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取扱説明書

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取扱説明書
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「 目 次 」
1.ご使用になられる前に
1
2.注意事項
2
2
4
2−1. 安全に関するご注意
2−2. 一般的なご注意
2 -2 -1 . ア ク チ ュ エ ー タ の 設 置 に 関 す る ご 注 意
2 -2 -2 . ア ク チ ュ エ ー タ の 取 付 面 に 関 す る ご 注 意
2 -2 -3 . コ ン ト ロ ー ラ に 関 す る ご 注 意
2 -2 -4 . 配 線 に 関 す る ご 注 意
4
4
5
5
3.製品概要
6
3−1. 形番構成
3 − 2 . ア ク チ ュ エ ー タ ( V L A -S T / C T 形 )
3 -2 -1 .
3 -2 -2 .
3 -2 -3 .
3 -2 -4 .
VLA−ST形
VLA−CT形
VLA−ST形
VLA−CT形
6
8
概要
概要
仕様
仕様
8
8
10
11
3−3. コントローラ(QT形)
12
3 -3 -1 . コ ン ト ロ ー ラ 概 要
3 -3 -2 . コ ン ト ロ ー ラ 仕 様
3 -3 -3 . 保 護 特 性
12
15
16
4.運転準備
17
17
4−1. 設置
4 -1 -1 . ア ク チ ュ エ ー タ の 設 置
4 -1 -2 . ア ク チ ュ エ ー タ の 取 付 面 に 関 す る ご 注 意
4 -1 -3 . コ ン ト ロ ー ラ の 設 置
18
4−2. システムの構成と接続
4 -2 -1 . シ ス テ ム の 構 成
4 -2 -2 . 接 続
18
19
4−3. 各コネクタのピンアサイン
4 -3 -1 .
4 -3 -2 .
4 -3 -3 .
4 -3 -4 .
4 -3 -5 .
CN1
CN2
CN4
TB1
TB2
17
17
18
エンコーダコネクタ
外 部 入 出 力 (I/O)コ ネ ク タ
RS232C コ ネ ク タ
電源供給端子
モータ動力端子
20
20
21
22
23
23
24
4−4. インターフェース
4 -4 -1 . 入 力 部
4 -4 -2 . 出 力 部
24
25
4−5. エンコーダ・モータ動力ケーブルの接続
4 -5 -1 . エ ン コ ー ダ ケ ー ブ ル
4 -5 -2 . モ ー タ 動 力 ケ ー ブ ル
26
26
26
27
4−6. 初期設定にあたって
ii
5.運転方法
5−1.
5−2.
5−3.
5−4.
5−5.
28
29
31
32
32
33
ポイントテーブルの設定
自動運転の手順
HOLD 機 能
ポイントキャンセル
ティーチング機能
5 -5 -1 . デ ジ タ ル オ ペ レ ー タ に よ る テ ィ ー チ ン グ
5 - 5 - 2 . パ ソ コ ン ソ フ ト 「 QT-P C」 に よ る テ ィ ー チ ン グ
33
33
34
5−6. 原点復帰
5 -6 -1 . 原 点 復 帰 パ ラ メ ー タ の 設 定
5 -6 -2 . 制 御 入 力 で 原 点 復 帰 を 行 う 場 合 の 手 順
5 - 6 - 3 . パ ソ コ ン ソ フ ト 「 QT-P C」 で 原 点 復 帰 を 行 う 場 合 の 手 順
34
35
35
35
5 − 7 . JOG 運 転
5 -7 -1 . JOG 運 転 の 設 定
5 -7 -2 . 指 令 方 法
35
36
5−8. タイミングチャート
5−9. 非常停止
37
38
5 -9 -1 . 外 部 入 力 で の 非 常 停 止
5 - 9 - 2 . パ ソ コ ン ソ フ ト 「 QT-P C」 で の 非 常 停 止
6.パラメータの設定
39
39
40
6−1. パラメータ一覧
6−2. パラメータ詳細
7.内蔵デジタルオペレータ
45
45
7−1. 制御入力
7 -1 -1 .
7 -1 -2 .
7 -1 -3 .
7 -1 -4 .
サーボの状態表示
アラーム表示
アラームの解除
非常停止の解除
45
45
45
45
7−2. パラメータモード
7−3. ポイントテーブルモード
7−4. 数値モニタモード
7 -4 -1 .
7 -4 -2 .
7 -4 -3 .
7 -4 -4 .
38
38
各モニタモード
トルクピークのクリア
サ ー ボ ス テ ー タ ス の 表 示 BIT
I/O ス テ ー タ ス の 表 示
46
47
49
49
49
50
50
51
7 − 5 . JOG モ ー ド
7 -5 -1 . JOG 運 転 /テ ィ ー チ ン グ
51
52
7−6. 特殊な表示と設定
7 -6 -1 . デ ー タ の 2 段 表 示
7 -6 -2 . ビ ッ ト デ ー タ (16 進 表 示 )の 設 定
iii
52
53
8.保護機能
54
54
55
55
56
8−1. アラーム内容
8−2.アラーム解除
8−3.アラーム履歴
8−4.トラブルシューティング
9.保守点検
57
10.コントローラ外形図
58
11.保証について
59
59
60
60
60
11−1.保証期間と補償範囲
11−2.保証責務の除外
11−3.お引渡し条件
11−4.本製品の適用について
付録1.コントローラ単体でのJOG動作
61
付録2.パソコンソフト「Q T -P C 」でのJOG動作
67
付録3.外部入出力( I/O) でのJOG動作
73
アラーム番号 一覧表
75
不具合連絡 シート
76
iv
1. ご使用になられる前に
・ V L A -C T / S T 形 用 QT 形 コ ン ト ロ ー ラ は 3 2 ビ ッ ト R I S C 形 C P U を 搭
載した、フルデジタル位置制御サーボコントローラです。
・ 本製品をご使用になられる前に、本取扱説明書をご熟読の上、正しい使用方法を
理解された後に本製品をご使用下さい。
・ 特に安全に関するご注意については、本取扱説明書をよく読まれて内容を正しく
ご理解の上ご使用ください。さらに、どのような場合でも絶対に誤った取扱いを
しないように十分ご注意下さい。最悪の場合、死亡事故等の重大事故発生の恐れ
があります。
・ 本取扱説明書、及びコントローラに添付された資料を読まれた後は、実際にご使
用になられる方が必要なときに、いつでも見ることができる場所に保管して下さ
い。
1
2.注意事項
本コントローラを安全に正しくご利用いただくための注意事項を掲載します。
以下に示す事項は必ずお守り下さい。なお、本製品には出荷前に全数検査を行い正
常動作の確認をしておりますが、初期不良、経年変化その他の原因により本コント
ローラが異常動作を起こす可能性があります。万が一の事故を防止するため、弊社
製品の動作不良等で考えられる連鎖、又は波及の状況を考慮されて、事 故 回 避 の た め
に多重の安全対策を御社のシステム若しくは製品に組み込まれますようお願いします。
2−1. 安全に関するご注意
特に安全に関する注意事項について掲載します。さらにその危険性について、「危
険」と「注意」に区分しています。
取り扱いを誤ると非常に危険です。製品が破損し、死亡事故や重傷を
負うような重大事故につながる恐れがあります。
取り扱いを誤ると危険です。製品が破損し、ケガをする恐れがありま
す。また、
注意 に示した事項でも、状況によっては重大事故に至る
可能性があります。いずれも重要なことですので、必ずお守り下さい。
(配線)
・コ ン ト ロ ー ラ 及 び ア ク チ ュ エ ー タ は 必 ず D 種 接 地 と し て 下 さ い 。
感電、火災の恐れがあります。
(運転)
・運転中は、アクチュエータの可動部には絶対に触らないでください。
ケガをする恐れがあります。
(保守)
・通電状態では、コントローラの内部に絶対に手を入れないで下さい。
感電をする恐れがあります。
・電源を切った後、5分以上はコントローラの内部に絶対に手を入れな
いで下さい。残留電圧により、感電をする恐れがあります。
2
(現品到着時の点検)
・コントローラとアクチュエータのモータはモータ容量・エンコーダの
仕様が合う製品を組合せてご使用下さい。
火災、故障の恐れがあります。
(取り付け場所)
・高温、多湿、水気のかかる場所や、腐食性ガスの雰囲気、引火性ガス
の雰囲気、可燃性のある物のそば、じんあい、鉄粉の多い雰囲気では
絶対に使用しないで下さい。
故障、感電、火災、爆発事故の原因となります。
(配線)
・コントローラ側のモータ動力端子台(TB2)、及びモータ側の動力コ
ネクタ(CNA)に商用電源を供給することは絶対にしないで下さ
い。
故障、火災の恐れがあります。
・すべてのコネクタは正しく配線し、確実に差し込んで下さい。
故障の恐れがあります。
(運転)
・試運転を行うときは予期せぬ事故を避けるため、アクチュエータ単体
で行って下さい。
ケガをする恐れがあります。
・機械に組み込んで運転を始める際は、素早く危険が排除できるよう、
非常停止スイッチを設ける等、いつでも非常停止できる状態で行って
下さい。
ケガをする恐れがあります。
・パラメータの調整過程において、調整不良による異常振動が起こる可
能性があります。危険を避けるために機械ストローク等は十分余裕を
とって下さい。ケガをする恐れがあります。
・通電中はコントローラのヒートシンクや、モータに触れないで下さい。
高温になるためやけどをする恐れがあります。
・アラーム発生時は原因を取り除き、安全を確保した後リセット操作を
行い、再起動して下さい。
ケガをする恐れがあります。
・TB−1への供給電源をオフ後、再投入する場合、チャージランプが
消 灯 す る ま で 時 間 を お い て 下 さ い 。 ア ラ ー ム A 0 2 (P G 異 常 )や 起 動
に遅延を生ずる場合があります。
(保守点検)
・コントローラ、モータは分解及び改造をしないで下さい。
故障の原因となります。
・通電中の配線変更はしないで下さい。
感電、ケガ、故障の恐れがあります。
3
2−2.一般的なご注意
本製品を誤動作無くご利用いただくための一般的な注意事項ですので必ずお守り下
さい。
2- 2- 1.アクチュエータの設置に関するご注意
1)アクチュエータは周囲温度が0∼40℃の範囲外、周囲湿度が90%以上、結
露が生じる、腐食性ガスや可燃性ガスが発生する場所には、設置しないでくだ
さい。
2)アクチュエータは塵埃、鉄粉等の導電性のある粉体、オイルミスト、切削液、
水分、塩分、有機溶剤が多い場所には設置しないでください。
3)アクチュエータは直射日光、輻射熱があたる場所には設置しないでください。
4)アクチュエータは強電界、強磁界の発生する場所、電磁妨害、静電気放電、無
線周波妨害の恐れがある場所には設置しないでください。
5)アクチュエータ本体に振動や衝撃が伝わる場所には、設置しないでください。
2- 2- 2.アクチュエータの取付け面のご注意
1)架台は十分な剛性を有する構造とし、振動の発生を避けて下さい。
2)アクチュエータ取付け面は、機械加工、またはそれに準じた精度をもつ平面と
し 、 そ の 平 面 度 は 0 .1 m m / m 以 内 と し て く だ さ い 。
3 ) V L A−ST形は6本のボルト(モータ側4本、反モータ側2本)でアクチュ
エータを架台にしっかりと固定してご使用ください。
6本以下のボルトでアクチュエータを架台に取り付けることや、片持ちで取り
付けることは避けて下さい。
4)保守作業ができるようなスペースを設けて下さい。
4
2- 2- 3.コントローラに関するご注意
1 ) 制 御 盤 内 部 温 度 が 内 蔵 さ れ る 機 器 に よ る 温 度 上 昇 を 含 め て 規 定 温 度 (0∼ 40℃ )を
超えないように冷却方法、配置、ボックスの大きさ等を工夫して下さい。
2)近くに振動源がある場合はショックアブソーバ等を取り付けることによりコン
ト ロ ー ラ に 伝 わ る 振 動 が 規 定 値 (0.5G)を 超 え な い よ う に し て 下 さ い 。
3 ) コ ン ト ロ ー ラ を 複 数 台 並 べ て 配 置 す る 場 合 に は 、 両 側 に 2 0 mm 以 上 、 上 下 に
5 0 mm 以 上 の 隙 間 を 空 け て 取 り 付 け て 下 さ い 。
2- 2- 4.配線に関するご注意
・適合電線サイズ、種類及び最大配線長は規定値を超えないように配線して下さい。
・ノイズに対する措置として以下のことに注意して下さい。
1)ノイズフィルタをできるだけコントローラの近いところに設置して下さい。
2)リレー、電磁接触器、ソレノイドなどのコイルには必ずサージ吸収回路を
設置して下さい。
3)パワーライン(ACライン、モータライン等)と信号ラインは30cm
以上はなして配線して下さい。同一ダクト内を通すこと、一緒に束線する
ことはしないで下さい。
4)電気溶接機、放電加工機等と同一電源での使用、同一電源でなくても近く
に高周波雑音発生源がある場合には、電源及び入力回路にノイズフィルタ
を設置して下さい。
5)コントローラはスイッチングアンプを使用していますので、信号ラインに
ノイズがのることがあります。
・本コントローラはラジオ障害対策を施していませんので民家の近くやラジオ
障害が問題になる場合は電源ラインにラインフィルタを入れて下さい。
・ 信 号 ラ イ ン に 使 用 す る ケ ー ブ ル は 0.08∼ 0.2mm 2 と 細 い た め 、 電 線 に 曲 げ や
張力がかからないようにして下さい。
5
3.製品概要
