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稲敷市まちづくり計画 江戸崎町・新利根町・桜川村・東町 合併新市建設計画 平成16年8月 江戸崎町・新利根町・桜川村・東町 合併協議会 INASHIKI 稲敷市まちづくり計画 江戸崎町・新利根町・桜川村・東町合併新市建設計画 目 Contents 次 第1章 序 論 …………………………………………………………………………1 1 合併の必要性 …………………………………………………………………………………2 2 計画策定の方針 ………………………………………………………………………………3 第 1 章 第 2 章 第2章 4町村の概要 …………………………………………………………………………5 1 位置と地勢 ……………………………………………………………………………………6 2 4町村の性格と特徴 …………………………………………………………………………7 3 人口と世帯 ……………………………………………………………………………………8 第 3 章 4 関連計画の動向 ………………………………………………………………………………9 第3章 4町村のまちづくりの現状と課題 ………………………………………………13 1 公共施設などの整備状況 …………………………………………………………………14 第 4 章 2 歴史的・自然的環境 ………………………………………………………………………17 3 主な産業施設など …………………………………………………………………………18 4 住民の意向 …………………………………………………………………………………19 5 まちづくりの課題と対応策 ………………………………………………………………20 第 5 章 第4章 将来指標の見通し ……………………………………………………………………25 1 人口 …………………………………………………………………………………………26 2 世帯 …………………………………………………………………………………………26 第5章 新市まちづくりの基本方針 ………………………………………………………27 1 将来像 ………………………………………………………………………………………28 2 基本方針 ……………………………………………………………………………………29 3 土地利用構想 ………………………………………………………………………………32 第 6 章 第 7 章 第6章 新市建設の根幹となる事業 ………………………………………………………37 1 効率的で活気のあるまちづくり …………………………………………………………39 2 安心して暮らせるまちづくり ……………………………………………………………42 3 市民が一体となる便利なまちづくり ……………………………………………………46 第 8 章 4 快適な生活を支えるまちづくり …………………………………………………………49 5 自己実現を支援する生涯学習のまちづくり ……………………………………………52 6 地域の個性を大切にするまちづくり ……………………………………………………55 7 活力ある産業のまちづくり ………………………………………………………………58 参 考 資 料 第7章 公共的施設の統合整備 ……………………………………………………………61 1 基本的考え方 ………………………………………………………………………………62 2 施設整備・活用の基本方向 ………………………………………………………………62 第 8 章 財政計画 ………………………………………………………………………………63 1 基本的考え方 ………………………………………………………………………………64 2 歳 入 ………………………………………………………………………………………64 3 歳 出 ………………………………………………………………………………………65 参考資料 ……………………………………………………………………………………………69 1 地域資源 ……………………………………………………………………………………70 2 地域データ …………………………………………………………………………………73 NEW CITY INASHIKI 第 1 章 第1章 序 論 1 合併の必要性 2 計画策定の方針 稲敷市 まちづくり計画 第 1 章 1 合併の必要性 本地域は、歴史的にみて土岐氏や佐竹氏の領地となるなど、共通の歴史を有して いるほか、常陸の国と下総の国の境に位置していたため、双方の文化の交流点となっ ていました。また、利根川や霞ヶ浦の水運の拠点となる地域でもありました。明治以 序 論 降は、郡役所(信太・河内両郡)や警察署などの機関が設置されたほか、江戸崎町 の市街地を中心として、県道などの道路体系やバス交通体系が構築されてきました。 また、4町村は、これまでに介護保険認定審査会の運営を共同で行っているほか、 江戸崎地方衛生土木組合ではゴミ処理や火葬場の運営を、稲敷地方広域市町村圏事 務組合では消防などの業務を共同で行っています。 このように、4町村では、歴史的文化的共通性や共同で複数の広域事業を行って きた経験を基に、より効率的かつ効果的なまちづくりのため、町村合併を進めること が求められています。 さらに、自然環境、農業環境、広域道路などの共通性やまちづくりの課題を4町 村が合併し一体的に推進することにより、魅力あるまちづくりが可能となります。 ①自然環境の共通性 本地域は、霞ヶ浦の南岸に位置し、南を利根川が流れる水辺環境に恵まれた地 理的共通性を持っており、水辺を中心とした自然環境の活用が共通の課題です。 ②農業振興の共通性 本地域は、自然環境を生かして、低地帯では稲作、台地上では畑作が行われて おり、早くから区画整理などにより農業基盤が整備されています。今後は、地域 の発展を支えてきた農業の維持、新たな創造が求められています。 ③広域道路体系の一体化 本地域では、首都圏中央連絡自動車道の整備が進められており、インターチェ ンジ(江戸崎、東)の整備による開発ポテンシャルの向上で、一体的な沿線整備 が可能となります。このため、地域道路体系と首都圏中央連絡自動車道とのネッ トワークを構築していく必要があります。 2 江戸崎町・新利根町・桜川村・東町 合併新市建設計画 序 論 2 計画策定の方針 新市建設計画の策定方針は、 「市町村の合併の特例に関する法律(合併特例法) 」に 第 1 章 基づき、次のとおりとします。 1 計画の趣旨 ①計画の目的 第 2 章 本計画は、江戸崎町・新利根町・桜川村・東町の合併による新市を建設してい くための基本となるマスタープランとして策定するものであり、その計画の実現を 図ることにより、4町村の速やかな一体化を推進し、新市の均衡ある発展と住民 福祉の向上を図ろうとするものです。 ②計画の役割 本計画は、合併後の新市の将来像を示すことにより、合併の是非を判断するた めの重要な材料となるだけでなく、合併後は新市のマスタープランとして機能する 第 3 章 第 4 章 役割を持ちます。 また、この計画への施策・事業の位置づけが、合併特例法に基づく様々な財政 支援措置を受けるための前提条件となるものです。 ③計画の位置づけ 第 5 章 本計画は、4町村の総合計画との整合性を図ることを基本としつつ、新市の一 体性の速やかな確立を図るための施策や新市の均衡ある発展に資する施策、住民 福祉の向上に資する施策を掲げるものとします。 また、合併後に新市において策定する総合計画は、本計画の内容を尊重し、そ 第 6 章 の趣旨・内容を十分生かして策定するものとします。 2 計画の役割 本計画は、以下に掲げる事項により構成します。 第 7 章 ア)新市の建設の方針 イ)新市又は県が実施する新市の建設の根幹となるべき事業に関する事項 ウ)公共的施設の統合整備に関する事項 エ)新市の財政計画 第 8 章 参 考 資 料 3 稲敷市 まちづくり計画 第 1 章 3 計画期間 本計画の計画期間は、平成17年度から平成26年度までの10ヶ年計画とします。 4 計画区域 本計画の計画区域は、4町村の全区域とします。 5 計画策定上の留意事項 ア)限られた財源の重点的・効率的配分を基本に、効率性や緊急性などを十分に 検討し、真に新市のまちづくりに資する事業を選択するものとします。 イ)単にハード面の整備だけでなく、ソフト面の整備にも配慮した計画とします。 ウ)健全な財政運営に裏づけられた計画とし、地方交付税、国・県補助金、地方 債などの依存財源を過大に見積もらないこととします。 エ)この計画は、その実施を通じて新市全体のレベルアップを実現し、住民の生 活水準・文化水準を高める役割を担うものであり、併せて組織及び運営の効率 化を図るものとします。 4 NEW CITY INASHIKI 第2章 4町村の概要 1 位置と地勢 2 4町村の性格と特徴 3 人口と世帯 4 関連計画の動向 第 2 章 稲敷市 まちづくり計画 第 2 章 1 位置と地勢 本地域は、茨城県の南部、首都東京より 60 ㎞圏に位置しています。地域の北側 には国際的な研究学園都市“つくば”を、南側には世界への玄関口“成田”を擁し ており、これらの核都市とは首都圏中央連絡自動車道で結ばれます。〔常磐自動車 4 町 村 の 概 要 道から(仮称)江戸崎インターチェンジまでの開通が平成 19 年度予定。〕 新市の面積は 178.12 椙で、東西約 23 ㎞、南北約 14 ㎞となります。 地勢は、稲敷台地と広大な水田地帯からなり、霞ヶ浦、利根川、新利根川、小野 川などの水辺環境に恵まれています。 平成 14 年の平均気温は 14.4 ℃、年間降水量は 1,183 ㎜となっています。(水戸 地方気象台龍ケ崎気象観測所) 広域核都市を周辺に持ち、幹線道路が整備され、かつ豊かな自然環境と温暖な気 候に恵まれた新市は、職・住・遊など様々な分野における可能性と潜在力を持つ地 域です。 ■広域圏 つくば 業務核都市 土浦 霞ヶ浦 牛久 潮来 新市 利根川 龍ケ崎 成田 業務核都市 6 佐原 首都圏中央連絡自動車道 江戸崎町・新利根町・桜川村・東町 合併新市建設計画 4町村の概要 2 4町村の性格と特徴 ①江戸崎町 第 1 章 江戸崎町は、小野川に沿って市街地が形成され、古くから水上交通の要衝とし て発展してきたまちで、明治以降は、稲敷東部地方の中心地として行政機関や商 業地域が集積しています。現在、中心市街地の空洞化が進んでいますが、主要地 方道江戸崎・新利根線沿いには大型ショッピングセンターやロードサイド型の小 売店が立地しています。 第 2 章 近年、西部地域を中心に住宅地開発が進み、大幅な人口増加がありました。 今後は、生活環境の整備や首都圏中央連絡自動車道の整備にあわせて、工業団 地やインターチェンジ周辺の開発などが課題です。 第 3 章 ②新利根町 新利根町は、新利根川、小野川の沿岸に広がる稲作中心の農業地帯として発展 し、近年は、下太田工業団地の造成による企業誘致に努めるとともに、総合保健 福祉センター(ふれあいセンター)や総合運動公園など公共施設の整備が進んで 第 4 章 います。 また、角崎地区は商業・住宅系の集積が進んでおり、既存の市街化区域の拡大 が検討されています。 今後は、工業団地への企業誘致の促進とともに、下水道などの住環境の整備な どが課題です。 ③桜川村 桜川村は、霞ヶ浦の南岸に位置し、水稲やれんこんなどの農業が盛んで、和田 岬や妙岐の鼻、大杉神社などの観光名所を有しています。また、野球場やテニス 第 5 章 第 6 章 コートなどを擁する総合運動公園が整備されています。 甘田入、西の洲干拓埋立地では大規模なほ場整備が行われているほか、農業集 落排水事業などにより下水道の整備は完了しています。 平成 13 年に有力企業が本村に移転したことにより、税収入が大幅に増加し普通 交付税の不交付団体となっています。 第 7 章 今後は、自然景観を生かした田園都市づくりが課題です。 ④東 町 東町は、霞ヶ浦、利根川、横利根川に囲まれ、中央部を新利根川が流れる水郷 第 8 章 のまちとして発展し、ほ場整備が完了した田園が広がり、豊かな田園景観を形成 しています。 近年、筑波東部工業団地や住宅団地、大規模商業施設が立地するなど都市的な 要素も形成されています。 今後は、下水道、農業集落排水事業などの生活排水対策や首都圏中央連絡自動 参 考 資 料 車道のインターチェンジへのアクセス道路の整備などが課題です。 7 稲敷市 まちづくり計画 第 2 章 3 人口と世帯 平成 15 年 10 月1日現在の人口(常住人口)は、4町村合わせて 50,500 人、世 帯数は 14,736 世帯です。 人口の推移を国勢調査でみると、昭和 50 年には 41,418 人でしたが、平成7年に は 51,652 人と 20 年間で約1万人増加しました。しかし、その後、人口は減少傾向 となっています。 年齢別人口構成(平成 15 年 10 月1日、常住人口)をみると、年少人口(0∼ 14 歳)が 13.7 %、生産年齢人口(15 ∼ 64 歳)が 64.1 %、老年人口(65 歳以上)が 22.2 %となっています。高齢化の状況を地域別にみると、老年人口の割合は、桜川 村が 27.5 %、東町が 26.6 %、新利根町が 21.7 %、江戸崎町が 17.8 %となってお り、少子高齢化が進んでいます。 8 江戸崎町・新利根町・桜川村・東町 合併新市建設計画 4町村の概要 4 関連計画の動向 第 1 章 1 4町村の総合計画 計画名 将 来 像 目 標 江戸崎町 地域環境と人にやさ 1 圏央道や下水道の促進で、快適で魅力あるまちづくり 第4次総合計画 しいまちづくり 2 福祉・医療の充実でお年寄りが安心して暮らせるまちづくり 平成 13 年 3 月 第 2 章 3 思いやりと子どもが夢のもてる教育で、心の豊かなまちづくり 4 希望のもてる農・工・商・観の育成で活力あるまちづくり 5 水と緑を守り、住み良いまちづくり 6 女性の声を大切にした男女共生のまちづくり 7 対話と公平・公正な町政で心のふれあうまちづくり 新利根町 共につくる田園には 1 安心したくらしをつくるまちづくり 第4次総合計画 ばたく交流のまち 2 個性ある人と文化を育てるまちづくり 平成15 年12月 3 活力あふれる産業のまちづくり 4 快適で安全なまちづくり 第 3 章 第 4 章 5 活力とうるおいのあるまちづくり 6 町民と行政の連携のまちづくり 桜川村 人間と自然が共生す 1 豊かで美しい自然環境の保全 第3次総合計画 る開かれた田園都市 2 安全で快適な生活環境の確保 平成 8 年 12 月 づくり 3 人にやさしく村民が助け合える福祉の実現 第 5 章 4 周辺市町村との連携強化による効率的な事業展開 5 大都市との活発な交流と文化の香り高い環境の創出 6 村の個性を生かした活力ある産業の育成 東 町 みんなでつくる・わ 1 心さわやかに快適に暮らせるまちづくり 第4次総合計画 たしたちのまち・あ 2 心健やかに安心して暮らせるまちづくり 平成 12 年 6 月 ずま ∼快適・安心・暮ら しの舞台づくり∼ 3 心と身体に汗かく活力あるまちづくり 4 心の豊かさが共鳴するまちづくり 5 心地よく便利に暮らせるまちづくり 6 心のこもったまちづくり 2 県計画 第 6 章 第 7 章 第 8 章 ①茨城県長期総合計画 「茨城県長期総合計画(改定) 」 (平成 12 年 12 月)では、 「稲敷地方においては、 首都圏中央連絡自動車道等の整備とアクセス道路の整備を進め、これらの進展を 踏まえながら、広域的な交流拠点づくりを進める。