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事業系一般廃棄物
平成24年度 廃棄物管理責任者講習会 1 あいさつ 横浜市資源循環局事業系対策部長 伊藤 秀明 2 廃棄物管理責任者のための実務講習 (1)事業系ごみの減量・リサイクルの推進 講師:横浜市資源循環局一般廃棄物対策課長 大須賀 彰彦 (2)産業廃棄物の適正処理について 講師:横浜市資源循環局産業廃棄物対策課長 関川 朋樹 3 事業所における取組事例の紹介 講師:東洋製罐株式会社横浜工場 総務課長 園下 康雄 氏 事業系ごみの減量・ 事業系ごみの減量・ リサイクルの推進 リサイクルの推進 横浜市資源循環局 一般廃棄物対策課 事業用大規模建築物(大規模事業所)とは 大規模小売店舗立地法第2条第2項に規定する大 規模小売店舗 小売店舗: 店舗用の延床面積が500㎡を超え、1,000㎡以下 のもの 小売店舗以外: 事業用の延床面積が3,000㎡以上のもの 事業用大規模建築物所有者等の義務 「横浜市廃棄物等の減量化、資源化及び適正処理 等に関する条例」第18条・20条 事業用大規模建築物所有者: ○事業系廃棄物の減量化・資源化を図る ○廃棄物管理責任者を選任し市長に届け出る 事業用大規模建築物占有者: ○減量化及び資源化に関し、建築物の所有者に協力する 廃棄物管理責任者の役割 指導・啓発・教育等 種類・量などの把握 減量化・資源化推進組織・体制の構築 (社内リサイクル組織を作る、テナント会議開催など) リサイクルのための環境づくり (分別容器などの導入、廃棄物保管場所の整備・整理) 減量化・資源化等計画書の提出 対象:大規模建築物の所有者 内容:種類ごとに、過去1年の廃棄量・資源化量、 これから1年の排出計画量 期限:毎年 5月31日 廃棄物管理責任者を選任(変更)したとき→ 「廃棄物管理責任者選任(変更)届」を提出 その他の事項を変更したとき→ 「減量化・資源化等計画書記載事項変更届出書」を提出 届出がないと通知文のあて名なども変更になりません。ご注意下さい! 立入調査の実施 ご提出いただいた「減量化・資源化計画書」に 基づき立入調査を実施します。 〔立入調査の内容〕 ①廃棄物の適正な分別・処理 ②減量・リサイクルの推進状況 ③廃棄物保管場所の状況 など ・廃棄物管理責任者の立ち会いのもとに行います。 ・改善を求め、その結果について報告していただく 場合があります。 廃棄物の種類(法第2条第2項、第4項) 廃棄物 産業廃棄物 (法令で定めた20 種類の廃棄物) 一般廃棄物 (産業廃棄物以外 の廃棄物) 事業系一般廃棄物 (事業活動に伴って 出る廃棄物) 家庭系廃棄物 (家庭の日常生活 から出る廃棄物) ※ このほかに爆発性、毒性、感染性その他の人の健康又は生活環境 に係る被害を生ずるおそれのあるものを「特別管理一般廃棄物」「特 別管理産業廃棄物」としています。【法第2条第3項、第5項】 産業廃棄物とは 法律で定めているもの【法第2条4項】 燃え殻、汚泥、廃油、廃酸、廃アルカリ、廃プラスチック類 政令で定めているもの【政令第2条】 紙くず (建設業、紙製造業、新聞業、製本業等) 木くず (建設業、木製品製造業、木製パレット等) 繊維くず (建設業、繊維工業) 動植物性残さ (食料品製造業、医療品製造業等) 動物系固形不要物 (と畜場などから排出された固形状の不要物) ゴムくず、金属くず、ガラスくず・コンクリートくず・陶磁器くず、 鉱さい、がれき類、動物のふん尿 (畜産農業から排出されるもの) 動物の死体 (畜産農業から排出されるもの)、ばいじん 廃棄物の運搬・処分の委託基準 (法第6条の2第6項・第7項、第12条第3~5項、第12条の3) 一般廃棄物の処理は、 一般廃棄物収集運搬業者と一般廃棄物処分業者 産業廃棄物の処理は、 産業廃棄物収集運搬業者と産業廃棄物処分業者 ※その他環境省令で定める者に委託する。 