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第 10 回ヨーロッパ小児耳鼻咽喉科学会(ESPO)スペインに参加して
2010 年 6 月 5 日~8 日、スペインのパンプローナで開かれ
た、第 10 回ヨーロッパ小児耳鼻咽喉科学会に出席してきまし
た。パンプローナはスペインの北でフランスとの国境に近い小さ
な都市ですが、毎年 7 月上旬に開催される「牛追い祭り」の熱
狂ぶりは有名で、死人が出ることもあり、その映像が NHK テレ
ビでも毎年放映されています。
耳鼻咽喉科 安岡 義人
スペインの人たちは陽気で、お祭りとワインが大好きで、学
会も日本の学会では考えられないようなのんびりした学会で
した。昼休みのほか午前と午後にコーヒーブレイク(ワイン付
き)があって皆ワイワイ飲み食いしながら、また発表するといっ
た具合でした。スペインワインは美味しく水代わりに毎日飲ん
【スペイン パンプローナの街並み】
でいました。日本からの参加は群馬から私と群馬大の長井先
生で、総勢 19 名の参加があり、遠い日本からこんなに大勢!
と驚かれました。私が「喉頭気管分離術(気管弁法)」のポスター発表と、長井先生が今、鶴谷病院
に 50 人近く受診している先天性の小耳症の子供たちの「耳介形成と聴力改善の手術」を口演発
表しました。両方とも世界で初めての手術なので、反響も多く、私は「ポスター賞」を受賞することが
できました。
パエリアや地中海のおいしい魚料理も堪能してきましたが、話だけですみません。もちろんガウデ
ィ作のサグラダファミリアやフラメンコも見てきました。バルセロナではスリに注意と念を押されてい
たのですが、地下鉄で同行の先生が被害にあってしまいました。未遂 4 件、財布盗難 1 件で聞きし
に勝るスリ天国です、皆さん注意しましょう。ラテン系の国民性でしょうか、陽気で明るいのは良いの
ですが、学会運営はルーズで、私のポスター賞は 3 カ月も後にやっと届きました。サッカーのワールド
カップ優勝でそれどころではなかったと思います。
鶴谷病院耳鼻咽喉科に就任して 1 年 4 カ月が
過ぎました。外来受診の子供たちもキャラクターグ
ッズと共に次第に増え、母親、父親、祖母、祖父と
受診の輪は広がっています。これからも親子 3 代ま
とめて面倒をみる耳鼻咽喉科としてやっていきま
す。
鶴谷病院は病院建築計画が着々と進んでおり、
3 年後には見違えるような機能的な病院になりよ
り一層地域医療に貢献できるようになります。
【学会開場前にて】
今回、国際学会に行って再認識したことは、日本の小児耳鼻咽喉科のレベルの高さです。同じ 6
月に札幌で日本小児耳鼻咽喉科学会が開催されましたが、スペインの学会より内容は充実してい
ました。日常の診療で少しでも生かして診療していきたいと思っています。
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睡眠時無呼吸症候群
□睡眠時無呼吸症候群とは…??
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS:サス)とは睡眠中に 10 秒以上の呼吸停
止(つまり無呼吸)が 1 時間当たり 5 回以上繰り返される病気と定義されています。主に、いびき
や昼間の眠気、熟睡感がない、起床時の頭痛などの症状があります。また、SAS は生活習慣病と
密接に関係しており、放置すると生命の危険に及ぶこともあります。SAS 特有の眠気は交通事故
を起こす危険もあり、早期に適切な治療をすることが大切です。
□主な症状として…
・いびきをかく
・日中に強い眠気や倦怠感を感じる
・眠りから覚めた時に頭痛がある
・熟睡感がない、不眠、夜間に目が覚める
・性格の変化
以上の症状に該当する場合、睡眠時無呼吸症候群が疑われます。
睡眠時無呼吸症候群は高血圧や心疾患、糖尿病、脳血管障害等の合併症を引き起こす可能
性があります。いびきを指摘されたことのある方や、ご家族で気になる方がいらっしゃる場合は病
院での検査をお勧めします。
十分な睡眠時間をとって身体を休ませている
つもりでも、無呼吸の状態では脳が起きた状態
になってしまうので、質のよい睡眠をとるこ
とができません!!
