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詳細版PDF - 国際漁業資源の現況
平成 22 年度国際漁業資源の現況 23 メカジキ 北大西洋 メカジキ 北大西洋 (Swordfish、Xiphias gladius) 最近一年間の動き 表 1 近年の国別漁獲量及び投棄量(トン) 2010 年度について、北大西洋のメカジキの資源評価は行 われていないが、2009 年秋に開催された ICCAT 本会議に おいて、現在の資源量は、1990 年代中期に出現した卓越年 級群と近年の漁獲量の減少によって回復した可能性が示唆さ れた。ICCAT 本委員会は、本資源の生産力と MSY をそれ ぞれ r=0.44, 13,700 トンと仮定した上で TAC を 13,700 トン 以下に抑えること、小型個体の漁獲量制限を継続するよう勧 告を出した。 漁業の概要 獲されている。このうち、米国、カナダ、スペイン、ポルト 北大西洋のメカジキは、かつて米国において肉に水銀が多 ガル、ブラジル、モロッコ、ベネズエラ等はメカジキを専門 く含まれているという理由で水揚げが禁止されていたが、そ に狙って操業する浅縄(夜縄)操業による漁獲が大部分であ の後当該規制が緩和されたために、1970 年代後半から漁獲 るのに対して、日本、台湾、中国の漁獲は、まぐろ類を狙っ 量が急増し、1987 年にピーク(20,236 トン)に達した。 た深縄や普通縄操業による混獲である。これらの主要な漁業 過去 10 年の平均漁獲量は 11,497 トンであるが、2009 年の 国の国別漁獲量を表 1 に示す。また、近年本系群の資源水準 水揚げは死亡投棄も含めて 12,655 トンと推定された。これは、 が悪化している事を受けて、各国が次のような自主規制を 過去最高を記録した 1987 年の 37%減であり、規制の効果及 行っている。 び漁船の南大西洋及び大西洋外への移動によるものと考えら 日本;日本のはえ縄漁船は、2000 年 2 月より漁獲されたメ れる。また従来メカジキを専門に漁獲していたカナダ、スペ カジキのうち、生きて漁獲された個体は放流し、死んで イン、米国、ポルトガルのはえ縄漁船は、経済的な理由で一 漁獲されたものは海上投棄している。2003 年をもってこ 部主対象魚種をまぐろ類及びさめ類に変更している。2002 の措置は解除されたが、日本政府は資源保護の観点から 年以降に報告された漁獲量は 2005 年まで緩やかな増加傾向 2004 年以降も生きて漁獲されたメカジキの放流を各漁船 にあったが、近年は 11,000 トン~ 13,000 トンの間で増減を に義務づけている。なお、放流・投棄された個体の内、死 繰り返している。(図 1、表 1)。 亡投棄された部分だけが、日本の漁獲として ICCAT の統 北大西洋においてメカジキは、専らはえ縄漁業によって漁 計に計上されている。 米国;2008 年において、米国のメカジキ漁獲量の 93%は遠洋 はえ縄で漁獲されている。米国のはえ縄船は大西洋西部で 展開されており、キハダとメカジキを主対象種としている。 漁獲規制、魚価低迷、燃油高騰等により隻数は 400 から 120 まで減少した。2001 年から米国 EEZ 内において、2 つの海 区を永久禁漁区としてメカジキ小型魚の漁獲を規制すると 共に、3 つの海区ではクロマグロ小型魚保護の為の禁漁期が 設定されている。この他、2004 年には生態系管理アプロー チに則り、ウミガメ等の混獲生物の死亡率低減の為に米国 遠洋はえ縄漁船にサークルフックの使用が義務付けられた。 北大西洋で漁獲されるメカジキの漁獲物年齢組成は 2 〜 3 才魚が中心であるが、近年米国及びカナダのはえ縄船が漁 図 1 国別漁獲量の年推移(ICCAT 2010)2009 年の値は暫定値 獲するメカジキの平均体長の増加が報告されている。 Copyright (C)2011 水産庁・水産総合研究センター All Rights Reserved 23 − 1 平成 22 年度国際漁業資源の現況 カ ナ ダ; カ ナ ダ の メ カ ジ キ 漁 業 は、2002 年 か ら ITQ (Individual Transferable Quota) シ ス テ ム を 導 入 し、 23 メカジキ 北大西洋 な季節性を持った繁殖域及び非繁殖域との間で棲み分けを 行っていることが示唆された。 