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公益社団法人石川県作業療法士会 ニュース

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公益社団法人石川県作業療法士会 ニュース
公益社団法人石川県作業療法士会ニュース No.91
公益社団法人
第91号
2014.
石川県作業療法士会
2014年6月18日
発行
6. 18発行
ニュース
法人移行記念式典にむけて
石川県知事 谷本 正憲
公益社団法人石川県作業療法士会公益社団法人移
運動機能が低下した方々への機能回復はもとより、
行記念式典の開催にあたり、一言お祝いを申し上げ
高齢者の介護予防や障害者の就労・就学に向けた支
ます。
援の重要性も一層高まってきております。
石川県作業療法士会におかれましては、昭和58年
こうした中、回復に向けた様々なステージにおい
に創設されて以来、着実に会員数を増やされ、今日、
て、生活の基礎となる作業を通して、心と体の健康
670名を超える会員数を誇る団体へと発展を遂げられ
を取り戻すべくアプローチする皆様方の役割は、ま
ました。この間、リハビリテーション風船バレーボー
すます重要になっているものと考えております。
ル大会等の歴史ある活動を継続される一方、最新の
貴会におかれましては、作業療法の学術発展と技
作業療法の知識を習得するための各種研修会を開催
能向上を目指し、新しい作業療法の可能性を追求す
されるなど、本県の作業療法技術の普及と発展及び
るとともに、医療・介護等の制度改革に対応するた
保健福祉の充実に格別のお力添えを賜っているとこ
めの取り組みを行われていると聞いております。
ろであり、厚く御礼申し上げます。
県といたしましても、石川県リハビリテーション
こうした極めて公益性の高い事業が認められ、こ
センターを拠点として障害のある方や高齢者の方々
のたび公益社団法人石川県作業療法士会として新た
に対し、様々な支援を行っているほか、脳卒中の地
な歩みを始められたとのことであり、重ねてお祝い
域連携クリティカルパスの普及にも取り組んでいる
申し上げます。
ところでありますが、皆様方におかれましても、公
また、本日、栄えある表彰をお受けになる皆様方
益社団法人として、本県の医療・保健・福祉の充実
には心からお慶び申し上げますとともに、永年にわ
になお一層のお力添えを賜りますよう、お願い申し
たり、作業療法士として、県民の健康と保健福祉の
上げる次第であります。
向上にご尽力いただきましたことに、深く敬意を表
最後に、石川県作業療法士会の今後益々のご発展
します。これからも、豊かなご経験と高いご見識で
と会員の皆様のご健勝を心から祈念申し上げまして、
より一層ご活躍されますことをご期待申し上げます。
お祝いの言葉といたします。
さて、ご承知のとおり、急速な高齢化の進展や生
活習慣の変化などに伴い、医療・介護制度の変革が
平成26年5月17日
余儀なくされているとともに、病気や障害等により
石川県知事 谷本正憲
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2014.
6. 18発行
公益社団法人石川県作業療法士会ニュース No.91
公益社団法人 石川県作業療法士会
進藤 浩美
会 長 私たちは、昭和58年、石川県作業療法士会を25人
く 展 開 し た。 平 成19
で設立した。私はこの時、経験2年目で日々の臨床を
年の能登半島沖地震
模索する毎日で、会としては何をやって行けばよい
に対して人も地域も
かわからない副会長であった。しかし、今寺忠造前
元気にする取り組み
会長(社団法人石川県作業療法士会2代目会長)が開発
が大きな実績と思わ
した風船を利用した重度の障害者もスポーツを楽し
れ る。 私 は、 こ の 二
むことができる大会を準備し、なんとか昭和62年第1
人の偉大な先輩会長
回のリハビリテーション風船バレーボール大会を開
を 事 務 局 長 と し て、
催することができた。これが私たちの公益事業の原
副会長としてずっと
点かと思う。その中で法人格をもたない団体の壁を
一緒に会を運営し、3代目会長となった。私の役割は、
感じ、平成5年120人の会員で、社団法人石川県作業
来るべき作業療法士1,000人時代に耐えうる法人基盤
療法士会に生まれ変わることができた。
をつくることと考えていた。念願の事務所を借り、
生田宗博元会長(社団法人石川県作業療法士会初
事務職員も置くことができた。まだまだ不十分なこ
代会長)は、
「石川県でどうするかではなく、日本の
とも多いが、県のご支援をいただき公益社団法人と
中でどうあるべきか」を常に意識し、全国に先駆け
なることができた。今、まさに超高齢化社会に突入し、
て生涯教育制度の導入、全国学会・全国レベルの研
作業療法士が、病院で、介護事業の各施設で、福祉
修会の招致など作業療法士の質を担保する事業を多
の各施設で、保健分野で、教育分野で、そして地域
く展開した。今寺忠造前会長は、「私たちが『人が健
の中で充分な役割を果たすことができるように、会
康で輝きのある社会生活をおくれることを支援する
員を育て、会も成長できるように支援していきたい
専門家』としてのミッションを果たすべく事業を多
と考える。
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公益社団法人石川県作業療法士会ニュース No.91
2014.
