...

資料2-2 総務省資料(PDF形式:1045KB)

by user

on
Category: Documents
15

views

Report

Comments

Transcript

資料2-2 総務省資料(PDF形式:1045KB)
骨太方針2015を受けた取組方針の実施状況
府省庁名
経済・財政再生計画に挙
げられた事項
総務省 自治財政局財務調査課
関係府省
資料2-2
(総務省)
ストック適正化、維持管理・更新費の増加の抑制に向けた、地方公共団体による「公共施設等総合管理計画」の策定促進と、ストック
適正化に向けた国の積極的な役割
経済・財政再生計画にあげられた事項を実現するために必要となる施策を(新規、継続別)に記載ください。
■施策-1(継続)
各地方公共団体が、公共施設等の全体を把握し、長期的視点に立って公共施設等の総合的かつ計画的な管理を行うために必要と
なる「公共施設等総合管理計画」について、特別交付税措置等によりその策定を促進する。
工程表に盛り込むべき施
策の方向性等
■施策-2(継続)
更新等経費の推計を公共施設等総合管理計画に反映をさせるといった計画の充実・精緻化を図るとともに、セグメント分析等による
施設の集約化・複合化等を促進するため、固定資産台帳を含む統一的な基準による地方公会計の整備を促進する。
■施策-3(新規)
平成27年度に創設した公共施設の集約化・複合化事業に係る公共施設最適化事業債や公共施設等の転用事業に係る地域活性化
事業債等を活用した公共施設の集約化・複合化等を、公共施設最適化事業債等の活用事例の横展開等により促進する。
施策をモニターするKPIの
考え方
施策-1 公共施設等総合管理計画を策定した地方自治体数
施策-2 固定資産台帳を含む統一的な基準による地方公会計を整備した地方自治体数
施策-3 施設の集約化・複合化等を実施(公共施設最適化事業債等を活用)した地方自治体数
経済・財政一体改革委員会
第3回非社会保障WG
(公共施設等総合管理計画)
説明資料
平成27年10月2日
総務省
公共施設等総合管理計画の策定・実施に向けた支援等の取組
○経済財政運営と改革の基本方針2015(抄)
第3章
「経済・財政一体改革」の取組-「経済・財政再生計画」
(時間軸)
地方公共団体の公共施設等については、固定資産台帳の整備、地方公会計の導入を進め、平成28年度末までの公
共施設等総合管理計画の策定に向けた取組を加速する。
(賢く使う観点からの取組)
・・・公共施設等総合管理計画の策定に当たっては、コストの公開、住民の意向把握、利用者負担の検討等を行う。あ
わせて、関係府省庁・地方公共団体が適切な連携を図り、施設の集約・縮減にまで踏み込んだ同計画の策定や、国公
有財産の最適利用を加速するとともに、・・・また、公共施設等総合管理計画の実施については、財政支援における同
計画策定の要件化、地方財政措置の改善等を通じ、ストック適正化に向けて国が積極的な役割を果たす。
策定・実施に向けた支援等の取組
・ 公共施設等総合管理計画の策定を特別交付税措置等により促進
・ 集約化・複合化等にまで踏み込んだ公共施設等総合管理計画となるよう促す
・ 固定資産台帳を含む統一的な基準による地方公会計の整備を特別交付税措置等により促進
⇒公会計によって施設毎のコスト等を「見える化」することで、公共施設の統廃合等の検討を促進
