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循環型社会に向けて

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循環型社会に向けて
環境
報告
循環型社会に向けて
循環型社会の実現に向けて、用紙の使用量削減、紙ごみ、アスコン塊、廃棄ガス管の
100%リサイクル、天然山砂等の使用量削減、工場におけるゼロエミッション維持を
目標に掲げ、資源の有効活用と廃棄物の3R活動に取り組んでいます。
事業活動と3R(リデュース・リユース・リサイクル)
当社の事業活動の中で「ガス導管工事」と「事業所での
▶ 事業活動で発生する主なもの
建設発生土:掘削土(がれき類を除去したもの)※
有 価 物:鋳鉄管・鋼管(取引の時点で有価物の条件
を満たしているもの)
産業廃棄物:廃プラスチック類(ポリエチレン管)
がれき類(アスファルト・コンクリート塊、
レンガなど)
これらについて、廃棄物処理法に基づき、右表の分類に
応じて適切に対応しています。
▶ 3Rのイメージ
特
集
活動」において、建設発生土や廃棄物などが発生します。
産業廃棄物:汚泥、廃プラスチック、金属くずなど
一般廃棄物:紙ごみ、可燃ごみなど
注)ガス導管工事では主に工事会社から排出
※ 掘削土
ここでは、ガス導管工事現場で掘削したものから、
がれき類などを除去した土を掘削土としている
環境報告
ガス導管工事に関する3Rの取組み
Group
ガス導管工事では、掘削土、ガス管、アスファルト・コンク
ンクリートなどが必要となります。
リート塊(アスコン塊)などが発生します。また、道路復旧
当社およびガス工事会社では、ガス導管工事に伴う環境
には、新たに埋め戻し用の土砂や舗装用のアスファルト・コ
負荷をできる限り低減するため、3Rに努めています。
▶ ガス導管工事における資源リサイクルフロー
山
改良土として再生利用
社会報告
掘削土
アスコン塊
再生アスファルト合材として再利用
撤去ガス管
鋳鉄管・鋼管・
ポリエチレン管
再生材料として再利用
従来工法に比べて掘削土・アスコン塊を27%削減しました。
ガス導管工事では、掘削土・アスコン塊の発生量抑制
のために、
「浅層埋設※1」
「非開削工法
P19
」
「更生修理
工法 ※2」などの適用拡大を進めています。
これらの適用拡大によりリデュースの推進を行った結果、
※1 浅層埋設
道路に埋設するガス導管の深さを従来の約半分(0.6m)にして敷設すること。
道路掘削により発生する土の量と埋め戻す土の量が大幅に減り環境負荷の低減に
結びつくとともに、工期の短縮も図れる
※2 更生修理工法
ガス導管を内面から補修・再生する工法
東邦ガス株式会社 環境・社会報告書2016
経営報告
リデュース(発生抑制)の推進
18
環境報告
〉〉〉循環型社会に向けて
▶ 掘削土・アスコン塊の資源リサイクル率
掘削土の発生量抑制につながる浅層埋設は、建設省(現
資源リサイクル率(%)
100
国土交通省)から推進の通達が1999年3月末に出され、
100
100
99
60
60
59
64
63
64
掘削土
■ 非開削工法
100
80
40
開削工法では、道路に埋設する場所を帯状に掘削するた
め多くの土砂が発生します。
20
0
それに対し、非開削工法では工事区間の両端に小さな穴
(掘削坑)を設け、ガス導管を地中に引き込むため、道路
をほとんど掘削することなくガス導管を埋設することがで
2011
2012
2013
2014
2015(年度)
当社事業所においては廃棄物の発生抑制、減量・資源リ
■ 一般廃棄物
サイクルに積極的に取り組んでいます。
紙ごみ・可燃ごみなどの一般廃棄物については、発生抑制
■ 産業廃棄物
▶ 産業廃棄物の処理状況
減量化量 39t / 2%
産業廃棄物の2015
年 度の 最 終 処 分 量 は
資源
リサイクル量
と一般印刷物を分けて回収・リサイクルする仕組みを導入して
162tとなっています。
162t / 9%
1,612t / 89%
います。グループ共通の環境行動目標として紙ごみの資源リ
発生量
1,813t
■ 使用済みポリエチレン管
※
耐 震 性・耐 腐 食 性に優れたポリエチレン管 は 口 径
非開削工法においては、道路部での入替工事用のスト
30mm∼300mmの低圧導管に採用しています。
ション※の維持を、環境行動目標に掲げています。
スライニング工法などの更生修理工法により、掘削土の発
の原料、アスファルト合材(舗装材料)に添加材として、ほ
これは、最終処分量の約80%を占めていた海水取水口
生を抑制しています。
ぼ全量を資源リサイクルしています。
汚泥の100%リサイクルを可能にするとともに、混合廃棄
物の分別リサイクルを徹底することにより達成しました。
※ ゼロエミッション 当社では最終処分量(埋立処分)を発生量の3%以下と定義
78
83
80
100
84
80
800
600
439
430
462