また、首都圏中央連絡自動車 道インターチェンジ周辺地区において物流・生産等の産業拠点の形成を進める。 」 参 考 資 料 9 稲敷市 まちづくり計画 第 2 章 地域であると位置づけられています。さらに、 「農地の集約化による都市近郊型農 業の育成」 、 「霞ヶ浦、河川と周辺の自然環境と景観を保全しながら水に親しめる 空間づくり」を行う地域として位置づけられています。 ● 首都圏中央連絡自動車道へのアクセス道路の整備 ● 首都圏中央連絡自動車道を活用した交流拠点づくり、インターチェンジ周辺の 産業拠点づくり ● 都市近郊型農業の育成 ● 霞ヶ浦、河川を活用した水に親しめる空間づくり ②霞ヶ浦環境創造ビジョン 「霞ヶ浦環境創造ビジョン」 (平成9年3月)は、霞ヶ浦の豊かな自然環境と住 民生活とのバランスを保ち、親水空間として質の高い霞ヶ浦の周辺整備や適切な 利用を図るため、住民、行政、研究者、企業が共通の認識に立ち、相互に協力し ながら霞ヶ浦とともに地域の未来をつくるための基本的な方向を示しています。 基 本 テ ー マ 『霞ヶ浦とともに創る地域の未来』 基本方針1 安全で快適な霞ヶ浦の創造 2 豊かな自然環境の保全と創造 3 のびやかで美しい景観の保全と創造 4 水辺の文化を育む交流の創造 5 魅力と楽しさのある霞ヶ浦の創造 ③霞ヶ浦南岸エリア交流空間モデルプラン 「霞ヶ浦南岸エリア交流空間モデルプラン」 (平成 16 年3月)は、 「霞ヶ浦環境 創造ビジョン」の基本方針に則り、その実現に向けたモデル的な取り組みとして南 岸エリアにおいて推進していくべき交流空間のあり方の指針を提案するものです。 地域固有の資源に光をあて、交流を通じ、自然と共生する新しい水辺文化の創造 を図る交流空間づくりを目指しています。 基本テーマ 霞ヶ浦南岸エリアにおける新しい水辺文化の創造・享受・発信 サブテーマ1 自然環境と人間社会との共生の実践の場 2 水辺で憩うリフレッシュの場 3 都市と農村の交流を楽しむライフスタイルの実現の場 4 地域の個性と誇りを再発見・情報発信する場 拠点の機能など(稲敷市分) 湖の駅:加工体験・地域産品販売機能、情報発信機能、渡り鳥観察機能、親水・川湊機能など。 ビオパーク:水辺の生態系を再現した体験学習機能など。 フィッシャーマンズハウス:つり客の休憩・食事機能、舟の発着機能など。 10 江戸崎町・新利根町・桜川村・東町 合併新市建設計画 4町村の概要 3 広域圏計画 ①第4次稲敷地方広域市町村圏計画 「稲敷地方広域市町村圏計画」 (平成 13年3月)は、シンボルテーマに「ゆたかさ 第 1 章 あたたかみが感じられ 自然と共に生きるまちづくり」を掲げ、都市部と農村部が 一体的に発展する圏域づくりを目指しています。 ②稲敷地方整備ビジョン 「稲敷地方整備ビジョン策定調査」 (平成13 年3月)は、整備の基本的視点として、 第 2 章 ①自然、歴史、文化など多様な体験を通じた「ゆとり、安らぎ、心の豊かさ」の提 供、②首都圏中央連絡自動車道の整備効果を活用した都市づくり、③交流と連携 の創造、④快適で魅力ある居住空間の形成、の4点を掲げ、目指すべき地域の将来 テーマを示しています。 −ゆとりとやすらぎの交流空間− 21 世紀のほっとフィールド「INASHIKI」 第 3 章 第 4 章 第 5 章 第 6 章 第 7 章 第 8 章 参 考 資 料 11 NEW CITY INASHIKI 第3章 4町村のまちづくりの現状と課題 1 公共施設などの整備状況 2 歴史的・自然的環境 3 主な産業施設など 4 住民の意向 5 まちづくりの課題と対応策 第 3 章 稲敷市 まちづくり計画 第 3 章 1 公共施設などの整備状況 ①幹線道路 首都圏中央連絡自動車道の整備が進み、江戸崎と東にインターチェンジの設置 計画があります。現状では、常磐自動車道から(仮称)江戸崎インターチェンジ 地方道竜ケ崎潮来線、稲敷広域農道などがあります。また、国道 125 号は地域内 の連絡や周辺地域と連絡する道路として、国道 51 号は周辺都市と連絡する道路 として位置づけられるほか、その他県道などの幹線道路があります。国道 125 号 については、一部の区間でバイパス整備の計画があります。 ■幹線道路網図 国 道 12 5号 新川江戸崎 農道 広域 稲敷 桜川村 江戸崎町 12 5号 農 道 江 戸 崎 下 総 江 戸 崎 神 崎 道 域 来 潮 崎 ケ 竜 国 広 国道 40 8号 根 利 新 崎 戸 江 敷 14 地域の骨格となる幹線道路は、国道 408 号と主要地方道江戸崎新利根線、主要 稲 4 町 村 の ま ち づ く り の 現 状 と 課 題 までが「有料道路事業化区間」として整備が行われています。 東町 東 取手 6号 35 国道 新利根町 6号 5 道3 国 国道 40 8号 首 都 圏 中 央 連 絡 自 動 車 道 号 356 国道 号 51 国道 凡 例 市町村境 主要地方道 高速自動車道計画 一般県道 役 場 広域農道 一般国道 幹線道路計画 ②公共交通機関 公共交通機関としては、この地域には鉄道がなく、JR常磐線(龍ケ崎市・佐 貫駅、土浦市・荒川沖駅) 、JR成田線(下総町・滑河駅、神崎町・下総神崎駅、 佐原市・佐原駅)の各駅を利用しています。 バスは、高速バスが東京方面と連絡しており、江戸崎町の市街地から常磐自動 車道経由、東町から東関東自動車道経由の路線があります。また、路線バスは、 江戸崎町の市街地を中心に路線がありますが、近年廃止が相次いでいます。この ため、東町では児童の通学手段などとして桜東バス(平成 16 年に江戸崎∼佐原 間に運行を拡大)を、また、江戸崎町では福祉巡回タクシーを運行しています。 江戸崎町・新利根町・桜川村・東町 合併新市建設計画 4町村のまちづくりの現状と課題 ③生活排水対策 生活排水対策は、桜川村においては、農業集落排水事業および公共下水道事業 により全域で完了しています。江戸崎町と東町では、それぞれ農業集落排水事業 を2地区で完了しており、農業集落排水事業地区以外は公共下水道事業、合併処 第 1 章 理浄化槽の整備を推進しています。新利根町では、霞ヶ浦常南流域下水道による 公共下水道事業を推進しているほか、合併処理浄化槽の整備を推進しています。 ④住宅団地など 住宅団地は、南ヶ丘団地(江戸崎町)や光葉団地(東町)などの整備・販売が 第 2 章 行われています。 また、公営住宅は、現在4町村に 13 団地(204 戸)が整備されており、現在、 東町において、県営・町営住宅の建設が進められています。 第 3 章 ⑤保健・福祉施設 健康づくり関連の施設では、保健センターが各町村に1ヶ所ずつ整備されており、 住民の健康管理、健康増進活動を行っています。 医療機関では、宮崎ホスピタル(新利根町)、江戸崎病院(桜川村)、宮本病院 第 4 章 (東町)の3つの病院があります。また、江戸崎町には診療所が比較的多くあり ます。 福祉関連の施設は、江戸崎町及び新利根町に福祉センターが整備されており、 それぞれ地域における福祉サービス、活動の拠点となっています。 高齢者福祉関連施設は、桜川村を除く各町に1ヶ所ずつ特別養護老人ホーム 第 5 章 (民間)が整備されており、デイサービスとショートステイを併せて行っています。 桜川村には、稲敷地方広域市町村圏事務組合で運営している養護老人ホーム松風 園があります。また、介護保険制度の介護認定審査会は4町村共同で行っています。 児童福祉関連施設は、保育所が合計6ヶ所整備されています。放課後児童クラ 第 6 章 ブは、江戸崎町(沼里コミュニティセンター・江戸崎小学校)と新利根町(ふれ あいセンター)にあります。 障害者福祉関連施設は、江戸崎町と新利根町に福祉センターがあり、通所事業 などを行っています。また、新利根町には、精神障害者の援護寮、地域生活支援 センター、福祉ホームなどの民間施設があります。 ⑥教育施設 幼稚園は、江戸崎町、新利根町及び東町に各2ヶ所、桜川村に1ヶ所あります。 小学校は、江戸崎町と東町に各5校、新利根町と桜川村に各3校、合計 16 校 第 7 章 第 8 章 あります。中学校は各町村に1校ずつあります。 高等学校は、江戸崎町に江戸崎高校と江戸崎西高校の2校があります。既に、 両校の統合が決まっており、跡地等の利用については、県で検討が行われていま す。今後、地域活性化に資する施設としての活用を促進する必要があります。 専門学校は、東町に看護学校があります。 参 考 資 料 15 稲敷市 まちづくり計画 第 3 章 ⑦生涯学習関連施設 中央公民館は、江戸崎町、桜川村などに整備されています。新利根町や東町で は、農村環境改善センターが同様の機能を担っています。ホールは、江戸崎町の中 央公民館に約 700 席の中ホールが整備されています。また、東町で整備が進めら れている生涯学習センター(仮称)では、約 500 席の中ホールができる予定です。 図書館は、東町に整備されており、蔵書数は約 10 万冊あります。また、江戸 崎町・桜川村の中央公民館、新利根町の農村環境改善センターには、図書室が整 備されています。 歴史民俗資料館は東町に整備されており、第7代横綱『稲妻雷五郎』と、大相 撲に関する展示が特徴になっています。 コミュニティ関連施設は、江戸崎町において4ヶ所のコミュニティセンターが 整備され、窓口業務などを行っています。その他の地域では、公民館などの各種 施設を活用してコミュニティ活動が行われています。 スポーツ関連施設は、江戸崎町の運動公園(体育館など)、桜川村の総合運動 公園(野球場、体育館、テニスコートなど)があり、新利根町では既存の体育館 に加えて野球場やサッカー場のある総合運動公園を整備中です。東町には、野球 場や体育館などがあります。 16 江戸崎町・新利根町・桜川村・東町 合併新市建設計画 4町村のまちづくりの現状と課題 2 歴史的・自然的環境 ①歴史、文化施設 第 1 章 寺社・仏閣などは、五百羅漢(江戸崎町)、阿弥陀寺寝釈迦堂(新利根町)、逢 善寺(新利根町)、大杉神社(桜川村)、満願寺(東町)をはじめとして、数多く 残されています。 史跡などは、江戸崎城址(江戸崎町)、平井家住宅(新利根町)、広畑貝塚(桜 川村)、横利根閘門(東町)などがあります。 第 2 章 イベント・祭礼・まつりなどは、特色あるイベントとして、えどさき夏まつり (江戸崎町)、しんとねよいとこまつり(新利根町)、花まつり(桜川村)、釣り大 会(東町)などがあります。また、各地域で祇園祭(江戸崎町) 、寝釈迦の花まつ り(新利根町)、大杉祭(桜川村)、伊佐部の祇園祭(東町)など伝統的な祭りが 第 3 章 数多く行われています。 ②自然環境 本地域には、霞ヶ浦や利根川、新利根川、小野川など、水辺環境に代表される 第 4 章 豊かな自然環境があります。霞ヶ浦ではボートや釣りなどのレジャーが盛んです。 また、霞ヶ浦の水辺には和田岬や妙岐の鼻など釣りやキャンプ、バードウォッチ ングなどの拠点となる環境があります。稲波地区(江戸崎町・桜川村)に飛来す るオオヒシクイ(国指定天然記念物) 、桜川村の妙岐の鼻でみられるコジュリンな ど、鳥の種類も豊富です。 第 5 章 稲敷台地には、平地林などの山林が比較的多く残されていますが、その一部は ゴルフ場として開発されています。 ③景 観 第 6 章 本地域の歴史的文化的環境及び、水辺を中心とした自然環境は、四季を通じて 固有の良好な景観を醸し出しており、人々の生活にうるおいを与えています。 第 7 章 第 8 章 参 考 資 料 17 稲敷市 まちづくり計画 第 3 章 3 主な産業施設など ①農 業 水田地域は、既に多くの面積で区画の整備や農業用水路、農道などのほ場整備が 完了しています。現在事業中のものは、桜川村・東町の西の洲・甘田入地域などです。 農産物の特産品は、銘柄産地に指定されている“かぼちゃ”(江戸崎町)、銘柄 推進産地に指定されている“れんこん” (桜川村)のほか、早場米の“ミルキーク イーン” (東町)、“いちご” 、“いちじく”(新利根町)などがあります。 また、大都市近郊という立地環境を生かして、施設園芸によるトマト栽培など が行われています。 ②工業・物流 工業団地は、筑波東部(桜川村、東町)と新利根、下太田、下太田第二(新利 根町)、迎山(桜川村)があり、さらに整備中(構想段階のものは除く)の工業 団地が1ヶ所{江戸崎町(県開発公社事業) }あります。 また、ネスレ工場(迎山工業団地)のある一帯(桜川村、江戸崎町)は、工業 の集積が進んでおり、江戸崎町側では工業専用地域の用途指定が行われています。 国道 125 号は、鹿島港から常磐自動車道方面へ連絡する産業道路となってお り、沿線には配送の中継基地機能が立地しています。また、本地域は成田空港に 近接していることから、首都圏中央連絡自動車道の整備により、物流の重要拠点 として、ポテンシャルの高まりが想定されます。 ③商 業 本地域の中心市街地に相当するのは古くから発展してきた江戸崎町の市街地で あり、県の機関や広域的な機能の集積がみられます。現在、商業の活性化に向け た取り組みに着手しています。 大型小売店としては、アピタ・パルナ(東町)、パンプ(江戸崎町)、COM (コム、新利根町)などがあります。いずれもロードサイド型のショッピングセン ターとなっています。特に、東町の国道 51 号沿線地域には商業施設の集積が進 み、アピタ・パルナ効果により商業(小売)の販売額が急増しています。 ④観光・レジャー 本地域の観光施設では、農業公園ポティロンの森(江戸崎町)があり、年間約 30 万人の入場者があります。 また、恵まれた水辺環境を生かした釣りやウォータースポーツなどが行われて います。横利根川などを利用した釣り大会、小野川岸辺の花火大会、和田公園の 花まつりなど、様々なイベントが行われており、多くの観光客を集めています。 また、本地域の丘陵部には9ヶ所のゴルフ場が立地しており、地域観光資源の 特色の一つになっています。 18 江戸崎町・新利根町・桜川村・東町 合併新市建設計画 4町村のまちづくりの現状と課題 4 住民の意向 平成 15 年 11 月に実施した「アンケート調査結果」の概要は、以下のとおりです。 ①合併に期待する効果 合併に期待する効果は、「経費削減等により財政基盤が強化でき、効率的な行 政を進めることができる」が 49.7 %、「高齢者福祉や子育て支援等、新たな行政 需要に対応ができる」が 40.4 %、「広域的な視点に立ち、道路や公共施設等を整 第 1 章 第 2 章 備できる」が 38.3 %などとなっています。 