6. 18発行
公益社団石川県作業療法士会の発足を祝して
顧問 石川県作業療法士会が公益社団法人へと発展いた
したことを、一会員として誇らしく喜んでいます。
進藤浩美会長はじめ役員、会員一人一人の日頃から
の地道な努力・研鑚、なにより各会員が働かせて頂
く施設の理事長・先生方、皆様のご支援・ご協力の
賜物、本当に感謝しています。このことを、県の皆
さまに宜しくご理解いただけたことが、この度の公
益社団法人設立に成ったと存じます。
学位を取得した平成1年、作業療法全体の発展にも
生かせないかと、石川県作業療法士会会長に就きま
した。早々に会を社団法人にすると理事会で発言し
ました。しかし、200人に満たない会員数で出来る訳
がないと思われ、3回目の理事会で議長は副会長がし
ますと言われました。あまり県士会の会合に出席せ
ず、ひたすら研究でしたし、何より不徳かなと思い、
受け容れて、改めて情熱を込めて必ず努力すれば5年
以内に社団法人化可能と説明しました。理事の多く
は教え子でしたし、先生が本気ならば、と彼・彼女
らも私の夢に乗り、次回理事会から議長に戻りまし
た。皆の理解を広く得るために、親しみ易そうな今
寺忠三さんが法人化委員長、私と県に何度も参りま
生田 宗博
し た。 教 員 と し て 研
究 し、 興 味 を 持 つ 会
員に研究を勧め厳し
く指導し学会発表を
増 や し 石 川 を 高 め、
日本作業療法士協会
の理事として信を高
め る よ う 努 め、 全 国
規模の研修会の石川
開 催 を 進 め ま し た。
皆さまのご理解が得
られるよう県士会ニュースを正式な体裁・文章表現
に改定、年に何度も研修会を必ず黒字で開催し財政
基盤を強化。平成3年の10周年記念は、来賓の皆さま
を抹茶で長谷川幸恵さんらが優雅にご接待した後、
紺のスーツで揃えた会員が礼儀正しく式典にお迎え
し、社団法人化に努めている旨の挨拶をさせて頂き
ました。その後、県は合意を下さり、平成5年に社団
法人石川県作業療法士会が設立され、この度に至り
ました。平成13年会長退任後、大学・大学院教育、
次期教員の養成に専念させて頂きました。
祝 公益社団法人
県士会活動には、エネルギッシュに仕事をする源がある!
