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第4 港湾管理 1 港湾施設の管理運営 (1) 水域施設・係留施設 ① 水域施設 水域施設とは、船舶が航行、停泊、荷役のために利用する水面のことをいい、 「航路」、 「泊 地」、 「船だまり」がある。港湾管理者は、港湾区域内の水域の秩序の維持、航行船舶の安全 を確保するため、所定水深の確保や航路障害物の除去、清掃船を使用した海面清掃や漂流物 の除却ならびに港内巡視等を実施している。 大阪港における排出油事故の防止対策として、オイルフェンスや油吸着マット等資機材を 保有するほか、事故発生時には迅速に対応できる体制を整える一方、船舶災害総合訓練等を 実施し、排出油防除技術の向上と防災意識の高揚を図っている。 また、おおさかポートラジオでは、船舶と港湾管理者を国際無線電話でつなぎ、港務通信 (バース指定・ひき船・給水・水先人の手配確認等)を行っている。 ア 港内清掃実績 平成 22 年度 平成 23 年度 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 1,619 1,358 1,604 636 939 塵芥回収量 (m3) イ 排出油災害対策 ・保有資機材 資 機 材 保有量 オイルフェンス 4,320m 油 剤 1,588 ㍑ 油吸着マット 1,609 ㎏ 処 理 - 39 - 備 考 B型固定式 ② 係留施設 係留施設とは、船舶を繋ぎとめておくための施設をいい、「岸壁」、「ドルフィン」、「係船 浮標」、「有料浮桟橋」などがあり、船舶の係留を効率的に行うため、係留位置(船席)の指 定を事前に行ったうえで使用許可し、使用料を徴収している。使用許可にあたっては、船社 を対象に先着優先のフリーアンドオープンを原則としているが、埠頭の効率的利用と合理的 な物流の確保のため、航路別優先バースを位置付けている。 ア 大型係船岸 名 常 延 長 (メートル) 称 吉 岸 所定水深 (メートル) エプロン 幅員 (メートル) バース 番 号 主 な 取扱貨物 用 途 係 船 能 力 船 級 ( 総 トン ) 隻数 59.61.63 65 1,000 4 21.5 HS1.2.3 20,000 3 7.5 30 HS4.5.6 3,000 3 51.55 5,000 3,000 7,000 10,000 1 1 1 2 壁 360 5.5 15 北 港 白 津 岸 壁 720 12.0 〃 390 雑貨 青果物、 自動車、 輸送機械 紙、パルプ 鉄 鋼 北 港 岸 壁 284 7.5∼10.0 20 桜 島 岸 壁 535 10.0 15∼22 15.17.19 梅 町 岸 壁 395 10∼10.5 10 21.23.25 10,000 2 10∼12.0 5∼20 39.41 43.45 47.49 10,000 20,000 30,000 1,000 2,000 500 1,000 1 1 1 2 1 1 1 1,700 5 雑貨 13,000 1 小麦、雑穀 3,000 10,000 8,000 10,000 1 1 1 1 青果物、 雑貨 梅 町 西 岸 壁 792 (ドルフィン 7 基) 安治川突堤南岸壁 312 5.5∼6.5 17 13(A) 安治川突堤西岸壁 120 5.5 17 13(B) 安治川突堤北岸壁 482 5.5 10 13(C) 11.0 − 9 7 大阪港サ イ ロ 岸壁 210 (ドルフィン 4 基) 石炭 重量物 雑貨 原塩、バラ荷 雑貨 油、LPG 雑貨 雑貨 安治川第 1 号岸壁 320 10.0 13∼25 安治川第 2 号岸壁 360 10.0 22 11A.11B 安治川第 3 号岸壁 178 