クォータの 10%が突きん棒、90%がはえ縄で漁獲されてい 最新の結果として、Eharhardt et al.(1996)が、2,000 個 る。本漁業は、ジョージズバンク~グランドバンクス東部 体以上の標本について臀鰭第 2 棘に出現する年輪を用いて年 において 5 ~ 11 月の間行われているが、海況の変化によ 齢査定を行った結果を基に成長を推定している(図 3, 表 2)。 りグランドバンクス東部での操業は近年殆ど見られない。 彼らの解析結果は ICCAT で漁獲物体長組成を漁獲物年齢組 また、最近のメカジキの市場価格の低下により他のまぐろ 成に変換する際に用いられている。この解析結果は、既往の 類を狙う操業が増えている。2010 年、カナダの遠洋はえ 研究の中でも最も多くの標本に基づいたものであるが、解析 縄漁船が漁獲しているメカジキの漁獲率が更新され、1996 に用いた個体の中に下顎全長 250 cm 以上のものがほとんど 年以降漁獲率 ( 標準化していない ) が増加傾向にあること 無かったので、 雌の大型個体に関しては、 推定精度が悪くなっ が示された。この変化が資源管理の効果か操業形態の変化 ている。 によるものかを評価するために、引き続き漁獲率の動向を モニターする必要がある。また、ITQ 制度の導入から一 定の年数が経過した現在、規制前後のデータを用いて本制 度の効果を検討する必要が指摘されている。 スペイン;北大西洋で操業するはえ縄漁船の多くは、魚価の 変動に対応して複数魚種を対象とした操業を行っている。 また、近年モノフィラメントの幹縄を導入し、操業の効率 化を図っている。 メカジキは前線域や海山周辺で多く漁獲される事が知られ ているが、北大西洋でも同様の水域に主漁場が形成されてい る(図 2)。 図 3. メカジキの成長曲線(Eharhardt et al. 1996) 表 2. メカジキの性別年齢別下顎全長 (cm) 図 2 大西洋における漁法ごとのメカジキの累積漁獲量 (2000 ~ 2008 年の合計 ) の分布図 青がはえ縄漁法、白がその他の漁法による漁獲量を示す。円の大 きさは漁獲量の相対的な比を表す。南北の系群は北緯 5 度 ( 太い線 ) で仕切られている。(ICCAT 2010) 【産卵と回遊】 産卵は西大西洋熱帯域(カリブ海~南米北西岸)において 春から初夏にかけて長期に続くことが示唆されている(図 4、 5) 。北大西洋のメカジキは、季節と共に熱帯域から温帯域へ 生物学的特徴 と摂餌回遊を行うが、最近の研究によって、雄は産卵場から 【成長と成熟】 あまり離れず、雌の方が長距離回遊を行うことが指摘されて メカジキの成長は、若齢時に急激に大きくなる事と、雌雄 いる。また成魚は日周鉛直移動を行い、昼間は水深 300 ~ で成長が異なり、雌は雄よりも成長が早くかつ大型化するこ 400 m に夜間は水温躍層の上部に生息することが、ポップ とが特徴である。成熟年齢は雌雄とも 5 歳と考えられている。 アップアーカイバルタグ (PSAT) データの解析から示されて Mejuto and García-Cortés (2007) によると、メスの繁殖行動 いる(図 6) 。メカジキの胃内容物を調べると、浮魚類、底 は表層水の温度と関連しており大西洋西部熱帯域の暖水の影 魚類、深海魚、軟体動物など幅広い生物が出現するので、活 響を強く受け、メスは 146cm で成熟することが明らかになっ 発な鉛直移動を行いながら幅広い水深帯で捕食活動を行って た。更に、大西洋において、本種は主要な繁殖域と、散在的 いると考えられている。PSAT を用いた最新の知見では、本 Copyright (C)2011 水産庁・水産総合研究センター All Rights Reserved 23 − 2 平成 22 年度国際漁業資源の現況 種は索餌域に留まる傾向を示し、通常標識で得られた結果と 同様に北西部から北東部への移動は殆ど見られない事が明ら かになった。 23 メカジキ 北大西洋 【資源構造】 ICCAT は 2006 年 3 月にメカジキの資源構造に関するワー クショップを開催した。