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保健だより 7月号
2016.7.20 7月号 結城第一高等学校 日に日に暑さが増してきました。明日からみなさんが 待ちに待った夏休みですね。そして3年生は就職活動が 始まります。人生において大切な時期です。頑張ってく この夏は,蚊に気をつけましょう。特にヒトスジシマカはジカ熱や一昨年話題になったデング 熱といった病気を持っているものもいます。これらの病気は感染した人の血を吸った蚊の体内で ウイルスが増え,その蚊がまた他の人の血を吸うことで感染を広げていきます。蚊に刺されるだ けで感染するのです。 ジカ熱は妊婦が感染すると先天性障害をもった子供が生まれたり,デング熱では重症化する可 能性があります。蚊から病気をうつされないためにも,以下のことに気をつけましょう。 ださいね。 暑いからといって,冷たい物ばかり食べていたり,冷 房の温度を下げすぎていませんか?夏バテの原因にもな るので,食事は栄養のバランスを考え,冷房の温度は外 の温度と5℃以内にするなど,健康に気をつけて過ごし て下さい。 太陽の光には紫外線といって見えない光があります。紫外線には,UVA,UVB,UVC の3種類があり,このうち皮膚への影響が問題になってくるのは UVA と UVBです。 ● UVA は皮膚の奥深くまで到達し、しわやシミなど肌の老化を引き起こします。 ● UVB は表皮までしか到達しませんが、とてもエネルギーが強く,皮膚の細胞を傷つけ たり炎症を起こしたりし,皮膚がんやシミの原因にもなります。 紫外線は少量であればビタミンDを作るといったプラスの面もありますが,長年にわた って浴びることで,しみやシワ,弾力の低下といった肌の老化を促進し,さらには皮膚が んを誘発する原因にもなるのです。 蚊が多い場所に行くときは,肌を露出 せず,長そで・長ズボンを着る。 バケツやじょうろのような水がたま る所は,蚊が発生するため,植木鉢の 受皿や雨ざらしのじょうろなどに水 がたまらないようにする。 外出するときは,虫よけスプレーを使 うなどして予防する。また蚊取り線香 や他の虫よけ商品など上手く使う。 蚊が家に侵入しないよう,窓を開ける 際は網戸をする。網戸の破れなどは修 復しておく。 症状の有無にかかわわらず,流行地域 からの帰国後2週間程度,蚊に刺され ないように注意する。症状がある場合 は,すぐに医療機関を 受診する。 晴れている日だけでなく,曇りの日も薄い雲なら 80%の紫外線が通 過します。また車の窓ガラスも紫外線を通すので注意が必要です。 紫外線を防ぐには,日焼け止めがとても効果的です。だからといって常に強い 日焼け止めを塗ると皮膚への負担が大きいので,用途に合わせて使い分けて下さい。 アメリカ皮膚科学学会の研究で,日焼けサロンを利用すると黒色腫(皮膚がんの一種) のリスクが 75%増加することが確認されています。世界保健機関(WHO)は,2009 年 に日焼けサロンの使用を発がんリスク分類で最高レベルに引き上げています。また,世界 各国で日焼けサロンの禁止の動きがみられています。それだけ危険ということです!一時 の見た目より,将来の自分のためになる行動をしましょう。 受診の『報告書』の提出がいまだに少ないため,夏休み の前に未提出者対象に再度受診勧告を行いました。 筑西市民・結城市民は昨年から子ども医療助成が高校生 まで引き上げられました。特に高校3年生は,卒業する前 の長期休みであるこの夏休みという機会に,ぜひ受診をし てきてください。 学校での健康診断はあくまでもスクリーニングで最終 診断ではありません。適切な診断・指導・治療を病院で受 けましょう。 それではみなさん,治療が完了してスッキリした状態で2学期会いましょう♬