合併に期待する効果としては、効率的な行財政への取り組みが求められています。 ②生活環境の評価 第 3 章 生活環境については、加重平均値から各項目の評価をみると、プラス評価は 「上水道の整備」と「ゴミ収集サービス」の 2 項目です。その他は、すべてマイナ ス評価であり、特に「バス等交通機関の整備」の評価が低くなっています。 生活環境面では公共交通機関の評価が低く、利便性を向上させるための取り組 第 4 章 みが求められています。 ③合併した場合の将来方向 合併した場合の将来方向は、「福祉や保健・医療が充実し、誰もが安心して暮ら せるまち」が 68.4 %であり、 「住民相互の助け合いや見守りに支えられた、災害 第 5 章 や犯罪のない安心・安全なまち」が 40.5 %となっています。 将来のまちづくりの方向としては、保健・医療・福祉の充実が求められています。 ④重点施策 第 6 章 力を入れるべき施策・事業(以下、重点施策)は、「保健・健康・医療の充実 (検診の拡充等) 」が 38.4 %、 「バス等交通機関の整備」が 35.4 %、 「幹線道路や 生活道路の整備」が 32.3 %、「福祉に関するサービス(児童・高齢者・障害者支 援等)」が 29.1 %などとなっています。 保健・医療・福祉、都市基盤、生活環境分野の施策が求められています。 第 7 章 第 8 章 参 考 資 料 19 稲敷市 まちづくり計画 第 3 章 5 まちづくりの課題と対応策 4 町村のまちづくりの現状や住民アンケート調査の結果を踏まえ、合併後の新市 の課題を以下のとおり設定します。 ①効率的な行財政運営の推進 町村合併により効率的な行財政への取り組みが求められており、早期の行財政 改革効果や、行政評価への取り組みなどが重要です。 また、人口5万人規模の新市の発足に際して、新しいコミュニティの形成、創 造が課題です。これまでの地域コミュニティの維持を図るとともに、地域全体を 見通した新しいコミュニティを創造していく必要があります。 地域の課題を地域の住民自らが解決していこうという市民自治の醸成を図る必 要があります。 ②多様化・高度化する住民ニーズへの対応 介護保険制度の導入をはじめとした福祉の基礎構造改革が進み、分野別の福祉 は一定水準に到達しつつあることから、今後は個人の生涯にわたるケアや各分野 のサービスをトータルに活用してサービスを提供する総合福祉への発展を図り、 全市民を対象とした新しい福祉文化を創造していくことが課題です。 公共交通は、JR常磐線やJR成田線などを利用するためのバス路線網の整備 を図るとともに、地域内の移動を円滑にするためのネットワークの構築を図る必 要があります。 地域の個性、特徴である水辺環境や緑環境などを活用し、都市魅力を向上させ、 これらを資源としたまちづくりを進めて行く必要があり、自然環境や伝統的な生 活文化と調和するまちづくりが課題です。 生涯学習は、成熟社会化が進行する中、自己実現のための学習への支援が課題 です。 ③地域の潜在力の活用による活性化 霞ヶ浦や利根川、小野川、新利根川、横利根川などの水辺環境をはじめとした 自然環境は、まちづくりの貴重な資源であり、保全とともに有効活用する必要が あります。 首都圏内に位置する立地環境を十分に活用するため、首都圏中央連絡自動車道 など国県道の道路網の構築が必要です。常磐自動車道から(仮称)江戸崎イン ターチェンジまでの早期開通と、東関東自動車道までの事業化を推進する必要が あります。地域内循環を支援する道路網の形成も住民生活の利便や地域の一体化 を進める上で重要であり、幹線道路ネットワークの構築が課題です。 この地域の発展を支えてきた農業は、同時に地域の環境、風土の保全に重要な 役割を果たしており、その振興を図る必要があります。時代に対応した農業振興 20 江戸崎町・新利根町・桜川村・東町 合併新市建設計画 4町村のまちづくりの現状と課題 のため、都市住民や株式会社など新しい担い手の参入を促進するとともに、立地 環境を生かした都市近郊型農業の振興、生鮮産品のブランド化などが課題です。 住民福祉の向上のため、地域経済の活性化により安定した都市経営が可能とな るよう、農業をはじめとして、工業・物流、商業、観光などの産業振興を進めて 第 1 章 いく必要があります。首都圏中央連絡自動車道による利便性の高い立地環境を生 かすとともに、IT基盤の整備を進め、既存企業の活性化や新たな企業の誘致促 進が課題です。 このような課題への対応策を、以下のとおり設定します。 〈合併効果の発揮〉 1 行財政改革の推進 2 住民サービスの高度化 3 一体感を醸成する利便性の向上 〈住民満足度の向上〉 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 5 章 4 生活快適性の向上 5 自己実現を支援する生涯学習社会づくり 〈個性豊かなまちづくり〉 6 水辺・自然の活用、環境保全 〈地域の活性化〉 7 社会的・経済的活性化 第 6 章 第 7 章 第 8 章 参 考 資 料 21 稲敷市 まちづくり計画 第 3 章 <課題への対応策> まず、新市が発足した段階で、早期に「合併効果」を明らかにする必要があります。 1 行財政改革の推進【行財政】 行財政改革を推進することによって、経費の削減、事業の見直し、事業の 重点化、施設の統合・管理の合理化などを進め、予算の削減、人材の有効活 用を図る必要があります。 次の段階として、住民サービスの高度化や利便性、生活快適性の向上、生涯学習社 会づくりによる「住民満足度の向上」を図る必要があります。 2 住民サービスの高度化【健康・福祉】 人材の活用と予算の効率的運用により、特に、保健・福祉サービスの充 実・サービス内容の高度化により少子高齢対策、健康づくりを進める必要が あります。 3 一体感を醸成する利便性の向上【都市基盤】 通勤・通学・買い物・医療などの利便性向上のため、道路・公共交通など の充実を図る必要があります。 また、地域情報化など、新しい技術の活用による格差是正策も必要です。 4 生活快適性の向上【生活環境】 快適な生活環境を形成するため、公園や緑地の整備、ごみ処理の適正化な どによる衛生的な環境整備などが必要です。 また、地域格差のある上水道や下水道の整備、雨水排水対策が課題です。 5 自己実現を支援する生涯学習社会づくり【教育・文化】 学校教育、社会教育・スポーツの振興の上に立って、生涯学習社会づくり を進めるとともに、市民自治社会の形成が必要です。 そして、 「個性豊かなまちづくり」の視点が重要です。 6 水辺・自然の活用、環境保全【地域の個性】 本地域の魅力であり、また、まちづくりの資源でもある水辺や自然、その 周辺に広がる環境を大切にすることにより、快適なまちをつくる必要があり ます。 22 江戸崎町・新利根町・桜川村・東町 合併新市建設計画 4町村のまちづくりの現状と課題 さらに、都市イメージの向上により、周辺都市のインパクトを活用しつつ地域の 活性化を図ることが可能です。 7 社会的・経済的活性化【地域の活性化】 第 1 章 つくば、龍ケ崎、成田の都市機能を活用し、本地域の発展ポテンシャルを 高めつつ、既存の産業の振興に加えて、新たな産業の誘致などにより地域の 活性化を図っていく必要があります。 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 5 章 第 6 章 第 7 章 第 8 章 参 考 資 料 23 NEW CITY INASHIKI 第4章 将来指標の見通し 1 人 口 2 世 帯 第 4 章 稲敷市 まちづくり計画 第 4 章 1 人 口 本地域の人口は減少傾向にありますが、この人口減少傾向に歯止めをかけ、少子 高齢化の進行と生産年齢人口の減少に対して、児童数の増加、生産年齢人口の増加 を図ります。 将 来 指 標 の 見 通 し 26 このため、 ①保育サービスの充実、就労環境の改善などの少子化対策の推進 ②既に造成が完了して分譲が始まっている住宅団地の早期入居完了 ③都市魅力のアップによる転出抑制、転入拡大 などによる人口の維持に努めます。 その他、新たな市街地の整備を計画的に推進します。 以上により、平成 26 年の人口は、 約 51,000 人(50,000 ∼ 51,000 人) とします。 2 世 帯 世帯数は、人口を一世帯当たりの人員で割って求めます。世帯人員は減少傾向にあ り、平成 26 年は 2.7 人/世帯になると推計されることから、平成 26 年の世帯数は、 18,900 世帯と見込まれます。 NEW CITY INASHIKI 第5章 新市まちづくりの基本方針 1 将来像 2 基本方針 3 土地利用構想 第 5 章 稲敷市 まちづくり計画 第 5 章 1 将来像 1 基本理念 新市のまちづくりを進める 10 年というプロセスの中で、これまで積み重ねてきた 新 市 ま ち づ く り の 基 本 方 針 まちづくりを基礎として、人材を含めた地域の様々な資源を生かすとともに、周辺 都市との連携により、新しい魅力と活力ある地域を創造していきます。 また、市民のまちづくりへの主体的な参画を進めるとともに、市民が合併してよ かったと満足できる一体感のある地域づくりを進めます。 ■基本理念 1 合併効果の発揮 2 住民満足度の向上 3 個性豊かなまちづくり 4 地域の活性化 2 将来像 基本理念に基づくまちづくりの目標として、新市の将来像を以下のとおりとします。 元気、熱気、勇気、やる気 稲敷市 元 気:市民(企業)が元気を出して 熱 気:新市建設への熱い思いを大切にしながら 勇 気:強い心を持って十分に話し合いを進め やる気:合意に基づいて実現する 稲敷市:新しいまち 28 江戸崎町・新利根町・桜川村・東町 合併新市建設計画 新市まちづくりの基本方針 2 基本方針 基本理念及び将来像を踏まえ、新市まちづくりの基本方針を以下の通りとします。 基本方針1 効率的で活気のあるまちづくり 基本方針2 安心して暮らせるまちづくり 基本方針3 市民が一体となる便利なまちづくり 基本方針4 快適な生活を支えるまちづくり 基本方針5 自己実現を支援する生涯学習のまちづくり 基本方針6 地域の個性を大切にするまちづくり 基本方針7 活力ある産業のまちづくり 基本方針1 効率的で活気のあるまちづくり 第 1 章 第 2 章 第 3 章 第 4 章 市町村合併を行った効果を行財政改革の推進という形で明らかにします。また、 効率的かつ効果的な行財政運営を推進するためのしくみとして行政評価を導入する とともに、広域行政を引き続き推進することにより、住民サービスの充実を図ります。 さらに、地域情報化や市民参画の促進、コミュニティの活性化、男女共同参画の 推進、国際交流の促進など、新市の効率的なしくみと活発な市民活動を創造します。 主な施策:効率的な行財政、地域情報化、市民参画、コミュニティ、広報・広聴、 男女共同参画、人権の尊重、国際化・国際交流、広域行政 基本方針2 第 5 章 第 6 章 安心して暮らせるまちづくり 社会福祉協議会を中心とした地域ぐるみ福祉の促進を図ります。また、個別の分 野では、介護保険制度などを中心とした高齢者福祉、支援費制度を核にした障害者 福祉、保育所を中心に子育てを支援する児童福祉など、それぞれを対象としたサー 第 7 章 ビスの充実を図るとともに、福祉事務所の設置を契機にこれらのさらなる発展のた め、個別の福祉から総合福祉への展開、総合化を進めます。 また、市民の健康づくり、生活習慣病対策や母子保健、成人保健、老人保健、精 神保健などのサービスの充実を図るとともに、地域医療体制の充実に努めます。 第 8 章 国民健康保険については、健全な財政運営などに努めます。 主な施策:地域福祉、介護保険、高齢者福祉、障害者福祉、児童福祉・子育て支援、 保健の充実、地域医療体制の充実、低所得者福祉、国民健康保険 参 考 資 料 29 稲敷市 まちづくり計画 第 5 章 基本方針3 市民が一体となる便利なまちづくり 市民生活や企業活動を支える都市機能として、国道 408 号や国道 125 号、主要 地方道竜ケ崎潮来線などの県道をはじめとした骨格となる道路の整備、地域間を連 絡する道路の整備を推進するとともに、少子高齢化への対応やコミュニティ活動を 支援するため、バスなどの公共交通機関の充実を図ります。 市街地については、住宅地や工業団地など既存市街地の整備を推進するとともに 首都圏中央連絡自動車道の整備などに伴う新市街地の整備を推進し、一体的な都市 づくりを推進します。 また、新たな公営住宅の整備や既存の公営住宅の維持・管理を進めるとともに、 ユニバーサルデザインの考え方による住環境の整備を推進します。 主な施策:道路、公共交通、市街地の整備、住宅 基本方針4 快適な生活を支えるまちづくり 市民の快適な生活を支援するため、ごみ処理やリサイクルの推進、し尿処理など の環境衛生の向上を図ります。また、公共下水道や農業集落排水事業の推進、合併 処理浄化槽の普及などによる生活排水対策の充実を図ります。 上水道については、新市の一体的な給水体制の確立を図ります。 水害をはじめとした防災対策、消防力の強化、地域安全運動などによる防犯体制 の強化、交通安全施設の整備などによる交通安全対策の推進を図ります。 主な施策:ごみ・し尿処理、生活排水対策、上水道、消防・防災、防犯、交通安全 基本方針5 自己実現を支援する生涯学習のまちづくり 地域資源を生かしたまちづくりを担う人材育成のため、学校教育や就学前教育、 生涯学習、歴史・文化、スポーツなどの振興を図ります。 学校教育については、施設面の充実を図るほか、基礎学力の向上、情報化・国際 化・環境・福祉など社会の変化への対応など、教育内容の充実を図ります。また、 児童・生徒数の動向を踏まえつつ通学区域の見直しを行います。 生涯学習やスポーツについては、公民館や図書館ネットワークの充実、学習プロ グラムの充実、総合運動公園などを活用したスポーツ活動の充実を図ります。 また、次代を担う青少年の健全育成を図ります。 主な施策:義務教育、幼児教育、生涯学習、歴史・文化、スポーツ、青少年健全育成 30 江戸崎町・新利根町・桜川村・東町 合併新市建設計画 新市まちづくりの基本方針 基本方針6 地域の個性を大切にするまちづくり 地域の固有の資源である、霞ヶ浦や利根川、小野川、新利根川、横利根川などの 水辺環境・自然環境を保全するとともに、これらを生かしたまちづくりを進めます。 第 1 章 霞ヶ浦については、交流拠点の整備検討を進め、あわせて小野川など河川環境の 保全・活用を図ることによって、地域の資源である水辺環境の活用を図ります。ま た、これらと一体的な環境を形成する山林や丘陵、平地林などと連携した水と緑の ネットワークの形成を図ります。 第 2 章 主な施策:自然環境の保全・活用、水辺・河川・霞ヶ浦の保全・活用、公園・緑地 基本方針7 活力ある産業のまちづくり 第 3 章 地域の発展を支えてきた農業の振興を図るため、特産品の開発・ブランド化によ る高付加価値化、都市住民との交流や地産地消など多様な農業の取り組みを支援し ます。 