今寺 忠造
顧問 我が国における作業療法士の活動は、昭和40年6月
に「理学療法士及び作業療法士法」が制定され、昭
和41年に日本作業療法士協会が発足した。
当石川県作業療法士会は、当初近畿支部に所属し、
北陸地区連絡会の経過をたどり、昭和58年5月28日、
会員25名でスタートした。
専門職団体としての研鑽を推進し、昭和62年には第
21回日本作業療法学会(田川義勝学会長)を開催した。
平成5年3月には、社会の要請と地域の多様なニーズ
に応えるべく、念願の社団法人を設立した。
その後、第26回・第39回全国研修会(生田・中川大
会長)の開催をはじめ、第1回北陸作業療法学会、第
1回・第5回のQOL・ADL研究大会、第1回全国技
術研修会、第36回日本作業療法学会(生田宗博学会長)、
第2回・第9回東海・北陸作業療法学会(今寺・進藤
学会長)などを開催し、会員の斬新な企画とアイデア
を採用してきた。
公益活動しては、各市町村への支援をはじめ、昭
和62年より開催し今年で28回を数える「石川県リハビ
リテーション風船バレーボール県大会」の主催、
「作
業療法推進事業(出前講座・わくワーク体験・他)
」
の開催、
「住宅リフォームの事例集」
「作業療法士がす
すめる福祉用具」
「認
知症予防のヒント」の
発行など、社会や地域
のニーズに応える取り
組みを積極的に継続し
て行っている。
時代が変わっても
「全人間的復権を目指
す」リハビリテーショ
ンの理念と精神は普遍
であり、その一端を担
う我々作業療法士は、医療・保健・福祉等の分野で、
「人
と地域を元気にする」専門職としての使命がある。
作業療法には夢とロマンがあり、石川県OT士会活
動には自己成長の源がある。
参考までに
(歴代の会長は、①松田勇、②中川等史、③生田宗博、
④今寺忠造、⑤進藤浩美:③~⑤:社団法人
公益社団法人は、北海道・福岡県・大分県に続き、全
国で4番目)
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2014.
6. 18発行
公益社団法人石川県作業療法士会ニュース No.91
県知事表彰・永年会員表彰・優秀論文表彰者の紹介
吉田美穂「食事における机の高さと上肢運動の関係」
八神梓「患者側から見た更衣活動の目的」
品田圭介「当院の作業療法士によ
る外出練習の目的」
石川県知事表彰:卜部弘子
西村誠次「環指ZoneⅡレベルの屈
永年会員表彰:
筋腱剥離術後の夜間屈曲
岡田千砂、織田裕可里、北野真由美、坂上千里、佐久
位固定の試み」
間雅美、新谷清樹、能村友紀、東ひとみ、福井朱美、
明福真理子、山田博子、米山眞喜子
優秀論文表彰:
大畠幸恵「リハビリテーションと化学療法にてADL改
善がみられた仙骨形質細胞腫を伴うPOEM
S症候群の一症例」
(公社)石川県作業療法士会公益社団法人移行記念
式典の場で以下の皆さんが表彰を受けた。
法人移行記念祝賀会 新会員歓迎会
企画部(城北病院) 2014年5月17
日( 土 )
、公益
社団法人として
の 第1回 総 会、
法人移行記念式
典、受賞者表彰
式の後、法人移
行記念祝賀会と新会員歓迎会を併せて開催した。
今回の祝賀会は当会にとって記念碑的な催事であり、
記念式典にご参列いただいた来賓の方も多くご参加い
ただき、会員186名と合わせて200名を超える参加者で
盛大に行われた。
当会副会長寺田佳世の挨拶にて開会し、石川県看護
協会会長吉野幸枝氏よりご祝辞をいただいた。次いで
石川県理学療法士会会長片田圭一氏に音頭をとってい
ただき乾杯となった。両ご来賓のお話を聞き、今回の
小池 隆行
公益法人化は行政改革への対応というだけでなく、先
に公益法人へ移行した県内他団体からも待たれていた
事業であったことを実感した。
しばしの歓談の後、恒例の新会員紹介の時間となっ
た。新会員の出席は37名で、各施設の先輩作業療法士
や所属支部の役員からの紹介を受けた。多くの先輩職
員が一緒に登場し賑やかに紹介する施設、新人1人と先
輩1人でじっくりと語る施設など、それぞれに新たな1年
を踏みしめていく気概が感じられる内容であった。
例年以上の参加者があったこともあり歓談も尽きな
かったが、お開きの時間となり、当会副会長柴田克之
の挨拶と三本締めにて閉会となった。当会の歴史と団
結とエネルギーをあらためて感じ、同時に、石川県の
医療保健福祉の一翼を担うべく、思いを新たにした祝
賀会であった。
新入会員
(38名)
の皆様
今年もたくさん入会をいただきました。新入会員38名
(5月28日現在)
