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6 水産物 A1 日本から水産物を輸出する際に、相手国・地域から、動物

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6 水産物 A1 日本から水産物を輸出する際に、相手国・地域から、動物
6
水産物
Q1
水産物を輸出するために、特別な書類が必要になりますか?
A1
日本から水産物を輸出する際に、相手国・地域から、動物検疫の観点から
の証明書以外に、食品衛生や国際的な漁業管理の観点から証明書などの添付を
求められる場合があります。
また、原発事故の影響から、中国、ロシア、韓国など、本県から水産物を
輸出できない国や 、 放射性物質検査証明書や産地証明書を求める国もありま
す。
具体的な条件などに関しては、相手国・地域により異なっていますので、
輸出に当たっては、必ず相手国・地域の輸入条件について事前に確認を行う必
要があります。平成23年3月時点で、各品目において求められる証明書など
は、以下のとおりです。
1
衛生証明書
以下の品目を輸出する際には、厚生労 働省などが認定した証明書発行機
関などが発行する「衛生証明書」が必要になります。
①EU向け水産食品
②スイス及びノルウェー向け水産食品
③中国向け水産食品※
④ロシア向け水産食品※
⑤ニュージーランド向け二枚貝
⑥豪州向け水産食品
⑦ウクライナ向け水産食品
⑧ナイジェリア向け水産食品
⑨ブラジル向け水産食品
⑩ベトナム向け水産食品
⑪カナダ向け餌料用天然魚類(活魚を除く)、生きた養殖錦鯉及び小売り
又はフードサビス用水生動物
⑫韓国向け冷凍食用鮮魚類頭部及び冷凍食用鮮魚類内臓※
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2
漁獲証明書・統計証明書など
以下の品目を輸出する際には、水産庁が発行する「漁獲証明書」や「統
計証明書」などが必要になります。
①マグロ類(クロマグロ、メバチマグロ、メカジキ、ミナミマグロ)
②メロ(マジェランアイナメ等(Dissostichus 属のものに限る。))
③EU向け水産食品
④米国向けエビ製品
⑤中国向けサケ類※
※
3
平成 27年7月現在、本県からの水産物の輸入は停止されています。
産地証明書・放射性物質検査証明書など
輸出先の国によっては、水産庁が発行する「漁獲証明書」や「放射性物
質検査証明書」などが必要になります。国ごとに要求される証明書等 、規制
の概要は、別表のとおりです。
詳しくは、各国の検査・規制の強化に関する情報は、「諸外国・地域の規
制措置」を御覧ください。
http://www.maff.go.jp/j/export/e_info/hukushima_kakukokukensa.html
また、JETRO の HP に「緊急特集:東北地方太平洋沖地震の国際ビジ
ネスへの影響」にも情報があります。
http://www.jetro.go.jp/world/shinsai/
この他に、米国向けに水産食品を輸出する際には、施設の認定が必要になり
ます。
以上の衛生証明書等の発行などについての詳しい情報は、以下の水産庁のウ
ェブサイトに掲載されていますので、必ず御確認ください。
http://www.jfa.maff.go.jp/j/koho/bunyabetsu/index.html
また、相手国・地域によっては、動物検疫の観点からニシキゴイについての
「衛生証明書」が必要な場合や、水産物の原産地を証明する「原産地証明書」
が必要な場合もあります。ニシキゴイの「衛生証明書」、「原産地証明書」の
発行手続については、P20、P46、P49 を御覧ください。
http://www.jfa.maff.go.jp/j/koho/bunyabetsu/index.html
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また、相手国・地域によっては、動物検疫の観点からニシキゴイについての
「衛生証明書」が必要な場合や、水産物の原産地を証明する「原産地証明書」
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45
Q2
衛生証明書は、どうすれば入手できるのですか ?
A2
衛生証明書の添付を求めている国は、EU(28カ国)、スイス、ノルウェ
ー、中国※、ロシア※、ニュージーランド、豪州、ウクライナ、ナイジェリア、
ブラジル、ベトナム、韓国※、カナダの40カ国で、その発行手続については、
相手国の要求内容に応じて定めているため、様々な方法があります。
詳しい情報は、以下の水産庁のウェブサイトに掲載されていますので 、必
ず御確認ください。
http://www.jfa.maff.go.jp/j/koho/bunyabetsu/index.html
※平成 27年7月現在、本県からの水産物の輸入は停止されています。
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Q3
漁獲証明書・統計証明書などは、どうすれば入手できるのですか?
