...

【意見発表】

by user

on
Category: Documents
34

views

Report

Comments

Transcript

【意見発表】
【意見発表】
(株)共同物流サービス専務取締役 森山慶一 様
ただ今御紹介いただきました株式会社共同物流サービスの森山でございます。
大変恐縮ですが、最初に私どもの会社を簡単に御紹介させていただきたいと思います。
共同物流サービスは八戸市卸センター内に本社を置きます。八食センター側と言えばすぐお分かり
かと思いますけれども、卸センターの中に本社がございまして、主な事業内容は食品、雑貨等の倉庫
での保管、またその出荷に伴いましての流通加工、トラック輸送などでございますが、これらの業務
と連動した情報処理も同時に行っております。従業員数 650 人、物流拠点5ヶ所、その延べ床面積は
約 15,000 坪となっております。
トラック輸送においては八戸と岩手の物流センターから主に北東北に展開しておりますホームセ
ンター及び食品スーパーチェーンの各店舗に向け、一日約 120 台の車両が運行しております。
物流業界、特にトラック輸送は経済及び国民生活を支える重要な産業であると自負しているところ
でありますが、地球温暖化対策を始めとする環境問題への対応、少子高齢化、人口減少社会の到来に
伴う労働力確保の問題、経済のグローバル化の進展など、事業を取り巻く環境は大きく変化しており
ます。
また、同時にリーマンショック後の荷動きの減少、燃料費の高騰、安全対策、運賃の適正化問題な
ど、多くの課題を抱えております。
これらの課題に対応すべく、当社としては運転履歴管理が可能なデジタルタコグラフの全車採用に
よる安全と燃費向上運転の指導、安全運転講習会の定期開催による交通事故防止への取組、さらには
IT化の推進による物流総合サービスの高度化、高付加価値化に努めているところでございますが、
事業推進の基盤となります道路整備に関する対応は、一企業の範囲を超える大きな課題でございます。
我が社は先ほど御紹介のとおり北東北においての事業展開を行っておりますが、その中でも特に八
戸本社物流センターから久慈市方面へのトラック輸送において安全性の確保、適正な運行管理に課題
を抱えております。岩手県県北の洋野町及び久慈市は古くから八戸市との交流が深く、現在は東北新
幹線の利用はもちろん、岩手県北が八戸市の経済圏域になっていると言っても過言ではありません。
私どもの会社でも岩手県久慈市方面への配送が1日 11 台ございます。しかしながら、国道 45 号の八
戸市内では、慢性的な渋滞が発生しており、本社から八戸市郊外までの所要時間の増加が著しくなっ
ております。また、国道 45 号はリアス海岸沿いを縦走するため、急勾配、急カーブ区間も多く、交
通事故の危険性も高い道路となっております。
このため、国道 45 号を利用した本社から久慈市までの荷下ろし作業などを含めた配送時間は、往
復6時間を要すること、また急勾配、急カーブの多い沿道に対する細心の配慮が必要となるドライバ
ーのストレスは、運行管理面においても大きな問題となっており、安全、安心で定時制、定則性の確
保が図られる高規格幹線道路の整備が不可欠であります。
八戸市と久慈市を結ぶ自動車専用道路である八戸久慈自動車道、約 50 キロについては、これまで
に八戸南環状道路、八戸是川インターチェンジから八戸南道路種差海岸階上岳インターチェンジまで
の約 7.2 キロと、久慈道路 3.2 キロ等を合わせて約 10.4 キロが供用されており、供用率は約 21%と
極めて低い状況となっております。
また、現在八戸南環状道路約 4.8 キロ、八戸南道路約 5.3 キロ及び久慈北道路約 7.4 キロを合わせ
約 17.5 キロで整備が進められておりますが、供用部分と合わせても約 27.9 キロであり、全体計画の
1
約 56%と、ようやく半分を超えたに過ぎません。これでは全線開通まであと何年かかるかと、地域
住民を始め我々同業者を含め利用者からの不満が高まるばかりでございます。
さらに、八戸自動車道と八戸久慈自動車道との接続部である八戸南環状道路の整備が遅れているこ
とから、高規格道路ネットワークが形成されておらず地域活性化に大きなマイナスとなっております。
八戸久慈自動車道は通院や通勤、通学の移動負担の軽減、地震や津波等の災害発生時にも生活交通を
はじめ救急活動や物資輸送等の代替路が確保され、安全・安心な暮らしが実現するとともに、定時制、
速達性が向上し、八戸、三戸及び久慈両地域の交流拡大につながるものであります。
また、先般、陸中海岸国立公園について八戸市の国指定名勝種差海岸及び南三陸金華山国定公園を
含む三陸海岸全域の国立公園拡張方針が示されたところであり、今後、交流人口増加に伴う地域活性
化への期待が大きくなっております。
このため、現在整備が進められております八戸南環状道路、八戸南道路及び久慈北道路の整備促進
はもとより、未着手区間であります階上町から久慈市侍浜町間約 20 キロの早期事業化を強く訴えま
して私の意見発表とさせていただきます。
ご静聴、ありがとうございました。
2
Fly UP