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経営理念 - 札幌市

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経営理念 - 札幌市
経営理念
日 頃 から、札 幌 市 営 交 通 をご利 用 いただき、誠 に
ありがとうございます。
札 幌 の公 共 交 通 ネットワークの中 核 である市 営 交
通 は、「市 民 の足」を守るという社 会的 使 命 を果 たす
ため、効 率的 な事業 運営を行うとともに、将 来にわた
って安全で安定した輸送サービスを提供する重要な
役割を担っております。
当局は平成 26 年 6 月から、今後 5 年間の経営に
あたっての方 向 性 や取 組 みをまとめた「札 幌 市 交 通
事 業 経 営 計 画 」をスタートさせており、計 画 に基 づい
た安全対策として、平成 27 年度は東豊線への新型
車両導入、列車とホームのすき間からの転落防止対
策などを進めました。
また、平成 27 年 12 月 20 日には路面電車の路線
をループ化 (環 状 化 )し、都 心 線 においては「サイドリ
ザベーション方 式」を採用 したことで、利 便性及 び乗
降時の安全性向上を図りました。
SAPPORO CITY
TRANSPORTATION BUREAU
平成 28 年度も引き続き安全の確保を最優先に位置付
けた各種施策に取り組み、組織の内外を問わずコミュニ
ケーションを充実させ、風通しの良い職場風土を持続す
ることにより、確固たる安全管理体制を維持・発展させて
まいります。
本報告書は鉄道事業法第 19 条の 4 に基づき、当局の
平成 27 年度における輸送の安全に関わる情報について
公表するものです。
今後、更なる安全管理体制の充実を図るために、皆
様からのご意見やご助言などを賜ることができれば幸い
です。
本報告書の「本編」を、札幌市交通局
ホームページにて公開しております。
新型車両や路面電車ループ化に関する
特集も掲載していますので、ご覧下さい。
http://www.city.sapporo.jp/st/anzenhoukoku/houkokusyo.html
平成 28 年(2016 年)7 月
交通事業管理者
相原 重則
-1-
◆安全に関する組織と会議体
安全管理体制の維持と向上のため、各種組織及び会議体を設
置しています。
◆安全方針
輸送の安全を確保するための基本的な考え方として「安全方針」
を掲げています。
札幌市交通局安全方針
私たちは、輸送の生命である「安全」を確保する
ため、法令及び規程を遵守すると共に、安全最優先
の原則を基盤とした厳正な職務の遂行と不断の努力
により、確固たる安全管理体制の維持・発展に向け、
一丸となって全力で取り組みます。
●安全推進連絡会議
●事故防止検討委員会
●安全運行管理室
●安全監査室
安全推進連絡会議
◆安全監査(内部監査)
「札幌市交通局安全監査室」による安全監査(内部監査)
を実施しています。平成 27 年度の是正・改善措置要求事項は
なく、全て適正に行われていることを確認しました。
◆事故等の速報体制
◆安全重点施策
輸送の安全確保のための管理の方針として、年度ごとに「安全
重点施策」を策定しています。
平成27年度 札幌市交通局 安全目標
◆ お客様の視点に立った安全対策の実施
◆ 基本の徹底と継続による事故の防止
◆ 組織内外におけるコミュニケーション強化
事故・災害等発生時における職員間の情報共有や利用者への
情報提供等を迅速に行えるような体制としています。
【地下鉄運休情報メール配信サービス】
地下鉄の運休や障害の情報を、携帯電話などに電子メールでお
検索 )
知らせするサービスです(詳細: 札幌市 運休
。
【主な提供情報】● 概ね 30 分以上の遅延が見込まれる運行障害の発生
【主な提供情報】● 折り返し運転の開始、運行復旧 など
◆防災対策
◆経営層による職場巡視
● 地震対策
交通事業管理者自らが職場巡視を
行い、安全管理体制の維持や向上に
主体的に関与しています。
交通局関連施設の耐震化を計画的に
進めています。
平成 27 年度 実施内容
●南北線 自衛隊前駅:耐震改修
【H27.3~H28.11(予定)】
●建築物耐震診断 :5 施設実施
工事の様子(南北線自衛隊前駅)
◆安全管理体制図(平成 28 年 7 月現在)
事業管理部長
● 水害対策
安全監査室
(室長:事業管理部長)
交通事業管理者
高速電車部長
業務課長
安全統括管理者