・ 公共施設の集約化・複合化事業や転用事業、除却事業を地方債の特例措置により促進
・ 公共施設最適化事業債(施設の集約化・複合化)等の活用事例や先進団体の取組・ノウハウを横展開
1
公共施設等総合管理計画に係る今後の取組とKPIについて
2016年度
2017年度
公共施設等総合管理計画を
2016年度末までに策定
2018年度
2019年度
2020年度
更新・統廃合・長寿命化等の取組の進捗を踏まえた継続的な計画の見直し、充実化
支援
特別交付税措置
・更新等経費の推計への反映
固定資産台帳を含む統一的な基準による地方公会計の整備
・セグメント分析等による促進
施設の集約化・複合化等の実施
支援
支援
公共施設最適化事業債等
・2015年度から2017年度までの3年間の
活用状況を見て支援策を検討
公共施設最適化事業債等の活用事例や先進団体の取組・ノウハウを横展開
※ 公共施設等総合管理計画に基づいた個別施設計画は2020年頃までに策定
【想定されるKPI】
○ 公共施設等総合管理計画を策定した地方自治体数
○ 固定資産台帳を含む統一的な基準による地方公会計を整備した地方自治体数
○ 施設の集約化・複合化等を実施(公共施設最適化事業債等を活用)した地方自治体数
2
公共施設等総合管理計画の策定促進
○ 「公共施設等総合管理計画」とは、各地方公共団体が、公共施設等の全体を把握し、長期的視点に立って公共施設等の総合
的かつ計画的な管理を行うための計画。
○ 同計画は、当該団体の将来の人口や財政の見通し等をもとに長期的な視点に基づき検討するものであり、個別施設毎の長寿
命化計画に係る基本的な方針に関するもの。
※ 地方公共団体に平成28年度までに策定するよう要請。なお、各団体が策定した計画は総務省ホームページにおいても
公表する予定。
公共施設等総合管理計画策定に当たっての指針の内容(平成26年4月22日発出)
1 所有施設等の現状
全ての公共施設等を対象に、以下の項目などについて、現状や課題を客観的に把握・分析。
 老朽化の状況や利用状況をはじめとした公共施設等の状況
 総人口や年代別人口についての今後の見通し(30年程度が望ましい)
 公共施設等全体の維持管理・更新等に係る中長期的な経費やこれらの経費に充当可能な財源の見込み
2 公共施設等の総合的かつ計画的な管理に関する基本的な方針
 計画期間
少なくとも10年以上
 全庁的な取組体制の構築及び情報管理・共有方策
 現状や課題に関する基本認識
充当可能な財源の見込等を踏まえ、公共施設等の維持管理・更新等がどの程度可能な状況にあるか、総人口等の今後の見通しを踏まえた利用
状況を考えた場合、公共施設等の数量等が適正規模にあるか等の基本認識を記載。
 公共施設等の管理に関する基本的な考え方
公共施設等の数や延床面積等の公共施設等の数量に関する目標や統合や廃止の推進方針等について、上記認識を踏まえた基本的な考え方
を記載。その際には、将来的なまちづくりの視点から検討を行うことや、PPP/PFIの活用などの考え方について記載すること、他目的の公共施設
等や民間施設の利用・合築等についても検討することが望ましい。(国公有財産の最適利用については、平成26年8月に別途通知済み)
※ 総合管理計画の策定後も当該計画及び個別施設計画に基づく点検・診断等の実施を通じて不断の見直しを実施し順次充実させていくことが適当。
地方行政サービス改革の推進に関する留意事項について(平成27年8月28日発出)

