...

第4学年「みんなでわいわい バウンドボール」体育科学習指導案

by user

on
Category: Documents
13

views

Report

Comments

Transcript

第4学年「みんなでわいわい バウンドボール」体育科学習指導案
第4学年「みんなでわいわい
バウンドボール」体育科学習指導案
平成24年6月12日(火) 5校時
場所 神戸市立会下山小学校 運動場
授業者 神戸市立会下山小学校 兼子 雄介
4年3組 男子19名 女子17名 計36名
1.子どもたちについて
○明るく元気で、体を動かすことが大好きな子どもたちである。多くの学習活動に意欲的に取り組むこ
とができる。ただ、中には集中力を持続できず、落ち着いて話を聞くことが苦手な子もいる。
教室と運動場が近いということもあり、休み時間になると、ほぼ全員が外に出て遊んでいる。毎日、
鬼遊びを中心にみんな遊びを楽しんでおり、Sケンなどの体が触れ合う遊びにも、男女の区別なく参
加している。しかし、運動場はあまり広くなく、ボールを使って遊ぶ子どもは限られている。
○4年生では、マット運動とリレーの学習を経験した。マット運動では、仲間と教え合い、支え合いな
がら学習を進めてきた。リレーでは、バトンパスの練習を重ね、チームで作戦を立ててレースに挑ん
だ。先日行われたリレー大会では、仲間を精いっぱい応援し、レースに負けても励まし合う姿を見る
ことができた。
2.教材について
プレルボール
○はじめのルールや特性
●難点
○2チームがネットをはさんで、ワンバウンドでボールを返球し合い、得点を競い合うゲーム。
○ワンバウンドでつないで、全員(3人)がさわってから相手コートに返す。
●1回目(レシーブ)
、2回目(トス)にボールをバウンドさせる際、ワンバウンドとツーバウンドの違
いがわかりにくく、判定が子どもたちでしにくくなる。
○サーブはコートの外側から、ワンバウンドさせて相手コートに入れる。
●バレーボールと違って、プレルボールに関しては、
「近くからサーブ=有利」とはかぎらない。バウン
ドが高く浮くことになり、相手にとって、取りやすいサーブになるからである。また、サーブが相手
コートまでとどかない子どもにとっては、気持ちを落としてしまう原因にもなる。
そこで…
みんなでわいわい バウンドボールの特性
◎「ワンバウンドでつなぐ」ということにこだわらない。そうすることで、ボールにふれるまでの時間
に余裕ができ、苦手な子どもにとっても、落ち着いてプレーすることができる。
◎「サーブはコートの外側から」ということにもこだわらない。サーブの打ち方、位置についてもチー
ムで作戦を立てる。それが、バウンドボールの本質を感じる機会になりやすい。
3.単元を通して
○単元を通しての指導者の願い
友だちとのかかわりを大切にし、仲間と協力することの素晴らしさを実感してほしい。あまり経験し
たことないネット型ゲームなので、既成のスポーツのイメージにとらわれることなく、ルールなどの工
夫により、運動を苦手に思っている子も楽しめる「自分たちのゲームづくり」をしていきたい。まず、
ボールを触ろうという意欲を高めていきたい。チャレンジし、ミスしても、
「ドンマイ!」の精神を大事
にし、お互いの違いを認め、補い、チームの一員として活動できるような雰囲気作りを担任も心がける。
そして、ボールを「はじく」、チームのみんなで「つなぐ」、相手と「ラリーができる」楽しさを十分に
味わえるように支援することで、技能面と共に仲間と協力し、高め合おうとする態度面も育てていきた
い。
○単元を通して目指す子どもの姿
・ゲームに夢中になり、ボールをつないだり、ラリーを続けたりする中で、技能を高めていく。
・チームの一員として最大限に力を発揮して勝利を目指し、みんなで得点した喜びを感じる。
・チームに合った作戦を考え、実行するために友だちと積極的にかかわり、運動場いっぱいに声を響か
せる。
4.単元目標
○ボールの方向に体を向けたり、ボールの落下点やボールを操作しやすい位置に体を移動したりしてボ
ールをはじくことができるようにする。
(技能)
○運動に進んで取り組み、規則を守り仲よく運動をしたり、勝敗を受け入れたり、場や用具の安全に気
をつけたりすることができるようにする。(関心・意欲・態度)
○規則を工夫したり、ゲームの型に応じた簡単な作戦を立てたりすることができるようにする。
(思考・判断)
5.単元の評価規準
運動の技能
