Topics 「鹿児島テレビシンポジウム」公開録画 開催される

No136_Topics_鹿児島シンポ 10.2.27 1:31 PM ページ26
Topics 「鹿児島テレビシンポジウム」
公開録画
開催される
トピックス
広報委員会・医療消費者部会は、2月1日に鹿児島県鹿児島市の鹿児島大学病院の「鶴陵会
館 ウイリアム・ウィリスホール」において「かごんま元気通信！∼からだ・健康・くすり∼」
の公開録画を行いました。当日参加の一般市民と放映テレビ視聴者との参加型公開番組
です。会場では、抽選で選ばれた約100名の参加者が健康な生活を維持するために不可
欠である
「くすり」
について楽しみながら学んでいました。
当日の様子は、2月20日10：30∼11：25に、鹿児島読売テレビにて放映されました。
「見える産業」
のさらなる認識獲得へ
広報委員会・医療消費者部会は、研究開発型製薬産
業と「新薬の価値」について広く一般市民の理解と信
井秀樹・医療消費者部会長が出演しました。
知って納得！
頼を得て、身近な「見える産業」としての認識獲得を
オープニングから「食間」とは？ のクイズや、「錠
目的として、公開録画とテレビ放映を実施していま
剤を砕いて飲んだりカプセルの中味だけを飲んだほ
す。前回（2009年9月）の岩手県でのテレビ岩手の
うが早く効くって本当？」とゲストからの質問で始
放映に引き続き、今回は、2月1日に鹿児島市におい
まり、「兄が服用し残った風邪薬を弟も使って大丈
て「かごんま元気通信！∼からだ・健康・くすり∼」の
夫？」
、
「くすりの使用期限は？」、
「目薬は1回に何滴
公開録画を行いました。
使えば良いの？」「
、高血圧の薬を服用している時に、
鹿児島県は、全国で7番目の高齢化率で県民の「健
血圧に良いとされる健康食品も摂って良いの？」な
康」に対する関心は高く、今までよりも多くの応募者
ど疑問・質問に対して薬剤師の岩倉先生がわかりや
があったことからも関心の高さがうかがえました。
すく説明し、参加者のみなさんは
“納得！”
という表情
出演者は、鹿児島県出身でタレント・女優・歌手の
国生さゆりさん、落語家の三遊亭歌之介さん、医師
で生活習慣病・消化器疾患が専門の鹿児島大学院医歯
学総合研究科の准教授である井戸章雄先生、鹿児島
会場の鶴陵会館
JPMA News Letter No.136(2010/03)
26
県薬剤師会理事の岩倉ひろみ先生、製薬協からは白
でうなずいていました。
“創薬から育薬”、新薬開発に終わりはない！
白井部会長から製薬協の活動を紹介したあと、新
収録風景
「鹿児島テレビシンポジウム」公開録画開催される
No136_Topics_鹿児島シンポ 10.2.27 1:31 PM ページ27
ゲストの三遊亭歌之介さん、国生さゆりさん
講師の井戸章雄先生、岩倉ひろみ先生、白井秀樹部会長
薬の誕生確率1/20,000、開発期間や治験、最近発
名称になっている「ウイリアム・ウィリス」は、幕末か
売された革新的新薬などについて紹介があり、さら
ら明治にかけて日本の医療体制の確立に活躍したイ
に市販後調査についてもわかりやすく説明しました。
ギリス人医師で、西郷隆盛の招きで鹿児島に近代医
あわせて稀少疾患用医薬品の開発にも製薬協加盟各
学を伝えたばかりでなく、多くの命を救い異国の地
社が努力している旨を報告しました。くすりの製造
で地域医療の発展に尽くしました。その精神を受け
過程は、田辺三菱製薬工場株式会社の協力を得て同
継ぐ鹿児島県の医師・薬剤師はどんな環境でも頑張っ
社の吉富工場
（福岡県）
の様子をVTRで紹介しました。
ています。特に鹿児島県は広く、多くの島があり、
また、鹿児島大学治験センターでの治験の状況につ
大変な環境の中で頑張る医療関係者とそれを支える
いてVTRを使い「くすりの進歩に欠かせない治験は、
「くすり」の役割を紹介しました。高度な医療施設は
医療の進歩に欠かせないもの」
という治験が果たす役
今すぐにはむずかしいですが、どんな場所でも患者
割を井戸先生に説明してもらいました。
さんに届けることができる「くすり」の役割の重要性
鹿児島の地域医療における
「くすり」の役割
今回の会場である“ウイリアム・ウィリスホール”の
「鹿児島テレビシンポジウム」
公開録画開催される
が伝えられました。
（広報委員会 医療消費者部会 梅田 賢一）
JPMA News Letter No.136(2010/03)
27