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「こどもカフェ」設置・運営に係る基本方針 第1 総則 1 目的
「こどもカフェ」設置・運営に係る基本方針 第1 総則 1 目的 「こどもカフェ」の設置・運営については、市基本計画及び第一次実施計画に位置付け、市内2 か所で、モデル運営を実施し、その実績検証等をもとに、今後の拡充について検討することとして おります。 また、 「こどもカフェ」は、次世代育成支援行動計画(後期計画)の計画事業として位置付けられ、 公共施設や空き店舗等を活用し、子どもに信頼される大人が見守る中で、気軽に話をしたり、一緒 に勉強したり、また仲間と遊ぶことができるなど、子どもたちにとって安心・安全な居場所となる ことを目的としています。 2 種別 施設名「こどもカフェ」 3 設置の趣旨・機能 (1)放課後の子どもの居場所としての遊びと学びの提供 小学校高学年を中心に、高校生までの放課後の居場所として、仲間やスタッフと遊んだり、一 緒に勉強したりすることができる場を提供するとともに、その環境の改善に子どもたちの意見を 取り入れていきます。これにより、異年齢の子どもたちの間、地域の大人と子どもの間(異世代 間)の結びつきの強化や、子どもたちの創造力の育成が期待できます。 (2)信頼できる身近な相談相手(信頼できる大人)の配置等 親や学校の先生でもない何でも相談できる大人を配置し、子どもたちが気軽に相談できる場を 提供します。何でも相談できる大人が身近にいることで、子どもたちの心の負担を軽減します。 (3)支援や見守りが必要な子どもへの気付きとセーフティネットへのつなぎ 児童虐待や不登校など支援や見守りが必要な子どもに気付き、学校や家庭・地域と連携しなが ら、必要に応じ、保健福祉センター、児童相談所、青少年サポートセンターなどにつなぐ役割を 担います。 (4)地域住民と子どもの相互に顔が分かる関係性の構築(地域の力の回復) 「こどもカフェ」のスタッフとして、地域ボランティアや学生ボランティア等を配置すること で、地域において、子どもたちとの間に相互に顔が分かる関係が構築され、地域全体で子どもた ちの育ちを見守るという「地域の力」を回復させることができます。 -1- 第2 施設・運営 1 運営の主体 「こどもカフェ」の運営は、こどもの居場所や、健全育成等に関する知識・経験等を有する地域 団体・組織、NPO団体、公益法人(社会福祉法人、学校法人、社団法人、財団法人)の他、子ど もの健全育成等に関し、熱意のある任意団体や民間事業者も可とします。 2 対象及びその把握 対象となるは、18歳以下のすべての子どもとします。 ただし、放課後の子どもの居場所という観点を考慮し、主な対象は小学校4年生から中学校3年 生までの児童生徒とし、利用者については、住所、氏名、年齢、緊急連絡先等を必要に応じて登録 すること等により把握しておくものとします。 3 施設について 建築基準法、消防法等、関係法令に適合した建築物において運営をすることとします。また、子 どもたちが安心して過ごせるよう、衛生的で安全な環境を確保することに努めます。 ある程度(50㎡以上が望ましい)の広さを確保した、活動スペースの他、付帯設備として、ト イレ、手洗い場、屋外の遊び場(校庭や近隣の公園を活用可)の他、必要と思われる施設を用意す るものとします。 (なお、付帯設備等は、同一の専用施設でなくとも可能ですが、必要な時に随時使 用できることができるものとします。 ) 4 スタッフ (1)スタッフの配置人数について 運営時間の間、スタッフは、原則3人以上配置するものとします。 (内1名は、 「運営責任者(施設長) 」とし、開設中は、施設に常駐することとし、子どもの継続 的な相談等に対応できる者等とします。 ) (2)スタッフ研修等 運営主体は、スタッフの資質向上、専門性を高めるため、計画的な研修を実施するものとしま す。また、 「こどもカフェ」の適切な運営を図るため、運営後は市及び子ども交流館との定期的な 情報交換等を実施します。 (3)スタッフの資格 ① 運営責任者(施設長)は、下記のいずれかに該当する者とします。 ア 保育士、幼稚園、小学校・中学校・高等学校、特別支援学校教諭等子育てに関する資格を 有する者 イ 臨床心理士等児童心理に関する資格を有する者 ウ 児童福祉施設の職員を養成する学校その他の養成学校を卒業した者又は、社会福祉主事を 養成する養成機関を卒業した者であって、短期大学卒と同等若しくはそれ以上の学力を有す ると認められた者 エ 学校教育法に基づく、大学等において、教育学、社会学、心理学等青少年の教育、健全育 -2- 成等に関する単位を取得した者 オ 児童福祉施設等の勤務経験を有する者 カ 青少年の健全育成に関する業務・活動等に関し経験を有する者(青少年育成委員会委員、 民生委員児童委員協議会委員、青少年を対象とした社会奉仕団体で活動、実績のある者他) キ 児童福祉、青少年の健全育成、児童心理等に関し学識経験のある者 ク 地域活動(自治会・子ども会等)において、青少年の健全育成に関する活動の経験を有す る者 ケ その他、市長の認める者 ② 補助スタッフは、下記のいずれかに該当する者とします。 