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12・1月 - 杏林大学

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12・1月 - 杏林大学
12・1 月
合併号
平成 20・21 年
No.370
新年互礼会:今年の互礼会は 1 月 5 日三鷹キャンパスで行われ、永年勤続者の表彰に続いて 松田理事長、長澤学長の
新年のご挨拶が八王子キャンパスへも同時中継されました。
○年頭挨拶・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
文化・スポーツ
○中長期改革の提言に対する実行状況・・・・・・・・・ 3
○八王子研究成果・アイデア発表会で優秀賞受賞・・・・12
○松田剛明理事が副理事長に就任 / 副理事長就任挨拶・ ・・・・・ 3
○大学認証評価を終えて・・・・・・・・・・・・・・・ 4
○病院機能評価を終えて・・・・・・・・・・・・・・・ 5
○大連外国語学院と学術交流協定調印・・・・・・・・・ 5
○平成 20 年度 看護専門学校戴帽式・・・・・・・・・・12
○八王子市長にまちづくりの提言・・・・・・・・・・・13
○学園祭を終えて・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
○熊谷奨学金を設立するにあたって・・・・・・・・・・ 5
○各種助成金・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15
○産学連携キャリア支援交換会を開催・・・・・・・・・ 6
○12月の理事会・評議員会・・・・・・・・・・・・・15
八王子だより
○論文・翻訳コンテストで 14 人の高校生に優秀賞・奨励賞・7
○第 2 回八王子まちづくりフォーラムを開催・ ・・・・・ 7
○学園関係著作物の紹介・・・・・・・・・・・・・・・15
○寄付金・物件寄付申込者芳名・・・・・・・・・・・・16
○推薦・AO 入試合格者対象サポートプログラムを実施・・ 8
その他 ○八王子消防署から感謝状・・・・・・・・・・・・・・ 9
教職員メディア情報・・・・・・・・・・・・・・・・16
○タイの教員関係者 80 人がキャンパスを訪問・・・・・・ 9
三鷹だより
大学院国際協力研究科入試説明会・・・・・・・・・・13
○がんセンター設立記念講演会が開かれる・・・・・・・ 9
○杏林医学会総会を開催・・・・・・・・・・・・・・・10
○第 62 回日本臨床眼科学会を終えて・・・・・・・・・・10
○検査部・宮城技師が日本臨床医学会優秀論文賞受賞・・11
○医学図書館の改修で 90 席増席・・・・・・・・・・・・11
○雑誌の医療特集で当院が紹介される・・・・・・・・・12
www.kyorin-u.ac.jp
年頭挨拶
理 事 長 松田 博青
皆様に新年のご挨拶を申し上げます。
して改修工事を行なってまいりました。
昨年一年間、病院関係者を始め教職員の努力により
一方大型工事は本年度も行なわず、各施設設備の改
収支が少し改善しました。
修を順次行ないます。
改めて皆様にお礼を申し上げます。
私共は時代の変化と人々の考え方の激しい変化の中
これに報いる為に 1 月下旬に全教職員に一時金を
で、従来にも増して教育に新しい価値を付加し、病院
差し上げたいと思います。
では質の高い安全な医療を提供するために努力をした
昨年来の保健学部看護学科の三鷹移転に伴う改修工
いと考えております。
事が完了し、4 月から学生を三鷹キャンパスに迎えます。
この目標に対して皆様の引き続きのご協力をお願い
また八王子キャンパスでは理学療法学科が増設され
し、併せて今年一年のご多幸を祈ります。
ますが、過去 3 年間に総額約 2 億 3,000 万円を支出
新年のご挨拶
学 長 長澤 俊彦
明けましておめでとうございます。
増、保健学部では看護学科の三鷹移転と理学療法学科
昨年秋には病院機能評価の訪問審査と 7 年に一度
の新設、文系 2 学部では平成 22 年度からの新カリキュ
行なわれる大学認証評価の実地視察が三鷹、八王子両
ラム、新学科構想の準備が進められます。杏林大学が
キャンパスで行われ、いずれも無事に済ませることが
更なる発展を遂げるために今年はきわめて大切な年に
できました。
なると思います。
さらに三鷹キャンパスでは看護学科移転に伴う医学
新年に当たり教職員の皆様の一層のご協力を願うと
図書館の施設の整備が行われ、八王子キャンパスでは
ともに、併せて皆様ならびに御家族の御健勝と御多幸
“ コートヤード空 ” の設置に代表されるアメニティ改
を祈念します。
善が着々と進みました。今年は、医学部では入学定員
新年のご挨拶
病院長
東原 英二
杏林大学病院の皆様、新年明けましておめでとうご
「医療の質を高める」ことはこの理念に沿うものです。
ざまいす。
本年は職員の皆様と共に、医療の質を高めるにはどう
昨年は、がんセンターがオープンし、また病院機能
するか、また地域に開かれた医療を推進するにはどう
評価の審査を受けました。
するか、を考えて行きたいと思っています。
病院理念や基本方針も改めて検討し、
「患者さんの
地域医療の中で当院が占める社会的重要性が一層高
立場に立つ」とは「満足度の高い医療を患者さんに提
まっていますが、それに応えられるよう、職員の皆様
供する」
ということであるという考えで改訂しました。
と共に努力をして参りましょう。
― ―
2
松田剛明理事が副理事長に就任
平成 20 年 12 月 4 日に開催された理事会において、松田剛
松田副理事長は、平成 5 年 3 月東京慈恵会医科大学卒業、
明理事が杏林学園副理事長に選任されました。
平成 11 年 3 月東京大学大学院医学研究科外科学専攻博士課
副理事長職は、辻岡昭理事が副理事長を退任した平成 10
程修了、平成 17 年 5 月杏林大学医学部講師、平成 20 年 4 月
年 3 月 31 日以来空席となっていましたが、12 月 4 日の理事
杏林大学准教授、平成 18 年 4 月に学校法人杏林学園理事に
会では理事総数 15 名の満場一致で松田剛明理事が選任された
就任、平成 20 年 9 月に学校法人杏林学園評議員に就任されて
ものです。任期は、平成 21 年 1 月 1 日から平成 22 年 3 月 31 日まで。
おります。
副理事長就任にあたり
計画の立案にも携わる機会を頂き、専門分野の異なる
教職員との交流から、多くの新しい知見を得ておりま
す。今後はさらに精力的に八王子キャンパスに出向き、
学生が集まり愛着を持てる大学にするための方策を、
副理事長 松田 剛明
教職員や在学生とともに模索したいと思います。
杏林大学はご承知の通り医学部、保健学部、総合政
策学部、外国語学部、看護専門学校および大学院を備
本年1月1日付けで副理事長に就任することになり
えた総合大学です。私の志すところは、これらの学部
ましたので、学園の皆様にご挨拶を申し上げます。大
教育や学部間交流を通じて、単に与えられた仕事をこ
学を取り巻く社会環境が一層の厳しさを増す中、学園
なす「人材」ではなく、社会のためになり、社会に求
の発展に力を注ぐ機会を与えられたことに対し、身の
められる「人財」を多数輩出することであります。そ
引き締まる思いとともに、その責任の重さを痛感して
のような「人財」の育成を目指すことが、私を含め、
おります。
恵まれた環境で教育を受けることが出来た我々の使命
私はこれまで、主として所属診療科である救急科の
と考えております。
臨床業務を通じて、病院関係者と親睦を深めてきまし
私は現場を大切にし、現実・現状を正確に把握し、
た。多くの方が患者を思いやる暖かい心の持ち主であ
教職員とともに杏林学園が一流の、世界に名だたる学
り、そのことが大学病院全体の評価を高めていると実
園に発展するよう、努力する所存です。今後とも、折
感しております。
に触れて皆様のご助力やご指導を頂けるようお願いを
最近は、八王子キャンパスの学部・学科の将来構想
申し上げて、副理事長就任のご挨拶とさせて頂きます。
中長期改革の提言に対する実行状況
学長 長澤 俊彦
去る平成17年12月9日に開催された理事会にお
言が実行に移せず保留となっているものの、ほかの提
いて、杏林学園中長期改革委員会から答申された「杏
言の殆んどが着実に実行され、大きな実績を上げてい
林大学中長期改革に関する提言」が承認されました。
ることが改めて検証されました。
承認された提言は、
「Ⅰ . 八王子キャンパスの存続を
ここで主だった実行状況を紹介いたします。