平成28年度までに、長期的視点に立って公共施設等の総合的かつ計画的な管理を行うための計画を策定するとともに、公共施設等の集
約化・複合化等に踏み込んだ計画となるよう努めること。
3
インフラ長寿命化計画の体系
「インフラ老朽化対策
の推進に関する関係
省庁連絡会議」決定
基本計画に基づき、
インフラの維持管理・
更新等を着実に推進
するための中期的な
取組の方向性を明ら
かにする計画
※「基本計画」より抜粋
行動計画に基づき、
個別施設毎の具体
の対応方針を定める
計画
※平成32年度頃までの策定
を目標
インフラ長寿命化基本計画
(基本計画)【国】
(平成25年11月策定済)
(行動計画)
(行動計画)
【国】
公共施設等
総合管理計画
各省庁が策定
(平成28年度までに策定)
(個別施設計画)
道路
河川
【地方】
(平成26年4月に、平成28年度
までに策定するよう要請)
(個別施設計画)
学校
道路
河川
学校
※ 各府省庁は、地方公共団体等に対し、行動計画及びこれに基づく個別施設計画の速やかな策定及び公表並び
にこれらの計画に基づく取組の推進を要請する。その際、行動計画や個別施設計画の策定・推進上の留意点、
活用可能な支援策等についても通知し、地方公共団体等への支援に努める。
(インフラ老朽化対策の推進に関する関係省庁連絡会議申し合わせ(平成25年11月29日)の内容を要約)
4
公共施設等総合管理計画の策定事例①(さいたま市)
○公共施設の建築年別の延床面積の
状況
140,000
総人口
30年
㎡
旧耐震基準(昭和56年以前) 1,265,334㎡ (48.8%)
○公共施設の更新・改修に
係るコストの将来推計
○将来人口の推計
H22 122万人
新耐震基準(昭和57年以降) 1,325,569㎡ (51.2%)
※
(億円)
400
H32 126万人 103%
120,000
H42 126万人 103%
約2.2倍
H52 122万人 100%
100,000
H62 117万人
80,000
200
96%
※H22を100%とした割合
267
(2.1倍)
-155
-139
-171
H23~62
40年平均
H23~42
20年平均
H43~62
20年平均
128
60,000
高齢化率(65歳以上の比率)
40,000
市民文化・社会教育系施設
学校教育系施設
都市基盤系施設
下水道施設
スポーツ・レクリエーション系施設
保健福祉系施設
市営住宅等
病院施設
産業系施設
行政系施設
上水道施設
その他施設
H24
H22
H20
H18
H16
H12
H14
H8
H10
H6
H4
H2
S63
S59
S61
S57
S55
S53
S51
S49
S47
S45
S41
S43
S39
S37
S35
S33
S31
S29
不明
S5
0
S18
20,000
H22
19.2%
H32
24.8%
H42
27.9%
H52
33.3%
H62
35.3%
299
(2.3倍)
283
(2.2倍)
0
-200
H23予算
一般財源ベースで
年平均155億円の不足
※データ出典:さいたま市総合振興計画次期基本計画
現状認識を踏まえた基本的な方針
○計画期間
平成24~62年度の約40年間
○全体目標
ハコモノ三原則
① 新規整備は原則として行わない
(総量規制の範囲内で行う)
② 施設の更新(建替)は複合施設とする
③ 施設総量(総床面積)を縮減する
(60年間で15%程度の縮減が必要)
○マネジメントの5つの柱
インフラ三原則
① 現状の投資額(一般財源)を
維持する
② ライフサイクルコストを縮減する
③ 効率的に新たなニーズに対応する
① 中長期的な視点からのマネジメント
② 全庁を挙げた問題意識の共有と体制整備
③ 財政と連動した実効性の高いマネジメント
④ 施設の実態を踏まえ、「機能重視型」・「ネット
ワーク型」に転換
⑤ 市民・民間事業者との問題意識の共有・協働
を推進
5
公共施設等総合管理計画の策定事例②(北海道石狩市)
○公共施設の建築年別の延床面積の状況
延床面積(㎡)
30年以上経過(昭和58年以
前)
20000
経過30年未満(昭和59年以
降)
その他
保健・福祉施設
18000
16000
○将来人口の推計
総延床面積 262,602㎡
社会教育系施設
4.39㎡/人
市民文化系施設
14000
子育て支援施設
産業系施設
12000
行政系施設
10000
公営住宅
8000
供給処理施設
学校教育系施設
6000
スポーツ・レクリエーション系施設
4000
0
S37以前
S38
S39
S40
S41
S42
S43
S44
S45
S46
S47
S48
S49
S50
S51
S52
S53
S54
S55
S56
S57
S58
S59
S60
S61
S62
S63
H1
H2
H3
H4
H5
H6
H7
H8
H9
H10
H11
H12
H13
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
2000
築40年以上(~S48)
31,744㎡(12%)
築30年以上(S49~S58)
89,006㎡(34%)
○将来の更新費用の推計
築20年以上(S59~H5)
56,641㎡(22%)
築20年未満(H6~H24)
85,211㎡(32%)
適正管理に関する基本的な考え方
○計画期間
平成26年度から平成45年度までの20年間
○中長期的な視点でのマネジメント
(公共施設部門について抜粋)
・ 保有する公共施設の全体面積を、人口減
少や人口構造の変化を見据え、20%縮減。
