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お風呂ができた。入ってみよう。 きもちいい!お母さんも入って! 7月19
7月19日(土)に保育学科主催―子育て支援―「第3回みんな集まれつくしっこ」を開 催いたしました。今日のテーマ「つながる つながる」でした。 保育内容担当の教員が、お話の内容が「つながる」 絵本の『のみのピコ』を読んだ後に、親子で力を合 わせて洗たくばさみを使って「つながる」造形遊び をしました。親子の中に教生先生(保育学生)が入 って、洗たくばさみが「つながる」楽しさを味わい ました。子どもたちが、次々と洗たくばさみをつな いで、「何かに見えてきたぞ。」「お風呂ができた。 入ってみよう。」 「首飾りができた。ファッションシ ョウをしましょう。」などと、つないでいるうち に生まれた形から想像を広げて、遊びが広がって お風呂ができた。入ってみよう。 いきました。中には、洗たくばさみの飾りをつけ、 きもちいい!お母さんも入って! ファッションモデルになって歩く子どもも出て きました。 造形遊び終了後、学科長による「子育て相談」を行いました。日常の子育ての悩みやこれ からの子育ての仕方など保護者からたくさんの質問が出されました。その質問に一つ一つ学 科長が、丁寧に分かり易く答えました。 <「子育て相談」の様子から> 学科長 本学は、子育て支援の一環 として、お子さんと楽しいひ と時を過ごし、母子のきづな を深めてもらうために、この 会をオープンしました。 今日やった洗たくばさみは、 家庭でもできる活動です。私 も幼稚園にいたときに袋の中 に洗たくばさみを入れて園児 に遊ばせていました。洗たく ばさみを扱うと、指先が器用 になります。日本人は指先の器用さが技術の進歩を生んで、世界に高い技術を認 められてきました。また、指先を動かすことは脳を働かせることにつながります ので、子供さんの脳を活性化するうえでも効果的な造形活動だと思います。テレ ビやゲームをして過ごすことが多いお子さんは、お母さんが遊びに関わってあげ 保護者1 学科長 保護者2 学科長 るとよいと思います。幼児には幼児のできるお手伝いもあります。例えば、お洗 濯をした時にお母さんが「ここをとめてちょうだい。 」 「あれを取ってちょうだい。」 「これをたたんでちょうだい。」と頼んでみるとよいと思います。頼んだことが できたときに、お母さんから褒められたり、感謝されたりすると、子供は自分の 存在が認められた喜びを味わうことができます。逆に、子供が家族の中で存在感 を味わえないと、欲求不満になり、チックがでたりイライラしてものにあたった りするようになります。そのような時には、少しでもお母さんが愛情を示すと安 心します。お子さんの不安を取り除くのは、お母さんの関わりが大切です。お母 さんと一緒に洗濯物を干したり、畳んだりしながら、洗たくばさみなどで一緒に 遊ぶと、発想が広がり不安な気持ちが解消されます。 子育てについて悩みなどがありましたら、ご相談ください。 1歳2カ月の子供のことですが、前より食べなくなりました。お医者様に相談 しましたが、「心配しなくてよい。」と言われました。 おやつのやりすぎが原因 になることがよくあります。 大家族の時は、おやつを分 けて子供に与えますが、今 のように子供が少なくなる とおかしの袋ごと子供に与 えることも増えてきます。 子供は、お腹がすくとど んなお菓子でも美味しく 食べます。戦後間もないこ ろ、私の母はお櫃の残った ご飯をかき集めて干して 砂糖を付けて食べさせてくれました。それが、お母さんの味の一つになりまし た。お母さんがつくってくれた食べ物が子供は好きです。食べ物を子供と一緒 につくって食べるともっと食べるのが楽しくなります。年齢にあったお手伝い をしてもらいながら、一緒に食べ物をつくる工夫をするとよいと思います。お 母さんが、あまり神経質にならない方がよいと思います。最近、小児糖尿病が 増えています。お菓子ばかり食べていると、食のバランスが壊れてしまします。 「食は、命なり」と申します。子供が食べたくなるような工夫、食べる時間 帯の工夫をちょっとしてあげるとよいでしょう。家庭で子供と一緒に、パンを 生地からつくって家で焼いて、自分で作ったパンを食べるなどの工夫をすると よいと思います。 男の子2人兄弟です。二人で初めは、楽しそうにじゃれているのですが、次第 に感情的になって喧嘩になってしまします。どうすればよいのでしょうか? 「お兄ちゃんだから、我慢しなさい。 」と言っているようなことはないでしょ うか?それは、言ってはいけません。 私は母から「自分がされて嫌なことは、人にしない。」と教えてもらいました。 