目指しキャンパスのアメニティの向上を図る」
「
、Ⅱ . 出
①「八王子キャンパスの存続を前提とした魅力ある
口の見える学部教育の構築を中心とした特色ある総合
キャンパス作り」の提言では、学生が快適で有意義な
大学を目指す施策の実施」
、
「Ⅲ . 学部のスクラップア
キャンパスライフを送ることができるように支援する
ンドビルド等を含めた杏林大学の将来構想の構築」
、
ことをコンセプトとして、平成 18 年 4 月からの 3 年
「Ⅳ . 入試関連体勢の整備や教職員の評価制度の導入
計画で取り組んだ学生アメニティの向上を図るための
などをすすめ学園の基礎体力の向上を図る」
、の4大
キャンパス整備に 3 ヵ年で合計 2 億 2,429 万円を投
項目を柱に16の分野で合計 48 件に及ぶ提言が盛り
じて、○学生食堂の改修、○コンビニ設置、書店改装、
込まれています。
○トイレ改修/パウダールーム設置、○図書館改修等
この改革の提言が理事会で承認されたのを受けて、
を実施しました。
大学は3ヶ年計画として改革提言の実行に努めてまい
その他にも、
「施設・設備の整備、交通アクセス問
りましたが、この 3 ヵ年が平成 21 年 3 月で終了する
題の取り組み」では、僅か 70 ~ 80 メートルではあ
のに当たりこの程、提言の実行状況をまとめ昨年 12
るもののバスターミナルを坂上まで引き上げて、バス
月の理事会に報告いたしました。
ターミナルから校舎までの坂道の距離の短縮を図りま
報告した
「改革項目及び提言一覧に対する実行状況」
した。またバス通学の改善の取り組みでは JR 拝島駅
を見てみますと、国際交流会館の建設など数項目の提
からのバスルートとして旧来ルートのほかに新たに道
― ―
3
路整備された新路線の増設を図り、これにより JR 五
健学部に理学療法学科が開設されることになっていま
日市線東秋留駅アクセスの開拓に結びつけることがで
す。これらは実行された重要な改革のひとつといえます。
きました。
④ 「学園の基礎体力の向上を図る」 でも大きな前進が
更に、JR 八王子駅からのアクセスでは、従来の主
ありました。まず、「志願者増加を図る取り組み」 で
流経路が創価大学経由であったことが運行距離との関
は、入学センターと学部との役割分担を明確にすると
係で安い運賃と通学時間の短縮の実現の妨げになって
ともに大学全体で志願者募集業務に取り組む体制を整
いましたが、主流経路を創価大学の通学バスとは別
え、平成 20 年度には前年度より約 10 パーセントの
ルートのひよどり山トンネル経由とすることが実現
志願者増を実現しました。
しました。これにより 40 分程度かかっていた乗車時
また、「教員評価制度の導入」 では、約 1 年間の熱
間が安定的に 20 分程度に短縮し運賃も 440 円から
い議論があったものの平成 19 年度からの導入を決定
370 円に引き下げられました。
し、2 年間の試行期間を経て 21 年度から本格導入の
まだまだ改善が望まれますが、交通アクセス問題は
運びとなっています。さらに事務部門の強化を図る提
大きく前進したことになります。
言では学園事務局が設置され、事務局長を中心とする
また、「教育改革の推進」では、学生が授業を受け
事務処理の統制が図られるようになった他、事務職員
やすい時間割編成を行うために文系学部専任教員の登
への 「目標管理制度」 も導入され、能力が適正に評価
校を3日制から4日制に変更すると共に他大学兼職を
される体制の整備もすすみました。
承認制にするなどを実施しました。また中途退学者抑
以上は、実行状況のほんの一部の紹介になりますが、
制の施策として初年次教育導入、キャリア指導教育の
これらの他数多くの提言が実行に移されており、「改
新たな科目設置などもカリキュラム改革の主要な項目
革項目及び提言一覧に対する実行状況」として取りま
に位置付くこととなりました。
とめ、ホームページに掲載しておりますので、是非ご
②次に国際交流の推進では、
「国際交流会館の建設」
一読いただきたいと思います。
などが提言にあり、このこと自体は保留となっていま
冒頭に申し上げたようにいま私どもはこの 3 年間
すが、代替の措置として、八王子キャンパスに設置さ
にかなりの改革を実現したと改めて感じているところ
れている八王子宿泊施設の改修を実行し、宿舎の提供
ですが、同時にこれで満足することなくさらに前進す
をしている交換留学生・委託留学生などから快適に過
る努力を続けなければならないという思いを強くして
ごせるとの声が聞かれておりますので、それなりに改
いるところです。
善は進んだことになります。
これまでの理事会並びに教職員のご協力にあらため
③「杏林大学の将来構想の構築」の中の 「新学部開設
て感謝を申し上げるとともに杏林大学のブランドをさ
の提言」 は残念ながら実現に至りませんでしたが、「学
らに高め、社会の信頼に応えて行く努力に引き続いて
科・コースの実現計画」では、保健学部に臨床工学科、
ご協力いただきたくお願いする次第です。
救急救命学科をそれぞれ新設し、更に平成21年度、保
大学認証評価を終えて
学長補佐(認証評価担当) 伊藤 泰雄
平成 16 年 4 月の学校教育法の一部改正に伴い、各
パスは 10 月 23 日、八王子キャンパスは 11 月 7 日に、
大学は平成 22 年度までに認証評価機関による認証評
各分科会の評価委員による実地視察を迎えました。視
価を受けることが義務付けられました。本学は平成
察日はいずれも快晴に恵まれ、施設・設備の視察、授
20 年度に(財)大学基準協会の評価を受けることを
業参観、学生インタビュー、面談調査とも滞りなく実
決め、平成 18 年 4 月に認証評価準備委員会を発足さ
施されました。なお財務の聞き取り調査は 11 月 10
せて、その準備を行ってまいりました。平成 20 年 1
日に大学基準協会で行われました。杏林大学に対する
月の書類申請の後、3 月末に自己点検評価報告書、デー
正式な評価結果は 3 月末に届く予定です。
タ調書と添付資料を提出致しました。
大学が認証評価を受けることの意義は、評価を受け
書類提出が終わってホッとしたのも束の間、9 月に
る準備として各部署が自己点検評価を行い、教職員が
は評価分科会報告書(案)の提示がありました。報告
現状認識と将来展望を共有することと、評価結果に基
書(案)は、全学、財務、医学系、保健学系、総合政
づいて、今後 3 年間以内に改善策を示し、7 年後に予
策学系、外国語学系、国際協力学系の 7 つの評価分
定される次の認証評価受審に備えることにあります。
科会ごとに纏められており、それぞれに、実地視察に
最後に、認証評価受審に当たって、2 年間にわたる各
際しての質問が多数記載されておりました。各部署に
学部、研究科、付属病院、図書館、センター、看護専
お願いして、約 3 ~ 4 週間で質問事項に対する回答
門学校、事務部のご協力に感謝致しますとともに、評
ならびに裏付資料集を作成していただき、三鷹キャン
価結果に基づく改善を宜しくお願い致します。
― ―
4
病院機能評価を終えて
副院長 石田 均
日本医療機能評価機構による病院機能評価のなか
訪問審査最終日に行われた講評のなかで、「大規模病
で、最も重要な日程であるサーベイヤーによる訪問審
院であるにもかかわらず病院長を中心としたリーダシッ
査が平成 20 年
(2008 年)
11 月 27 日
(木)
~ 29 日(土)
プの下、病院がよくまとまり組織が活きていると感じ
の 3 日間にわたり実施されました。この機能評価に
た。」との感想をサーベイヤーの方々より頂きました。
は 5 年毎の更新が必要であることから、今回の基準
いくつかの細かな指摘点も同時に示されましたが、あら
に適合する方策を、病院機能評価統括委員会を中心
ゆる面で全体的に良い評価を得たと感じております。
に約 2 年半前より立案し準備を進めました。この間、
今回の準備を進めていくなかで、今後の方針として
多くの関係者の皆様方の協力と激励、
そして各診療科・
病院機能を常に自己評価し、そして向上させる体制作
病棟ならびに各部署での迅速かつ綿密な対応を間断な
りが早急に求められるとの考えに至りました。例えば、
く頂き、心より感謝申し上げる次第です。
「禁煙の啓蒙と徹底」あるいは「地域住民を交えたモ
特に受審直前の説明会やオリエンテーションには、
ニター制度の実施と評価」などの課題が挙げられます。
大学院講堂に入りきれないほど多くの方々の参加を得
すなわち将来の病院像として、「いつでも受審するこ
ました。今回のテーマの 1 つに、チーム医療の円滑
とが出来る体制」=(イコール)「とくに改って審査
