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無機化学IV(J)
無機化学IV(J) Inorganic Chemistry IV (J) 対象学生 応用化学科 第3学年 開講期間 後期 選択 2単位 区 分 JABEE 担当者 研究室 E-mail 相談時間 講師 有谷 博文 応用化学科 134号室(1号館3階) [email protected] 平日・随時(希望時間に沿えない場合あり) 応用化学科の指定するJABEE科目基準による。 基準1 (d)-(3) 教育目標 2-(b) 概要 無機化学分野の一領域である無機固体結晶に関する「固体化学」について講義する。その基礎となる結晶構造の種類およびそ の表現から、結晶の熱力学的性質、表面物性や欠陥などで現れる様々な物理的・電気的・磁気的機能について概論的に解説す る。これらの見地に立ち、日常でも触れることの多い無機固体材料について、その用途や機能に関する考え方を修得すること を目的とする。 授業方針 固体化学の基礎から応用までを、(1)結晶構造、(2)熱力学、(3)特性・機能性とその発現機構、(4)実際の応用例、の各段階につ いて解説する。本講義では上記概要の通り、定性的な無機固体に関する広いカテゴリを扱う。そのため、それぞれの原理や理 論については概論的に説明するが、そのために必要な解釈や考え方については物理化学的な領域を必要とするため、本講義以 外で学ぶ化学全般の内容についても十分に理解していることが望ましい。 授業スケジュール 第 1講 第 2講 第 3講 第 4講 第 5講 第 6講 第 7講 第 8講 第 9講 第10講 第11講 第12講 第13講 第14講 第15講 無機固体化学の概要とその基礎的事項の確認 結晶構造1(結晶構造とその表記) 結晶構造2(金属結晶) 構造の対称性(点群) 演習1 固体熱力学1 固体熱力学2 固体の電気的特性1(誘電体) 固体の電気的特性2(圧電体・焦電体) 固体の磁気的特性 固体の光物性 固体の熱的・力学的性質 演習2 材料への応用1(金属系材料) 材料への応用2(セラミックス材料) 達成度評 価基準 学習・教育目標 ① 固体の結晶構造について分類のうえ化学結合の様式を理解する。 ② 固体の熱的性質について理解する。 ③ 固体の物性・構造とそれによる実在材料の機能について修得する。 ① 固体の結晶構造について分類のうえ化学結合の様式が理解出来ている か。 ② 固体の熱的性質について理解できているか。 ③ 固体の物性・構造を理解した上で、それによる実在材料の機能につい て説明できるか。 関連科目 応用化学科・化学系科目全般(とくに無機化学・物理化学) 受講要件 なし 履修上の 注意 講義内で演習等を頻繁に行う。また、関数電卓を必携のこと。 レポート 必要に応じて課す。 成績評価 方法 成績評価 基準 授業評価 アンケート 教 材 定期試験 3ページ参照。 ※講義全週の出席を前提とし、JABEEの求める教育目標(区分上記)をもとに評価する。 学期末 教科書 「無機化学−その現代的アプローチ−」平尾一之・田中勝久・中平 参考書 「固体化学の基礎と無機材料」足立吟也 その他 メッセージ 必要に応じプリントを配布する。 編著、丸善 敦 著、東京化学同人