸 南横宿 point 1 しょうなんこう 諏訪大神 小楠 公 くすの き まさつら (楠木正行) しず え 中宿 ※昭和30年代を最後に、 現在山車の曳き廻しは行 われていません もも た ろう 桃太郎 120年の歴史を持つ山車 に恥じない曳き廻し! 北横宿 仲川岸 や ま と たけるのみこと じん む てんのう 日本 武 尊 神武天皇 じゅん おおてんじょう 大天上 (露台) 欄間 篠塚 景市さん 滑川 淳さん 額 らんま 吉田 徹さん 人形の表情と立体感あふ れる彫刻が自慢です! 山車の構造 飾り物 てつ 坂本 浩輝さん 武雄 鎮衛さん 120年経っても光輝く本金 糸の七五三縄と、佐原一幅 広い山車を操る曳き廻し! 日本神話や南北朝を題材 にした重厚な彫り物や豪 壮な「額」が自慢です! し め 格天上 下新町 下川岸 うらしま た ろう た け は や す さ の お の みこと 天幕 (注目縄) 浦嶋太郎 建速素盞嗚尊 し め なわ ほうだて 髙木 和彦さん 方立 久保田 智博さん 中天上 (囃子台) たますだれ 玉簾 彫り物は「柱隠し」とい う 技 法 で6本 の 柱 が 見 え ないところに注目! 等身大の人形と総透かし 彫りの「額」が自慢です! 新上川岸 上中宿 うしてんじん ちんぜいはちろうためとも 牛天神 鎮西八郎為朝 ハンマ 『佐原山車祭調査報告書』参照 5 広報 かとり 平成29年1月1日 ひさ と 小林 久人さん 特集 うちの山車自慢! 石塚 憲司さん