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シャープ株式会社 様 - 日立ソリューションズ
組み込みデータベース Entier 導入事例 シャープ株式会社 様 カラー電子辞書「Brain(ブレーン)」 Entierの採用で、解説文などからも目的の言葉を探せる「全文検索機能」を実現 2012年9月15日で創業100周年を迎えるシャープ 株式会社様(以下、シャープ)は、2012年1月に発売 したカラー電子辞書「Brain(ブレーン)」の4機種13 モデルに、株式会社日立ソリューションズ(以下、日立 ソリューションズ)の組み込みデータベース「Entier (エンティア)」を採用。 これにより「Brain」は、Entierで「全文検索機能」を 実現し、調べたい言葉が見出し語になくても、説明文 や解説文など全ての本文から抽出できるようになり、 利用者に、より付加価値の高い検索方法を提供する ことが出来ました。 目的の言葉が探しやすい全文検索機能で商品価値を高める 中高生・大学生の学習用途から、一般・ビジネス用途まで、利用者層が多岐にわたる電子辞書市場。 日常的に使うツールであることから、製品開発においては機能面の強化だけでなく、使いやすさも シャープ株式会社 通信システム事業本部 求められます。こうしたニーズに応えるためにシャープは2012年1月、カラー電子辞書「Brain」の パーソナルソリューション事業部 新モデルを発売しました。新モデルはBrainシリーズのフラグシップ機に位置付けられ、 「文字拡大 モバイルソリューション開発部 時の美文字表示」、 「説明文や解説文から検索できる全文検索機能」、 「高性能プロセッサの採用に 部長 藤井 良一 氏 よる処理能力の高速化」の3つを特長としています。 その中でも「全文検索機能」の搭載は、開発現場における長年の課題でした。全文検索機能を使う と、例えば「淀君」について知りたい場合、 「淀君」と入力しただけで「豊臣秀頼」など「淀君」に関連 する人物や、ゆかりの地を見出し語だけでなく、説明文からも検索することができます。また、例えば シャープ株式会社 豊臣秀吉が行った法令を調べたい場合、正しい法令名称が思い出せなくても、 「豊臣秀吉」&「令」 通信システム事業本部 などのように関連するキーワードを入力することで目的の言葉にたどり着くことができます。 パーソナルソリューション事業部 モバイルソリューション開発部 開発部 部長の藤井良一氏は「学生の利用者が増加している近年、電子辞書の価値を決めるのは検 副参事 索のしやすさです。調べたい言葉をすぐに見つけ出し、学習に役立てていただくためには全文検索 足立 知正 氏 機能の搭載が欠かせません。 しかし、自社で開発するとなると、ハードルが高すぎ、なかなか実現ま で至りませんでした。長きにわたって試行錯誤を続ける中で、電子辞書のプラットフォーム刷新を機 に、全文検索機能の搭載を決めました」と開発の背景を語りました。 シャープ株式会社 通信システム事業本部 全文検索画面例 パーソナルソリューション事業部 モバイルソリューション開発部 主事 本多 亮 氏 シャープ株式会社 通信システム事業本部 パーソナルソリューション事業部 モバイルソリューション開発部 主事 藤井 孝文 氏 関連するキーワードを入力 正しい名称が分からない場 合は関連するキーワードを 入力 入力したキーワードをブルー反転で表示。 見出し語だけでなく説明文からも検索し、 目的の言葉を見つけ出す。 実機レベルでの評価検証体制を評価しEntierを採用 全文検索機能の搭載にあたりシャープは複数メーカーの組み込みデータベースの中から、日立ソリューションズのEntierを採用しました。開発全体の マネジメントを担当した足立知正氏はEntier選定の決め手を「実機に近いスペックのデモ機にEntierを搭載し、評価をしていただいたことです」と語 りました。電子辞書の開発では、新機能を搭載するにあたり、メモリ容量やパフォーマンスの状況がつかめない状態ではゴーサインが出しにくい。こ うした不安に対し、PCを使った評価だけではなく、実機に近いスペックのデモ機でリソースの使用量や性能などを確認できたことが採用に至った 大きな理由でした。また、日立ソリューションズではデジタル百科事典「マイペディア」のコンテンツを所有しており、デジタルコンテンツに関する固 有のノウハウを有していることにも期待を寄せたといいます。 全文検索機能実装時の迅速かつ的確な解決方法の提案を評価 シャープでは、2011年前半から開発プロジェクトがスタートしてからも、初めて全文検索機 能を実装することに関して不安がありました。