工業は、既存の工業団地の環境保全や新たな工業団地の整備を促進するとともに、 第 4 章 周辺環境に調和した工業集積の促進を図ります。 商業は、核店舗などを中心に集積を促進し、魅力ある商業拠点の形成を図るとと もに、まちづくりと連携した商店街の振興を支援します。 観光は、霞ヶ浦の水辺環境など様々な地域資源を生かした観光振興を図ります。 サービス業は、市民生活を支援する産業などとしてその振興を図ります。 第 5 章 また、新しい産業振興(福祉・保健、教育、情報、コミュニティビジネスなど) について、起業支援システムや情報通信基盤整備などによる支援方策を検討します。 主な施策:農業・水産業、工業、商業、観光、新産業 第 6 章 第 7 章 第 8 章 参 考 資 料 31 稲敷市 まちづくり計画 第 5 章 3 土地利用構想 1 合併効果を最大限発揮する都市づくり 新市を建設していく基盤となる土地利用構想は、新市の立地環境と資源の活用の 2つの視点から構想できます。 新市のエリアに隣接するか若しくは近接する都市として、つくば、牛久、龍ケ崎、 潮来、成田、佐原などがあり、特に、つくばから成田にいたる首都圏中央連絡自動 車道を軸とした都市の連担は、その間に位置する本地域にとって、都市づくりの可 能性を広げるものとなっています。周辺都市との連携強化により、新しい都市づく りを進めます。 また、本地域の特徴として、恵まれた水辺環境があげられます。霞ヶ浦、利根川 といった全国的にも知名度のある水辺環境のほか、小野川、新利根川、横利根川な どがあります。これらの水辺環境資源を中心にして、周辺の歴史的環境などと連 携・有効活用することによって、地域の活性化を図ります。 2 新市土地利用構想 将来像の実現を目指し、新市のまちづくりを進めていく土地利用の方向は、以下 の通りです。 <ゾーン> ①丘陵ゾーン 稲敷台地を形成する丘陵部は、河川などにより3つに区分されます。 稲敷台地西部地域は、首都圏中央連絡自動車道の(仮称)江戸崎インターチェ ンジやパーキングエリアの設置、工業団地の整備などが計画されている地域であ り、また、地域の特産品であるかぼちゃなどの生産も行われています。自然環境 の保全を図るとともに、産業活動や生活の場として、秩序ある土地利用を推進し ます。 小野川と新利根川の間に位置する丘陵は、逢善寺や大杉神社などが立地してい るほか、眼下に広がる水田地帯との一体的な環境を形成しています。自然的歴史 的環境と一体となったくらしの場として、土地利用を推進します。 和田岬や妙岐の鼻を有する浮島は、水辺との交流・連携のある土地利用を推進 します。 ②水の郷ゾーン 霞ヶ浦から横利根川、利根川にいたる水辺環境はこの地域の特徴であり、その 保全を図るとともに有効活用します。霞ヶ浦南岸エリアは、和田公園や妙岐の鼻 などのほか、新たな拠点施設の整備を促進し、魅力ある「交流空間」づくりを進 32 江戸崎町・新利根町・桜川村・東町 合併新市建設計画 新市まちづくりの基本方針 めます。また、河口を持つ小野川や新利根川を含めて、「水の郷ゾーン」として、 自然的環境の保全と活用を図る地域とします。 ③大規模土地利用型農業ゾーン 第 1 章 一面に広がる低地部は、概ね基盤整備が行われた水田地帯であり、「大規模土 地利用型農業ゾーン」として、農業の振興を図ります。 <拠点と軸> ④拠 点 第 2 章 各地域の旧役場庁舎周辺は、それぞれ生活拠点として、コミュニティ施設など 生活関連機能の集積を図ります。 水辺拠点としては、小野川から横利根川にいたる霞ヶ浦の湖岸について、小野 川や新利根川、横利根川とともに活用を図り、憩いやレクリエーションなどの場 第 3 章 とします。 商業拠点については、既存のショッピングセンターなどを核とした商業集積を 促進します。 工業系の産業拠点としては、既存の工業団地に加えて、新たに首都圏中央連絡 第 4 章 自動車道の開通に伴うポテンシャルを生かして周辺整備を促進します。 地域振興拠点としては、首都圏中央連絡自動車道パーキングエリア周辺におい て、拠点の整備を進めるとともに、国道 125 号沿いに道の駅(湖の駅)の整備を 推進します。 歴史拠点としては、江戸崎城址や大杉神社、逢善寺及びそれらの周辺環境の保 第 5 章 全を図ります。 生涯学習拠点としては、既存の拠点施設の活用を図るとともに新たな拠点機能 の充実を図ります。 スポーツ拠点としては、桜川村の総合運動公園の活用を図るとともに、新利根 第 6 章 町の総合運動公園の整備を推進します。 また、複数の拠点が集積する地域や、連携することによって一体性を確保する ことが可能な地域を、地域拠点に位置づけます。生活拠点や商業拠点の集積する 地域は<暮らし>の地域拠点として、また、水辺拠点を中心とした地域は<交 流>の地域拠点とします。 ⑤軸 首都圏中央連絡自動車道の整備が進められ、(仮称)江戸崎インターチェンジ の設置が計画されています。インターチェンジの設置にあわせて周辺地域の整備 第 7 章 第 8 章 促進を図り、地域の活性化に活用します。また、 (仮称)江戸崎インターチェンジ 以南の整備促進を図り、(仮称)東インターチェンジの設置及び周辺の整備促進 を図ります。 主要な都市軸となる幹線道路は、周辺都市との連絡、地域内を連絡する道路と してネットワークの形成を図ります。また、これらを補完する補助幹線道路網の 参 考 資 料 33 稲敷市 まちづくり計画 第 5 章 34 整備を推進します。 河川については、当地域を特徴付けるものであることから、小野川、新利根川、 利根川、横利根川などは、その保全・活用を図ります。 大規模土地利用型農業ゾーン 水の郷ゾーン 丘陵ゾーン ゾーン ■土地利用構想図 地域拠点(交 流) 地域拠点(暮らし) 産業拠点(工業など) 商業拠点 水辺拠点 生活拠点 拠 点 スポーツ拠点 生涯学習拠点 歴史拠点 地域振興拠点 圏央道インターチェンジ 河 川 幹線道路・補助幹線道路 軸 江戸崎町・新利根町・桜川村・東町 合併新市建設計画 新市まちづくりの基本方針 第 1 章 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 5 章 第 6 章 第 7 章 第 8 章 参 考 資 料 35 NEW CITY INASHIKI 第6章 新市建設の根幹となる事業 1 効率的で活気のあるまちづくり 2 安心して暮らせるまちづくり 3 市民が一体となる便利なまちづくり 4 快適な生活を支えるまちづくり 5 自己実現を支援する生涯学習のまちづくり 6 地域の個性を大切にするまちづくり 7 活力ある産業のまちづくり 第 6 章 稲敷市 まちづくり計画 第 6 章 <体系図> 1 効率的で活気のあるまちづくり 拭 効率的な行財政 植 地域情報化 行財政、市民参画 殖 市民参画 燭 コミュニティ 織 広報・広聴 職 男女共同参画の推進 新 市 建 設 の 根 幹 と な る 事 業 色 人権の尊重 触 国際化・国際交流 食 広域行政 2 安心して暮らせるまちづくり 拭 地域福祉 植 介護保険制度 保健・福祉 殖 高齢者福祉 燭 障害者福祉 織 児童福祉・子育て支援 職 保健の充実 色 地域医療体制の充実 触 低所得者福祉 食 国民健康保険 3 市民が一体となる便利なまちづくり 拭 道 路 植 公共交通 都市基盤 殖 市街地の整備 燭 住 宅 4 快適な生活を支えるまちづくり 拭 ごみ・し尿処理 植 生活排水対策 生活環境 殖 上水道 燭 消防・防災 織 防 犯 職 交通安全 5 自己実現を支援する生涯学習のまちづくり 拭 義務教育 植 幼児教育 義務教育、生涯学習 殖 生涯学習 燭 歴史・文化 織 スポーツ 職 青少年健全育成 6 地域の個性を大切にするまちづくり 植 水辺・河川・霞ヶ浦の保全・活用 自然環境の保全、公園整備 7 拭 自然環境の保全・活用 活力ある産業のまちづくり 殖 公園・緑地 拭 農業・水産業 植 工 業 産業振興 殖 商 業 燭 観 光 織 新産業 38 江戸崎町・新利根町・桜川村・東町 合併新市建設計画 新市建設の根幹となる事業 1 効率的で活気のあるまちづくり (行財政、市民参画) 第 1 章 基本方向 新市建設計画策定に際して行った「住民アンケート調査」では、行財政改革の推 進が強く求められており、効率的な行財政運営に努め、その効果を明らかにしてい きます。 第 2 章 また、効率的な行財政運営、市民参画によるまちづくりや広報広聴活動の充実な どを推進する上で、情報通信技術の活用は不可欠であることから情報通信基盤の整 備を推進するとともに、情報格差の是正を図ります。 さらに、合併を機に、4町村が一体となるためのコミュニティの振興を図るとと 第 3 章 もに、行政体制の強化による男女共同参画、国際化などへの取り組みを充実します。 施策の方針 第 4 章 1 効率的な行財政 厳しい財政状況の中で合併を行うことから、行財政改革の効果を目に見える形 で明らかにしていくことが求められます。 地方交付税の減額が進むなど、厳しい財政運営が余儀なくされている中、事務 第 5 章 事業の見直し、行政機構の改革、経費の削減、人件費の削減など、抜本的な行財 政改革を進めます。 新市の庁舎については、当面、現町村役場を活用しますが、新市の一体性の確 保、合併効果を十分に発揮した効率的な行政運営を図る観点から、新庁舎の建設 第 6 章 を進めます。建設にあたっては、市民の多様なニーズに対応するとともに、新市 のシンボル的施設として整備します。 既存の各役場については、住民サービスの低下を招かないよう地域振興拠点施 設や分庁舎として利用を進め、新庁舎の建設後は窓口サービスや高齢者・児童福 祉・コミュニティなど身近な市民サービスの拠点として活用を図ります。 第 7 章 また、行政の情報化を推進し、行政事務の効率化を図ります。 2 地域情報化 第 8 章 パソコンや携帯電話、インターネットなどが急速に普及する中、これらを活用し、 市民が高度情報化社会の恩恵を等しく受けられるよう、県と協議、連携を図りな がら情報通信基盤の整備を進めるとともに、市民を対象としたIT技能講習等を 実施します。 また、インターネットなどを活用した市民サービスの向上に努めます。 参 考 資 料 39 稲敷市 まちづくり計画 第 6 章 3 市民参画 様々な市民活動が行われる“活気”のあるまちづくりを進めるため、NPO (非営利団体)やボランティアなど多様な市民の参画を促進し、市民と行政の協 働を進めます。このため、市民意識の醸成を図るとともに、市民活動への支援や 行政計画策定への市民参画などを積極的に進めます。 4 コミュニティ 新市のまちづくりにあたっては、市民相互の交流によるコミュニティを構築し ていくことが重要です。既存の地域コミュニティ活動への支援を充実するとともに、 新市における新しい人と人のつながりによるコミュニティ活動の創造を支援します。 また、コミュニティ活動の活性化と多様化を図るため、コミュニティ組織の広域 化や相互連携の強化、リーダーの育成などを支援します。 さらに、コミュニティ活動を促進するための各種の地域イベントの開催や、活 動の場となる集会所などの整備を支援します。 5 広報・広聴 市民と行政の信頼関係を構築し、協働によるまちづくりを進める基盤として、 広報・広聴活動は重要な役割を持っています。 広報紙は、行政から市民への最も基礎となる情報提供手段であり、一層の紙面 の充実を進めます。 高度情報化の進展に伴い、インターネットの活用による広報も重要度を増して おり、ホームページなどによる情報の提供を推進します。 新市を広くPRするための市勢要覧やホームページを作成するとともに、新市 のサービス内容を紹介する「市民ガイドブック」を作成します。 広聴活動については、インターネットの双方向性を活用するとともに、市民意 識調査、地域懇談会などの充実を図ります。 6 男女共同参画の推進 男女が互いにひとりの人間として、個性を尊重しあい、支えあいながら自立す る社会を形成するため、男女共同参画計画を策定し、男女共同参画意識の啓発や 学習を促進するとともに、家庭や地域活動への男女共同参画を促進する環境整備 を進めます。 40 江戸崎町・新利根町・桜川村・東町 合併新市建設計画 新市建設の根幹となる事業 7 人権の尊重 すべての市民が、性別、年齢、障害の有無、国籍などに制約されることなく、 まちづくりの担い手として活発に活動するためには、一人ひとりの人権が尊重さ 第 1 章 れるまちであることが重要です。 そのため、人権に関する啓発活動や教育を推進し、すべての人が互いに尊重し、 人権を認め合うまちづくりを進めます。 第 2 章 8 国際化・国際交流 政治経済のグローバル化が進む一方で、外国人が地域住民となるなど地域内の 国際化も加速しています。市民生活の様々な場面で外国人との交流や友好を深め、 国際平和の一端を担っていく必要があります。 第 3 章 地域内に居住する外国人が、地域社会の一員として安心して暮らせるよう「外 国語の生活ガイド」の作成、案内などのサインのローマ字表記などを進めます。 また、中学生の海外派遣など、これまでの国際交流を引き続き推進するとともに、 市民レベルでの交流を積極的に支援していきます。 9 広域行政 広域的な取り組みが必要なまちづくりやサービスについては、稲敷地方広域市 町村圏事務組合による取り組みなどを引き続き推進します。 第 4 章 第 5 章 また、4 町村の合併による新市は、龍ケ崎市、牛久市、潮来市、佐原市などと 接し、成田市とも近接します。これらの都市は、就労や買物などの市民生活の中 で密接な関わりを持つとともに、新市における観光面での連携に期待できます。 このため、周辺都市と相互に連携しながら新しいまちづくりを進めます。 ■主要事業の概要 施 策 名 主要事業の概要 効率的な行財政 新市庁舎の建設 公共施設等の改修 地域情報化 情報通信基盤の整備 広報・広聴 市民意識調査の実施 市勢要覧の作成 市民ガイドブックの作成 男女共同参画の推進 男女共同参画の促進 国際化・国際交流 国際交流の促進 中学生海外派遣事業 第 6 章 第 7 章 第 8 章 参 考 資 料 41 稲敷市 まちづくり計画 第 6 章 2 安心して暮らせるまちづくり (保健・福祉) 基本方向 「住民アンケート調査」では、福祉や保健・医療分野での施策要望が高くなって います。 既に高齢化率は20 %を超え、今後も少子高齢化が進むと予測されることから、少 子高齢化に対応した地域づくりを進めていく必要があります。市民参画による地域 福祉活動の推進とともに、合併に伴う行政体制の強化による高齢者や障害者、児童 に対する支援の充実を図ります。また、一人ひとりに応じた福祉、保健・医療サー ビスを提供するため、総合保健福祉センターの整備を図り、地域医療体制の整備と 一体的に推進することにより、市民誰もが安心して暮らせるまちづくりを進めます。 また、市制施行に伴って市の事務である低所得者福祉を実施します。 施策の方針 1 地域福祉 地域住民による日常的な支えあいやボランティア活動の促進など、ともに生き るまちづくりを推進するため、地域福祉活動の担い手である社会福祉協議会の支 援に努めます。 