10.0 26 98 10,000 1 雑貨 天 保 山 岸 壁 370 10.0 21 3 115,000 1 旅客、雑貨 11.0 25 1 13,000 1 雑貨 3,000 10,000 5,000 10,000 10,000 3,000 500 6,000 1 1 1 1 1 1 1 2 中央突堤北岸壁 210 (ドルフィン 1 基) 雑貨 第 1 号 岸 壁 329 10.0 17 6.8 第 2 号 岸 壁 341 10.0 14 14.16 第 3 号 岸 壁 315 7.5∼10.0 20 18 20 第 5 号 岸 壁 9.0 10 22.24.26 第 6 号 岸 壁 359 10.0 15 28.30 10,000 2 雑貨 第 7 号 岸 壁 361 10.0 13 32.34.36 10,000 2 雑貨 394 (ドルフィン 1 基) - 40 - 雑貨 雑貨 雑貨 雑貨、バラセメ ント 延 長 (メートル) 名 称 第 8 号 岸 壁 第 1 0 号 岸 壁 エプロン 幅員 (メートル) 所定水深 (メートル) 336 617 (ドルフィン 1 基) 7.5 8 5.5∼9.0 14∼42 係 船 能 力 バース 番 号 船級(総 トン ) 隻数 主 な 取扱貨物 用 途 1 2 1 2 2 雑貨、バラ セメント 46 58.50 52.54 1,000 3,000 7,000 3,000 1,000 38.40.42 鋼材 第 1 1 号 岸 壁 270 5.5 14 56.58.60 1,000 3 鋼材 大正第 1 突堤 北 岸 壁 450 5.5 31 70.72.74 76.78 1,000 5 雑貨 鶴 壁 280 10.0 21 TH 30,000 1 旅客 3,000 8 雑貨 3,000 4 紙、パルプ 雑貨 3,000 1,000 2 3 雑貨 1,000 3,000 5 2 自動車、 雑貨 浜 岸 A 岸 壁 1040 7.5 20 B 岸 壁 550 7.5 28 D 岸 壁 580 5.5∼7.5 25 E 岸 壁 821 5.5∼7.5 20 A1. A4. A7. B1. B4 D1. D3. E1. E4. E6. A2. A3 A5. A6 A8 B2. B3 D2 D4. D5 E2. E3 E5 E7 F 7 岸 壁 240 8.5 20 F7 8,000 1 雑貨 F 8 岸 壁 205 7.5 20 F8 5,000 1 雑貨 G3 G6 1,000 8 鋼材、雑貨 I3 I6 1,000 8 雑貨 G1. G4. G7. I1. I4. I7. G2. G5. G8 I2. I5. I8 G 岸 壁 720 5.5 30 I 岸 壁 720 5.5 30 J 岸 壁 720 12.0 20 J1. J2. J3 20,000 3 食品 K 岸 壁 370 10.0 20 K1. K2 10,000 2 雑貨 R 岸 壁 571 10.0∼ 12.0 20 R1.R2. R3 10,000 20,000 1 1 重量物 南 港 C 6 岸 壁 300 12.0 40 C6 35,000 1 雑貨 南 港 C 7 岸 壁 300 12.0 40 C7 35,000 1 紙、パルプ 南 港 C 9 岸 壁 350 13.0 40 C9 45,000 1 コンテナ 国際フ ェ リ ー 岸壁 450 10.0 20 KF1. KF2 30,000 8,000 1 1 雑貨、旅客 計 イ 18,027 122 係船浮標 係 区 域 船 能 力 基数 浮 船級(総トン) 港内第 4 区 3 計 3 標 番 隻数 500 3 3 - 41 - No22C, No22D, No22E 号 ウ ドルフィン ※供用休止 係 