...

第1回:意見まとめ(小鎚)

by user

on
Category: Documents
19

views

Report

Comments

Transcript

第1回:意見まとめ(小鎚)
第1回
小鎚地域の将来を考える会
日
時
平成 25 年 11 月 10 日(日)18:00~20:00
会
場
小鎚多目的集会所
協議開催結果
地
出席者
元:合計 13 名
【蕨打直】3 名
【一ノ渡・種戸】6 名
【徳並・長井】4 名
副 町 長:大水副町長
総務課:内城危機管理室長
総合政策課:澤田部長、四戸班長、但木主査、平賀主事、中村主事
コンサルタント((株)地域計画連合):塩谷(蕨打直)、竹原(徳並・長井)、加
藤・吹野(一ノ渡・種戸)
【蕨打直(わらびうちな)】
1.地域コミュニティについて
■自治会の運営体制
・ 自治会は部落振興会という名称である。
・ 自治会長が行政連絡員を兼務している。
・ 自治会内には3つの班がある。班長が1名(任期2年)
。世帯数は 1 班:15 世帯、2班:12 世帯、
3班 10 世帯 合計 37 世帯。
・ 震災後に2世帯が自治会加入済み。ほかに4件が加入予定である。
・ 自治会の対象区域は小鎚第四仮設団地から神社のあたりまでを含んでいる。
■自治会の活動状況
・ 総会は4月初旬に1回実施している。
・ 自治会内では定期的な話し合いの機会はなく、問題が発生すればその都度検討するといった状況。
班では話し合う場はない。
・ 以前、テレビ組合(NHK と共同で共同受信施設を設置)があったが、光ファイバーになり解散した。
・ 老人クラブがあったが解散した。支援がなくなったことが要因とのこと。
・ 子ども会はあったが 311 以降は活動休止。小学生中心の活動に、中学生がサポートして、それらを
保護者が見守ることにより自主性を育むことにしていた。長期休暇の時には集会所を共同学習の場
にしていた。(震災後、徳に外部団体の支援はない。
)
・ 婦人部、婦人消防団がある。
・ 消防団は設置基準(年齢人数など ※詳細未確認)に満たないが組織はある。年1回の消防演習や
県大会に向けて訓練をしている。小鎚地域内全体で4分団あり、約 30 名程度が所属。1部が4地区、
2部が長井。
・ 食改良普及協会:塩分摂取量過多(脳梗塞防止)のため、地元食材を活用した料理教室が開催され
ている。町の福祉部局が回覧板で開催案内する。3 ヶ月に1回程度。
■地域行事について
・ お盆にはお墓で灯りを灯す風習がある。小鎚川に受益者負担の考えで蕨内直橋を整備した際、盆踊
りを実施し灯りを灯したのが始まりである。部落内で運営費をまかなっている。
■高齢者支援について
・ 班の中でほとんど把握できている。地区内の住民同士が血縁関係を持っているため日ごろから見守
りあっている。
■3.11 の際の対応について
・ 3.11 の際、集会所は H23 年 8 月まで避難所として活用された。避難者だけで運営を担った。比較的
スムーズに運営が行われた。
・ 老人福祉施設ケアプラザおおつちでは、3.11 で多くの避難者を受け入れ、対応が大変だったようで
ある。地域としては特段の係わりはなかった。
■新規マンション建設の動向
・ 復旧工事事業者向けにウィークリーマンションが3棟(約 30 戸)建設予定。
2.住民の関心事項、意見・要望
■避難所(集会所)の代替案を考えておくことが必要
・ 集会所は H25 年度から避難所に指定。必ずしも安全とは限らないため代替案の検討が必要である。
■災害時に備えた福祉施設等周辺事業所との連携が必要
・ 集会所の周辺には福祉施設が3つ(老人福祉施設ケアプラザおおつち、四季の里、わらび学園)あ
り、非常用電源装置がある。当施設と災害時の利用に関して協定を結ぶなど連携を図る必要がある。
■災害時に備えた地域の危険度情報の把握が必要
・ 過去の台風被害では第四仮設団地、大槌町清掃工場のあたりは小鎚川の増水により浸水したため、
雨量に応じてどこが危険になるかといった情報を把握する必要がある。
・ 地域内中心部の沢の両側は堆積土。寺沢あたりは昔は池だったなどの情報も知っておく必要がある。
■避難ルートとなり得る林道の維持管理
・ 釜石市の笛吹峠から遠野市に抜ける林道がある。3.11 に利用した人はいるが車のすれ違いは出来な
い。震災時の利用を図るには日ごろからの管理と災害時のルールなど検討が必要である。蕨打直か
