...

HACCP支援法(食品の製造過程の管理の高度化に関する臨時措置法

by user

on
Category: Documents
12

views

Report

Comments

Transcript

HACCP支援法(食品の製造過程の管理の高度化に関する臨時措置法
HACCP支援法(食品の製造過程の管理の高度化に関する臨時措置法)
改正のポイント
継続的な監視・記録
HACCPシステム
HACCPシステムの導⼊
実施しなければならない事項
・HACCPチームの編成
・危害要因、管理基準等の科学的分析
・重要管理点での継続的な監視・記録 等
中⼩企業には困難
・人材確保が困難
・技術的知識が不足
・コスト転嫁が困難
低温室等の自動温度記録器・警報機
(温度管理等の自動化による確実性向上)
手洗い施設
従業員の衛生管理
(消毒器の使用に連動して作動する自動
殺菌水供給装置
ドア、エアタオル)
(塩素添加による井水等の殺菌)
スパイラル式
野菜洗浄機
(消毒薬を含む水
流により葉物等野
菜を洗浄)
ソックダクト
食品製造設備の保守管理
﹁⾼度化基盤整備計画﹂
施設・設備の整備
この部分のみの計画でも融資対象
︵新たな⽀援対象︶
⾼度化基盤整備
従業員教育、
コンプライアンスの徹底等
(空調機から排出された空気を清浄化)
「
製造過程の管理の高度化」
ハサップ導入までを定めた計画(
高度化計画)
に基づき融資対象
危害要因分析
空調機、冷蔵庫の導入(製造環境の低温管理)
国が定める基本方針は、HACCP義務付け等の国際的動
向を踏まえ、HACCP導入が輸出促進に資することとなる
よう配慮して定める旨を法律上明記
39
40
○食品中の放射性物質対策
食品中の放射性物質の基準値
より一層、食品の安全と安心を確保する観点から、暫定規制値で許容
していた年間線量5ミリシーベルトから年間1ミリシーベルトに基づく基
準値に引き下げ。
平成23年3月17日~平成24年3月31日
放射性セシウムの暫定規制
値 (Bq/kg) ※1
平成24年4月1日~
放射性セシウムの基準値
(Bq/kg) ※2
飲料水
200
飲料水
10
牛乳・乳製品
200
牛乳
50
一般食品
100
乳児用食品
50
野菜類
穀類
500
肉・卵・魚・その他
※1 放射性ストロンチウムを含めて規制値を設定
※2 放射性ストロンチウム、プルトニウム等を含
めて基準値を設定
41
飼料・肥料等の放射性セシウムの暫定許容値
農作物や畜産物が基準値を超える放射性セシウムを
含まないよう、 肥料・飼料の暫定許容値を設定
平成23年8月1日~平成24年3月31日
暫定許容値 (Bq/kg)
肥料・土壌改良材・培土
新暫定許容値 (Bq/kg)
400
飼料(牛・馬・豚・家きん用) 300
飼料(養殖魚用)
平成24年4月1日~
100
肥料・土壌改良材・培土
家きん用
飼 牛・馬用
料
豚用
※
養魚用
※牛用飼料については、平成24年2月3日から新暫定許容値を適用
400
160
100
80
40
42
食品中の放射性セシウムの検査
• 検査等のガイドラインを踏まえ各都道府県で検査を実施
• 過去の検査結果等を踏まえ、放射性セシウム濃度の検出
レベルの高い品目・地域について重点的に検査
• 検査のガイドライン(検査計画、出荷制限等の品目・区域の設
定・解除の考え方)
– 検査結果や知見の集積を踏まえて、より適確な検査が行われるよう見
直し(平成23年4月4日の制定以来5回見直し)
• 過去の検査結果等を分析し、基準値を超える可能性が考えら
れる品目、地域について、特に綿密な検査を実施
農林水産省は、厚生労働省等の関係省庁と連携して、県の検査計
画の策定や検査に関する科学的助言、検査機器の整備、検査費用
等を支援
農産物の放射性物質対策
作付制限
放射性物質の移行低減対策
要因解析
対策検討
•
•
•
•
吸収抑制対策
果樹・茶等の低減対策
資材・飼料などの管理
農地の除染 など
放射性物質の検査
超過が確認された場合
出荷制限
44
43
25年産米の安全対策
作付制限と収穫後の検査の組合せで安全確保
25年産米については、24年産米の調査結果を基に、
① 帰還困難区域や居住制限区域については作付制限