な実施を掲げていましたので、参加者からの熱気を直
を受けなくても良い体制」作りを目指すべきと考えま
接肌で感じることで、実際の受審に向けた確実な手応
す。私達の杏林大学医学部付属病院の益々の発展を願
えを自らも強く得ることが出来ました。
いつつ、病院機能評価の報告とさせて頂きます。
大連外国語学院と学術交流協定調印
中国の大連外国語学院と杏林大学が新しく語学教育で
田弘之国際交流センター
協力し合うことになり、昨年 11 月 20 日、両学間の学
長、堀和生大学事務局長と
術交流協定の調印式が三鷹キャンパスで行われました。
懇談しました。懇談は時折
本学では昨年 4 月に、大学院国際協力研究科に日
ユーモアを交えながら、終
中同時通訳コースを開設し、日本語と中国語の通訳・
始和やかな雰囲気で行わ
翻訳の実践的な人材の養成を行っており、この学術交
れ、大学の運営や教職員・
流協定の調印をきっかけに、こうした人材育成の面で
学生について、さらには周
相互の大学間の交流を深めていくことになります。ま
辺地域との関わり、とりわけ日系企業現地活動や人事
た、大連外国語学院は大連医科大学と姉妹校となって
採用など、両大学間の事柄にとどまらず幅広い話題に
おり、医学部との交流も期待されます。
花を咲かせました。
この日は、孫 玉華院長、劉 利国日本語学科長ら
その後、大連外国語学院の孫院長、本学の松田理事
4 人が本学を訪れ、本部棟 11 階貴賓室にて松田博青
長、長澤学長が協定書にサインをし、今後益々の双方
理事長、長澤俊彦学長、塚本慶一外国語学部教授、本
の交流に志を一つにしました。
【大連外国語学院】1964 年に設立された大学で、中国東北地方では唯一の外国語大学。学生数は約 13,000 人で、その内日本語学部の学生は約 3,000
人と世界一の規模を誇っている。日本語学部は語学教育に加えて、情報技術や金融管理などの分野でも充実した教育が特徴。留学生は 1,500 人程
在籍しており、その内半分近くが日本人留学生であるなど、日本との関係がたいへん緊密な大学。
熊谷奨学金を設立するにあたって
外国語学部英語学科教授 熊谷 文枝
1988 年 4 月杏林大学外国語学部の設立と共に、私
学生のころからの夢であったアメリ
はアメリカから帰国し、
教授として赴任いたしました。
カ留学生活が始まりました。「ほん
着任奉職して以来、キャンパスとともに時を送り、杏
の一年、何でも見てやろう」と言う
林大学での時間は 21 年が過ぎました。今年 3 月末で、
気持ちではじめた旅でした。それが、
定年退職いたします。今は、
感慨深い思いで一杯です。
約 15 年にもおよぶとは、思いもよ
このたび定年に当たり、退職金全額を杏林大学に寄付
りませんでした。1970 年当時、交
し、「熊谷奨学金」を設立していただくことになりま
換レートは、1 ドル 360 円で、アメリカに留学するのは、
した。その経緯を簡単にお話いたします。
いろいろな意味で大変でした。
1970 年 8 月、フルブライト留学生として、私の小
アメリカでの勉学、なかでもアメリカの大学院で博
― ―
5
士号を取ることはアメリカ人にとっても並々ならぬ努
を約 15 年間給付したいと考えています。外国語学部の
力が必要です。英語を母国語としない私が、社会学を
特質、私のアメリカ留学の体験、私の専攻分野の社会学・
専攻し、博士号を取ろうと決心したのですから、その
比較文化社会論等に関心のある外国語学部三年生の日
道のりは決して平坦ではなく、むしろいばらの道のり
本人学生二名に毎年奨学金を給付したいと考えていま
でした。その苦労の数々は、言葉では言い尽くせませ
す。この奨学金が、学生の語学研修・短期留学の一助
ん。社会学は、その時間の多くをディスカッションや
となることを期待します。また、高校生も「熊谷奨学金」
ディベートに費やします。そして、その結果を報告書
を一つの勉学目標とし、杏林大学・外国語学部受験に
として提出します。そこからも、外国人留学生の苦労
関心を持っていただければ幸いです。
がお分かりいただけることでしょう。
しかし、幸いに留学六年弱(1976 年 5 月)で、社会
学博士号を取得することができました。そして、アメリ
カの大学で教え、また、研究生活も送ることができまし
た。決して容易ではないアメリカでの勉学生活を、まが
りなりにも成功させることができたのは、まず勉学全期
間を通じ終始奨学金を授与されたこと。それから、アメ
リカ人の先生方、仲間の学生、ホストファミリー達の心
温かいホスピタリティーにめぐまれたこと。この二つの
おかげでした。挫折を体験したことは数え切れないほど
あります。しかし、そのつどアメリカ人の親切心に支え
られ、初心を貫くことができました。
当時、
「この恩返しは、どのようにしたらよいのだ
ろうか」
と悩みました。すると多くのアメリカ人から、
「あなたが、恩返しができるようになった時に、その
気持ちを表してくださればよいのです」と言われまし
た。今、私にはそれができる時が来ました。
そこで、
「熊谷奨学金」を設立していただき、毎年二
人の学生に、各人 50 万円(一年に計 100 万円)の奨学金
【 赤井 孝雄 外国語学部長の談話 】
杏林大学外国語学部は創設以来、外国語の習得を通じて、
言葉の持つ創造性とコミュニケーション能力を追究すると
ともに、異文化の垣根を越えて相互に理解し共存できる国
際人の養成を目的としてきました。そしてこの目的を達成
するために学部独自の外国語習得プログラムを始め様々な
プログラムを用意しています。なかでも海外留学・研修は
重要なものと位置づけその拡充に努めてまいりました。現
在、年間約 100 名の学生がこのプログラムを利用して異文
化を体験していますが、さらに多くの学生諸君に海外留学・
研修プログラムを活用してもらいたいと考えております。
一方で、経済的な理由からこのプログラムを断念せざるを
得ない学生がいることも事実です。
この度、ご自身奨学金の恩恵に浴された熊谷教授より、
経済的な理由から海外留学・研修プログラムに参加するこ
とがままならない成績優秀学生に対して、奨学金給付のお
申し出を頂きました。長年学部教育に貢献された先生のご
意志を尊重し、先生の名前を冠した熊谷奨学金を設立して、
外国語学部のさらなる発展のために活用させて頂きたいと
考えております。
八王子だより
産学連携キャリア支援交換会を開催
昨年 12 月 8 日 杏林大学「産学連携キャリア支援
業生の近況や厳しい
交換会」を新宿京王プラザホテルにおいて開催しまし
時代環境にあってこ
た。例年、
「企業と大学との情報交換会」として、開
そ産学連携した「人
催していた交換会ですが、就職支援に留まらない各種
間力」育成が大事で
事業において企業と大学が相互連携を深め人材育成を
あるとのご挨拶をい
図っていきたいとの思いから今年度より会の名称を変
ただきました。 更して開催しました。
また、ご出席いた
当日は、採用実績のある企業をはじめ、インターン
シップや大学支援行事など多方面にわたりご協力をい
ただいている企業 110 社 150 名あまりの方をお招き
し、本学からは松田博青理事長、長澤俊彦学長、八王
子3学部長と関係教職員が出席しました。
開会にあたり、大学を代表して長澤学長より企業の
方々に日頃のご協力に対する感謝と厳しい就職環境が
予想される中、引き続きご支援をお願いする旨の挨拶
がありました。続いて企業を代表し、
(株)竹中工務
店 専務取締役 白井剛様より一昨年入社をした本学卒
― ―
6
だいた企業の採用担当者の方々からは、採用学生の活
躍の様子や次年度の採用に関する内容など、様々な情
報を交換することができ有意義な時間を過ごすことが
できました。
今後も、キャリアサポートセンターではこのような
機会を通じ、企業との強い信頼関係を築くとともに社
会や企業が求める人材の育成支援に力を入れていきた
いと考えています。
(キャリアサポートセンター 安藤 英視)
外国語学部主催 論文・翻訳コンテストで 14 人の高校生に優秀賞・奨励賞
外国語学部が論文・翻訳コンテストを始めてから、
昨 年 11 月 1 日 に 行 わ れ た 表
今回は四年目を迎えます。今回は、論文部門では、3
彰式の様子。出席いただいた
つの課題に総計 231 本の応募が、翻訳部門では 4 つ
高校生の皆さんは赤井学部長
から表彰状を授与されたあと、
の課題に総計 266 本の応募がありました。その中か
審査委員の稲垣教授、金田一
ら各部門合わせて 14 人の方の作品が優秀賞、奨励賞
教授、伊藤准教授、外国語学
に選ばれました。
部の教員らとともに懇談会を