・ 新規の施設整備事業については単独施設
の新規整備は行わず、施設の複合化・集約
化、廃止・統廃合を基本とする。
6
地方公会計を活用した公共施設等マネジメント
○ 今後、各地方公共団体が固定資産台帳を含む地方公会計の整備を進めることで、公共施設等
の統廃合や老朽化対策等の具体的な検討が加速化。
活用例(例示)
セグメント分析による統廃合の検討
老朽化対策に係る予算編成への活用
小学校
保育所
施設別行政コスト計算書
施設A
施設B
旧警察署A
施設C
1,860万円 1,220万円 1,910万円
人件費
190万円
120万円
190万円
退職手当引当金
950万円
610万円
790万円
減価償却費
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
利用者1人
当たりコスト
1,660円
1,400円
効率的な施設整備の検討
2,290円
施設別行政コスト計算書を作成することで、
退職手当引当金や減価償却費も含めたトータ
ルコストによりセグメント分析を行い、当該結
果を施設の統廃合や適正配置の議論に活用。
減価償却
累計額
未償却額
減価償却累計額
の割合 40%
減価償却
累計額
未償却額
減価償却累計額
の割合 60%
保育所の方が小学校より減価償却累計額の割合が高く
なっているが、どちらの老朽化対策の優先度が高いか・・・
旧警察署B
統合整備
新警察署C
施設別の行政コスト計算書を用いたコスト比較 (単位:千円)
現状のまま
統合整備案
(旧警察署A・B)
(新警察署C)
減価償却費
0
20,000
維持修繕費
40,000
10,000
合計
40,000
30,000
※新警察署Cは、建設費10億円、耐用年数50年
貸借対照表や固定資産台帳を活用する
ことにより、小学校や保育所といった施設
類型別の老朽化度合を把握可能となり、
老朽化対策の優先度を踏まえたメリハリの
ある予算編成に活用。
予算編成時に、ライフサイクルコストを
比較し、限られた財源を「賢く使う」手法を選
択することで、施設に関する中長期的なコ
ストを縮減し、施設の更新時期の判断材料
とする。
〔固定資産台帳を含む地方公会計の整備促進〕
 固定資産台帳を含む統一的な基準による地方公会計については、原則として平成27年度から平成29年度までの3年間で整
備するよう、全ての地方自治体に対して平成27年1月に総務大臣通知により要請。
 地方公共団体に対し、①マニュアルの公表、②標準的なソフトウェアの開発・提供、③特別交付税措置、④各種研修の実施等
により支援。
7
集約化・複合化等の促進(財政支援措置)
背 景
地方公共団体が、公共施設の老朽化の状況や人口減少・少子高齢化等の現状を踏まえ、公共施設の最適配置
を実現するためには、公共施設の集約化・複合化や転用を進めていくことが重要であり、地方公共団体におけるこ
れらの取組を後押しするため、平成27年度から新たな地方債措置を創設。
事業概要
地方公共団体が、公共施設等総合管理計画に基づき実施される事業であって、既存の公共施設の集約化・複合
化を実施するものに対し、新たな地方債(公共施設最適化事業債)を充当。
また、既存の公共施設等の転用事業について、新たに地域活性化事業債の対象とする。
公共施設最適化事業債(集約化・複合化事業)
【期間】 平成27年度からの3年間
【充当率等】 地方債充当率 : 90% 交付税算入率 : 50%
【平成27年度地方債計画計上額】 410億円
※ 全体として施設の延床面積が減少する事業に限る
※ 広域連携により事業を実施する場合も対象
地域活性化事業債(転用事業)
【期間】 平成27年度からの3年間
【充当率等】 地方債充当率 : 90% 交付税算入率 : 30%
【平成27年度地方債計画計上額】 90億円
※ 広域連携により事業を実施する場合も対象
【参考】 その他の地方財政措置
平成26年度から講じていた計画策定費に係る特別交付税措置及び計画に基づく公共施設等の除却事業に係る
地方債の特例措置について、平成27年度以降も引き続き講じる。
特別交付税措置(計画策定費)
【期間】 平成26年度からの3年間
【措置率】 交付税措置率 : 50%
除却事業に係る地方債(地方財政法を改正し創設)
【期間】 平成26年度以降当分の間
【充当率】 地方債充当率 : 75% (資金手当)
【平成27年度地方債計画計上額】 340億円
8
集約化・複合化等の取組例(予定)
集約化・複合化の取組例(公共施設最適化事業債)
①【集約化事業】
資産の効率利用及び総量縮減の観点から、老朽
化している市民ホールと、施設機能が類似し、近接
して立地している市民ホールを1つに集約化
老人福祉センター
市民ホール
集約化
市民ホール
②【複合化事業】
老人福祉センターに、点在する児童館等やこれま
で借上げていた子育て支援施設を複合化すること
で、維持管理コストを削減するとともに多目的での
利用により世代間交流を促進
市民ホール
集会所
延床面積で約2500㎡縮減
(総延床面積は約2/3に)
児童館
老人福祉センター
複合化
集会所
児童館・子育て支援施設
延床面積で
約400㎡縮減
(総延床面積は約1/3に)
機能移転
子育て支援
センター
(民間建物に入居)
転用の取組例(地域活性化事業債)
廃校となった小学校を、障がい児支援施設と生涯学習施設に転用することで有効活用
廃校となった
小学校
転用
障がい児支援施設
生涯学習施設
※ このような公共施設最適化事業債等の活用事例や先進団体の取組・ノウハウを横展開
9
Fly UP