Comments
Description
Transcript
年度末便り - 聖ミカエル幼稚園
聖ミカエル幼稚園 2 0 1 6年 3月 16日 って、神様に語りかけてください。 神さまの存在が、この教会の、この聖ミカエル幼稚園の存在や 思い出が、子ども達や親御さんの心の片隅に残って、いつも皆さ んを支えていますように。 幼稚園がふと恋しくなったら、どうぞ訪ねてきてください。いつ でもお待ちしています。 園長 渡部良子 「ご卒園・ご進級おめでとうございます」 年 長 さ ん は ご 卒 園 、年 中 少 さ ん は ご 進 級 お め で と う ご ざ い ま す 。 こ の 1年 間 で 、 ど の 子 も 大 き く な り ま し た 。 自 分 の や り た い こ と 、 困っていることを上手に伝えられるようになったお子さん、スキ ップが上手になったお子さん、年少さんの中には、おむつが取れ て自分でおしっこができるようになったお子さんもいます。年長 さんはどの子も縄跳びが上手になりました。中には、けんけん跳 び、後ろ跳び、ばってん跳びなど、高度な技ができるようになっ たお子さんもいます。高度な技でなくても、自分なりに一歩ずつ 進むことで、どの子も達成感を持ったことでしょう。給食にいつ も 苦 戦 し て い た お 子 さ ん も 、 年 長 さ ん に な っ て 「 全 部 食 べ た よ 。」 と教えてくれました。 子どもが社会生活を送れるようになるには、たくさんのことを 身につけなくてはなりません。でも大人が教え込まなくても、子 ども達は周りを見て自然にいろいろなことを身に着けていきます。 あんなに小さかったこの子が、こんなに成長して…、としみじみ 思いますし、お子さんの大きな成長を見届けることのできるこの 私の立場にも、いつも感謝しております。 さあ、年長さんは、いよいよ旅立ちの時期です。聖ミカエル幼 稚園での園生活はいかがだったでしょうか。たくさんお外で遊ん で、たくさん絵本を読んでもらって、お父さん方、お母さん方、 先 生 た ち 、教 会 の 人 た ち 、た く さ ん の 大 人 に 愛 さ れ て 育 ち ま し た 。 そして、何よりも心の中心に神様の存在がありました。 先 日 、 幼 稚 園 の 礼 拝 に 参 加 さ れ た 女 性 が い ま す 。 聞 く と 、 30数 年前に聖ミカエル幼稚園を卒園されたとのこと。この度札幌を離 れ る の で 、そ の 前 に 教 会 を 訪 ね て み よ う と 思 っ た 、と の こ と で す 。 ちょうどゴスペルサークルのお母さん方もお歌を歌ってくださる 日でした。その方は、礼拝の中の子ども達の「忘れないで」の歌 声を聞いて涙ぐみ、お母さん方の歌声にも涙ぐんでいました。ど んなご事情があったかはわかりませんが、心のずっと奥底にあっ た神様への思いが沸きあがってきたのではないでしょうか。 年長の子ども達は、今より大きな世界へと一歩踏み出します。 小学校の先生方もとても丁寧にかかわってくださいますが、幼稚 園とはまた違った生活になってくるでしょう。楽しいこともたく さんありますが、つらいこと、悲しいこと、納得いかないことも 出てくるでしょう。どうぞそんな時は、手を合わせて、目をつぶ 3月 27日 、 世 界 の 教 会 は 、 移 動 祝 日 で あ る イ ー ス タ ー を 迎 えます。 イ ー ス タ ー ( 復 活 祭 ) は 、 そ の 3日 前 の 金 曜 日 に 十 字 架 につけられ死んだイエス・キリストが、甦ったことを記念 す る 、最 大 の お 祭 り で す 。い ろ い ろ な 祝 い 方 が あ り ま す が 、 有名なのはイースター・エッグでしょう。石のように動か ず死んでいるかのように見える卵の中から、ひよこが固い 殻を破る姿が、イエス様が思い墓石を破って出ることを彷 彿 と さ せ ま す 。死 は 終 わ り で は な い こ と を 胸 に 刻 む の で す 。 また、キリスト教国では、家の壁に蝶のデザインをほどこ すことも多く行われます。固い殻に守られた、さなぎの幼 虫が、想像もできないような美しい蝶になって自由にはば たき出る姿に、人々は「復活」の持つ力強さと、希望を見 るのです。 4年 間 通 っ た お 友 だ ち も 、 1年 間 の お 友 だ ち も 、 聖 ミ カ エ ル幼稚園で過ごした時間の中で、無駄な時間は一つもなか ったはずです。たとえつらいこと、悲しいことがあったと しても、それは旅立つ日のために必要な、大切な準備の出 来事だったはず。そういう時を通して幼稚園という殻に守 られて育った30のいのちが、輝かしい姿になって、新し い世界に旅立とうとしています。卒園するこどもたちが、 イエス様の復活の力に支えられて、外に向かって飛び立つ 時を迎えています。 イエス様のことを知っているこどもたち、イエス様を信 じることができるこどもたちは、これから何があっても大 丈夫。今はまだ小さな羽かもしれませんが、やがて大きな 羽 を つ け て 戻 っ て 来 て く れ る こ と を 、心 待 ち に し て い ま す 。 いってらっしゃい。 「主に望みをおく人は新たな力を得、鷲のように翼を張 っ て 上 る 。」( イ ザ ヤ 書 40: 31) チャプレン 下澤 昌