作品の審査にあたった外国語学部の稲垣教授、金田
一教授、黒田教授、塚本(尋)教授はじめ、論文・翻
訳コンテスト実施委員の教員はみな、高校生が持てる
力を充分に発揮した努力の結晶の輝きに目を奪われま
した。
応募して下さった高校生のみなさんにお礼を申し上
げるとともに、これからもこのようなコンテストへの
意欲を見せて、切磋琢磨して自分を磨いて戴きたいと
思います。そして次回も多くの高校生にチャレンジし
てもらえるよう魅力あるテーマを準備したいと考えて
行いました。
■論文部門
作品表題
メールの日本語
メールの日本語
スポーツイベントの魅力 優秀 松林 早紀
誰もが熱中する行事
奨励 髙橋 祥徳
私立八王子高等学校 2 年
県立筑紫丘高等学校 2 年
映画の魅力、本の魅力
優秀 久山 貴暉
ライク・ア・ローラーコースター 奨励 山本 愉香
県立小野高等学校 2 年
私立学習院女子高等科 2 年
■翻訳部門
課題/作品表題
英語課題 → 日本語訳
います。実施にあたりご協力いただいた皆さまに御礼
申し上げるとともに、今後ともご支援賜りますようお
願い申し上げます。
(外国語学部准教授 伊藤 盡)
賞名 受賞者氏名
高校/学年
優秀 諏訪部 春菜 私立日本大学三島高等学校 1 年
奨励 駒形 麻波
私立九里学園高等学校 1 年
中国語課題→日本語訳
日本語課題 → 英語訳
日本語課題 → 中国語訳
賞名 受賞者氏名
高校/学年
私立函嶺白百合学園高等学校 3 年
優秀 奥津 夏実
奨励 武藤 奈月
県立前橋女子高等学校 3 年
優秀 広瀬 華歩里 私立鴎友学園女子高等学校 3 年
奨励 葉 晗
私立山口県桜ケ丘高等学校 3 年
優秀 吉川 迪
奨励 吉田 楓
国立東京学芸大学教育学部附属
高等学校大泉校舎 2 年
私立頌栄女子学院高等学校 1 年
優秀 片矢 東滋郎 私立同志社国際高等学校
県立あさか開成高等学校 1 年
奨励 飛田 由佳
第 2 回八王子まちづくりフォーラムを開催
八王子市のますますの活性化と発展をめざして、地
域の資源をどのように活かすかという視点から、第 2
回八王子まちづくりフォーラム「まちの『たまご』を
孵化させよう」を昨年 11 月 8 日、八王子学園都市セ
ンターで開催しました。
今年度は、八王子市の多くの資源を活用するために、
地域の人や組織のつながり、信頼関係などのネットワー
クを意味する「ソーシャル・キャピタル」と、地域資
弘教授、進邦徹夫准教授、岡村裕准教授、木村有里講
源を発掘し新たな価値を創造する「地域イノベーター」
師、本学の学生、市の職員、まちづくりに参加する市
という2つの概念を中心として、さらなる八王子の活
民などがパネリストとなり、
「ソーシャル・キャピタル」
性化をめざすためのフォーラムを開催しました。
の充実、
「地域イノベーター」の発掘と活用について
フォーラムの開催にあたり、長澤俊彦学長が、
「大
のパネルディスカッションを行いました。また保健学
学教育・研究の次に重要な第3の使命として全力をあ
部卒業生でもある八王子市議会議員の鈴木玲央さんか
げて地域交流に取り組んでおり、このフォーラムはそ
ら、本学のさらなる地域交流活動への期待が込められ
の位置付けで開催しましたので、是非最後まで聴いて
たメッセージが寄せられました。
盛り上げていただきたい」と挨拶しました。
地域に開かれ、地域に根差した大学として、教職員・
フォーラムではまず、基調講演として笈川博一客員
学生が地域の一員として担う役割の大きさを再確認で
教授が「二都物語―エルサレムとアマルナ―」と題し
きたフォーラムであり、今後の地域交流活動に反映し
歴史的事例について多くの写真や図面を交えて講演し
ていきたいと考えています。 ました。続いて経営学、社会福祉学の観点から田中信
(地域交流委員会)
― ―
7
総合政策学部、外国語学部
推薦・AO 入試合格者対象サポートプログラムを実施
【4 月からともに学ぶ仲間と大学の講義などを体験】 総合政策学部准教授 伊藤 敦司
12 月 6 日、128 名の合格者と、89 名の保護者の
参加の下、八王子キャンパスにおいて推薦入試合格者
のためのセミナーおよび懇親会を開催しました。
合格者には、松田和晃学部長からの祝辞の後、木暮
健太郎講師による講義を受講してもらいました。興味
深く聴講した合格者からは、講義後や懇親会の席上多
くの質問や感想が寄せられました。その講義の成果を
後日レポートとして提出してもらい、教員が添削のう
その後、ホール杏に場所を移し、多くの教職員も加
え返却する予定ですが、どのようなレポートが提出さ
わり、懇親会が盛大に開かれました。飲食をしながら、
れるか楽しみです。海外研修や学生生活の紹介の後、
教職員にいろいろな疑問や不安な点を相談する合格者
10 名前後を 1 グループとして、1 名の教員がつき、
や保護者の方、既に友達ができ合格者同士で盛り上が
自己紹介を行いました。部活や趣味の話題などで盛り
るグループ等、盛会の下、17 時に散会となりました。
上がり、早速メールアドレスの交換をするグループも
今後は、講義に対するレポート提出の他、2 回の課
見られました。
題レポート、国語力・計算力演習問題が用意され、提
保護者の方々には、別室にて、松田学部長からの祝
出物すべてに教員の添削指導が行われる予定です。ま
辞の後、小野田欣也教務部長から本学部の教育方針、
た、3 月 23 日から 27 日にかけ、スプリングセミナー
原田奈々子学生部長から学生生活へのサポート体制、
として、近現代史論と表現力演習を受講してもらい、
武田耕一キャリアサポートセンター長から就職のため
一足早く基礎学力のアップを図ってもらうことにして
のサポート体制の説明がなされ、本学部の理解を深め
います。
てもらいました。
【入学前の基礎固め:学習課題の説明などを行う】 外国語学部導入教育担当・諏訪内 敬司
12 月 6 日の午後、外国語学部推薦入試・AO 入試合
格者にお集まりいただき、大学生活の様子や入学まで
の学習課題などについて説明するセミナーを実施致し
ました。慌しい 12 月であること、また高校の期末試
験時期に重なりましたが、合格者のうち 59 名(全体
の 8 割)と、保護者 38 名(参加合格者の過半数)に
参加していただけました。保護者の中にはご夫婦でお
見えになった場合もあり、関心の高さうかがえました。
セミナーでは、連絡先登録と 3 月までの学習課題
の進め方などについて説明しました。入学予定者に
は、3月までに国語と英語の学習課題を課していま
す。国語は、
「漢字」と「ことば」の学習をするもの
です。3 月のスプリングセミナーで確認テストを実施
することにしております。英語の課題は、14 週分の
課題と模範音読の入った CD を聞いて発音練習するも
のです。国語と同様に、セミナーで確認テストを実施
するとともに、3 月に課題を解いたノートを提出して
もらうことにしています。
― ―
8
これらの課題は、大学での学習にスムーズに入って
いけるように、入学前に基礎固めをしていただこうと
いう目的で用意したものです。欠席者には、テキスト
と課題学習説明書をお送り致しました。
一方、保護者向けには、外国語学部での学び方、大
学生活の様子、就職サポート体制、留学プログラムな
どについて説明致しました。
セミナー終了後は歓迎パ-ティーを開きました。入
学予定者、保護者、教員のほかに在学生のボランティ
アにも加わって、和気あいあいの雰囲気の中で、 入学
予定者の不安を解消すべく懇談していただきました。
タイの教員関係者 80 人が八王子キャンパスを訪問
タイの小学校から大学までの教職員 80 名が昨年
11 月 4 日、八王子キャンパスを訪問しました。研修
団の受入をコーディネートした旅行業者には、外国語
学部 2 期卒業生が勤務していることもあり今回の訪
問が実現したもので、一行は日本の教育現場の視察、
異なる教育体制のもとで働く教職員との交流といった
目的を果たすことができたようです。
この日は はじめに赤井孝雄外国語学部長、本田弘
見学終了後は、学生食堂で本学教職員と昼食をとり
之国際交流センター長、上野修学生課長が挨拶し、大
ながら交流を深めました。席上、タイで過ごした経験
学全体の紹介をしました。その後 2 チームに分かれ、
のある総合政策学部の木村有里講師がタイ語で挨拶を
本田センター長ら教職員の案内で図書館、キャリアサ
したところ、参加者から歓声があがりました。参加者
ポートセンター、入学センター、食堂などを見学しま
からは、この訪問が今後の日本への留学希望者にとっ
した。保健学部では救急救命学科の救急車を使った実
て何らかの形で役に立つだろうという言葉が寄せられ