このため、地域福祉活動の拠点として、総合保健福祉センターの整備を推進し、 既存の福祉センターとの相互補完を図りながら、市民サービスの充実に努めます。 また、福祉に対する市民意識の高揚を図るとともに、市民の主体的な活動を支 援します。 さらに、まちづくりにあたっては、ユニバーサルデザインのまちづくりを推進 するとともに、既存の公共施設などについては、バリアフリー化を促進します。 2 介護保険制度 介護保険制度は、介護が必要となったときに、住み慣れた地域で安心して暮ら せるように、高齢者などの介護を地域社会全体で支える制度です。介護が必要に なった高齢者が、本人や家族の希望にあったサービスが受けられるよう制度の充 実を図ります。 このため、介護保険事業計画に基づいて特別養護老人ホームや老人保健施設な どを誘致し、サービス提供基盤の整備を進めるとともに、介護保険財政の健全な 運営に努めます。 42 江戸崎町・新利根町・桜川村・東町 合併新市建設計画 新市建設の根幹となる事業 3 高齢者福祉 高齢者が健康で生きがいを持ち、地域社会とのかかわりを積極的に持てる環境 づくりを進めるとともに、高齢者が寝たきりにならないようリハビリなどの運動 第 1 章 や外出の支援、配食サービスの充実、シルバー人材センターの充実や老人クラブ などによる生きがいづくりを支援します。 さらに、旧役場庁舎などを活用した介護予防施設などにおける介護予防事業の 充実など、高齢者の積極的な体力づくり、健康づくりを支援します。 また、高齢者の在宅生活や行政の相談業務の充実を図るため、基幹型在宅介護 第 2 章 支援センターの整備を推進します。 4 障害者福祉 第 3 章 市制施行に伴って福祉事務所を設置することになり、新しい障害者施策を提供 できる体制が整います。このため、障害者施策を総合的に推進するための障害者 計画を策定し、きめ細かく効果的なサービスの提供を図ります。 知的障害者、身体障害者、精神障害者、難病患者などが、家庭や地域で自立し 第 4 章 て生活し、社会参加ができるよう、生涯を通じたサービスの提供体制を確立します。 また、就労や外出などの社会参加を促進するとともに、入所施設や通所施設の 整備を支援し、サービス基盤の充実を図ります。さらに、市民の障害者への理解 や市民と障害者との交流を促進します。 支援費制度については、サービスの確保・充実とサービスを必要としている人 第 5 章 が適切に利用できるよう体制づくりを進めます。 5 児童福祉・子育て支援 第 6 章 少子化が進む中、地域社会全体で子どもと子育てを行う家庭を支援することが 求められています。 保護者の就労形態の多様化などに対応して、保育所における多様なサービスの 充実を図るとともに、低年齢児保育や延長保育などに対応した施設の整備を促進 します。また、子育て支援センターや幼保一元化などによる保育所機能の強化を 第 7 章 推進します。 放課後児童クラブ(学童保育)や児童館などの子育て支援の拠点となる施設につ いては、各地域でサービスが提供できるよう市民活動との連携を検討するとともに、 旧役場庁舎などの活用を図ります。さらに、子どもの遊び場の確保に努めます。 第 8 章 また、思春期保健対策や青少年の健全育成を推進するとともに、母子・父子家 庭への支援を充実します。 さらに、新市になって設置する家庭児童相談室、関係機関のネットワークによ る児童の相談体制の充実により、子育て支援を総合的に進めます。 参 考 資 料 43 稲敷市 まちづくり計画 第 6 章 6 保健の充実 生涯を通じて健康に暮らせる地域づくりを進めるため、健康づくりの普及と生 活習慣病対策の充実を図ります。 このため、「健康日本 21」(平成 12 年3月)の地域版の計画〔「市町村健康増 進計画」(健康増進法、平成 14 年8月)〕を策定し、全市をあげた健康づくり運 動の推進を図ります。 また、老人保健、母子保健などの分野においては、きめ細かいサービスを実施 するとともに、保健師などによる地域保健活動を積極的に推進します。 精神保健については、相談体制などの充実に努めます。 7 地域医療体制の充実 医療機関との連携を強化し、休日診療や夜間医療体制、救急医療体制の充実を 図ります。 また、市民が安心して高度な医療を受けられるよう県や関係機関と協議、連携 を図りながら、地域医療体制の充実に努めます。 さらに、保健事業や福祉サービスとの連携により、安心して退院・在宅療養で きる仕組みを確立します。 8 低所得者福祉 市制施行に伴って福祉事務所が設置され、市が低所得者福祉の担い手となりま す。低所得者への生活相談の充実を図るとともに、適切な給付サービスの提供に 努めます。 9 国民健康保険 医療費の適正化のため、診療報酬明細書の点検を強化するなど、国民健康保険 財政の健全化を図ります。また、人間ドック事業など各種保健事業を充実します。 44 江戸崎町・新利根町・桜川村・東町 合併新市建設計画 新市建設の根幹となる事業 ■主要事業の概要 施 策 名 主要事業の概要 地域福祉 福祉事務所の設置 総合保健福祉センターの整備 地域福祉計画の策定 高齢者福祉 在宅介護支援の充実 介護予防事業の充実 生きがいづくりの支援 障害者福祉 在宅サービス事業の充実 障害者福祉ワークス運営事業の充実 地域療育事業の実施 児童福祉・子育て支援 子育て支援の充実 保育内容の充実 幼保一元化の推進 放課後児童クラブの充実 地域医療 地域医療体制の充実 第 1 章 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 5 章 第 6 章 第 7 章 第 8 章 参 考 資 料 45 稲敷市 まちづくり計画 第 6 章 3 市民が一体となる便利なまちづくり (都市基盤) 基本方向 新市の一体性を図る上で、地域を連絡する幹線道路網の形成と身近な生活道路の 整備は重要です。「住民アンケート調査」でも、広域的視点にたった道路の整備な どが強く求められています。 特に、公共交通機関などの利便性の向上が強く求められており、バス路線網の形 成が重要となります。このため、通勤・通学の足として周辺都市の鉄道駅までのバ ス路線の設置を進めます。また、新市域内を循環するバス交通など公共交通の充実 を図ります。 市街地については、既存の市街化区域を整備するとともに、新たな市街地を計画 的に整備します。あわせて、公営住宅の整備・維持管理の徹底に努めます。 施策の方針 1 道 路 道路は、新市の一体性を形成する上で最も効果的なものです。また、道路は市 民活動や企業活動などを支える基盤であり、モータリゼーションの進展を背景に 道路網の整備を図る必要があります。 首都圏中央連絡自動車道は、常磐自動車道から(仮称)江戸崎インターチェン ジまでの整備事業が進んでいますが、東関東自動車道まで開通してはじめてその 有効性が高まることから、 (仮称)江戸崎インターチェンジから千葉県側への早期 整備について要請をしていきます。 新市の一体性を形成するための骨格となる道路、周辺都市と連携する広域的道 路の整備促進を図ります。国道 125 号は幅員の狭い区間の拡幅や交通の円滑化の ための整備を促進します。国道 408 号は世界への玄関口である成田空港へのアク セス道路として位置づけ整備促進し、あわせて歩行者の安全を図るための歩道整 備を促進します。主要地方道江戸崎新利根線など(仮称)江戸崎インターチェン ジへのアクセス道路整備を推進します。主要地方道竜ケ崎潮来線は都市計画決定 区間のバイパス整備を促進します。 また、地域内の連携を図る幹線市道については、合併市町村幹線道路緊急整備 支援事業などを活用しながら計画的に整備します。さらに、河川沿いの堤防など の活用を推進します。 道路体系の早期構築を図るため、新市発足後速やかに新市道路整備計画を策定 します。 46 江戸崎町・新利根町・桜川村・東町 合併新市建設計画 新市建設の根幹となる事業 2 公共交通 公共交通は、通勤・通学や通院など、市民が様々な活動を行う上で重要であり、 鉄道駅がない新市においては、バスを中心とした施策の展開が必要となっています。 第 1 章 このため、主要な駅までのバス路線の充実を図ります。また、通学や交流など のため新市域内を移動する市内循環バス網などの整備を図ります。 高速バスについては、常磐自動車道経由、東関東自動車道経由があり、それら の利便性向上を要請します。また、首都圏中央連絡自動車道のパーキングエリア を“新市の駅”と位置づけ、パーク・アンド・バスライドの拠点として整備を推 第 2 章 進します。 3 市街地の整備 第 3 章 都市活動の拠点となる市街地については、道路や公園などの基盤整備を進める とともに、各種都市機能の集積を図ります。 江戸崎の市街地は、地域の歴史的資源を生かしたまちづくりを進めるとともに、 集客力を高めて商店街の活性化を図ります。 第 4 章 新利根の市街地は、商業機能及び住宅地としての利用が進んでおり、他の機能 とあわせて拠点の形成を図ります。 また、既存の市街地の整備のほか、新市街地の計画的整備を推進します。 第 5 章 4 住 宅 公営住宅については、県営住宅の整備促進を図るとともに、柏木住宅の建替え や東地区への市営住宅の整備を計画的に推進するとともに、施設の維持管理の徹 底を図ります。 第 6 章 また、都市基盤が整備され秩序ある宅地化が進むよう、事業者などに対して周 辺環境と調和した整備を要請していきます。 さらに、ユニバーサルデザインに基づく住宅の整備を促進します。 第 7 章 第 8 章 参 考 資 料 47 稲敷市 まちづくり計画 第 6 章 ■主要事業の概要 施 策 名 主要事業の概要 道 路 新市道路整備計画の策定 幹線市道の整備 生活道路(市道)の整備 パーキングエリアの活用 公共交通 路線バス・高速バスの確保・充実 新市循環バスなどの運行 住 宅 市営住宅の建替え・建設 ■県事業の概要 施 策 名 主要事業の概要 国道 125 号の整備 主要地方道江戸崎新利根線の整備 道 路 主要地方道竜ケ崎潮来線バイパスの整備 歩道の整備(国道 408 号、県道江戸崎阿見線、主要 地方道土浦江戸崎線) 住 宅 48 県営住宅の整備(結佐アパート) 江戸崎町・新利根町・桜川村・東町 合併新市建設計画 新市建設の根幹となる事業 4 快適な生活を支えるまちづくり (生活環境) 第 1 章 基本方向 快適で良好な生活環境を維持することは、健康で文化的な生活を送る上で重要な 要素です。 ごみの処理は、リサイクルの推進を図るなど、資源循環型社会を形成するための 第 2 章 取り組みとして推進します。 上水道と下水道の整備についての評価を「住民アンケート調査」でみると、地域 間で大きく差があります。施策要望でも、下水道の整備は地域間格差があります。 このため、新市のまちづくりにあたっては、これら格差の是正を図るとともに、公 第 3 章 共用水域の水質の浄化に努めます。 消防・防災や防犯、交通安全対策については、地域社会と連携しながら、取り組 みを強化します。 施策の方針 1 ごみ・し尿処理 ごみの適正処理を進めるため、江戸崎地方衛生土木組合によるごみ処理事業を 第 4 章 第 5 章 推進します。 また、資源循環型社会を形成するため、生ごみの堆肥化、リサイクルの推進、 ゼロエミッション型工業団地の整備など、ごみの排出の少ない地域づくりを進め ます。 第 6 章 ごみの不法投棄に対しては、市民の参加による監視体制を強化するなど、その 防止に努めます。 し尿処理は、龍ヶ崎地方衛生組合によるし尿の処理を行っており、引き続き適 正に処理します。 2 生活排水対策 衛生的な生活環境の確保や河川などの水質の保全を図るため、生活排水ベスト プランに基づき、公共下水道などの生活排水対策を推進します。 第 7 章 第 8 章 新市においては、下水道などの整備水準の地域間格差の是正を目指し、下水道 整備を計画的に進めます。 また、下水道施設の維持管理の徹底や下水道への加入促進に努めます。 公共下水道区域外では、農業集落排水事業や合併処理浄化槽設置により生活排 水対策を進めています。農業集落排水事業の完了区域において加入促進を図ると 参 考 資 料 49 稲敷市 まちづくり計画 第 6 章 ともに、その他の区域では合併処理浄化槽の普及と適正な維持管理を進めます。 農業集落排水処理に伴う汚泥については、「元気館」において堆肥化を進めて おり、今後も適正に処理します。 3 上水道 上水道は、市民生活のライフラインとして重要です。 合併に伴って必要となる上水道施設の統合、整備を推進するとともに、未給水 区域の解消を目指し、給水区域の拡大を図ります。 また、老朽管の計画的な更新や簡易水道の上水道への移行を進めます。 4 消防・防災 市民が安心して暮らすためには、消防・防災体制の充実が重要です。 現在、稲敷地方広域市町村圏事務組合により消防業務が行われています。新市 においては、新たに地域防災計画を策定し、出張所機能や設備の充実などに努め、 新市の消防・防災体制を強化します。また、消防団員を確保し、防火運動などを 促進します。 防災無線については、地域間格差の是正に努めるとともに、維持管理の適正化 を図ります。 5 防 犯 近年、身近なところでの犯罪発生が多く、市民の安全なまちづくりに対する要 望は高くなっています。 地域の安全を確保するため、防犯体制の強化を図るとともに、防犯灯の設置な ど防犯施設を整備します。また、交番の設置要望を行うほか、警察と連携した地 域ぐるみの防犯運動を推進します。 防犯体制としては、これまでの自治組織を中心としたものに加え、新たに「子 ども110 番の家」の設置など、社会環境の変化に対応した取り組みを推進します。 6 交通安全 道路整備の進捗による交通量の増加などにより、交通事故の危険性は高まって います。 交通事故から市民の生命を守るため、歩道の整備や信号機の設置、カーブミ ラーの設置など、交通安全施設の整備を進めるとともに、交通安全運動、交通安 全教育を推進します。 50 江戸崎町・新利根町・桜川村・東町 合併新市建設計画 新市建設の根幹となる事業 ■主要事業の概要 施 策 名 主要事業の概要 生活排水対策 公共下水道などの整備推進 農業集落排水事業への加入促進 合併処理浄化槽の普及 上水道 水道事業の統合 老朽管の更新 給水区域の拡大(施設整備) 消防・防災 防災無線の整備 第 1 章 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 5 章 第 6 章 第 7 章 第 8 章 参 考 資 料 51 稲敷市 まちづくり計画 第 6 章 5 自己実現を支援する生涯学習のまちづくり (義務教育、生涯学習) 基本方向 義務教育は、社会の変化に対応した国際理解教育や環境・福祉教育など教育機 能・内容を充実します。 生涯学習は、地域の担い手の育成とともに、市民がより豊かに暮らすために必要 です。学習を通じて地域の課題を解決していくことにもつながります。このため、 生涯を通して行う学習活動を支援するとともに、拠点となる施設の整備を図ります。 また、地域の資源である歴史や文化については、その保全・活用に努めます。 