このワークショップで、地中海、北 大西洋、南大西洋にはそれぞれ独立した系群が存在すること が再確認された (ICCAT 2006a,b)。2009 年の資源評価会議で 提出された核 DNA を用いた系群判別の結果はこの仮説を支 持するものであった。ワークショップには大西洋南北の境 界線が現行の北緯 5 度よりも北側に存在する可能性を示唆す る DNA 分析結果が複数提出されたが、どの研究も使用して いる標本がカバーする水域や時期が限られており、境界線を 変更するには不十分であると判断された。現在の系群境界 線を見直すためには、広範な水域及び季節をカバーする十 分な量の標本を各国が協力して収集・解析する必要がある。 Kasapidis et al. (2007) では、地中海、大西洋、インド洋と 3 つの主な個体群の存在が示唆され、中でも大西洋においては 北から南へ行くに従いインド洋産メカジキに固有の遺伝子を もつ個体の割合が増加するという事が明らかになった。 図 4. 本資源の分布 資源状態 2009 年の ICCAT のメカジキ資源評価作業部会において 非平衡プロダクションモデルと VPA(コホート解析)を用 いて資源解析が行われた。プロダクションモデルには資源量 指数として、米国、カナダ、日本、スペイン、モロッコ、ポ ルトガルのはえ縄漁業データを一つにまとめて標準化した CPUE が使用され、VPA のチューニングには、資源豊度指 数として 4 ヶ国(米国、カナダ、日本、スペイン)の漁業の 年齢別 CPUE(釣り鈎 1,000 本当たり漁獲尾数)が用いられた。 非平衡プロダクションモデルで計算した結果、バイオマス は 2000 年以降増加傾向にあること、漁獲死亡率は 1995 年を ピークとして若干の増減はあるものの減少傾向を示し、2005 年以降の漁獲死亡係数 (F) は FMSY (MSY レベルで漁獲を 行った時の F) 以下である事が示された(図 7) 。これらの結 図 5. 北大西洋メカジキの水域別分布形態(Ortiz et al . 2000) エ リ ア 7・8・17 は 産 卵 域、1・2・3・9・92・93 は 摂 餌 域、 4・5・6・10・91 は移行域を表す。 果は、ICCAT の資源回復計画が一定の効果をあげたことを 示唆しているが、近年 TAC を下回る漁獲量が続いているに も関わらず、回復傾向が緩やかであることから、本種の再生 図 6. ポップアップアーカイバルタグによるメカジキの鉛直行動パターン(Matsumoto et al . 2003) 左の図は水深を右の図は水温を表す。2002 年 3 月にダカール沖で操業中の日本のはえ縄漁船で漁獲された個体(推定下顎全長 160cm)から 得られたデータに基づいて作図。 Copyright (C)2011 水産庁・水産総合研究センター All Rights Reserved 23 − 3 平成 22 年度国際漁業資源の現況 23 メカジキ 北大西洋 産力は従来の仮定よりも低く修正された (r:0.49 から 0.44 に F の経年変化は 1990 年まで類似していたが、その後は今回 修正 )。プロダクションモデルが推定した MSY は約 13,730 推定した F の方が低く、資源量は高くなっていた。 トンであった。2009 年年頭の資源量は、MSY を生産するた VPA 解析の結果、産卵親魚量のトレンドは 1999 年までは 、漁獲死 めに必要な資源量(BMSY)の 105%にあり(図 8) 顕著な減少傾向を示すものの、1999 年以降急増しており(図 亡係数(F)は 2005 年以降 FMSY より低い状態が続いている 10) 、漁獲死亡率は全ての年級で 1996 年ごろまで増加傾向に と推定されている(図 9)。解析には幾つかの不確実な点が あったがそれ以後大きく減少傾向を示していた。これらの結 あるものの、非平衡プロダクションモデル解析にブートスト 果は、2006 年の推定値と概ね類似していた。各国から提出 ラップ法を適用して、解析結果の信頼性を検討した結果、現 された年齢別の資源量指数も最近年を除いて、トレンドは良 在の資源量は 50%以上の確率で BMSY を上回り、漁獲死亡 く類似しており、1990 年代終盤に比較的強い年級群の加入 係数は 90%以上の確率で FMSY を下回る事が示された。