3−1.形番構成
VLA- ST形の形番構成
VLA−ST−45−06−0150−D−310−I−U−N
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧ ⑨ ⑩
① 呼び形番
② タイプ:ST形
③ 本体の大きさ区分
45:45mm高
60:60mm高
④ ボールねじリード
06:6mm
12:12mm
⑥種類(組付け方法)
⑧モータエンコーダ仕様
D:モータ直結
I:インクリメンタル
N:モータ無
N:モータ無
S:モータ標準外
S:モータ標準外
⑦モータ容量
⑨モータリード線引出方向
310:30W・ブレーキ無
U:上
510:50W・ブレーキ無
B:下
A 1 0 : 100W ・ ブ レ ー キ 無
R:右(標準)
000:モータ無
L:左
⑤ ストローク
S00:モータ標準外
N:モータ無
例)0150:150mm
S:モータ標準外
0400:400mm
⑩オプション
N:オプション無
VLA- CT形の形番構成
VLA−ST−45−06−0150−D−310−I−U−N
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧ ⑨ ⑩
① 呼び形番
⑥ 種類(組付け方法)
⑧ モータエンコーダ仕様
タイプ:CT形
D:モータ直結
I:インクリメンタル
② 本体の大きさ区分
N:モータ無
N:モータ無
35:35mm幅
S:モータ標準外
S:モータ標準外
45:45mm幅 ⑦ モータ容量
⑨ モータリード線引出方向
55:55mm幅
310:30W・ブレーキ無
U:上
③ ボールねじリード
510:50W・ブレーキ無
B:下
12:12mm
A 1 0 : 100W ・ ブ レ ー キ 無
R:右(標準)
④ ストローク
000:モータ無
L:左
例 ) 0050: 50m m
S00:モータ標準外
N:モータ無
0150: 150m m
S:モータ標準外
⑩ オプション
N:オプション無
6
VLA用コントローラの呼び形番構成
QT−0 P3−TH1
①
② ③
④
① 呼び形番
② エンコーダ仕様
0 : 2000P P R
③ モータW数
0 P 3 : 30W ST45/ CT35 用
0 P 5 : 50W ST60/ CT45 用
0 0 1 : 100W ST60/ CT55 用
④ 入力仕様
ケーブル呼び形番構成
TH−MCB 03
①
②
③
① 呼び形番
③
② 種別
MCB:モータ動力ケーブル
E C B : モータエンコーダケーブル
P W B : アース端 子 付 電 源 供 給 ケーブル
R S C : RS232C ケ ー ブ ル
ケーブル長
0 2 : 2 m ( RSC の み )
03:3m(標準長さ)
05:5m
07:7m
10:10m
付属品・オプション
品
付属品
目
数量
電源供給コネクタ
同上用フェルール
I/O コ ネ ク タ プ ラ グ
同上用カバー
1
3
1
1
7
形
番
231-305/026-000
216-205
10136-3000VE
10336-52F0-008
備
WAGO
WAGO
住友
住友
考
製
製
3M 製
3M 製
3−2.アクチュエータ(VLA形)
3- 2- 1.VLA- ST形概要
外観と各部名称
ACサーボモータ
ステンレスカバー
スライダ
ボールねじ
潤滑装置QZ
ボールリテーナ入りLMガイドSRS形
3- 2- 2.VLA- CT形概要
外観と各部名称
ACサーボモータ
接触スクレーパLaCS
ロッド
潤滑装置QZ
ボールねじ
8
特長
◎
シンプル構造で低価格
VLA−ST形はLMガイドを直接ベースとして使用し部品点数を削減しました
ので、シンプル構造、軽量、コンパクト設計となり、低価格なアクチュエータを
実現しました。
◎ 長期メンテナンスフリー
V L A -S T 形 の 直 動 案 内 部 に ボ ー ル リ テ ー ナ の 採 用 で 、 性 能 を 飛 躍 的 に 向 上 さ
せた軽量コンパクトLMガイドSRS形を採用し、またボールねじに最小最適
な潤滑を可能にした、潤滑装置QZを採用し長期メンテナンスフリーを実現し
ました。
◎
置き換えが容易
VLA−CT形はエアシリンダの置き換えが簡単にできるように設計しています
ので置き換えが容易です。
◎
作業環境の改善
電動シリンダは潤滑オイルミストによる環境汚染や排気音が無く、エネルギー
効率に優れますので、作業環境の改善と省エネルギーに貢献します。
◎
生産性の向上
高性能ACサーボモータの採用で高速、高タクトの動作が可能となり、効率が
大幅に向上し高い生産性を実現できます。
◎
モータ変更可能
サーボモータをお客様の制御仕様に合わせて変更できます。
注)モータの寸法、容量によって取付可能なモータは制限されます。
◎
防塵
V L A -S T 形 は フ ル カ バ ー 構 造 の 採 用 に よ り 防 塵 性 能 を 向 上 さ せ ま し た 。
V L A -C T 形 は ロ ッ ド 先 端 部 に 積 層 形 接 触 ス ク レ ー パ L a C S を 取 付 し ま し
たので、ロッド部の隙間からの異物の侵入を防止できます。
* V L A −CT形はラジアル荷重や回転方向荷重を負荷することが出来ない構造ですの
で、アクチュエータと一緒にLMガイド等を併用されることを推奨いたします。
9
3- 2- 3.VLA- ST形仕様
形番
ST−45
単位
ST−60(50W) ST−60(100W)
高速仕様 中速仕様 高速仕様 中速仕様 高速仕様 中速仕様
定格速度
最高速度
mm
/
s
mm/s
600
300
600
300
600
300
ストローク∼300
1000
500
1000
500
1000
500
ストローク350
1000
500
800
400
800
400
ストローク400
1000
500
800
400
800
400
ストローク450
840
420
800
400
800
400
ストローク500
680
340
800
400
800
400
ストローク550
800
400
800
400
ストローク600
680
340
680
340
定格推力
N
40
80
67
133
134
267
最大推力
N
117
235
201
402
398
796
最大加速度
G
水平可搬質量
kg
5
10
8
16
16
30
垂直可搬質量
kg
1.5
3
2.5
5
5
10
ボールねじ軸径
mm
ボールねじリード
mm
12
6
モータW数
0.3
8
12
12
6
12
6
W
30
50
100
モータ定格トルク
N・m
0.095
0.159
0.319
エンコーダ
ppr
2000
繰返し位置決め精度
mm
±0.020
バックラッシ
mm
0.1
許容モーメント
N-m
走行寿命(
注1)
Ma=Mb=12 Mc=31
Ma=Mb=25.7 Mc=58
km
5000
(注1)可搬質量を負荷して、定格速度、加減速度0.3Gの場合
Mb
Mc
Ma
モーメント方向
10
3- 2- 4.VLA- CT形仕様
項目
単位
CT-35
CT-45
CT-55
mm/s
600
600
600(300ストロークのみ470)
定格推力
N
40
67
134
最大推力
N
120
201
402
水平可搬質量(注3、4)
kg
4
7
25
垂直可搬質量(注4)
kg
1.9
3.1
6.5
ボールねじリード
mm
12
繰返し位置決め精度
mm
±0.020
ボールねじ軸径
mm
モータW数
W
30
50
100
モータ定格トルク
N・m
0.095
0.158
0.319
エンコーダ
ppr
ロッド径
mm
φ16
ストローク
mm
50/100/150
走行寿命(注5)
km
定格速度(注2)
8
12
2000
φ20
φ25
50/100/150/200 50/100/150/200/250/300
5000
(注1) 定格速度はボールねじの危険速度から、CT55の300ストロークが470
mm/sとなります。また、ストロークが短い場合には最大1000mm/s
まで使用することが可能ですが、寿命が短くなることがあります。
(注2) 水平可搬質量はLMガイドを併用し、ロッドにラジアル荷重がかからない状態
の値です。ご選定の際はLMガイドの摺動抵抗を考慮してください。
LMガイドの摺動抵抗についてはカタログNo.300を参照してください。
(注3) 加速度0.3Gの場合
(注4) 可搬質量を負荷して、定格速度、加減速度0.3Gの場合
11
3−3.コントローラ(QT形)
3- 3- 1.コントローラ概要
外観と各部名称
デジタルオペレータ
RS232C ハ ゚ ソ コ ン 接 続 用
コ ネ ク タ (CN4)
未使用
電 源 供 給 端 子 (TB1)
モータエンコーダ
コ ネ ク タ (CN1)
モ ー タ 動 力 端 子 (TB2)
外 部 入 出 力 コ ネ ク タ (CN2)
特長
◎
コンパクトな低価格コントローラ
32ビットRISC型CPUを搭載した、ドライバ内臓のコンパクトなコント
ローラです。
◎
ティーチングペンダント不要
位置データ、移動速度、加減速時間、相対値/絶対値の設定できるポイントテ
ーブルに32点のポイントデータを記憶できます。
QT専用パソコンソフト、または本体付属のデジタルオペレータで入力するこ
とができますのでティーチングペンダントは不要です。
12
◎
無償のQT専用パソコンソフトで簡単入力
ポイントデータの入力の他に、パレメータの設定・ティーチング・アラームの
確認及び解除・アクチュエータのJOG動作やポイント移動を行うことが出来
ます。
表示が日本語ですので、どなたでも画面を見ながら操作することが出来ます。
(注)パソコンソフトは当社ホームページより無償でダウンロードできます。
ホームページ
http://www.thk.co.jp
テクニカルサポートサイト
http://www.lmsystem.com
通信用ケーブルはオプションとなります。
◎
波形モニタ機能
QT専用パソコンソフトでは、移動速度・電流値・位置決め完了信号をグラフ
で表示できますので、使用条件に合わせたアクチュエータの微調整もグラフを
見ながら行えば簡単にできます。
◎
簡単操作
シーケンサからポイント番号を指定し、スタート信号を入力するだけで指定され
たポイントに移動しますので、シリンダ感覚でご使用いただけます。
サーボモータですので、微妙な位置調整や速度調節も簡単です。
◎
電源不要
モ ー タ 駆 動 用 電 源 は A C 100V で す の で 、 24V 電 源 は 不 要 で す 。
このため、制御盤内に駆動用電源を用意する必要はありません。
13
構 成
電 源
AC100V
お
客
様
に
て
ご
用
意
下
さ
い
パソコンソフト
「 QT− PC」
コ ン ト ロ ー ラ (Q T 形 )
ノーヒューズ
ブレーカ
(NFB)
電磁接触器
( MC )
RS232C ケーブル 2m
(オ プ シ ョ ン )
ノイズフィルタ
( NF )
電源
ケーブル 3m
DC24V 電 源
(オプション)
(0.4A)
(お 客 様 に て
ご用意ください)
PLC
モータ動 力
ケーブル 3m
エンコーダ
ケーブル 3m
(オ プ シ ョ ン )
(オ プ シ ョ ン )
ア ク チ ュ エ ー タ (V L A -S T 形 )
14
3- 3- 2.仕様
コントローラ・モータ仕様
コントローラ形式
QT−0P3TH1
QT−0P5TH1
QT−001TH1
適用モータ形式
TS4501
TS4502
TS4503
モータワット数
30W
50W
制御軸数
1
制御方式
正弦波PWM 制御
ポイント数
32
加減速方式
S字曲線駆動方式、台形駆動方式
位置指令方式
100W
DIによるポイントテーブル方式
保護機能
EEPROM異常,過負荷異常,PG異常,回生異常
動作温度異常,システム異常,偏差過大
暴走検出,IPM異常,オーバートラベル
データ入力方式
専用入出力
ポイントNo.指定
デジタルオペレータ,パソコンソフトによる通信(RS232C)
入力点数
7点(非常停止,+J
OG,−J
OG,リセット,スタート,原点スタート,ホールド)
出力点数
3点(サーボレディ,位置決め完了,アラーム)
入力点数
5点(バイナリ入力により指定)
入出力用内部電源
無し(外部電源よりDC24V供給)
入力電源
単相 100/110V±10% 50/60Hz
電源容量
250VA
300VA
絶縁抵抗/接地
DC500VM 100MΩ以上/第3種接地
ノイズ耐量
1500V,1μsecで1分間誤作動なきこと
周囲環境
温度
0∼40℃(運転時)/−10∼60℃(保管・運送時)
湿度
雰囲気
外形寸法
mm
質量
kg
モータ形式
電圧
出力
定格トルク
V
W
N-m
最大トルク
定格電流
定格回転数
最大回転数
ロータイナーシャ
エンコーダ
周囲環境
質量
20∼80%RH(結露なきこと)
腐食性ガス,引火性ガス,オイルミスト,塵埃のなきこと
55(W)×160(H)×130(D)
0.8
TS4501
N-m
Arms
rpm
rpm
GD 2/4
PPR
温度
湿度
雰囲気
kg
500VA
30
0.095
0.28
0.6
0.013×10 -4
TS4502
100
50
0.159
0.48
0.9
3000
5000
TS4503
100
0.319
0.95
1.5
0.023×10-4
0.042×10-4
2000(インクリメンタル)
0∼40℃(運転時)/−10∼85℃(保管・運送時)
20∼80%RH(結露なきこと)
腐食性ガス,引火性ガス,オイルミスト,塵埃のなきこと
0.3
0.4
0.5
15
3- 3- 3.保護特性
過負荷保護特性
140
120
時間(s)
100
80
60