所定水深 名 称 基数 船 能 力 バース番号 主な取扱貨物 (メートル) 船級(総トン) 隻数 ドルフィン 第 12 号 2 7.0 D−12 2,000 1 鋼 材 ドルフィン 第 13 号 2 12.0 D−13 10,000 1 原 木 ドルフィン 第 14 号 3.5 7.5 D−14 3,000 1 ※ ドルフィン 第 15 号 3 7.5 D−15 3,000 1 ※ ドルフィン 第 16 号 3.5 7.5 D−16 3,000 1 ※ ドルフィン 第 28 号 3 7.5 D−28 3,000 1 ※ 計 17 エ 6 有料浮桟橋 係 名 称 基数 面 積 船 能 主 な取 扱 貨 物 船級(総トン) 桜 島 浮 桟 橋 1 力 バース番号 3,200 ㎡ SU1,SU2 2,000 隻数 2 旅 客 (2) 荷さばき施設 ① 荷役機械事業 本市の荷役機械事業は、C-6・7 岸壁においてコンテナ荷役等を行うためのガントリークレー ンを 2 基設置している。 基 ガントリークレーン 数 能 2基 力 30.5t ② 上屋倉庫事業 本市の上屋倉庫事業は、上屋・附設事務所・貯炭場・荷さばき地などを有し、民間の倉庫事業 などとともに、大阪港の荷さばき・保管業務の一翼を担っている。 上屋とは岸壁または物揚場に面した水際第一線に主に設置され、輸移出入貨物の荷さばきと一 時保管を行う施設である。本市所有の上屋には、一般上屋をはじめ青果物上屋、船客上屋(ター ミナル)がある。 関西観光のゲートウェイである天保山船客ターミナルには、毎年多くのクルーズ客船が寄港し ており、乗客や乗員、客船を見学する市民など多くの人々でにぎわっている。また、コスモスク エア地区内にある大阪港国際フェリーターミナルには、友好港・友好都市の上海とを結ぶ定期外 航フェリー2 隻がそれぞれ週 1 便と隔週 1 便、姉妹港の釜山とを結ぶ定期外航フェリーが週 5 便 就航している。 - 42 - 附設事務所は、貨物の受け渡し業務の確認等を行う施設で、上屋に付属したものと荷さばき地 に付属したものとがある。貯炭場は、此花区北港 2 丁目に位置する石炭を一時的に保管する施設 である。荷さばき地は、岸壁及び物揚場の背後にあり、貨物の荷さばきを行う施設である。コン テナ搬送用台車置場は、コンテナ車のトラクタに連結するコンテナを載せる台車を一時的に停め ておくための施設である。 施設数 上 81 棟 屋 積 240,474m2 施設数 51 ヵ所 面 附設事務所 面 積 14,077m2 木材整理場 面 積 423,483m2 貯 場 面 積 4,902m2 荷さばき地 面 積 983,041m2 コンテナ搬送用台車置場 面 積 34,400 ㎡ 炭 (3)船舶給水施設 大阪港に入港する船舶の飲料水等の需要に応えるため、本市ではポートサービスの一環とし て船舶給水施設を設置し、港湾管理者として給水事業を実施している。 給水事業は、大正 5 年 4 月に「船舶給水規定」が定められて以降長年に渡り本市の直営事業 として実施してきた。 給水方法としては、岸壁に設置した給水栓から船舶へ直接給水ホースを接続し給水を行う直 接給水(岸壁給水)と、給水栓のない係留施設について給水船により海側から清水を運搬して 給水を行う運搬給水のほか、少量の需要に応えるため自動販売機による給水も行っている。 岸壁給水については、施設が老朽化していることから、今後の給水需要を考慮し、平成 19 年 度末に、客船からの需要の高い天保山岸壁、定期的な需要が見込まれる南港L岸壁及び自動販 売機を除いて供用を廃止した。なお、天保山岸壁・南港L岸壁の給水作業については民間委託 を行っている。 