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米軍機墜落事故に抗議し普天間基地の早期返還を求める決議
米軍機墜落事故に 米軍機墜落事故に抗議 し普天間基地の 普天間基地の早期返還を 早期返還を求める決議 める決議 去る8月13日、宜野湾市の沖縄国際大学構内に米軍のCH53大型ヘリが墜落するという重大事 故が発生した。この事故は、たまたま住民に人身被害がなかったことが不幸中の幸いだったものの、 現場付近には同大学の他、小中学校、保育所、病院、商店街などがある。一歩誤れば、1959年6 月に石川市宮森小学校で17人の死者を出した米軍ジェット戦闘機墜落事故と同じような状況になり かねなかった内容の事故であり看過できない重大事故である。また、私たちが常々指摘してきた市 街地の真ん中に位置する「普天間基地の危険性」をあらためて実証したのである。 復帰後、県内における米軍機墜落事故は今回で41件目である。この数は、毎年1回以上の割合 で米軍機が墜落しているということであり、まるで戦場と同じような実態にあることを物語っている。 普天間基地については、1996年4月12日に日米両政府間で「5年ないし7年以内に全面返還す る」ことが合意(SACO合意)されました。しかし、満7年が過ぎた現在までその合意は履行されており ません。その主たる要因は、日本政府が県内移設を唯一の選択肢として名護市辺野古沖合での新 基地建設を強行してきたことにある。 今回墜落したCH53大型ヘリは、旧型老朽の欠陥機であることが何度も指摘され、5年前に北部訓 練場沖合に墜落し4人の乗員が死亡した事故も同型機である。まさに危険な普天間基地に危険な 老朽機材を配備して危険度をアップさせてきた米軍と、これを許容してきた防衛施設庁の責任は極 めて重大であり、そのことの解決が図られないまま普天間基地を使用させるべきではない。 さらに、今回の墜落事故で県民が異口同音に異常を感じたのは事故後の実態である。墜落事故 現場及び周辺地域が突然米軍基地と同じ「管理地」に変ったのである。日本警察である沖縄県警も 現場検証も許されず、現地の宜野湾市長も、県当局も、日本政府関係者もすべて現場に入れない のである。日米地位協定によって「公務中の事故の調査権は米軍にある」ということが理由とされてい るが、それこそ主権国家の立場から考えても看過できない重大問題であると言わざるを得ない。 今度の米軍機墜落事故は、もはや住民生活と軍事基地の共存が不可能であることを実証したこと を関係当局が強く認識し、早急に次の事項を解決されるよう強く要求する。 1、今回の米軍機墜落事故の原因について徹底究明を図り、同型機及び同類型機による訓練を 即時中止すると共に沖縄から撤退させること。 2、普天間基地の使用について、前記の原因究明及び県民理解が得られる実効性ある再発防止 策が確立されるまでの間、全機種の飛行を中止させること。 3、すでに爆音被害の実態が深刻化している普天間基地の早期全面返還を実現すること。 その場合、すでに期限切れ不履行のSACO合意(県内移設条件)の見直しを図ると共に、名護 市辺野古沖合への移設見直し計画についても中止を含めて検討すること。 4、事故現場を突然「米軍管理地(基地)」化したことを重大視し、主権国家の立場から早急に日米 地位協定の抜本改定を図ること。 2004年8月16日 米軍ヘリ墜落事故に抗議する連合沖縄緊急集会 宛 先 内閣総理大臣 外務大臣 防衛庁長官 防衛施設庁長官 沖縄県知事