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経営管理システム仕様書
経営管理システム仕様書 項番 要求仕様 備考 Ⅰ原価計算システム機能仕様 1 サーバー及びソフトウェアは、以下の要件を満たすこと。 1 2 3 サーバーの仕様については、下記の要件を満たすこと。 1 本体はラックマウントタイプであり、1Uとすること。 2 OS:Windows又はLinux以上 3 CPU:インテル®Xeron®X3470(2.93GHz、8MBキャッシュ、1333MHz)以上 4 メモリ:16GB(4×4GB/2R/1333MHz/DDR3 RDIMM)以上 5 HDD:450GB 15,000RPM(6Gbps SAS HDD/3.5インチ)以上×2 6 RAID:RAID1(SASiR/ホットプラグ対応/2HDD)以上 7 UPSを装備し、電源障害発生時はネットワーク経由でシャットダウンのコントロールを行えること。ランタイムは5分以上とする。 運用要件 1 ネットワーク上で複数台の端末での運用が可能なシステムを構築すること。 2 アプリケーションに同時アクセス可能なクライアントの数は無制限であること。 3 サーバーは、当院サーバ室内に設置し、クライアントで操作可能なこと。 4 導入後5年間は運用可能なこと。 情報セキュリティ要件 1 ログインはユーザーID、パスワードで行うシステムを構築すること。 2 ユーザーIDによる利用制限が可能なこと。 コンピュータウィルス等悪意のあるプログラムが侵入できないようウイルス対策ソフトを導入すること。また、新たな脅威や脆弱性が明らかになった場 3 2 合は、速やかに対策を講じること。 原価計算ソフトウェアは、以下の機能を有すること。 1 基本要件 1 500床以上のDPC病院における稼動実績があるアプリケーションパッケージを使用し、円滑に業務を運用できること。 2 システムの月次運用を可能とするため、職員の作業・運用負担ができる限り軽減されるよう考慮されたシステムであること。 3 診療報酬の改定、各種バージョンアップの提供に伴い、ソフトウェアの更新をクライアントより操作可能なこと。 4 システムの構築・運用に関しては、本法人が定める「情報セキュリティポリシー」を遵守すること。 5 アプリケーションは、クライアントからWebブラウザ(Microsoftによる現行サポートバージョン)で参照できること。 「厚労省指定のDPCデータファイル」様式1、D、E、Fファイル(入院・外来)や電子レセプトデータ等の標準フォーマットのデータを取り込み、原 6 7 2 3 価計算の基となるデータ作成ができること。 人事給与や財務会計、その他分析に必要なデータ(CSVファイル等)を取り込み、コストデータの作成が可能であること。取り込むデータに関して は、当院と協議の上決定すること。 原価計算の基本機能 1 部門別原価計算が可能なこと。 (入院部門は、病棟別及び科別) 2 診療科別原価計算が可能なこと。 3 患者別・日別原価計算が可能なこと。 4 疾病別原価計算が可能なこと。 5 DPC別・MDC別原価計算が可能なこと。 部門登録 1 経営管理システム仕様書 項番 要求仕様 1 4 備考 各部門の設定・登録及び変更が随時可能なこと。 配賦基準 収益及び費用の配賦処理において、任意の設定が可能なこと。 (下記は配賦基準の一例) ア 患者数比率 イ 職員数比率 1 ウ 医師数比率 エ 面積比率 オ 指定した勘定科目の比率 カ 指定した診療行為(診療区分)件数(発生量)の比率 キ 物品払出件数 各部門における行為区分毎の原価の配賦処理においては、時間的・人的資源の投入を考慮して、標準的(中央社会保険医療協議会等)な等価係数(重み 係数)を設定し配賦することが可能なこと。また、任意の等価係数の設定も可能なこと。(下記はその一例) ・放射線科:撮影の種類・携わる人数(給与費)・材料費等による等価係数 2 ・臨床検査室:検体・整理・病棟等による等価係数 ・手術室:診療科別・携わる人数(給与費)・所要時間等による等価係数 ・給食部門:朝食・昼食・夕食・特別食による等価係数 ・リハビリ科:リハビリの種類・所要時間等による等価係数 5 3 診療部門の活動を基にした手術料を中心に配賦することが可能なこと。 