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4年生 知らせたい、あんなことこんなこと

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4年生 知らせたい、あんなことこんなこと
第4学年
国語科学習指導案
平成17年5月23日
(月)
鳥取市立面影小学校
1
単 元 名
2
単元の目標
「知らせたい、あんなことこんなこと」
○出来事を知らせることに関心をもち、進んで分かりやすくスピーチをしようとする。
(関心・意欲・態度)
○伝えたいことの中心に気をつけて、分かりやすいスピーチをする。
(話すこと・聞くこと)
○スピーチををする人を見て、簡単なメモを取りながら聞く。
(話すこと・聞くこと)
3
単元の評価規準
○出来事を知らせることに関心をもち、進んで分かりやすくスピーチをしようとするこ
とができる。
(関心・意欲・態度)
○伝えたいことの中心に気をつけて、分かりやすいスピーチをすることができる。
(話すこと・聞くこと)
○スピーチをする人を見て、簡単なメモを取りながら聞くことができる。
(話すこと・聞くこと)
4
学習計画と評価の計画(全8時間)
次時
主な学習活動
支援◎と評価規準★( )は評価計画
一 1 ○教材文を通読し、学習の見通しをもつ。 ◎共通体験の写真などを用意し、意欲を喚起す
○題材収集の方法を知り、身の回りの出来
事について話し合う。
る。
★身の回りには、たくさんの出来事があること
に気づき、スピーチへの意欲をもとうとして
いる。
(発言)
二 2 ○知らせたい出来事を書き出し、スピーチ ◎書き出せない場合には、教師が「いつ」のこ
をする題材を一つ選ぶ。
とだったか、
「どこ」のことだったかなど、
一つ一つ児童に質問し、書き出すようにさせ
る。★出来事について、
「いつ」
「どこで」
「だ
れが」
「どうした」などを書き出している。
(ノ
3 ○スピーチメモの作り方について学習す
る。
○知らせたい出来事について、メモを作成
する。
ート)
◎5W1Hがぬけていたり、順番が入れ替わっ
ていたりする児童については、個別指導をし
ながら、メモの書き直しを行う。
★5W1Hを落とさずに、時間の順序に沿って
4 ○教科書を見て、スピーチメモをもとにス
ピーチをするやり方を学習する。
○スピーチメモを見ながら、スピーチの練
習をする。
メモを書いている。
(ノート)
◎敬体で話すことができない場合には、いっし
ょに聞いて、部分的に直していく。
★スピーチメモを見ながら、必要なことを落と
さずに、順序に注意してスピーチの練習をし
ている。
(観察・ノート)
5 ○二人組でスピーチを聞き合い、友だちの ◎話すポイント・聞くポイントを確認し取り組
スピーチへアドバイスをする。
(本時)
ませる。
★友だちのスピーチを聞き、よい点や感想、も
っと知りたいことについて伝えることができ
る。
(観察・ノート)
三 6 ○知らせたいことを紹介するスピーチ会を ◎練習時間を確保し、
自信をもって発表させる。
・
開く。
7
◎聞き取りカードの記入のよい例を例示する。
★5W1Hや順序に気をつけて分かりやすく発
表している。
(観察)
★スピーチのよかったところや質問を、聞き取
りカードにまとめている。
(聞き取りカード)
四 8 ○漢字の学習をする。
★送りがなに注意する漢字を正しく書いてい
る。
(ノート)
5
本時の学習
(1)本時目標
二人組でスピーチを聞き合い、よかった点や質問や感想を伝え合うことができる。
(2)本時の評価規準
(話すこと・聞くこと)
・メモを活用し、はっきりとした発音、声の大きさ、話す速さ、目線に気をつけな
がら話すことができる。
・友だちのスピーチを聞いて、よかった点や質問や感想を伝えることができる。
・友だちのアドバイスをもとに、スピーチメモを修正することができる。
(3)準備
(教師)
単元の流れ図
(児童)
スピーチメモ
(4)本時の展開
学習活動
教師の働きかけと
支援及び留意点
評 価
予想される児童の反応
1 本時のめあてを 1 今日の学習のめあてを確 1 単元の流れ図を見て、今
確認する。
認しましょう。
日の学習は、友だちのスピ
ーチに対してアドバイスを
し合い、よりよいスピーチ
への準備を進めていくこと