一方、運搬給水については、地域防災計画において水道局からの要請を受け港湾地域に対す る拠点応急給水を行うことになっていることなど、給水事業は防災上なくてはならないライフ ラインとしての役割も大きく、その点からも本市の事業としての意味があるものとなっている。 ① 直接給水施設 天保山岸壁ほか 全 9 か所 49 栓 - 43 - ② 運搬給水施設 船 種 : 船 名 総トン数 最大給水 給 水 船 : 真清水丸 151 トン 300m3 (4)臨港交通施設 大阪港と背後地域を結ぶ陸上輸送体系は、都市計画道路をはじめ国道 1 号、2 号、25 号、 26 号、43 号などの主要幹線道路及び名神・阪神高速道路等の高速道路網を根幹としており、 これらと接続する道路の整備を昭和 25 年頃より進めるとともに、夢舞大橋等の橋梁や大阪港 咲洲トンネル・夢咲トンネルを順次整備してきた。 しかし、近年の自動車交通量の増加、通行車両の大型化等による舗装面への負荷や経年劣 化による轍やうねり・ひび割れ等に対し、交通事故防止の観点から、道路を安全かつ適正に 維持管理していくことが強く求められている。 ① 道路維持補修について 道路補修については劣化補修必要路線のうち、緊急度の高い路線から順次補修を行ってきた。 また、特に緊急を要する道路補修については、平成 20 年度から小規模維持補修工事で対応し ている。平成 27 年度以降については、 「港湾局所管基盤施設の維持管理の受委託に関する基本 協定書」等により、建設局へ道路維持補修等(路線補修、小規模維持補修)の表面管理を委託し ている。 ② ごみの不法投棄について 臨港道路では巡視及び啓発看板等を設置してごみの不法投棄の防止に努めており、平成 25 年度は 240 トン(産業廃棄物)、290 トン(一般廃棄物)に対し、約 50 トン(産業廃棄物)、約 340 トンと、警備業務等の対策により産業廃棄物のごみの不法投棄防止には一定の成果があったも のの、倉庫等物流施設、またそれに伴う利便施設の増加により、一般廃棄物は増加となった。 依然として不法投棄ごみが多い状況にあるため、引き続き臨港地区の美化推進に努める。臨港 道路では巡視及び啓発看板等を設置してごみの不法投棄の防止に努めているが、平成 25 年度 は 240 トンに及ぶごみ等を処理した。しかし依然として不法投棄ごみが多い状況にあるため、 咲洲コスモスクエア地区をはじめとする臨港地区の環境対策業務を充実するとともに、不法投 棄ごみを迅速に処理する体制を構築し、臨港地区の美化推進に努める。 ③ 放置自動車の撤去について 臨港道路の維持管理のために臨港道路全域の巡回監視を実施している。巡回監視で発見され た放置自動車については所定の手続きを行い撤去処分している。平成 26 年度は 2 台の処分を 行った。 臨港道路(m) 地区別 在来地区 咲洲地区 舞洲地区 夢洲地区 橋梁等 道路延長 40,519 63,869 10,524 3,855 9,973 - 44 - 大 阪 港 幹 線 道 路 網 図 ( )内は計画値を示す。 港 区 路 線 名 此 花 区 築 路 線 名 車 線 数 正 連 寺 川 北 岸 線 4 桜 線 6 阪 神 高 速大 阪湾 岸線 6 国 線 8 阪 神 高 速淀 川左 岸線 4 島 守 口 港 江 車 線 数 線 8 阪 神 高速 大阪 港線 4 国 6 道 深 172 号 線 国道43号線 道 43 号 正連寺川北岸線 阪神高速大阪湾岸線 阪神高速大阪港線 桜島守口線 常吉大橋 阪神高速淀川左岸線 築港深江線 此花大橋 阪神高速大阪港線 天保山大橋 夢舞大橋 国道172号線 大阪港咲洲トンネル 本田大運橋線 なみはや大橋 夢咲トンネル 千本松大橋 新木津川大橋 南港大橋 平林大橋 柴谷平野線 摂津長吉線 かもめ大橋 埠頭間連絡道 大和川北岸線 阪神高速大阪湾岸線 