40
20
0
0
50
100
150
トルク(
%)
注)30W・50W・100Wモータ共通です。
16
200
250
300
4.運転準備
4−1.設置
4- 1- 1.アクチュエータの設置
1)アクチュエータは周囲温度が0∼40℃の範囲外、周囲湿度が90%以上、結
露が生じる、腐食性ガスや可燃性ガスが、発生する場所には設置しないでくだ
さい。
2)アクチュエータは塵埃、鉄粉等の導電性のある粉体、オイルミスト、切削液、
水分、塩分、有機溶剤が多い場所には設置しないでください。
3)アクチュエータは直射日光、輻射熱があたる場所には設置しないでください。
4)アクチュエータは強電界、強磁界の発生する場所には設置しないでください。
5)アクチュエータ本体に振動や衝撃が伝わる場所には設置しないでください。
4- 1- 2.アクチュエータの取付け面についての注意
1)架台は十分な剛性を有する構造とし、振動の発生を避けて下さい。
2)アクチュエータ取付け面は機械加工、またはそれに準じた精度をもつ平面とし、
そ の 平 面 度 は 0 .1 m m / m 以 内 と し て く だ さ い 。
3)保守作業ができるようなスペースを設けて下さい。
17
4- 1- 3.コントローラの設置
1)コントローラは周囲温度が0∼40℃の範囲外、周囲湿度が90%以上、
結露が生じる、腐食性ガスや可燃性ガスが発生する場所には設置しないで
ください。
2)コントローラは塵埃、鉄粉等の導電性のある粉体、オイルミスト、切削液、
水分、塩分、有機溶剤が多い場所には設置しないでください。また、そのよう
な異物がコントローラ内に侵入しないようにして下さい。
3)コントローラは直射日光、輻射熱が当たる場所には設置しないで下さい。
4)コントローラは強電界、強磁界の発生する場所には設置しないで下さい。
5)コントローラ本体に振動や衝撃が伝わる場所には設置しないで下さい。
6)コントローラの冷却用通気孔が塞がれてしまうような場所には設置しないで下
さい。
4−2.システムの構成と接続
4- 2- 1.システム構成
□アクチュエータ VLA−CT形
□ケーブル長
300±50mm
□アクチュエータVLA−ST形
○RS232Cケーブル
TH−RSC02M
オプション(2m)
●コントローラQT形
◎モータ 動力ケーブル
TH−MCB03M
オフ゜ション
◎エンコーダケーブル
TH−ECB03M
オフ゜ション
主電源
●電源供給用コネクタ
231−305/ 026−000
専用フェルール
216−205
コントローラに付属
○電源ケーブル
TH−PWB03M
オフ゜ション(3m)
●I/ Oコネクタ プラグ
10114−3000VE
専用カバー
10314−52F−008
コントローラに付属
DC24V電源
(0.4A)
PC
PLC
線で表されているケーブルはお客様にて御用意下さい。
PLC及びPCはお客様にて御用意下さい。
18
4- 2- 2.接
続
QT-PC
(RS232C)
petit-SERVO
CN4
お客様 配線部分
MC
ON
オプション ケーブル
1
2
3
4
5
6
1
2
3
4
5
6
7
8
9
NTXD
NRXD
GND
FG
ノイズフィルタ
NFB
1
2
3
4
5
AC100V
50/60Hz
TB1
CN1
R
T
E
P
N
PG
エンコーダ
CN2
TB2
M
U
V
W
E
1
2
3
4
パ
ソ
コ
ン
1
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
U
V
W
E
ACサーボモータ
34
35
36
EMC
PJOG
NJOG
RST
STR
ZSTR
HOLD
P0_IN
P1_IN
P2_IN
P3_IN
P4_IN
COM_IN
COM_IN
RDY
FIN
ALM
COM_OUT
COM_OUT
+
FG
-
DC24V(0.4A)
お客様にて
ご用意ください。
19
4−3.各コネクタのピンアサイン
4- 3- 1.CN1
エンコーダコネクタ
ピン番
信号名
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
A
NA
B
NB
C
NC
P5
P5
SG
SG
SG
P5
A相入力
A相反転入力
B相入力
B相反転入力
Z相入力
Z相反転入力
+5V 電 源 供 給
+5V 電 源 供 給
シグナルグランド
シグナルグランド
シグナルグランド
+5V 電 源 供 給
FG
フレームグランド
*1
説
明
電源投入後、1秒間は不定
*1
シールド線はコネクタのFG端子、またはグランドプレートへ接続して
ください。
1)ケーブル用適合端子形式(ドライバ側)
カバー :10314-52F0-008
(住 友 3 M )
プラグ:10114-3000VE
(住 友 3 M )
2)ケーブル用適合端子形式(エンコーダ側:CNB)
キャップ:172161-1 形
ソケット :170361-1 形 又 は 170365-1 形
3)ケーブル用適合電線
0.2 □ ツ イ ス ト シ ー ル ド 電 線
4)最大配線長
10m以内
20
(A M P )
(A M P )
4- 3- 2.CN2
外部入出力(I/O)コネクタ
*)いずれかの機能をパラメータで選択
ピン番
制
御
入
力
内
容
機
能
5
EMC
非常停止
こ の 信 号 が O F F の 間 、 非 常 停 止 状 態 (サ ー ホ ゙ オ フ 及 び タ ゙ イ ナ ミ ッ ク フ ゙ レ ー キ に よ
る 停 止 ) に な り 、 ホ ゚ イ ン ト 動 作 は キ ャ ン セ ル さ れま す 。 ON の 場 合 は サ ー ホ ゙ オ ン 状
態になります。
( 出 荷 時 の 設 定 は 、 b 接 で す 。 ハ ゚ ラ メ ー タ No.38 の 値 を 1 → 0 に 変 更 す
ることで、a接に切替えることができます。)
6
PJOG
JOG(+)移動
こ の 信 号 が 入 力 さ れ て い る 間 、 ハ ゚ ラ メ ー タ No.19[JOG 速 度 (高 速 )] で 設 定 し
た 速 度 で (+ )方 向 に 移 動 し ま す 。 加 減 速 時 定 数 は ハ ゚ ラ メ ー タ N o . 3 2 が 適 用
されます。
7
NJOG
JOG(−)移動
こ の 信 号 が 入 力 さ れ て い る 間 、 ハ ゚ ラ メ ー タ No.19[JOG 速 度 (高 速 )] で 設 定 し
た 速 度 で (− )方 向 に 移 動 し ま す 。 加 減 速 時 定 数 は ハ ゚ ラ メ ー タ N o . 3 2 が 適 用
されます。
①
自動運転中及び原点復帰中
こ の 信 号 の 立 上 が り で 、 動 作 が キ ャ ン セ ル さ れま す 。
②
アラーム発生中
この信号の立上がりで、現在発生中のアラームのうち、軽度のものが
解除され
ます。
8
RST
リセット
9
STR
スタート
こ の 信 号 の 立 上 が り で P0_IN∼ P4_IN で 指 定 し た ホ ゚ イ ン ト 番 号に 移 動 を 開
始します。 原点復帰未完了状態では、この指令は無視されます。
10
ZSTR
原点スタート
こ の 信 号 の 立 上 が り で 、 ハ ゚ ラ メ ー タ No.22∼ 26 の 設 定 値 に 従 っ て 原 点 復 帰
を 開 始 し ま す 。 加 減 速 時 定 数 は ハ ゚ ラ メ ー タ No.32 が 適 用 さ れ ま す 。
11
HOLD
ホールド
自 動 運 転 中 に こ の 信 号 を ON す る と 、 残 移 動 量 を 保 持 し た ま ま 自 動 運
転 を 一 時 中 断 し ま す 。 再 度 信 号 を OFF す る と 運 転 を 再 開 し ま す 。
12
P 0 _I N
13
P 1 _I N
14
P 2 _I N
15
P 3 _I N
ポイント
番号指定
STR 信 号 で 移 動 するポイント番号
ポイント番号 0∼ 31 を 2 進 数 で 設 定 し ま す 。
16
P 4 _I N
17
18
19
制
御
出
力
信号名
入力コモン
RDY
サーボレディ
*I N P
インポジション
偏 差 カ ウ ン タ が ハ ゚ ラ メ ー タ N o . 1 [ イ ン ホ ゚ シ ゙ シ ョ ン 領 域] 内 に あ る 場 合 に 出 力 さ れ ま
す。
*FIN
位置決め完了
偏差カウンタがパラメータ No.1[イ ン ポ ジ シ ョ ン 領 域 ]内 に あ る 場 合 に 出 力 さ れ
ます。
た だ し 、 内 部 ハ ゚ ル ス 発 生 器 が 指 令 ハ ゚ ル ス を 出 し て い る 場 合 、HOLD 中 、 原
点復帰中は出力されません。
ALM
アラーム
ア ラ ー ム 発 生 中 に 出 力 さ れま す 。
( ア ラ ー ム の 内 容 は 内 蔵 テ ゙ シ ゙ タ ル オ ヘ ゚ レ ー タ も し く は ハ ゚ ソ コ ン モ ニ タ で 確 認で き ま
す)
C O M _O U T
出力コモン
0V を接続
FG
フレームグランド
フレームグラウンド。ドライバ内部で筐体および電源アース端子に接続され
ています
20
21
25
26
F
C O M _I N
35
36
DC24V を 接 続
サーボ ON 状 態 の 間 、 出 力 さ れ ま す 。
注 1 ) *INP *FIN は ハ ゚ ラ メ ー タ No.37[出 力 ピ ン 機 能 選 択 ]の 設 定 で い づ れ か の 機 能 を 選 択 で き ま す 。
注 2 ) ハ ゚ ラ メ ー タ No.38/ 39[入 力 ヒ ゚ ン / 出 力 ヒ ゚ ン 論 理 設 定](BIT 設 定 )で 各 信 号 の 論 理 を 任 意 に 設 定 で き ま
す。
21
注3)シールド線はコネクタのFG端子若しくはグランドプレートに接続してください。
1)ケーブル用適合端子形式
カバー
:10336-52F0-008
(住 友 3 M )
プラグ :10136-3000VE
(住 友 3 M )
2)ケーブル用適合電線
0.2 □ ツ イ ス ト シ ー ル ド 電 線
3)最大配線長
10m以内
4- 3- 3.CN4
ピン番
1
2
3
4
5
6
信号名
説
RS232C コネクタ
明
NTXD
送信データ
NRXD
GND
FG
受信データ
グランド
フレームグランド
* 通 信 ケ ー ブ ル の シ ー ル ド 線 は 6 ピ ン [FG: フ レ ー ム グ ラ ン ド ]に 接 続 し て く だ さ い 。
1)ケーブル用適合端子形式(ドライバ側)
ソケット端子
:DF11-2428-SCF
ソケット
:DF11-6DS-2C
2)ケーブル用適合電線
0.2 □ シ ー ル ド 電 線
3)最大配線長
2m以内
22
(ヒ ロ セ 電 機 )
(ヒ ロ セ 電 機 )
4- 3- 4.TB1
ピン番
信号名
1
2
3
4
5
R
T
E
P
N
電源供給端子
説
明
電源供給端子
AC100V 単 相 50/60Hz
接地端子
―――――
1)ケーブル用適合端子形式
プラグ :231-305/026-000
(W A G O )
2)ケーブル用適合電線
VCT 2 .0 □
3)必要電源容量
0 .2 k V A
(NFB容量5A)
4- 3- 5.TB2 モータ動力端子
ピン番
信号名
1
2
3
4
U
V
W
E
説
明
U相端子
V相端子
W相端子
接地端子
1)ケーブル用適合端子形式(ドライバ側)
プラグ :231-304/026-000 (W A G O )
2)ケーブル用適合端子形式(モータ側:CNA)
キャップ :172159-1
(A M P )
ソケット
:171639-1
(A M P )
3)ケーブル用適合電線
VCT 1.25 □
4)最大配線長
10m以内
23
4−4.インターフェース
4- 4- 1.入力部
入 力 信 号 と し て 、 EMC , PJOG , NJOG , RST, STR, ZSTR, HOLD, P0_IN, P1_IN,
P2_IN, P3_IN, P4_IN が あ り ま す 。
( 参 照 ⇒ 4-3-2. CN2 外 部 入 出 力 コ ネ ク タ ピ ン 配 置 )
注 ) EMC , PJOG , NJOG , STR , ZSTR , ポ イ ン ト 指 定 (P0_IN∼ P4_IN)信 号 を 使 用 す る
場 合 、 パ ラ メ ー タ No.30[指 令 方 式 選 択 ]の 対 応 す る BIT を 00 に 設 定 し て 下 さ い 。
(参 照 ⇒ 6-2. パ ラ メ ー タ 詳 細 )
1)
接
続
入力回路電源は
DC24V±1V
を別途ご準備下さい。
( 消 費 電 流 は 約 10m A / 回 路 )
+24V
10mA
COM_IN
フォトカプラ
内
部
470Ω
回
路
2.7kΩ
0V
2) 論理設定
パ ラ メ ー タ No.38[入 力 ピ ン 論 理 選 択 ]の 設 定 に よ り 、 各 信 号 ご と に 論 理 レ ベ
ル を 設 定 す る こ と が で き ま す 。 設 定 方 法 の 詳 細 は 6-2. パ ラ メ ー タ の 詳 細 を
ご参照下さい。
24
4- 4- 2.出力部
制 御 出 力 信 号 と し て 、 RDY, FIN(INP), ALM を 用 意 し て い ま す 。
( 参 照 ⇒ 4-3-2. CN2 外 部 入 出 力 コ ネ ク タ ピ ン 配 置 )
注 ) FIN と INP は 共 通 の ピ ン を 使 用 し 、 ど ち ら か 片 方 を パ ラ メ ー タ No.37
[出 力 ピ ン 機 能 選 択 ]に て 選 択 し ま す 。