運動についての関心・意欲・態度
運動への思考・判断
・ボールの方向に体を向けたり、 ・ルールを守り、仲間と協力して ・みんなが楽しむためのルールを
ボールの落下点やボールを操
学習を進めること。
選ぶこと。
作しやすい位置に体を移動し ・チームの勝利を目指して、進ん ・ゲームの型の特徴に合った攻め
たりすること。
・いろいろな高さのボールを片手
又は両手ではじく、打ちつける
などして、相手のコートに返球
すること。
で仲間に声をかけること。
方を知り、簡単な作戦を立てる
こと。
6.学習を進めるにあたって
高さ40㎝
○場の設定
・ネットの高さ
40cm
・コート 12m×6m
6m
○準備物
・ソフトドッジボール
12m
・板ゴムで連結したコーン
・ゼッケン(各チーム1~5番)
・得点板
・チームの旗
○チーム 男女混合4~5人×8チーム
○1 次リーグ…1ゲーム 7 分の時間制
○2 次リーグ…1ゲーム 5 分―2 分―5 分の時間制
○ルール
<はじめのルール>
・ボールはバウンドさせて相手コートに入れる。
・相手からのボールが返ってこなかったら1点。
・ゲームの始めは、ジャンケンで勝った方からバウ
ンドさせて始めて、点が入った後は交互に始める。
<付け加えるルール>
・ネットの下を通ったり、コーンに当たった
りすると、相手の得点になる。
・チームで○回までに相手に返す。
・返すまでにボールに触れるのは 1 人 1 回。
・ポジションやサーブはチームの中でローテ
ーションをしていく。
○コートの中の人数 チーム全員(4か5人)
○バウンドタイム
ボールをはじいたり、つないだりする経験を尐しでも多くして、ひとりひとりがよりゲームを楽しめ
るように、円陣パスを行う。チームで声をかけ合いながら体と心をほぐし、自分たちの記録の更新に挑
戦できるよう、授業の最初に毎時間行う。
○学習カード(チームカード)
チームのがんばりや、技能の高まりをふり返ることができるようにする。また、作戦を立てる際に利
用できるようにする。
○その他
・勝敗表 チームのワッペンを作り、ゲームに勝つと相手チームから1枚もらえる。引き分けなら交換
する。
7.指導計画(8時間)
時
数
1
2
3
4
5
⑥(本時)
7
オリエンテーション
楽しみ方1
学習の進め方や
みんなでルールを決めながら、 自分たちに合った作戦を立てて、ゲームを楽しも
ルールについて
ボールをつないで楽しもう。
う。
○バウンドタイム
○バウンドタイム
8
楽しみ方2
知る
・準備、片付けの
方法を知る。
・学習の進め方を
主
な
学
習
内
容
学
○めあての確認
○めあての確認
○第1ゲーム(7分)
○第1ゲーム(5分―2分―5分)
年
知る。
大
○話し合い・練習
・はじめのルール
を知る。
・試しのゲームを
○作戦タイム・練習
○第2ゲーム(7分)
○話し合い・練習
会
○第2ゲーム(5分―2分―5分)
する。
○第3ゲーム(7分)
・ルール作りをす
る。
○作戦タイム
○本時のまとめ
・1次リーグを開
○本時のまとめ
始する。
1次リーグ (A チームの例)
リ
ー
グ
2次リーグ (A チームの例)
1時
2時
3時
4時
オリエンテーション
対 C
対
F
対
B
対
D
対
F
対
試しのゲーム
対 D
対
G
対
C
対
E
対
G
チャレン
対
B
対 E
対
5時
6時
H
6時
H
ジゲーム
チャレンジゲーム
勝ち数が尐ないチームからチャレンジしたいチー
ムを決めて、対戦する。
8.本時の学習(6/8)
○本時の目標
・ボールをはじいてパスしたり、相手コートにねらって返したりすることができる。(技能)
・仲間と声をかけ合って、協力してゲームを楽しむことができる。(関心・意欲・態度)
・相手が取りにくいボールを返す作戦を考えることができる。(思考・判断)
○展開
時
学習活動
目指す子どもの姿(評価)○手立て・留意点
0
1.学習の準備をする
・準備ができたチームから練習するように声をかける。
2.バウンドタイム(1分)
○前回の記録を1回でも上回れるように、積極的にはじいてパスをつなぐ
よう励ます。
3.本時のめあてを確認する
ねらって返そう!
○「勝つためには、相手コートのどこをねらって返せばよいか?」「○○
に返すために、アタックはどんなはじき方をすればよいか?」という発
問や、絵や図を使うことでめあてをより明確にし、意図した攻撃を考え
ることができるようにする。
7
4.第1ゲームをする
前半―作戦タイムー 後半