路 線 名 車 線 数 此 花 大 橋 4 常 吉 大 橋 2 橋 8 路 線 名 車 線 数 橋 8 本 田 大 運 橋 線 8 大 阪 港 咲洲 トン ネル 4 住 之 江 区 新 木 津 川 大 橋 2 平 橋 4 路 線 名 千 橋 2 橋 4 な み は や 大 橋 2 港 大 南 か 港 大 林 も 夢 夢 咲 大 め 舞 大 大 橋 4 ( ト ン ネ ル 大 正 区 6 ) 4 車 線 数 柴 谷 平 野 線 4 敷 津 長 吉 線 4 大 和 川 北 岸 線 4 阪 神 高 速大 阪湾 岸線 6 - 45 - 本 松 大 (5)臨港緑地 大阪市では、市民に親しまれる港づくりをめざし、昭和 48 年に港湾の環境や景観を整備し、 保全する目的で港湾法が一部改正されたことを契機に、同年より大阪港でも補助事業として緑地 造成を実施してきた。 その整備方針は、次のとおりである。 ① 大阪港の西側水際線沿いに大規模な緑地を整備し、市民の海洋性レクリエーション需 要に対応するとともに、大阪港の修景を図る。 ② 自然環境の保全を図り、市民が自然と接することのできる緑地を整備する。 ③ 港で働く人々、港を訪れる人々が、憩い集うことのできる緑地を整備する。 大阪港における臨港緑地等の管理運営は、港湾法、大阪市港湾施設条例、大阪市海浜施設条例 及び大阪港スポーツアイランド施設条例等に基づいて管理運営を行っている。 平成 27 年度以降については、「港湾局所管基盤施設の維持管理の受委託に関する基本協定書」 等により、建設局へ樹木維持管理及び施設点検の表面管理と、維持補修工事等を委託している。 平成 27 年 5 月末現在 第 1 ・ 2 突 堤 北 臨 港 緑 地 港区海岸通3丁目4 供用面積 (㎡) 5,030 第 1 ・ 2 突 堤 中 臨 港 緑 地 港区海岸通3丁目3 700 第 1 ・ 2 突 堤 南 臨 港 緑 地 港区海岸通3丁目6 890 施 設 名 名称 所在地 弁 天 埠 頭 臨 港 緑 地 港区弁天6丁目 大 正 内 港 臨 港 緑 地 野 臨 港 緑 地 鳥 港 緑 地 住之江区南港北3丁目 193,000 9,100 か も め 臨 港 緑 地 住之江区南港南3丁目10 4,180 南 港 南 臨 港 緑 地 住之江区南港南2丁目 2,200 港 大 橋 臨 港 緑 地 住之江区南港東9丁目 38,000 住之江区南港東4丁目、5丁目 道 南港中2丁目、3丁目及び5丁目 南港北1丁目、2丁目 77,500 地 此花区常吉2丁目 25,270 地 此花区常吉2丁目 69,754 地 此花区桜島3丁目 1,170 常 常 桜 スポーツ アイランド施設 臨 3,700 フ ェ リ ー 前 臨 港 緑 地 住之江区南港南2丁目26 南 海 浜 施 設 園 大正区小林西1丁目15 及び千島3丁目24 2,150 港 吉 緑 吉 臨 西 島 臨 港 臨 港 港 緑 緑 緑 此 花 西 部 臨 港 緑 地 此花区桜島1丁目、北港1丁目 19,182 中 央 突 堤 臨 港 緑 地 港区海岸通1丁目、2丁目 27,462 コスモスクエア海浜緑地 住之江区南港北1丁目、2丁目 鶴浜緑地 大正区鶴町3丁目 135,128 12,920 舞 洲 緑 地 此花区北港緑地2丁目 93,000 舞 洲 緑 道 此花区北港緑地2丁目 85,000 - 46 - (6)港湾労働者福利厚生施設 大阪市は、港湾労働者に快適で働きやすい環境と憩いの場を提供するための施設を有している。 これらの施設の管理については、港湾法により港湾管理者の業務とされていることから、適切に 維持管理を行い、快適な労働環境の整備に努めている。 