1) 接続
出力回路用電源は別途ご準備下さい。入力回路用電源と共通で使用するこ
とも可能ですが、この場合電源容量は入力用電源容量に出力用電源容量を加算
して下さい。制御出力1端子当たりの印可電圧、電源容量は以下の通りです。
・印可電圧
・通電電流
+24V
≦
≦
30V
50mA
petit-SERVO
出力用リレー
RDY,INP/FIN,ALM
フォトカプラ
RY
フライホイールダイオード
COM_OUT
0V
※フライホイールダイオードは1S1834 相当品をご使用下さい。
2) 論理設定
パ ラ メ ー タ No.39[出 力 ピ ン 論 理 選 択 ]の 設 定 に よ り 、 各 信 号 ご と に 論 理 レ ベ ル を 設
定することができます。
( 参 照 ⇒ 6-2. パ ラ メ ー タ の 詳 細 )
25
4−5.エンコーダ、モータ動力ケーブルの接続
4- 5- 1.エンコーダケーブル
1) エンコーダ仕様
・ラインドライバ出力
・2000ppr インクリメンタル
2) エンコーダ入力結線図
モータエンコーダ
QT
CNB
PG
CN1
1
1
2
2
3
3
4
4
5
5
6
6
7
7
A
NA
B
NB
C
NC
P5
P5
P5
SG
SG
SG
8
12
8
9
10
11
9
FG
14
※A と NA、B と NB、C と NC 信号線はそれぞれツイスト処理をして下さい。
4- 5- 2.モータ動力ケーブル
モータ動力 出力結線図
モータ
QT
CNA
TB2
1
1
U
2
2
V
3
3
W
4
4
E
26
4−6.初期設定にあたって
petit-SERVO を ご 購 入 後 、 ま ず 最 初 に 以 下 の パ ラ メ ー タ を 設 定 す る 必 要 が あ り ま す 。
(設定方法の詳細は 6. パラメータの設定 を参照して下さい)
1 ) パ ラ メ ー タ No.30[指 令 方 式 選 択 ]
一 部 の 指 令 に 対 し 、 指 令 方 法 を 外 部 入 力 / ハ ゚ ソ コ ン ソ フ ト 「QT-PC」/デジタルオペレータ
の中から選択する必要があります。
2 ) パ ラ メ ー タ No.36[入 力 ピ ン 機 能 選 択 ]
EMC 信 号 を 使 用 し な い 場 合 、 こ の パ ラ メ ー タ を 設 定 し て 下 さ い 。
3 ) パ ラ メ ー タ No.38[入 力 ピ ン 論 理 選 択 ]
4 ) パ ラ メ ー タ No.39[出 力 ピ ン 論 理 選 択 ]
お客様のシステムに合わせて、入出力の論理レベルを設定して下さい。
5 ) パ ラ メ ー タ No.17[正 転 ソ フ ト O T ]
接続するアクチュエータのストロークに合わせて変更してください。
出 荷 時 は 、 50m m ス ト ロ ー ク の 設 定(パラメータ値 51000μ m )と な っ て い ま す 。
アクチュエータのストローク(mm)
パラメータ No.17 の 値 (μ m )
50
51000 (出 荷 値 )
100
101000
150
151000
200
201000
250
251000
300
301000
350
351000
400
401000
450
451000
500
501000
550
551000
600
601000
注 ) ハ ゚ ラ メ ー タ No.17 の 値 が 出 荷 時 (51000)の ま ま で 動 作 さ せ る と 、 51(m m )の 位 置
でソフトOTが作動して停止し、次の移動命令を受け付けません。
アクチュエータ移動量の設定は、ソフトOTの設定を超えないようにしてく
ださい。
6 ) パ ラ メ ー タ No.10[指 令 マ ル チ プ ラ イ ( 分 子 ) ]
接続するアクチュエータのボールねじリードに合わせて変更してください。
リード6mm→4、リード12mm→2
以上のパラメータを設定した後、各章の説明に従ってご使用頂く機能を設定して下
さい。
27
5.運
転
コントローラ QT 形は内部に 32 ポイントのポイントテーブルを持っています。それぞ
れのポイントテーブルに、絶対値/相対値、移動量、速度、加減速時定数を設定でき
ます。動作方法はパラメータ No.30[指令方式の選択]により制御入出力、通信コマンド
のいずれかを選択することができます。
ポイントテーブル設定項目一覧
ポイント番号
0
指令アドレス
単位
下限
上限
絶対値/相対値
−
0
1
移動量
μm
-2000000
2000000
移動速度
mm/s
1
2500
加減速時定数
ms
1
9999
↑
↑
↑
:
:
:
↑
1
2
3
31
28
備考
0:絶対値指令
1:相対値指令
設定値なし(― ― ―)の場合
パラメータ No.31〔移動速度〕に設定
された値が有効となります
設定値なし(― ― ―)の場合
パラメータ No.32〔加減速時定数〕に
設定された値が有効となります
5−1.ポイントテーブルの設定
ポイントテーブルデータの設定/参照は、
・内臓デジタルオペレータ(参照⇒7-3.ポイントテーブルモード)
・設定用パソコンソフト「QT-PC」ポイントテーブル画面
のどちらでもできます。
ポイントテーブル設定項目一覧
ポイント番号
*
指令アドレス
単位
下限
上限
絶対値/相対値
移動量
−
μm
0
-2000000
1
2000000
移動速度
mm/s
1
2500
加減速時定数
ms
1
9999
移動量
備考
0:絶対値指令
設定値なし(― ― ―)の場合
パラメータ No.31〔移動速度〕に設定
された値が有効となります
設定値なし(― ― ―)の場合
パラメータ No.32〔加減速時定数〕に
設定された値が有効となります
移動速度
絶対値/相対値
加減速時定数
パソコンソフト「QT−PC」ポイントテーブル設定画面
29
1:相対値指令
1)絶対値/相対値
「移動量」項目の設定値がアブソリュート指令であるかインクリメンタル
指令であるかを設定します。
0:アブソリュート指令(絶対値)・・・原点からの座標位置を指定して位置決めし
ます。
1:インクリメンタル指令(相対値)・・・現在地からの移動量を指定して位置決めし
ます。等間隔のピッチ送りなどに使用します。
2)移動量
移動量をμmで設定します。
3)移動速度
位置決め動作を行う最高速度を[mm/s]単位で設定します。
4) 加減速時定数
加減速の傾きを「モータ定格回転速度(3000rpm)に到達するまでの時間」
で設定します。
定格回転速度 3000 [rpm]
移動速度 [mm/sec]
アクチュエータの動作
加減速時定数 [ms]
移動量 [μm]
STR 入力
FIN 出力
ON
OFF
ON
OFF
モータ定格回転速度(3000rpm)時のアクチュエータの速度(定格速度)は、V
LA-ST/CT形仕様(P*)を参照してください。
加減速時定数と加速度との関係は下表の通りです。
加速度
[ G ]
0.05
0.10
0.20
0.30
0.40
0.50
加速度
[ m/s2 ]
0.490
0.981
1.961
2.942
3.923
4.904
30
加減速時定数 [ ms ]
リード6mm
612
306
153
102
76
61
リード12mm
1224
612
306
204
153
122
5−2.運転の手順
ポイントテーブルによる運転は以下の手順で行います。
パ ソ コ ン ソ フ ト 「QT-PC」 コ マ ン ド 送 信 画 面
1)
制御入力で動作させる場合
パ ラ メ ー タ No.30[入 力 方 式 選 択 ]を 「 0 0 0 」 に 設 定
( 参 照 ⇒ 6-2. パ ラ メ ー タ の 詳 細 )
P0_IN∼ P4_IN 信 号 で 動 作 さ せ る ポ イ ン ト 番 号 を 指 定 し ま す 。
STR 信 号 を 入 力 す る と 、 指 定 し た ポ イ ン ト へ 動 作 を 開 始 し ま
す。
2)
パソコンソフト「QT-PC」 で 動 作 さ せ る 場 合
パ ラ メ ー タ No.30[入 力 方 式 選 択 ]を 「 1 5 5 」 に 設 定
( 参 照 ⇒ 6-2. パ ラ メ ー タ の 詳 細 )
「QT-PC」 の 〔 ホ ゚ イ ン ト 指 定 〕 に 移 動 す る ポ イ ン ト 番 号 を 入 力 し 、
〔ポイント指定〕をクリックします。
パソコンソフト「QT-PC」 の 〔 ス タ ー ト オ ン 〕 ボ タ ンを ク リ ッ ク す る と 動 作
を開始します。
31
5−3. HOLD機能
動 作 中 に HOLD 信 号 の 入 力 、 ま た はパソコンソフト「QT-PC」の〔ホールドオン〕
ボタン をクリックすることで 残りの移動量を保持したまま運転を一時
停止します。
速度
アクチュエータの動作
時間
STR 入力
HOLD 入力
FIN 出力
ON
OFF
ON
OFF
ON
OFF
5−4.ポイント位置決めのキャンセル
ポ イ ン ト 位 置 決 め 運 転 中 に RST 信 号 の 立 ち 上 が り 、 ま た は ハ ゚ ソ コ ン ソ フ ト
「QT-PC 」 の 〔 リ セ ッ ト オ ン 〕 ボ タ ンを ク リ ッ ク す る こ と で モ ー タ は 減 速 を 開
始し、停止した時点で現在実行中の残移動量をキャンセルします。
速度
アクチュエータの動作
時間
STR 入力
RST 入力
ON
OFF
ON
OFF
Min 20 ms
FIN 出力
ON
OFF
32
5−5.ティーチング機能
デジタルオペレータ または パソコンソフト「QT-PC」 の〔ティーチ〕ボタンで指定されたポ
イントテーブルに現在位置を記憶(ティーチング)することができます。また、
ティーチングを行ったポイント No.の「絶対値/相対値」は自動的に0(絶対値)
に設定されます。
5- 5- 1.デジタルオペレータによるティーチング
1)パラメータ No.30 指令方式選択を「20A」に設定します。
(参照 ⇒「6−2.パラメータ詳細」P.40 )
2)スライダを記憶したい位置までJOG移動させます。
3)DATA キーを 1 秒間押した後、+/−キーでティーチングを行うポイント番号
を指定します。
4)DATA キーで現在位置を取り込みます。
*
必ず原点復帰を完了させてからティーチングをしてください。
*
ティーチング方法の詳細は「7.デジタルオペレータ」をご参照くださ
い。
*
JOG モードでサーボオン中は MODE キーを押しても他モードに切り替
わりません。
*
ポイント番号設定中に MODE キーを押すとティーチングをキャンセルし
ます。
5 - 5 - 2 . パ ソ コ ン ソ フ ト 「Q T - P C 」 に よ る テ ィ ー チ ン グ
1)パラメータ No.30 指令方式選択を「155」に設定します。
(参照 ⇒「6−2.パラメータ詳細」)
2)スライダを記憶したい位置まで移動させます。
3)〔ポイント指定〕ボタンでティーチングを行うポイント番号を入力します。
4)〔ティーチ〕ボタンで現在位置を取り込みます。
注)必ず原点復帰を完了させてからティーチングをしてください。
33
5−6.原点復帰
原点復帰の指令方法は、制御入力/パソコンソフト「QT-PC」の通信コマンドのいずれかを
選択します。
5- 6- 1.原点復帰パラメータの設定
原点復帰を行うために、以下のパラメータが設定してあります。
設定の詳細については、6-2.パラメータ詳細を参照して下さい。
1 ) 原 点 復 帰 方 式 ( パ ラ メ ー タ No.22)
こ の パ ラ メ ー タ は 必 ず 「 0 」 で 使 用 し て く だ さ い 。ZSTR 信 号 が 入
力されますと、原点復帰動作を行い、エンコーダのZ相を検出後、
パ ラ メ ー タ 2 5 で 設 定 し た 値 だ け 移 動 し た位 置 を 原 点 と し て 設 定
し ま す 。 (出 荷 時 : 0)
2 ) 原 点 復 帰 方 向 ( パ ラ メ ー タ No.23)
原点復帰を開始する際の移動方向を設定します。原点側機械端が反モータ側
にある場合は0を、モータ側にある場合は1を設定して下さい。
(出荷時:1)
3 ) 原 点 復 帰 ク リ ー プ 速 度 ( パ ラ メ ー タ No.24)
原点復帰時のクリープ速度を設定します。(出荷時:5[mm/s])
注意
原点復帰時はここで設定された速度でスライダをストローク端に突き当てま
す。設定値が大きすぎると破損、事故の原因になりますので変更しないでく
ださい。
4 ) 原 点 復 帰 最 終 走 行 距 離 ( パ ラ メ ー タ No.25)
Z相の検出位置から原点までの距離を設定します。(出荷時:0[pulse])
設定値を大きくする場合には、ストロークが小さくなりますので、ソフトリ
ミットの値を小さくしてください。
5 ) 原 点 復 帰 時 ト ル ク リ ミ ッ タ ( パ ラ メ ー タ No.26)
原点復帰時の押し当てトルクを設定します。(出荷時:40[%])
注意
設定値が大きすぎると破損、事故の原因になりますので設定値を変更しない
でください。
注)加減速は、パラメータ No.32〔加減速時定数〕の値が適用されます。
34
5- 6- 2.制御入力で原点復帰を行う場合の手順
制御入力での原点復帰は、以下の手順で行います。(参照 ⇒ 4-3-2.外部入力)
1)〔5‐6‐1.原点復帰パラメータの設定] に従って、原点復帰に必要なパラ
メータを設定します。
2)パラメータ No.30 指令方式選択を「000」と設定します。
3)制御入力[ZSTR]信号の立上りで原点復帰動作を開始します。
5- 6- 3.パソコンで原点復帰を行う場合の手順