その結果、起床時に頭痛が生じたり、日中の眠
気や倦怠感が強くなったりします。
いびきは危険信号!!
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□検査について
睡眠時無呼吸症候群の検査はご自宅で出来ます。
~検査の流れ~
外来にて医師より問診・検査案内をします
病院から検査指示書を検査センターへ FAX します
検査センターより、検査機器が自宅に送付されます
自宅で一晩検査器を付けて就寝し、翌日コンビニエンスストア等から検査センターへ返却して
いただきます
検査センターで解析後、結果が病院に報告され、外来受診時、治療が必要か判定されます
治療の必要がある場合は、CPAP 療法などの治療を行います
□CPAP 療法とは?
CPAP(Continuous Positive Airway Pressure:経鼻的持続陽圧呼吸療法)は鼻マスクを介して
圧力を加えた空気を送り込み、気道の閉塞を取り除く治療法です。
CPAP 療法で期待される効果として
・無呼吸、低呼吸、いびきの消失
・睡眠の質の改善
・日中の眠気の消失
・日中の活動性の増加
・夜間尿の減少
・高血圧の改善
・合併症の予防
等が挙げられます。
□診療費用について
自宅配送検査は健康保険 3 割負担で約 2,500 円
CPAP 療法は健康保険 3 割負担で約 4,400 円/月
詳しくはお問い合わせください。
□診療時間・受付方法
まずはお電話にてお問い合わせください。
医療法人 鶴谷会 鶴谷病院 TEL 0270-74-0670
※ご来院の際には保険証をご持参ください。
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【CPAP 治療でマスクから気
道に圧をかけている様子】
さわやか教室のご案内
高齢者地域支援センターでは平成19年度より伊勢崎市から委託を受け、介護予防支援事業
「さわやか教室」を開催しております。地域の方が要介護状態になることを予防すると共に、健康
づくりの推進、自立した生活を継続するための支援を行うことを目的としています。
対象者は、要介護認定を受けていない本市の第1号被保険者で、生活機能の低下があり、医
学的視点からみた介護予防事業が適切とされた方です。(「伊勢崎市すこやか健診」の結果を元
にお誘いのお知らせをしています。)
今年度のさわやか教室は鶴谷病院看護部、リハビリテーション科、歯科、栄養部の協力を得て
開催いたしました。看護部では皮膚・排泄ケア認定看護師による「高齢者のスキンケア」、歯科で
は歯科医師、歯科衛生士による「口腔ケア」、栄養部では管理栄養士による「栄養改善」につい
て、リハビリテーション科では理学療法士による「自宅でも続けられる筋力アップ体操」を行いまし
た。参加者の皆様はメモを取るなど真剣な面持ちで参加され、回を重ねるごとに参加者同士の
会話も増えて、とてもにぎやかなさわやか教室になりました。
境地域は、高齢者に関する活動がとても活発になってきて
います。その中のミニデイサービス事業では、当センターでもい
くつかの地区にお声がけいただき、レクリエーションや鶴谷病院
看護部による講習等を行わせていただいております。地域の皆
様が住み慣れた地域でいつまでも元気で暮らしていけるよう
少しでもお役に立てればと思っております。
来年度の「さわやか教室」はまだ未定ですが、参加希望の方
のご一報をお待ちしています。お気軽にお問い合わせください。
【藤沼看護師からのレクチャー】
お問い合わせ
医療法人鶴谷会 高齢者地域支援センター(鶴谷病院西)0270-74-8039
小此木 亜樹
管 理 栄 養 士 の 紹 介
管理栄養士が働く場所には医療、福祉、保健、教育、研究などいろいろとありますが、どの職場
においても時代と共に業務内容が変化してきています。たとえば病院の管理栄養士の場合、献立
を作り食事を提供しているというイメージがあると思いますがそれだけではありません。入院され
ている患者様には治療の一環として食事の提供を行う以外にも、平成 17 年 10 月より介護報酬
の改定で「栄養ケア・マネジメント」、平成 18 年 4 月より診療報酬の改定で「栄養管理実施加算」
の導入により、患者様一人一人に合った栄養管理を行っています。またチーム医療の一員として、
他の医療スタッフとも連携をとり定期的に栄養状態のチェックを行い、患者様個人の嗜好も伺い
