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第1学年 生活科学習指導案
第1学年 生活科学習指導案 1 単元名 「とってもだいすきわたしのかぞく」 2 単元の目標 生活への関心・意欲・態度 ○ 家族のことや家庭での自分の生活を見つめ、家族のために自分にも できることを見つけ進んで取り組もうとする。 活動や体験についての ○ 家族の一員として、継続的に自分の役割を果たそうとしている。 ○ 家庭生活を振り返り、家族のことや自分のこと、自分でできること 思考・表現 について考えている。 ○ 友達との実践交流会を通して、家族を喜ばせるためにやってみたい ことを見つけ、家庭生活が楽しくなるように工夫している。 ○ よりより家庭生活のために自分が取り組んできたことを、自分なり の表現方法で振り返ったり、友達と交流したりすることができる。 身近な環境や自分に ○ ついての気付き 家庭生活には、それぞれ果たしている仕事や役割があることに気付 いている。 ○ 家庭生活を支えてくれる家族の大切さや温かさに気付いている。 ○ よりよい家庭生活を送るために、自分にできることや自分の役割に 気付いている。 3 単元について ○ 略 ○ 本単元は、学習指導要領の内容(2)「家庭と生活」の内容「家庭生活を支えている家族のこと や自分でできるようになったことなどについて考え、自分の役割を積極的に果たすとともに、規則 正しく健康に気をつけて生活することができるようにする」を受けて設定したものである。現代社 会は、少子化や核家族化が急激に進み、子どもが家族とさまざまなかかわりを通して豊かな人間関 係を身につけることが難しくなってきている。そこで、子どもたちが改めて家族や家庭生活を見つ め直し、家族とのかかわりを通して、絆を深め、家族のよさや温かさを実感することは大切である と考える。本単元を学習することで、自分の家族を見つめ、家族の支え合いによって毎日の自分の 生活が成り立っていることを知り、家族のために自分は何ができるかを見つけ、それを実際の生活 の中で実践させたい。また、お手伝いだけに目を向けるのではなく、家族が喜ぶことを見つけ、家 庭生活が楽しくなるような工夫も考えさせていきたい。 ○ 指導にあたっては、夏休みにしたお手伝い発表会をきっかけに、家族や家庭生活についての関心 を高めておく。そして、長期の休みだけでなく、「学校が始まっても何か自分にできることはない か」を考えさせる。そのために、「家庭にはどんな仕事があるのか」調べ活動をすることで、普段 当たり前のように過ごしている家庭生活や家族への関心を高め、自分たちにもできることを考えさ せていきたい。そして、その中で自分ができそうだと思う仕事を選び、取り組ませる。《家族にこ にこ大作戦パート1》その際、保護者には事前に学習の内容や目標を知らせ、児童が挑戦したいこ とを認め、励まし、見守ってもらえるように協力をお願いしておく。また、家族で一緒に取り組ん だり、困ったことがあったら家族の人にアドバイスを受けたりしてもよいということを伝えておく。 1週間仕事に取り組んだ後に、取り組んできたことをグループごとに交流できる場を設ける。《家 族にこにこ大作戦パート1の話し合い》ここでは、取り組んだことだけを発表させるのではなく、 取り組んでみて頑張ったことや嬉しかったこと、家族の反応なども発表させていく。一人一人の発 表の後に、質問タイムを設け、互いに情報交流できるようにする。このように、見えない活動を少 しでも見えるように具体化し、1週間の自分の取り組みを振り返るとともに、友達のがんばりを認 め合うことができるようにしたい。そして、友達の発表を聞いて、さらに自分でできることを見つ けたり、今まで挑戦してきたことをさらにパワーアップさせたいという気持ちを引き出したりして いく。そして、《家族にこにこ大作戦パート2》に取り組ませる。自分でできるようになったこと や挑戦して高まった思いや気づきを表現できる場として、「家族にこにこ大作戦発表会」をしよう と呼びかけ、子どもたちのやる気を引き出していきたい。「家族にこにこ大作戦発表会」では、保 護者に感想を手紙という形でお願いする。発表会が終わり、活動を振り返った後、家族の方に内緒 で書いてもらったありがとうの手紙を読むことで、子どもたちは喜びや達成感を味わい、家族の温 かさや家族の一員としての自分の存在感を強く意識することができるようにしていきたい。そして、 本単元での取り組みを冬休みや日常生活の中で、少しでも継続していくことができるようにしてい く。 4 指導と評価の計画(総時数 12時間) 1 家の中で できることを 考えよう 小単元 主な学習活動・内容 指導・支援上の留意点 (1)夏休みにしたお手 ○ 伝いを発表する。 ① (2)家の仕事や家の中 ○ 評価規準(評価方法) 夏休みの間にしたお手伝いの 【思・表】 夏休みの間に取り組ん ことを発表する場を設定し、家の だことを、振り返ったり、交流し 仕事への関心を高める。 