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長岡市記者発表要旨
日
時:平成28年4月19日(火)午後4時から
会
場:アオーレ長岡東棟4階
大会議室
【記者発表項目:西部丘陵東地区進出協定締結式】
同席者:株式会社長岡火力発電所
北陸ガス株式会社
川崎重工業株式会社
取締役
代表取締役
井上 博文
営業部長
渡邉 義彦
ガスタービン・機械カンパニー
エネルギーソリューション本部
国内営業部
部長 髙橋 治郎
(司会)
これより、株式会社長岡火力発電所と長岡市による西部丘陵東地区進出の共同記者発表および協定
締結式を行います。初めに、本日の出席者をご紹介します。まず、進出協定を締結されるお二方をご
紹介します。株式会社長岡火力発電所代表取締役の井上博文様です。長岡市の森市長です。
次に、関係事業者として同席いただいている方々をご紹介します。北陸ガス株式会社取締役営業部
長の渡邉義彦様です。続きまして、川崎重工業株式会社ガスタービン・機械カンパニーエネルギーソ
リューション本部国内営業部長の髙橋治郎様です。
それでは、進出協定締結に先立ち、お配りした資料をもとに、このたび進出される企業の概要、お
よび西部丘陵東地区につきまして森市長から説明いたします。
(長岡市長)
西部丘陵東地区で、従来から発電所の誘致活動を行ってきましたが、このたび、株式会社長岡火力
発電所が進出することを決定しました。本日、長岡市と進出協定を締結します。西部丘陵東地区への
進出企業は、昨年2月のヨネックス株式会社に続き2社目となります。
新設の発電設備は、越路地域に位置する国内最大級のガス田「南長岡ガス田」から産出される天然
ガスを100%活用したガス火力発電所で、発電した電力は特定規模電気事業者(新電力大手)の株式会
社F―Powerが全量を買い取り、長岡市をはじめ全国の需要家へ供給します。
進出企業名は株式会社長岡火力発電所、本社所在地は東京都品川区東五反田です。代表は井上代表
取締役です。進出理由は、西部丘陵東地区が天然ガスパイプラインと特別高圧送電線の両方に接して
おり、電力供給拠点に適した立地環境であることから、進出を決定していただきました。株式会社長
岡火力発電所は、電力インフラに特化した投資ファンドを運営する株式会社IDIインフラストラク
チャーズ(大和証券系企業)が、長岡市の発電事業を目的に平成27年10月に設立した企業です。
今後のスケジュールは、平成28年4月に発電所建設予定地で造成工事に着手し、平成29年3月に完
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了します。造成工事は長岡市が施工します。平成29年3月に土地売買契約を締結して、同年の4月に
発電所建設工事に着手し、平成30年7月に発電事業を開始する予定です。
進出により、周辺立地企業に対する電力や熱といったエネルギーの効率的な供給の可能性が広がる
など、産業団地としての付加価値が高まることに期待を寄せています。また、同地区の優位性を生か
したエネルギー関連企業のさらなる誘致を進めることが可能になります。地産地消型エネルギー政策
など、さまざまな事業展開に取り組むことができると考えています。具体的には、地元のガス発電に
よる電力を市内に供給する電力小売事業の実施など、今後実現に向けた手法等について検討していく
方針です。発電施設は、視察・見学会などの受け入れが可能なことから、特に子どもたちの環境・エ
ネルギー教育につなげていきます。
これまでの長岡市の取り組みですが、平成18年2月に策定した「長岡市地域新エネルギービジョン」
において、地域の資源を最大限に活用した、地球環境への影響が少なく、将来的に安定した新エネル
ギーの導入を目指すこととして、天然ガスの活用を進めることをうたいました。その後3月に「長岡
市天然ガス活用基本プラン」を策定し、長岡市の都市ガス料金が全国の主要都市でトップクラスの安
価な水準であること、また国内最大級の産出量を誇る南長岡ガス田の活用が重要であることを位置づ
けました。特にガス田に近接した地域では、高圧ガスパイプラインが整備されており、低価格で大量
の天然ガスの安定供給が可能であることから、今回の新規立地につながっています。また、西部丘陵
東地区土地利用ビジョン等に基づき、用地を先行取得し、産業ゾーンとして整備を進め、平成24年度
に実施した西部丘陵東地区エネルギー事業FS調査の結果、この地区における発電所立地の優位性と
実現性が確証できたことから、地場産天然ガスを活用した発電所の本格的な誘致を民間事業者と協力
して進めてきました。本日、長岡市地域新エネルギービジョンなどに計画していた事業が実を結ぶこ
とになり、大変喜んでいます。
参考ですが、第1期エリアにヨネックス㈱が進出することを既に決定しています。第2期エリアは、
県道長岡ニュータウン中央線に隣接した区域で、今後造成を行う予定です。
(司会)
続きまして、長岡火力発電所井上代表取締役から進出の概要についてご説明をお願いします。
