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ISO14001
三菱マテリアル ㈱ セラミックス工場の環境活動 ●長期経営方針 ビジョン 私たちは、ユニークな技術により、地球に新たなマテリアルを創造し、 循環型社会に貢献するNo.1企業集団を目指します ●企業理念 私たちが目指すもの ~人と社会と地球のために~ 2015年12月13日 発表者:須田 充(EMS事務局) 電子材料事業カンパニー 電子デバイス事業部 セラミックス工場 1 本日の発表内容 ~人と社会と地球のために~ 2 電子材料事業カンパニー セラミックス工場のご紹介 ◇竣工 1982年(昭和57年) ◇所在地 埼玉県秩父郡横瀬町大字横瀬2270番地 ◇アクセス 横瀬駅から町道3号線で徒歩20分 ◇従業員 116人(11月30日現在) 3 三菱マテリアル㈱ 会社組織図 三菱マテリアルは 総合素材メーカーです。 コ ー ポ レ ー ト 部 門 セ メ ン ト 事 業 カ ン パ ニ ー 金 属 事 業 カ ン パ ニ ー 加 工 事 業 カ ン パ ニ ー 電 子 材 料 事 業 カ ン パ ニ ー 電子デバイス 事業部 海外工場 タイ、マレーシア、ラオス セラミックス工場 資 源 ・ リ サ イ ク ル 事 業 本 部 ア ル ミ 事 業 室 ・ 関 連 事 業 室 横瀬工場 総務C/経理C 製造部 品質 生産 安全衛生 電子デバイス 保証室 技術室 推進室 開発センター 4 セラミックス工場環境管理組織図 最高経営者[工場長] (委員長) 環境管理責任者 [電子デバイス開発センター長] (副委員長) EMS事務局 総務C 製造部 品質 生産 安全衛生 電子デバイス 保証室 技術室 推進室 開発センター EMS:Environment Managing System (環境マネジメントシステム) 5 ■主力製品の紹介 サージアブソーバ 放電タイプのサージ吸収部品です。 雷等の異常電圧から電子機器 を保護します。 サーミスタ・センサ 温度が上昇すると、抵抗値が小 さくなる性質を持った、半導体セ ラミックス部品です。種々電子 機器の温度検知に利用されま す。 チップアンテナ 小型・薄型でかつ300MHz~5 GHzの広範囲な周波数に対応 できる高性能な表面実装型アン テナです。 6 ホームエレクトロニクス分野関連製品 温度センサ (エアコン用・冷蔵庫用) サージアブソーバ エアコン,冷蔵庫等のインバータ回路 ・ 電話機,FAXの通信ラインのサージ対策用 (温水便座用)温度センサ 13 7 情報通信分野関連製品 チップアンテナ TN/TCシリーズ マザーボードの温度測定 チップ型 サージアブソーバ CSA20/30シリーズ 静電気対策部品 サージアブソーバ ・モデム回路サージ対策 CSA70シリーズ 8 自動車分野関連製品 チップアブソーバ チップアンテナ CSA20/30 エアコン用温度センサ 静電気対策部品 アブソーバ DSAシリーズ カーナビ エアフローセンサ (スロットインタイプ) カーステレオ 油温、吸気温センサ モータ/ジェネレータ センサ 9 10 ISO14001による継続的改善活動 ISO14001(環境マネジメントに関する国際規格)の仕組み ISO14001-2004 4.6 マネジメントレビュー ( ACT) (2015年11月 2015年版に改訂) (経営層による見直し) 4.5点検 ( CHECK) PDCAによる 4.2環境方針 継続的改善 汚染の予防、法令等の順守、 4.5.1.監視及び測定 継続的改善への約束 4.5.2 順守評価 4.5.3.不適合並びに是正処置 及び予防処置 4.5.4.記録の管理 4.5.5 内部監査 4.4実施及び運用 ( DO) P 4.3計画 ( LAN) 4.4.1.資源、役割、責任及び権限 4.3.1.環境側面 4.4.2.力量、教育訓練及び自覚 4.3.2.法的及びその他の要求事項 4.4.3.コミュニケーション 4.3.3.目的、目標及び実施計画 4.4.4.