パ ソ コ ン ソ フ ト 「 QT- PC 」 で 原 点 復 帰 を 行 う 場 合 、 以 下 の 手 順 で 行
ってください。
1)〔5‐6‐1.原点復帰パラメータの設定〕
に従って、原点復帰に必要な
パラメータを設定します。
2) パラメータ No.30 指令方式選択を「155」と設定します。
3) 通信コマンド“ZSTRON”で原点復帰動作を開始します。
5−7.JOG運転
5- 7- 1.JOG運転の設定
JOG
運転を行うには以下のパラメータを設定して下さい。
1)パラメータ No.19〔JOG 速度(高速)〕
JOG 運転時の移動速度を[mm/s] 単位で指定します。
(出荷時:低速 5、高速 50[mm/s])
1)パラメータ No.21〔JOG ステップ送り量〕
このパラメータを設定することにより、次図の様にJOGのス
テップ送りをすることができます。手動で機械位置を微調整する
場合などに便利です。
[μ m ] 単 位 で 指 定 し ま す 。 (出 荷 時 : 100)
注)加減速は、パラメータ No.32〔加減速時定数〕の値が適用されます。
35
定格回転速度
3000[rpm]
パラメータNo19
JOG速度[mm/sec]
パラメータNo21
JOGステップ送り量 [μm]
PJOG/NJOG 入力
(JOG送り)
500 ms
パラメータNo32
加減速時定数[ms]
ON
OFF
ON
PJOG/NJOG 入力
OFF
(ステップ送り)
Min 20 ms ∼ Max 500 ms
5- 7- 2.指令方法
JOG指令には次の 3 通りの方法があり、パラメータ No.30[指令方式選択]で設
定します。設定方法の詳細は 6-2.「パラメータの詳細」を参照して下さい。
・ 制御入力 PJOG・NJOG 信号
(参照 ⇒ 4-3-2.制御入力)
・ QT-PC コマンド送信画面
・ デジタルオペレータ JOG 操作
(参照 ⇒ 7-5.JOG モード)
36
5−8.タイミングチャート
EMC 入力
ON
ON(b接)
OFF
t1
RDY 出力
FIN 出力
ZSTR 入力
ON
OFF
ON
原点復帰動作 ON
t3
OFF
ON
t6
t5
ON
ON
t6
ON
OFF
t7
ポイント番号 入力
ポイント移動動作
t3
ON
OFF
t4
STR 入力
t2
ON
ON
t8
ポイント番号 設定
OFF
ポイント番号 設定
入出力信号タイミング
記号
t1
t2
t3
t4
t5
t6
t7
t8
意
味
RDY出力信号 ON 遅延時間
RDY出力信号 OFF 遅延時間
ZSTR,STR 入 力 信 号 ON → FIN 出 力 信 号 OFF 遅 延 時 間
RDY 出 力 信 号 ON → ZSTR 入 力 信 号 ON セットアップ時間
FIN 出 力 信 号 ON → STR 入 力 信 号 ON セットアップ時間
ZSTR , STR信号 入力幅
ホ ゚ イ ン ト 番 号 入 力 → S T R 入 力 信 号 セ ッ ト ア ッ フ ゚ 時間
STR入力信号 → ポイント番号入力 解除時間
最小
最大
単位
−
−
−
2
2
20
20
20
20
20
10
−
−
−
−
−
ms
注)上記遅延時間は、パラメータ No.28(制御入力フィルタ時定数)の設定値による遅延は
含まれていません。
37
5−9.非常停止
コントローラ QT 形では外部入力信号とパソコンソフト「 QT-PC」から非常停止指令を
入力することができます。非常停止指令が入力されるとモータはサーボオフし、ダイナ
ミックブレーキによる停止動作をします。
速度
ダイナミックブレーキによる停止
アクチュエータの動作
時間
EMC 入力
BBLK
(ベースブロック)
DB
ON
OFF
解除
作動
解除
(ダイナミックブレーキ)作動
ON(b接)
(サーボオン)
解除
OFF
(サーボオフ)
作動
フリーラン状態(最大 12 ms )
BBLK:コントローラのPWMに用いるパワートランジスタのベース電流をカ
ットします。
タイミングの詳細は、5−8.入出力信号 を参照して下さい。
非常停止が入力された場合、デジタルオペレータに下のように表示されます。
アラーム履歴には残りません。
非常停止入力をオフする事で解除できます。
非常停止状態表示
5- 9- 1.外部入力での非常停止
外部入力で非常停止を行う場合、CN2-5:EMC を入力してください。パラメータ
No.38[入力ピン論理設定] で論理を設定して下さい。
設定方法の詳細は、6−2.「パラメータ詳細」を参照して下さい。
5- 9- 2.Q T -P C での非常停止
コマンド送信画面〔非常停止オン〕ボタンで非常停止がかかります。運転を再開する
場合は〔非常停止オフ〕ボタンで非常停止を解除して下さい。
38
6.パラメータの設定
パラメータ設定/参照は以下の2つで行うことができます。
・内蔵デジタルオペレータ
・パソコンソフト「QT−PC」パラメータ画面
6−1.パラメータ一覧
No.
内容
単位
下限値
上限値
出荷値
指令マルチプライ(分子)
パルス
パルス
s−1
−
−
−
−
−
−
−
−
0
0
10
10
0
0
0
0
0
0
1
99999
9999
9999
9999
9999
9999
9999
9999
9999
1
999
30000
40
55
40
10
0
0
0
0
0
4
00
01
02
03
04
05
06
07
08
09
※10
誤差過大領域
インポジション領域
位置ループゲイン
速度ループ比例ゲイン
速度ループ積分ゲイン
速度ループ微分ゲイン
速度フィードフォワード係数
加速度フィードフォワード係数
トルクコマンドフィルタ
モータ回転方向
※11
指令マルチプライ(分母)
−
1
999
3
12
13
速度ステップ補正
トルクステップ補正
−
−
0
0
9999
9999
2
0
14
フォローアップ開始幅
パルス
0
9999
0
15
16
正転トルクリミッタ
逆転トルクリミッタ
%
%
0
0
300
300
300
300
17
正転ソフトOT
μm
-2000000
2000000
51000
18
19
逆転ソフトOT
J O G 速 度 (高 速 )
μm
mm/s
-2000000
1
2000000
2500
-1000
50
20
J O G 速 度 (低 速 )
mm/s
1
2500
5
μm
−
0
0
9999
1
100
0
−
0
1
1
mm/s
μm
1
-99999
2500
99999
5
0
21
※22
JOGステップ送り量
原点復帰方式
23
原点復帰方向
24
25
原点復帰クリープ速度
原点復帰最終移動距離
26
原点復帰時トルクリミッタ
%
0
100
40
27
28
オーバーライド
制御入力フィルタ時定数
%
ms
1
0
100
99
100
2
29
メーカー仕様パラメータ
−
0
0
30
指令方式選択
−
0(0h)
31
32
33
34
35
移動速度
mm/s
ms
−
1
1
0
1
1023
(3FFh)
2500
9999
1
50
500
0
ア ラ ー ム 出 力 設 定(bit)
−
0(0h)
1(1h)
0
入 力 ヒ ゚ ン 機 能 選 択 (bit)
−
0(0h)
1(1h)
1
※37
出 力 ヒ ゚ ン 機 能 選 択 (bit)
−
0(0h)
2
※38
入 力 ヒ ゚ ン 論 理 設 定 (bit)
−
0(000h)
※39
出 力 ヒ ゚ ン 論 理 設 定 (bit)
−
0(00h)
3(3h)
4095
(FFFh)
7(7h)
※36
加減速時定数
S字ON/OFF
0
1
0
注)※印のパラメータは、設定後いったん電源を OFF し、再投入で有効になります。
39
6−2.パラメータ詳細
No.
00
内
容
誤差過大領域
制御系での指令パルスとフィードバックパルスの差(位置
偏差)の許容範囲を設定します。位置偏差がこの設定値を超
えると、誤差過大アラーム(No.07)を発生します。
位置偏差、位置ループゲイン、指令パルスとパルス指令速
度の関係は定常状態では、次式に従いますので最大パルス指
令速度に見合った値を設定して下さい。
位置偏差
=
単位
下限
上限
出荷値
パルス
0
99999
30000
パルス指令速度(pps)
指令マルチ分子
―――――――――×―――――――――
位置ループゲイン
指令マルチ分母
注 ) 設 定 値 は 制 御 系 単 位 パ ル ス (8000ppr)で す
01
インポジション領域
制御系で指令パルスとフィードバックパルスの差(位置偏
差)がこの設定値より小さくなると、位置決め完了( FIN 信
号)を出力します。
パルス
0
9999
40
02
位置ループゲイン
位置ループのゲインを設定します。大き過ぎる
とオーバーシュートやハンチング、小さ過ぎると
誤差過大アラームとなります。
s−1
10
9999
55
03
速度ループ比例ゲイン
速度ループの比例ゲインを設定します。大き過
ぎても小さ過ぎても振動的になります。
−
10
9999
40
04
速度ループ積分ゲイン
速度ループ積分ゲインを設定します。大き過ぎ
ると振動的になり、小さ過ぎるとインポジション
内に到達するまでに時間がかかることがありま
す。
−
0
9999
10
05
速度ループ微分ゲイン
速度ループの微分ゲインを設定します。大き過
ぎると振動的になります。通常ゼロを設定します。
−
0
9999
0
06
速度フィードフォワード係数
位置偏差の一階微分値を速度指令に与える係数
を設定します。通常ゼロを設定しますが応答性を
改善する場合に設定します。
−
0
9999
0
07
加 速 度 フ ィ ー ド フ ォ ワ-ド 係 数
位置偏差の2階微分値をトルク指令に与える係
数を設定します。通常ゼロを設定しますが、応答
性を改善する場合に設定します。
−
0
9999
0
08
トルクコマンドフィルタ
機械系との自励振動抑制を目的に、トルク指令
のローパスフィルターのカットオフ周波数に対す
る係数を設定します。通常ゼロを設定します。
−
0
9999
0
40
09
※10
※11
モータ回転方向
モータの回転方向を設定します。
0:モータ側に移動する場合
1:反モータ側に移動する場合
−
0
1
0
指令マルチプライ(分子)
指令マルチプライ(分母)
位置指令に倍率を掛けることにより指令と実際
の機械の移動量との間に整合性を持たせます。
−
−
1
1
999
999
4
3
制御単位(8000[ppr])=
指令マルチ分子
指令単位 × ――――――
指令マルチ分母
(*)通 常 、 設 定 可 能 範 囲 は 分 母 ・ 分 子 と も 1 ∼200
で す 。201 以 上 に 設 定 す る 場 合 は 、 ポ イ ン ト テ ー
ブ ル デ ー タ の 絶 対 値 指 令 、 及 び ソ フ ト O T( パ ラ
メ ー タ 1 7 ・1 8 ) の 値 を [- 2000000∼2 0 0 0 0 0 0 ] の 範
囲内で設定して下さい。
12
速度ステップ補正
速度指令の正・負に応じて指令に加算する速度
指令補正量を設定します。大き過ぎると振動的に
なります。通常ゼロを設定しますが応答性を改善
する場合にします
−
0
9999
2
13
トルクステップ補正
トルク指令の正・負に応じて指令に加算する速
度指令補正量を設定します。大き過ぎると振動的
になります。通常ゼロを設定しますが応答性を改
善する場合に設定します。
−
0
9999
0
14
フォローアップ開始幅
サーボオフ中に位置偏差がこの設定値内である
間はフォローアップ動作(位置偏差をクリアする
動作)を行わず、指令位置を保持します。
パルス
0
9999
0
15
16
正転トルクリミッタ
逆転トルクリミッタ
正転側・逆転側のトルクの最大値を、それぞれ定
格トルクの何%かで設定します。
%
0
300
300
17
18
正転ソフトOT逆転ソフトOT
位 置 指 令 ( ポ イ ン ト 動 作 、 パ ル ス 入 力 、 JOG 入 力 )
がこの設定範囲を超えた場合、位置指令をクラン
プします。
μm
-200000
0
2000000
51000
-1000
注 )ソ フ ト O T 機 能 は 以 下 の 場 合 無 効 に な り ま す
1. 正 転 ・ 逆 転 と も 0 に 設 定 し た 場 合
2. 原 点 復 帰 が 未 完 了 の 場 合
パ ラ メ ー タ NO.22 原 点 復 帰 方 式 を 0 に 設
定した場合の電源投入から原点復帰完了
までの間。
41
mm/s
1
2500
50
5
μm
0
9999
100
原点復帰方式
・0:機械端押当て原点復帰
・1:原点無視
電 源 投 入 時 の 位 置 を 原 点 と し ま す 。 ZRN 指
令は受け付けつけません。
(電源投入と同時に原点復帰完了状態とな りま
す)
−
0
1
0
23
原点復帰方向
機械端のサーチ方向を設定します。
0:反 モ ー タ 側
1:モ ー タ 側
−
0
1
1
24
原点復帰クリープ速度
機械端サーチ速度を設定します。
mm/s
1
2500
5
25
原点復帰最終走行距離
原点復帰時にZ相検出位置からのオフセットを
設定します。
μm
-99999
99999
0
26
原点復帰時トルクリミッタ
原点復帰時の押し当てトルクを設定します。
オーバーライド
自 動 運 転 、 JOG 運 転 、 原 点 復 帰 で オ ー バ ー ラ イ
ドがかかります。
%
0
100
40
%
1
100
100
ms
0
99
2
−
0
1
0
19
20
21
JOG速度(高速)
JOG速度(低速)
JOG指令で運転する場合の速度を設定しま
す。
JOGステップ送り量
JOGステップ送り量の設定をします。
[rpm]
3000
JOG 速度