習や基礎看護実習室、在宅ケア実習室などの施設の見
ました。 (学生課国際交流係)
学を約 1 時間に亘り行いました。
八王子消防署から感謝状
八王子キャンパスは日頃から火災予防に努め、地域
の安心安全確保に協力してきたことから、東京消防庁
八王子消防署長より火災予防業務協力功労者として
感謝状が贈られました。表彰式は昨年 11 月 9 日から
11 月 15 日までの秋の火災予防運動期間中の 11 月
10 日、八王子スクエアビルで行われ、事務部庶務課
の冨樫憲弥課長が臨みました。
(八王子庶務課)
三鷹だより
がんセンター設立記念講演会が開かれる
昨年 4 月に開設したがんセンターは、これまで機
能の充実を図ったさまざまな取り組みを行ってきまし
たが、
その活動報告を兼ね 12 月 6 日に「がんセンター
設立記念講演会」を開催し、三鷹市医師会の先生方を
はじめ、160 名を越す関係者にお集まりいただきま
した。
講演会では、がんセンター 古瀬純司教授が「当院
がんセンターの現状と診療活動」について講演しまし
じめた新外来化学療法室についても紹介しました。
た。この中で古瀬教授は、4 月以降にがん診療機能と
そ し て、 科 学 に 基 づ い た 信 頼 さ れ る が ん 医 療を
して設置したがん相談支援室の活動実績として、月に
推進するというがんセンターの基本理念を明らか
80 件を越す相談があることや、医療従事者からの相
に し、 こ れ か ら も 地 域 病 院 と 連 携 し た、 地 域 に 根
談も届いている現状を報告しました。また月に 230
ざ し た が ん 医 療 を 行 っ て、 大 学 病 院 の 中 に あ る
件にも上る緩和ケアの実施件数や緩和医療の啓発活動
がんセンターとして複数疾病を持つ患者さんを
のため行っている緩和ケア講演会について報告したほ
総 合 的 に フ ォ ロ ー し て い き た い と 述 べ ま し た。
か、昨年 11 月にベッド数を 2 倍に増床して稼動しは
また、招待講演では国立がんセンター中央病院の土
― ―
9
屋了介病院長から「我が国のがん診療の状況と課題に
講演会の後、呼吸器外科の呉屋朝幸副院長と産科・
ついて」をテーマにご講演いただいたほか、来賓の国
婦人科の矢島正純准教授の案内で外来化学療法室や中
立がんセンターの垣添忠生 前総長や三鷹市の清原慶
央病棟などをご来賓の方にご見学いただき、その後、
子市長、武蔵野市の邑上守正市長から御挨拶をいただ
当院医師との親睦を深めるための懇親会を行い、最後
きました。
まで多くの方にご参加いただきました。
第 37 回杏林医学会総会を開催
昨年 11 月 15 日に跡見 裕医学部長を会長として第
インフルエンザの脅威」をしていただきました。その
37 回杏林医学会総会が開催されました。医学部臨床
後に本学職員 4 名(田口晴彦教授、岡崎充宏副技師長、
検査医学教室が幹事教室となり、総合医療学、産婦人
河合 伸准教授、中村貴枝子師長補佐)によりインフ
科学、小児外科学、救急医学、放射線医学の各教室が
ルエンザの疫学、検査、診断、治療、予防についての
当番教室となって総会が運営されました。
講演が行われ、本学付属病院でのインフルエンザに対
同日正午より杏林医学会事務総会が開かれました。
する取り組みが紹介されました。参加された多数の市
平成 19 年度の活動報告、決算報告、監査報告が承認
民の方々より基礎から臨床にわたる多くの質問をいた
され、平成 21 年活動予定および予算案が提起され、
だき、熱のこもった議論が行われました。
承認されました。事務総会後に第 17 回杏林医学会賞
15 時から医学部共同研究プロジェクト・研究奨励
授与式および記念講演が行われました。今回の受賞
賞受賞者の中間報告会ならびに保健学部共同研究プ
者は堀江真識氏(保健学部分子生物学教室、論文タ
ロジェクト・個人研究奨励賞受賞者の報告会が行わ
イトル:ショットガンクローニングによる大腸菌新規
れました。医学部から 8 名、保健学部から 7 名の受
sRNA の分離・同定)と Rafiqul Islam 氏(医学部薬理
賞者によりこれまでの研究成果が発表され、参加者
学教室、論文タイトル:ヒト有機酸トランスポータ−
との discussion が行われました。同報告会と並行し
4(hoAT4) は低親和性のパラアミノ馬尿酸 (PAH) トラ
て複数会場において一般口演が行われました(演題
ンスポーターである)の 2 氏でした。Islam 氏は本学
数 32)。演題数は昨年に比べ減少したものの、各教室
留学後、バングラデシュに帰国されたため、薬理学教
の若手研究者の発表の場として有意義な口演ならびに
室の安西尚彦准教授が代理講演をされました。Islam
discussion が行われたものと感じました。学内学会と
氏から杏林医学会宛に受賞の喜びのメッセージが送ら
称される杏林医学会総会でありますが、本総会が医
れてきました。
学部・保健学部・付属病院の研究者および職員による
13 時から 15 時まで市民公開講演会 “ 今年のインフ
collaboration の活性化の場となっていくことを期待
ルエンザに備えて ” が開催されました(座長:医学部
しております。本総会の運営にご協力いただきました
感染症学 神谷 茂、医学部総合医療学 河合 伸准教
各教室の先生方、口演していただきました先生方なら
授)。日本大学医学部病態病理学系微生物学分野の早
びに杏林医学会員各位に感謝申し上げます。
川 智教授に基調講演「インフルエンザの基礎と新型
(杏林医学会総務幹事 神谷 茂)
第 62 回日本臨床眼科学会を終えて
昨年 10 月 23 日から 26 日までの 4 日間、東京国
際フォーラムにて、第 62 回日本臨床眼科学会を眼科
学教室が主管させていただきました。本学会の会長を
引き受けられ、その成功を誰よりも強く願っていた樋
田哲夫教授は、食道癌のため平成 20 年 2 月 26 日に
学会を見届けられないという無念の中で逝去されまし
た。我々主催者は学会前に柱を失い、崩壊しかけまし
たが、平形新主任教授が会長代行を務めることを日本
である」ということを念頭に、華美な装飾等は避け、
「シ
眼科学会に認めていただき、会長故樋田哲夫、会長代
ンプル、スマート、アカデミック」をテーマとし、気
行平形明人、副会長朝広信彦、そして筆者が事務局長
持ちよく勉強、討論、情報交換ができる場を提供する
という体制で臨みました。
ことを目指しました。
我々は、樋田先生の考えに基づき「学会は学術集会
今回は、日本眼科学会プログラム委員会が正式にプ
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10
ログラム構成を担当する第 2 回目の日本臨床眼科学
して、小説家の村松友視さんをお招きするという初の
会でした。プログラムの内容に整合性と継続性を持た
試みを行いました。結果として会場は大入り満員で、
せることにより参加者に質の高い学術的情報を効率的
参加者には大変好評でした。
に提供することがプログラム委員会の使命です。今回
お蔭様で、事前参加登録者 6,069 名、当日登録者
の学会でも大鹿哲朗プログラム委員長を始めとするプ
2,002 名、合計 8,071 名という過去最多の参加をい
ログラム委員の方々の努力により素晴らしい内容のプ
ただき、盛会裏に学会を終えることができました。抄
ログラムが組まれていたと確信しております。
録集の発送が遅れたという点はありますが、全体を通
さらに樋田先生の「学会に新しい風を吹き込みた
してみると良い学会だったのではないかと自負してお
い」
、
「眼科医は眼科のことだけ勉強していたのではダ
ります。きっと樋田先生も草葉の陰で喜んでおられる
メだ」、あるいは「臨床医たる者常に広く世間に目を
ことと思っております。
向けるべし」といった思いから、会長枠の招待講演と
(眼科学教室/事務局長 永本 敏之)
検査部・宮城技師が日本臨床医学会優秀論文賞受賞
臨床検査部の宮城博幸技師が 2008 年度日本臨床検
ます。今回の論文は、先端
査医学会優秀論文賞を受賞し、昨年 11 月 27 日から
的な分析装置を用い、多種
29 日まで名古屋国際会議場で開催された第 55 回日
類の薬毒物の中から原因と
本臨床検査医学会の総会で顕彰されました。
なる中毒物質を迅速かつ高
日本臨床検査医学会優秀論文賞は、毎年臨床検査医
感度に同定する方法を確立
学会の機関誌である「臨床病理」に掲載された論文の
したものであり、中毒患者
なかから、
特に優れた内容のものに授与される賞です。
の検査・治療において今後
