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会議録(PDF:311KB
平成27年度
第1回松江市上下水道事業
経営戦略プラン推進委員会
議
事
(概
内
要)
容
平成 27 年度第 1 回松江市上下水道事業経営戦略プラン推進委員会 議事録
1.日時:平成 27 年 5 月 8 日(金) 14:00~16:00
2.場所:島根県市町村振興センター 6 階 大会議室
3.出席者
(1)委 員
磯部美津子副委員長、宮脇和秀副委員長、
安部寿鶴子委員、伊藤京子委員、黒田健委員、
玉野井晃委員、坪倉えい子委員、前田幸二委員、
(2)事務局
渡部厚志上下水道事業管理者、樋原哲也業務部長、井上雅之工務部長、
兼折功一業務部次長、矢田浩水道技術管理者維持管理課長、
杉谷雄二経営企画課長、中西誠営業推進課長、中井裕志管理財札課長、
加藤孝雄建設課長、吉岡秀樹浄配水課長、立脇律夫浄配水課施設長、
中倉隆計画推進室長、道橋朋教経営企画係長
4.議 題
(1)公開の確認
(2)議事録確認の方法
(3)松江市上下水道事業経営戦略プラン推進委員会設置要綱の改正について
(4)下水道経営戦略プラン 100 都市アンケート結果について
(5)松江市上下水道事業経営戦略プラン
平成 27 年度予算(プラン個別実施計画・重点事項)について
(6)平成 27 年度の重点検討事項「簡易水道統合問題」
松江市における簡易水道の現状と課題について
4.議事の要旨
(1)公開の確認
本委員会を公開することと決定した。
(2)議事録確認の方法
議事録は事務局で作成、内容調整し、各委員の確認・修正後、公表することと
決定する。
(3)松江市上下水道事業経営戦略プラン推進委員会設置要綱の改正について
事務局から説明。
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(4)下水道経営戦略プラン 100 都市アンケート結果について
事務局から説明。
(5)松江市上下水道事業経営戦略プラン
平成 27 年度予算(プラン個別実施計画・重点事項)について
事務局から説明。
(6)平成 27 年度の重点検討事項「簡易水道統合問題」
松江市における簡易水道の現状と課題について
事務局から説明。
(7)その他
平成 27 年度推進委員会のスケジュールと次回の推進委員会の日程について
◇審議の概要(要旨)
○玉野井委員
下水道処理水の有効活用について、きれいになった処理水の再利用を
PR・広報することは市民の皆さんに下水道事業を理解いただくためにも
とても重要なことだと考えている。
○安部委員
上下水道の専門的な分野で行うプロポーザルについて、価格面で競争原
理が働くよう予定価格等については十分考慮してほしい。
次に、大学の入学オリエンテーションにおいて口座振替の促進を図って
いるようだが、市役所窓口での転入手続の際に連携して口座振替を勧め
るような取り組みをされているのかお聞きしたい。
●上下水道局
プロポーザルについては、価格と提案事項等を総合的に評価し業者の決
定をしている。
転入される方に対しては、特に市役所の窓口で口座振替の勧誘は行って
いないが、入居する家・部屋のポストには必ず給水申込書兼口座振替申
込書を入れている。
今後様々なところでの口座振替の手続きができるよう検討していきたい。
○宮脇副委員長 下水道は設備産業であり、整備が完了すれば維持管理費だけがかかる。
上下水道事業で収益を出せるのは上水道事業であるが、少子高齢化で
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人口が減少する中、上水道事業そのものに逆風が吹いている状態だ。料
金値上げを実施すれば解決するかもしれないが、それも難しい。国の財
政も厳しく、交付金も打ち切られる可能性もある。
松江市は「水の都」なので、この松江の美しい水を守るため行政や街づ
くりの中で「水」の位置づけをもっと市民にアピールするべきだ。
「これ
だけの経費が掛かるから料金を上げます」と言ってもなかなか理解を得
られない。だから、松江の水に誇りを持ってもらうこと、他に比べて高
いかもしれないけれど価値ある水なんだということを市民に伝えていく
ことが大切だ。
水源はもう十分足りているので、島根県と上下水道局で二重経費になっ
ている部分を効率的にし、抑えるものは抑えてほしい。
ひねったら当たり前のように出る「水」というものをもっと市民に意識
していただき、水道水の価値を高めてほしい。そうすれば松江市のまち