のお名前をご紹介します。
既経験者
桜ヶ丘病院
御福 暢子
県立高松病院
杉本 優輝
芳珠記念病院
村西 千穂
かないわ病院
村井 智美
新卒者
金沢脳神経外科病院
新瀬 瑞希
志村 香
仲佐 東
芳珠記念病院
松本 昌子
加賀のぞみ園
今井 啓介
恵寿総合病院
五十嵐 満哉
竹永 惟 守友 ひとみ 宮田 真由美
棚木 久美子
上村 晴世
県立高松病院
道下 知
城北病院
吉田 翔
南ヶ丘病院
島 一平
キッズルーム パンプキン
谷上 颯
青和病院
梶 亜紀子
キッズルーム ラディッシュ
嶋田 美希
浅ノ川総合病院
大岩 千恵
新谷 遥香
和光苑
大蔵 葉月
公立能登総合病院
蓜島 大二郎
本吉 礼佳
国立病院機構 七尾病院
廣瀬 実可子
ボニュール泉が丘苑
谷口 翼紗
− −
4
国民健康保険 志雄病院
大島 統也
訪問看護ステーション
「リハス」
寺井 あかり
片山津温泉丘の上病院
工藤 智子
やわたメディカルセンター
奥村 美稀
卜部 佳美
塚田 楓
岡部病院
久保 由紀子
片山 彩
自宅
高林 亮
松原病院
能島 沙季
公益社団法人石川県作業療法士会ニュース No.91
会員が語る
2014.
6. 18発行
先輩が語る
えんやま健康クリニック デイケアセンターすこやか 宮﨑 哲也
『リケジョ』という言葉が一人歩きし出した今年の
この20数年で培ったものと言えば、素直でいるこ
2月あたりから私も例に漏れず、小保方さんのSTAP
と、持つべきプライドと捨てるべきプライドの区別
細胞の論文発表に心トキメキました。もしかしたら、 そして、夢を持つことなどを他の分野の方たちから
この発見でリハビリテーションの分野における仕事
たくさん教わりました。また人生における師匠から
が無くなってしまうかも・・・と。金沢大学医療技
はその分野に長けた人に教わることが第一人者にな
術短期大学部を卒業して、かれこれ20数年経ち、同
る近道だと・・・。
級生は何処そこの技師長等々重要なポストに位置づ
たくさんの作業療法士が輩出されるようになった
けられる年代になったようです。
昨今、最終的に求められるのは、利用者様や患者様
私と言えば、掃除をしたり耕運機を動かしたり、 に感謝していただける根拠に基づくサービスを提供
マイクロバスを運転したりと、あなたは作業療法
できる人材だと思います。そのために何が必要かは、
士?ってことばかりしている毎日です。こんな私に
この紙面を借りて教訓めいたことを綴らなくても
後輩に向けての原稿依頼が舞い降りました。
各々が気づいて
とあることで戦線離脱し違う仕事に就き、今はデ
いることと存じ
イケアセンターで毎日普通に利用者さんと向き合っ
ます。常に自分
ている作業療法士には、教訓めいた言葉など持ち合
に真摯であって
わせておりません。それでも、どうしたものかと無
ください。
い頭をしぼり、考えましたがやはり何か出てくるわ
けもありません。
若者が語る
芳珠記念病院 高山 恭兵
皆様初めまして。芳
いるOT室はいつも患者様とスタッフの笑顔で溢れてい
珠記念病院の高山恭兵
ます。
と申します。
当院はチーム制であり整形疾患中心に担当する整形
私は当院に勤めて今
チーム、内科疾患中心の内科チーム、脳外科疾患中心
年で3年目になります。 の脳外科チームの3つのチームに分かれています。私は
当院のリハビリスタッ
現在その中でも整形チームに所属しています。整形チー
フはPT、OT、ST合わ
ムでは自宅退院される方が殆どであり、退院支援をす
せ50名以上在籍してい
る機会が多く、その難しさを日々感じています。患者様
ます。若いスタッフが多い当院ですが、
「患者様の生き
のADLも勿論大切だと思いますが、生活の中での生き
生きとした生活を取り戻そう」を今年のOTのスローガ
がいも重要なことなのだと思います。猫の世話をする、
ンとして挙げ、日々治療に取り組んでいます。患者様
畑に行く、料理を作る等、患者様にとって生きがいは
により良い治療を提供するため、積極的に講習へ参加
様々ですが。そんな患者様の生きがいを取り戻す支援
したり、頻回に勉強会を開催したりとOTとしての向上
ができるOTになることが私の目標です。
心はとても高く、
自己研鑽に励む熱い職場でもあります。 では次回は藤井脳神経外科病院の亥上卓身さんへ繋
そんな当院のスタッフは仲が良く、どんなことでも気軽
げたいと思います。よろしくお願いします。
に相談できる暖かい人ばかりです。私たちスタッフの
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2014.