② 100 Bq/kg超の地域・25年産から作付を再開する地域につ
いては、 吸収抑制対策を行った上で、地域の米の全量を管
理・検査することを条件に作付け

それ以外の地域については、抽出検査により安全を確認
することとし、24年産の調査結果等を基に検査方法を設定
→ 特に100 Bq/kg を超える米が検出される可能性のある地域
では濃密に検査(24年産における50 Bq/kg 超過又は23年産における

100 Bq/kg超過のみられた旧市町村では全戸検査)。
45
平成25年産稲の作付制限等の対象区域
(この他、宮城県栗原市(旧沢辺村)が全量生産出荷管理)
作付制限
作付しない。
(可能な範囲で試験栽培や保全管理を行う。)
作付再開準備
作付再開に向けて実証栽培を行う。
(管理計画の下で、全量管理・全袋検査を実施。)
全量生産出荷管理
吸収抑制対策を実施して作付を再開又は継続。
(管理計画の下で、全量管理・全袋検査を実施。)
福島第一原子力発電所
福島県
46
玄米中の放射性セシウム濃度に影響する要因(土壌)
米の放射性Cs濃度(Bq/kg)
• 玄米中の放射性セシウム濃度が高い値がみられた水田では、
土壌中のカリウム濃度が低い傾向が見られた。
• 土壌中のカリウムは、セシウムと化学的に似た性質を有し
ており、作物のセシウム吸収を抑える働きがある。
カリ施肥による稲の吸収抑制対策
1300
1200
1100
1000
900
800
700
600
500
400
300
200
100
0
土壌中のカリ濃度が適正な場合
y = 1673.2e-0.164x
R² = 0.6243
福島市平均
(15.9 mg/100g)
全国平均
(28.5 mg/100g)
カリ施肥
K
K
0.0
5.0
10.0
15.0
20.0
25.0
30.0
35.0
Cs
K
Cs
K
土壌の置換性K2O濃度(mg/100g)
K
K
放射性セ
シウムの
吸収は抑
制される
K
47
K
Cs
25年産米の検査結果(~平成26年1月31日)
• 24年産米の基準値超過はごくわずか。
• 25年産米の検査は8月より始まり、現在1,091万点を検査し
超過はごくわずか。
全袋検査分
(福島県及び宮城県の一部)
抽出検査分
(福島県を除く16都県分)
検査点数
基準値
超過点数
超過
割合(%)
25年産
1,091万
28
0.0003
24年産
1,037万
84
0.0008
25年産
2,700
0
0
24年産
9,213
0
0
平成26年1月31日までに厚生労働省及び自治体が公表したデータに基づき集計。
48
放射性物質の低減対策(果樹・茶)
モモの高圧洗浄作業
・樹体や葉に付着した放射性セシウ
ムを、高圧水による洗浄、樹体表面
の粗皮削り、剪定・整枝により低減
茶の剪定・整枝
ナシの粗皮削り
49
畜産物の放射性物質検査
 放射性物質検査の体制
① 牛肉
7県(岩手、宮城、福島、茨城、栃木、群馬、千葉)では、
3ヵ月に1度、全戸検査を実施
特に、このうち4県(岩手、宮城、福島、栃木)については、
一部の農家について出荷に当たり全頭検査を実施
② 乳の検査頻度
6県(岩手、宮城、福島、茨城、栃木、群馬)では、2週間
に1度検査
50
農産物の検査結果(17都県)(平成25年12月31日現在注1)
品 目
~23年度末 24年度
超過割合注2 超過割合 超過割合
25年度
検査点数
基準値超過
点数
基準値超過品目
上段:25年度、下段カッコ:24年度
麦
4.8 %
0%
0%
豆 類
2.3 %
1.1 %
0.2 %
野 菜 類
3.0 %
0.03 %
0%
16,047
0
果 実 類
7.7 %
0.3 %
0%
3,985
0
茶
8.6 %
1.5 %
0%
427
0
その他地域特産物
3.2 %
0.5 %
0%
1,572
0
大豆
(大豆、小豆)
―
(ホウレンソウ注5、レンコン、クワイ等5品目)
―
(ウメ、ブルーベリー、クリ、ユズ、ミカン)
―
(茶)
―
(そば)
原 乳
肉・卵
0.4 %
0%
0%
1,561
0
―
0 % 150,656
0
―
(牛肉、豚肉、馬肉)
(野生鳥獣肉除く)
1.3 % 0.003 %
591
3,018 注4
0
5 注4
きのこ・山菜類
20 %