づくりのひとつになるはずだ。
●上下水道局
下水道の問題については、文化的生活の中で国が主体で整備してきた。
維持管理部分では、民間のノウハウが非常に高く全国的にも 90%以上の
事業体が民間委託している状況から、当局でももっと委託できるのでな
いかと考えている。
ただ委託する際の基礎材料となる資産状況の詳細、点検・修繕・更新年
度等の情報が不足しているため、ここ1~2年でマッピングを構築する
作業を進めている。
またまちづくりの視点では、道路・橋梁・上下水道を含めたインフラ整
備において、災害に強い松江市を作ることが松江の特色になると思う。
そして水の大切さ・水のおいしさ・安全性を再認識いただくため、上下
水道一体となって子供達への出前講座や施設見学会、断水した場合の生
活体験会のようなものを開催する取り組みを進めていくこととしている。
○伊藤委員
災害時の危機管理体制の充実について、職員の研修や上下水道局独自の
防災訓練などの計画はどのようになっているのか。
●上下水道局
通常業務の中でも職員の資質の向上を心掛けている。また昨年度は島根
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県企業局との間で、尾原ダム系での水質事故を想定した合同訓練を実施
した。また、東日本大震災から丸 4 年がたった今年の 3 月 11 日には、
上下水道局、日水協島根県支部に加盟している団体、災害協定を締結し
ている福山市・尾道市、及び松江管工事組合と連携し、松江市沖の日本
海での地震に伴う断水を想定した給水訓練を市内の 3 カ所で実施した。
○宮脇副委員長 20 年前に松江市の合併の委員をしていたが、当時簡易水道には 110 億円
の負債があった。半分は国が持つが、残りの半分をどうするのか、とい
う問題があったことを覚えているが、いよいよその時期が来たのだと感
じている。
市の責務としてライフラインである上下水道を運営しなければならない
が、簡易水道の負債をどう整理していくのか大きな問題だ。
上水道事業としては問題なく運営できる見込みである。しかし、簡易水
道を含めた場合の経営をどのように行っていくのか、料金体系をどうす
るのかきちんと市民に示さなければならないと思うがどう考えているの
か。
●上下水道局
この問題については、簡易水道事業の起債残高の 2 分の 1 は一般会計繰
入金があり交付税措置されるが、残りの約 50 億円を上水道事業経営の
中で補填できるのか、福祉水道としての歴史をふまえ国には手当をして
もらわないといけないと考えている。
また会計統合にあたり、簡易水道の多額の借金を上水道が抱えることは
水道事業の経営に非常に大きな影響を及ぼすため、一般会計と慎重に協
議を重ねていく予定である。
簡易水道統合後は松江市内の水道料金を統一していかなければならない
が、どのような料金体系であれば経営が成り立つのか、市民の皆様に理
解していただけるよう説明していかなければならない。
○宮脇副委員長
国からの補助金も将来的に確約されたものでなく、非常に不安定である
ことについて市民に知ってもらう必要がある。
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○玉野井委員
松江市と同様に、全国の水道事業体では、国内に約 5,500 ある公営の簡
易水道の統合問題で大変苦慮しているのが現状である。この問題解決に
向け、本委員会において簡易水道の統合問題について議論を行い、全国
の水道事業体に発信できればと考えている。
○黒田委員
広域化という観点から、近隣の市町村との意見交換や相互の効率化・
共通化などといった取り組みはしているのか。
●上下水道局
近隣の市町村と簡水に関わる直接的な連携や取り組みは行っていない。
ただ、島根県企業局と受水団体との水道経営勉強会において、これまで
島根県と松江市のみで行っていたものを、平成27年度から他の受水団
体を含めて行う予定であり、その中で島根県内でも深刻な問題である簡
易水道統合に向けた情報交換をはじめ、業務の連携、共同化等の議論を
深めていきたい。
○前田委員
簡易水道統合を行う上で一番大きな問題は、不用資産の処分だと思う。
松江市内に点在している使用していない簡易水道の施設は、安全管理上
放置しておけないため、処分のコストが発生する。これをどうしていく
のかということが重大な課題だ。
国はこれまで、へき地の水源を安定的に確保するという目的で補助金を