たりしている。 〈行動観察、発言〉 家の仕事を調べることによっ 【関・意・態】家の中の仕事調べを で自分にもできそう て、家庭には多くの仕事があり、 通して、自分の家庭での生活を振 なこと、家族がもっと 家族が支え合って生活している り返り、自分にもできそうなこ 笑顔になれるような ことに気づくようにする。 と、家族がもっと笑顔になれるよ ことについて考える。 ○ ② 家の中で、自分にもできそうな ことを見つけ、家の仕事が自分と うなことを見つけようとしてい る。 〈つぶやき、発表〉 深く関わっていることを意識さ せる。 (3)家庭で、自分たち ○ 保護者には、事前に学習の目標 が考えたことを実践 や内容を知らせ、児童がしたいこ する。 (時間外) とを認め、励まし、見守ってもら 《 家 族 に こ に こ 大作 戦 【関・意・態】家庭で自分の決めた ことに進んで取り組んでいる。 〈行動観察、カード〉 えるように協力をお願いする。 パート1》 (1) 実践を振り返る。 ○ 実践してみて頑張ったことや 嬉しかったこと、家族の反応な ① 2 じぶんで できることが もっとあるか 考えよう どをワークシートに書かせ、家 【思・表】自分の実践を振り返るこ とができる。 〈ワークシート、発言〉 庭で 1 週間実践した目には見え ない活動を、うまく友達に伝え ることができるようにする。 (2)友達の実践発表を ○ 友達の発表の中で、おもしろ 【気付き】家庭には、たくさんの仕 聞きながら、もっと自 かったことやよかったこと、聞 事があり、家族の人からたくさん 分にできることは何 いてみたいことなどの交流を の仕事をしてもらっていること、 かを考える。 ① 通して「もっとしたいな」「僕 また、自分も家族の一員として家 《 家 族 に こ に こ 大作 戦 もまねしてみたいな」という気 族の役にたつことができるとい の話し合い》【本時】 持ちを高めることができるよ うことに気付いている。 うにする。 ○ 目に見える活動だけでなく、見 えないところでの活動にも目を 向けることができるように、板書 〈つぶやき、発言〉 【思・表】友達の発表を聞き、自分 にできることを考えている。 〈発言〉 を整理する。 (3)もっと家庭生活を ○ 友達の発表や自分の経験を基 【関・意・態】さらに自分でできる 楽しくするために自 に、もっと家庭生活を楽しくす ことを考え、意欲的に取り組もう 分でできることに挑 るために、自分にできる計画を としている。 〈カード、発言〉 戦する計画を立てる。 立て、意欲的に取り組むことが ① (4)自分でできるこ できるようにする。 ○ 保護者には、児童が自分なりの 【関・意・態】友達の発表を聞いて、 とを、家庭で実践す 思いや考えをもって再度自分の さらに家族がにこにこ笑顔にな る。 決めたことに取り組んでいるこ るために自分が決めた仕事に進 《 家 族 に こ に こ 大作 戦 とを知らせ、認め、励まし、見守 んで取り組んでいる。 パート2》 ってもらえるように協力をお願 (時間外) 〈行動観察、カード〉 いする。 (5)自分でできたこと ○ 自分でできたことや頑張った 【思・判】自分でできたこと頑張っ を分かりやすく教え ことを、友達に分かりやすく発表 たことを友達に教えるために、自 るための準備をする。 するために、発表の仕方を工夫で 分なりの方法で表現することが きるようにする。 できる。 ② ○ 準備が進まない児童に対して 〈発表メモ、発言、行動観察〉 は、記録カードなどを見せ、何を 伝えたいか聞き出すなど個に応 じた指導をする。 (6)「家族にこにこ大 ○ 作戦」発表会をする。 ① 頑張りをみんなで認め合い、価 【関・意・態】自分の活動について 値づけることによって、これから 友達に話したり、友達の話を聞 も続けていこうとする意欲や家 いたりしている。 族の一員として自分も役に立っ 〈つぶやき、表情観察〉 ているという自信を持たせる。 ○ 1 回目の発表の時に比べて、成 長したり工夫したりしたところ を認め、価値付ける。 (7)家族の方からの手 ○ 家族の方に、内緒で書いてもら 【気付き】よりよい生活のために自 紙を読み、実践を振り った手紙を発表することにより、 分ができることや家族のあたた 返る。 家族のあたたかさに気付くよう かさに気付いている。 ① にする。 (1) 冬休みに、家族 ○ 〈カード、行動観察〉 再度挑戦、新しいものに挑戦、 【関・意・態】家族の一員として、 3 もっと たのしく しよう に喜んでもらえるこ 年末年始ならではのことなど、今 家族のために自分にできること とを考える。 までの実践を振り返りながら計 を考えている。 〈カード、発言〉 ① 画を立て実行できるようにする。 (2) 自分の決めた仕 ○ 事を実践する。 (時間外) 手伝いだけでなく、年末年始な 【関・意・態】家庭で、自分の決め らではの家族団欒などについて た仕事に進んで取り組んでいる。 も触れ、家族の暖かさや家の人の 〈行動観察、カード〉 大切さも実感できるようにする。 (3) 「冬休みにこにこ 今までの活動への成就感や満 【思・表】冬休みの間にした仕事に 大作戦」報告会をす 足感を持つことができるように ついて、自分なりの方法で表現す る。 し、これからの活動の意欲を高め ることができる。 ① ○ るようにする。 〈行動観察、発言〉 5 小単元の構想(小単元の前からの児童の意識の流れも含む。 ) 夏休みにしたお手伝いを振り返ろう。 で あ う おふろそうじ 毎朝、新聞をと 洗濯ものたた 花の水やりを をしたよ。 りにいったよ。 みをしたよ。 したよ。 学校が始まっても、何か自分にもできることはないかな。 【家族にこにこ大作戦パート1】 自分が家の人にしてもらっていることを調べて、自分でもやってみよう。 み つ け る ごはんを作っ 洗濯物をたた 弟を保育所に迎えに てくれるよ。 んでくれるよ。 いっているよ。 お母さんを助け 何か自分にもできる てあげたいな。 ことあるかな。 友達の発表を聞いて、もっと自分にできることがあるか考えよう。 食器の片付け 一緒にご飯の 弟に歌を歌っ トイレ掃除を毎 をしたよ。 用意をしたよ。 てあげたよ。 日続きけたよ。 か か わ る いろんなお手伝 私にもできそうな いがあるんだね。 こと見つけたよ。 困ったことが解決した よ。再度挑戦してみよ。 「家族にこにこ大作戦パート2」に取り組もう。 「家族にこにこ大作戦、発表会」をしよう。 あ ら わ す 自分にも家族のために お母さんが喜んでく これからも自分ででき できることがあるんだ。 れて嬉しかったよ。 ることは自分でしよう。 自分も家族の一員として役に立てて嬉しいな。 ひ ろ げ る 冬休みに自分でできることを考え、進んで取り組もう。 「冬休みにこにこ大作戦」の報告会をしよう 6 本時の展開 (第2時 2時) 場所:多目的ホール (1)主 眼 家庭で自分が取り組んだことについて、頑張ったことや嬉しかったことなどを、友達と交流する 中で、家族をもっと笑顔にするために、さらに自分にできることはないか意欲的に見つけることが できるようにする。 (2)準 備 交流に使う絵や写真 (3)展 開 学習活動・予想される児童の反応 1 ○指導・◎支援上の留意点 ○ 本時のめあてを確かめる。 ◇評価の視点【観点】(評価方法) 発表者は、相手意識をもって発表し、聞く側は、友達の発表を 聞いて、「よかったところ」や「おもしろいところ」 、「まねした いこと」「きいてみたいこと」を見つけるように声をかける。 めあて じぶんのした おてつだいを ともだちに しらせよう。 ○ 2 グループで自分の取り組んだこと 前時に書いたワークシートを基に、グループごとに、取り組ん だこと、取り組んでみて頑張ったことや嬉しかったこと、家族の について交流会をする。 反応などを発表させ、友達と交流し合う中で「やってよかったな」 「またがんばろう」という気持ちを高める。 グループ発表 ○ たいこと」などをみつけていけるように声をかける。 4人グループ×8班 ○ ○ グループで一人ずつ一斉に発 友達の発表をもとに、 「自分にもできそうなこと」 「まねしてみ ◎ 自分の発表に自信を持つことができない児童には、見取り表を 表を始めて、教師の声かけで発 基に声かけや発問を行い、児童の思いを引き出し自信をもって発 表を終わる。 表できるようにする。 発表後に、友達の発表を聞い ◎ 持って聞くように声をかける。 て「よかったところ」 「おもしろ いところ」「まねしたいところ」 ○ 友達の発表を聞いて尋ねたいことがある時は、質問をすること で、交流が深まるようにする。 「きいてみたいところ」を交流 し合う。 友達の発表を聞くことが苦手な児童には、側に寄り添い興味を ◇ 自分の取り組みを進んで発表したり、友達の発表を聞いてがん ばりやよさ、尋ねたいことを見つけたりしている。 【関・意・態】 (行動観察、発言) ○ 3 全体で交流する中で、さらに自分 グループ発表をもとに、「もっと○○したい」と考えている児 童を取り上げ、全体で交流する中で、家族の笑顔のためにさらに にできることを考える。 自分にできることはないか意欲的に考えることができるように する。 ◇ 友達の発表をもとに、家族が笑顔になるために自分にできるこ とを考えている。 4 自分の考えを発表し、本時の学習 ○ をまとめる。 【思・表】(発言) 自分の考えをみんなの前で発表することにより、さらに 意欲的に活動したいという意識を高める。 7 板書計画 かぞくにこにこ大さくせんパート1 めあて 「かぞくにこにこ大さくせんパート1」について ともだちと はなしあおう。 ともだちのはっぴょうをきいて・・・ よかったな あれ?? ・ わたしも りょうりしたいな どうなってるの?? ・ おふろそうじ おもしろそうだね ・ おもしろいな ○○さん さらあらいがんばってたよ かんそう まねしたいな きいてみたいな ・ おかあさんに ほめられて うれしかったよ ・ みんながんばって おてつだいしたんだね ・ これからも つづけたいな