9.2 %
2.9 %
6,709
194
水 産 物
17 %
5.6 %
1.6 %
16,058
258
―
野生きのこ、こしあぶら等15品目
(原木しいたけ、たけのこ等 27品目)
カレイ、アイナメ、スズキ、ヤマメ等34品目
(アイナメ、カレイ、ヤマメ等56品目)
注1:厚生労働省及び自治体等が公表したデータに基づき作成。「検査計画、出荷制限等の品目・区域の設定・解除の考え方」(原子力災害対策本部決定)で対象自治体としている17都
県。ただし、水産物については全国を集計。
注2:23年度末までの検査において下の基準値を超過した割合。
基準値(平成24年4月~):100 Bq/kg(茶については浸出液で 10 Bq/kg、原乳については50 Bq/kg。経過措置として、米と牛肉については平成24年9月30日、大豆については平成
24年12月31日まで500 Bq/kg(暫定規制値))。
なお、23年度末までの茶は、荒茶や製茶の状態で500 Bq/kg超のデータを集計(飲用に供する状態での放射性セシウム濃度は荒茶の概ね1/50)。超過が見られた品目・地域につ
いては、出荷制限や自粛などが行われている。
51
注3:23年産米は、福島県で行った緊急調査の点数23,247点を含む。24年産米は、福島県及び宮城県の一部地域で行った全袋検査の点数1,036万点を含む。
注4:25年度に検査された24年産の大豆については、24年度の結果に含めている。
注5:超過は1点のみで、汚染した被覆資材の使用による 交差汚染の可能性。
食品中の放射性物質対策に関する説明会等
関係者に生産現場での取組等について理解を深めていた
だくため、関係省庁と連携して意見交換等を全国で実施
◎ 23年度:7箇所、24年度:27箇所、25年度:7箇所
食品売り場等にポスターを掲示するほか、消費者にリーフ
レットを配布
52
生産現場の取組のはなし
新しい基準値のはなし
放射性物質と健康影響のはなし
「リスク管理」と「危機管理」の違い
リスク管理
危機管理
■可能性に対応する
(将来に備える)
●発生した問題・事故に
対応する
■リスクの低減をはかる
→問題・事故が起きないように
●パニックの発生や問題・
事故の拡大、再発を防ぐ
■どのような問題・事故が
発生する可能性があるか
を知る必要がある
●リスク管理に応用できる
(例:原因究明の結果)
53
[平成26年度予算の概要]
有害化学物質・微生物リスク管理基礎調査事業
【274(277)百万円】
対策のポイント
食品による健康への悪影響を未然に防止し、食品の安全性向上についての
取組を進めるため、有害化学物質・有害微生物の汚染実態調査を行います。
<背景/課題>
・食品の安全性を向上させ、健康への悪影響を未然に防止するためには、生産から消費
にわたって、科学的根拠に基づいた取組を進めることが大切です。
・このため、有害化学物質・有害微生物による食品等の汚染実態を調査し、必要に応じ
て、科学的データに基づいて安全性向上対策を策定・実施します。
政策目標
国産農畜水産物の安全性を向上させるため、特定の有害化学物質・有害微
生物の摂取量が許容範囲を超えないように抑制
<主な内容>
有害化学物質・有害微生物の調査の実施
食品や飼料に存在する化学物質や微生物のうち、想定される健康への悪影響の程
度等から優先的にリスク管理を行うべきもの(化学物質26種類(カドミウム等)、微
生物6種類(ノロウイルス等))について、「サーベイランス・モニタリング計画」
を作成し、安全性向上対策の検討に必要な汚染実態調査を実施します。
委託費、補助率:定額
委託先、事業実施主体:民間団体等
お問い合わせ先:
消費・安全局消費・安全政策課
54
(03-3502-8731)
[平成26年度予算の概要]
食品の安全性向上措置の検証
【消費・安全対策交付金
2,048(2,096)百万円の内数】
対策のポイント
有害化学物質及び有害微生物のリスク管理措置を策定するにあたり、地域
の実態に即した実行可能性・有効性の現場での検証を推進します。
<背景/課題>
・リスク管理措置を的確に立案し、効果的に推進するためには、レギュラトリーサイエ
ンスを推進し、科学的根拠に基づいた取組を一層強化することが不可欠です。