交付し簡易水道の整備を行ってきたが、簡易水道を上水道に統合する方
針に変更し、国がフォローしてきた部分を自治体へ転嫁しようとしてい
る。不用資産の処分に関しては、国に対し相応分の補助を求めていく方
向で進めていくべきと考え、問題提起する。
●上下水道局
当局も不用資産の処分については非常に懸念しており、国に対し処分費
の交付税措置を求めている。
この処分費用に関しては、平成 26 年度から起債の対象にはなったが、
結局は借金であるため水道使用料によって返済していかなければならな
い。またこの不用資産を引き継いだことにより、減価償却費や除却損等
の問題が発生する。今後の事業経営に大きな影響を与えるため、施設の
安全対策費を含め引き続き国に要望するとともに、一般会計と協議する
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必要があると認識している。
○坪倉委員
米子の水が自動販売機で販売されているニュースをテレビで見たが、
松江市ではそのようなことはしていないのか。またその自動販売機は災
害時にはその水が救援物資として無償提供できるようだ。
●上下水道局
松江市の「縁の水」
「古代水」についても、市内の何カ所かの自動販売機
では販売しており、この売り上げの一部を基金として積み立て水源環境
の保全活動に役立てている。市民へのペットボトルの周知手段のひとつ
として、自動販売機の活用拡大を目指していきたい。
○黒田委員
簡水の不用資産について、会計的な観点では不用な資産と判断されると
通常の減価償却ではなく、その年度に一気に償却するという減損処理が
必要になると思われるので、経営に与えるインパクトが心配だ。
●上下水道局
現在年次的に簡易水道の不安定水源を安定水源である尾原ダムからの島
根県水道用水供給事業による供給へと切り替えており、不用資産はさら
に増えていく。今後企業会計化すれば、直ちに減損処理が必要であり水
道事業経営に多大な影響があるのではないかと危惧している。
○磯部副委員長
100 都市アンケートの結果は、今後どのように生かしていくのか。かな
り綿密なアンケートなので、ぜひしっかり利用するとよいと思う。
●上下水道局
このアンケートの使い方は二通り考えている。
一つ目は、松江市がプランで示した施策等の方向性が全国的に見て標準
的な方向へ進んでいるのか確認すること。
二つ目は、アンケート項目で参考になる都市に対して、さらに取り組み
の状況や課題など詳細の聞き取り調査をしていくということ。特に汚水
排除量の認定、ディスポーザーの問題について、もう少し掘り下げたと
ころを聞いてみたいと考えている。
○磯部副委員長
非常に基本的なことだが、
「簡易水道」というのは水道関係者以外の方に
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はわかりにくく、それを統合した場合の料金体系等、様々な問題に
ついて市民に知ってもらうためにはかなり費用もかかると思われるが、
どのように考えているのか。
●上下水道局
市民の中で「自分は簡易水道の給水区域だ」と認識して水道を使用して
いる方は少ないと思う。また、市内に多く点在している簡易水道が、多
くの問題を抱えていることを知っている方も少ない。
これは当局の広報や情報発信が足りないことも原因のひとつであると考
えられるため、今後はなお一層の「見える化」をすすめ、この簡易水道
統合問題についても市民の理解を得られるよう努めていく。
●上下水道局
磯部副委員長がおっしゃるように「上水道と簡易水道はどう違うのか」
「なぜ簡易水道を統合するのか」という基本的なことを市民にお知らせ
するのが第一である。そのほか「簡易水道が生まれた背景」
「なぜ簡易水
道はあちこちに点在しているのか」
「これまで果たしてきた役割」
「簡易
水道統合が上水道事業にどんな影響を与えるのか」等、基本的な項目に
ついて整理し市民に発信していく必要があり、マスコミも含めこの委員
会で議論していただきたい。
○磯部副委員長
本日の委員会では、100 都市アンケート結果、経営戦略プラン個別実施
計画の平成 27 年度予算状況、簡易水道統合における課題について報告
があった。
簡易水道統合における課題では、不用資産の処理、上水事業会計への財
政影響などの問題点が確認できたと思う。
以上で平成 27 年度第 1 回松江市上下水道事業経営戦略プラン推進委員
会を終了する。
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