例えば、子供がおもらしをした時。叱ってはいけません。これを叱ると欲求不 満になります。おもらしをした子供に「気持ちよかった?」と聞いてみてくださ い。大抵「気持ち悪い。」と言います。そこで「この次、どうしたらいいと思う?」 と尋ねてみてください。子供が自分で考えて、答えを出させることが大切です。 問題を自分で解決する環境づくりをすることです。次のような幼稚園での事例を、 授業の中で学生に話します。ツツジの花が咲くと綺麗だから園児がその蕾を摘ん で持ってくることがあります。先生から「そのツツジの蕾どうしたの?」と聞か れると、5歳児なると「拾ったんよ。」と言います。その時に子供を疑わないで、 「いくつ拾ってきたん?」と聞きます。すると、摘んできたのに嘘をついている 子供は、先生から目をそらします。悪いとわかっているからです。その日は、そ れ以上追及しない方がよいと思います。先生は子供を叱らずに、洗面器に水を入 れて持ってきます。そして、その中にツツジの蕾を入れるのです。大切なのは次 の日です。次の日、洗面器の中の水につけて置いたツツジの蕾がどうなったかを、 子供に見せます。なんとツツジの蕾は一晩で花を咲かせているのです。子供は、 その花の美しさにビックリします。子供がツツジの花の美しさ・生命力などに驚 いているとき、先生は子供の思いをしっかりと受け止めて共感することです。 「受 容」と「共感」です。すると、子供は「先生、花が咲いています。これから、ツ ツジの蕾とらんけ。」言うでしょう。 お母さんたちが、ご家庭で「子 供が自分で考える」環境づくり をする必要があります。そうで ないと「指示待ち人間」になり かねません。自分で考える力を、 幼児期から育てておく必要が あります。兄弟姉妹で考えあっ て「兄弟姉妹のルールづくり」 をさせるのも効果的です。 これからの保育では、「どうす れば、お絵かきをしたくなるの か」 「楽しく歌えるようになるのか」を考えて、 「楽しくお絵かきをしたり、歌を 歌ったりできるような環境」をつくることを行ってください。自分たちで種や球 根を植えさせ、子どもと保護者が一緒になって野菜を育てることが大切です。そ ん後、育った野菜をモデルにして絵を描くと、魂の入った野菜の絵が描けると思 います。野菜の花が、子どもたちに「私を描いて」と言ってくるでしょう。 私はタンポポの花が咲く季節になると学生に「タンポポとお話ししてきてごら ん?」と言います。すると、学生が「何も聞こえん。」と言ってくる学生が多い です。そこで「もう一度、タンポポの花の声を聴きに行ってごらん。」と言いま す。しばらくすると、学生が「先生。タンポポの花の声がよく聞こえました。 」 と嬉しそうに言ってきます。その時、「綺麗」ということを共有することが大切 です。 皆さん、 「子供と一緒に遊ぶ中で、感性を育てる」ことについて、皆で見直し ていきましょう。 そのほかにも聞きたいことがありましたら、個人的でも構いませんからご相談 ください。 ≪参加していただいた保護者も皆さんから次のような感想をいただきました≫ ○ 参加してとてもよかったです。子育ての話が、特によく分かりました。 ○ 洗たくばさみがこんなに楽しいとは知りませんでした。 ○ 洗たくばさみで遊んだのは初めてで、興味を持ちいろんなものをつくる姿が見られたこ とがよかったです。自分も童心に戻り楽 しかったです。 ○ 洗たくばさみで遊んだことは、一緒にで きる遊びのヒントになった。 大きいハート型の遊園地ができ た! 遊園地の周りの壁をつくる から、お母さんも手伝って! ○ 洗たくばさみで色々と遊べることが分 かった。 ○ みんなで本を読んでもらって聞いたり、洗たくばさみで遊んだりと周りをみながら自分 も同じことをすることが楽しかったようです。 ○ 子供の生き生きした顔が見られたので、また企画してください。 ○ 他の子を見ながら、自分が何をしたいかを見付けている様子を見てうれしく思いました。 ○ ○ ○ ○ 集団の中でおもちゃを共有できるようになりました。 家ではできない体験をさせていただいたのが、とてもよかったです。 家では同じような遊びが多いので、集団で同じ目的で遊ぶのは大切だと思う。 いつも2~3人で遊んでいるので集団 洗たくばさみで、大きなリボンができ た!お母さん、きれいでしょ! に 入 るのに時間がかかりましたが、ニコニコ笑顔が出たのでよかったです。 ○ 親子で一緒に遊ぶ大切さを実感しました。 洗たくばさみの首飾りができた! ○ 同じくらいの子供に接することができる みんな見てみて!ファッションシ ので、また参加したいです。 ョーよ! ○ 同じ年頃の子供と遊べるのがよい。 ○ 出来たら土曜日にイベントを多く行っ てほしい。