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議事要旨
今後の宇宙政策の在り方に関する有識者会議 第 5 回会合 結果要旨
1.日 時
平成 22 年 4 月 6 日(火)16:40~17:40
2.場 所
542 会議室(合同庁舎 4 号館 5 階)
3.出席者
(政務三役) 前原大臣、泉大臣政務官
(構成員) 松井孝典、中須賀真一、秋山演亮、薬師寺泰蔵、山川宏
(敬称略)
4.議 題
(1) 今後の宇宙政策の在り方について
(2) その他
5.資 料
資料 5-1
国家戦略に基づく宇宙産業育成のため宇宙庁への権限(予算)の一元
化を!(委員提出資料)
資料 5-2
産業維持のためのアンカーテナンシー(委員提出資料)
6.概 要
我が国の宇宙開発利用体制について意見交換を行った。主な意見は以下のとおり
であった。
・ 欧州などは民需が多いという特長があり、日本もそのような状況を生み出すこと
が必要ではないか。
・ 我が国の宇宙機器産業が、利用産業の拡大に寄与していないのが問題ではないか。
・ それぞれの政策課題に対し、その解決に宇宙をどのように活用するのかを検討し、
プログラムを決定していくという視点が大事ではないか。
・ これまでは研究開発に重きが置かれてきたが、利用をより一層進めるための体制
が必要ではないか。
・ 利用を推進していくためには、予算を一元的に管理できる権限など、一元化され
た権限を有する宇宙庁が必要ではないか。
・ 農林水産省は、宇宙のアセットを使うことにより、従来の方法に比べて、コスト
的にも低く、施策を展開できることから、宇宙のアセットの利用を始めた。各省
は、それぞれの施策を宇宙のアセットを使うことによりどのようにできるかを構
想したことがないのではないか。
・ 利用を本当に進めていくためには、欧州のガリレオやGMESのように、長く1
つの施策に関わって、深い知識を持つ、コーディネータ的な役割を担う人材を育
てていくことが必要ではないか。
・ 現在の宇宙関係予算額が適正かどうかは別にして、収益を上げることにより、最
終的には国としての資金の投入額を減らしていくべきではないか。全体のバラン
スシートに配慮することにより、企業で言う広報のように収益を上げられない分
野(科学)において、その他の分野に役に立つという意識を芽生えさせるべきで
はないか。
・ 宇宙関連の施策全体として考え、民間企業のように、バランスシート的に支出や
収入のバランスを取って戦略を立てて考えてはどうか。
・ 企業で例えるなら、現状では研究開発や広告などの赤字部分だけで会社が立ち行
かない状況。ここに収益を産む部分を追加し、また、研究開発・広告部分も収益
を産む部分との一体感を持たせることで、現在の体質が変えられるのではないか。
・ 現状、我が国の宇宙関係予算は 3 千億円程度であるが、これでは官需が足りてい
ないのではないか。
・ 我が国の宇宙関連就業者人口は減少を続けており、また宇宙機器関連会社も撤退
が続いている。既に我が国は宇宙関連産業を維持できない水準に到達しつつある
のではないか。
・ 宇宙産業は我が国の重要技術として維持する必要があるとの決断を、まず初めに
すべきではないか。
・ 我が国の宇宙関連産業は官需丸抱えであるが、技術維持(産業・技術者・製造ラ
イン)維持のためには、欧州のように民需を増やす必要があるのではないか。
以上
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