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36 ありがとうをあなたに
タイトル (活動概要) 36 ありがとうをあなたに(感謝の気持ちを贈ろう) 基本 体験 被受容 背 活動のねらい 人から支えられていることを感じられなかっ たり、自分のよさに気づけなかったりする子 が増えている ・人に感謝したり感謝されたりすることで、自他のよさを感じ取る ・活動をふり返り、自分が多くの人に支えられていることに気づく 「自分づくり」③自分のよさを見出す ⑭あたたかい言葉をかける 対象学年 景 育てる力 関連スキル 小中・小高 実施時期 宿泊体験学習や大きな行事で 活動場面 道徳・総合 所要時間 20 分・45 分 準 ・ありがとうカード(色画用紙) ・台紙 ・のり ・飾りの紙 ・カラーテープ等 備 学 導 入 習 ・ 活動場所 活 教室・ホール等 動 支援の観点・留意点等 ルールとねらい ○活動のねらいを知る(事前に伝えておく) 一緒に活動した友達に感謝の気持ちを贈ろう 主 活 動 ふり返り ○活動の流れ(やり方・内容)を知る ・ありがとうカードを人数分印刷した色 ①体験活動や修学旅行の夜に、活動をふり返り、友 画用紙(シート)を1人1枚配る。 達にしてもらったことへの感謝の言葉をありがとう ・グループのメンバーには別々の色 カードに書く のシートを配るとできあがりが美しい ②学校に帰ってから、友達にカードを渡す ・書くことが思いつかない子には、自 ③もらったカードを台紙に貼り、感想を書く 分がしてもらったこと等、例を挙げて ふり返らせる ○カードを書く(体験学習の夜) ・シートはその場で集め、不用意な言 ・1日の活動や、計画した時からのことを思い出し、感 葉がないか点検しておく 謝の言葉をありがとうカードに書く ○約束 ・必ずグループ全員に書く ・事前に各自が記入したシートを配 ・もらった人がうれしくなるような言葉を書く り、きれいにハサミで切って、カード を渡せるように準備しておく ○カードを渡す(学校に戻って、2~3日中に) ・教師がやりとりの見本を見せる ・グループごとに座り、カードを贈りあう ・「相手の目を見て」「笑顔で」等の感 ・交換が済んだら、自分がもらったカードを台紙に貼 謝の気持ちが伝わるような渡し方の る ポイントを押さえる ○約束 ・「○○してくれてありがとう」「どういたしまして」と声に ・保護者の参観の機会等にあわせて 出し心を込めてカードを贈る 掲示することでより効果が期待でき ○ふり返る ・ありがとうカードがたくさん貼られた台紙を見て、感 想を書く ・感想を共有する 安全の配慮 ⑭あたたか い言葉をか ける 安全の配慮 ③自分のよ さを見出す る ・自尊感情の低い子どもや、独りよがりの傾向のある子どもは、他者とのかかわりを認識できないこ 配慮事項 とが多い。普段から当たり前と思っていることが、実は他者からの贈り物であることに気づかせるこ とによって、人と自分とのかかわりに目が開かれる経験となる。 ふり返り項目:自分が友達から支えられたり、友達を支えたりしていると感じましたか - 94 - ありがとうをあなたに(完成例) ・体験学習や修学旅行の夜に、活動が終わった就寝前の静かな時間を使い、1日のふり返りとして カードを書く (僕は、役に立たない人間だと 思っていたけれど)みんなにお 礼やありがとうと言われると、 やる気がわいてきてうれしい。 みなさん、これからもよろしく おねがいします。 6年 横浜 太郎 5年生までいろいろ頑張ってきた太 郎さん。このところ、周囲との関係も なんとなくぎくしゃくして、息切れ気 味。このプログラムを実施して、サブ リーダーとしての自信を取り戻した ようです。 ・体験学習や、修学旅行の夜に、活動が終わった就寝前の静かな時 間を使い、1日のふり返りとしてカードに書く作業を行う ・帰校してから交換する時間をとると、思い出深く、大変効果的で ある ・台紙は濃い色を使用すると、美しく仕上がる ・グループ内のメンバーには、異なる色のありがとうカード(お花 カード)を配っておくと、交換したときに、カラフルになって楽 しい - 95 -