上記ア~クの要件に加え ア 子育て経験者 イ 青少年の健全育成等に熱意のある者 ウ 学生(大学生、専門学校生、各種養成校等) エ 地域関係者 オ その他、市長の認める者 (4)スタッフの業務等 運営責任者(施設長)は、補助スタッフとともに、 「こどもカフェ」における子どもたちの時間 が安全で豊かなものとなるよう、 「こどもカフェ」の管理運営のほか、次の業務について、責任を 持って行うものとします。 ① 「こどもカフェ」の利用状況の管理、運営日誌の作成、緊急連絡先の把握 ② スタッフ会議(支援・見守りが必要な子どもへの対応策の検討を含む) ③ 年間、月間計画の作成・実施 ④ 諸経費の管理・運用 ⑤ 研修への参加 (5)スタッフのモラル スタッフは、子どもの成長と発達を支援する重要な役割を担っていることを自覚し、次に掲げ る事項を守るものとします。 ① 子どもに体罰を与えないこと。 ② 体型、容姿、性別、障害、国籍等についての差別的言動など、子どもの人格、人権を傷つけ ないこと。 ③ 子ども、保護者に関する個人情報など、 「こどもカフェ」のスタッフとして知り得た情報に関 して守秘義務を負うこと。 5 運営 (1)地域・関係行政機関との連携 地域の子どもたちは地域全体で育てるという精神の下、 「こどもカフェ」の設置・運営には、地 域住民等が積極的に関わる仕組みを構築します。 また、子どもや保護者からの多様な相談等に対応するとともに、関係行政とのネットワークを 構築し、情報の共有化及び、連携を図ることとします。 -3- (2)学校、関係機関との連携 「こどもカフェ」は、支援や見守りが必要な子どもたちの安心・安全な居場所として機能する とともに、これらの子どもたちが抱える課題や問題の解決に向け、個人情報の保護に十分留意し ながら、学校、保健福祉センター、児童相談所、青少年サポートセンターなどの関係機関と連携 して対応します。 (3)子どもたちの意見の反映 「こどもカフェ」の運営にあたっては、できる限り子どもたちの意見を反映できるよう努める こととします。 (4)危機管理マニュアル 事故や事件の発生を未然に防ぐため、 「危機管理マニュアル」に沿って日頃から安全管理、危機 回避に努めます。また。施設、設備等の安全点検と必要に応じて対策・対処を行います。ケガや 事故が発生した場合は、一次対応の後、情報を収集し、再発防止に取り組むこととします。 不測の事態が生じた場合は、適切な判断を行い、必要に応じて関係者、関係機関との連絡を行 います。 (5)保険 運営主体は、子ども本人のケガや他の人に損害を与えた場合などに対応するため、必ず、子ど ものための傷害保険、スタッフの傷害・損害賠償責任保険等必要な保険に加入することとします。 (6)要望・苦情への対応 ① 要望・苦情への対応の手順・体制を整備し、迅速な対応を図ります。 ② 「こどもカフェ」内で課題解決が難しい場合は、苦情・要望の内容を良く聞き取り、解決に 向けて十分な話し合いを持ち、対処します。 ③ 必要に応じて市に報告し、協力を求めます。 (7)個人情報の保護について 個人情報については、個人情報の保護に関する法律(平成15年5月30日法律第57号)、そ の他の法令に準じ、適切に取扱うこととします。 (8) 「こどもカフェ」での過ごし方 子どもの居場所としての機能を認識し、子ども個々に応じた過ごし方を尊重することとします。 また、 「こどもカフェ」における遊びについては、次によるものであることとします。 ① 児童生徒の発達段階や運動能力、興味、関心に配慮すること。 ② 遊びを通して、安全に関する注意力、危険回避能力の養成等、事故防止のための指導を行う よう配慮すること。 (9)開所日・開所時間等 ① 開所日 ア 原則として、月に4日程度開所することとします。 なお、放課後の居場所の機能を明確化する為、新たな「こどもカフェ」は、原則、平日の 放課後に開所することとし、必要に応じ(イベント開催や特別相談日の設定等)、年末年始以 外の学校休業日(日曜日、祝日、土曜日、春休み、夏休み、秋休み、冬休み、代休日など) に開所することとします。 -4- イ 感染症の流行、災害等の場合には、その状況を勘案して閉所できることとします。 ② 開所時間 ア 1日5時間程度(基本開所時間帯:午後2時 ~ 午後7時) イ 平日以外の開所や、特別な行事(早朝、夜間の行事等)は、上記の限りではありません。 ウ 開所時間等は、 「こどもカフェ」を利用する子どもたちの意見を踏まえ、当該「こどもカフ ェ」の運営主体が決定する場合は、上記に拘束されるものではないこととします。 ③ 開所日・開所時間の事前お知らせ 月毎の開所日及び開所時間については、1か月前までに、こども企画課へスケジュール表を送 付するとともに、施設に掲示するなど、利用者に周知するものとします。 (市HPでも掲載します。 ) (10)運営経費 ① 利用料金 「こどもカフェ」の利用に際し、利用料金は無料とします。 ただし、必要な経費(交通費、材料費等)で、保護者の了承を得た経費については、徴収可 能とします。 ② 運営主体の負担 「こどもカフェ」の開設及び運営に要する経費は、市の委託料等を充て、運営するものとし ます。 -5-