運転管理者
電車事業所担当課長
運転管理者
安全運行管理室
安全推進担当課長
(室長:高速電車部長)
電車業務係長
乗務員指導管理者
駅構内への浸水を防ぐ「止水
板」の設置を進めているほか、「土
のう」、
「浸水防止シート」を各駅に
設置しています。
止水板(大通駅 14 番出入口)
教習所長
指令所長
運輸課長
乗務担当課長
乗務員指導管理者
技術担当部長
施設課長
工事担当課長
鉄道事業法で専任及び届出が
義務づけられている管理者
車両課長
鉄道(地下鉄)事業に関連
する責任者
乗務員指導管理者
● 火災対策
火災発生時に煙の拡散を防ぐ設備
として、ホーム階段部への防火扉・防
火シャッター設置を進めています。
平成 27 年度 設置場所
●東西線 宮の沢、西 18 丁目、
●東西線 白石、大谷地駅
(計 15 か所)
設計担当課長
電気課長
軌道(路面電車)事業に関連
する責任者
防火扉「閉」状態
大谷地駅ホーム
-2-
-3-
◆鉄道事業(地下鉄)の安全対策
◆軌道事業(路面電車)の安全対策
● 可動式ホーム柵
● 乗降時の安全対策
転落事故や列車との接触を防ぐための
設備として、設置を進めています。
平成 27 年度は東豊線への設置に向け、
電源の配線工事などを実施しました。
東豊線可動式ホーム柵(イメージ)
●東西線:平成 21 年3月 全駅設置完了
●南北線:平成 25 年3月 全駅設置完了
●東豊線:平成 29 年3月末 全駅設置完了(予定)
☞
「本編」の特集②をご覧ください。
「ロータリーブルーム式電動
除雪車」(ササラ電車)により、
竹製の除雪装置で雪を掃き飛ば
し、冬期間における線路の安全対
策を行っています。
新型車両への更新を進めており、平
成 27 年 5 月より営業投入しています。
平成 28 年度中には東豊線の全車両
が更新完了となる予定です。
「本編」の特集①をご覧ください。
● 列車とホームのすき間からの転落防止対策
15 ㎝以上のすき間がある乗降口
を対象に「転落防止ゴム」の設置を
進めています。
詳しくは…
狸小路停留場
● 降雪時の対応
● 東豊線新型車両の導入
詳しくは…
ループ化に伴い開業した都心
線において、電車が歩道のすぐ横
を走る「サイドリザベーション方
式」を採用。歩道から電車に直接
乗り降りすることができます。
転落防止ゴム 設置状況
●平成 27 年度末 115 カ所
●平成 28 年度末 117 カ所
(合計 15 駅 122 か所設置予定)
路面電車運行情報のリアルタイム配信
各停留場設置の「運行情報モニター」とホーム
ページ(札幌市電 Navi )にて、運行情報のリア
ルタイム配信を行っています。
平成 27 年度度はループ化関連工事の実施により、「その他投資」が増加しました。
安全投資
0.51 億円
安全投資
2.92 億円
平成26 年度
14.1 億円
転落防止ゴム
ゴムの側面
ゴム設置後の乗降口
平成27 年度
21.32 億円
安全投資
11.18 億円
列車とホームの隙間を小さくしていきますが、小さなお子様を
お連れのお客様は、お子様の手を離さないようお願いいたします。
その他、平成 27 年度に実施した主な安全対策
●線路設備改良 :東車両基地の走行路部材更新ほか
●変電所設備更新:麻生変電所 変電設備更新ほか
●エレベーター更新(10 基)、エスカレーター更新(7 基)
■主な投資内容
●200 形車両車体・艤装改修:約 10.45 億円
●ループ化事業費 200・車体:約 15.96 億円
※ 青字は安全投資に係る項目
その他投資
20.80 億円
端数調整により、「安全投資」と「その他投資」の合
計額が総額と異なる場合があります。
◆教育・訓練
輸送の安全確保のために必要な知識・技能向上のため、訓練
や教育を計画的に実施しています。
※ 防災対策費含む。
平成 27 年度は東豊線新型車両の導入経費増加により、安全投資額が大幅に増加しました。
10.4
その他投資
その他投資
26.9 億円
26.7 億円
平成26 年度
平成27 年度
117.8 億円
駅構内火災訓練
浸水対策訓練
路面電車 脱線復旧訓練
181.9 億円
安全投資
91.1 億円
■平成 27 年度の主な投資内容
列車火災訓練(市民参加型)
安全投資
※
:約 93.9 億円
●東豊線車両更新
:約 13.4 億円
●変電所及び駅電気室更新
●東車両基地信号保安装置更新:約 10.1 億円
※ 青字は安全投資に係る項目
-4-
154.9 億円
端数調整により、「安全投資」と「その
他投資」の合計額が総額と異なる場