区分 名 称 目 的 港 港湾労働者福祉施設 大阪第二港湾労働者福祉センター 港湾労働者福祉施設 働 第 3 突堤北港湾労働者休憩所 港湾労働者休憩所 者 安治川 1 号港湾労働者休憩所 港湾労働者休憩所 福 安治川 2 号港湾労働者休憩所 港湾労働者休憩所 利 厚 南港重量物ふ頭港湾労働者休憩所(ウイング南港) 港湾労働者休憩所 北港白津ふ頭港湾労働者休憩所(ウイング舞洲) 港湾労働者休憩所 上屋附設港湾労働者休憩所(9 か所) 港湾労働者休憩所 荷さばき地附設港湾労働者休憩所(4 か所) 港湾労働者休憩所 港湾労働者用トイレ(6 か所) 港湾労働者用トイレ 湾 大阪港湾労働者福祉センター 労 生 施 設 (7) 入港料 港湾法により港湾管理者は、当該港湾に入港する船舶から当該港湾の利用につき入港料を徴収 することができる。これは、港湾に入港するという事実に対し、港湾という営造物の利用の対価 として徴収するもので、使用料としての性格をもち、その徴収については、地方自治法により条 例を制定しなければならない。大阪港においては、大阪市入港料条例(昭和 51 年 10 月 1 日条例 第 81 号)により、昭和 52 年 1 月 1 日から入港料を徴収している。なお、重要港湾の港湾管理者 は、入港料の料率の決定・変更について国土交通大臣の認可を受けなければならない。 また、一開港化の取り組みとして、入港促進のため、平成 19 年 4 月 1 日より、大阪港諸港(神 戸港、堺泉北港、尼崎西宮芦屋港)と連続寄港する外航コンテナ船について、50%減額、クルー ズ客船の誘致、定着のため、平成 23 年 4 月 1 日より、大阪港に入港するクルーズ客船について 全額免除するインセンティブ制度を導入している。 (単位:千円) 平成 25 年度予算 入港料 平成 26 年度 213,907 204,066 - 47 - 平成 27 年度 189,924 (8) 港湾環境整備負担金 港湾は、物的流通の場として機能するだけでなく、様々な事業活動の場として大きな役割を果 たしており、環境の整備、保全が特に必要な状況にある。港湾の環境整備又は保全のための事業 は、港湾で事業活動を営む事業者にも利益を与えることから、その事業に要する費用の一部負担 をそうした事業者に求めることで、社会的均衡が図られるものである。 こうした趣旨から、港湾法の規定に基づき、大阪市港湾環境整備負担金条例(昭和 55 年 4 月 1 日条例第 29 号)を制定し、港湾の環境を整備又は保全するための工事費用の一部を、港湾管理 者が、港湾区域又は臨港地区内にある一定規模以上の敷地面積を有する事業者から徴収できる制 度を創設した。この徴収金が港湾環境整備負担金であり、昭和 56 年度以降毎年工事指定を行い、 徴収を行っている。 (単位:千円) 平成 25 年度決算 環境整備負担金 平成 26 年度予算 48,529 62,891 - 48 - 平成 27 年度予算 56,448 2 港湾施設以外の所管施設の管理運営 (1) 指定管理者制度導入施設 ① 舞洲運動広場、舞洲野球場 スポーツアイランド計画に基づき、スポーツをする楽しさ、見る楽しさを通して、市民のスポ ーツやレクリエーション活動を振興することを目的としており、市民がスポーツを楽しめるほか、 国際的な大会も開催できる本格的な設備を有している。現在は、指定管理者制度を導入し、管理 運営を行っている。 ア 施設概要 舞洲運動広場: 運動場(クレー面):面積 44,100 ㎡(210×210m) ※4 分割供用 使用可能競技 軟式野球・サッカー・ラクロス・運動会等 舞洲野球場: 面積(グラウンド面):13,587 ㎡ (両翼 100m 中堅 122m) 約 10,000 人収容 (内野席 8,000 席、外野席 2,000 席) イ 利用実績 平成 26 年度利用実績 施 設 名 舞洲運動広場 舞洲野球場 利 用 件 数 4,019 件 1,130 件 利 用 人 数 166,825 人 101,786 人 - 49 - ② 舞洲ヘリポート 舞洲ヘリポートは、震災等の災害に対して強いまちづくりを図り、健康で安心できる生活を 確保するため、消防・警察・海上保安活動や報道取材活動などの利用に供する施設である。 