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CALS/ECって?
山口県の CALS/ECについて 土木工事に係る電子納品説明会 山口県 2008年9月 土木建築部 技術管理課 1 CALS/ECって? 一言で表現すると・・・ 公共事業のIT化 CALS (Continuous Acquisition and Life−cycle Support :継続的な調達とライフサイクルの支援) ・様々な情報を電子化し、インターネットを使用し、 業務を効率化させること EC (Electronic Commerce:電子商取引) ・公告、入札、発注、決済をインターネットなどの ネットワーク上で行うこと CALS/ECとは公共事業支援統合情報システムの略称で、一人一台のパソ コンがインターネットにつながっている職務環境を前提として、「従来は 紙で交換されていた情報を電子化するとともに、インターネットを活用し て公共事業に関連する多くのデータベースを連携して使える環境を創出す る取り組み」です。 2 公共事業としての必要性 公共事業を 公共事業を 取り巻く状況 取り巻く状況 公共事業の 公共事業の 目指す方向 目指す方向 ・公共事業費の削減 ・公共事業費の削減 ・公共事業に対する批判 ・公共事業に対する批判 ・合意形成(説明責任) ・合意形成(説明責任) ・建設コストの削減 ・建設コストの削減 ・品質の確保 ・品質の確保 ・業務の効率化 ・業務の効率化 (行政コスト削減) (行政コスト削減) ・無駄のない、迅速な対応 ・無駄のない、迅速な対応 ・分かり易い説明 ・分かり易い説明 ICTを活用した仕事の進め方を実現 ICTを活用した仕事の進め方を実現 CALS/ECを導入! CALS/ECを導入! 3 CALS/ECの基本的な考え方 ライフサイクルで活用 設 計 D 測量調査 S 公共事業 公共事業 工 事 C 維持管理 M 4 CALS/ECの三要素 1.情報の電子化 紙の文書・図面・写真 電子化した文書・図面・写真 探すのが 大変! デスクの周り はスッキリ! 印刷費用 紙資源の浪費! 検索が 簡単! 書類山積み! 5 CALS/ECの三要素 2.通信ネットワークの利用 通信ネットワークを 利用しないと・・・ 情報の交換に時間がかかる → 効率が悪い!! 通信ネットワークを 利用すると・・・ いつでもどこでも 情報交換が可能で 瞬時にデータ送受信可能 6 CALS/ECの三要素 3.情報の共有化 データ修正 お願いします OKです 発注者側 サーバに保存 データの一元管理が可能 受注者側 わかりました データ確認 してください 7 CALS/ECの具体的な取組み 入札情報提供サービス 電子入札 電子納品 情報共有 8 ◆入札情報サービス ・発注の見通し、入札公告、入札結果など実施中 ・発注図書の電子閲覧をH20年度から一部開始 (一般競争入札) 今までの入札情報の 入手方法 現地へ赴くと・・・ →時間の浪費 →移動コストの発生 これからの入札情報の 入手方法 インターネット使用 →自社から入手(簡単) →一般の人も閲覧可 9 ◆電子入札 平成17年度から一部運用開始 平成20年度から競争入札全てで運用中 今まで紙で行っていた入札を インターネットとPCを使用して入札すること。 自社にいながら入札が可能。 また、入札結果もインターネットを使用し、 誰もが確認できる。 応札 応札 インターネット 入札 入札 10 ◆電子納品 業務委託:H19から運用開始 工 事:H18から実証実験を実施 H20.10月から工事写真を必須として運用開始 CD-Rなど、決められた 電子媒体に格納する 工事完成図書や報告書 (最終成果) 図面 書類 電子化 写真 ただ、電子化するのではなく ルールに従う 11 ◆情報共有 受発注者間での打合せ簿のやり取りや確認・工程管理 などをインターネット上に構築したサーバで行い、 工事中の情報を共有する。 インターネット 情報共有システム 効率的に業務を遂行することが可能! 登録したデータをそのまま電子納品できれば便利! 12 山口県のCALS/EC 年度 項目 17年 度 工事請負 18年 度 2 億 円 以 上 (スケジュール) 19年 度 6 千 万 以 上 3 千 万 以 上 1 千 万 以 上 30 0万 以 上 20年 度 21年 度 ∼ 全 工 事 対 象 電子入札 業務委託 2 千 万 以 上 実証試験 28件 全 業 務 対 象 実証試験 64件 一般競争入札工事を対象 運用開始 (順次拡大) 工事請負 電子納品 実証試験 19件 実証試験 113件 全業務対象 業務委託 入札情報サー ビス (仕様書等の 電子閲覧) 運用開始 一般競争入札(工事・業務)を対象 工事・業務 電 子 閲 覧 開 始 13 電子納品について 山口県土木建築部の進め方 14 電子納品の効果 ●省スペース・省資源 ・・・・・・保管スペースの削減、紙資源の削減 ●維持管理等への活用 ・・・・・・再利用、データ検索の迅速性 ●業務の効率化 ・・・・・・規格の統一化 ●品質の向上 ・・・・・情報の伝達ミスや転記ミスの低減 電子納品の推進には、スムーズかつ 効率的に進めていく必要がある!! 15 電子納品を進める上での分析と方針 ●工事完成図書における電子化は浸透している (デジカメ、ワープロ、表計算、CAD図 等) ●工事写真は写真管理ソフトで殆どが作成 ⇒電子納品への移行がスムーズ (印刷手間の排除、コスト削減、省スペース) ●電子納品による負担軽減 「施工計画書」「打合せ簿」「施工管理資料」等は紙でのやりとりが 必要であり、再度電子データの提出は2度手間 ●CAD図面の活用の必要性(利便性・将来活用) ●当面は工事写真をメインとする ●CAD図面による発注、協議、受取りを積極的に行う 16 普及課題と対策 (官・民協力) ●積極的にトライしてもらう仕組みが必要 ●受発注者とも、知識とスキルが必要 ●サポート体制が必要 ●経費負担の軽減策が必要 ●電子納品対象工事を幅広にし、実施者には、 成績評定への加点を実施 ●受発注者への講習会等の継続的実施 ●ヘルプディスク等による質問対応や、情報提供 ●電子納品作成のインターネットサービス等の活用 17 今後の移行方針案 土木工事の電子納品 金額区分 H18 3千万円以上 実証試験 (28件) 1∼3千万円 1千万円未満 H19 実証試験 (64件) 一般競争入札 案件を対象 H20 H21 H22 全面運用 (暫定措置あり) H23 H24以降 全 面 運 用 拡大 上記の実施状況をみて判断 写真の外、 他の項目追加を検討 暫定措置:電子納品を実施しないことができる (書面による協議、監督職員の承諾が必要) 18 今年度の電子納品の概要 一般競争入札工事は原則電子納品を実施 工事写真を必須 図面は任意だが、積極的に電子納品を実施 電子納品事前協議書に電子納品項目を記載 電子媒体はCD-R又はDVD-Rを2部提出 成績評定において加点 暫定措置あり 紙と電子の二重納品はしない H20.10.1以降入札公告する工事から適用 19 END 20