4 収益及び費用の配賦が随時変更可能なこと。 帳票及びグラフ 原価計算結果が帳票及びグラフで表示・出力が可能なこと。 ア 部門別、診療科別、入院・外来別、患者別の収入構成 1 イ 部門別、診療科別の費用構成 ウ 部門別、診療科別の収支(損益)計算 エ 損益分岐点分析(固定費と変動費を明記) そのほか、Ⅰ-2-6経営分析機能からⅠ-2-12他病院との比較機能(ベンチマーク)についても帳票及びグラフで表示・出力が可能なこと。 2 患者別原価計算は、DPC別、MDC別、年齢別などに集計できること。 3 診療科別原価計算は、損益分岐点、目標収益、患者数等の創出シミュレーションが出来ること。 4 毎月の原価計算の帳票を必要データ取得後、速やかに作成できること。 6 経営分析機能 - 以下の収支分析機能を有していること。 7 経営分析機能 - 以下の患者数分析機能を有していること。 1 1 病棟別、診療科別、疾病別、医師別、年月日別、曜日別、病棟及び診療科別損益分岐点等 実患者数分析 (病棟別、診療科別、医師別、入院・外来別、年月日別、年齢別、性別等) 2 経営管理システム仕様書 項番 要求仕様 2 3 4 8 9 備考 延患者数分析 (病棟別、診療科別、医師別、入院・外来別、年月日別、年齢別、性別等) 疾病別患者数分析 (診療科別、入院・外来別、年月日別、曜日別、年齢別、性別等) 入退院患者数分析 (病棟別、診療科別、医師別、年月日別、曜日別、年齢別、性別、入院数、退院数、在院日数、手術数等) 経営分析機能 - 以下の経営指標分析機能を有していること。 1 1日平均外来患者数(年月別、診療科別) 2 1日平均入院患者数(年月別、 病棟別、診療科別) 3 患者1人1日当たり外来収入(年月別、診療科別) 4 患者1人1日当たり入院収入(年月別、病棟別、診療科別) 5 在院日数分析(年月別、病棟別、診療科別、医師別等) 経営分析機能 - 以下の診療行為別分析機能を有していること。 1 2 3 4 手術、処置、麻酔分析 (それぞれの件数、合計金額、1件当たり金額、診療科別、年月日別) 検査、画像診断分析 (それぞれの件数、合計金額、1件当たり金額、診療科別、年月日別) 投薬分析 (それぞれの件数、合計金額、1件当たり金額、診療科別、年月日別) その他診療行為別分析 (それぞれの件数、合計金額、1件当たり金額、診療科別、年月日別) 10 経営分析機能 - 以下の薬剤処方分析機能を有すること。 当院で使用している薬剤の使用状況 1 (使用状況は、任意選択した年月・薬剤使用区分により、診療科・入院外来・先発品・後発品・薬効分類・レセプトコード・医師コード別に一覧表示で きること。) 2 薬剤ごとに、レセプトコード・レセプト名称・先発品後発品・薬効分類・処方患者数・総量・薬科金額・金額合計・金額割合累計が表示できること。 11 経営分析機能 - 分析データのグラフ化 1 経営分析機能の分析データを自動でグラフ化が可能なこと。 12 他病院との比較機能(ベンチマーク) 1 各種算定率の向上を目的とした以下の項目について他病院との比較機能を有すること。 2 ・同一項目による他病院比較(ベンチマーク)が出来ること。 3 ・項目は選択でき、具体的な改善行動目標が設定できること。 ・項目はアップデートによる機能強化が行えること。(下記は項目の一例) ア 薬剤管理指導料 4 イ 退院時リハビリテーション指導料 ウ 入院栄養食事指導料 5 エ 糖尿病合併症管理料 後発品採用品目向上を目的とした以下の項目について他病院比較機能を有すること。 3 経営管理システム仕様書 項番 3 要求仕様 6 ・後発品採用率について他病院比較(ベンチマーク)が行えること。 7 ・当院使用薬剤を同薬効で他院の使用実績が閲覧できること。 8 ・当院使用薬剤を他薬剤に切替えた場合のシミュレーション機能を有すること。 導入計画 1 原価計算システム導入のスケジュール 1 2 3 2 契約後、速やかにアプリケーションパッケージが標準設定で稼動するよう初期設定を行い、上記の薬剤処方分析機能及びベンチマーク機能のソフトウェ アについては使用できるようにすること。 