JOG 送りパルス数
パラメータ No.32
加減速時定数
SVON
PJOG
※22
27
28
制御入力フィルタ時定数
制御入力端子の信号にかけるソフトローパスフ
ィルタの時定数を設定します。
29
メーカー仕様パラメータ
変更禁止
注)※印のパラメータは、設定後いったん電源を OFF し、再投入で有効になります。
42
30
入力方式選択
・ポイント指定
・ZSTR
・STR
・+ J O G 、 − J O G
・EMC
以 上 の 指 令 に つ い て の 入 力 デ バ イ ス を 、 BIT
(2 BIT1 組 )で 、
10:内蔵デジタルオペレータ
0 1 : QT− PC
00:外部入力信号
の 中 か ら 選 択 / 設 定 し ま す 。こ の パ ラ メ ー タ で 選 択
したデバイスのみが有効になり、他のデバイスか
らの指令は無視されます。(通信コマンドが無視
された場合はERR04を返信します)
機能
BIT
ポイント BIT 9
指定 BIT 8
設定値
選択デバイス
11
なし(設定しないでください)
内蔵デジタルオペレータ
ティーチング操作
QT-PC
外部入力
P0_IN ∼ P2_IN 信号
なし(設定しないでください)
なし(設定しないでください)
QT-PC
外部入力 ZSTR 信号
なし(設定しないでください)
なし(設定しないでください)
QT-PC
外部入力 STR 信号
なし(設定しないでください)
内蔵デジタルオペレータ
JOG操作
QT-PC
外部入力 PJOG,NJOG 信号
なし(設定しないでください)
内蔵デジタルオペレータ
SVON 操作
QT-PC
外部入力 SVON 信号
10
01
00
ZSTR
BIT 7
BIT 6
STR
BIT 5
BIT 4
JOG
EMC
BIT 3
BIT 2
BIT 1
BIT 0
11
10
01
00
11
10
01
00
11
10
01
00
11
10
01
00
−
0
(000h)
1023
(3FFh)
以下に主要設定例をいくつか挙げます
Bit9,8
Bit7,6
Bit5,4
Bit3,2
Bit1,0
設定値
説明
ポイント
ZSTR
STR
JOG
EMC
(16進数)
通 I/O デ 通 I/O デ 通 I/O デ 通 I/O デ 通 I/O デ
〇
〇
〇
〇
〇
155 すべて通信で行う
01
01
01
01
01
〇
〇
〇
〇
〇
000 すべて制御入力で行う
00
00
00
00
00
〇
〇
〇
20A 全てデジタルオペレータで行う
10
00
00
10
10
〇
〇
〇
〇
〇
100 ポイント指定のみ通信
01
00
00
00
00
43
0
(000h)
31
32
移動速度
移動速度が設定されていない(―――)ポイント
について有効になります。
加減速時定数
加減速時定数が設定されていない(―――)ポイ
ン ト に つ い て 有 効 に な り ま す 。 ま た 、 原 点 復 帰 、JOG
の加減速にも適用されます。
mm/s
1
2500
50
ms
1
9999
500
−
0
1
0
33
S 字ON/OFF
0:台形加減速
1:S字加減速
を設定します。
34
未使用
35
ア ラ ー ム 出 力 設 定 (bit)
ア ラ ー ム N o .12 [ O T 検 出] に つ い て 、 ア ラ ー ム
を 出 力 ( 及 び S V O F F ,タ ゙ イ ナ ミ ッ ク フ ゙ レ ー キ に よ る 非 常 停 止 )
の禁止/許可を設定します。
0:禁止
1:許可
−
0(0h)
1(1h)
0
入 力 ピ ン 機 能 選 択 (bit)
外部入力ピンの機能を選択します。
(0:SVON 1:EMC を選択)
出 力 ピ ン 機 能 選 択 (bit)
外部出力ピンの機能を選択します。
BIT0 ,BIT2 は 0 を 設 定 し て 下 さ い 。
−
0(0h)
1(1h)
1
0(0h)
3(3h)
2
※36
※37
BIT
0
1
2
|
|
|
|
0
RDY
INP
ALM
|
|
|
|
1
―
FIN
―
※38
入 力 ピ ン 論 理 設 定 (bit)
外部入力ピンの論理を反転します。
各 B I T が 0 の 時 CLOSE で 有 効 、
各 B I T が 1 の 時 OPEN で 有 効 で す 。
BIT0 : EMC
BIT1 : PJOG
BIT2 : NJOG
BIT3 : RST
BIT4 : STR
BIT5 : ZSTR
BIT6 : HOLD
BIT7 : P0_IN
BIT8 : P1_IN
BIT9 : P2_IN
BIT10: P3_IN
BIT11: P4_IN
−
0
(000h)
4095
(FFFh)
1
※39
出 力 ピ ン 論 理 設 定 (bit)
外部出力ピンの論理を反転します。
各 B I T が 0 の 時 意 味 あ り で CLOSE、
各 B I T が 1 の 時 意 味 あ り で OPEN を出力します。
BIT0 : RDY
BIT1 : INP/ FIN
BIT2 : ALM
−
0(00h)
7(7h)
0
注)※印のパラメータは、設定後いったん電源を OFF し、再投入すると有効になります。
44
7.内臓デジタルオペレータ
デジタルオペレータ
各モードの切り替えは MODE キーを押して行います。
− キー
7−1.制御入力
MODE キー
7- 1- 1.サーボの状態表示
DATA キー
+ キー
アラームが発生していない場合はサーボの動作状態をビットで表示
RUN
RUN
BB
BR
TOVR
SOVR
サーボの状態
正常起動時*1
主電源入力中
ベースブロック解除(サーボ ON)中に点灯
電源過電圧時に点灯
トルク制限時に点灯
速度制限時に点灯
点灯
点灯* 2
消灯
消灯
消灯
TOVR
BB
BR
SOVR
* 1)パラメータ No.36.No.38 が出荷設定で
外部より入力がなく正常起動した場合
*2)ベースブロック解除とは内部制御がサー
ボオン状態であることを意味します
7- 1- 2.アラーム表示
アラームが発生すると、下図のように表示が切替わりアラーム No.が点滅表示され
ます。
例)アラーム 02〔PG 異常〕が発生した場合
7- 1- 3.アラームの解除
アラーム No.を点滅表示中に+キー、−キーを同時に押すと軽度のアラームが解
除されます。
7- 1- 4.非常停止の解除
非常停止入力(CN2−ピン番号 5:EMC)をONすると解除されます。
(b接設定時)
45
7−2.パラメータモード
パラメータの表示/変更は以下の手順で行います。
パラメータモード以外のモード
パラメータモード
パラメータ No
MODE キーを何度か押して
パラメータモードを選択
+キー、−キーを押して
表示/変更したいパラメータ番号を選択
DATA キーを押す
もう一度押すと元に戻る
パラメータ
内容表示
DATA キーを 1 秒以上押して
パラメータ内容変更モードへ
パラメータ
変更モード
+キー、−キーを押して
点滅している桁を変更
DATA キーを押して
点滅を次の桁へ移動
最下位桁
:
:
:
:
DATA キーを押して終了
入力したデータがそのパラメータの設定範囲を超えた場合、また変 更作業中に
MODE キーを押した場合はデータの書き換えがキャンセルされ書き換え前のデー
タを表示します。
46
7−3.ポイントテーブルモード
ポイントテーブルデータの表示/変更は以下の手順で行います。
ポイントテーブルモード
以外のモード
ポイントテーブル
モード
ポイントテーブル
No.表示
ポイントテーブル
メンバ表示
ポイントテーブル2
3:加減速時定数
ポイントデータ
内容表示
ポイントデータ
変更モード
MODE キーを何度か押して
ポイントテーブルモードを選択
+キー、−キーを押して
ポイント番号を選択
DATA キーを押して
ポイントテーブルの
メンバ番号を表示
+キー、−キーを押して
メンバ番号を選択
DATA キーを押してポイントデータ内容を表
示。もう一度押すとテーブル No.表示に戻る
DATA キーを 1 秒以上押して
ポイントデータ変更モードへ
+キー、−キーを押して
点滅している桁を変更
DATA キーを押して
点滅を次の桁へ移動
47
:
:
:
:
最下位桁
最下位桁まで繰り返す
DATA キーを押して終了
メンバ番号/指令アドレス対応表
表示
31−0
−1
−2
−3
0
1
:::::
00−0
−1
−2
−3
01−0
−1
−2
−3
ポイント
31
指令アドレス
下限
上限
絶対値/相対値
移動量
移動速度
加減速時定数
絶対値/相対値
移動量
移動速度
加減速時定数
0
-2000000
1
2000000
1
1
0
-2000000
2500
9999
1
2000000
1
1
2500
9999
絶対値/相対値
移動量
移動速度
加減速時定数
0
-2000000
1
1
2000000
2500
1
9999
入力したデータがそのパラメータの設定範囲を超えた場合、また変更作業中に
MODE キーを押した場合はデータの書換がキャンセルされ、書換前のデータを表示
します。
48
7−4.数値モニタモード
位置、速度、トルクなどの数値データを表示
モニタ番号
内容
単位
0
1
2
現在位置
位置指令
位置偏差
指令残距離
(ポイントテーブル運転時のみ)
現在速度
指令速度
トルク指令値
指令単位 μm
指令単位 μm
制御単位 パルス[8000ppr]
トルクピーク
現在実行中の
ポイントテーブル No.
定格トルク = 100%
機械端−Z相 パルス間距離
制御単位 パルス[8000ppr]
サーボステータス
I/O ステータス
―
―
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
指令単位 μm
[mm/s]
[mm/s]
定格トルク = 100%
―
7- 4- 1.各モニタデータの表示方法
数値モニタモード以外のモード
数値モニタモード
モニタ番号
MODE キーを何度か押して
数値モニタモードを選択
+キー、−キーを押して
表示したいモニタ番号を選択
DATA キーを押してデータを表示
もう一度押すと元に戻ります
モニタデータ
7- 4- 2.トルクピークのクリア
モニタ№.9 トルクピークを表示中に+キー、−キーを同時に押すと、押している間トル
ク値のピークを更新します。
49
7- 4- 3.サーボステータスの表示 B I T
サーボステータス表示の BIT の対応を以下に示します。
モニタ№16
POT
NOT
POVR
FIN
RUN
BR
BBLK
SVON
PNT
ALM
EMC
TOVR
SOVR
ZRN
サーボステータス表示
ビット
RUN
ALM
SVON
POT
NOT
EMC
POVR
SOVR
TOVR
FIN
ZRN
BR
BBLK
PNT
サーボの状態
運転中点灯
アラーム発生時点灯
サーボオン時点灯
+OT到達時点灯
−OT到達時点灯
非常停止中に点灯
誤差過大アラーム時に点灯
速度リミッタ作動時に点灯
トルクリミッタ作動時に点灯
位置決め完了時点灯
原点復帰動作完了時に点灯
電源過電圧(400V 以上)時に点灯
ベースブロック時に点灯
ポイント動作中
7- 4- 4.I /O ステータスの表示
モニタ№17
I/O ステータス表示の BIT の対応を以下に示します。
(入力、出力ともに接点が閉じたときに点灯)
入力
STR
SVON
PJOG
P4_IN
P2_IN
出力
RDY
HOLD
FIN
ALM
RST
P0_IN
P3_IN
NJOG
ZSZTR P1_IN
50
7−5.J O G モード
JOG 運転/ティーチングを行います。
7- 5- 1.JOG運転/ティーチング
デジタルオペレータでのジョグ運転/ティーチングは、パラメータ No.29[ジョグ/
オートチューニング切替]を0に設定してから、以下の操作を行います。
JOG モード以外のモード
JOG モード
(サーボオフ)
MODE キーを何度か押して
JOG モードを選択
JOG モード
(サーボオン)
DATA キーでサーボオン
JOG 運転(低速)
①+キーを押している間正転方向、
−キーを押している間逆転方向に
JOG 運転(低速移動)を行う
+/−キーを押したままの状態で
②MODE キーを押すと高速で移動
③MODE キーを離すと低速に戻る
JOG 運転(高速)
④+/−キーを離すと減速停止
停止
ポイント番号設定
DATA キーを1秒以上押すと
ポイント番号を表示
ティーチング
+/−キーで書替えるポイント番号(00~31)
を指定し DATA キーで決定(ティーチング完了)
*
JOG 運転中はスライダの進行方向により、デジタル表示の右端セグメントの
回転方向が変化します。
*
JOG モードでサーボオン中は、MODE キーを押しても他のモードに切り替わり
ません。
*
ポイント番号設定中に MODE キーを押すとティーチングをキャンセルします。
51
7−6.特殊な表示と設定
7- 6- 1.データの 2 段表示
5桁以上の数値になるデータは上位桁/下位桁に分けて表示します。
No.
パラメータ
P00
P17
P18
P25
**-1
d00
d01
d02
d11
ポイントテーブル
数値モニタ
内容
下限
0
誤差過大領域
正転ソフト OT
‐2000000
逆転ソフト OT
‐2000000
-99999
原点復帰最終移動距離
移動量
‐2000000
現在位置
位置指令
位置偏差
機械端‐モータ Z 相間距離
上限
99999
+2000000
+2000000
+99999
+2000000
例)パラメータ No.18[逆転ソフト OT]= ‐3850447 を表示/変更
上位側表示
下位側表示
下位側表示中に点灯
上位側表示中に点灯
パラメータ No.
