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平成27年度になりすでに半年が過ぎました。日々子どもたちのために

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平成27年度になりすでに半年が過ぎました。日々子どもたちのために
平成27年度になりすでに半年が過ぎました。日々子どもたちのために奮闘されている先生方とお会いす
る度に、力になりたいと考え、私たち特別支援学校コーディネーターも研鑽を積んでおります。
さて、今回は子どもたちの学びをどう考えていくか、『教育課程の編成』について考えてみました。
<教育課程編成とは>
特別支援学級においての教育課程の編成については、各学級担任に任せられている場合が多いのではない
でしょうか。学校全体で取り組んでいる場合もありますが、教科指導、自立活動の設定の仕方や、知的障害
において設定できる領域・教科を合わせた指導について押さえが曖昧なまま設定されているのではないでし
ょうか。
文部科学省の規定には、
『特別支援学級において特別の教育課程を編成する場合には、学級の実態や児童生
徒の障害の程度等を考慮の上、特別支援学校小学部・中学部指導要領を参考とし、実情にあった教育課程を、
段階を経て検討する』とあります。
段階とは(1)障害による学習上又は生活上の困難の改善・克服を目的とした指導領域である「自立活動」を
取り入れる。(2)各教科の目標・内容を下学年(当該学年より下の学年)の教科の目標・内容に置き換える。(3)
各教科を知的障害である児童生徒に対する教育を行う特別支援学校の各教科や形態に変える。とあります。
特別支援学級の教育課程の特徴として、障害による学習上又は生活上の困難を改善・克服し自立し社会参加
する資質を養うため、
「自立活動」の指導を適切に行うものとするとあります。この場合特設された自立活動
の時間はもちろん、各教科、道徳、外国語活動、総合的な学習の時間及び特別活動における指導を通じて適
切に行わなければならない.つまり自立活動の指導は、設定された時間だけでなく、教育活動全体を通じて行う
ものであることを押さえなければいけません。その子その子に合った学習活動を計画するわけですから、
「何
を学んでもらえばいいのか」を考えるだけでも難しいことだと思います。
<アセスメントの重要性>
教育課程を考える上でポイントになるのが、
「アセスメント」実態把握です。お子さんの実態を適確に捉え
ることにより、現在どのような力があり、将来像を見据えながら、今後どのような力をつけていくのかを見
極めていくことで、学習内容が定まって来るのではないでしょうか。その際に今「できる力」はどのような
ものか、「どんな支援があるとできる」のか、「もう少しでできそうな部分」は何かなど、子ども自身だけで
なく、環境等を含めたICFの視点に立った実態把握をすることが大変重要です。
実態把握において客観的な検査等を含めたものもあると更に良いですが、日々の観察が一番重要になりま
すので、記録化をしながら整理していくことをおすすめします。また、教育課程の編成においてもご質問・ご
相談をお受けしますので、御一報いただければ幸いです。
<ミニ情報>
夏季休業中に帯広市で行われた研修会で、大変興味深いお話を伺うことができました。大阪医科大学LD
センターの奥村智人氏の『見る力を育てるアセスメントと支援』の表題講義の中で、
子どもたちの見る力をどうアセスメントするかで、支援内容が大きく変わることが
理解できました。詳しい内容は講演者に著作権があり記載できませんが、右記の著
書では、見る力について幅広く評価でき、具体的な支援までを支えるパッケージに
なっているそうです。一見の価値があると感じましたので、ご紹介いたします。
◆参考文献「見る力」を育てるビジョンアセスメントWAVES
著者:奥村智人、三浦朋子
監修:竹田契一
(相談支援部:田村純子)
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