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2011年2月15日号1ページ(PDF 2.5MB)
[ 今号 ズバ の特 っと 集] 撃退 !迷 惑勧 誘 広報 2011 2月15日号(No.1307) CLOSE UP バレーボールのトップクラスの中では178㌢の 身長は高い方ではなく、技術や精神力もまだまだ 目標とするレベルに達していない。今以上に攻撃 と守備の技術に磨きをかけ、総合力で世界の強豪 と勝負できる選手になりたい―。盛岡女子高3 さ おり 年の高橋沙織さんは、V・チャレンジリーグに加 盟する日立リヴァーレへの入団が決まった。 3歳年上の姉に影響を受け、北上市の和賀東中 高橋沙織 さん たかはし・さおり 盛岡女子高三年 バレーボール高校日本代表 世界を狙い社会人リーグへ 入学と同時にバレーボール部へ入部。姉の練習や 試合でのひたむきな姿を見て、自分も同じ舞台に 立ちたいと感じたからだ。その後、より高いレベ ルで鍛えたいと思い、伝統と実績がある盛岡女子 高へ進学。高校の部活動では毎日、朝夕約4時間 にも及ぶ練習に取り組んだ。つらいと少しも思わ なかったのは、バレーが好きなこと以上にチーム メートの存在が大きい。励まし合うだけではなく、 短所などを指摘し合うなど切磋琢磨。そんな仲間 と共に基本的な技術練習に加え、筋力トレーニン グにも精力的に取り組み、今では跳躍の最高到達 点が3㍍を超えるまでに進化を遂げた。 全日本バレーボール高等学校選手権大会などで 活躍。その強烈なスパイクを武器にアタッカーと して高い評価を受け、昨年8月に高校日本代表に 選出された。タイへの海外遠征など、それまで経 験できなかった環境で、バレーに打ち込むことが できた。また、全国から集結した代表選手のレベ ルの高さに驚きながらも「そのプレーを間近で見 て学ぶことができて良い経験だった」と振り返る。 あらためて向上心に火が着き、部活動を引退した 今でも毎日の鍛錬を怠らない。 チャレンジリーグ入団後は、さらなる努力を継 続し、スパイクやレシーブ、トスなどを満遍なく こなすオールラウンドプレイヤーを目指す。レギ ュラーメンバーとして活躍するのはもちろんのこ と、全日本代表への選出や国際大会での優勝と、 高橋さんの夢は大きく膨らむ。相手のコートを真 っすぐに見つめる視線の先には、世界の強豪と戦 う大舞台が広がっている。 ●V・チャレンジリーグ ㈳日本バレーボール機構が運営する社会 人バレーボールリーグの2部リーグ。以 前は日本実業団バレーボールリーグやV 1リーグとして行われていたが、2006 年から現在の方式に改編。リーグ戦上位 チームが、1部リーグのV・プレミアリ ーグへの昇格をかけて入れ替え戦に臨む。