分別を徹底し、資源化可能なものは 積極的にリサイクルしてください! • 古紙 段ボール、新聞、雑誌、オフィス紙、紙パック、ミックスペー パー(※)などは、種類毎に分別し、古紙問屋や製紙工場へ ☆資源化可能な古紙は焼却工場へ搬入できません。 ※ ミックスペーパーとは? 名刺・封筒・メモ用紙・付箋紙・ シュレッターくず等の細かな紙類 包装紙・紙袋・菓子箱など • 古紙を取り扱う業者は資源循環局のHPで紹介 資源循環局HP → 「事業者の方へ」・「リサイクルを進めよう」 → 「古紙を取り扱う横浜市内の業者一覧」・ 「機密書類処理可能業者一覧」 • リサイクルできない主な古紙(禁忌品) 汚れている紙(使用後のティッシュ、紙おむつ等の汚物で汚 れた紙など) ビニールコート紙、写真、金紙・銀紙、感熱発泡紙、裏カー ボン紙 接着剤のついた紙(「付せん紙」は粘着性が少ないので、 「ミックスペーパー」に出せます。)など • 廃プラスチック類 発泡スチロールやPPバンドだけでなく、弁当容器、ビニール 袋、文具類など、事業所から排出される全ての廃プラスチック 類は産業廃棄物です。(市の焼却工場へ搬入できません。) • その他の産業廃棄物 乾電池は、金属くずと汚泥の混合物、 蛍光管は、金属くずとガラス・陶磁器くずの混合物です。 パソコンは、資源有効利用促進法に基づき、各メーカーが 回収・リサイクルします。 テレビ・エアコンなど家電リサイクル法の対象となっている家 電は、家電小売店や家電リサイクル推進協議会が回収し、リ サイクルします。 食品廃棄物の発生抑制 食用仕向量 (9,100万トン) 粗食料+加工用 食 品 資 源 の 利 用 主 体 ①食品関連事業者 ・食品製造業 ・食品卸売業、小売業 ・外食産業 有価取引される 製造副産物 ※大豆ミール等 (300万トン) 食用廃棄物等 排出量 (1,100万トン) 廃棄物 (800万トン) うち可食部分と考えられる量 (規格外品、返品、売れ残り、食べ残し) (300~500万トン) ②一般家庭 再生利用量 (500万トン) 廃棄物 (1,100万トン) 食品由来の廃棄物 (1,900万トン) うち可食部分と考えられる量 うち可食部分と考えられる量 (500~900万トン) ※いわゆる「食品ロス」 (食べ残し、過剰除去、直接廃棄) (200~400万トン) 焼却等 (1,400万トン) (出典)平成21年3月 農林水産省「食品ロスの削減に向けて」より リサイクル 食品廃棄物の再生利用 食品廃棄物のリサイクル率(食品循環資源の再生 利用等実施率)は、食品産業全体では平成13年度 の37%から平成21年度には81%と着実に向 上しています。 ※農林水産省HPより 食品製造業 食品卸売業 食品小売業 18,449 250 業種別実施目標 (%) 85 再生利用等の実施率 (%) 93 年間発生量 (千t) 外食産業 食品産業計 1,348 2,672 22,718 70 45 40 - 58 36 16 81 食品ロスを減らすための取組 飲食店等の皆様に取り組んでいただきたいこと ★天候やイベント開催など、来店者数に影響ある情報をもとに 需要予測を行い、食材の仕入れや仕込みを行います。 ★小盛りメニュー、分量の少ないサイドメニューを提供します。 小売店等の皆様に取り組んでいただきたいこと ★見切り・値引き販売で食品を売り切る努力をします。その際、 値引きの理由や品質には問題がないことを情報提供します。 ★売れ残り商品などは、社員や関係者に安価に提供するなど、 売り切りを実践します。 食品ロスの削減に向け~ 食べ残しを減らしましょう! 