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PDF 文字指導について
8文字指導について 手書き文字の指導については,読みやすい文字が自然な速さで書けるよう Book 1 の Lesson に入る前の Get Ready で扱うとともに,文の書き方の決まり(正書法)についても Lesson 1 を中心に扱っている。(その確認 として,Lesson 2 ~ 3 ではターゲットの文を手書きした手本を掲載している) 。また,巻末には付録として「英 語の文字」 (pp.138-139)などを添え,英語の文字を多角的に捉え,定着を図るための資料を用意した。 1.Get Ready の文字指導について Get Ready の 3 ~ 5 では,アルファベットの一つ一つの文字の音と形にふれたのち, (活字と異なる)手書き 文字の形を知るとともに,実際に書いてみることで,本課(Lesson 1)に入りやすくすることを主眼としている。 【Book 1, Get Ready の活動内容】 ・アルファベットの個々の文字の音と形について学ぶ アルファベットを覚え ・意識を向けつつ,ゲームなどで楽しみながら文字の形を認識した後,アルファ よう ベット(大文字・小文字)を 4 線の上に書く。 Get Ready 3 ・アルファベットの文字とそれが表す音との関係について,興味関心を高める。 英語の音とつづりに親 ・イラストとそのイラストを表す語のつづりを見ながら,発音を聞いたのち,空 しもう 欄に共通して入る文字を 4 線の上に書いたりする。 Get Ready 3 ・意味のある文字の組み合わせ(略号,単語など)を書きながら,文字による表 英語の文字を書いてみ 現に慣れる。 よう ・2 文字∼ 3 文字で表記される国名コードや自分の名前・英単語を 4 線の上 (ノート)に書く。 Get Ready 3 2.Lesson 等の本課での文字指導について 文字指導は一つ一つの文字の書き方を教えただけでは終わらない。まず大切なのは「間隔」の指導である。語 を書くときには,その語の中のそれぞれの文字同士の間隔が適切である必要があるし,2 語以上からなる文を書 くときには,文中の語と語の間隔を適切に保つ必要がある。また,2 文以上を書くときには,文と文の間を適切 に空けることで,文の切れ目をわかりやすくする必要もある。 また,文を書く際には,文頭を大文字にすることや,文末にピリオドやクエスチョンマークなどの符号をつけ ることも指導する必要がある。 さらには,Yes や No の直後に使うコンマ(,)や,I’m などの短縮形で使う(ここには本来あるはずの文字が 隠れていますよ,という印としての)アポストロフィーの形と位置(高さ)も指導しなくてはならない。 それらの項目は,次のように扱っている。 1 008-037_28中英TM1年_解説編_基本方針_seki.indd 23 16/01/19 14:38 【Book 1 Lesson 1 ∼ 3 の文字指導にかかわる項目】 Part 1 Lesson 1 Lesson 2 Lesson 3 文頭を大文字にすること,文末にピリオドをつけること,語と語の間に小文字 (n あるいは o)1 文字分程度の空白を作ること。 Part 2 文末にクエスチョンマークをつけること。Yes, No のあとにコンマを書くこと, また,その直後には小文字1文字分の空白を作ること。 Part 3 文と文の間に小文字(n あるいは o)2 文字分程度の空白を作ること。短縮形 では(本来,存在していた文字の位置に)アポストロフィーを書くこと。 Part 1-3 Part 1-3 Lesson 2 の各 Part で学習したことを確認するため,当該の Part のターゲッ トの文を書くこと。 Lesson 3 の各 Part で学習したことを確認するため,当該の Part のターゲッ トの文を書くこと。 3.付録(Book 1)を使った文字指導について 文字指導にかかわるものとして,上で述べた以外に,次のものがある。 「英語の文字」(pp.138-139) *解説編 1 年(pp.416-417)で詳しく解説。 「英語の筆記体」(p.140) *解説編 1 年(pp.418-419)で詳しく解説。 「ローマ字表【ヘボン式】」(p.141) 4.NEW CROWN で使用しているアルファベットのフォントについて なお,文字指導に関連することとしてフォント(活字)がある。NEW CROWN で使用しているフォントは, 大きく分けて次の 3 つである。 ① 手書き文字の手本となる活字(4 線用の三省堂オリジナルフォント) ② 手書き文字に近い活字(三省堂オリジナルフォント) ③ その他の活字 ①は,今回の改訂に合わせて作成した活字で,そのままなぞって手書き文字の習得に使えるよう配慮したも ので,とりわけ中1の初期に多用している。 ②は,生徒にとって書き慣れた手書き文字に近い活字を全学年にわたり使用し,読みやすくまた書き写しや すくしている。 ③は,オーセンティックであることを重視し,本文の内容やジャンル(新聞や雑誌,ウェブサイト,レポー トなど)にあわせて,複数の活字を使用している。 【① 4 線上に書く活字】…Get Ready,Lesson 1 ~ 3(書いてみよう),付録等で使用。 ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ abcdefghijklmnopqrstuvwxyz 【②手書きに近く読みやすい活字】…GET 本文,Let’s Talk 本文,基本文等で使用。 ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ abcdefghijklmnopqrstuvwxyz 2 008-037_28中英TM1年_解説編_基本方針_seki.indd 24 16/01/19 14:38