6. 18発行
公益社団法人石川県作業療法士会ニュース No.91
来たれ!県学会
金沢福祉用具情報プラザ 安田 秀一
会員の諸君! WFOTも日本で開催され、今度は県学
また、今回、私が学会長の任をいただいていること
会が近づいている。
から、福祉用具情報プラザの展示福祉用具の中から、
承知のとおり、公益法人化となって初の県学会であ
安田が選ぶ「OTが知って得する福祉用具」をスポット
る。当会の基盤たるところは学術的団体であり、学会
展示する。休憩時間等にロビーにて試用・評価いただ
に積極的に参加し、己と周囲を高める機会をもつこと
きたい。
は義務とも言える。
前回のNEWSで公表したとおり、2会場を使用して、 最後に日時・場所を確認
複数のセッションを構え、すべての分野で活躍してい
のため記載する。かつてな
る会員が参加して実になる内容を準備中である。
い規模の集結を期待する。
この原稿執筆現在はまだ十分な演題エントリー数に
は満たないが、このNEWSが手元に届く頃には、充実
したプログラムが完成していることであろう。
特別講演をいただく佐賀大学の松尾清美氏はリハビ
9月7日(日)
時間は別途お知らせします
金沢大学医学類十全講堂
「OT新たなるステージへ」
りやすく示し、明日からの元気をくれる。参加者の心に
リテーションエンジニアの立場から、OTとの協働が、
患者様・利用者様のQOLにいかに貢献できるかをわか
響くことを保証する。
学校法人センチュリー・カレッジ
専門学校金沢リハビリテーションアカデミー
干場 和美
専門学校金沢リハビリテーションアカデミーは金沢
を見聞きします。人と関わることの難しさ・楽しさ・
市の中心で犀川のすぐそばにあり、四季を楽しむこと
やりがい・作業療法の専門性など大変多くの事を学び、
ができます。開校から15年目を迎え、3月に卒業生を
改めて作業療法士という職業のすばらしさに感動して
送り出したのも束の間、4月から教員6名で新入生とフ
いる学生を目の前にこちらも一層力が入ります。
レッシュなスタートを切っています。
学生との関わりは、ジェネレーションギャップに驚
当校は超高齢社会を見据えて、
社会で貢献できる「凛
くことも多いですが、これからも作業療法士の魅力が
とした医療人」の育成を目指しています。また昨年度
1つでも多く伝えられるように努力していきたいと思
より3年制へ移行し、知識・技術の習得に対してより
います。
効果的な教育の在り方を日々模索しております。
加えて人間性・社会性を磨く取り組みとして、学校
行事や東北ボランティア、障害者スポーツなど様々な
活動を実施しています。また今年は4年ぶりの海外(ド
イツ)研修に加え、日本各地での研修も企画しており、
講義だけでは学ぶことの出来ない体験を通して、幅広
く活躍出来る人材育成に力を注いでおります。
もちろん学生たちの大きな成長過程である臨床実習
では、県内を含む多くの病院・施設で大変お世話になっ
ております。実習では、学校で見ることの出来ない姿
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公益社団法人石川県作業療法士会ニュース No.91
2014.