また、遊覧飛行など多様な市民ニーズに対応し、利用促進を図っている。現在は、指定管理 者制度に基づき管理運営を行っている。 ア 施設概要 着陸帯:35m×30m バース:大型機 1 バース、中・小型機 3 バース イ 利用実績 平成 26 年度利用件数 着陸件数 3,073 件 (2)指定管理者制度導入施設以外の所管施設 ① 南港魚つり園護岸等 大阪南港魚つり園は、市民にとって良好な海洋性レクリエーションの場として、都市におけ る手軽な魚つり場を提供することを目的として、これまで指定管理者制度により管理運営して きたが、市政改革プランに沿った見直しを行い、平成 25 年度末をもって海浜施設条例上の施 設としては廃止した。 平成 26 年度からは、港湾施設の南港魚つり園護岸及び大和川北防波堤として位置付け、魚 つりが可能な護岸等として、引き続き市民が安心して魚つりを楽しめるよう、管理を行ってい る。 ② 野鳥園臨港緑地 大阪南港野鳥園は、渡り鳥の飛来地となっている良好な生息場所を整備・保全して、野鳥の 観察などを通じ、市民が臨海部において自然とふれあえる場所を提供することを目的として、 これまで指定管理者制度により管理運営してきたが、、市政改革プランに沿った見直しを行い、 平成 25 年度末をもって海浜施設条例上の施設としては廃止した。 平成 26 年度からは、港湾施設の野鳥園臨港緑地として位置付け、今後も干潟・湿地の環境を 保全し、野鳥の観察ができる貴重な環境学習の場として、引き続き市民が利用できるよう、管 理を行っている。 (3)その他の施設 ① 舞洲野外活動施設 舞洲野外活動施設については、スポーツアイランド計画に基づき、市民のスポーツやレクリ エーション活動を振興することを目的として、これまで指定管理者制度に基づき管理運営して きたが、市政改革プランに沿った見直しを行い、一般競争入札により、建物等を売却し、土地 を賃貸することとなった。平成 26 年度からは売却先の株式会社キャッスルホテルが舞洲野外 活動施設の運営管理を行う。 - 50 - ② 舞洲陶芸館 舞洲陶芸館については、市民の生涯学習や余暇活動に対する需要に応え、幅広い年齢層の市 民が陶芸に親しむことができる施設で、大阪港の海底粘土を使って創作する「難波津焼」を中 心に新しい大阪の陶芸文化を育成することを目的として、平成 22 年度からは賃貸借契約によ り美津濃株式会社が管理運営を行ってきた。しかし、平成 25 年度に施設のあり方を見直し、 一般競争入札により、建物等を売却し、土地を賃貸することとし、平成 26 年度からは売却先 の株式会社ピーエスジェイコーポレーションが舞洲陶芸館の運営管理を行う。 ③ 大阪北港ヨットハーバー 大阪北港ヨットハーバーは、ヨットを中心とした海洋性スポーツ及びレクリエーション活動 を通じて、市民が海に親しめる場を提供し、健康増進に寄与することを目的として、これまで 指定管理者制度により管理運営してきたが、市政改革プランに沿った見直しを行い、一般競争 入札により、建物等を売却し、土地を賃貸することとなった。平成 26 年度からは売却先の民 間事業者が大阪北港マリーナとして運営管理を行っている。 また、指定管理者制度により管理運営してきた緑地部分は、港湾施設の常吉西臨港緑地とし て位置付け、他の臨港緑地と同様に管理運営を行っている。 - 51 -