全文検索機能の開発を担当した藤井孝文氏 は「電子辞書に関するノウハウを持つシャープと、全文検索機能のノウハウを持つ日立ソ リューションズがタッグを組み、互いに補完しながら開発を進めました」と振り返ります。ま た、 「例えば、検索で1万件という膨大な量がヒットすると、結果を表示するまでに長い時間 がかかります。こうした場合、利用者にストレスがかかってしまいますが、日立ソリューション ズはそれを緩和する提案をしてくれました。また、コンテンツの管理方法や、表記のゆれ対 応、メモリ容量の試算などに対する要求にも迅速に対応し、的確な解決策の提案をいただく ことができました」と語ってくれました。全文検索機能は、電子辞書の品質に大きく関わるだ けに、事前の評価も欠かせません。そこでシャープは、Windows版EntierのGUI開発支援 Windows版EntierのGUI開発支援ツール (Entier Control Manager) ツール(Entier Control Manager) を活用し、PC上で繰り返し検証を行うことで効率化し ています。藤井孝文氏は「無限の検索パターンが考えられる全文検索において、検索結果 のイメージをPC上で簡単に検証できたことは非常に有効でした」と評価します。 商品開発期間短縮のためスムーズな開発体制に貢献 「Brain」の開発プロジェクト全体の中で、全文検索機能の実装は短期間に終了しました。足立氏は「自社で全文検索機能を開発すると膨大な時間、 労力、コストがかかるところを、Entierを採用することで開発効率を大幅に向上させることができました。全文検索機能の開発に割く工数を少なくで きた分、別の機能開発に社内リソースが投入でき、製品全体のクオリティを高めることにも成功しています」と効果を実感しています。開発リーダー を務めた本多亮氏も「開発プロジェクト後半には、コンテンツデータの更新が頻繁に発生したが、データベース化したことにより、迅速にコンテンツ作 成が実施できました」と評価しました。 「Brainシリーズに全文検索機能を搭載することが、電子辞書全体の製品価値を高めることにつながります。 し かしそのためには限られたリソースにデータベースの機能を適合させる必要があります。機能を拡大していくためには今以上の研究が必要となるで しょう」と本多亮氏は語ってくれました。また、シャープでは現時点で全文検索に対応している辞書コンテンツは、容量の制限から一部コンテンツに限 定していますが、今後は他のコンテンツにも拡大し、より使いやすい電子辞書になるように製品力を高めていく考えです。藤井良一氏は「今後、全文 検索機能を使いやすく改善するとともに、新しい検索方法を利用者に提案していきたい。将来構想として、Entierの持つ多彩な検索機能に期待を寄 せています。日立ソリューションズには、今回得た知見を基に、Entierの新たな活用方法の提案をお願いします」と期待を語っていただきました。 ◆導入企業プロフィール ■名 称 シャープ株式会社 ■所在地 大阪市阿倍野区長池町22番22号 1912(大正元)年9月 ■創 業 ■主な事業内容 ■U R L エレクトロニクス機器 (AV・通信機器、健康・環境機器、情報機器) 電子部品 (液晶、太陽電池、 その他電子デバイス) http://www.sharp.co.jp/ ※「Brain(ブレーン)」はシャープ株式会社の日本国内における登録商標です。 ※Entierは、 (株) 日立製作所の日本における登録商標です。その他本文中の会社名、商品名は、各社の商標、 または登録商標です。 ※本文中および図中では、TM、Rマークは表記しておりません。 ※本文中の製品の仕様は、改良の為、予告なく変更する場合がございます。 ※本製品を輸出される場合には、外国為替及び外国貿易法並びに米国の輸出管理関連法規などの規制をご確認の上、必要な手続きをお取りください。 なお、 ご不明な場合は、弊社担当営業にお問い合わせください。 ※本カタログ中の情報は、 カタログ作成時点のものです。 商品・サービスに関するお問い合わせ・ご相談受付 【電話による受付】 受付時間 10:00∼17:30 月曜日∼金曜日 (祝日、弊社休業日を除く) 【メールによる受付】 [email protected] ※ご相談、 ご依頼いただいた内容は、 回答等のため、 弊社のグループ会社に情報を提供し対応させていただく ことがあります。取り扱いには充分注意し、 お客様の許可なく他の目的に使用することはありません。 本カタログ掲載商品・サービスの詳細情報 http://www.hitachi-solutions.co.jp/entier/ このカタログは資源保護の為、 再生紙を使用しています。 H23S-42-00 2012.03 株式会社 日立ソリューションズ http://www.hitachi-solutions.co.jp/