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卒業生・修了者の進路の状況

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卒業生・修了者の進路の状況
電気情報物理工学科
Department of Electrical, Information and Physics Engineering
そして社会へ - 様々な分野・業種であなたは必要とされています
電気情報物理工学科では、9割の学生が大学院に進学し、博士前期課程修了後に社会へ羽ばたきます。毎年、就職希望者数の
倍近い求人が寄せられており、電気電子機器製造や電力エネルギー、情報通信、システム開発といった業種はもちろん、自動車、一
般機械、さらには化学や鉄鋼なども含めた幅広い業種で、電気情報物理工学科の卒業生は必要とされています。
平成25年度卒業生・修了者の進路の状況
学部(244 名)
「進路指導委員会」が進路決定まで徹底サポート
(海外からの留学生、社会人学生を除く)
外部進学 3%
研究科
人数
工学研究科
126
情報科学研究科
63
医工学研究科
25
本学科の学生及び本学科から進学した大学院生の進路選択には、応募先の模索から適性の判断、進路の決定まで、本学科の「進路指導
委員会」が徹底的にサポートしています。所属研究室やコース・大学院専攻ごとではなく学科としてトータルに取り扱うことで、幅広い業種
への就職が可能となっています。
内部進学者(214 名) 内訳
その他 2%
就職 7%
電気情報物理工学科における進路決定の流れ
学校推薦制度による企業への推薦枠がたくさん
進路として企業や研究機関への就職を志望する場合、応募企業等によって本学科からの推薦枠がある「学校推薦」と、本学科からの推薦
に拠らない「自由応募」のいずれかの方式で応募することになります。
学校推薦の場合、
例えば平成26年度卒業・修了予定者向けには、
130を超える企業から推薦依頼が来ています
(1社あたりの人数は1名の
場合から、
多い会社では10名以上の場合もあります)
。
例年、
就職を希望する学生の6割以上が、
学校推薦方式を利用しています。
学部
学校推薦方式を利用する場合、進路指導委員会で本人の希望・熱意と適性のマッチングを行い、推薦先企業を決定します。推薦先企業に
(244 名)
は本学科卒業生も多く在籍しているため、採用が決定するまでの多くの場面で卒業生からアドバイスもいただくことができています。
大学院後期課程[博士]
(21 名)
業種
内部進学
88%
人数
官公庁・大学・研究機関等
11
製造業
9
情報サービス、システム開発
1
希望先企業にいる卒業生からも様々なアドバイス
自由応募の場合は学内でのマッチングはなく、それぞれの学生がそれぞれの企業に直接応募することになります。そのような場合でも、
多くの会社には本学科卒業生も多く在籍しているため、学校推薦の場合と同様に採用が決定するまでの多くの場面で卒業生からアドバイ
スもいただくことができています。
最近でも、これまで他大学とのバランスを取るため自由応募方式だった某有力研究所が、本学科の学生を確実に採用したいとの理由から
学校推薦方式に変更した、というケースがありました。本学科学生に対する社会からの期待は、ますます高まっています。
JR 東海、JFE エンジニアリング、
JX 日鉱日石金属 など
大学院前期課程[修士]
(240 名)
宮城県庁、
電力中央研究所
野村総合研究所、ディーエヌエー、
新日鉄住金ソリューションズ、
日本ユニシス、グリー、ニフティ、
ヤフー など
など
官公庁・大学・
研究機関等 4%
情報サービス、
システム開発 15%
その他
7%
大学院
前期課程
[修士]
(240 名)
KDDI、NTT ドコモ、
NTT コミュニケーションズ、
NTT 東日本、テレビ朝日 など
通信、放送 8%
充実した経済的支援制度が博士後期課程への進学を支えます
博士後期課程への進学
11%
製造業
49%
日立製作所、トヨタ自動車、
キヤノン、三菱電機、東芝、
日産自動車、富士通、
本田技研工業 など
一方、博士後期課程への進学を希望する場合、一番の心配は学費及び生活費だと思います。この点については、日本学術振興会特別研究
員など公的な制度に加え、本学科独自の博士後期課程学生支援のための経済的支援制度も運用しており、経済的負担を心配することなく
博士後期課程で学ぶことが可能となっています。
就職活動体験記
人生の大きな岐路である就職。電気情報物理工学科の先輩たちが、どういう思いを持ってど