受賞した論文の表題は、
「QTRAP LC/MS/MS によ
きわめて有用となることが期待されるものです。今回
る多剤同時スクリーニング分析の試み」
です。当院は、
の受賞は、宮城技師個人のみならず、杏林大学病院の
全国に 21 箇所指定されている高度救命救急センター
薬毒物検査技術がわが国でもトップレベルにあること
の一つであるという特殊性から、薬毒物中毒患者の受
を示すものであると考えられます。
診数が非常に多いのが特徴ですが、臨床検査部は救急
なお、本論文は 2007 年臨床病理 55 巻 4 号に掲載
部および法医学教室と協力して薬毒物分析に積極的に
されております。
関わっており、宮城技師はその中心として活躍してい
(医学部臨床検査医学教授 渡邊 卓)
医学図書館の改修で 90 席増席
医学図書館では、昨年 7 月から 11 月にかけて大規
増やすことを計画に盛り込みました。座席と書架を増
模な改修工事を行いました。今回の改修工事の一番の
設するため、4階 AV 室の撤去、中 3 階の書架の撤去、
目的は、座席と書架の増設です。建物は増床されない
2 階の事務エリアの縮小を行うことにしました。こ
ので、館内を再編成してスペースを効率よく使うこ
れについては新看護学科校舎内に AV 機器を備えたグ
と、使い勝手を損なわずむしろ快適性を向上させるこ
とを重視しながら計画を検討し、工事を進めました。
計画では、まず平成 21 年度に移転予定の看護学科
全体で考えれば利用者のニーズには応えられると判断
しました。また、これまでにも要望の強かった、コン
を受け入れる環境の整備を検討しました。医学・看護
ピュータの増設、机面積の拡大、トイレ整備、さらに
学分野の学生は他分野に比べて図書館利用が多く、座
キャレルデスクの入れ替えと増設も行いました。
席もその分多く確保する必要があります。一般の大
学図書館では、座席数は学生定員の 10%前後ですが、
当館では看護専門学校も含めて定員の 20%を満たす
今回の改修工事は、医学図書館にとっては初めての
大掛かりな改修となりました。もちろん要望を全て実
現することはできませんでしたが、施設面においては
座席数を確保することを目指しました。
保健学図書館にある看護関係の資料(図書、雑誌、
AV 資料)約 2000 点を受け入れるために、書架を増
かなりの部分を改善することができました。今後は資
料のリニューアルやサービスの改善などによって、新
しい図書館をさらに使いやすくするよう努力していき
設する必要もあります。当館では看護分野の図書資料
ます。 (図書館事務課長 鈴木 敏男)
は 4 階書庫にあるので、このエリアの書架を約 20 連
―
ループ学習室の設置予定があるため、三鷹キャンパス
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雑誌の医療特集で当院が紹介される
雑誌「プレジデント」の昨年 12 月 15 日号の特集
例数と治療データを 47 都道府県・病気別にまとめ紹
記事「全国 4000 病院&医者の実力ランキング」で、
介しています。
当院が脳疾患と乳がんの頼れる病院として、また、脳
この中で当院は、病院や専門病院が集中する関東内
神経外科の塩川芳昭教授と呼吸器外科の呉屋朝幸教授
で、脳疾患で頼れる病院として 14 位に、乳がんでは
が頼れる医師として紹介されました。
22 位にランクされています。また、「医師が選ぶわが
特集記事では、がん・心臓病・脳卒中のいわゆる3
町の名医 325 人」では、脳卒中治療で脳神経外科の
大疾病の治療について、社会保険事務局に届けられる
塩川芳昭教授が、肺がんでは呼吸器外科の呉屋朝幸教
最新の治療データと、手術件数の多い病院や学会の認
授が技と心を持った、信頼できる名医として紹介され
定施設への手術数等のアンケートの結果、さらに様々
ました。
な名医の取材などに基づいて全国 4000 医療機関の症
文化・スポーツ
平成 20 年度 看護専門学校 戴帽式
看護専門学校の「第 33 回戴帽式」が昨年 11 月 22
日 三鷹キャンパス松田記念館で行われました。式典
には松田博青学園長はじめ多くの来賓の皆様や保護者
が参列し、98 人の戴帽生を祝福しました。
式 典 は 長 澤 俊彦学長の式辞の後、一人ひ と り に
キャッピングが行われる戴帽の儀、全員そろって唱え
るナイチンゲール誓詞が行われ、続いて戴帽生が場内
をキャンドルの灯で一周するなど終始厳かな雰囲気の
式の意味」 について臨床指導者や専任教員とのディス
中で進みました。
カッションで考えを深め、自ら歌や誓詞の練習をする
その後、後藤 元校長の訓示、在校生の励ましの言葉、
などの準備を経て当日を迎えました。
戴帽生の誓いの言葉と続き、最後に 「杏林大学医学部
式を無事終えた戴帽生たちは、保護者や在校生、学
付属看護専門学校キャッピングの歌」 の合唱で終了し
生生活を支えてくださる多くの方々から祝福され、ど
ました。
の顔も誇らしげでした。入学してからこれまでの学習
本校の戴帽式の目的は、「自らの看護への認識を深
をやり遂げた喜びと自信、自ら選んだ看護職への決意
め、看護に進む決意を新たにする」 ことにあり、2 年
と責任を新たに胸に刻みました。
次の 11 月、基礎的な学習がほぼ終了し、専門領域の
戴帽式へのご理解を頂き、暖かいご支援ご協力を賜
実習に入る前のこの時期に実施しています。戴帽生た
りました関係者の皆様に厚くお礼を申し上げます。 ちは、9 月の基礎実習終了後、
「自分にとっての戴帽
(看護専門学校副校長 大木 順子)
八王子 研究成果・アイデア発表会で 3 団体が優秀賞受賞
保健学部の研究室と総合政策学部のゼミナールから
あわせて 12 団体が、12 月 6 日 八王子学園都市セン
ターで行われた「第 8 回研究成果発表講演会」、「第 6
回はちおうじ企業・地域活性化アイデア発表会」に参
加して、日ごろの研究成果や八王子地域に関連した提
案や新しいビジネスなどのアイデアを発表しました。
このうち研究成果発表講演会部門で保健学部の
横 山 直 樹 さ ん、 原 美 里 さ ん、 本 多 譲 さ ん の 研
学 部 の 河 上 雄 一 郎 さ ん、 熊 倉 健 太 さ ん、 高 剣 さ
究「 運 転 シ ミ ュレータを用いた居眠り検知 の 生 理
ん、 田 中 宏 幸 さ ん、 吉 井 直 樹 さ ん の 研 究「 工 場
学 的 検 討 」 が、 ア イ デ ア 発 表 会 部 門 で 総 合 政 策
見学でまちおこし」
、中山 智仁さん、高城 大樹さ
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12
ん、 荒 井 啓 志 さ ん、 木 村 一 成 さ ん の 研 究「 シ ネ
る街となるよう八王子産学公連携機構などが主催して
マティックシティ八王子 映画で拓く八王子のまち」
毎年行われているものです。8 回目となる今回は、13
の 3 団体の発表がそれぞれ 優秀賞を受賞しました。
の大学、短大、高等専門学校からあわせて 185 団体が
「はちおうじ企業 ・ 地域活性化アイデア発表会」は地域
参加し、若者の視点から八王子のまちが活性化するよ
の産学交流、産学連携を推進し、八王子市が活気のあ
うな研究成果やアイデアの提案・発表を行いました。
発表テーマ
地域で生活する高齢者の家庭での食事の実態と満足感
科学捜査を目的とした視覚・吸気刺激による SSR 検出・
分析法の新たな提案:事象関連電位併用による
学部
保健学部看護学科
山崎 由香子
保健学部臨床検査技術学科
加川 真奈美、木村 沙希子
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の抽出とその型判定まで
可能な指先センサ開発の基礎的研究
保健学部
原沢 舞、安斉 亮、
臨床検査技術学科、保健学科 斎藤 絢香
チャイルドシート着用走行時の心拍・呼吸動態の無拘
束計測に関する基礎的検討
保健学部
臨床検査技術学科、保健学科
保健学部
臨床検査技術学科、保健学科
運転シミュレータを用いた居眠り検知の生理学的検討
八王子を Active に Change ! 英語村による活性化
総合政策学部企業経営学科
緊急指令:八王子大災害発生
総合政策学部総合政策学科
工場見学でまちおこし
総合政策学部企業経営学科
カーフリーデー エコへの第一歩
総合政策学部総合政策学科
八王子から世界へ メダリストプランニングの挑戦
総合政策学部企業経営学科
シネマティックシティ八王子 映画で拓く八王子のまち
総合政策学部合政策学科
八王子酒造巡り もうオヤジクサイなんて言わせない!