・リスク管理措置は、複数の手法から 都道府県等が実行可能性や有効性を検証し、地域
の実態に即したものを実施 することが必要です。
(レギュラトリーサイエンスとは)
科学的知見と規制措置との間の橋渡しに使われる科学や研究のことです。
政策目標
国産農畜水産物・食品の安全性向上のための産地における有害
化学物質及び有害微生物低減への取組の拡大
<内容>
(1)土壌有害化学物質(カドミウム、ヒ素、鉛等)のリスク管理措置の検証
土壌有害化学物質による農作物の汚染低減のため、要対策地域の絞り込みや、
汚染リスク推定技術、植物・薬剤等を用いた土壌浄化技術、栽培管理による有害
物質吸収抑制技術等の実行可能性・有効性を検証する取組を支援します。
農用地土壌汚染防止法に基づく対策計画策定に当たって、必要な調査等の実施
に対して支援します。
(2)有害化学物質(かび毒、アクリルアミド等)のリスク管理措置の検証
土壌以外に由来する有害化学物質の汚染低減のため、栽培管理における農作物
の汚染リスク推定技術や防御技術の実行可能性・有効性を検証する取組を支援し
ます。
貯蔵及び製造過程における有害化学物質の発生を抑制するため、貯蔵管理及び
製造技術の実行可能性・有効性を検証する取組を支援します。
(3)有害微生物(カンピロバクター、O157等)のリスク管理措置の検証
有害微生物の汚染低減のため、農産物における肥培管理技術、家畜における飼
養衛生管理技術や微生物排泄抑制技術の実行可能性・有効性を検証する取組を支
援します。
2.事業実施主体
都道府県、市町村、農業者団体等
3.交付率
定額(1/2以内)
4.事業実施期間
平成22年度~26年度
お問い合わせ先:
消費・安全局消費・安全政策課
55
(03-3502-5722)
[平 成26年度 予算の概 要]
食の生産資材安全確保総合対策事業
【674(700)百万円】
対策のポイント
国産農畜水産物の安全を確保し、ヒトへの健康被害を未然に防止するため、
飼料や動物用医薬品、農薬、肥料の調査・試験を実施します。
<背景/課題>
・飼料や動物用医薬品、農薬、肥料は、適切に使用しなければ、家畜・ヒト等の健康や
農産物の生育に悪影響を及ぼすおそれがあります。
・生産資材の使用基準や残留基準値等の設定・見直し等を行うために、その基礎となる
科学データの収集や分析法等を開発する必要があります。
・輸出用農産物の生産のためには、輸出先国で残留基準値が設定され我が国でも使用で
きる農薬を確保する必要があります。
政策目標
国産農畜水産物の安全性を向上させるため、生産資材の使用基準や残留基
準値等の設定・見直し等を実施
<主な内容>
1.飼料・動物用医薬品に関する調査・試験の実施
(1)飼料・動物用医薬品の基準・規格の設定・見直し等に必要な調査・試験
(2)動物用医薬品等に起因する薬剤耐性菌のモニタリングの強化のための調査・試験
(3)飼料中の有害物質等の分析・試験方法の開発のための調査・試験
(4)遺伝子組換え等の新技術を応用したワクチンの実用化に必要な安全性、有効性に
係る試験等
2.農薬・肥料に関する調査・試験の実施
(1)より安全な農薬の登録を進めるための試験項目の追加や農薬の残留濃度の推定方
法の開発、作物グループごとの農薬登録に向けた調査・試験
(2)農薬の曝露状況に合わせた使用者の防護装備の見直し等、生産資材の安全を確保
するための調査・試験
(3)我が国と輸出先国での新たな農薬の同時期の登録・残留基準値の設定を促進する
ための諸外国との農薬の共同評価の実施に向けた調査・セミナー等の開催
委託費、補助率:定額
委託先、事業実施主体:民間団体等
お問い合わせ先:
1の事業 消費・安全局畜水産安全管理課(03-6744-2103)
2の事業 消費・安全局農産安全管理課 (03-3591-6585)
56
[平 成26年度 予算の概 要]
動物用医薬品安全等対策事業(拡充)
【21(24)百万円】
対策のポイント
動物用医薬品の有効性や安全を確保するため、①承認申請資料の国際的調
和、②承認申請資料の作成に必要な試験方法のガイドラインの作成、③再生
医療製品の特性を踏まえた試験方法の開発を推進します。
<背景/課題>
・ 国産畜産物の国際競争力を強化するためには、効果が高く、より安全な動物用医薬品