な があり、それらが順調に産卵親魚に成長している事を示して お、2009 年の結果と 2006 年の結果を比較すると、資源量と いる。 最近年の加入水準に関する情報は、小型魚の主たる情報源 である国々のデータ提出が滞っていること、小型魚漁獲規制 の為の禁漁期・禁漁区が設定されたこと等の理由により不足 しており、例えば 1 歳魚の情報は 2001 年以降更新されてい ない。 図 9. 非平衡プロダクションモデルから推定した相対漁獲死亡率の 年推移 (ICCAT2009) 点線は 80%信頼限界を示す。 図 7. プロダクションモデルで推定された資源量 ( 上 ) と漁獲死亡率 (F) (ICCAT 2009) 資源量の単位はトン、点線は 80%信頼限界を示す。 図 10. VPA のベースケースで推定された産卵親魚量の豊度変化 (ICCAT2009) 図 8. 非平衡プロダクションモデルから推定した相対資源量 (B/ BMSY) の年推移 (ICCAT 2009) 点線は 80%信頼限界を示す。 Copyright (C)2011 水産庁・水産総合研究センター All Rights Reserved 23 − 4 平成 22 年度国際漁業資源の現況 23 メカジキ 北大西洋 standing committee on research and statistics (SCRS) 管理方策 (Madrid, Spain, October 4 to 8, 2010). 120-138 pp. 本資源水準を 50%以上の確率で MSY 達成レベルに維持す るためには、年間漁獲量を 13,700 トン未満に制限するべき http://www.iccat.int/Documents/Meetings/Docs/2010SCRS_ENG.pdf との勧告が出された。この漁獲量を遵守することで、現在の Kasapidis, P, X. Valeiras, B. García-Cortés, A. Magoulas and 海洋環境及び漁業の状況下で最大生産量の利用を達成するこ J. Mejuto. 2007. Genetic and growth profiles of several とが出来ると考えられる。予防的アプローチとして、漁獲量 specimens of swordfish (Xiphias gladius) tagged and を 13,000 トンに制限することで、75%の確率で 10 年間は資 recaptured in the Atlantic, Indian and Pacific Oceans. 源を安定な状態に保つことができるとの予測が得られている。 ICCAT. SCRS/2007/120 現在大西洋全域について、①下顎叉長 125 cm 以下の魚の Matsumoto, T., H. Saito and N. Miyabe. 2003. Report of 混獲率を 15%以下に押さえる、②下顎叉長 119 cm 以下の魚 observer program for Japanese tuna longline fishery in の混獲率を 0%とする、という 2 つのオプションを持った最 the Atlantic Ocean from September 2001 to March 2002. 小体長規制がある。2006 ~ 2008 年に北大西洋で漁獲された SCRS/2002/140. Col. Vol. Sci. Pap. ICCAT, 55(4): 1679- 125 cm 以下の個体の割合は 28%(尾数)と推定されている。 1718. 但し、この推定値は全体の漁獲物の catch at age を使って代 Mejuto, J. and B. García-Cortés. 2007. Reproductive activity 入して得られたものであるので、解釈には注意が必要である。 of swordfish (Xiphias gladius) in the Atlantic ocean on 上記規制あるいは、各国が独自に導入している漁業規制に the basis of different macroscopic indicators. ICCAT. よって、幾つかの漁業国に於いては、漁獲及びサイズデータ の質及び継続性が損なわれ解析の質的な低下が認められてお り、資源評価の不確実性に及ぼす影響が懸念されている。 