「食べきり協力店」モデル事業 (1)モデル地区 関内地区で営業する飲食店・宿泊施設 (2)取組内容 ①小盛りメニュー等の導入 ②持ち帰り希望者への対応 ③食べ残しを減らすための呼びかけの実践 ④ポスター等の掲示による、食べ残し削減に向けた啓 発活動 ⑤上記以外の食べ残しを減らすための工夫 事業系ごみのルール違反の罰則 ① 資源化可能な古紙を種類ごとに分別せずに、その他 の一般廃棄物に混ぜる。 ② 一般廃棄物に、廃プラスチック・金属など産業廃棄物 を混入する。 ③ 繰り返し指導等を行ってもルールを守らない時、罰則 (過料2,000円以下) ※ これらのルールは廃棄物処理法に基づく一般廃棄物処理 実施計画及び条例で定められています。 罰則適用までの手順 分別区分、 排出方法等 に違反して いる場合、 改善を指導 公表されてな お従わないと きは、命令 改善されな い場合、 勧告 勧告に従わ ないとき、 その旨を 公表 命令を受けた日から1年以内に、 違反した場合、2,000円以下の 過料 命令を受けた者が、違反したごみ を市の処理施設に搬入したときは、 ごみの受入を拒否 焼却工場における検査 1 産業廃棄物である、木くず、紙くず、繊維くず の焼却工場への搬入を停止 2 資源化可能な古紙は分別してリサイクルする こととし、焼却工場への搬入を停止 3 産業廃棄物であるプラスチック類のリサイクル と適正処理を推進 焼却工場での搬入物検査 ◆搬入物検査装置 ◆焼却工場における搬入物検査の様子 搬入物検査の実例 廃棄物保管場所 掲示板 →産業廃棄物保管場所として使う場合、 法定の掲示が必要 混入物あり:ダンボールの切れ端・レシート →古紙 混入物あり:PPバンド・緩衝材・トレイ・ビニール →産業廃棄物 ごみ箱の中 分別ボックスがなく、すべて一般ごみとして処理 →分別ボックスを設置する 混入物あり:ラップ類・アルミホイル →廃プラスチック類・金属くず 混入物あり:紙コップ →古紙リサイクルまたはベンダー引き取りを検討 優良事業所の認定 ☆ 3R活動優良事業所 ○ 市内の全ての事業所、団体(商店街等を含む)が対象です。 ○ 事業系廃棄物の3R活動に徹底して取り組んでいたり、地域でユ ニークな取組を行っているなど、認定基準を満たしている事業所を自 薦・他薦を問わず募集します。 ○ 認定された事業所は、事業所名とその取組を市のホームページで 紹介します。 3R活動優良事業所の認定基準 【認定基準】 ①レジ袋削減に向けた取組の推進 ②簡易包装の推進 ③使い捨て容器・使い捨て製品の使用削減 ④資源回収の推進 ⑤消費者に対するPRの推進 ⑥紙ごみの減量化の推進 ⑦従業員への環境教育 ⑧事業所ごみの発生抑制の推進 ⑨事業所ごみの分別排出の徹底 ⑩事業所ごみの再資源化の推進 ⑪社会貢献活動等 23年度は、 31事業所を認定 スリム ヨコハマ3R夢プランの推進! 「ヨコハマ3R夢プラン」が、23年1月に策定されました。 このプランでは、ごみのリデュース(発生抑制)をはじめとする3Rに 積極的に取り組むことによって、資源物も含めた総排出量の削減とごみの 処理に伴い排出される温室効果ガスの削減を目標としています。 もっとチャレンジ・ザ・3R ごみ減量から始めよう脱温暖化 (リデュース・リユース・リサイクル) 総排出量(ごみと資源の総量)を 平成37年度までに10%以上削減 (平成21年度比)します。 ごみ処理に伴い排出される温室効果 ガスを平成37年度までに 50%以上削減(平成21年度比)します。 平成25年度までには3%以上削減 平成25年度までには10%以上削減 スリム 3R夢アクションの年 ☆オフィス系の事業所では ・紙類の分別を徹底してください ・ミックスペーパー類は古紙として資源化 ☆飲食関係の事業所では ・水切りを徹底してください ・食品廃棄物の発生抑制 ご静聴ありがとうございました。