ら前段方面に抜ける林道も同じ。
■新規住民との関係づくりが必要
・ お盆に灯りを灯す風習の維持には資金が必要だが、新しく流入した世帯にどのように係わりっても
らうかを検討していく必要がある。現時点ではどのような方向が望ましいかは方針が出ていない。
・ 新規住民とは関係が浅いため、事前に避難の方法について話し合っておく必要がある。
■高齢化に伴い、ゴミ集積所の増設等が必要
・ ゴミ集積所が各班に1カ所ある。高齢化に伴い移動が困難になりつつある。そのため、場所を増や
す、あるいは場所の再配置を清掃工場と協議していく必要がある。
【一ノ渡・種戸】
1.地域コミュニティについて
■世帯数や組織体制について
・ 一ノ渡は約 20 世帯。3 世帯を除き 65 歳以上の家族がいる。隣接地域との境界は、蕨打直側が小槌
神社分社から、種戸との境界は小鎚川と種戸川の分岐付近。
・ 種戸は約 30 世帯で最近 2 世帯増加した。隣接地域との境界は、一ノ渡側は前述、小鎚多目的集会
所の手前(集会所は徳並)
。種戸川沿いの全部である。
・ 行政連絡員が中心となって各地区に地区会がある。
・ 青年会や子ども会はない。
・ 小鎚地域で1つの婦人会があり、主に交通安全の見回り、産直市での交通誘導を担当している。
・ 地域の防災組織は消防団がある(自主防災組織はない)
。
■組織の活動状況
・ 小学校が廃校となり、学校を中心とした集まりがなくなった。以前は地域におけるPTAの存在が
大きかった。
・ 多目的集会所は、小鎚地域の集落が利用しているが、主に種戸地区の寄合いや町の説明会等が行わ
れている。
・ 各地区にミニ集会所がある。
・ 一ノ渡の寄合いは多目的集会所ではなく、産直市のハウスで行うことが多い。
・ 地域の道路管理作業として、草刈りが年に2回程行われている。
・ 元々地区内の出身者で、海際に引っ越した人が、東日本大震災で被災後に戻ってきている。
・ 小学校があった頃は、小学校の運動会と同時開催で地区(集落)対抗運動会があったが今はない。
■伝統・文化について
・ 各地域に神社が1つずつあり、旧暦9月 1 日に各神社が協力してお祭りを開催している。
・ 各神社に世話人(別当)がいて、祭りを運営している(地元の方)。
・ かつては相撲大会をやっていた(神社で行う奉納相撲)
。
・ 昔は神輿(かぐら)があったが、今はない。
・ 祭り前日にはしめ縄等の行事があった。
・ 獅子踊りは各地区にあったが、今は徳並に統合され継続している。練習も徳並へ出かけている。
■地域行事について
・ 産直市を週に一回、3地区の有志メンバー(改善グループ)が開催。借地、建物は自己資金で建て
た。
・ 小学校のカリキュラムで農業体験(田植え・稲刈り)授業があり、子どもたちが大勢集まる機会が
ある(場所は一ノ渡の産直市の前)
。
・ 多目的集会所の上の畑(休耕地)を活用して、NPO遠野まごころネットかぼちゃの栽培を行って
いる。東京等で販売している。
■子どもの生活環境について
・ 小学生は2地域合わせて 10 人程、通学はスクールバスである。
・ 旧小鎚小学校校庭が子どもたちの遊び場となっていたが、仮設住宅が出来てからは遊べなくなった。
■高齢者支援について
・ 人数は多いが、一人暮らしの高齢者は少ない。
・ 隣近所は顔見知りが多く、見守りが当たり前となっており、現状ではあまり心配していない。
2.地域の生業や生活について
■生業について
・ 田んぼが多い。兼業農家がほとんどである。
・ 特にこれといった産業もなく雇用機会がない。皆、町を離れてしまう。
■地区内住民の買い物について
・ 移動販売車が巡回している。
■移動手段について
・ 主にバス移動。他は自家用車である。
3.住民の関心事項、意見・要望
1)主に防災に係わりること
■防災倉庫・資機材の設置
・ 集会所を避難所に指定するのであれば、防災倉庫を設置し、資器材を整備してほしい。集会所に防
災倉庫がなく、災害用資機材や備蓄品を提供されても置く場所がない。
■燃料などの備蓄が必要
・ 震災時は避難者を受け入れ、周囲の家から食べ物を持ちよってしのぐことが出来たが、停電や断水
等で多目的集会所の調理施設は使いにくかった。食料のほかに発電機等に使える燃料を備蓄してお
く必要がある。
■非常時の連絡手段・役割分担の確立
・ 災害時、町道の状況によっては孤立する可能性があるため、連絡手段を確保しておく必要がある。