文書類 4.4.5.文書管理 4.4.6.運用管理 4.4.7.緊急事態への準備及び対応 11 ISO14001 環境方針管理 セラミックス工場 環境方針 宣言・約束 社員全員が 1. 基本方針 セラミックス工場は、電子デバイス製品の開発・設計・製造の活動に当たって、全社『環境方針』並びに 『カンパニー環境方針』に基づき、生物多様性を配慮した環境保全、省資源・省エネルギー・地球温暖化 防止の推進、産業廃棄物の削減等に努め、環境への負荷軽減を図り、環境にやさしい事業活動を行います。 カード携帯 環境目的 2. 行動指針 '2015年4月1日 セラミックス工場 工場長 山下幸則 (1) 環境関連の法規・規制・協定・顧客要求事項などを遵守し、さらに経済的、技術的に可能な範囲で 自主管理基準をもうけ、環境との調和並びに汚染の防止に努めます。 平成27年度 (2) 事業活動において、省資源・省エネルギーの推進、有害物質の削減・リサイクルの推進等による 産業廃棄物の削減・適正管理に努めると共に工場緑化の管理に取り組みます。 環境に関する工場長方針(環境目的) 1 製品含有負荷物質の削減 ①完全鉛フリー化の推進 削減対象部署、DR2終了1件以上 (3) 環境目的・環境目標を定めて、定期的に見直すと共に、継続的な改善に努めます。 推奨する実施項目:ガラスの無鉛化 (4) 環境に配慮した製品開発、技術開発、工程・製品の改善に努めます。 2 環境対策製品上市 具体的な 数値目標 ①環境対策製品の上市 年1件以上 (5) 環境方針を全従業員に周知し、環境に関わる教育の充実をはかります。 2014-16年度の製品として、 (例)複写機用フレキシブルサーミスタ、二輪用水温センサ、冷蔵庫用センサ、新方式アブソーバ製造プロセス等 (6) 環境方針は一般の人が入手できるように致します。 3 廃棄物削減 2015年4月1日 ①紙使用量の削減活動 活動件数 11件/年以上(各部署1件以上が原則) 三菱マテリアル株式会社 推奨する実施項目:電子ファイル化の推進、文書管理システムの有効活用 ②廃棄物の削減 電子材料事業カンパニー セラミックス工場 工場長 リデュース、リサイクル、リユースの推進 11件/年以上 (各部署目標1件/年以上) 山下幸則 推奨する実施項目:廃棄物発生要因調査、リデュース、リサイクル、 リユースの組み合わせによる廃棄物削減 環境方針 3 エネルギー使用量の削減 ①電力使用量の1%削減 ②重油使用量の1%削減 4 環境意識高揚、地域/社会貢献活動 ①地域コミニュケーションの推進 2件/年以上 ②環境に関する「私の提案」の推進 各サークル3件/年以上 12 ISO14001 環境方針管理 各部署が目標・計画に 対する進捗状況を報告 2000年8月に ISO14001取得 環境方針管理報告会 ISO14001の要 求事項を盛り込 んだ工場独自の ルールブック ISO14001認証審査(外部機関) 13 省エネの推進 (CO2削減) 省エネ型エアコンに切替え エネルギー消費量の推移(工場全体) 90000 エネルギー使用量(GJ/年) 80000 5年間の削減率 70000 45% 60000 照明LED化 50000 40000 30000 20000 10000 0 H22年度 H23年度 H24年度 H25年度 H26年度 こまめな消灯 エアコン温度管理 他にも... 製造条件の見直し 重油ボイラー廃止 ブロアのインバータ化 ソーラーライト設置 14 産業廃棄物削減 250 5年間の削減率 200 産業廃棄量(t/年) 49% 職場でも分別回 収しています 150 100 50 0 産業廃棄物量の推移 H22年度 H23年度 H24年度 H25年度 H26年度 廃棄物は37種類に分別しています。 また、3R(リデュース、リユース、リサイクル)を 推進して廃棄物削減に取り組んでいます 産廃・リサイクル資源置場 15 紙使用量の削減 コピー用紙量の推移 5年間の削減率 600000 33% 2UP印刷 500000 紙使用量(枚/ 年) 400000 300000 裏紙使用 200000 100000 0 H22年度 H23年度 H24年度 H25年度 H26年度 電子ファイル化の推進 16 環境負荷物質の管理 RoHS指令:電子電気機器における 特定有害物質の使用制限について の欧州連合(EU)による指令。 ・入れない! 鉛、カドミウム、六価クロム、水銀、特定臭 素難燃剤2種類が使用禁止 グリーン調達の徹底。受入検査の実施。 ・出さない! 非RoHS品の量産廃止。出荷検査の実施。 ・持ち込まない! 蛍光X線分析装置によるRoHS検査 コンタミ、混入をなくす。ラインの識別、工程検査の実施。 17 特定化学物質削減 製品の原料の一部に特定化学物質(Mn,Co,Ni化合物) を使用しています。職場では良好な作業環境を維持する とともに、リサイクルにより廃棄量を削減しています。 コバルト化合物廃棄量の推移 150 有価回収量 埋立量 Co廃棄物量(kg) 20 16 100 作業環境測定 15 2013年度からは 100%リサイクル 50 109 88 97 41 0 2010年度 2011年度 2012年度 32 0 0 2013年度 2014年度 18 工場には水質汚濁防止法の特定施設 (メッキ施設、浄化槽等)があります。 公害防止(水質管理) 放流水は法規制値より厳しい自主管理 値を設け、公害防止に努めています。 11 pH pH 法規制値(上限:8.6) 法規制値(下限:5.8) 自主管理値(下限:6.3) pH 9 7 Pb(鉛) 5 Pb (mg/L) 法規制値:0.1 自主管理値:0.06 0.12 0.1 3 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 0.08 5年間の削減率 0.06 排水量 0.04 14% 6000 0.02 0 排水量(m3/年) Pb(mg/L) 日常排水検査 5000 4000 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 3000 2000 1000 私達はきれいな横瀬川、荒川を守ります 0 排水処理設備 荒川 H23年度 H22年度 H24年度 H25年度 H26年度 19 各種パトロールの実施 主に設備の節電状況をチェック! 省エネパトロール(省エネ委員会) 環境パトロール(環境部会) 主に排水処理設備、浄化槽、産廃置場 等の環境関連設備をチェック! 20 環境教育・訓練の実施 逸見先生にもご講演 いただきました 緊急時訓練(排水処理設備漏水) 環境教育(工場全体、各部署) 21 環境対策製品の開発・上市 二輪用油温センサの開発 製品開発を通じ、地球環境に 貢献します! エココンテスト発表会(全社) 2014年エココンテスト受賞! 複写機用非接触温度センサの開発 2015年エココンテスト受賞! 22 環境意識高揚・改善活動 ポスターの掲示 優秀な提案は表彰。 H26年度環境に関する提案は89件 「私の提案」制度 (目標74件に対し120%) 23 工場の緑化 セラミックス工場敷地の緑地率 48% 今年もカモが飛 来してきました 社員による植樹活動 24 地域とのコミュニケーション 工場見学の実施 CSR報告書の発行 工場周辺道路のゴミ拾い 25 まとめ (セラミックス工場の環境取組体制) 本 社 ・ 関 連 工 場 原 材 料 メ ー カ ー セラミックス工場 調査、監査、 法規制情報 エコ・コンテスト 工場長 センター長 マネジメントレビュー CSR活動 ISO14001環境方針管理による継続的改善 EMS事務局 化学物質管理 グリーン調達 組 織 横 断 活 動 開 発 部 門 製 造 部 門 支 援 部 門 方針管理運営 内部監査 教育・訓練 内部監査 コミュニケーション 情報公開 法令順守 環境部会 省エネ委員会 私の提案委員会 公害防止 外 部 審 査 機 関 審査・認証 ( 地 域 社 会 ・ 顧 客 ・ 行 政 ・ ・ ・ ) ス テ ー ク ホ ル ダ ー ISO14001 維持 緑化 省エネ推進・廃棄物削減・紙使用量削減・水使用量削減 26 ご清聴ありがとうございました 以上が私達の環境の取組みです。 