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日本がアジアで行った戦争
第2学年社会科学習指導案 日 時 平成 23 年 1 月 25 日(火)5校時 場 所 中学校2年 学 級 指導者 教諭 日本がアジアで行った戦争 1.単 元 2.指導観 ○教材観 本単元では「昭和の初期から第二次世界大戦終結までの政治・外交・経済・社会の動きを中 国などアジア諸国との関連,欧米諸国の動きに着目させて,経済の混乱と社会問題の発生,軍 部の台頭から戦争までの経過を理解させるとともに,戦時下の国民の生活に着目させる。また, 大戦が人類全体に惨禍を及ぼしたこと」について取り扱う。世界恐慌後各国が様々な対応をし ていくなかで,国際関係は複雑な対立関係が起こってくる。日本においては,経済的混乱と社 会不安の広がりを背景に軍部が台頭し,満州事変,日中戦争,太平洋戦争へという戦争過程を たどっていく。これらの戦争の時代の中で,多くの国民が苦しい生活を余儀なくされ,日本が 侵略した朝鮮や台湾、中国や東南アジアの人々に対してさまざまな苦痛を与える結果となった。 この激動の時代のできごとを題材に,日本のとった行動に対して,さまざまな意見を出し合 う学習を行うことで,歴史に対する多面的・多角的な見方を育てていきたい。また,世界的視 野から事象の因果関係を把握させることにより歴史の大きな流れを理解させたい。 ○生徒観 2年 の生徒は,ほとんどの生徒がまじめに学習に取り組んでおり,知識を問うような簡単 な質問については,意欲的に発言しようとする生徒が多い。しかし,社会事象の原因や影響など 発展的な内容については、深く理解できていないのが現状であり、資料をもとにじっくり考えた り,自分の意見を発表したりすることについては、大変苦手意識をもっている。また,自分で資 料を選択・収集する活動や話し合う経験が少なく,受け身になりがちである。 ○指導観 指導にあたっては,日中戦争までの学習を振り返り,「いつだったら戦争の泥沼からひきかえ すことができたか。」という論題で,意見交換をする場面を設定した。まず,最初は教科書や資 料集などさまざまな資料をもとに自分の考えをまとめ,お互いに意見交換をし合う学習活動を通 して,世界各国との関わりの中で大きな歴史の流れをつかませるとともに,歴史に対する多面的 ・多角的な見方の育成につなげていきたい。 3.本単元の指導計画(全9時間) ・世界恐慌と各国の選択 1時間 ・行きづまる日本の選択 1時間 ・おしすすむ日本と抵抗する中国 1時間 ・「いつだったら戦争の泥沼からひきかえすことができたか」 3/3時間 本時 ・戦争の拡大から第二次世界大戦へ 1時間 ・植民地の支配と抵抗、戦時下の生活 1時間 ・原子爆弾の投下、敗戦「戦後の出発」 1時間 4.本単元の指導目標 (1)昭和初期から第二次世界大戦終結までの日本の政治・外交についての動きと国際関係に関心を もち主体的に考えようとする態度を育てる。 〈社会事象への関心・意欲・態度〉 (2)昭和初期から第二次世界大戦終結までの日本の政治・外交の動きを欧米諸国や東アジアとの関 係を背景に多面的・多角的に考察させる。 〈社会的な思考・判断〉 (3)昭和初期から第二次世界大戦終結までの政治・外交について、資料を教科書や資料集などをも とに活用するとともに、考察させる。 〈資料活用の技能・表現〉 (4)昭和初期から第二次世界大戦終結までの日本の政治・外交のあらましを世界の動きに関連させ て理解させ、その知識を身につけさせる。 〈社会事象についての知識・理解〉 -1- 5.本時の授業 (1)本時の指導目標 ① それぞれの班の意見について、質問や意見を出し合うことができる。 ② 必要な資料を有効に活用しながら、質問や反対意見を考えることができる。 ③ それぞれの班の意見を聞いて、最終的に自分の考えをもつことができるようにする。 (2)本時の評価基準 ① 積極的に班活動で発表することができる。(関心・意欲・態度) ② 資料をもとに質問や反論を考えることができる。(資料活用) ③ 他の班の意見や反対意見等をもとに最終的に自分の考えを書くことができる。(思考・判断) (3)本時の展開 学習活動 教師の支援 評価 1 前時の発表した意見について、 導 質問や意見を出し合うこ とを確認 入 する。 「いつだったら戦争の泥沼からひきかえすことができたか?」 2.前時に発表した,班の意見を再 ・各班の考えをを簡単にまとめさ 度確認する。 せたものを掲示しておく。 展 開 ○第一次世界大戦 ○二十一か条の要求 ○三・一独立運動、五・四運動 ○世界恐慌の対策 ○満州事変 ○国際連盟脱退 ○帝国主義をしない(戦争をしない) ○戦争は避けられなかった 2.他の班の意見に対しての質問や ・用紙に,質問や疑問,反対意見 ・意欲的に活動して 反対意見を班で考える。 を書かせて,それぞれの主張文 いるか。(関心・意欲・態度) (3つ以上) に貼らせる。 3.他の班から出された質問や意見 ・班活動で,意見がまとまらない ・資料をもとに質問 について,解答や再反論を話し合 班や反論ができない班について や反論を考えること う。 は助言を行う。 ができたか。資料活用) 4.これまでの自分の立場を離れて, ・数名に発表させる。 どの意見に賛成するか,文章にま とめる。 ま 5.本時の学習活動のまとめをする。 と め -2- ・他の班の意見や反 対意見等をもとに最 終的に自分の考えを 書くことができた か。(思考・判断)