・ 災害時に備えて誰が何をするべきか、役割分担を明確にする必要がある。
2)主にまちのマネジメント(維持管理)に係わりること
■道路法面の定期的な点検
・ がけ崩れが時々発生するため、道路や沿道の法面等の点検を月に一回程点実施してほしい。特に、
一ノ渡の保育所前の法面が危険である。
■町道の維持管理(草刈り)
・ 町が町道の二車線道路沿いを草刈りしているが、(一ノ渡の途中から先の)一車線道路については
全く草刈りがされていない。
■しいたけ栽培を前提とした町道整備
・ 猿沢沿いの町道にはしいたけの原木や杉林があるため、整備すれば活用できるのでは。
3)ハード整備に係わりることについて
■札場橋付近の道路拡幅
・ 町営バスの通り道となっている札場橋付近は、鋭角の曲がり角でしかも狭くて危険である。早く拡
幅してほしい(拡幅分の土地の土地所有者には許可を取っている)。また、除雪に支障が出てバス
がすぐ運休してしまい大変困っている。
【徳並・長井】
※長井地域の参加者なし
1.地域コミュニティ・魅力づくりについて
■伝統芸能 徳並鹿子踊り
・ 徳並では、大槌町の四大伝統芸能(虎、鹿子、大神楽、神楽)のうち、鹿子踊りと神楽を行ってい
る。そのうち、
「徳並鹿子踊り」は従来より伝統的な芸能として今でも盛んに取り組んでいる。
・ 鹿子踊りはかつてはそれぞれの部落(蕨打直、一ノ渡、種戸などの単位)で競い合うように行われ
ていたが、近年、人口減少のため徳並しか残っていない。徳並鹿子踊りも徳並の住民だけでは維持
できないため、隣の部落や仮設住宅の居住者等に参加してもらい皆で取り組んでいる状況である。
・ 徳並鹿子踊りは、今年度は 9/22,23 の祭りに向けて、1ヶ月前から毎晩練習をした。子ども約 20 名
の参加があり、演奏する大人も含めると総勢 50 名規模のイベントであった。
■“結取り”の見直しの必要性
・ 徳並には、かつて “結取り”の関係があった。各自が出来ることをお互いに提供し合う関係のこと
であり、生業を手伝い合う等を行っていた。昭和 38 年頃まで続いた。
・ 近年、農業では世帯毎にコンバインを1台所有し、以前よりも小さい面積を耕している。高齢化が
進み、人手不足のため、
“結取り”の関係を復活させれば、集落でコンバインを共有し、稲刈りを共
同作業にすることで効率化が図られる。
・ 集落の若い人は地区外に流出しており、平均年齢は 60 歳を超えている。集落に「若い人が地域に戻
ってくるための何か(魅力)
」が必要である。
■徳並の魅力
・ 豊かな自然がある。沢の水かきれいである/星がきれいである/渓流/ゲンジボタルがいる。→沢
の水でウィスキーが飲める程であり、町から水を汲みに来る人がいる。
・ 日当たりがよいため、作物がよく育つ。自給自足が可能である。
・ 自然災害に強い地域である。
2.地域の生業や立地について
■徳並の生業
・ 徳並はかつて、畜産、養蚕、林業(炭焼き)で成り立っていた。養蚕については福島から働き手が
来ていたこともあり、そのまま嫁いだ人も多かった。隣の部落の一ノ渡、種戸は土建業、蕨打直は
サラリーマンが多かった。
・ 近年は、徳並住民のほとんどが兼業農家である。昼間は勤めに出ており、祖父母や休日を活用して
自宅で食べる分の米や野菜を作っている。よって、かつては山の奥まで農地だったが、当時に比べ
て耕作面積がだいぶん減っている。
■徳並の立地
・ かつて魚と米のやりとりが行われた中間地点であり、当時はたばこ屋があった。
・ 林道を抜ければ北は金沢(盛岡方面)
、南は釜石に抜けることが出来、利便性の高い土地だった。
3.住民の関心事項、意見・要望
■南北へ抜ける道路の整備
・ 北は金沢(盛岡方面)
、南は釜石に円滑に抜けられる道路を1本ずつ整備してほしい。
・ 北へ抜ける道路は、1本は車は通れるが砂利道で凸凹が多い林道、もう1本は和野に繋がる県道へ
の獣道である。
・ 南へ抜ける道路は、1本は猿沢を通る行き止まりの町道であり、栗橋に抜ける県道に接続してもら
いたい。もう1本は、車は通れるが砂利道で凸凹が多い林道である。この林道は、3.11 の際自衛隊
の物資が搬送された道路であり、地域にとって重要な道路である。
4.その他
■地域復興協議会の開催時間について
・ 勤めに出ている人がいるため、会議は夜間の方が集まりやすい。集落の会議も夜間開催としている。
以上
Fly UP