(5分) (2分) (5分)
20
5.話し合いをする
・全体で
・チームで
・話し合いが終わったチーム
は実際に体を動かして練
○勢いのある強いボールを奥の方に返そうとしている子や、力を加減して
相手のいない所をねらおうとしている子をほめ、攻撃を工夫できるよう
にする。
○第1ゲームをふり返って、うまくいったことを発表させ、みんなにめあ
てを達成する方法を広める。
○どうすれば、もっと相手が取りにくいボールを返せるのか考えさせ、自
分のめあてをもって第2ゲームにのぞむことができるようにする。
◎相手が取りにくいボールを返す作戦を考えている。
習してみる
28
6.第2ゲームをする。
前半―作戦タイムー 後半
○作戦を意識した声をかけ合って、ねらってボールを返すことができるよ
うに助言する。
(5分) (2分) (5分) 「間があるよ!」「奥をねらって!」「ナイスポジション!」
「つなぎ方がいいね!」
○第1ゲームで負けているチームにかかわり、レシーブの際は強くはじい
てとにかくボールを高くバウンドさせることや、すぐに守りのポジショ
ンにつくように助言する。
「高く!」「自分のポジションへ!」「腰をおとして!」
◎ねらう場所や強さを考えてボールをはじくことができる。
41
7.本時のまとめをする
○第2ゲームをふり返って、なぜチームが勝った(負けた)のか考えさせ、
次のチームとの対戦にいかすようにする。
45
・安全に協力して片づけができているかを確認する。
9.学習の流れ
時
め
あ
て
1
オリエンテーション
○準備・片付けの仕方とルールを知る。
○はじめのルールを知り、試しのゲームをす
る。
2
3
み んな でル ール を決 めな
じこう。
5
⑥本時
7
8
自分たちに合った作戦を立てて、ゲー
がら、つないで楽しもう。
○ボールをは
○問題点を出し合い、ルールを付け加える。 ・よく見て
予
想
さ
れ
る
子
ど
も
の
姿
4
ムを楽しもう。
○ボールをつ
なごう。
○ねらって返そう。
・強いボールを返す
・周りの動き
・相手が取りにくいところをねらう
・体の向き
・ねらって
・ねらって返すためにつなぎ方を考える
・構え
・声を出して
・立った姿勢のままで、ボールに触れない。 ・自分のところに飛んできたボールだけ触ろうとする。
・ボールがくるところに体を向けたり動いたりして触ろうとする。
・最後まであきらめないでボールを触ろうとする。
・落下点を予測し、ボールの正面ではじく。
・チームでボールをうまくつなげない。
・うまくはじいてパスできない。
・はじき方を考えながらパスをする。
・味方やポジション、チームの作戦を意識してパスをする。
・うまくネットを越せない。
・ネットに近すぎないところから返球する。
・強いボールを返球する。
・人と人の間をねらって返球する。
・声が出ない。
・声をかけ合ってボールをつなごうとする。
・作戦を意識した声かけをする。
教
師
の
働
き
か
け
・準備や片付けの仕方、安全面を確認する。 ・うまくボールをはじけない子を
励まし、助言する。
・学習の進め方を伝える。
・はじめのルールを最小限にとどめ、ゲーム
毎に問題点を出し合い、ルールづくりをす
る。
・ポジションをよく考えてパスをつないでい
「ボールをよく見て」「ボール
るチームをほめ、他チームに広める。
におへそを向けよう」「ドンマ
「ナイスポジション」
イ!」「腰を落として」
・どこをねらえば効果的か考えるよう支援す
・声をかけ合っている場面を見つ
る。「どこをねらえばいいかな?」「間があ
け、全体に広める。(レシーブ
する時、パスする時、得点が入
ル
ー
ル
づ
く
り
・リズムよく返球しているチームをほめる。
るよ」「奥に返そう」
・攻撃につなげるためにどうやってパスをつ
った時、ミスした時)
なげばよいか考えるように支援する。
「みんなで声をかけ合おう」
「アタックはどこから打てば打ちやすい?」
<はじめのルール>
<付け加えられるルール>
・ボールはバウンドさせて相手コートに入れ
・チームで○回までに相手に返す。
る。
・返すまでにボールに触れるのは 1 人 1 回。
・相手からのボールが返ってこなかったら1
・ポジションやサーブはチームの中でローテーションをしていく。
点。
・ゲームの始めはジャンケンで勝った方から
バウンドさせて始めて、点が入った後は交互
に始める。
<付け加えられるルール>
・ネットの下を通ったり、コーンに当たった
りすると、相手の得点になる
Fly UP