DATA キーで上位桁を表示
上位桁
‐キーで下位桁、
+キーで上位桁を表示
下位桁
DATA キーを1秒以上押し続けると
最上位桁が点滅(変更モード)
上位桁の変更
:
:
:
DATA キーを押すごとに
点滅が下の桁に移動
一番右で DATA キーを押すと
下位4桁を表示
52
下位桁の変更
:
:
:
最下位桁で DATA キーを押すと
データの変更が完了
7- 6- 2.ビットデータ(1 6 進表示)の設定
以下のパラメータはビットデータのため、16進数での表示/設定です。表示/設定方
法は他の10進数データに同じです。
パラメータNo.30〔入力方式選択〕
パラメータNo.35〔アラーム出力設定〕
パラメータNo.36〔入力ピン機能選択〕
パラメータNo.37〔出力ピン機能選択〕
パラメータNo.38〔入力ピン論理選択〕
パラメータNo.39〔出力ピン論理選択〕
53
8.保護機能
コントローラ QT 形は、本体とモータを異常事態から保護するための機能が内蔵されています。
異常事態が発生した場合にアラームを出力します。
8−1.アラーム内容
アラームが発生すると外部出力〔 ALM〕信号を出力します。モータはサーボオフ状態になり、
ダイナミックブレーキによる非常停止を行います。この際ポイント動作及び原点復帰動作はキャ
ンセルされます。アラームの内容は
・内臓デジタルオペレータ(参照 ⇒ 7-1-2.アラーム表示)
・パソコンモニタソフト「QT-PC」
により確認することができます。
アラームコード表
アラーム番号
アラーム
* A00
A01
* A02
* A03
A04
* A05
* A06
A07
EEPROM 異 常
過負荷
PG 異 常
回生異常
動作温度異常
システム 異 常
過電流異常
偏差過大
* A08
* A09
A10
暴走検出
IPM 異 常
オーバートラベル
検 出 内 容
EEPROM の 読 出 /書 込 に 失 敗 し た 場 合 出 力 し ま す 。
モータが電子サーマルにより過負荷状態を検出した場合に出力します。
電源投入時にモータエンコーダの断線を検出した場合に出力します。
過回生状態を検出した場合に出力します。
コ ン ト ロ ー ラ 放 熱 板 の 温 度 が 許 容 温 度( 7 5 ℃ ) を 越 え た 場 合 に 出 力 し ま す 。
システムが何らかの原因により正常に動作しなくなった場合に出力します。
規定以上のモータ電流を 1m 以 上 検 出 し た 場 合 に 出 力 し ま す 。
指令パルスに対する溜まりパルスの量がパラメータ誤差過大量を超えた場合に
出力します。
指令パルスに対して異常な回転暴走を検出した場合に出力します。
IPM が 正 常 に 動 作 し な い 場 合 出 力 し ま す 。
ソフト OT が 検 出 さ れ た 場 合 出 力 し ま す 。
パラメータ No.35 で 出 力 の 許 可 /禁 止 を 切 り 替 え ら れ ま す 。
注)*印は重度のアラームで、電源をOFFし、約30秒待ってから再投入すると解除できます。
それ以外は軽度のアラームで外部 RST 信号、パソコンモニタ、及び電源再投入にて解除可能です。
また、何らかの原因(ノイズ等)によりドライバのシステムが制御を続行できなくなった場合、
本体前面の内蔵デジタルオペレータの表示が、
もしくは
で点滅し、全ての操作が無効になります。この際、ALM 信号による出力も行いません。電源を
再投入しても解除されない場合は THK に連絡して下さい。
54
8−2.アラーム解除
アラームが発生したら発生原因を取り除いた上で、アラームを解除して下さい。解除するには
以下の方法があります。
・外部制御入力 RST 信号の立ち上がりでアラーム解除
・内蔵デジタルオペレータからアラームリセット操作(参照 ⇒ 7-1-3.アラームの解除)
・パソコンソフト「QT-PC」からアラームリセット操作
・電源をOFFし、約30秒待ってから再投入(*印のアラーム)
下表で〔リセット操作〕が無効になっているアラームは電源を一旦落とさないと解除すること
ができません。(*印のアラーム)
アラーム解除方法
アラーム番号
アラーム
リセット操作
* A00
A01
* A02
* A03
A04
* A05
* A06
A07
* A08
* A09
A10
EEPROM 異 常
過負荷
PG 異 常
回生異常
動作温度異常
システム異常
過電流異常
偏差過大
暴走検出
IPM 異 常
オーバートラベル
無効
有効
無効
無効
有効
無効
無効
有効
無効
無効
有効
8−3.アラーム履歴
コントローラは発生したアラーム情報を過去8回分保時しており、パソコンソフト「QT-PC」
アラーム表示画面で確認することができます。履歴をクリアするには画面上の〔履歴クリア〕ボタ
ンを押してください。
非常停止はアラーム履歴に残りません。
55
8−4.トラブルシューティング
アラームが発生したときの考えられる原因とその処置法です。
アラーム番号 アラーム内容
* A00
原
因
処
置
EEPROM 異常 EEPROM の読出/書き込みに失敗した
①ノイズ等何らかの外的要因により読出し ①一度電源を切り、再投入する。それでも表示エラーが発生
/書き込みに失敗した
する場合には故障 → コントローラの交換
②パラメータの書き込み中にドライバの電源 ②コントローラの交換
を落とした
③EEPROM の故障
A01
モータ過負荷
③コントローラの交換
モータが過負荷状態のため、電子サーマル 「3-3-3.過負荷保護特性図」を参照
機能が働いた
①アクチュエータのスライダが、メカストッパに当
①パラメータ No.17 に設定されているソフトリミット値よりアクチュエータ
たっている
②ワークの搭載質量が重い
のストロークが短い
②ワーク質量が水平可搬質量 10kg をオーバーしている
③スライダのストローク途中に干渉物がある ③干渉物を取り除く
* A02
PG 異常
④加減速時間が短い
⑤アクチュエータ本体の摺動抵抗が大きい
④加減速時間を長くする
⑤コントローラの電源を切り、モータ動力ケーブルコネクタを外して
⑥モータ動力線,エンコーダ線の不良
アクチュエータの可動部が重くないか確認する
⑥モータ動力線,エンコーダ線の交換
⑦モータの故障
⑦モータの交換
⑧コントローラの故障
エンコーダ及びエンコーダケーブル異常
⑧コントローラの交換
①エンコーダケーブルの断線
②モータのエンコーダ故障
①エンコーダケーブルを交換
②モータ交換
③コントローラ、モータの接地がとれていない ③接地の確認
* A03
回生異常
④コントローラの故障
回生エネルギーがドライバの回生処理能力
④コントローラの交換
を超えた
①ワーク質量が大きく、高速移動で減速 ①ワーク質量を(水平)10kg 以下、動作速度を 300mm/s 以下
時間が短いため、回生エネルギーを吸収
減速時間を 100ms 以上にする
しきれない
②ドライバの電源電圧が AC246V を超えた②入力電源電圧を 100/110V(±10%)とする
③モータの故障
④コントローラの故障
A04
③モータの交換
④コントローラの交換
動作温度異常 コントローラ放熱板の温度が許容温度 75℃
を超えた
①コントローラの周囲温度が 40℃を超えた ①コントローラの周囲環境の改善 (強制空冷ファンの取付)
②動作デューティが高い
③コントローラ、モータの故障
* A05
システム異常
何らかの原因で電流検出回路が異常を 一度電源を切り、再投入する。それでも表示エラーが発生
起こした
* A06
②アクチュエータの動作デューティを下げる
③コントローラ、モータを交換
過電流異常 異常電流を 1msec 以上検出した
①モータ動力線 U,V,W 相の短絡
する場合、故障の可能性があります
何度も繰返し発生する場合は、故障→コントローラの交換
①モータ動力線の交換
②モータ動力線の地絡
②モータ動力線の接続確認
③コントローラ、モータの故障
③コントローラ、モータを交換
56
アラーム番号 アラーム内容
A07
偏差過大
原
因
処
置
溜まりパルス量が、パラメータ No.00 の設定
値を超えた
①アクチュエータのスライダが、メカストッパに当
たっている
①パラメータ No.17 に設定されているソフトリミット値よりアクチュエータ
のストロークが短い
②ワークの搭載質量が重い
②ワーク質量が水平可搬質量 10kg をオーバーしている
③スライダのストローク途中に干渉物がある ③干渉物を取り除く
④モータ動力線、エンコーダ線の誤配線
⑤パラメータ No.00 の設定値が不適切
* A08
* A09
暴走検出
IPM 異常
コントローラの指令に対してモータが異常な
暴走回転をした
①モータ動力線、エンコーダ線の誤配線
①モータ動力線、エンコーダ線の接続確認
②モータのエンコーダ故障
③コントローラの故障
②モータ交換
③コントローラ交換
インテリジェントパワーモジュールの異常を確認
①モータ動力線 U,V,W 相の短絡
②モータ動力線の地絡
A10
④モータ動力線、エンコーダ線の接続確認
⑤パラメータ No.00 の値を出荷時の設定値 30000 にする
①モータ動力線の交換
②モータ動力線の接続確認
③コントローラ、モータの故障
③コントローラ、モータを交換
オーバートラベル アクチュエータの移動位置が、パタメータ No17, アクチュエータのストロークとパラメータ No17,18 に設定値が合って
18 に設定したソフトリミット値を超えた
いるか、確認する
パラメータ No17 の値をアクチュエータのストローク+1000μm、
パラメータ No18 の値を-1000μm に設定する
注)*印のアラームは、電源をOFFし、約30秒待ってから再投入して解除します。
9.保守点検
システムが常に正常な動きを保つには、日常の保守、点検が必要です。
コントローラ QT 形の保守は、日常の簡単な点検で十分です。通常レベルに比べ、異音や振動に変
化がないかを点検してください。保守、点検の前には必ず電源をOFFしてください。
点検時期は6ヶ月から年に1回を標準としますが、使用環境や使用状況等で異なりますので、
周囲の環境に応じて点検時期を早めてください。
1)
アクチュエータ部
高温、高湿の条件などで使用されますと潤滑不良となる場合がありますので、必要に応じ
てLMガイド部及びボールねじ部に潤滑剤を給油してください。
潤滑剤の補給は、ストローク全域にわたってLMガイド部及びボールねじ部の
ボール転動溝に直接潤滑剤を薄く塗ってください。
推奨グリース:THK AFFグリース
2) コントローラ部
・コントローラへの供給電源が使用範囲内(AC100V±10%以内)であることを確認
してください。
・塵や埃は絶縁不良等の原因となりますので定期的に清掃を行ってください。
・モータ動力ケーブル、エンコーダケーブルを点検し、ネジの緩み、コネクタ部の接触不良、
断線がないか確認してください。
3) 消耗部品
万一のために修復用部品としてケーブル類を予備としてお持ちいただくことをおすすめ
いたします。
57
10.コントローラ外形図
58
11.保証について
この度ご購入いただいた製品の保証は以下の内容となります。
11−1.保証期間と補償範囲
1) 保証期間
弊社がカタログ及び取扱説明書で規定した通常の使用条件内で、貴社に納入後
12 ヶ 月 、 ま た は 弊 社 出 荷 後 18 ヶ 月 の い ず れ か 早 く 到 達 し た 期 間 内 と し ま す 。
2) 補償範囲
① 故 障 診 断 : P76 の 不 具 合 連 絡 シ ー ト に ト ラ ブ ル の 状 況 、 内 容 等 を ご 記 入 し て 弊
社までご連絡下さい。不具合連絡シートの内容により、弊社が故障診断をいた
します。この場合、故障発生が上記の保証期間内及び使用条件内でご使用され
て い て 、 故 障 原 因 が弊社の責によるものと弊社が認めた場合は無償にて修理さ
せていただきます。それ以外の場合は、有償とさせていただきます。
② 修理の方法:故障の原因が弊社の責によるものと判断した場合には、無償修理
または代品交換をいたしますが、対応方法の選択権は弊社にあるものとします。
尚、保証期間内であっても、下記に該当する場合には有償となります。
a)貴社における、不適切な保管や取扱い、または貴社側の設置によるソフトウェ
ア、ハードウェア等に起因する故障の場合。
b)貴社側による、弊社製品の改造による故障の場合。
c)弊社製品を上記2)で規定する使用条件範囲外で使用したことに起因する故障
の場合。
d)適切なメンテナンス作業が行われていない場合。
e)使用条件に起因する損耗の場合。
f)その他弊社の責任外と弊社が認定した故障の場合。
※保証期間内に無償修理を行った場合、その製品の保証期間は上記 1)に規定す
る期間であり無償修理をした時期を起算点にするものではありません。また有償
修理を行った場合、修理個所または範囲の保証期間は、製品全体の保証期間にか
かわらず、修理後6ヶ月です。
11−2.保証責務の除外
59
保証期間内外にかかわらず、弊社製品の故障に起因する貴社側での弊社製品以外の
機器の損害や機会損失等の責務に対する保証は、弊社の保証外とさせていただきま
す。
11−3.お引き渡し条件
貴社への搬入をもってお引渡しとし、現地調整、試運転は弊社の責務外と致します。
11−4.本製品の適用について
1)本製品は、人命にかかわるような状況の下で使用される機器あるいはシステム
に用いることはできません。
2)本製品を乗用移動用、医療用、宇宙航空用、原子力用、電力用の機器あるいは
システム等、特殊用途への適用をご検討の際は、必ず事前に弊社にご照会下さ
い。
3)本製品は、厳重な品質管理の下に製造しておりますが、絶対に故障しないこと
を意味するものではありません。本製品の故障により、重大な事故や損失の発
生を未然に防ぐ安全装置や、バックアップ装置を設置してください。
60
付録 1 .コントローラ単体での J O G 動作
最初に以下のようにケーブルを接続して下さい。
接続するケーブル
1.電源
2.モータケーブル
3.エンコーダケーブル
電源AC
100V
61
1)起
動
1−1)各外部機器との接続が確実である事をご確認ください。
1−2)電源(AC100V)を投入して下さい。
最初に起動した時は右のように「StoP」と表示されます。
これは外部機器から非常停止(EMC)を入力したときの表示です。
出荷時の設定は「b接」となっていますので、パラメータ値の変更で、「a接」に切
替えることにより、「StoP」表示を解除します。
下記の手順で「MODE」「DATA」「+」「−」の 4 つのキー操作により、パラメータの設定
をしてください。
デジタルオペレータ
− キー
MODE キー
DATA キー
+ キー
1−3)パラメータ変更により非常停止の解除(b接→a接 切替え)を行います。
出荷時にはパラメータ NO.38:EMC が「1」に設定(1=b接 , 0=a接)してある
ため、I/F コネクタに配線が無い状態では非常停止状態です。
電源投入時の非常停止状態
MODE キーを何度か押して
パラメータモードを選択
パラメータモード
+キー、−キーを押して
パラメータ No38 を選択