(㈱長岡火力発電所井上代表取締役)
長岡火力発電所の井上と申します。本日は、皆様お忙しいところ、ありがとうございます。
このたび、長岡市様の多大なご協力のもとで進出協定式を迎えることでき、私どもも誠にうれしく
思います。
弊社では、長岡市様の西部丘陵東地区の一部を分譲いただき、発電端出力で85,800キロワットのガ
スエンジンの発電所を建設する予定です。このエリアは、電力を供給するための特別高圧送電線と、
安定的なガスを供給していただくためのガスパイプラインへのアクセスが非常にすぐれている立地場
所で、発電所建設に適したすばらしい土地をご提供いただくことになり、長岡市様に改めて御礼申し
- 2 -
上げます。
発電所の工事は、設計から引き渡しまで一括契約で川崎重工業様に請け負っていただきます。また、
発電所の運転にあたり、北陸ガス様から長期安定的にガスを供給いただきます。私どもがこのプロジ
ェクトを推進する上で重要なパートナーである北陸ガス様と川崎重工業様をご紹介させていただきま
す。
本日は、北陸ガス様から渡邉取締役にご出席いただきました。北陸ガス様からは、8,000万立米のガ
ス量を試運転時から約15年間の長期にわたってご提供いただきます。また、川崎重工業様から髙橋国
内営業部長様にご出席いただきました。川崎重工業様からは、同規模のガスエンジンでは世界最高水
準の発電効率を誇る支援を提供していただきます。発電所の建設を一括契約で請け負っていただくこ
とに加え、営業運転を開始した後15年間にわたってメンテナンス業務もあわせて行っていただき、本
プロジェクトをサポートしていただきます。
長岡市様に加えまして北陸ガス様、川崎重工業様ともに長期安定的な発電所の運営を見据えた開発
を行い、エネルギーの安定供給に少しでも貢献したいと考えています。
(司会)
それでは、これより進出協定を締結します。株式会社長岡火力発電所井上代表取締役と森市長が進
出協定書に署名を行います。
ここに株式会社長岡火力発電所と長岡市の進出協定が締結されました。
続きまして、質疑応答に移ります。
(記者)
進出に当たっての投資額として、発電所の規模に関して建設費は、おいくら見込まれたのでしょう
か。
(㈱長岡火力発電所井上代表取締役)
詳細は申し上げられませんが、プロジェクトの総額で百数十億円の規模になる予定です。
(記者)
今回の仕組みでF―Powerに全量を買ってもらう見通しであるということですが、売電収入と
してお幾らぐらいを見込まれているのでしょうか。
(㈱長岡火力発電所井上代表取締役)
今回の仕組みだけご説明させていただきます。IDIインフラストラクチャーズが長岡火力発電所
を立ち上げ、発電所をつくり、つくった電気をF―Powerに売却することになります。F―Po
werと長岡火力発電所は別会社ですので、売り上げ等の数字は差し控えさせていただきます。
(記者)
今回の進出で、市内、県内の電力が、地産地消のエネルギーを使用する新電力へ切りかえることを
見込まれていると思いますが、どれくらい切りかえが進むと期待されているのでしょうか。
- 3 -
(㈱長岡火力発電所井上代表取締役)
電気の販売に関しては、F―Powerが行いますので、弊社はコメントできる立場ではありませ
んが、F―Powerは全国展開をしていますので、こちらの発電所でできた電気を長岡市様をはじ
め全国の小売需要に充てていくということを伺っています。
(長岡市長)
長岡市の希望として、
長岡で発電された電気を市内で地産地消という形で使えればいいと思います。
今後の体制やその他、例えば販売会社を設立するということも含めて今後の課題です。
(記者)
その支援策も検討していきたいということでしょうか。
(長岡市長)
例えば、新しく販売会社を設立することを想定した場合、そこに出資していくことも視野に置きな
がら、構想しています。
(㈱長岡火力発電所井上代表取締役)
私どもも、長岡市様が、そういう方向に取り組んでいかれるときには、もちろんサポートさせてい
ただきたいと考えています。
(記者)
井上社長はどちらの企業からいらっしゃっているのでしょうか
(㈱長岡火力発電所井上代表取締役)
株式会社IDIインフラストラクチャーズのマネージングディレクターをしています。IDIイン
フラストラクチャーズが各地域で発電所の建設をしており、今回の案件では、特別目的会社として長
岡火力発電所を立ち上げており、そこの代表をしています。
(記者)
長岡火力発電所は、IDIインフラストラクチャーズの100%出資でできた会社なのでしょうか。
(㈱長岡火力発電所井上代表取締役)
おっしゃるとおりです。
(記者)
北陸ガス、川崎重工業、市などから出資はないのでしょうか。
(㈱長岡火力発電所井上代表取締役)
ございません。
(記者)
北陸ガスの渡邉取締役営業部長に伺います。電力が自由化され、ガスなどの組み合わせが注目され
ていますが、そのような対象に入ると考えてよろしいのでしょうか。
(北陸ガス㈱渡邉取締役営業部長)
- 4 -
具体的に電力販売をすることに関して、検討はしていますがまだ決めていません。
(記者)