ながら食事内容の検討なども行っています。
入院、外来の栄養指導については、糖尿病、心臓病、脂質異常症などいろいろな疾病を抱える
患者様がこれまでの食生活のどこに問題があったのか再確認し、ご自身のライフスタイルに合っ
た食生活の改善を考え疾病治癒につなげていけるよう努めています。また疾病別に食事量の目
安や食べるタイミング、料理方法について具体的な提案もしています。
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健診センターの管理栄養士は、主に生活習慣病に対する予防ということに重点をおいていま
す。平成 20 年 4 月から特定保健指導が始まり健康診断の結果により、「生活習慣の改善が必
要」とされた方に、アドバイスやサポートを行っています。健康診断に来ていただいたお客様には、
食に対して関心を寄せてもらう事やご自身の生活習慣をふり返る機会を持っていただくために、
情報の提供やアドバイスなども行っています。食事の提供のあるお客様には、料理に使われている
食材の説明や、カロリー調整をするための調理法なども紹介しています。
働く場所によりその業務内容は異なりますが、基本的には健康な体は
食べることによって支えられているということです。食を通して健康の維
持、増進、及び疾病の予防、治療に係わっていくことが管理栄養士の役
割だと思っています。
褥瘡対策委員会 活動報告
近年高齢化が進み、褥瘡の予防や治療を必要とする患者の増加は著しく、従来の経験に基いた
褥瘡ケアが見直されています。従って高齢者を多くかかえる病院として褥瘡の予防、早期治療は不
可欠で、われわれに与えられた重要課題です。これまで、褥瘡対策委員会を設立してから、「褥瘡ゼ
ロ」を目指して委員会活動を積極的に行ってきました。メンバ-は、医師、看護師、薬剤師、栄養士、検
査技師、事務職より構成されています。おかげさまで、年間有病率は、年々右肩下がりに減少してき
ており大きな成果を上げています。
褥瘡の評価は医師を含む委員会メンバ-により院内の全症例の報告を受け、アセスメントを実施、
治療、予防方法のアドバイスを行っています。ラウンド時は難治性褥瘡など特定の症例をラウンドし、
「ラウンドシ-ト」を用いて、病棟へフィ-ドバックし継続的な管理を行なっています。
~活動内容~
1 1 回/月の会議
1)褥瘡回診(Round)
・スライドによるディスカッション
2)事例報告検討
・分析・評価
・感染症の把握・適切な処置のアドバイス
2 体圧分散マットレスの管理
【勉強会の様子】
3 マニュアルに沿った予防管理方法の啓蒙
4 他の委員会との連携
5 褥瘡学会への参加・情報の共有
6 毎年1回の院内報告会
【ラウンドの様子】
~褥瘡学会報告~
・2009年:第6回日本褥瘡学会関東甲信越地方会学術集会へ、症例2例を報告しました。
1例 「Deep Tissus Injury と思われる3例を経験して」
2例 「関節拘縮が原因で発見が遅れた症例
~これからの課題~」
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鶴谷病院オールスターズ 優勝!!
平成22年 11 月21日に行われました第3
6回伊勢崎市民秋季軟式野球大会で、鶴
谷病院野球部(鶴谷病院オールスターズ)
が優勝することが出来ました。
ご報告と、ご声援の御礼を申しあげま
す。
【鶴谷病院 オールスターズの選手たち】
院内活動のご報告
8月
8 月 26 日 情報管理研修会
9月
9 月 2 日 第 2 回伊勢崎病診連携研究会
9 月 30 日~10 月 1 日 伊勢崎商業高等学校インターンシップ
10 月
10 月 7 日 第 2 回接遇研修会
10 月 14 日 鶴谷杯ゲートボール大会
10 月 17 日 組合旅行(東京ディズニーリゾート)
10 月 21 日 感染対策研修会
10 月 27 日~29 日 看護再就業支援講習会
11 月
11 月 8 日~11 日 伊勢崎立第四中学校 体験学習
11 月 12 日 伊勢崎高等学校企業見学
11 月 15 日 メンタルヘルスケア研修会
11 月 26 日 第 3 回接遇研修会
11 月 27 日~28 日 職員旅行(福島・芦ノ牧温泉)
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