6. 18発行
平成25年度 社団法人石川県作業療法士会 第42回通常総会 議事録
日時:平成26年3月15日(土) 14:40 ~ 15:40 場所:金沢市ものづくり会館
会員の現在数:673名 出席者数:77名(委任状384名)
総会次第
1 開会のことば:進藤浩美会長 2 議長団選出:北村淳治氏、藤島健一氏を選出
3 会長挨拶:進藤浩美会長
4 定足数報告:東川哲朗事務局長より定款第21条に基づき総会が成立
5 書記任命:桂田かおり氏、相川美紗子氏を任命 6 議事録署名人任命:干場和美氏、岩田祐美氏を任命
7 議案
第1号議案 平成26年度事業計画について
各部担当理事より平成26年度事業計画について説明。 承認
第2号議案 平成26年度収支予算案について
安本財務部担当理事より平成26年度収支予算案について説明。 承認
第3号議案 公益社団法人への移行のについて
東川事務局長より当会は石川県知事の認定を受け、平成26年4月1日より公益社団法人へ移行し、それに伴い、社
団法人石川県作業療法士会は解散となることが報告された。また、公益社団法人移行にあたり、各部の事業内容及
びその事業の公益性を整理検討したことも報告された。
第4号議案 公益社団法人における各種規程について
東川事務局長より公益社団法人移行にあたり各種規程を作成、理事会にて決議したことが報告された。
8 議長団解任 9 閉会のことば:進藤浩美会長
平成25年度 社団法人石川県作業療法士会 第8回理事会 議事録
日時:平成26年3月15日(土) 17:30 ~
場所:金沢市ものづくり会館
出席者:進藤、柴田、寺田、東川、安本、安田、麦井、西谷、明福、安田、大西、渡邉、村田 以上 理事13名 代理:
上野 傍聴者:堀江
【会員動向】3月14日現在、正会員数673名
第1号議案
【学術部】麦井)学術誌について。レイアウトを変更し、キーワードを追加した。投稿規定を変更中。
【在宅支援部施設事業】明福)26年度在宅脳卒中後遺症者中堅リーダー養成研修事業『手工芸』への講師派遣者を決定
した。
【在宅支援部施設事業】進藤)石川県高度・専門医療人材養成支援事業を申請した。
【財務部】安本)県士会活動費管理一元化について。
【情報管理委員会】東川)公益法人移行に伴い、情報開示の必要性があり、それに合わせてHPを変更予定。初期設定の
み外注し、更新はこちらで行う。
【特設委員会】進藤)記念式典及び祝賀会について。来賓の決定。
議事録署名人 麦井直樹 村田明代
平成26年度 公益社団法人石川県作業療法士会 第1回理事会 議事録
日時:平成26年4月15日(火) 19:00 ~
場所:西泉事務所
出席者:進藤、寺田、東川、安本、小池、麦井、明福、安田、岡田、西谷、大西、寺尾、村田、渡邉 以上 理事14
名
【会員動向】4月15日現在、正会員数668名
第1号議案
【学術部】麦井)第23回学会について。4月下旬にHP完成予定。学術誌について。医中誌に掲載開始となり、投稿規定
を見直した。次回理事会までに再検討する。査読について。学術誌の位置付けが必要。進藤)投稿者へ
の支援が課題。そのためにもその病院施設のリーダーを育成する必要がある。
【事務局】東川)西泉の事務所を住所とした公益法人移行案内を関係機関に送付した。
【情報通信委員会】東川)各支部に新しいパソコン支給。
【特設委員会】東川)記念式典及び祝賀会について。参加費や会場装飾の決定、タイムスケジュールの確認。
【金沢東支部】岡田)4/12-13に金沢市の健康づくりフェアに出席。認知症予防、転倒予防のミニ講座を実施。
第2号議案
【25年度事業報告及び決算】安本)東海北陸作業療法学会のために¥20万の積立をした。¥85万が次期繰越金である。
承認
【SIG】寺田) SIGの申請が2つあった。キッズルームラディッシュの中川氏が代表の発達障害の勉強会。輪島病院の坂
下氏が代表の石川活動分析研究会。 承認
議事録署名人 安田秀一 寺尾朋美
次回は6月7日(土)を予定
− −
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2014.