合があります。
-5-
◆その他の取組み
-6-
● ヒューマンエラーマネジメント(HEM)
札幌市交通局では、ヒューマンエラーマネジメント(HEM)の
取組みを進めています。
HEMとは、ヒューマンエラーを個人の問題ではなく組織の問
題ととらえ、安全に関する活動を「顧客の安心感・快適感の向上」
及び「働きがいの確立」という視点から見直していき、
「事故やト
ラブルの起きにくい組織づくり」を目指す取組みです。
● ヒヤリ・ハット情報(安全に関する職員の声)の収集
事故等には至らなかったものの、
「ヒヤリとし
た」
「ハッとした」体験の情報や、安全性の向上
に関する提言を「安全に関する職員の声」とし
て職員が投稿できる制度を設けており、各部署
に収集 BOX を設置しています。
● 各種マナーキャンペーン
「地下鉄マナーキャンペーン」な
どを定期的に実施し、公共の空間と
しての「駅」
「列車」を快適にご利用
いただけるよう、お客様にマナー向
上へのご協力をお願いしています。
● 「地下鉄安全ガイド」の発行
地下鉄ご利用時に災害等に遭遇した際、
落ち着いて行動し安全に避難していただく
ための方法を解説した冊子「地下鉄安全ガ
イド」を作成。
平成 27 年度は英語版を作成しました。
【事故種別】
■ 運転事故:地下鉄及び路面電車の衝突、脱線、火災、人身傷害など運転によって生じた事故
■ 輸送障害:運転事故以外で、地下鉄や路面電車に運休又は 30 分以上の遅延が生じた事態
■ インシデント:運転事故が発生するおそれがあったと認められる事態
◆平成 27 年度 地下鉄事故の状況
●鉄道事故等報告規則に基づき北海道運輸局に報告及び届出を行った件数
運転事故
0件
輸送障害
2件
インシデント
0件
合計
1件
輸送障害の事例(施設障害による運休)
●日時:平成 28 年 2 月 19 日 午前 6 時 55 分頃
●概要:東豊線大通駅のポイントに故障が発生、4編成が出庫不可能となる。朝ラッシュ
時は通常 15 編成運行のところ、11 編成で運行(運行間隔4分→5分に変更)。
【運休:東豊線 14 便 影響人員:約 9,300 名】
◆平成 27 年度 路面電車事故の状況
●軌道事故等報告規則に基づき北海道運輸局に報告及び届出を行った件数
運転事故
0件
輸送障害
9件
インシデント
0件
合計
9件
輸送障害の事例(車両故障による部分運休)
●日時:平成 27 年 6 月 21 日 午後 2 時 30 分頃
●概要:東本願寺前停留場にて停車中、空気圧縮機が動作せず運行不能となる。
入庫後に分解点検したところ、プラスチック片らしい異物の混入が発見された。
【部分運休:2便 影響人員:約 100 名】
●可動式ホーム柵について
ホーム柵に手をかけたり体をもたれて
いると、ドアが開くとき危険です。
また、かけ込み乗車などの無理なご乗車
は大変危険ですので、おやめください。
●携帯電話・スマートフォン等のご利用について
携帯電話やスマートフォン等を操作しながらの
● お客様の安心に向けての取組み
「ながら歩き」は、接触事故やホームからの転落事
故の原因となり危険ですので、おやめください。
●女性と子どもの安心車両
平日始発から午前 9 時までの間、
地下鉄南北線及び東西線にて以下の
お客様がご乗車いただけます。
●女性と小学生以下のお子様
●お身体の不自由なお客様と介護するお客様
●AED(自動体外式除細動器)
地下鉄全駅、電車事業所、交通局庁舎に設置
しており、乗務員と駅係員を対象とした取扱い
講習を定期的に実施しています。
●ベビーカーでのご利用
車内の車いすスペースなどに、ベビーカ
ーの優先利用を示すマークの掲示を行っ
ています。
-6-
●エスカレーターのご利用について
エスカレーターを歩くと、振動による緊急停止
や接触事故につながり危険です。左右ともに歩か
ず、手すりにつかまってご利用ください。
●路面電車のご利用について
停留場へ出入りの際、電車のすぐ前や後ろを
横切ることや、車道への急な飛び出しは、大変
危険ですのでおやめください。
TEL:011-896-2746 / FAX:011-896-2793
ホームページ http://www.city.sapporo.jp/st/
編集発行/札幌市交通局
Sapporo City Transportation Bureau
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さっぽろ市
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