ういう仕事を希望し、電気情報物理工学科の強みを活かして就職活動を行って、社会に羽ば
たいていったかをご紹介します。
災害に強いインフラを作りたい
▶▶▶電機メーカー(学校推薦)
身体に負担のかからない医療診断機器を作りたい
▶▶▶ 機械メーカー(自由応募)
私は震災時にインフラ(電気、ガス等 )の重要性
大学入学当初より、将来は工学の面から医療に携
わりたいと考えていました。その夢を叶えるため医
工学を専攻し、研究は乳がんの画像検診に用いられ
るマンモグラフィ画像からコンピュータで自動的に
病変を検出するシステムの開発を行いました。就職
活動では、医療機器開発を行っている企業、特に研
究を通して興味の深まった診断機器を扱う企業を受
けました。
近年、多くの企業が新規事業として医療機器事業
に取り組み始めています。その中で私がキヤノンを
選んだ理由のひとつは、やりたいことが実現できる
環境が整っていることでした。説明会や面接の際、
実現したい技術である身体に負担のかからない診断
機器の開発について自論を述べたところ、一切否定
の言葉なく「ぜひ実現させてほしい」と前向きな返答
がもらえたのがキヤノンでした。また、出会う社員
の方がみな活気に溢れ、活き活きとしていることも
魅力でした。
私はこの春からキヤノンで医療機器の研究を行う
ことが決まりました。多くの事業を展開しているキ
ヤノンにおいて医療機器事業に携わることができる
のは、幅広い分野に関わることのできる本学科に所
属し、そこで医工学を学んでいたからだと思います。
今後は、身体に負担のかからない診断機器を目指
して大学で学んだ知識を活かし、研究を行っていき
たいと思っています。
を実感し、災害に強いインフラを作りたいと考え、
日立製作所のインフラシステム社に就職しました。
電力、エネルギー 6%
就職活動を振り返ってみると、本学科で良かった
と思える事が 2 つあります。
東北電力、関西電力
など
平成25年度就職者の主な就職先(業種別)
業種
主な就職先(就職者 3 名以上の企業:カッコ内は修士の就職者数)
電気電子機器製造
日立製作所 (8)、三菱電機 (5)、東芝 (4)、富士通 (4)
その他機械製造
キヤノン ( 修士6+ 博士1)、トヨタ自動車 (7)、デンソー ( 修士2+ 博士2)、
日産自動車 (4)、本田技研工業 (3)、不二越 ( 学部 1+ 修士 2)
電力、エネルギー
東北電力 (7)
通信、放送
KDDI(4)、NTTドコモ(学士 1+ 修士 3)
情報サービス、システム開発
野村総合研究所 (3)、ディーエヌエー (3)
大学・研究機関(ポスドク含む) 東北大学 ( 博士 7)
官公庁
18
宮城県庁 (3)
企業との密接な連携による
キャリア選択の支援体制
企業の協力を得て『東北大学電気・情報系 未来
戦略懇談会』を設置。著名な研究や製品開発を行っ
た研究者・技術者が半年間講義を行う「研究開発実
践論」や企業の研究技術者の話を学生が間近で直接
聞く機会となる「企業フォーラム」
(写真)の開催を
通じて、企業の研究開発や将来戦略について学生
が理解を深めることができるようにしています。
1つ目は、リクルータが非常に熱心であるという
高橋 祥平
ことです。日立の場合、本学科卒業生の若手からベ
さん
大学院工学研究科
電子工学専攻
博士課程(前期)修了
(2014 年)
テランの方々が、面接練習やエントリーシートの添
削等を丁寧に行ってくれます。特に面接練習では、
リクルータが仙台まで来て実際の面接形式で練習
をしてくれたため、本番では余裕をもって臨むこと
株式会社日立製作所
インフラシステム社
電力システム本部
これほど熱心にリクルータの活動をしてくれる大学
北嶺高等学校卒業
や学科は他にありませんでした。
ができました。入社後、同期の人と話をしてみると
2 つ目は、学ぶ環境が整っているということです。
授業で学べる知識の豊富さはもちろんですが、本学
科では世界最先端の研究を行えるので、自分で考
えて新しい物を創る力を磨くことができます。
現在は研修員ですが、大学で学んだ知識や考え
る力をさらに磨いて、将来的に、太陽光発電等の
クリーンエネルギーを各家庭で発電可能にし、災
害時でも安心して電気を使用できるシステムを創
る設計者になれるよう日々取り組んでいきたいと
思います。
小形 奈緒子さん
大学院医工学研究科
医工学専攻
博士課程(前期)修了
(2014 年)
キヤノン株式会社
総合 R&D 本部
作新学院高等学校卒業
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