がねらいであることを確認
する。
友だちのスピーチを聞き合い、よい点や、もう少しよくしたらいい点につい
て話し合おう。
2 友だちのスピー 2 友だちのスピーチを、ど 2 態度面、内容面に整理し
チを聞くポイント
んなことに気をつけて聞け
て板書し、3の活動の手助
を確認する。
ばよいでしょう。
けとしたい。
・前を見て ・はっきりと
・話す速さ ・
「いつ」
「どこ
で」
「だれが(に)
」
「どう
した」が分かるか
・順序よく ・分かりにくい
ところはないか ・思った
ことがあるか。 ・工夫し
友だちのスピー
ているところはどこか
チを聞いて、も
3 二人組になって 3 二人組になってスピーチ 3 二人組で机を向かい合わ っと知りたい点
スピーチを聞き合
を聞き合い、いいところや
せにさせる。また、初めに やよかった点、
い、互いにアドバ
もう少し工夫できるところ
スピーチをする人、後にス 感想を伝えるこ
イスをする。
を話し合いましょう。
ピーチをする人と時間を区 とができる。
・質問をする。
切って取り組ませる。
・話しかけるような言い方が ・スピーチを聞いて感想やア
よかった。
ドバイスに困る場合は、繰
・顔を見ていてよかった。
り返しスピーチをしてもら
・くわしく書けていた。
ってもよいことを知らせ
・自分の生活にもとづいた感
る。
想。
・話し合いをしながら、スピ
ーチメモを修正していくこ
とを知らせる。
A児:メモ作りや練習をがんばったことを認め、自信をも
ってスピーチするよう励ます。声が小さくなりがち
なので、特にはっきりと話すように声かけをする。
聞く際には、相手の顔を見てしっかり聞かせたい。
B児:これまでのがんばりを認め、自信をもって取り組む
よう声かけをしたい。スピーチを聞いてアドバイス
に困っている場合は、板書してある聞くポイントに
ついてどうであったか問いかけながら伝えさせたい。
・友だちのスピーチのよかっ
た点について紹介し合い、
自信をもたせるとともに、
自分のスピーチにも生かし
4 今日の学習について振り
返りましょう。
4 本時の学習を振
り返る。
たいという気持ちをもたせ
たい。
4 ノートに本時の活動の振
り返りをする。単元の流れ
図で次の活動を確認させ
る。
指
導
助
言
島根大学教育学部助教授
間瀬
茂夫
(1)今回の学習の課題「友だちのスピーチを聞き合い、よい点や、もう少しよくした
らいい点について話し合おう。
」は、子どもにとって腑に落ちていた。教師の学
習課題がどう子どもの課題となるかが、授業のポイントである。
(2)子どもの様子を見ると、対話のイメージが子どもにどう解釈されていたか、疑問
に残った。対話することが一つの目的であれば、その対話の練習をどこかの段階
で入れる必要がある。本日の学習にも教師が対話の見本を見せ、そして子どもた
ちが対話するといったことも必要ではなかったか。毎時間ではなくても、練習を
いれるということが話し合いを活発にさせることにつながる。
(3)スピーチは、原稿をみながら
する場合、話す柱立てをしたメモ
をみながらする場合、何もみない
でする場合の3通りある。子ども
にどの段階まで、求めるのか子ど
もの実態からきちんと持っておき
たい。いずれは、何もみないでス
ピーチすることも体験させたい
が、子どもの実態に応じて個別の
対応ですればよい 。「君は、メモ
をみながら言えたのだから、次は何もみないで言えることをがんばってごらん。
」
といった声かけは、その子の自信と次への目標を持つことにつながる。
(4)自分の話したいという気持ちや自分はこのことで話せるという自信を持たせるこ
とが大切である。
(5)技能として持たせたいことは、基本的には話の構成である。はじめ、中、おわり
という話の展開を意識したスピーチができるようにさせたい。さらに、この教材
では、ねこの飼い主がみつかってほっとしたところがくわしくかいてあるところ
からも、
自分のいいたいことを1カ所でいいからポイントを押さえて詳しく話し、
それに感想や気持ちを加えてスピーチすることを学ばせたいという教材観をわた
しは持った。こうした教科書のよいところを生かし、子どもの実態をふまえて子
どもにつけたい技能を決めることが大切である。
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