契約日から3ヶ月を目途に原価計算ソフトウェアのカスタマイズ(配賦ルールの設定等)を行い、原価計算帳票を出力できるようにすること。 契約日から3ヶ月を目途にシステムのカスタマイズを行った時点で、関連システムとのデータ連携の確認、配賦ルールの元データとの整合性の確認、並 びに配賦後の整合性の確認を行い、当院の合意を得ること。 4 4ヶ月目以降は試行運用を開始し、運用上の課題検討、設定変更、再試行等を行い、概ね6ヶ月間で実運用まで導くこと。 導入支援 1 2 4 備考 システム構築にあたり、データ連携を要する関連システムについて現況調査を行い、データの連携方法について当院と協議を行ったうえで、当院の指示 に基づき月次運用可能なデータ連携を実現すること。 原価計算における配賦基準等の設定にあたっては、当院と十分に打合せを行ったうえで当院の指示に基づき設定を行うこと。その際に、他病院のシステ ム導入により培ったノウハウに基づき、適切な情報提供を行うなど誠意を持って設定を行うこと。 3 実運用までの間は、当院からの問合せに対して誠意を持って対応し、必要に応じて調査等を行うこと。 4 システムの運用・操作及びシステムによる経営分析方法についての職員研修を行うこと。 その他 1 運用・保守・運用支援等 1 故障・不具合に対し、2営業日までに対応可能なこと。 2 サポートセンター等、製品に関する問い合わせ先を明記できること。 ⅡDPC分析システム機能仕様 1 DPC分析システム - ハードウェア 1 2 3 基本要件 1 磁気DISK容量を含む全てのストレージデバイス容量は個別に言及のない限り、フォーマット前の物理容量であること。 2 データ転送速度は個別に言及のない限り論理的最高転送速度であること。 サーバ仕様 1 本体はラックマウントタイプであり、1Uとすること。 2 CPUは、Intel社製 Xeon E3-1220 3.1GHz相当以上の性能、機能を有すること。 3 主記憶装置は4GB以上であること。また、最大32 GB以上搭載可能であること。 4 磁気ディスク装置は450GB以上のSASディスク(15,000RPM以上)を2台以上搭載すること。 5 RAIDコントローラーは、RAID1を構成する機能を有し、6Gb/s 以上の転送速度であること。 6 標準で1000base-T 以上のインターフェースを2ポート以上有すること。 7 UPSを装備し、電源障害発生時はネットワーク経由でシャットダウンのコントロールを行えること。ランタイムは5分以上とする。 運用要件 1 ネットワーク上で複数台の端末での運用が可能なシステムを構築すること。 2 アプリケーションに同時アクセス可能なクライアントの数は無制限であること。 4 経営管理システム仕様書 項番 4 要求仕様 3 サーバーは、当院サーバ室内に設置し、クライアントで操作可能なこと。 4 導入後5年間は運用可能なこと。 情報セキュリティ要件 1 ログインはユーザーID、パスワードで行うシステムを構築すること。 2 ユーザーIDによる利用制限が可能なこと。 コンピュータウィルス等悪意のあるプログラムが侵入できないようウイルス対策ソフトを導入すること。また、新たな脅威や脆弱性が明らかになった場 3 2 備考 合は、速やかに対策を講じること。 DPC分析システム - ソフトウェア 1 2 基本要件 1 500床以上のDPC病院における稼動実績があるアプリケーションパッケージを使用し、円滑に業務を運用できること。 2 システムの月次運用を可能とするため、職員の作業・運用負担ができる限り軽減されるよう考慮されたシステムであること。 3 診療報酬の改定、各種バージョンアップの提供に伴い、ソフトウェアの更新をクライアントより操作可能なこと。 4 システムの構築・運用に関しては、本法人が定める「情報セキュリティポリシー」を遵守すること。 5 アプリケーションは、クライアントからWebブラウザ(Microsoftによる現行サポートバージョン)で参照できること。 コーディング機能については、以下の要件を満たすこと 1 「厚労省指定のDPCデータファイル」様式1、D、E、Fファイルを取り込み、DPCコード14桁を自動コーディングできること。 