パラメータ No
62
DATA キーを押す
パラメータ
内容表示
パラメータ
変更モード
DATA キーを 1 秒以上押して
パラメータ内容変更モードへ
DATA キーを押して
点滅を次の桁へ移動
+キー、−キーを押して
点滅している数字を全て
0 にする。
最下位桁
DATA キーを押して終了
ここでは電源を落とさないで下さい。電源投入と同時にサーボオン状態となり、
危険です。
63
1−4)デジタルオペレータ(デジオペ)より全ての操作が可能となるように設定します。
下記の出順でパラメータ「No.30:入力方式選択」を「20A」に設定し、電源を 1 度落
として下さい。
(パラメータ No.30 の値は16進数で「20Ah」すが、デジタルオペレータの
設定は「20A」を入力します)
パラメータモード以外のモード
MODE キーを何度か押して
パラメータモードを選択
パラメータモード
+キー、−キーを押して
パラメータ No30 を選択
パラメータ No
DATA キーを押す
パラメータ
内容表示
DATA キーを 1 秒以上押して
パラメータ内容変更モードへ
パラメータ
変更モード
+キー、−キーを押して
点滅している桁を変更
DATA キーを押して
点滅を次の桁へ移動
下3桁目:2
下2桁目:0
下1桁目:A
に設定
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最下位桁
DATA キーを押して終了
電源 OFF
約30秒待ってから再度電源を投入し、正常に起動すると下のように表示されます。
以上で全ての制御がデジタルオペレータからのみ可能の状態になりました。
1−5)下の例のように「A□□」、「StoP」と表示された場合は、正常に起動してい
ません。
1 度電源を落とし、「非常時の表示」を参照の上、原因を取り除いてから再度電源を
投入して下さい。
例 )
←点滅
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2)J O G 運転
JOG 運転を行い、スライダが正常に動作することをご確認下さい。
JOG モード以外のモード
JOG モード
(サーボオフ)
MODE キーを何度か押し
て
JOG
JOG モード
(サーボオン)
DATA キーでサーボオン
JOG 運転(低速)
JOG 運転(高速)
停止
①+キーを押している間正転方向、
−キーを押している間逆転方向に
JOG 運転(低速移動)を行う
+/−キーを押したままの状態で
②MODE キーを押すと高速で移動
③MODE キーを離すと低速に戻る
④+/−キーを離すと減速停止
※JOG 運転中はスライダの進行方向によりにセグメントの点滅が変化します。
反モータ側
モータ側
※JOG モードでサーボオン中は、MODE キーを押しても他のモードに切り替わりません。
以上の操作により正常動作が確認されましたら、パラメータ 38 を「1」に戻し、非常停止入
力の配線をして下さい。
また、パラメータ 30 の値は使用されるモードに合わせて変更してください。
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付録 2.パソコンソフトでのJOG動作
最初に以下のようにケーブルを接続して下さい。
接続するケーブル
1.電源
2.モータ
3.エンコーダケーブル
4.RS232Cケーブル
(パソコン接続用)
パソコンソフト
「QT−PC」
電源AC
100V
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1)起
動
1−1)各外部機器との接続が確実であることをご確認ください。
1−2)電源(AC100V)を投入して下さい。
最初に起動した時は下図のように「StoP」と表示されます。
これは出荷時に設定されているパラメータの値により、非常停止の状態です。
パソコンソフト「QT- PC」起動時画面
非常停止状態です。
コントローラ起動時のデジタルオペレータ表示状態
パソコンソフトより、次の手順でパラメータを設定してください。
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2)パラメータ変更
パラメータ設定の画面から、パラメータの変更を行います。
パソコンソフト「QT- PC」を起動した直後は、パラメータ値は全て「0」と表示されます。
2−1)コントローラ内パラメータ値読み込み
「パラメータの設定」画面の、〔サーボから読出〕を押す(クリックする)と、
コントローラに設定されている値がパソコンソフト「QT- PC」に読み込
まれます(コントローラからパソコンにアップロード)。
2−2)コントローラへのパラメータ書き込み
2-2-1)非常停止の解除
出荷時にはパラメータ No.38:EMC が「1」に設定してある為、I/F コネクタに
配線が無い状態では非常停止状態です。
パラメータをコントローラから読み込んだ状態で、No.38 「入力ピン論理設定」
の値を「1」から「0」に変更して下さい。
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2-2-2)動作モードをパソコンソフト「QT−PC」による動作に設定
パラメータをコントローラから読み込んだ状態で、No.30 「入力方式選択」
の値を 「155」 にして下さい。
全ての操作が、パソコンソフト「QT- PC」からのみ有効になります。
2-2-3)コントローラへのパラメータ書き込み
「パラメータの設定」画面の、〔サーボへ書込〕を押す(クリックする)と、
パソコンソフト「QT−PC」で設定変更されたパラメータが、コントローラへ
送信され、上書きされます(パソコンからコントローラにダウンロード)。
3)非常停止解除
パソコンソフト「QT- PC」のコマンド送信画面で、〔リセットオフ〕ボタンを押して
下さい。(クリックして下さい。)
パソコンの「SHIFT」+「F6」キーでも同様の操作が可能です。
パソコンソフト「QT- PC」のコマンド送信画面
デジタルオペレータの表示は、下図のように変わります。
正常起動状態
70
4)J O G 運転
パソコンソフト「QT- PC」のコマンド送信画面で、〔+ジョグ〕(F7)、〔−ジョグ〕(F8)ボ
タンを押す(クリックする)と、JOG 動作します。
ボタンを放した状態でも、動作を続けます。
この時の速度は、パラメータ No.20「JOG 速度(低速)」の値です。
JOG 高速運転
JOG 動作中に、〔JOG 高速〕ボタン(F9)を押している間だけ、高速で移動します。
この時の速度は、パラメータ No.19「JOG 速度(高速)」です。
このボタンは、放すと低速移動にもどります。
JOG 運転停止
JOG 動作中に、〔ジョグオフ〕ボタン(「SHIFT」+「F7」または「SHIFT」+「F8」)を押す(ク
リックする)と、JOG 動作を停止します。
以上の操作により正常動作が確認されましたら、パラメータ 38 を「1」に戻し、非常停止入
力の配線をして下さい。
また、パラメータ 30 の値は使用されるモードに合わせて変更してください。
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付録 3.外部入出力でのJOG動作
最初に以下のようにケーブルを接続して下さい。
接続するケーブル
1.電源
2.モータケーブル
3.エンコーダケーブル
4. 外部 I/O ケーブル
電源AC
100V
外部入出力機器
PLC
・ 外部入出力部の詳細については、「4-2-2.接続」、「4-3-2.CN2 外部入出力コネクタ」、
「4-4.インターフェイス」をご参照下さい。
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1)起
動
1−1)各外部機器との接続が確実であることをご確認ください。
1−2)電源(AC100V)を投入して下さい。
最初に起動した時は右のように「StoP」と表示されます。
これは出荷時に設定されているパラメータの値により、非常停止の状態です。
上述「デジタルオペレータでの JOG 動作」と同様の手順で、パラメータを「MODE」
「DATA」「+」「−」の 4 つのキーで変更し、非常停止を解除して下さい
ただし、パラメータ No.30「入力指令方式」は「000」に設定してください。
2)J O G 移動
タイミングチャートに従い、PJOG(ピン番号 6)、NJOG(ピン番号 7)信号を入力して
ください。
外部よりPJOG 信号が入力されている間、モータ側へ移動します。
外部より NJOG 信号が入力されている間、反モータ側へ移動します。
PJOG、NJOGがOFFされると、スライダは停止します。
この時のJOG速度は、パラメータ No.19「JOG 速度(高速)」が、適用されます。
以上の操作により正常動作が確認されましたら、パラメータ 38 を「1」に戻し、非常
停止入力の配線をして下さい。
また、パラメータ 30 の値は使用されるモードに合わせて変更してください。
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3)JOG移動のタイミングチャート
EMC 入力
RDY 出力
FIN 出力
ZSTR 入力
PJOG,NJOG 入力
ON
ON(b接)
OFF
ON
ON
OFF
ON
原点復帰動作
OFF
ON
ON
ジョグ動作
ON
ON
OFF
ON
ON
OFF
定格回転速度
3000[min -1]
パラメータNo19
JOG速度[mm/s]
パラメータNo21
JOGステップ送り量[μm]
PJOG/NJOG 入力
(JOG送り)
500 ms
パラメータNo32
加減速時定数[ms]
ON
OFF
ON
PJOG/NJOG 入力
OFF
(ステップ送り)
Min 20 ms ∼ Max 500 ms
注)JOG移動でティーチングする場合は、必ず原点復帰動作を完了させてから
実施してください。
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アラーム番号
アラーム表示
アラーム内容
StoP
EMC 信号入力
A00
EEPROM 異常 EEPROM の読出/書き込みに失敗した
①ノイズ等何らかの外的要因により読出し/書き込み ①一度電源を切り、再投入する。それでも表示エラーが発生
に失敗した
する場合には故障 → コントローラの交換
②パラメータの書き込み中にドライバの電源を落とした ②コントローラの交換
③EEPROM の故障
③コントローラの交換
A01
モータ過負荷 モータが過負荷状態のため、電子サーマル機能が働いた 「3-3-3.過負荷保護特性図」を参照
①アクチュエータのスライダが、メカストッパに当たっている ①パラメータ No.17 に設定されているソフトリミット値よりアクチュエー
タのストロークが短い
②ワークの搭載質量が重い
②ワーク質量が水平可搬質量 10Kg をオーバーしている
③スライダのストローク途中に干渉物がある
③干渉物を取り除く
④加減速時間が短い
④加減速時間を長くする
⑤アクチュエータ本体の摺動抵抗が大きい
⑤コントローラの電源を切り、モータ動力ケーブルコネクタを外して
アクチュエータの可動部が重くないか確認し、再調整する
⑥モータ動力線,エンコーダ線の不良
⑥モータ動力線,エンコーダ線の交換
⑦モータの故障
⑦モータの交換
⑧コントローラの故障
⑧コントローラの交換
A02
A03
A04
PG 異常
回生異常
原
一覧表
因
処
置
①外部機器より、非常停止信号が入力された。
①非常停止信号を解除する。
②a接設定で使用したいが、b接設定になっている。 ②パラメータ No.38 の値を [1]→[0] に変更し[a接]に設定
エンコーダ及びエンコーダケーブル異常
①エンコーダケーブルの断線
②モータのエンコーダ故障
③コントローラ、モータの接地がとれていない
④コントローラの故障
①エンコーダケーブルを交換
②モータ交換
③接地の確認
④コントローラの交換
回生エネルギーがドライバの回生処理能力を超えた
①ワーク質量が大きく、高速移動で減速時間が短い
ため、回生エネルギーを吸収しきれない
②ドライバの電源電圧が AC246V を超えた
③モータの故障
④コントローラの故障
①ワーク質量を 10Kg 以下、動作速度を 300mm/s 以下、
減速時間を 100ms 以上にする
②入力電源電圧を 100/110V(±10%)とする
③モータの交換
④コントローラの交換
動作温度異常 コントローラ放熱板の温度が許容温度 75℃を超えた
①コントローラの周囲温度が 40℃を超えた
②動作デューティが高い
③コントローラ、モータの故障
A05
システム異常 何らかの原因で電流検出回路が異常を起こした
A06
過電流異常 異常電流を 1ms 以上検出した
①モータ動力線 U,V,W 相の短絡
②モータ動力線の地絡
③コントローラ、モータの故障
①コントローラの周囲環境の改善 (強制空冷ファンの取付)
②アクチュエータの動作デューティを下げる
③コントローラ、モータを交換
一度電源を切り、再投入する。それでも表示エラーが発生す
る場合、故障の可能性があります
何度も繰返し発生する場合は、故障→コントローラの交換
①モータ動力線の交換
②モータ動力線の接続確認
③コントローラ、モータを交換
A07
偏差過大
溜まりパルス量が、パラメータ No.00 の設定値を超えた
①アクチュエータのスライダが、メカストッパに当たっている ①パラメータ No.17 に設定されているソフトリミット値よりアクチュエー
タのストロークが短い
②ワークの搭載質量が重い
②ワーク質量が水平可搬質量 10Kg をオーバーしている
③スライダのストローク途中に干渉物がある
③干渉物を取り除く
④モータ動力線、エンコーダ線の誤配線
④モータ動力線、エンコーダ線の接続確認
⑤パラメータ No.00 の設定値が不適切
⑤パラメータ No.00 の値を出荷時の設定値「30000」にする
A08
暴走検出
コントローラの指令に対してモータが異常な暴走回転をした
①モータ動力線、エンコーダ線の誤配線
①モータ動力線、エンコーダ線の接続確認
②モータのエンコーダ故障
②モータ交換
③コントローラの故障
③コントローラ交換
A09
IPM 異常
インテリジェントパワーモジュールの異常を確認
①モータ動力線 U,V,W 相の短絡
②モータ動力線の地絡
③コントローラ、モータの故障
A10
オーバートラベル アクチュエータの移動位置が、パタメータ No17,18 に設定
したソフトリミット値を超えた
75
①モータ動力線の交換
②モータ動力線の接続確認
③コントローラ、モータを交換
アクチュエータのストロークとパラメータ No17,18 の設定値が合って
いるか、確認する
パラメータ No17 の値をアクチュエータのストローク+1000μm、
パラメータ No18 の値を-1000μm に設定する
36
50
5'4+#.0Q
㨀㧴㧷
ᩣ㧺㧱㨄㨀ࡊࡠࠫࠚࠢ࠻㨀㧱㧸㧜㧟㧡㧣㧟㧡㧜㧞㧞㧤㧲㧭㨄㧜㧟㧡㧣㧟㧡㧜㧞㧣㧟
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