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9 variable helical pitch における SD による画質評価
埼玉放射線・Vol.62 No.2 2014 学 術 大 会 9 variable helical における SD による画質評価 variable helical pitchpitch における SD による画質評価 ○岡田 社会医療法人財団 石心会 埼玉石心会病院 社会医療法人財団 石心会 埼玉石心会病院 良祐 ○岡田 良祐 千葉 雅恭 藤井 大悟 上野 浩輝 千葉 雅恭 藤井 大悟 上野 浩輝 伊藤 寿哉 塩野谷 純 間山金太郎 伊藤 寿哉 塩野谷 純 間山金太郎 3) A の範囲で心電同期をかけ、 A のHP を15、 化を検討した。 20、57、B の HP は 110 とし設定 SD20 で 5-3 A の範囲で心電同期をかけ、A の HP を 15、 測定 SD の変化を検討した。 20、57、B の HP は 110 と し 設 定 SD20 で 測 定 4) Aの範囲で心電同期をかけ、 AのHPを16.6 SD の変化を検討した。 とし、B の範囲では HP57、87、110 とし 5-4 A の範囲で心電同期をかけ、A の HP を 16.6 設定 SD10の で測定 の変化を検討した。 と し、B 範 囲 SD では HP57、87、110 と し 設 定 6.結果 SD10 で測定 SD の変化を検討した。 1) 心電同期をかけない場合、A、B 間で HP 6 .結果 を変えても設定 SD にかかわらず、 設定 SD間で HP を 6-1 心電同期をかけない場合、A、B に準じた測定 SD となった。 変えても設定 SD にかかわらず、設定 SD に準じ 2) た測定 A の範囲で測定 SD に周期性のある大きな SD となった。 ばらつきがあり、 設定 SD SD 6-2 A の範囲で測定 SDに準じた測定 に周期性のある大きなば とならなかった。 らつきがあり、設定 SD に準じた測定 SD となら 3) なかった。 HP を 15、20 と小さく設定することで、周 期性のある大きなばらつきはなくなり、設 6-3 HP を 15、20 と小さく設定することで、周期 定 SD に準じた測定 SD となった。 性のある大きなばらつきはなくなり、設定 SD に 4) 準じた測定 心電同期をかけた A の範囲では HP を小さ SD となった。 くすることで測定 SD のばらつきは小さく 6-4 心電同期をかけた A の範囲では HP を小さく なり、B で HP をどのように変更しても、 することで測定 SD のばらつきは小さくなり、B ほとんど設定 SD に準じた測定 SD となっ で HP をどのように変更しても、ほとんど設定 た。に準じた測定 SD となった。 SD 7.考察 7 .考察 図 1:ファントム断面図 4.撮影条件 図 1:ファントム断面図 心電同期をかけた範囲で測定 SD に大きなば 4 .撮影条件 心電同期をかけた範囲で測定 SD に大きなばら 管電圧:120kv 管球回転速度:0.35s 管電圧:120kV 管球回転速度:0.35s つきが出たのは、収集データに欠損が生じる程の らつきが出たのは、収集データに欠損が生じる 撮影範囲:800mm(A:400mm B:400mm) 大きな HP HP を設定したことが原因であると を設定したことが原因であると考えら 撮影範囲:800mm(A:400mm B:400mm) 程の大きな 検出器列数:100 列 再構成 FOV:350mm れる。画像 SD 検出器列数:100 列 再構成 FOV:350mm 考えられる。画像 SDを制御するためにはデータ欠損を を制御するためにはデー 再構成関数:FC13 再構成スライス厚:5.0mm 起こさない程度の HPHP を設定する事が 必要であ 再構成関数:FC13 再構成スライス厚:5.0mm タ欠損を起こさない程度の を設定する事が 5 .方法 る。 5.方法 必要である。 ファントム中心から前後 400mm ずつを範囲 心電同期をかけない範囲は HP の変化による ファントム中心から前後 心電同期をかけない範囲は HP の変化による 400mm ずつを範囲A、 B と分け、範囲 A、B のそれぞれで HP、SD、心 画質への影響は少ないため、患者の体厚による 画質への影響は少ないため、患者の体厚による A、B と分け、範囲 A、B のそれぞれで HP、 電同期の有無等を設定して撮影を行った。 の上限や、撮影時間を考慮して HP を設定す mAmA の上限や、撮影時間を考慮して HP を設定 SD、心電同期の有無等を設定して撮影を行った。 得られた画像を ImageJで開き各スライス4つ J で開き各スライス 4 する必要がある。 る必要がある。 得られた画像をImage つの の ROI を置いて SD を測定し、4 つの ROI の 8 .結語 8.結語 ROI を置いて SD を測定し、4つの ROI の 平均 平均 SD をそのスライスの測定 SD とした。 vHP による撮影にて、心電同期の有無、HP、 vHP による撮影にて、 心電同期の有無、HP、 SD をそのスライスの測定 SD とした。 5-1 心電同期をかけずに A の HP を 57、B の HP SD を変更することで画質にどのような影響を SD を変更することで画質にどのような影響を 1) 心電同期をかけずに A の HP を 57、B の を 110 とし、AB SD20 とSD20 A、Bと共に設 及ぼすのか理解することができた。この機能を理 及ぼすのか理解することができた。この機能を HP を 110共に設定 とし、 AB 共に設定 A、 定 SD10 で測定 SD SD10 を比較した。 解し、臨床では患者の体厚や状況に応じたプロト 理解し、臨床では患者の体厚や状況に応じたプ B 共に設定 で測定 SD を比較した。 5-2 A2)の範囲で心電同期をかけて A の HP を 57、 コルの設定を積極的に行っていきたい。 ロトコルの設定を積極的に行っていきたい。 A の範囲で心電同期をかけてA のHP を57、 B の HP B をの 110 とし、設定 SD20 で測定 SD の変 HP を 110 とし、 設定 SD20 で測定 SD 1.背景 1 .背景 当院のAquilion ONEにはTOSHIBA社独自 当 院 の Aquilion ONE に は TOSHIBA 社 独 自 の variable helical pitch(以下 vHP)という機能 の variable helical pitch(以下 vHP)という機能 がある。vHP は一度に撮影する範囲を二つに分 がある。vHP は一度に撮影する範囲を二つに分 け、それぞれ個別に心電同期の有無、HP、SD け、それぞれ個別に心電同期の有無、HP、SD 等 等を設定することができる。 を設定することができる。 2.目的 2 .目的 による撮影にて、心電同期の有無、HP、 vHP vHP による撮影にて、心電同期の有無、HP、 SD を変更することで画質にどのような影響を SD を変更することで画質にどのような影響を及 及ぼすのか検討する。 ぼすのか検討する。 3.使用機器 3 .使用機器 X 線装置 CT 装置 Aquilion ONE X 線 CT Aquilion ONE (東芝メディカルシステムズ株式会社) (東芝メディカルシステムズ株式会社) 自作筒状水ファン 自作筒状水ファ トム ントム (長さ 100cm、 (長さ 100cm、 直径 10cm 直 径 10cm の の 5 5本 の筒を水で満たし 本の筒を水で満 たもの) たしたもの) 画像解析ソフト 画像解析ソフト Image Image J J の変化を検討した。 115 (18)