504
540
400
200
91
97
2011
2012
93
85
88
60
環境報告
ガス管注意標識シート・クリアーホルダー・ボールペンなど
79
外部排出量
ガス管の内部に均一な樹脂のライニング膜を形成するプラ
資源リサイクル率
1,000
発生量
都市ガス工場では、2009年度に達成したゼロエミッ
※3 ストリーム工法
既設ガス管下側を縦方向に切り裂きながら、新設ポリエチレン管を引き込み入れ替え
る工法
年度も100%を維持しています。
発生量・外部排出量
(t)
■ 工場のゼロエミッション
やワイヤーブレード工法、また修理においても
リーム工法
サイクル率100%維持を掲げて活動を推進した結果、2015
▶ 一般廃棄物の処理状況
使用済みポリエチレン管は、2015年度に145t発生し、
※3
発生量の約80%を占める紙ごみについては、コピー用紙
最終
処分量
注)当社工事でリサイクル利用されない掘削土は土地造成などで有効利用されている
き、掘削に伴う土砂を大幅に削減することができます。
および資源リサイクルの徹底を図っています。
特
集
関係道路管理者のご協力のもと導入しています。
100
事業所から発生する廃棄物の削減と資源リサイクル
アスコン塊
■ 浅層埋設
40
20
0
0
2013
2014
2015(年度)
▶ ストリーム工法のイメージ図
新設ポリエチレン管
ポリエチレン管リサイクル製品の一例
※ ポリエチレン管
プラスチック材料であるポリエチレンを原料としたガス導管で、
耐震性・耐腐食性に優れている
ガス管の入替イメージ
既設ガス管
引込装置
1994年から使用済みガス機器・梱包材の資源リサイク
掘削土の外部排出量の削減
掘削土のリデュース・リサイクルに努めた結果、2015
年度の掘 削 土 外部 排出量は、従 来方 式に比べ、4 4万t
リユース・リサイクルの推進
(75%)削減されました。
■ ガスメーターのリユース
また、埋め戻しに使用する砕石については、2005年度
使用済みガスメーターのリユースにも
から再生 品 の 使 用 拡 大 に
努めており、分解・整備・検査を行って再
努め、山砂と天然砕 石をあ
利用しています。2015年度は23万個を
わ せ た 2015 年 度 使 用 量
リユースし、リユース率は、約90%に達し
は、従来方式に比べ53万t
■ 掘削土
削減率
(%)2011
まから引き取った使用済みガス機器、浴槽、梱包用発泡ス
「容器包装リサイクル法」の対象品である家庭用ガス機
チロール、リフォーム廃材を回収し、金属素材やプラスチッ
器の梱包材や包装紙の資源リサイクルを行いました(プラ
ク原料に資源リサイクルするも
スチック製容器包装3,834kg、紙1,564kg)。
のです。
▶ 使用済みガス機器・梱包材の資源リサイクルシステム
収量は約35tとなりました。
■ フロンの回収
改良土センター
2012
2013
2014
2015(年度)
0
20
■ アスコン塊
40
アスコン塊は2015年度に17万2千t発生し、再生アス
60
回収された使用済みガス機器
ENEDO
ナンス時や更新時に発生する冷媒用フロンの回収を、2001
年度から実施しています。2015年度は、対象となったガス
従来
使用量
外部排出量
の削減率
72
72
76
76
75
91
91
90
80
再生砕石に
よる削減率
注)掘削土外部排出量の削減率:従来の工法で工事した場合の想定排出量に対して、
発生抑制・リサイクルによる削減の割合
東邦ガス株式会社 環境・社会報告書2016
■ 容器包装リサイクル法への対応
器梱包材の発泡スチロール回
▶ 山砂・自然砕石の使用削減率
100
19
(ガスヒーポン1,276台、フロン回収量15,441kg)。
このシステムは、当社の営業所やENEDOなどでお客さ
お客さまの業務用空調機器であるガスヒーポンのメンテ
用土砂として資源リサイクルしています。
ファルト合材として、ほぼ全量を資源リサイクルしています。
ルシステムを導入しています。
機器回収 量は984t、ガス機
ガスメーター
を改良土センターで再生処理し、ガス導管工事の埋め戻し
ヒーポンのフロン全量を回収し、再利用または破壊しました
2015年度の使用済みガス
(90%)削減されました。
掘削土は2015年度に40万t発生し、うち26万t(64%)
Group
経営報告
ています。
使用済みガス機器・梱包材の回収、資源リサイクル
社会報告
使用済みポリエチレン管
環境に配慮したガス機器の設計・構造(エコ・デザイン)
分解、分別の容易化など、環境に配慮したガス機器の開
発・普及のため、ガス機器メーカーとともにガス機器のエ
コ・デザインに取り組んでいます。
エコ・デザイン……「環境に配慮した設計・構造」
内容
● 分解・分別の容易化 ● 小型化 ● 部品の標準化 ● 軽量化
東邦ガス株式会社 環境・社会報告書2016
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