動物からうつる身近な感染症について 1

【 気 になる話題
になる 話題 ～ 動物からうつる
動物 からうつる身近
からうつる 身近な
身近 な 感染症について
感染症 について①
について ① ～ 】
ヒ ト に は 従 来 か ら 、微 生 物 に 対 し て 自 然 に 備 わ っ た 抵 抗 力（ 免 疫 ）が あ り 、通 常 は こ れ ら の 微 生
物 に よ る 病 気 に か か る こ と は 少 な い の で す 。し か し 、近 年 の 地 球 の 温 暖 化 に よ る 気 象 変 化 や 、国 際
的 な ヒ ト や 動 物・物 の 移 動 の 活 発 化 や 、都 市 開 発 に よ る 住 環 境 、生 活 様 式 の 変 化 、ま た ペ ッ ト の 多
彩 化 を 要 因 と し て ヒ ト と 動 物 が 接 触 す る 頻 度 は 急 速 に 増 加 し て い ま す 。そ の た め 従 来 は 動 物 固 有 の 、
あ る い は ヒ ト に ま れ と 考 え ら れ た 病 気 が み ら れ る よ う に な り ま し た 。今 回 は 、数 回 に わ け て ど の 様
な病気があるのかについて紹介いたします。
イヌからうつる
イヌ からうつる病気
からうつる 病気
イ ヌ か ら う つ る 病 気 と し て は “ 狂 犬 病 ” が よ く 知 ら れ て い ま す 。 全 世 界 で は 約 5 万 人 /年 の 死 者
が 発 生 し 、発 症 す る と 治 療 法 が な く 非 常 に 死 亡 率 の 高 い 病 気 で す 。ほ と ん ど は 野 良 犬 に 咬 ま れ た こ
と が 原 因 で す が 、ヨ ー ロ ッ パ で は キ ッ ネ 、ア フ リ カ と 南 米 で は コ ウ モ リ 、北 米 で は ア ラ イ グ マ 、ス
カ ン ク な ど か ら も 狂 犬 病 は う つ り ま す 。日 本 で は 予 防 接 種 が 普 及 し 、ま た 島 国 と い う 地 理 的 条 件 も
あ り 、 1950 年 代 以 降 、 国 内 で の 発 生 は あ り ま せ ん 。 し か し 、 2006 年
かわいがってネ
ワン Wan
に フ ィ リ ピ ン に 滞 在 中 の 日 本 人 2 名（ 京 都 府 、神 奈 川 県 ）が 相 次 い で 感 染
を起こしたことは記憶に新しい出来事です。
次 に 、聞 き な れ な い 病 名 で 実 態 も 不 明 な と こ ろ が 多 い の で す が 、国 立 感
染 症 研 究 所 の 調 べ に よ る と 国 内 で は 2002 年 以 降 で 14 名 が 感 染 し た と
さ れ て い ま す“ カ プ ノ サ イ ト フ ァ ー ガ 感 染 症 ”が あ り ま す 。こ れ は イ ヌ や
ネ コ の 約 半 数 の 口 の 中 に 住 み つ い て い る 、カ プ ノ サ イ ト フ ァ ー ガ 菌 と い う
細菌が感染する病気です。
ネコからうつる
ネコ からうつる病気
からうつる 病気
ネ コ は 室 内 の み で 飼 育 す る こ と は 少 な く 、戸 外 で 自 由 に 生 活 す る“ 地 域 ネ コ ”と よ ば れ る 飼 育 形
態 が 一 般 化 し て い ま す 。そ の た め 野 良 ネ コ 、鼠 、鳥 類 と の 接 触 に よ る 病 気 の 持 込 が 多 い と 考 え ら れ
て い ま す 。例 え ば 、ネ コ に 寄 生 す る ネ コ 蚤 に 含 ま れ る バ ル ト ネ ラ 菌 に よ る“ 猫 ひ っ か き 病 ”や 、ネ
コの口腔内のパスツ
引
レ
っかかれたりすることで
稀
ソ
排
処
で す が 、ネ コ は ト キ
中にトキ
ソ
ズ
排泄
プラ
あり、ネコの
マを
物の
レ
侵入
ラ菌による“パスツ
傷
口から菌が
ズ
プラ
妊娠初期 妊婦
注意 必
の
が
ず
れも咬まれたり、
し発病します。
マを持っている鳥類やネ
出します。
理には
ラ症”などが知られています。い
ズミ 捕
食
時
胎児 深刻 影響 与
を
が感染すると
らえて
に
べるため、
な
を
として
便
えることも
要です。
人間と仲良く暮らしたいニャン
イヌ・ネコに対しての
注意点
引
後 体
排泄 処 後
・咬まれたり、
・触れあいや、
っかかれたりした
物の
理の
、
早
院へ 談 ょ
心
ょ
保健
セ タ
調に変化があれば
手洗
は、しっかりと
めに病
い、うがいに
（
相
しまし
がけまし
環境研究
ン
う。
う。
ー
記）
平成 23 年 気になる話題 第 15 週