これからも全員参加でがんばるぞ! ヨシッ! 27 ご清聴ありがとうございました 28 1-5.セラミックス工場の歩み 1976年(昭和51年) 小型直流モータ用リングバリスタの営業生産を開始(~平成24年) セラミックス電子部品の製造販売を開始 1980年(昭和55年) 回路の異常電圧吸収用サージアブソーバの営業生産を開始 1982年(昭和57年) 横瀬ニューセラッミックス工場竣工、現在地に移転 1983年(昭和58年) 温度センサの営業生産を開始 積層セラミックスコンデンサの営業生産を開始(~平成11年) 1994年(平成 6年) MMEM社設立(マレーシア) 1996年(平成 8年) MMETh社(タイ)の直轄化 1997年(平成 9年) EMIフィルタの営業生産を開始(~平成24年) 1999年(平成11年) 電子デバイス開発センターを工場内に設立 2002年(平成14年) 表面実装型チップアンテナの営業生産を開始 2005年(平成17年) 無線温度センサモジュールの製造販売を開始(~平成23年) 2006年(平成18年) 音楽用電力線通信モジュールの製造販売を開始(~平成19年) 2015年(平成27年) 非接触温度センサの製造販売を開始 MMEL社竣工(ラオス) 1993年(平成 5年) 2000年(平成12年) 2009年(平成21年) ISO 9001認証取得 ISO 14001認証取得 TS 16949 認証取得 29 製品紹介 セラミックスって何? Ceramics(セラミックス)という英語は、粘土を焼き固めたものを意味するギリシャ語のKeramos(ケラモス)を語源としています。 もともとは陶磁器を、最近は耐火物、ガラス、セメントを含む非金属·無機材料をさして使用されることが多いようです。そのようなことか ら、現在では、セラミックスは、「非金属·無機材料で、その製造工程において高温処理を受けたもの」となります。 セラミックスの中でも、特にエレクトロニクス産業をはじめ、各種産業用途に用いられる磁器は高い性能や精度が要求されることから、現 在では「ファインセラミックス」と呼んで、粘土や珪石などの自然材料から作られる一般の陶磁器と区別しています。ファインセラミックス は、「精選または合成された原料粉末」を用いて、「精密に調整された化学組成」を「よく制御された成形·焼結加工法」によってつくられた 高精密なセラミックスということができます。 当工場の製品 30 1-4.電子材料事業カンパニー 代表的商品群 事業部門 多 結 晶 シリコン 代表的商品 多結晶シリコン シランガス 低α線はんだ材料 機能材料 H26売上高 直轄場所 245億円 四日市工場 子会社等 MIPSA SUMCO 日本アエロジル SUMCO 日本アエロジル 三田工場 MET(台湾) 三星電子 tsmc 三星MD ソーラーフロンティア トヨタ 他 101億円 セラミックス工場 MMEタイ MMEマレーシア MMEラオス MME韓国 MME香港 菱慶材料上海 格力 LG ホンダ パナソニック 三菱マテリアル 電子化成 ダイキン 日本バイリーン 積水化学 三田工場 他 DBA基板 電 子 デバイス サージアブソーバ チップアンテナ 化 成 フッ酸、電解フッ素 電子ファイン製品 シリコンパーツ 102億円 備考 他 229億円 スパッタリングターゲット サーミスタセンサ 重要ユーザー 他 31 2-1. サージアブソーバ 異常電圧(サージ) 通常時⇒抵抗が高い (電流は電子機器に流れる) 発生! 高電圧⇒抵抗がなくなる (電子回路に電流は流れない) 安全! 32 2-2.サーミスタ・センサ Thermally Sensitive Resistor : “温度に敏感な抵抗体” 温度の上昇に従い、抵抗値が小さくなる (0~500℃程度の温度範囲) 抵抗値の測定=温度の検出 →高精度の温度センサーとしての用途 抵抗値測定 チップサーミスタ 最小サイズ 0.6mm×0.3mm 温度の検出 33