を生産現場へ迅速に供給する必要があります。
・そのためには、安全性等の審査資料の国際的調和や試験方法のガイドラインの作成に
よる審査の迅速化・合理化が喫緊の課題となっています。
・また、今後改正される予定の薬事法により導入される再生医療製品について、その特
性を踏まえた安全性や品質等を確保するための基準の作成が求められています。
政策目標
動物用医薬品の試験方法のガイドラインの作成、再生医療製品
に関する試験方法の開発により、動物用医薬品の安全性、有効性
等を確保しつつ、国際的に調和された迅速な承認審査の推進
<内容>
1.事業内容
(1)動物用医薬品の承認申請資料に関する国際基準作成の推進
動物用医薬品の承認申請資料に関する日、米、欧の3極による国際基準作成の
ための情報収集・分析、調査・試験の実施と国際会議の開催を行い、 適正な承認
申請資料の作成及び迅速な承認審査を促進します
(2)動物用医薬品の承認申請資料作成のためのガイドライン作成の推進
動物用医薬品の承認申請資料作成に関するガイドライン作成委員会を設置し、
試験方法の設定に必要な調査・試験の結果に基づきガイドラインを作成すること
により、適正な審査資料の作成及び迅速な承認審査を促進します。
(3)再生医療製品に関する基準作成のための試験方法の開発(新規)
今後改正される予定の薬事法により新たに導入される再生医療製品について、
その特性を踏まえた品質、安全性等の 基準を作成するため、情報収集・試験方法
の開発を推進します。
2.事業実施主体
民間団体等
3.補助率
定額
4.事業実施期間
平成12年度~30年度
[お問い合わせ先:消費・安全局畜水産安全管理課 (03-3502-8097)]
57
[平 成26年度 予算の概 要]
農業生産工程管理(GAP)の普及推進による消費者の信頼確保
【消費・安全対策交付金 2,048(2,096)百万円の内数】
【東日本大震災農業生産対策交付金
【7,487(10,427)百万円の内数】
対策のポイント
食品の安全性等を向上し、需要者や消費者の信頼を確保するため、高度
な取組内容を含むGAPの普及を推進します。
<背景/課題>
・G AP の導入産 地は毎年 着実に増 加して おり、平 成24年3月 末現在、 2,462産地
がGAPを導入 しています。
・食品の安全性等を向上し、消費者の信頼を確保するためには、 高度な取組内容を
含む「農業生産工程管理(GAP)の共通基盤に関するガイドライン(以下、ガ
イドライン )」に則した取組を行うことが必要 です。
・さらに、 被災により生産を休止したり風評被害を受けた産地においては、需要者
や消費者の信頼の回復を目指したGAPの実践が期待されます 。
政策目標
○GAP導入産地 3,000産地(27年度)
○ガイドラインに則したGAP導入産地 1,600産地(27年度)
<主な内容>
1.食品の安全性等を向上し、消費者の信頼を確保するGAPの導入支援
ガイドラインに則したGAPの導入を進めるため、 普及組織を対象とした指導
者の育成、普及組織による産地への指導 、 産地での研修会の開催や取組に必要な
分析、実証等を支援 します。
消費・安全対策交付金
2,048(2,096)百万円の内数)
補助率:定額(10/10、1/2以内)
事業実施主体:地方公共団体、農業者団体
2. 被災地における産地ブランドを再興するGAPの導入支援
津波や放射性物質の影響により生産や販売が低下した地域において、 震災被害
(塩害、放射性物質等)に対応した高度なGAPの導入を支援 します。
東日本大震災農業生産対策交付金
7,487(10,427)百万円の内数)
補助率:定額(10/10)
事業実施主体:地方公共団体、農業者団体等
[お問い合わせ先:生産局技術普及課
58
(03-3593-6497 )]
農業生産工程管理(GAP)に取り組む産地の皆さんへ
<26年度予算における取組の概要>
【消費・安全対策交付金、交付率:定額(1/2、10/10)】
「農業生産工程管理(GAP)の共通基盤に関するガイドライン(以下、ガイドライン)」に
則したGAPの普及推進の取組を支援します。
事業対象:都道府県、農業協同組合中央会、農業協同組合連合会等
都
道
府
県
都道府県における