6. 18発行
公益社団法人石川県作業療法士会ニュース No.91
健康フェアを運営して
岡田 千砂
松原病院 4月12、13日金沢健康プラザにおいて、毎年恒例の健
康フェアが開催された。
もらえなかったことも多かったが、最近では「認知症」
という言葉もよく聞かれるようになったのか「チェック
ここ数年間運営委員として携わってきているが、天
候と桜の開花状況によって参加者数が変わり、今年は
天気も良く桜も見ごろの時期であったためか私たちの
してもらおうかしら」と気軽に来られる方も多く、
「こ
の冊子もらえるのよね」と冊子目当てに来られる方も増
えてきたように思う。
ブースにも100人を超える人が集まった。
内容としては金沢市からの依頼もあり「もの忘れ
チェック」
「健康イキイキ度チェック」を行なった。
「も
来年度はこの健康フェア自体の在り方の見直しをす
るとのことであったので、新たな展開を期待しつつ県
士会として、よ
の忘れチェック」では、県士会で作成した『認知症予
防のヒント』の冊子を用いて生活のアドバイスを、
「健
康イキイキ度チェック」ではTUGテストと開眼片足立
り一層地域貢献
で き れ ば・・・
と思っている。
ちテストを行ない生活の中で取り入れられる運動のア
ドバイスや、転倒予防体操の紹介を行なった。
このチェックを始めた当初は参加者から「認知症で
はないので必要ないです!」と断られ、チェックさせて
トピックス「生活行為向上マネジメント
(Management Tool for Daily Life Performance:MTDLP)
」
金沢脳神経外科病院 認定作業療法士
(公社)石川県作業療法士会MTDLP推進委員長 東川 哲朗
新年度を迎えた。皆さんの働く現場での変化はいか
がだろうか。
「生活行為向上マネジメント(Management Tool
言が盛り込まれている点などである。そして、今後は
地域リハビリテーション活動支援事業や地域包括支援
センターの業務の中に、作業療法士の参画が求められ
for Daily Life Performance:MTDLP)
」は、読売新
聞において関連記事が連載されることになった。すで
に目にとまった方もいるかもしれない。高齢者や支援
が必要な方々への作業療法の意義と、作業療法士の取
てくると思われる。課題は、これらの求めに対して応じ
られる作業療法士が存在するかという点である。少な
くともMTDLPは 理 解し 使 えるようになり、色 々な
フィールドで作業療法士だからできる生活支援の提言
り組みについて、月に1回のペースで1年間リレーコラム
での掲載となる。本年4月~平成27年3月の第4日曜日朝
を行っていって頂きたい。その積み重ねが「作業療法
士が居た方が良い」という形になって求められる職種
刊に掲載される。是非、まだご覧頂けていない方はこ
の機会に一読願いたい。
この様に、会員が意識する、しないに関わらず、す
でに周辺が動き始めている。求められた時に「私は知
となると考える。
いくつかキーワードをちりばめたが、
それらについて、
今後説明する機会を設けていきたい。
最後になるが、遅れていた
らない」では作業療法士の信用問題に関わる事案になっ
てきていると言うことをどうか承知頂きたい。
さて、ニュース原稿をまとめるタイミングで第2回の
マニュアル本が完成した。1
部1,000円で入手先はOT協会
となる。今後研修会などで求
MTDLP推進会議に参加した。主に25年度の活動報告
であったが、今春の診療報酬改定等でいくつか、本事
業の成果が報告された。回復期リハビリテーション病
めに応じ販売なども検討する
が、早めに入手希望される方
は個人で購入頂きたい。
棟における入院時訪問指導加算が盛り込まれた点、い
くつかのモデル提示の中に「生活行為向上」という文
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公益社団法人石川県作業療法士会ニュース No.91
2014.
6. 18発行
インフォメーション
役職者(リーダー)研修会
生活行為向上マネジメント研修会
開催日:7月19日(土)
場所・講師など:調整中
加賀支部研修会・第1回事例検討会
開催日:7月6日(日)9:00 ~ 16:00
場所:やわたメディカルセンター
講師:井口知也先生(大阪保健医療大学)
金沢東支部研修会・第1回事例検討会
開催日:7月12日(土)13:30 ~ 17:00
場所:金沢大学付属病院
発達障害支援部研修会
「発達障害」の観点から考える「環境」
福祉用具専門作業療法研修(応用編)
住宅改修・家族支援
開催日:7月13日(日)9:00 ~ 12:00
場所:石川県立中央病院健康教育会館
講師:瀬戸美津子先生(発達障害支援センター)
社会福祉部移乗動作・福祉用具研修会
開催日:調整中
場所:石川県リハビリテーションセンター
ほっとあんしんの家
基礎編修了者または福祉用具プランナー対象
開催日:8月9・10日、12月6・7日
場所:石川県リハビリテーションセンター
精神医療部現職者選択研修会
開催日:8月で調整中
場所:調整中
調整中のものや最新の情報は、順次県士会からの郵便物やHPでご案内します。
NTT西日本金沢病院は
2014年7月
恵寿金沢病院へと
生まれ変わります
作業療法士募集
スキルアップするための
環境がここにあります
まずはお気軽にお問い合わせください
社会医療法人財団董仙会本部事務局 総務課
Tel 0767-52-3211 Mail [email protected]
www.keiju.co.jp
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2014.