販売先が決まってからの話だと思いますが、85,800キロワットの発電のうち、この工業団地にどれ
くらいの割合で売って、どれぐらいが小売になるかについては、どうお考えでしょうか。
(㈱長岡火力発電所井上代表取締役)
極力長岡市の企業様といったところに少しでも貢献させていただきたいと、F―Powerのほう
も考えている状況です。
(記者)
新潟県内ですと東北電力という選択肢も考えられなくはないと思うのですが、なぜ売電先がF―P
owerなのでしょうか。
(㈱長岡火力発電所井上代表取締役)
電力会社様のほうは自分たちで供給できる発電所をお持ちでいらっしゃいますので、もちろん選択
肢としてあってもよいかもしれませんが、私たちとしてはF―Powerという新電力第2位の企業
に提供することで話を進めました。
(記者)
天然ガスのパイプラインが近くにあること以外で、長岡で火力発電所を建てる事業判断の材料があ
れば教えていただけますでしょうか。また、全国で同じような施設を手がけられていると思いますが、
その規模を教えていただけますでしょうか。
(㈱長岡火力発電所井上代表取締役)
土地があれば発電所ができるということではありません。北陸ガス様からガスが供給できるいい立
地場所だということは非常に大きい要素の1つです。あとは、やはり受け入れていただかないと実現
しませんので、非常にいい立地場所を長岡市様が分譲してくださるという話が重なって、この場所に
設置することを決めました。規模は、弊社がほかで手がけているものと大体同じぐらいの規模です。
(記者)
御社が全国で行っている発電で、国産ガスを使う発電所はあるのでしょうか。
(㈱長岡火力発電所井上代表取締役)
国産ガスを使うのは初めてです。ほかには、水力発電所、あとは同じガスでもガスタービンコンバ
インドサイクル型の発電所もあります。
(記者)
長岡で何カ所目になるのでしょうか。
(㈱長岡火力発電所井上代表取締役)
完工のタイミングが着工より前後しますので、何番目というのはなかなか難しいのですが、大体今
5、6カ所目です。ガス発電所としては、3カ所目です。
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(記者)
南長岡ガス田では、年間でどれぐらいガスが産出されているのでしょうか。また、南長岡ガス田か
ら進出地区までの距離はどのくらいでしょうか。
(商工部長)
南長岡ガス田として、平成26年の数字で12億3,634立方メートル。全国の約43.8%という県の統計で
す。南長岡ガス田からの距離は4∼5キロです。
(記者)
雇用予定の10名はどのような方を予定されているのでしょうか。
(㈱長岡火力発電所井上代表取締役)
発電の運営や管理、監視、日常保守といった業務で、技術者を10名程度予定しています。雇用の際
は、できる限り地元から雇用させていただきたいと思っています。
(記者)
今回エネルギー系の企業が進出し、今後どのような地区にしていきたいという展望はありますでし
ょうか。また、去年のヨネックス㈱に続いて企業が進出し、地方創生に弾みがつくのではないかと思
いますが、今後そのあたりをどのように進められていくのでしょうか。
(長岡市長)
西部丘陵東地区は、天然ガスと高圧送電線がそろっているということと、長岡技術科学大学に非常
に近接しているという特徴があり、研究開発拠点を中心に狙っています。長岡技術科学大学が近くに
あることは、これまでの企業誘致交渉の中で大変大きな要素になっていますので、今後もそれを生か
していきます。また、電力供給がそばにあることは非常に大きな弾みになると考えますので、電力の
地産地消を検討していく過程の中でその辺が明らかになると思います。天然ガスは、クリーンでCO
2
の発生量が非常に少ないエネルギーですので、地球にやさしい電力ということも1つの売りになろ
うかと思います。
(記者)
発電する過程で、例えば副次的に生じる温水などを供給するといったことはあるのでしょうか。
(㈱長岡火力発電所井上代表取締役)
今から詳細を設計していく中で、温水の活用などを検討していきたいと思いますが、今は発電所と
いうことだけを考えております。
(記者)
土地の価格はどれくらいでしょうか。
(商工部長)
最終的には造成が終わった後に確定するんですが、1平方メートル当たり8,500円で計算して約1億
4,000万円ぐらいになります。
- 6 -
(記者)
ガスとしてトップクラスの安価な水準というお話ですが、これは何か指標があるのでしょうか。
(北陸ガス㈱渡邉取締役営業部長)
発電事業の原価が全部わからないのですが、新潟県は、もともとガス田でのシェアがあります。天
然ガスがとれるのは新潟県のほかは千葉県や北海道などだけで、新潟県でほとんど産出しています。
そういった昔からガスが安く提供できたという歴史があります。
(司会)
以上をもちまして西部丘陵東地区進出協定締結式を終了します。皆さん、どうもありがとうござい
ました。
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