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平成17年度インターンシップ(PDF:26KB)

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平成17年度インターンシップ(PDF:26KB)
はばたき96
オハイオ州立大学インターンシッププログラムに参加して
国際関係学研究科 修士課程2年 大宅 忍
8月1日から19日までの約三週間、アメリカ
オハイオ州にあるオハイオ州立大学付属英語機関
(ALP、American Language Program)でインターン
シップを体験させていただきました。私が参加し
たプログラムはSLIP(Shizuoka Language-teaching
Internship Program)と呼ばれ、研修の内容は、英語
を第二言語として学習している学生に英語で授業
を行う教育実習です。
SLIPの研修では、最初の二週間は、授業を受け
ている学生の視点に立ってALPの先生たちの授業を
参観しました。最初の数日間にすべてのレベルの
クラスの授業を参観し、その後、担当するクラス
の授業を集中的に参観しました。そして、最後の
週には、実際に授業を行いました。私が担当した
クラスはLevel 2で、人数は6名でした。少人数な
ので、教員が一人一人の生徒に対し、きめ細かな
指導ができる学習環境でした。
ここでALPについて少しお話します。ALPには
Level 2∼Level 4までの3つのクラスがありまし
た。Level 2は中級、Level 3は中級の上、Level 4
は上級レベルです。学生は主にアジアからの学生
が多かったです。日本からの学生も数名いました
が特に韓国からの学生が一番多かったです。授業
は朝8時30分に始まり、午後2時20分に終わ
ります。
SLIPでの三週間の研修は大変充実しており、毎
日が有意義で、貴重な経験に満ち溢れていました。
例えば、日本の学校での日本人の英語の先生によ
る授業は、教育実習や研修会で参観したことがあ
りますが、アメリカの大学付属の教育機関で行わ
れている第二言語として英語を学習する人たちに
対する英語の授業を参観することは初めての経験
でした。異なる習熟度の生徒に対し、どのような
アプローチをALPの先生方がするのかをレベル別に
参観したからこそ、私は個々のレベルに対応した
教授法を全体像として捉えることが出来たと思い
ます。さらに、研修中は、ALPの先生方だけでなく、
ALPの学生たちともいろいろな話ができたことはと
ても良い経験でした。ALPの先生方とは授業のこと
だけでなく、英語を教授することに対する思いや
熱意、時には互いの国の教育システムや文化につ
いて、放課後、授業の休み時間、あるいはランチ
を一緒にとりながらよく話しました。それらの中
には、日本の学校の教育実習や教育現場などでは
学べないことが数多くありました。特に私のアド
バイザー(指導教官)のKathyにはとても感謝して
います。
振りかえると、英語で授業をすることは私にと
っては初めての経験だったので、最初の授業は不
安でした。しかし、周りの先生方の協力やアドバ
イス、サポートのおかげもあり、納得できる授業
ができました。今回のSLIPでの経験から、英語で
英語を教えることに自信を持てたことは、私にと
ってとても大きな進歩です。
今回のインターンシップで得た知識、技術、経
験をどのように日本の学校での英語教授の場で活
かしていくかが今後の課題です。まずは出来るこ
とから始めていこうと考えています。それは、ALP
の先生たちが共通して実施していた3つのこと、
「待つこと」「気楽に質問ができる環境を作ること」
「英単語の語源を教えること(teach roots of the
words)」です。
最後になりましたが、この場をお借りして、こ
のようなすばらしい機会を与えてくださった静岡
県立大学の関係者とオハイオ州立大学の関係者の
皆様にお礼
を申し上げ
たいと思い
ます。本当
にありがと
うございま
した。
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