総合政策学部企業経営学科
発表者
研究室指導教員
近藤 ふさえ
石山 陽事、
三谷 博子
石山 陽事、
三谷 博子
竹山 梨枝子、新井 瑞輝、
石山 陽事、
八木 道隆
三谷 博子
横山 直樹、原 美里、
石山 陽事、
本多 譲
三谷 博子
李 美貞、今井 祐介、清水 瑛太、
田中 信弘
高橋 祥太、中村 元
青柳 淳、石塚 竜太、田内 真人、
進邦 徹夫
高取 和季
河上 雄一郎、熊倉 健太、高 剣、
田中 信弘
田中 宏幸、吉井 直樹
清水 巧、黒岩 大志、北原 晴佳、
進邦 徹夫
中村 峻介
清水 健太、西川 史剛、野田 雄真 木村 有里
中山 智仁、高城 大樹、荒井 啓志、
進邦 徹夫
木村 一成
中丸 和弥、松本 浩一、野橋 健治 木村 有里
八王子市長にまちづくりの提言
総合政策学部と外国語学部の学生が
ンテーション賞をそれぞれ受賞しました。
12 月 13 日 八 王 子 学 園 都 市 セ ン タ ー
ま た、 今 回 初 参 加 と な っ た 総 合 政 策 学
で 行 わ れ た「 学 生 と 市 長 と の ふ れ あ い
部 野 山 研 究 会 の「 学 生 が 地 域 福 祉 の 担
トーク That’s 八王子学-学生が提言す
い手へと成長することを促す地域と大
る ま ち づ く り と は - 」 に 参 加 し て、 市
学の連携システムに関する研究」も
内 7 大学から集まった学生とともにま
市 長 か ら 高 い 評 価 を い た だ き ま し た。
ちづくりに関する日頃の研究の成果を八
岩﨑ゼミの皆さん
八王子市では市内の大学に通う学生が積
王子市の黒須隆一市長に提言しました。
極的に市政に提案を行うことで地域の活性
このうち、「道の駅滝山」で地元の観光
化を図り、学園都市づくりに活かそうと、
案内や美術館などの施設の紹介を続けてい
学生の研究成果をもとにしたまちづくりに
る外国語学部岩崎ゼミナールの「住んで
関する提案発表会を毎年開催しています。
よし、訪れてよしの八王子まちづくり―
杏林大学ではこれからも本学での学びや
八王子観光コンシェルジュの実験成果よ
学生の研究活動がこのような機会をとおし
り―」が優秀賞に、総合政策学部北島研
究会の「八王子健康レポート」がプレゼ
北島研究会の皆さん
て地域の活性化や事業に活かされるよう積
極的に支援してまいります。
日中同時通訳・翻訳者をめざす方を対象に
国際協力研究科 国際言語コミュニケーション専攻 入試説明会を実施
大学院国際協力研究科国際言語コミュニケーション専攻の入試説明会が 12 月
6 日、八王子キャンパス E 棟 205 教室で行われ、日中同時通訳・翻訳者をめざ
す 22 人の方が参加しました。説明会では大学院国際協力研究科の概要や入試日
程等について紹介したあと、塚本慶一教授が国際言語コミュニケーション専攻に
関する詳しい説明を行いました。
国際言語コミュニケーション専攻は来年 4 月に新設される、我が国で唯一の日中同時通訳マスター
プログラムであることから、その授業内容やカリキュラム、日中同時通訳・翻訳者の現状や将来的な動
向など幅広い説明がなされました。
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2008 学 園 祭
杏祭を終えて
第 36 回杏祭実行委員長 医学部 3 年 今井 大也
昨年 11 月 1 日、晴天の中で第 36 回杏祭が開催さ
れました。今回の杏祭は看護専門学校とは別の日程で
行なわれたため、例年に比べると規模は小さくなって
しまいましたが、模擬店を開いている各部活は活気
に満ち溢れ、呼び込みに声を張り上げていました。講
演会では、俳優としてご活躍されながら数々のバラエ
ティー番組にもご出演なさっている黒沢年雄さんをお
呼びしました。お話の内容は大変面白しく、度々笑い
が重要だと思います。そのためには、やはり看護専門
がおきていました。お越しになられたお客様には喜ん
学校との共同開催は必要不可欠だと考えます。そして、
でいただけたかと思います。
お互いに力をあわせてのちの杏祭がよりよいものなっ
私にとって杏祭実行委員長という大役をさせていた
ていくことを私たち以降の杏祭実行委員に期待します。
だいたことは、大変貴重な経験でした。また委員長の
最後になりましたが、杏祭にご来場くださった皆様、
仕事として、
いろいろな方々とお話をすることになり、
ご協力してくださった関係各所の皆様、深くお礼を申
自分が社会の一員としての認識の甘さを痛感いたしま
し上げます。御陰様でこの度、無事に第 36 回杏祭を
した。
終えることができました。まことにありがとうござい
杏祭は1日しか開催されないため、規模には限度が
ました。来年度もご協力のほどよろしくお願いします。
あります。しかし、いかにして杏祭を盛り上げるか
杏祭を終えて
杏祭実行委員長 看護専門学校 2 年 上別府 知子
皆様のご協力により「第 12 回杏祭」を昨年 10 月
25 日に開催しました。
今回の杏祭のテーマはご来場いただいた方々の夢が
叶うように、私たち学生も少しでも力になりたいとい
う想いをこめて、「夢で育てる杏の樹」 となりました。
今回の企画は、肺の機能についての人形劇「空気くん
の冒険」、臓器の場所を分かりやすく理解してもらう
為に作った輪投げ「輪っと is this!?」
「小児の発達
で頑張って準備をしてきてよかったと思いました。
と遊び」「妊婦体験」
「急性期・回復期看護」「ハンセ
私達は杏祭を通して、ひとつの事をつくりあげ、や
ン病」
「高齢者体験」等の日頃の学習発表と、
「駄菓子
りとげるという難しさ、楽しさ、達成感を実感しまし
&飲み物」「たこやき」
「アメリカンドック」
「たいや
た。この想いをこれからもずっと大切していきたいと
き」等の出店、また、毎年好評をいただいている「ハ
思います。
ンドベルの演奏」
、
前回大きな盛り上がりをみせた「ダ
最後に、杏祭を開催するにあたって、ご協力頂きま
ンス部の発表」などでした。
した外部の方々をはじめ、一緒に考えご指導ください
本年度は第1校舎での開催となり、例年と比べ規模
ました教職員、杏祭実行委員、そして共に準備に取り
が小さくなってしまった為「さみしくなった」という
組んできた全学生一人ひとりに深く感謝を致します。
声も寄せられましたが、
「楽しかった」
「元気をもらっ
本当にありがとうございました。
た」「また来ます」というご意見もいただき、当日ま
杏園祭を終えて
杏園祭実行委員長 総合政策学部2年 江戸 嵩史
平成 20 年度の杏園祭は、平成 20 年 11 月 1 日・
テーマは、私たち実行委員会のメンバーと杏林生がお
2 日に開催されました。秋は収穫の季節ですが、杏園
互いを高めあい、支えあって育んだ「友好の輪」を固
祭も同じです。4月から積み重ねた私たちに思いを収
定概念に囚われることなく学外の方にも広めたいとい
穫する時だからです。今年のテーマは、
「杏(UN)
う想いが込められています。
Limited ~みんなに届けあんずの輪~」でした。この
今回の主な企画は、トークショー(YOUさん)、
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1 年振りに復活したコンサート(川嶋あいさん)を始
め、毎年地域のお子さんが楽しみにしているヒーロー
ショー、昨年よりさらにバージョンアップしたミスコ
ン、来場者がすぐに参加できるミニ対決、日頃の勉学
の成果を発表するゼミ展示、そして美味しい屋台など
楽しい企画がたくさんありました。両日とも天候にも
恵まれ昨年を大幅に上回る来場者がありました。
杏園祭が終わり振り返ってみると、運営上の大変さ
学生時代の最大の思い出となりました。
が身にしみて分かりました。
「縦」の連携、
「横」の連
最後になりましたが、杏園祭を開催するにあたり、
携が思うようにいかない場面があり、大きなイベント
ご来場の皆さまを始め、保護者、教職員、同窓会、地
を成功させる難しさを肌で感じました。泣き笑いがあ
域、協賛企業の方々に心から感謝します。ありがとう
り、私たち実行委員は様々な経験を積むことができ、
ございました。
各種助成金 平成 20 年度(財)痛風研究会研究助成
氏 名
安西 尚彦
所属・役職
薬理学教室・准教授
研究テーマ
助成金額
