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デカルトの手紙、カントの手紙
明星大学 50 周年 特別稀覯書展<第 3 回> デカルトの手紙、カントの手紙 7 月 9 日∼ 7 月 18 日 明星大学図書館 1 階展示スペース *この画像はイメージです。 明星大学50周年 特別稀覯書展<第3回> デカルトの手紙、カントの手紙 自筆書簡から読み取る知の巨人たちの人生と人間味 近世哲学の父 デカルト 自筆書簡と 『方法序説』の初版を展示 展示品より デカルトの署名 図らずも人生のピンチに陥ったデカルト。 そんなときに手を差し伸べてくれた人への手紙。 ルネ・デカルト René Descartes ( 1596-1650 ) フランスのトゥレーヌ州ラ・エー生まれ。少年時代は 人生に役立つと自ら考えた事は何でも貪欲に学んだ。 1616年、大学を卒業すると書物による学問を棄て、 「世 界という大きな書物」に飛び込むことを決意。オランダ やドイツで軍隊生活を送る。恋敵との決闘など武勇伝も 残す。 ドイツ滞在中のある日、炉部屋にこもって思索にふ けり、神秘的な夢体験を得る。 これを神の啓示とうけとめ 諸学問の統一が自分の使命であると考える。1650年、女 王クリスティーナに招かれて訪れたスウェーデンで風邪 を拗らせて客死。 哲学の「コペルニクス的転回」 カント ルネ・デカルト著「方法序説」 近世哲学の祖といわれるデカルトが著した「方 法序説」。 我思う、ゆえに我あり という命題は あまりに有名。 自筆書簡と 〔三批判書〕それぞれの初版を展示 展示品より カントの署名 「超」難しい本の著者として知られるカント。 そんなカントの生活感あふれる手紙。 イマヌエル・カント Immanuel Kant ( 1724-1804 ) 東プロイセンの首都ケーニヒベルク生まれ。青年期 にヒュームとルソーに大きな影響をうけた。1740年ケ ーニヒベルク大学に入学。ニュートンなどの自然学を 研究する。大学を出てからは家庭教師をして生計をた てた。1770年ケーニヒベルク大学の哲学教授に就任。 規則正しい生活で知られ、彼が散歩する姿を見て住人 が時計を合わせたという逸話が残っている。1803年、 好物のチーズを食べすぎて重篤に陥り寝たきりになる。 翌年2月12日、老衰により永眠。最後の言葉は「それで よい」(Es ist gut)。生涯独身。学究一筋に生きた。 イマヌエル・カント著〔三批判書〕 左から 「純粋理性批判」 「実践理性批判」 「判断力 批判」。世界で最も難解な本のひとつ。同時に世 界で最も重要な哲学書のひとつ。 会期: 2013年7月9日 (火)∼7月18日 (金) 場所: 明星大学図書館 1階展示コーナー