さらに、市民の健康増進に寄与するスポーツの振興や青少年健全育成の推進を図 ります。 施策の方針 1 義務教育 小中学校における教育を充実し、社会の変化により学校に求められる新しい機 能や教育内容に対応するため、学校施設などの計画的整備を図ります。また、体 験的教育、国際理解教育、環境教育、福祉教育など、多様な学習内容の充実に努 めます。 さらに、指導主事の配置やチームティーチングの充実、地域社会の人材を活用 した教育の導入、相談体制の充実など教育体制を充実します。 学校給食については、既存の施設の活用を図るとともに、衛生面に配慮した維 持管理・機能更新を図ります。 通学区域については、学校規模の適正化、通学区域の弾力化などによる見直し を検討します。 2 幼児教育 幼稚園教育については、施設の整備・充実を図るとともに、ニーズに応じた預 かり保育の実施、相談体制の整備などに努めます。 さらに、効率的かつ効果的に教育活動を行えるよう、幼保一元化や民営化など の検討を進めます。 52 江戸崎町・新利根町・桜川村・東町 合併新市建設計画 新市建設の根幹となる事業 3 生涯学習 一人ひとりの市民が生きがいを持ち、充実した日々をおくるために、学びたい ときにいつでもどこでも学べる環境の整備が必要です。 第 1 章 新市においては、生涯学習推進体制、生涯学習活動の拠点となっている各地域 の公民館や生涯学習センターの学習内容(プログラム)の充実に努め、生涯学習 の場となる各種施設・機能を整備・活用します。また、既存の図書館や公民館の ネットワーク化、移動図書館の整備を図るとともに、生涯学習施設の整備を検討 します。 第 2 章 さらに、全市的規模で行う生涯学習イベントを開催し、市民の一体感の醸成と 交流を促進します。 4 歴史・文化 歴史ある文化を継承していくため、歴史民俗資料館を活用して、その保存・活 用に努めます。特に、この地域には江戸崎城址、寺社仏閣、平井家住宅、横利根 閘門など、豊富な歴史的資源があり、これら新市の歴史、文化について、調査研 第 3 章 第 4 章 究を行い保存・活用を図ります。 また、地域の伝承文化や伝統芸能など、生活文化として息づいたものについて、 その保存・継承などを支援します。 そして、総合的に新市の歴史、伝統、文化の特色を改めて見直し、その保全・ 活用を検討します。 5 スポーツ スポーツ・レクリエーションを通じて、市民が健康づくりなどを気軽に行える 第 5 章 第 6 章 よう環境を整備します。桜川総合運動公園、新利根総合運動公園、江戸崎体育館 などを拠点に、地域のスポーツ施設、学校体育施設などの活用を図ります。 また、各種団体や指導者の育成を図り、市民のスポーツ活動の振興に努めると ともに、総合型地域スポーツクラブを設置するなど、気軽に様々なスポーツので きる環境づくりを進めます。 第 7 章 さらに、新市が一体となるような、全市的なスポーツイベントを開催します。 6 青少年健全育成 第 8 章 新市の次代を担う青少年の健全育成をめざして、家庭や学校、地域、行政が連 携を図りながら、環境を整備します。 また、青少年の地域社会との関わりを深めるため、生涯学習関連施設や稲敷青 年の家を活用した交流活動や団体活動などの仕組みづくりを進めます。 参 考 資 料 53 稲敷市 まちづくり計画 第 6 章 54 ■主要事業の概要 施 策 名 主要事業の概要 義務教育 小中学校施設の整備 幼稚園施設の整備 生涯学習 生涯学習の充実 図書館ネットワーク整備(キヨスク端末、移動図書館) 全市的生涯学習イベントの開催 スポーツ 運動公園の整備 全市的スポーツ大会の開催 総合型地域スポーツクラブの設置 歴史・文化 歴史・文化の保存、活用 江戸崎町・新利根町・桜川村・東町 合併新市建設計画 新市建設の根幹となる事業 6 地域の個性を大切にするまちづくり (自然環境の保全、公園整備) 第 1 章 基本方向 新市の地域固有の資源は、霞ヶ浦、小野川、新利根川、横利根川、利根川などに 代表される自然環境です。これらは地域の特色ある資源として積極的に活用すると ともに、未来に残し、次代へと引き継いでいく必要があります。 第 2 章 そのため、親水空間やレジャー空間として水辺を活用するとともに、平地林や屋 敷林、自然環境保全地域など貴重な緑地の保全に努めます。 施策の方針 1 自然環境の保全・活用 快適な市民生活を送るうえで欠くことのできない良好な自然環境を保全・確保 第 3 章 第 4 章 するため、人と自然が共生できるまちづくりを進めます。 地域の発展を支えてきた水や緑の環境を中心として、農村景観や水辺環境を保 全・活用します。自然環境保全地域については、多様な生態系を含めた保全を図 ります。平地林については、適正な管理を促進するとともに学校教育の場や市民 の憩いの場として活用します。 第 5 章 谷津や里山などについては、暮らしの文化とともに、都市農村交流の舞台とし て活用します。 また、公害のない快適な環境を保持するため、航空機騒音対策の強化を図ると ともに、企業との連携やごみの不法投棄対策監視パトロールなどを行います。 2 水辺・河川・霞ヶ浦の保全・活用 霞ヶ浦や各河川などは、本地域を象徴する固有の水環境であり、水との関わり の中でまちづくりを進めていくことができます。 第 6 章 第 7 章 霞ヶ浦南岸では、地域固有の資源を生かした交流空間づくりを目指しており、 水辺環境を活用した「湖の駅」、「フィッシャーマンズハウス」、「ビオパーク」な どが検討されています。 国道 125 号沿いに計画している「道の駅」は、霞ヶ浦との関連性を高めて、水 第 8 章 上交通の“駅”である「湖の駅」としての整備を推進します。近くの稲波干拓地は、 天然記念物のオオヒシクイの飛来地であり、全国的にも特色ある環境を保持して おり、その保全を図ります。 小野川の江戸崎市街地に隣接する地域は、城址や寺社などの歴史的環境と一体 参 考 資 料 55 稲敷市 まちづくり計画 第 6 章 となったまちづくりを進めるとともに、河口の堂崎鼻周辺においては霞ヶ浦と一 体となった釣りやレジャーの場として活用を図ります。 また、釣りのメッカとなっている横利根川の河口付近には釣り人の憩いの場の 整備を検討します。新利根川及び横利根川は、“釣りのメッカ”として活用を図 ります。新利根川は、桜づつみなどと一体になった親水空間として環境の保全・ 整備を図ります。横利根川の横利根閘門は、重要文化財に指定されており、地域 の歴史を伝える環境として保全を図ります。 小野川河口と和田岬の中間に位置する西ノ洲・甘田入のほ場整備地区に、霞ヶ 浦沿岸の自然の生態系を学ぶ拠点の整備を検討します。 和田岬周辺では、浮島と連携するレクリエーション拠点の形成を図り、妙岐の 鼻周辺では、バードウォッチングなど自然観察の場などとして活用を図ります。 ビオパークは、水辺の自然環境を学ぶ場であり、湖岸一帯と連携を図った活用を 進めます。 利根川は霞ヶ浦とともに全国的に知られている資源であることから、河川敷な どの有効活用を図ります。 新市のこれら水環境は、広域的に潮来や佐原などと連携した“水郷”として活 用方策を検討します。 また、河川改修などを推進し、治水対策の徹底を図ります。 これら公共用水域の水質保全のため、公共下水道整備などの生活排水対策によ り河川浄化のための取り組みを広域的に推進します。 3 公園・緑地 和田岬から妙岐の鼻にかけては、水郷筑波国定公園の第 3 種区域に指定されて おり、良好な自然環境を保全するとともに、可能な利用方法を検討します。 地域には、和田公園や横利根閘門ふれあい公園、堂前カエルの楽園などがあり、 新たに地域資源を活用した公園などの整備を進めます。 また、和田公園の再整備を進めるとともに、身近な公園として都市公園や農村 公園などの適正配置を進めます。 総合運動公園としては、桜川総合運動公園があり、さらに、新利根総合運動公 園を整備し、市民のスポーツ・健康づくりの拠点として活用します。 新市の一体性を確保するとともに、市民が集い・憩う場として、新市庁舎周辺 などに公園の整備を検討します。 56 江戸崎町・新利根町・桜川村・東町 合併新市建設計画 新市建設の根幹となる事業 ■主要事業の概要 施 策 名 水辺・河川・霞ヶ浦の保全・活用 主要事業の概要 水辺環境の整備(小野川・和田岬・前川・丸堀池・堂 前カエルの楽園・妙岐の鼻・堂崎 鼻・桜づつみなど) 霞ヶ浦南岸エリア交流空間の創造 公園整備の推進 運動公園の整備(再掲) 公園・緑地 ■県事業の概要 施 策 名 水辺・河川・霞ヶ浦の保全・活用 主要事業の概要 和田公園の整備 水辺環境整備(前川など) 小野川水辺環境整備(桜づつみ事業) 農村振興総合整備事業の推進 第 1 章 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 5 章 第 6 章 第 7 章 第 8 章 参 考 資 料 57 稲敷市 まちづくり計画 第 6 章 7 活力ある産業のまちづくり (産業振興) 基本方向 産業振興は、地域の活性化や雇用の安定にとって重要であり、農業、工業、商業、 観光のバランスある発展を図ります。また、厳しい財政状況の下、市民サービスの 充実のためには、安定した財源を確保する必要があり、地域産業の活性化は重要な 課題です。 農業については、担い手の育成や付加価値を高めた農産物の生産・販売の支援、 工業については、周辺の環境整備支援、商業については、まちづくりと一体となっ た集客力の拡大など、これらの取り組みを促進します。 観光については、各町村が持つ資源を相互に連携付けて活用できることから、合 併効果を生かした振興策を進めます。また、新産業については、地域の資源を的確 に把握し育成します。 施策の方針 1 農業・水産業 農業は、本地域の主要な産業であり、風土などの環境を保全する重要な機能を 持っています。しかしながら、農業の担い手は減少しており、経営環境の改善に よる担い手の確保・育成を図るとともに、構造改革特区の活用などによる新たな 農業経営の主体の確保などを進めます。 そのため、西ノ洲・甘田入地区の整備などの大区画ほ場整備により、生産性の 向上を図ります。 また、かぼちゃやれんこん、いちご、いちじく、ミルキークイーンなどの特産 品の開発や特色ある施設園芸や畜産などを進め、付加価値を高めてブランド化を 図ります。 このような恵まれた固有の風土の中で育った新しい味覚を消費者に楽しんでも らうための活動を促進します。 このため、流通の多角化を図るため、一次産品や加工品の販売などを行う直売 所の整備・充実を図り、消費者ニーズを把握しながら生産を行う仕組みを構築し ます。あわせて、地産地消を推進します。 さらに、都市住民との連携や交流を進めるため、観光農園などの設置と利用促 進を図ります。 水産業は、霞ヶ浦などでわかさぎ、えび、はぜ、こいなどを漁獲し、佃煮など の加工・販売をしており、その振興を図ります。 58 江戸崎町・新利根町・桜川村・東町 合併新市建設計画 新市建設の根幹となる事業 2 工 業 工業の振興は、地域の雇用確保、活力向上、市財政の安定化を図るために重要 です。 第 1 章 工業団地周辺の道路整備や情報通信基盤の整備など、既存企業の操業環境の改 善を支援し、中小企業に対しては、近代化や経営の安定化、製品開発や販路拡大 などのための異業種交流の促進など、支援の充実に努めます。 また、首都圏中央連絡自動車道のインターチェンジ設置による地域の立地条件 の向上を活用し、工業団地などへの企業誘致を進め、地域の活性化とともに就労 第 2 章 の場の拡大を図ります。誘致にあたっては、研究機関との連携により、研究・生 産・流通機能など地域の産業特性との連携も視野に入れた促進を図ります。 3 商 業 商業環境の整備は、住民の生活利便性を確保・向上する上で不可欠な要素です。 江戸崎の市街地にある商店街は、経営者の主体的な参画による活性化策の検 討・立案が必要であり、その実施を支援するとともに、空店舗を活用した地域密 第 3 章 第 4 章 着型の新規起業を促進するなど、まちづくりとの連携による活性化を図ります。 また、商業拠点を形成している大型店を中心としたエリアについては、アクセ ス道路などを整備し、周辺環境と調和ある発展を促進します。 既存の中小企業に対しては、近代化支援、経営の安定化などに努めます。 さらに、市民が安心して消費生活ができるよう、情報提供や相談機能の充実に 第 5 章 努めます。 4 観 光 第 6 章 合併により、これまで地域ごとに活用していた観光資源を一体的に活用するこ とができ、観光振興の可能性が高まります。観光は、資源相互の連携など合併効 果が期待できる分野の一つです。 新たな魅力ある観光拠点を整備し、これらをネットワークすることにより霞ヶ 浦南岸エリアの一体的な交流空間の創造を図ります。 第 7 章 水環境の活用を核にしながら、地域の歴史的文化遺産との連携、釣りや都市農 村交流など、地域の魅力を発信し、観光客の誘致と観光産業の振興を図ります。 観光資源としては、霞ヶ浦などの水辺環境のほかに、寺社仏閣、花火大会、釣り 大会など数多くあることから、交流空間の魅力アップのために、観光ルートの設 第 8 章 定、サイン(案内)の整備推進、新たな観光イベントの創出などを図ります。こ れらを進めるため、道の駅や首都圏中央連絡自動車道サービスエリアなどの受け 入れ体制の整備を進めるとともに、情報発信機能の強化を図ります。 各町村単独では不足していた観光資源が、新市では一体的に活用することで 様々な観光ルートの設定が可能となり、また、周辺の潮来や佐原、成田などと連 参 考 資 料 携した観光ルートも想定でき、PR などを進め観光客の誘致を図ります。 59 稲敷市 まちづくり計画 第 6 章 5 新産業 地域が抱える課題を地域自らが解決する活動を支援しながら、新しいコミュニ ティ産業の育成を図ります。 また、起業を促進するため、相談や融資などの支援システムの構築を図ります。 特に、SOHOによる起業などを支援するため、情報通信基盤などの整備を推進 します。 ※SOHO: Small Office Home Office の略。在宅でIT機器などを使って仕事をする形態 などのこと。起業を支援する施設としてスモールオフィスを提供する場合も含める。 ■主要事業の概要 施 策 名 主要事業の概要 農 業 農業生産流通基盤の整備 工 業 工業団地の整備 企業誘致の推進 商 業 商店街の活性化 商業拠点周辺の環境整備 消費者相談機能の充実 観 光 観光施設のネットワーク化 観光拠点施設の整備 新たな観光イベントの開催 道の駅の整備推進 サイン計画の整備 新産業 市民起業活動の支援 ■県事業の概要 施 策 名 観 光 60 主要事業の概要 道の駅の整備(道路休憩施設整備) NEW CITY INASHIKI 第7章 公共的施設の統合整備 1 基本的考え方 2 施設整備・活用の基本方向 第 7 章 稲敷市 まちづくり計画 第 7 章 1 基本的考え方 「住民アンケート調査」によると、合併による効果として「経費削減等により財政 基盤が強化でき、効率的な行政を進めることができる」「高齢者福祉や子育て支援 等、新たな行政需要に対応ができる」「広域的な視点に立ち、道路や公共施設等を 公 共 的 施 設 の 統 合 整 備 整備できる」などの項目への期待が高くなっています。 ① 公共施設の統合整備にあたっては、市民ニーズの把握に努めつつ、市民生活 に急激な変化を及ぼさないように十分に配慮します。 ② 新設または統合にあたっては、地域特性や地域間のバランス、財政状況など を考慮しながら行います。 ③ また、町村合併の効果を最大限発揮できるようにするとともに、市民満足度 の向上に配慮します。 2 施設整備・活用の基本方向 1 新規施設の整備 新規の公共施設の整備は、市民ニーズの的確な把握とスクラップアンドビルド の原則、既存施設との機能分担、地域バランス、将来の財政負担などを明確にし、 十分な検討を行って整備を図ります。 また、施設の維持管理や運営、活用方法などは、市民との協働や機能の複合・ 併設化などを含めて検討し、効率的かつ効果的な方法により行います。 新市庁舎の建設は、市民の多様なニーズに対応できるよう複合化を検討します。 2 既存施設の有効活用 既存の公共施設の再整備は、合併を契機として他の施設との複合化や役割分担、 連携などを検討し、施設の廃止・統合を含めてより効率的なサービスが提供でき るようにします。 保健福祉・医療、生涯学習、コミュニティなどの公共的施設は、利用の促進と 効率的な運営のため、施設間の連携強化と機能分担、市民との協働などによる管 理運営体制の構築を図ります。 現役場庁舎は、新市庁舎建設まで市庁舎及び分庁舎として活用し、市民サービ スの提供を図ります。 新市庁舎建設に伴って旧役場庁舎は他の用途への転換が可能となりますが、他 の施設を含めて必要性の低下した公共施設は、様々な市民活動の場などとして再 生を図ります。 62 NEW CITY INASHIKI 第8章 財政計画 1 基本的考え方 2 歳 入 3 歳 出 第 8 章 稲敷市 まちづくり計画 第 8 章 1 基本的考え方 新市の財政計画は、合併特例法に基づく新市建設計画の一部を構成するものであ り、合併後の 10 か年度(平成 17 年度∼平成 26 年度)について普通会計ベースで 作成しています。 財 政 計 画 現在、国において地方交付税制度の見直し、補助金制度の見直し、地方への税財 源移譲が進められていますが、財政推計にあたっては、現行制度を基本(平成 16 年度地方財政計画など)としながら、合併に伴う変動要因を踏まえています。 歳入・歳出それぞれ各項目ごとに、過去の実績並びに経済情勢等を勘案しながら、 サービス水準の維持・向上等を図り、合併特例債や合併特例交付金などの国・県の 財政支援措置等を有効に活用し、併せて人件費、物件費等の経常経費の削減に努め ます。 2 歳 入 1 地方税 現行の税制度を基本として、現在の経済状況や今後の人口推計値などを踏まえ 見込んでいます。 2 地方交付税 現行の交付税制度を基本に、普通交付税算定の特例(合併算定替)により算定 し、合併に係る財政支援措置や合併特例債等の元利償還金に対する交付税措置を 見込んでいます。 3 国庫支出金・県支出金 一般行政経費分は、過去の実績及び高齢者人口の推移などを考慮して推計して います。 また、新市建設計画の事業分、合併に伴う財政支援、市制施行に伴う生活保護費 分を見込んでいます。 4 繰入金 新市建設計画に計上した事業のための基金の繰入れを見込んでいます。 また、過去の実績により特別会計繰入金を見込んでいます。 64 江戸崎町・新利根町・桜川村・東町 合併新市建設計画 財政計画 5 地方債 新市建設計画事業の財源として合併特例債及び通常債をはじめ、減税補てん債 や臨時財政対策債の借入れについて見込んでいます。 第 1 章 ただし、臨時財政対策債については、平成 19 年度以降は廃止されるものとして 見込んでいます。 6 その他 第 2 章 地方譲与税、各種交付金、分担金及び負担金、使用料及び手数料、財産収入、 諸収入等について、過去の実績などを勘案して見込んでいます。 3 歳 出 1 人件費 第 3 章 第 4 章 合併による特別職、議会議員などの定数の減による影響を見込んでいます。 また、一般職については、前年度の退職者に対する新規採用者の補充を抑制す ることにより、段階的に経費の削減を見込んでいます。 2 扶助費 扶助費の高齢者分については、高齢者人口の増加を加味して算定しています。 また、市制施行に伴う生活保護に係る経費を見込んでいます。 3 公債費 合併以前の各町村における平成 16 年度までの地方債に係る償還予定額に、平成 17 年度以降の新市建設計画事業に伴う合併特例債など新たな地方債に係る償還見 第 5 章 第 6 章 第 7 章 込み額を加えて算定しています。 4 物件費 第 8 章 過去の実績や新規施設の開設に伴う管理費用などを考慮するとともに、合併直 後の臨時的経費や合併による事務経費の削減効果を見込んでいます。 参 考 資 料 65 稲敷市 まちづくり計画 第 8 章 5 繰出金 老人保健特別会計及び介護保険特別会計については、高齢者人口の増加を考慮 するとともに、各特別会計に係る所要額を見込んでいます。 6 積立金 合併後の新市の振興のための基金等への積立金を見込んでいます。 7 普通建設事業費 新市建設計画の主要事業に係る経費及び、それ以外に予想される普通建設事業 費を見込んでいます。 8 その他 補助費、維持補修費等について、過去の実績などを勘案して見込んでいます。 66 合 21.地方債 20.繰越金 19.寄付金 18.諸収入 17.繰入金 16.財産収入 15.県支出金 14.国庫支出金 計 13.使用料及び手数料 12.分担金及び負担金 11.地方交付税 10.地方特例交付金 9.交通安全対策特別交付金 8.自動車取得税交付金 7.ゴルフ場利用税交付金 6.地方消費税交付金 5.株式等譲渡所得割交付金 4.配当割交付金 3.利子割交付金 2.地方譲与税 1.地方税 区 分 ■歳 入 6,118 598 41 5 1 402 296 239 15 320 4,309 103 182 774 837 19 216 655 70 0 4,318 19,518 6,118 598 41 5 1 402 296 239 15 320 4,381 103 182 954 836 19 216 655 70 0 2,502 17,953 6,118 598 41 5 1 402 296 239 15 320 4,406 103 173 1,782 834 19 216 701 70 0 4,575 20,914 6,118 598 4,624 103 1,349 839 3,585 19,714 0 70 701 216 19 173 320 15 239 296 402 1 5 41 H20 H19 H18 H17 6,118 598 41 5 1 402 296 239 15 320 4,659 103 182 744 645 19 216 655 70 0 2,609 17,937 6,118 598 41 5 1 402 296 239 15 320 4,494 103 182 743 641 19 413 655 70 0 3,015 18,370 6,118 598 41 402 296 239 15 320 4,424 103 182 743 839 19 216 655 70 4,926 20,212 0 1 5 H23 H22 H21 18,046 2,612 0 70 655 216 19 650 744 182 103 4,760 320 15 239 296 402 1 5 41 598 6,118 H24 41 598 41 5 320 4,937 103 182 745 660 19 216 655 70 0 320 4,848 103 182 745 655 19 216 655 70 0 17,854 15 15 18,139 239 239 2,232 296 296 2,611 402 402 1 598 6,118 1 6,118 5 H26 H25 単位:百万円 江戸崎町・新利根町・桜川村・東町 合併新市建設計画 財政計画 第 1 章 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 5 章 第 6 章 第 7 章 第 8 章 参 考 資 料 67 68 1,940 897 7.繰出金 8.積立金 19,714 合 20,914 5,262 3,749 10.普通建設事業費 計 70 734 2,056 3,492 157 2,628 1,283 1,452 3,780 H18 70 9.投資及び出資金・貸付金 3,492 2,876 4.物件費 6.補助費等 1,246 3.公債費 157 1,450 2.扶助費 5.維持補修費 3,837 1.人件費 H17 17,953 3,332 170 88 2,079 3,492 157 2,281 1,400 1,453 3,501 H19 19,518 4,798 80 40 2,182 3,492 157 2,233 1,651 1,454 3,431 H20 20,212 5,125 420 2 2,238 3,492 157 2,185 1,789 1,455 3,349 H21 18,370 3,325 170 0 2,234 3,492 157 2,245 2,039 1,457 3,251 H22 17,937 2,812 180 3 2,237 3,492 157 2,250 2,179 1,460 3,167 H23 18,046 2,815 180 108 2,209 3,492 157 2,250 2,276 1,464 3,095 H24 18,139 2,815 180 68 2,242 3,492 157 2,250 2,431 1,467 3,037 H25 17,854 2,415 180 36 2,300 3,492 157 2,265 2,582 1,471 2,956 H26 単位:百万円 第 8 章 区 分 ■歳 出 稲敷市 まちづくり計画 NEW CITY INASHIKI DATA 参考資料 1 地域資源 2 地域データ 参 考 資 料 D A T A 稲敷市 まちづくり計画 1 地域資源 1 保健・福祉施設 名 称 等 参 考 資 料 70 町村名 特 徴 等 江戸崎町福祉センター 江戸崎町 江戸崎市街地にあり、町の福祉拠点となっている。 新利根町ふれあいセンター 新利根町 高齢者、障害者、児童に対応する総合保健福祉施設。 入浴施設がある。 江戸崎町保健センター 江戸崎町 福祉センターと同一敷地内に立地。 新利根町保健センター 新利根町 新利根町ふれあいセンター内に老人福祉センターや心 身障害者福祉センターなどの機能と併設。 桜川村保健センター 桜 川 村 役場庁舎、中央公民館に隣接。 東町保健センター 東 総合センター及び生涯学習センターに隣接。 すだちの里(特別養護老 人ホーム、民間) 江戸崎町 定員 50 床。 宝永館(同上) 新利根町 定員 50 床。 水郷荘(同上) 東 定員 64 床。 町 町 松風園(養護老人ホーム、 桜 川 村 公設) 稲敷広域市町村圏事務組合で運営。 新利根町いこいのプラザ 新利根町 介護予防施設。 放課後児童クラブ 江戸崎町 沼里コミュニティセンター及び江戸崎小学校内で実施。 放課後児童クラブ 新利根町 新利根町ふれあいセンター内。 心身障害者福祉センター 江戸崎町 福祉センター内。 心身障害者福祉センター 新利根町 新利根町ふれあいセンター内。 精神障害者地域生活支援 センター(民間) 新利根町 宮崎ホスピタルに隣接。精神障害者の自立支援施設。 精神障害者援護寮 新利根町 地域生活支援センターと併設。 江戸崎町・新利根町・桜川村・東町 合併新市建設計画 参考資料 2 生涯学習関連施設 名 称 等 町村名 特 徴 等 中央公民館内。約 700 席。 ホール 江戸崎町 総合センター 東 農村環境改善センター、農業者トレーニングセンター 町 (体育館)などが集積している。生涯学習センターが 隣接。 生涯学習センター 東 町 ホール 500 席、研修室、パソコン室など。 図書館 東 町 蔵書数約 10 万冊。歴史民俗資料館と併設。 歴史民俗資料館 東 町 大相撲(第7代横綱『稲妻雷五郎』)の展示が特徴。 総合運動公園 桜 川 村 野球場、テニスコート、体育館など。稲敷青年の家に 隣接。 総合運動公園 新利根町 体育館、テニスコートなど。現在、野球場を建設中。 その後、サッカーグランドなど整備予定。新利根町ふ れあいセンターに隣接。 3 歴史的施設・文化財 名 称 等 町村名 特 徴 等 五百羅漢 江戸崎町 瑞祥院内。 阿弥陀寺寝釈迦堂 新利根町 寝釈迦像は県指定文化財、 寝釈迦堂境内は町指定文化財。 逢善寺 新利根町 本堂及び仁王門、書院、庫裡が県指定文化財、また、 本堂の天井画などは町指定文化財。 大杉神社 桜 川 村 神護景雲元年(767 年)創始といわれる。「あんばば やし」は記録作成等の措置を構ずべき無形の民俗文化 財に選択される。 満願寺 東 天平 12(740)年の開基と伝えられる。茨城県指定 彫刻釈迦如来立像が所蔵されている。 町 江戸崎城址 江戸崎町 稲敷台地の一部が小野川沿いにつきだした自然地形を 利用。室町初期(15 世紀)の築城とされ、土岐氏、 土岐原氏、芦名氏が居城。 平井家住宅 新利根町 国指定重要文化財。17 世紀後半の建築とされる。 広畑貝塚 桜 川 村 土器製塩の遺跡であり、昭和57年に国指定史跡となった。 横利根閘門 東 国指定重要文化財。大正 10 年に完成したレンガ造り の閘門で、現在も使われている。 町 第 1 章 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 5 章 第 6 章 第 7 章 第 8 章 参 考 資 料 71 稲敷市 まちづくり計画 参 考 資 料 4 自然環境 名 称 等 霞ヶ浦 町村名 特 徴 等 江戸崎町 利根川とともに水運などでこの地域の発展を支えてき た。浮島や妙岐の鼻などの豊かな自然やワカサギなど の水産物もある。 桜 川 村 東 町 和田岬 桜 川 村 和田公園では毎年4月に花まつりを開催。以前は、湖 水浴場があった。 妙岐の鼻 桜 川 村 約 50ha の湿原にはオオセッカ、コジュリンなどの野 鳥が数多く生息しており、観察小屋が設置されている。 利根川 東 水郷大橋と神崎大橋で千葉県と連絡。また、釣り(コ イなど)も行われる。 小野川 稲波干拓地 新利根川 横利根川 町 江戸崎町 新利根町 江戸崎町 新利根町 東 町 東 町 江戸崎は物資の集散地であり、水運の河岸があった。 今日では豊かな自然環境を残している。 12 月から 2 月にかけて、国の天然記念物のオオヒシ クイが飛来。 霞ヶ浦の河口に妙岐の鼻、稲敷大橋がある。ヘラブナ やコイなどが釣れる。 ふな釣りのメッカとなっており、町では「ふな釣り大 会」を開催。横利根閘門がある。 