A3
魚種や相手国・地域によって、国際的な漁業管理などの観点から漁獲証明
書や統計証明書などの添付を求められる場合があります。添付を求められる
証明書とその手続については、以下のとおりです。
1
マグロ類・メロ
マグロ類及びメロ(マジェランアイナメ等(Dissostichus 属のものに限
る))の輸出に当たっては、漁獲情報などを収集することを目的に、輸出国
の権限ある当局が確認した各種証明書の添付が求められています。求めら
れる証明書は、以下のとおりです。
漁獲証明書などの証明書に掲載した内容について確認を得るには、水産
庁宛てに必要書類を添付して確認申請します。
(1)クロマグロ・ミナミマグロ・メロ
・輸出する場合:漁獲証明書
・再輸出する場合:再輸出証明書
なお、メロの証明書が必要となる相手国・地域は、CCAMLR(南極海
洋生物資源保存管理委員会)締約国です。
(2)メバチマグロ・メカジキ
・輸出する場合:統計証明書
・再輸出する場合:再輸出証明書
なお、証明書が必要となる相手国・地域は、メバチマグロが ICCAT(大
西洋まぐろ類保存国際委員会)、IOTC(インド洋まぐろ類委員会)及び
IATTC(全米熱帯まぐろ類委員会)加盟国で、メカジキが ICCAT(大西
洋まぐろ類保存国際委員会)加盟国です。
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2.EU向け水産食品
EU加盟国向けに水産製品を輸出する際には、違法・無
報告・無規制(IUU)漁業の廃絶を目的に、日本産原料
種 ※ 1 を用いた水産製品(日本産原料種を用いて加工した水
産製品を含む)には漁獲証明書を、外国産原料種 ※ 2 を用い
て加工した水産製品には加工証明書の添付が求められま
す。
証明書の発給のためには、必要書類を添付して水産庁に
発給申請します。
※1
日本の漁船によって採捕された水産製品の原料種
※2
日本以外の国・地域の漁船によって採捕された水産製品の原料種
3.米国向けエビ製品及び中国向けサケ類
米国向けにエビ製品を輸出する際には、原産証明書の
添付が求められているため、水産庁宛てに原産証明を申
請します。
また、中国向けに天然で漁獲されたサケ類を輸出する
際には、漁船番号と漁獲海域が記載された証明書の添付
が求められています。詳細については、水産庁にお問い
合わせください。
○申請と問合せ先
水産庁漁政部加工流通課水産物貿易対策室
TEL
03-3502-8111(内線6610)
詳しい情報は、以下の水産庁のウェブサイトに掲載されていますので、 必
ず御確認ください。
http://www.jfa.maff.go.jp/j/koho/bunyabetsu/index.html
※
平成 26 年 3 月現在、本県からの水産物の輸入は停止されています。
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Q4
A4
ニシキゴイを輸出するために、特別な書類が必要になりますか ?
水産物貿易の活発化に伴い、世界的に疾病の蔓延が危惧されています。こ
のため、ニシキゴイの輸出において、相手国・地域によっては、公的機関に
よる衛生証明書の添付が必要とされる場合があります。
そこで千葉県では、「千葉県輸出錦鯉衛生証明書発行ガイドライン」を定
め、県内で養殖されているニシキゴイについては、輸出の際にコイ春ウイル
ス血症及びコイヘルペスウイルス病に係る衛生証明書を発行しています。
衛生証明書の発行のためには、事前に養殖場を国のリストへ登載する等の
手続が必要になりますので、詳細については、漁業資源課にお問い合わせく
ださい。
○問合せ
千葉県農林水産部水産局漁業資源課
TEL
043-223-3037
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Q5
県産水産物の輸出は、どのような状況ですか?
A5
千 葉 県 産 水 産 物の 輸出 主 力品 目 は 冷凍 魚 で あ
り、主にラウンドの形態で、アジアを中心とした
世界各国へ輸出されています。事業者の大半は、
2000 年代から輸出に取り組み始めており、近
年の世界的な水産物需要の拡大に対応して、輸出
が伸展しています。これまで、魚種別の輸出相手
国・地域としては、サバが韓国※・中国※・台湾
※・ベトナム・タイ・エジプト等へ、サンマが韓
国※・中国※・ベトナム・ロシア等へ、ブリが中
国※・ベトナムへ、カツオ・ビンナガがタイへ輸
出されてきました。
また、1940 年代から輸出されているサバ・イワシ・サンマ缶詰は、香港・
サウジアラビア・イエメン等へ、干しナマコ・干鮑が中国・香港・台湾等へ
輸出されるなど、様々な品目が世界各国に輸出されてきました。
平成 23 年 3 月 11 日以降、原発事故に起因し、本県産水産物の輸出が
停止されたり、放射性物質検査証明書等が要求されたりしていますが、徐々
にこれらの措置は解除される傾向にあり 、県が実施した平成24年輸出ア
ンケート結果では、金額ベースで震災前の実績に戻りつつあります (しか
し、平成 27年7月現在、かつての大口輸出先であった中国、ロシア等が
いまだに輸出停止措置をとっており、早期解除が望まれています)。
また、世界的に水産物に対する需要は増大しており 、特に、中国、EU、
米国、インドネシアで高い伸びが見られるなど、日本産水産物の品質に対し
て、世界から高い評価が得られています。このため、世界的な経済不況等に
より、輸出環境が厳しい状況にある中でも、県産水産物の輸出についても伸
展が期待できます。
※
平成 27年7月現在、本県からの水産物の輸入は停止されています。
50
千葉県農林水産部 流通販売課
販売・輸出促進室
〒260-8667 千葉市中央区市場町1-1(17階)
TEL 043-223-3086
FAX 043-227-8307
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