2 様式1ファイルに記載された病名を基に本院で決定したDPCコードに代替するコードの提案表示ができること。 本院でコーディングしたDPCコードと、本システムが様式1、E,Fファイルを用いて自動コーディングしたDPCコードとの整合チェックを行い、差異 3 4 5 3 4 5 を表示できること。 「診断群分類」MDCを選択すると、そのすべてのDPCコードに対する樹形図と入院期間Ⅰ~Ⅲそれぞれの点数が自動表示できること。 選択したICD10またはMDC、及び診断群毎の手術手法、副傷病、重症度に対し、該当するDPCコード、診断群分類名称、入院期間Ⅰ~Ⅲそれぞれの点数 が自動表示できること。 統計・検索機能については、以下の要件を満たすこと 1 DPC、MDC、手術別に件数、金額、増収、減収の各上位20・50・100データが表示できること。 2 診療科、MDC、DPC、手術、医師、年齢、在院日数別等の条件検索と、サマリ表示ができること。 3 検索条件に従った在院日数分布・データ区分別収益状況・データ区分別行為等をグラフ表示できること。 4 D、E、Fファイルを基にした診療明細データの検索ができること。 5 検索条件に見合うコーディング結果、診療行為明細データをテキスト形式で抽出できること。 6 検索条件に見合う個別症例の一覧を表示し、出来高/DPC比較ができること。 7 様式1、D、E、Fファイルを参照でき、内容変更シミュレーションができること。 ベンチマーク機能については、以下の要件を満たすこと 1 本システムが稼働中である全国500施設以上のベンチマーク情報を有していること。 2 他施設とDPC毎に在院日数や資源投下度合いを比較できること。 3 規模別、経営形態別に他施設の症例別診療行為明細をパス形式(時系列に診療区分毎)にてDPC毎に比較できること。 4 外科系学会社会保険連合が定めている手術難易度に準拠して、本院全体、診療科別の手術難易度を表示し、他施設との比較ができること。 パス作成支援機能については、以下の要件を満たすこと 1 DPC別、医師別、及びMDC別に症例実績の一覧を表示でき、各診療行為の実施割合を表示できること。 2 任意設定した実施割合を満たす診療行為データのみをダウンロードして、パス基礎データを作成することができること。 5 経営管理システム仕様書 項番 6 要求仕様 臨床指標機能については、以下の要件を満たすこと 1 7 備考 様式1、E、Fファイルを基に、医療の質に対する分析を多角的視点からの分析が可能であること。 2 基本的な臨床指標(手術件数、死亡率、疾患別薬剤別の服用率、院内感染率、合併症率、再入院率、等々)が表示でき、他施設と比較できること。 係数指標機能については、以下の要件を満たすこと 1 診療報酬改定で設定された、医療機関群におけるDPC II群の要件、および機能評価係数IIに関る評価指標を自動計算し、その結果およびベンチマークが 月次単位で表示できること。 8 2 各指数を形成する診断群をグラフ表示し、どのような診断群の患者を増やせは指数も向上できるといった、戦略的な指数分析ができること。 診療圏分析機能については、以下の要件を満たすこと 9 ユーザ管理機能については、以下の要件を満たすこと 1 様式1の郵便番号データを用いてマップツールと連動させた住所別(地区別)や疾患別の患者分布を表示できること。 1 全センター職員(センター業務受託者を含む)の利用ライセンス(同時接続数無制限ライセンス)を含むこと。 2 センターのクライアント端末にインストールされたWebブラウザ(Microsoft Internet Explorerバージョン8以上)で利用可能であること。 3 利用者ID、パスワードにより利用制限ができること。 4 利用者ごとに診療科やMDCのデータ参照制限ができること。 5 利用者の操作ログが記録されること。 10 DPCデータの取込み機能については、以下の要件を満たすこと 1 1ヶ月分のデータ取込み・計算が10分程度で完了すること。 2 過去のデータも遡って取込みができること。 11 操作性については、以下の要件を満たすこと 1 初心者でも、直感的な操作ができること。 2 画面毎に、オンラインマニュアルが参照できること。 6