5 産 業 名 称 等 町村名 特 徴 等 江戸崎町の農産物 江戸崎町 かぼちゃの銘柄産地であり「江戸崎産」のかぼちゃは、 全国に知られたブランド。 新利根町の農産物 新利根町 いちご、イチジクなど。 桜川村の農産物 桜 川 村 れんこんの銘柄推進産地となっている。その他には、 米など。 東町の農産物 東 ミルキークイーン(米)、ブロッコリーなど。 新利根町の工業団地 新利根町 新利根工業団地、下太田工業団地・下太田第二工業団地。 桜川村の工業団地 桜 川 村 迎山工業団地。ネスレの工場、本社がある。 桜川村・東町の工業団地 72 町 桜 川 村 東 町 筑波東部工業団地。 パンプ 江戸崎町 大型小売店。 COM(コム) 新利根町 大型小売店。周辺に商業集積が進んでいる。 アピタ・パルナ 東 大型小売店。周辺に商業集積が進んでいる。 ポティロンの森 江戸崎町 町 農業公園。年間 30 万人が訪れる。ポティロンは、フ ランス語でかぼちゃの意味。 江戸崎町・新利根町・桜川村・東町 合併新市建設計画 参考資料 2 地域データ 第 1 章 地勢及び人口 第 2 章 1 地 勢 区 分 概 要 等 位 置 茨城県の南部,首都東京より 60 kmに位置。 面 積 178.12 椙,東西約 23 ㎞,南北約 14 ㎞ 土 地 稲敷台地と広大に広がる水田地帯。 霞ヶ浦,利根川,新利根川,小野川などの水辺環境。 気 候 風 土 平均気温 14.4 ℃ 年間降水量 1,183 ㎜ (2002 年 水戸地方気象台龍ケ崎気象観測所) 第 3 章 2 人口・世帯数、面積 (平成 15 年 10 月1日現在 常住人口調査) 人 口(人) 全 体 男 女 世帯数 (戸) 4 町 村 50,500 25,032 25,468 14,736 178.12 283.5 江戸崎町 20,139 10,028 10,111 6,637 52.82 381.3 新利根町 10,450 5,202 5,248 3,001 29.74 351.1 桜 川 村 7,175 3,573 3,602 1,841 34.11 210.3 12,736 6,229 6,507 3,257 61.45 207.3 町村名 東 町 面積 (椙) 人口密度 (人/椙) ※参考 平成 12 年国勢調査人口 人 口(人) 全 体 男 女 世帯数 (戸) 4 町 村 51,284 25,435 25,849 14,423 178.12 287.9 江戸崎町 20,456 10,196 10,260 6,537 52.82 387.3 新利根町 10,500 5,224 5,276 2,896 29.74 353.1 桜 川 村 7,449 3,707 3,742 1,849 34.11 218.4 12,879 6,308 6,571 3,141 61.45 209.6 町村名 東 町 面積 (椙) 人口密度 (人/椙) 昭和 50 年 昭和 55 年 昭和 60 年 平成2年 第 6 章 第 7 章 平成7年 平成 12 年 平成 15 年 4 町 村 41,418 43,257 44,454 45,326 51,652 51,284 50,500 江戸崎町 12,176 13,089 13,668 14,638 20,022 20,456 20,139 新利根町 8,591 8,798 8,998 9,177 10,530 10,500 10,450 桜 川 村 7,866 8,110 8,194 8,060 7,871 7,449 7,175 町 12,785 13,260 13,594 13,451 13,229 12,879 12,736 東 第 5 章 第 8 章 3 人口の推移 町村名 第 4 章 ※昭和 50 年∼平成 12 年は国勢調査。平成 15 年は 10 月1日現在 参 考 資 料 73 稲敷市 まちづくり計画 参 考 資 料 4 年齢別人口構成 (単位:%) 平成7年 町村名 平成 12 年 平成 15 年 0 ∼ 14 歳 15 ∼ 64 歳 65 歳以上 0 ∼ 14 歳 15 ∼ 64 歳 65 歳以上 0 ∼ 14 歳 15 ∼ 64 歳 65 歳以上 (年少人口)(生産人口)(老年人口)(年少人口)(生産人口)(老年人口)(年少人口)(生産人口)(老年人口) 4 町 村 17.4 64.9 17.7 15.2 64.5 20.4 13.7 64.1 22.2 江戸崎町 19.2 67.1 13.7 17.2 66.9 15.9 15.8 66.4 17.8 新利根町 17.6 64.3 18.0 15.6 64.0 20.4 14.0 64.3 21.7 桜 川 村 14.9 63.7 21.4 12.8 62.4 24.8 11.6 61.0 27.5 東 町 16.1 62.8 21.1 12.9 62.2 24.9 11.4 62.0 26.6 ※茨城県 17.1 68.7 14.2 15.4 68.0 16.6 14.6 67.2 18.2 ※平成7年,12 年は国勢調査。平成 15 年は 10 月1日常住人口調査 5 産業別就業人口構成 町村名 就業人口(A) 第 1 次産業比率 第 2 次産業比率 第 3 次産業比率 (A)/総人口 (人) (%) (%) (%) (%) 4 町 村 24,853 9.4 37.9 52.7 48.5 江戸崎町 10,182 6.4 37.3 56.3 49.8 新利根町 5,009 8.7 41.8 49.5 47.7 桜 川 村 3,661 12.6 37.4 50.0 49.1 東 6,001 13.1 35.9 51.1 46.6 町 ※平成 12 年国勢調査。分類不能の職種があるため,構成比率が 100 に満たない場合がある。 土地利用 (単位:上段椙 下段% 平成 15 年 1 月) 町村名 4 町 村 江戸崎町 新利根町 桜 川 村 東 町 全面積 田 畑 宅地 山林 178.12 81.49 16.86 14.57 45.7 9.5 14.08 52.82 29.74 34.11 61.45 原野 雑種地 その他 18.58 2.32 11.74 32.56 8.2 10.4 1.3 6.6 18.3 9.19 5.12 11.36 0.66 4.03 8.38 26.7 17.4 9.7 21.5 1.3 7.6 15.9 16.86 2.49 2.91 2.20 0.33 0.47 4.48 56.7 8.4 9.8 7.4 1.1 1.6 15.1 13.33 2.76 2.45 3.86 0.77 4.14 6.80 39.1 8.1 7.2 11.3 2.3 12.1 19.9 37.23 2.42 4.09 1.16 0.56 3.10 12.89 60.6 3.9 6.7 1.9 0.9 5.0 21.0 資料:固定資産概要調書 74 江戸崎町・新利根町・桜川村・東町 合併新市建設計画 参考資料 産 業 第 1 章 1 総生産額・町村民所得 町村名 総生産額 (百万円) 平成 8 年 町村民所得 (百万円) 平成 13 年 平成 8 年 一人当たり町村民所得 (百万円/人) 平成 13 年 平成 8 年 平成 13 年 4 町 村 155,512 146,770 141,045 153,254 2.71 3.00 江戸崎町 55,125 51,018 53,673 55,407 2.64 2.72 新利根町 30,100 27,658 27,715 24,730 2.60 2.36 桜 川 村 24,398 23,674 26,909 41,196 3.43 5.60 東 45,889 44,420 32,748 31,921 2.49 2.48 ※茨城県 11,426,344 11,031,534 9,333,426 8,828,733 3.14 2.95 町 資料:茨城県統計課「県民経済計算」 2 事業所・従業者 町村名 事業所数(所) 従業者数(人) 昭和 61 年 平成 3 年 平成 8 年 4 町 村 2,007 2,030 2,251 2,157 江戸崎町 702 703 817 新利根町 416 410 桜 川 村 368 東 521 町 平成 13 年 昭和 61 年 平成 3 年 平成 8 年 平成 13 年 14,666 16,587 19,554 18,912 744 5,232 5,813 7,046 6,593 473 441 2,936 3,137 3,907 3,597 399 404 377 2,760 3,091 3,286 2,964 518 557 595 3,738 4,546 5,315 5,758 資料:事業所統計調査 3 農業の状況 町村名 農家戸数(戸) 粗生産額(百万円) 平成 2 年 平成 7 年 平成 12 年 平成 2 年 平成 7 年 平成 12 年 4 町 村 4,497 3,726 3,465 17,569 15,709 13,820 江戸崎町 1,116 1,004 863 4,076 3,341 3,020 新利根町 1,061 672 668 2,760 2,588 2,210 桜 川 村 818 736 698 2,667 2,277 1,940 1,502 1,314 1,236 8,066 7,503 6,650 東 町 資料:農林水産省「農業センサス」、茨城県統計課「農業基本調査」 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 5 章 第 6 章 第 7 章 第 8 章 参 考 資 料 75 稲敷市 まちづくり計画 参 考 資 料 4 銘柄産地の指定 種 別 銘 柄 江戸崎町 産 地 新利根町 桜川村 東 村 かぼちゃ 銘 柄 推 進 産 地 れんこん 5 工業の状況 町村名 事業所数(所) 平成 7 年 製造品出荷額等(百万円) 平成 10 年 平成 13 年 平成 14 年 平成 7 年 平成 10 年 平成 13 年 平成 14 年 4 町 村 220 210 199 183 江戸崎町 59 56 56 49 24,165 24,488 23,209 20,153 新利根町 67 63 57 52 27,455 25,834 22,752 24,419 桜 川 村 33 33 32 30 22,470 21,890 23,831 24,556 東 61 58 54 52 43,603 44,713 38,230 38,092 町 117,693 116,925 108,022 107,220 ※従業員4人以上の事業所。 資料:茨城県統計課「茨城の工業」 6 商業の状況 町村名 事業所数(所) 平成 6 年 平成 9 年 4 町 村 637 642 643 江戸崎町 250 267 新利根町 131 桜 川 村 東 町 年間販売額(百万円) 平成 11 年 平成 14 年 平成 6 年 平成 9 年 平成 11 年 平成 14 年 620 58,504 64,438 69,007 65,648 269 232 26,834 30,642 30,058 24,281 125 122 111 12,427 13,618 14,555 10,583 107 104 107 90 5,273 5,377 6,254 5,370 149 146 145 187 13,970 14,801 18,140 25,414 資料:茨城県統計課「茨城の商業」 76 江戸崎町・新利根町・桜川村・東町 合併新市建設計画 参考資料 財政の状況 第 1 章 1 対象町村における財政状況(平成 14 年度普通会計) (単位:千円) 区 分 歳 入 江戸崎町 新利根町 桜川村 東 町 計 5,918,969 3,774,130 3,916,780 4,714,578 18,324,457 う ち 地 方 税 2,039,961 856,797 2,086,822 1,323,956 6,307,536 う ち 交 付 税 1,619,352 1,613,252 50,001 1,767,834 5,050,439 う ち 地 方 債 325,300 242,100 229,800 224,800 1,022,000 5,529,339 3,562,446 3,707,968 費 1,141,939 834,742 878,723 1,128,073 3,983,477 う ち 補 助 費 等 1,119,802 815,180 696,262 1,023,470 3,654,714 う 歳 出 う ち ち 人 件 費 474,375 322,946 258,578 379,305 1,435,204 う ち 投 資 的 経 費 862,336 470,955 433,049 523,789 2,290,129 住民一人当たりの歳出額 270 339 498 355 地 方 債 現 在 高 3,826,804 2,177,516 2,165,338 2,202,523 10,372,181 積 立 金 現 在 高 2,715,766 1,542,046 3,436,739 2,612,378 10,306,929 職 公 債 4,566,097 17,365,850 数 171 116 101 145 起 債 制 限 比 率 5.7 5.1 3.4 6.7 ─ 公 債 費 負 担 比 率 9.3 9.7 7.8 9.5 ─ 経 常 収 支 比 率 80.7 88.6 71.7 82.6 ─ 0.551 0.36 0.71 0.434 ─ 財 員 ─ 政 力 指 数 533 職員数は H15.4現在 2 借入金の状況 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 5 章 第 6 章 (単位:千円) 区 分 江戸崎町 新利根町 桜川村 計 3,826,804 2,177,516 2,165,338 187 207 291 171 202 上 水 道 1,116,428 そ の 農 業 集 落 排 水 1,089,201 他 公 共 下 水 道 844,095 579,663 383,820 748,196 2,828,107 1,810,670 801,064 3,700,935 1,530,861 1,881,159 3,346,278 7,602,393 4,895,538 14,131,435 普 通 会 同住民一人当たり その他会計の合計 3,049,724 2,110,524 4,075,649 同住民一人当たり 149 201 547 借 入 金 等 の 総 額 6,876,528 4,288,040 6,240,987 408 838 住民一人当たり借入金等 336 東 町 計 2,202,523 10,372,181 380 276 第 7 章 第 8 章 7,098,061 24,503,616 551 478 ※桜川村は、平成 14 年度から地方交付税の不交付団体となっている(財政力指数が1を超えている) 。 参 考 資 料 77 稲敷市まちづくり計画 江戸崎町・新利根町・桜川村・東町 合併新市建設計画 編集/江戸崎町・新利根町・桜川村・東町 合併協議会 発行/平成 16 年 8 月