SCRS/2007/111 Ortiz, M., V. Restrepo and S.C. Turner. 2000. North Atlantic swordfish sex-ratios at size keys: Analysis and development. SCRS/1999/083. Col. Vol. Sci. Pap. ICCAT, 執筆者 51 (5): 1480-1508. まぐろ・かつおグループ 熱帯性まぐろ類サブグループ 遠洋水産研究所 熱帯性まぐろ研究室 仙波 靖子 遠洋水産研究所 混獲生物研究室 余川 浩太郎 資 源 水 準 中 位 資 源 動 向 増 加 世 界 の 漁 獲 量 (2005 〜 2009 年) 参考文献 Eharhardt, N.M., R.J. Robbins and F. Arocha. 1996. Age validation and growth of swordfish, Xiphias gladius, in the northwest Atlantic. ICCAT SCRS/95/99. Col. Vol. Sci. Pap. ICCAT, 45 (2): 358-367. ICCAT. 2006a. 8 Executive summaries on species. 8.8 SWO-ATL-Atlantic swordfish. In ICCAT (ed.), Report of the standing committee on research and statistics (SCRS) (Madrid, Spain, October 2 to 6, 2006). PLE-014/2006. 83-91 pp. メカジキ(北大西洋)資源の現況(要約表) 我が国の漁獲量 (2005 〜 2009 年) 管 理 目 標 PLE-014% 20EN.pdf(2008 年 10 月 31 日) assessment session (Madrid, September 4 to 8, 2006). SCRS/2006/015. 管 理 措 置 http://www.iccat.int/Documents/ Meetings/Docs/SCI-040% 20EN.pdf(2008 年 10 月 31 日) ICCAT2009. Report of the 2009 Atlantic swordfish stock assessment session (Madrid, September 7 to 11, 2009). 656 ~ 1,197 トン (注)最近年の値は暫定値。生存 放流分は含まれていない。 MSY B2009/BMSY:1.05 (0.94 〜 1.24) 資 源 の 現 状 F2008/FMSY:0.76 (0.67 〜 0.96) http://www.iccat.int/Documents/Meetings/Docs/ ICCAT. 2006b. Report of the 2006 Atlantic swordfish stock 11,188 ~ 12,655 トン 平均:12,048 トン 管理機関・関係機関 2011 年 の TAC を 13,700 ト ン( 日 本 の割り当ては 842 トン)とする。 小型個体(下顎叉長 125 cm /体重 25 kg 未満)の水揚げ量を 15%以下に抑 え る か、 下 顎 叉 長 119 cm / 体 重 15 kg 未満の個体の水揚げ量を 0%にす る(投棄量の評価含む)。 ICCAT SCRS/2009/016. http://www.iccat.int/Documents/Meetings/Docs/2009_ SWO_ASSESS_ENG.pdf ICCAT. 2010. 8 Executive summaries on species..8 SWOATL-Atlantic swordfish. In ICCAT (ed.), Report of the Copyright (C)2011 水産庁・水産総合研究センター All Rights Reserved 23 − 5