推進方針の検討
GAPの普及
産地への指導
普及指導員の養成
17都県(※)向け
・検討会等の開催
・調査、実証
・普及マニュアルの策定
・産地のリーダー等を対象とした研修の実施
・産地への指導、助言
・新たな専門知識、技術習得のための研修
【東日本大震災農業生産対策交付金、交付率:定額】
津波や放射性物質の影響により生産や販売が低下した地域において、震災被害(塩害、
放射性物質等)に対応した高度なGAPの導入(放射性物質に関する対策技術研修を含
む)を支援します。
事業対象:都県、農業協同組合中央会、農業協同組合連合会等
産地の取組を支援
【消費・安全対策交付金、交付率:定額(1/2、10/10)】
ガイドラインに則したGAPの導入を支援します。
事業対象:市町村、農業協同組合、営農集団等
産
生産者の理解促進
地
産地での導入
17都県(※)向け
・研修会の開催
・推進会議の開催
・GAPの策定、GAP策定に必要な普及啓発資料
の作成
・危害要因の分析、実証 等
【東日本大震災農業生産対策交付金、交付率:定額】
津波や放射性物質の影響により生産や販売が低下した地域において、震災被害(塩害、
放射性物質等)に対応した高度なGAPの導入を支援します。
事業対象:市町村、3戸以上の生産者で組織される団体等
(※)青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、
神奈川県、新潟県、山梨県、長野県、静岡県(津波被災県及び原子力災害対策本部が求める検査対象自治体)
59
[平成26年度予 算の概要 ]
ICTを活用したスマート農業導入実証・高度化事業
【新品種・新技術活用型産地育成支援事業
706(-)百万円の内数】
対策のポイント
「強み」のある産地形成に向け、ICTを活用したスマート農業を実証
するとともに、既に農業生産工程管理(GAP)に取り組んでいる産地が
輸出を見据えて取組の高度化を図る上で必要となるICT導入を支援しま
す。
<背景/課題>
・担い手の高齢化による高度な技術の喪失に対応するとともに、高品質なジャパン
ブランドを安定的に生産・輸出までつなげていくためには、 ICTを活用したデ
ータの蓄積・分析を行うシステムを導入し、生産システムの高度化・効率化を図
ることが有効 です。
・既にGAPに取り組んでいる産地のGLOBALG.A.P.の認証取得といった輸出を見据
えて内容の高度化を図る取組を促進するためには、 農業者にとって大きな負担と
なっている各工程ごとの記録の蓄積等の作業をICTの導入により軽減すること
が有効 です。
政策目標
平成32年までに我が国の農林水産物・食品の輸出額を1兆円まで伸長
<主な内容>
1.ICTを活用したスマート農業導入実証
ICTを活用したスマート農業の導入の取組を進めるため 、地域協議会の開催 、
精密農業実施に必要なフィールドサーバー等の導入 、 高度な農業生産工程管理に
必要なIT機器の導入 、 マーケティングに係る取組を一体的に支援 します。
2. 既存GAPの高度化支援
既に各種GAPに取り組む産地について、輸出を見据え取組の高度化を進める
ため、 IT機器を導入 した GLOBALG.A.P.等の高度なGAPの実施に向けた取組を
支援 します。
補助率:定額、1/2以内
事業実施主体:地域協議会等
[お問い合わせ先:生産局技術普及課(03-3593-6497)]
60
新品種・新技術活用型産地育成支援事業のうち
ICTを活用したスマート農業導入実証・高度化事業
環境情報を蓄積・分析するセンサや農作業・経営管理を支援するシステムを導入
し、地域の農産物の高品質化・高付加価値化を図る取組の実証や、既に農業生産工
程管理(GAP)に取り組んでいる産地のうち、将来的に輸出を見据えた産地の取
組の高度化に必要なシステムの導入等の取組を支援します。
ICTを活用したスマート農業導入実証
【事業内容】
ICTを活用したスマート農業の導入の取組
・地域協議会、現地研修会の開催
・精密農業の実践に必要なシステム導入
・圃場・土壌情報管理システム、IT機器(ク
ラウドサービス)利用料
・システム開発・改良・管理に必要なコンサル
タント費
・マーケティング支援 等
【事業実施主体】