6. 18発行
公益社団法人石川県作業療法士会ニュース No.91
賛助会員名簿 (順不同)
A会員
社会医療法人財団董仙会
学校法人 金城学園
医療法人積仁会
金沢医科大学病院
金沢社会保険病院
金沢赤十字病院
公立穴水総合病院
公立宇出津総合病院
社会福祉法人篤豊会
社会福祉法人北伸福祉会
社団法人石川勤労者医療協会城北クリニック
城北病院
珠洲市総合病院
芳珠記念病院
医療法人社団博洋会
医療法人社団持木会柳田温泉病院
医療法人社団浄心会
医療法人社団博友会
宇野酸素株式会社
金沢義肢製作所
株式会社アイテム
株式会社トータルシステム
株式会社トミキライフケア
株式会社半田 株式会社ヤマシタコーポレーション金沢営業所
酒井医療株式会社金沢オフィス
セントラルメディカル株式会社
三星自動車販売株式会社
有限会社リーフレットライフ
丸善株式会社金沢支店
株式会社メディぺック
B会員
学校法人センチュリー・カレッジ
社会福祉法人徳充会青山彩光苑
医療法人社団勝木会
学校法人阿弥陀寺教育学園
医療法人社団和宏会
C会員
粟津神経サナトリウム
石川県済生会金沢病院
石川県リハビリテーションセンター
医療法人社団浅ノ川浅ノ川総合病院
医療法人社団浅ノ川金沢脳神経外科病院
医療法人社団浅ノ川桜ヶ丘病院
医療法人社団浅ノ川千木病院
医療法人社団映寿会
医療法人社団片山津温泉丘の上病院
医療法人社団さくら会森田病院
医療法人社団慈豊会
医療法人社団丹生会
医療法人社団生生会えんやま健康クリニック
医療法人社団千木会
医療法人社団扇寿会
医療法人社団長久会
医療法人社団同朋会
医療法人社団中田内科病院
医療法人社団福久会
医療法人社団洋和会
医療法人社団輪生会
D会員
医療法人社団あいずみクリニック
株式会社ヒロセ板金
会員動向
石川県作業療法士会員数701名(平成26年5月17日現在)
認定作業療法士27名
編集後記
このたびめでたく4月より当会は公益法人化へ移行することができた。これもひとえに諸先輩方の絶え間ないご尽力
の賜物とは言うまでもない。時同じくして4月から消費税が3%増税され8%となり、私ども施設を利用している方たちに
も負担を強いることとなった。この増税に見合ったサービスを提供できるよう自己研鑽すること、そして当会としても
県民に少しでも還元できるように更なる発展をしなければならないと、この記念すべき号を担当して改めて感じた次第
である。
公益社団法人石川県作業療法士会ニュース 年4回発行
編集担当:明福真理子、酒野直樹、山本真一郎、杉浦有子、藤田隆司、寺井利夫、川口朋子、中島孝、
西川拡志、西村誠次、米田貢、谷内香織、山本幸栄、堀桃子、西出優子、橋本実、小川正人、
買手登美子、塩谷真美、平木咲代子、福井清美、前田勝也、中寺智也、入江啓輔、山崎佳子、
宇塚芽生、川口日和、竹内美月、伊関浩克、山田ともみ、田中明、犬丸敏康
発 行 所:公益社団法人 石川県作業療法士会
〒921-8043 石川県金沢市西泉3丁28-1 東和第3ビル201 Tel 076-259-0678
発 行 人:進藤浩美 印刷:ヨシダ印刷株式会社
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