新規尿酸トランスポーター URATv1 による尿酸輸送特性とその制御機構の解明 80 万円
学園関係著作物の紹介
日本の財政 何が問題か
著 湯本雅士 総合政策学部客員教授
出版 岩波書店
定価 2,500 円 + 税
発行 2008 年 10 月 17 日
頁数 242 ページ 台湾映画
「極めて深刻」といわれる日本の財政状況をわかりやすく整理し、その問題点、
解決への道筋を示す。(おび より)
第1章 日本の財政はどのような構造になっているか
第2章 現行租税制度の問題点
第3章 国債の増発は何をもたらすか
第4章 財政支出の問題点
第5章 財政構造の改革を目指して
第6章 真の地方自治達成のために
書店の映画コーナーには、各国の映画雑誌、研究書が色とりどりに並んでいる。
そのなかでアジアの映画に目を向けるならば、
「中国・香港・台湾」が一冊となっ
台湾の歴史・社会を知る窓口
ている本が散見できるのみである。確かに東京で時々、上映されるこの国々
編著 小山三郎 外国語学部・国際協力研究科教授 の映画は、小さな映画館に限定されているのが現実である。とは言え、熱狂
出版 晃洋書房
的なフアンも存在しているようである。
定価 1,900 円 + 税
そのようなアジア映画の環境を考えると本書は、台湾映画を唯一のテーマと
発行 2008 年 11 月 30 日
している点でユニークであり、日本、台湾の映画研究者、評論家の 11 編の論
頁数 237 ページ
文により、時代を構成していることを考えると、日本で初めて体系的に語ら
れた「台湾映画論」ということになる。しかもここに掲載されたスチル写真は、
台北の国家電影資料館の協力を得ている。石原裕次郎が台湾映画に出演して
いた写真等々は、映画フアンにも一見の価値があろう。
12月の理事会・評議員会
12 月 4 日(木)午後 4 時 00 分 帝国ホテル
議案・報告
1. 平成 21 年度事業計画及び予算編成の方針について
2. 一時特別慰労金の支給について
3. 杏林学園寄附行為の一部改正について
4. 医学部収容定員増の認可申請手続きの進捗状況について [ 報告 ]
5. 杏林大学ワシントン教育研修所閉鎖について [ 報告 ]
6. 杏林大学中長期改革項目及び提言一覧に対する実行状況について [ 報告 ]
7. 大学認証評価の受審について [ 報告 ]
8. 病院機能評価の受審について [ 報告 ]
9. 最近の産科の事例について [ 報告 ]
10. 教授人事
11. 教員の再雇用について
12. 大連外国語学院との学術交流協定書の締結について
13. 杏林学園寄附行為第 5 条第 2 項に基づく副理事長の選任について
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このたびは本学園の募金事業等にご理解をいただき、多大なるご支援を賜り誠にありがとうございます。
寄付金・物件寄付申込者芳名 皆様からのご寄付はご芳志に沿って、有効に活用させていただきます。
寄付金申込者芳名(平成 20 年 10・11 月分)
教育寄付金
金 1,000,000 円 鈴木武夫 様
匿名寄付(1 件)
金 2,000,000 円
病院施設充実寄付金
金 200,000 円 古田 実 様
一般寄付金
金 100,000 円 大和田元子 様
奨学寄付金
匿名寄付 41 件 183,000,000 円
(外科学Ⅰ、外科学Ⅱ、眼科学、救急医学、形成外科学、高齢医学、産婦人科学、耳鼻咽喉科学、精神神経科学、総合医療学、内科学Ⅰ、
内科学Ⅱ、内科学Ⅲ、内科学腫瘍科、脳神経外科学、泌尿器科学、皮膚科学、放射線医学、臨床検査医学)
教職員メディア情報
杏林大学病院
木下 修
杏林大学客員教授
ピーター・マックミラン
外国語学部教授
山口 芳裕
医学部教授
田久保 忠衛
杏林大学客員教授
古森 義久
杏林大学客員教授
新聞・雑誌・テレビなどマスコミの取材を受け、テレビに出演したりあるいは記事に掲載された
教職員の皆さまを各号でご紹介します。
11 月 2 日
病院の実力
読売新聞
胃がん治療実績が紹介される
11 月 30 日
病院の実力
読売新聞
脳腫瘍の治療実績が紹介される
12 月 7 日
病院の実力
読売新聞
大腸がんの治療実績が紹介される
12 月 16 日
手術数でわかるいい病院
週刊朝日
脳動脈瘤開頭術の手術数の全国ランキングトップ 30 で 24 位にランキングされる
2008.11 秋
特集・マーケティングで考える 書籍出版と出版マーケティング-製品論の地平から
大学出版
製品戦略が問われる本をめぐる状況について論じる
11 月 6 日
The Language Connection
DAILY YOMIURI ONLINE 独自の方法で小倉百人一首を英訳した「One Hundred Poets,One Poem Each」が紹介される
2009 年 1 月号
折節の記 和歌を英詩に・・・
雑誌 正論
翻訳家、詩人として和歌が持つリズムと心を打つ力強さを英語で伝えたい
12 月 21 日
NHKスペシャル 医療再建 医師の偏在どう解決するか
NHK総合テレビ 医療崩壊の危機を止める方策について番組での討論会に医療現場の医師として生出演する
11 月 21 日
大阪「正論」懇話会 「変革」の中身 見極めを
産経新聞
米大統領選後の国際情勢について講演
11 月 25 日
あめりかノート 中国のファンド新たな脅威
中国の「政治資金」が流れこめば米国金融機関、軍事、ハイテク分野の組織が崩れれかねない
産経新聞
12 月 4 日
ポトマック通信 柔道交流が結んだ恋
女子柔道江口啓さんが日米柔道交流を契機に米国人と結婚。米国女子柔道の強化が期待されている
産経新聞
12 月 11 日
「チーム・オバマ」を占う①「変革」から「継続」 「ワシントン」依存か
産経新聞
次期大統領の新政権主要人事を分析
WiLL
米メディアが報じなかったオバマ最大のタブー
2009 年 1 月号
同氏の生まれ育ちに見る「非アメリカ的」要因や過激なリベラル指向は未知のまま
11 月 25 日
ニュースステーション
テレビ朝日
セレウス菌の病原性について解説
11 月 29 日
第 73 回日本泌尿器学会東部総会 「前立腺がん -検診と治療-」
朝日新聞
患者数が増加している前立腺がんの検査と治療についての最新情報を講演
神谷 茂
医学部教授
東原 英二
病院長
奴田原 紀久雄
医学部教授
小林 治
医学部講師
古賀 良彦
医学部教授
長澤 俊彦
学長
12 月 4 日
毎日らいふ
12 月 7 日
朝日新聞、毎日新聞
12 月 9 日
朝日新聞
名医に聞く治療の最前線
高齢者の肺炎 肺炎の症状、予防法や対処法について解説
研究広告・40 代から既に、脳は曲がり角/ 「物忘れ」には、脳に栄養補給を
脳の健康維持には、早いうちからのトレーニングと栄養補給が大切。
患者を生きる 難病・長い道のり
難病 全身性エリテマトーデスと診断された患者が 40 年来の主治医長澤学長による治療の経
過を記す。全 6 回の連載で 3 回にわたり紹介される。
土屋 一洋
医学部准教授
塚本 慶一
外国語学部教授
12 月 21 日
テレビ東京
中国語ジャーナル
2009.1
話題の医学 「頭蓋内感染症の MRI 診断」
各種の頭蓋内感染症の MRI による検査の進め方や主要な病態の所見を解説
CJ リポート 4 月新設のプロ通訳者・翻訳者養成コースについて塚本慶一教授の指導写真とともに紹介される
このコーナーは皆さまからの情報提供により構成されています。 広報・企画調査室 [email protected]
お詫びして訂正いたします
広報誌あんず 10・11 月合併号に誤りがありました。次のとおり訂正いたします。
・20 ページ 平成 20 年度科学研究費採択者一覧
研究種目
特別研究員
奨励費
氏名
神谷 茂
所属・職位
研究科題名
感染症学
腸内フローラ構成細菌の産生する一酸化窒素
教授
(NO)の生体に及ぼす作用の解析
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発 行 平成 21 年 1 月 16 日
あんず編集委員会
東京都三鷹市新川 6-20-2
連絡先 ℡ 0422-44-0611 杏林大学広報・企画調査室
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