地域協議会(複数の生産者又は生産者団体、
研究機関、地方公共団体、流通業者、実需者
(加工業者、医療機関等)等)
【事業実施期間】
平成26年度~平成28年度
(3年間)
【補助率】
定額、1/2以内
既存GAPの高度化支援
既にGAPに取り組んでいる産地
【事業内容】
GAPの高度化に必要なシステム導入の取組
・研修会の開催
・IT機器(クラウドサービス)使用料
・GLOBALG.A.P.の認証取得費
【事業実施主体】
既にGAPに取り組んでいる農業協同組合、
農業生産法人、複数の生産者又は生産者団体等
IT機器の導入によるデー
タ蓄積 (クラウド環境)
【事業実施期間】
平成26年度(1年間)
【補助率】
定額、1/2以内
・クラウドを活用した農業生産工程管理(GAP)の高度化
・輸出を見据えたGLOBALG.A.P.の認証取得
61
食品産業の強化のうち食品の品質管理体制強化対策事業
【236(255)百万円】
対策のポイント
日本産食品の安全と国際的な信頼の向上を図るため、国内の食品製造事業者の
衛生・品質管理体制の強化を図るとともに、HACCP等の国際標準の導入促進に係
る取組を支援します。
<背景/課題>
・ 我が国食品産業の持続的な発展のためには、まず第一に、食品の安全と消費者の信頼
を確保することが不可欠であるため、HACCP等の導入により、食品製造事業者の衛生・品
質管理体制の強化を図っていく必要があります。
・ また、人口の減少等により国内市場が縮小傾向にある中、世界の経済発展を取り込む
べく、輸出促進のための取組を強化していく必要があります。
・ このため、国内の食品製造事業者に対し、HACCP導入に至る前段階の衛生・品質管理の
基盤となる高度化基盤整備の推進とHACCPの導入促進のための人材育成の実施や消費者の
理解促進等により、衛生・品質管理水準の底上げを図るとともに、HACCPの義務付け等の
国際的動向を踏まえたHACCPの導入促進を支援します。
政策目標
中小規模層(年間販売金額1~50億円)の食品製造事業者のHACCP
導入率を平成35年までに50%にする
(27%(平成24年度) → 50%(平成35年度))
<主な内容>
1.衛生・品質管理基礎体力強化支援
食品製造事業者の衛生・品質管理体制を強化するため、高度化基盤整備の推進とHACCP
の導入促進を図るための人材育成に対する支援を行うとともに、高度化基盤整備の普及・
定着に係る取組を支援します。
また、既にHACCPに取り組んでいる事業者に対して、HACCPを適切に維持・運用できて
いるかを確認し、専門家による助言・指導を行う取組を支援します。
2.輸出促進HACCP導入支援
食品の輸出や海外の取引先からの信頼を得るために必要なHACCPの導入を加速度的に進
展させるため、食品の製造現場に専門家を派遣し、製造現場の実態及び海外の取引先等
が求める衛生・品質管理水準に即した助言・指導を行う取組を支援するとともに、輸出促
進に向けた対応の円滑化に関する研修会の開催を支援します。
3.食品製造事業者の食品安全に係る情報発信支援
食品製造事業者の食品安全に関する取組が消費者に理解され、適正な評価を得ること
が、食品製造事業者におけるHACCP等の導入の推進力となります。
このため、食品製造事業者の食品安全に関する取組を、食品の製造現場や小売現場に
おいて、消費者に伝える取組を支援します。
補助率:定額、1/2
事業実施主体:民間団体等
[担当課:食料産業局企画課
62
(03-3591-8654(直))]
食品の品質管理体制強化対策事業<26年度概算決定額:236百万円(255百万円)>
Ⅰ コストへの支援
食品の品質管理体制に係る課題
・法の期限を10年延長
・高度化基盤整備の取組への支援拡大
・輸出促進の位置付けの明確化
● 一般的衛生管理の重要性が認識されて
いない
(食中毒のほとんどは一般的衛生管理へ
の対応が不十分なため発生)
Ⅱ 人材確保・消費者理解への支援 【予算事業】
● HACCPによる衛生・品質管理を求める世
界的潮流があるにもかかわらず、中小事業
者においてHACCPの導入が進まない
1.事業者向け対策(人材確保支援)
① 人材育成支援等
・ 高度化基盤整備の徹底やHACCP導入促進のため
の責任者・指導者養成研修等の開催支援
・ 高度化基盤整備の定着・普及に対する取組の支援
・ 輸出対応に向けた対応を円滑化するための研修会
の開催支援
(輸出先国が求める衛生・品質管理水準に
未対応)
中小事業者へのHACCP
導入が伸び悩み
② 専門家現地派遣
・ HACCP導入を加速度的に進展させ、輸出の促進を
図るため、製造現場に専門家を派遣し、助言・ 指導
する取組を支援
・ HACCPを適切に維持・運用できているかを確認し、
助言・指導を行う取組を支援
【HACCP導入が進まない要因】
• コストがかかる
• 人材確保が困難(科学的・技術的知識が不足)
(危害要因の科学的分析能力等を有する
責任者、指導者等の確保)
• HACCPが消費者に理解・評価されない
ためインセンティブにならない
【HACCP支援法】
2.消費者向け対策(理解醸成への支援)
① 消費者セミナー等の開催
・ 製造現場での体験を含めた消費者セミナーの開催
を支援
② パンフレットによる普及啓発
・ 小売現場におけるHACCP等の普及の取組を支援
食品の製造過程の管理の高度化に係る施設・設備(イメージ)
継続的な監視・記録
HACCPシステムの導⼊
低温室等の自動温度記録器・警報機
(温度管理等の自動化による確実性向上)
⾼度化基盤整備
施設・設備の整備
従業員の衛生管理
スパイラル式
野菜洗浄機
殺菌水供給装置
(塩素添加による井水等の殺菌)
(消毒薬を含む水
流により葉物等野
菜を洗浄)
ソックダクト
(空調機から排出された空気を清浄化)
食品製造設備の保守管理
空調機、冷蔵庫の導入
63
(製造環境の低温管理)
「高度化基盤整備計画」
手洗い施設
(消毒器の使用に連動して作動する
自動ドア、エアタオル)
この部分のみの計画でも融資対象
(新たな支援対象)
従業員教育、
コンプライアンスの徹底等
中⼩企業には困難
・人材確保が困難
・技術的知識が不足
・コスト転嫁が困難
「製造過程の管理の高度化」
実施しなければならない事項
・HACCPチームの編成
・危害要因、管理基準等の科学的分析
・重要管理点での継続的な監視・記録 等
HACCPシステム
ハサップ導入までを定めた計画(
高度化計画)に基づき融資対象
危害分析
[平 成26年度 予算の概 要]
放射性物質による農畜産物等影響実態調査対策
【東日本大震災復興特別会計(復興庁計上)424(788)百万円】
対策のポイント
国産農林水産物の安全を確保するため、農畜産物等の放射性物質濃度の調査
等を実施するとともに、規制措置の設定・見直しに必要な実態調査を行います。
<背景/課題>
・平成23年3月の東日本大震災による福島第一原子力発電所事故を受け、①農畜産物・特
用林産物・農地土壌等の放射性物質による影響の実態調査、②食品衛生法上の基準値を
超える農林水産物の流通防止のための放射性物質濃度の調査を実施してきたところで
す。
・農林水産物の安全確保・消費者への健康被害の未然防止の観点から、これらについて放
射性物質濃度の調査等を行い、的確な取組を進めていく必要があります。
政策目標
農畜産物・特用林産物・農地土壌等に含まれる放射性物質の濃度
を調査し、農林水産物の安全を確保するための的確な取組を支援
<内容>
1.農畜産物等の放射性物質濃度の調査
378(705)百万円
農畜産物・特用林産物・農地土壌等の放射性物質濃度の調査を実施するとともに、
濃度の低減対策を検証するための調査及びそのために必要な検査機器の整備を支援し
ます。
交付率:定額(1/2以内)等
事業実施主体:国、都道府県、市町村、農業者団体等
2.肥料の放射性物質の実態調査
45(83)百万円
肥料の検査計画立案、検査法開発に必要な科学的データを収集するための試験や実
態調査を実施します。
委託費
委託先:民間団体等
お問い合わせ先:
1の事業
(農畜産物等の調査) 生産局総務課
(03-6744-2625)
(特用林産物等の調査) 林野庁経営課
(03-6744-2289)
(農地土壌等の調査)消費・安全局農産安全管理課(03-3591-6585)
(放射性物質低減対策検証調査等) 消費・安全局消費・安全政策課
(03-6744-2135)
2の事業 消費・安全局農産安全管理課
(03-3591-6585)
64
Fly UP